JP2009147637A - 無線送信装置、無線送信方法および無線通信システム - Google Patents

無線送信装置、無線送信方法および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 変調信号のPAPRを低減し、かつ受信時の誤り率特性の改善を可能とする無線送信装置を提供する。
【解決手段】 無線送信装置100は、送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部101と、誤り訂正符号部にて誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするインタリーブ部102と、インタリーブ部にてインタリーブされた符号ビットを、IQ平面において同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするAPSK変調部103と、APSK変調部103にてAPSK変調信号点へとマッピングされた変調信号を無線信号に変換し、無線伝搬路へと出力する無線部104とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変調信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)の低減及び受信特性の改善を可能とする符号化変調方式を採用した無線送信装置に関する。
従来の符号化変調信号の受信方式として、BICM−ID(Bit Interleaved Coded Modulation with Iterative Decoding)が知られていた(例えば、非特許文献1参照)。
図12は、非特許文献1に記載された従来の無線通信システムの構成を示す図である。図12を用いて、非特許文献1の技術内容について説明する。従来の無線通信システムは、無線送信装置1000と無線受信装置1100を有している。
無線送信装置1000の誤り訂正符号化部1001は、入力された情報ビットに対して、誤り訂正符号化を行う。誤り訂正符号化部1001は、生成した誤り訂正符号ビットをインタリーブ部1002に入力する。インタリーブ部1002は、入力された符号ビットをインタリーブし、QAM変調部1003に出力する。QAM変調部1003は、入力されたインタリーブ後のビットを変調信号点へとマッピングする。
図13(a)および図13(b)は、QAM変調部1003において用いるマッピングパターンの例を示す図である。図13(a)はGrayマッピングパターンによる16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調方式のマッピングパターンを示しており、図13(b)は、MSPL(Modified Set Partitioning Labeling)による16QAM変調方式のマッピングパターンを示している。
QAM変調部1003は、入力されたインタリーブ後のビットを、4ビット単位で、図13(a)または図13(b)に示す信号点へとマッピングする。QAM変調部1003は、マッピング後の変調信号を無線部1004に入力する。無線部1004は、入力された変調信号を無線信号へと変換し、無線伝搬路へと出力する。
無線受信装置1100は、無線送信装置1000から出力された無線信号を受信する。無線部1101は、受信した無線信号をダウンコンバートし、復調部1102に入力する。復調部1102は、入力された受信信号点のデマップを行う。復調部1102は、デマップにより送信ビットに対する対数尤度比を求め、求めた対数尤度比をデインタリーブ部1103に入力する。ここで求める対数尤度比の詳細な式は、非特許文献1に記載されている。また、送信ビットとは、変調信号点へとマッピングされているビットを表している。
デインタリーブ部1103は、復調部1102から入力された送信ビットに対する対数尤度比をデインタリーブし、デインタリーブした対数尤度比を誤り訂正復号部1105に入力する。誤り訂正復号部1105は、デインタリーブ部1103から入力された対数尤度比を用いて誤り訂正復号する。ここで、送信ビットに対する対数尤度比は、デインタリーブ後には、符号ビットに対する対数尤度比として使用される。符号ビットは、誤り訂正符号化後のビットに相当する。
誤り訂正復号部1105は、軟入力軟出力の復号を行う。誤り訂正復号部1105は、軟入力軟出力の復号において符号ビットに対する事後確率の対数比(対数事後確率比)、外部値の対数比(対数外部値比)を求める。誤り訂正復号部1105は、対数外部値比をインタリーブ部1104に入力する。符号ビットに対する対数事後確率比、対数外部値比の詳細な式は、非特許文献1に記載されている。
インタリーブ部1104は、誤り訂正復号部1105から入力された符号ビットに対する対数外部値比をインタリーブし、インタリーブした対数外部値比を復調部1102に入力する。復調部1102は、インタリーブ部1104から出力された対数外部値比を送信ビットに対する事前確率の対数比(対数事前確率比)として使用する。復調部1102は、インタリーブ部1104から入力された送信ビットに対する対数事前確率比を用いて再度受信信号のデマップを行う。このとき、復調部1102は、送信ビットに対する対数外部値比を求める。求める対数外部値比の詳細な式は、非特許文献1に記載されている。
以下同様に、無線受信装置1100は、復調部1102、デインタリーブ部1103、誤り訂正復号部1105、インタリーブ部1104において、反復してデマップと誤り訂正復号を行う。無線受信装置1100は、デマップと誤り訂正復号の反復を行い、符号ビットに対する対数事後確率比の更新を行っていく。無線受信装置1100は、デマップと誤り訂正復号を規定の反復回数だけ行う。無線受信装置1100は、規定の反復後の誤り訂正復号部1105における符号ビットに対する対数事後確率比から、最終的に情報ビットの復号を行う。
従来、変調信号点のマッピングパターンとしてMSPLによるパターン(図13(b)参照)を用いている。変調信号点のマッピングパターンをMSPLによるパターンとした場合、上記のように反復してデマップと誤り訂正復号を行うことで、マッピングされたビット単位で見た場合の信号点間距離を大きくできるという効果があった。
例えば16QAM変調信号点にマッピングされる4ビットのうちの最上位ビットに着目する。このとき、反復してデマップする際に、最上位ビットが“0”であるか“1”であるかを判定する信号点の組み合わせは、図13(a)および図13(b)における破線で結ばれた信号点の組み合わせとなる。
これは、誤り訂正復号部1105からインタリーブ部1104を介してフィードバックされる変調信号点であって、変調信号点にマッピングされた下位3ビットに対する対数事前確率比が、正しいと仮定した場合の、最上位ビットが“0”であるか“1”であるかを判定するための信号点の組み合わせと、上記破線で結ばれた信号点の組み合わせと、が等しいことを示す。
図13(a)および図13(b)に示す反復デマップ時の信号点の組み合わせは、下位3ビットが同一となる信号点の組み合わせである。図13(a)および図13(b)から、MSPLによるマッピングパターンを用いた場合、Grayによるマッピングパターンを用いた場合と比較して、反復デマップ時の最小信号点間距離が増大していることが分かる。
F. Schreckenbach, N. Gortz, J. Hagenauer, G. Bauch, "Optimized Symbol Mappings for Bit-Interleaved Coded Modulation with Iterative Decoding," IEEE Globecom 20,03, pp3316-3320
しかしながら、上記した従来の無線通信システムは、QAM変調の信号点を用いているために、波形生成フィルタ通過後の信号波形のPAPRが、PSK(Phase Shift Keying)変調を用いた場合と比較して増大してしまうという課題を有していた。一方、PSK変調を用いると、PAPRは低減できるが、QAM変調と比較して最小信号点間距離が小さいために、受信時の誤り率特性が劣化するという課題があった。
本発明は、上記背景に鑑み、変調信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減し、かつ受信時の誤り率特性の改善を可能とする符号化変調方式を採用した無線送信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置は、送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部にて誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするインタリーブ部と、前記インタリーブ部にてインタリーブされた符号ビットを、IQ平面において、仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするAPSK変調部と、前記APSK変調部にてマッピングされた変調信号を無線信号に変換し、無線伝搬路へと出力する無線部とを備える。
このように仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンを用いることによって最大電力を低減し、PAPRの値を低減できる。これにより、送信電力を高めることが可能となるので、変調信号の受信特性を向上させることができる。
本発明の無線送信装置において、前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、それぞれの仮想円上に配置された信号点の数が同数であってもよく、それぞれの仮想円上に配置された信号点の位相が揃っていてもよい。
これにより、信号点間距離を計算しやすく、マッピングパターンを容易に設計できる。
本発明の無線送信装置において、前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、2つの仮想の同心円上に信号点が配置され、内側の仮想円上に配置された信号点は隣接信号点間でマッピングが2ビット異なり、内側の仮想円と外側の仮想円との隣接信号点間でマッピングが2ビット以上異なっていてもよい。
この構成により、無線受信装置における反復デマップ時の信号点間距離を増大することができ、受信時の誤り率特性を改善することができる。
本発明の無線送信装置において、前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、隣接する仮想円上に配置された信号点の位相がずれていてもよい。
この構成により、内側の仮想円上の信号点と外側の仮想円上の信号点の信号点間距離を大きくできるので、その分だけ外側の仮想円の半径(振幅成分)を小さくでき、PAPRのさらなる低減を図ることができる。
本発明の無線送信装置において、それぞれの仮想円上にはn個の信号点が等間隔に配置され、隣接する仮想円上に配置された信号点の位相がπ/nずれていてもよい。
この構成により、内側の仮想円上の信号点と外側の仮想円上の信号点の信号点間距離を最大にできる。
本発明の無線送信装置において、前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、2つの仮想の同心円上に信号点が配置され、内側の仮想円上に配置された信号点の数は外側の仮想円上に配置された信号点の数より少なくてもよい。また、内側の仮想円と外側の仮想円との隣接信号点間ではマッピングが2ビット以上異なり、外側の仮想円上に配置された信号点のうち隣接信号点間でマッピングが1ビットしか異ならない信号点は、互いに離れる方向にシフトした位置に配置されていてもよい。この際、互いに離れる方向にシフトした信号点は、前記外側の仮想円より内側に位置してもよい。
この構成により、マッピングが1ビットしか異ならない隣接信号点が離れて配置されるので、反復デマップにより受信時の誤り率特性を適切に改善できる。
本発明の無線送信装置は、無線受信装置からのフィードバック情報を用いて、変調方式を選択する適応変調制御部と、前記インタリーブ部にてインタリーブされた符号ビットを、QAM変調信号点へマッピングするQAM変調部と、前記適応変調制御部にて選択された変調方式に応じて、前記APSK変調部と前記QAM変調部のいずれを用いてマッピングを行うかを選択する変調方式選択部と、前記適応変調制御部にて選択された変調方式に応じて異なる送信電力を与える電力増幅部とを備え、前記無線部は、前記電力増幅部にて送信電力を与えられた変調信号を無線信号に変換する。
この構成により、無線受信装置が処理可能な変調方式に応じて変調を行うことができる。
本発明の無線通信システムは、上記した無線送信装置と、前記無線送信装置から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を前記無線送信装置にて変調された変調方式に従って復号を行う無線受信装置とを備える。
この構成により、上記した本発明の無線送信システムと同様に、PAPRの値を低減でき、送信電力を高めることが可能となるので、変調信号の受信特性を向上させることができる。
本発明の無線送信方法は、送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行うステップと、誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするステップと、インタリーブされた符号ビットを、IQ平面において仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするステップと、APSK変調信号点へとマッピングされた変調信号を無線信号に変換し、無線伝搬路へと出力するステップとを備える。
この構成により、上記した本発明の無線送信システムと同様に、PAPRの値を低減でき、送信電力を高めることが可能となるので、変調信号の受信特性を向上させることができる。なお、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明の無線送信方法に適用することも可能である。
本発明のプログラムは、送信すべき情報ビットを変調信号に変調するために用いられるプログラムであって、コンピュータに、送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行うステップと、誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするステップと、インタリーブされた符号ビットを、IQ平面において仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするステップとを実行させる。
この構成により、上記した本発明の無線送信システムと同様に、PAPRの値を低減でき、送信電力を高めることが可能となるので、変調信号の受信特性を向上させることができる。なお、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明のプログラムに適用することも可能である。
本発明によれば、仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンを用いることによって最大電力を低減し、PAPRの値を低減できる。これにより、送信電力を高めることが可能となるので、変調信号の受信特性を向上させることができるというすぐれた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態の無線送信装置および無線通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態における無線通信システム1の構成を示す図である。無線通信システム1は、無線送信装置100と、無線受信装置200とを有している。無線送信装置100は、誤り訂正符号化部101と、インタリーブ部102と、APSK変調部103と、無線部104とを有している。ここで、誤り訂正符号化部101、インタリーブ部102、無線部104は、図12に示す誤り訂正符号化部1001、インタリーブ部1002、無線部1004のそれぞれに対応する。無線受信装置200は、無線部201と、復調部202と、デインタリーブ部203と、インタリーブ部204と、誤り訂正復号部205を有している。ここで、無線部201、復調部202、デインタリーブ部203、インタリーブ部204、誤り訂正復号部205は、図12に示す無線部1101、復調部1102、デインタリーブ部1103、インタリーブ部1104、誤り訂正復号部1105のそれぞれに対応する。
なお、無線送信装置100の誤り訂正符号化部101、インタリーブ部102、APSK変調部103は、無線送信装置100のCPUがメモリ等に記憶されたプログラムを実行することにより実現してもよい。以下に説明する無線送信装置100の機能を実現するためのプログラムも本発明の範囲に含まれる。
本実施の形態の無線送信装置100は、従来の無線送信装置1000と異なり、誤り訂正符号化後の符号ビットを変調するための構成としてAPSK変調部103を有している。以下、APSK変調部103で行う変調について説明する。
図2(a)は、本実施の形態におけるAPSK変調部103にて変調に用いる変調信号点配置を示した図である。本実施の形態における変調信号点配置の特徴は、以下の通りである。本実施の形態では、APSK変調の信号点は、IQ平面において半径(振幅成分)の異なる2つの仮想の同心円R1,R2上に配置されている。本明細書では、点信号を配置する仮想円R1,R2を「リング」といい、半径の小さい方の仮想円R1を「内リング」、半径の大きい方の仮想円R2を「外リング」という。
図2(a)に示すように、本実施の形態で用いるマッピングパターンの変調信号点配置では、内リングR1、外リングR2に信号点を8個ずつ配置している。以下、このようなAPSK変調方式を(8,8)APSK変調と表す。(8,8)は、それぞれ内リングR1、外リングR2の信号点数を表している。図2(a)において各信号点の座標は、その信号点の振幅成分、位相成分を、(振幅成分、位相成分)の形式で表示している。例えば、(1,0)の信号点は、振幅成分が1で位相成分が0であることを表す。
本実施の形態で用いるマッピングパターンでは、振幅成分が「1」の8PSK(内リングR1)と、振幅成分が「α」(α>1)の8PSK(外リングR2)を並べたもので、内外リングR2の各信号点は、振幅成分が異なるのみで位相成分は同一となるように配置されている。すなわち、内外リングR2間で位相成分にオフセットがない信号点配置となっている。
次に、図3(a)に本実施の形態で用いる変調信号のマッピングパターンを示す。本実施の形態におけるマッピングパターンは、以下の構成(i)(ii)を有する。
(i)内リングR1においては、隣接信号点間でマッピングが2ビット異なる。図3(a)を例にとると、内リングR1における(0,0,0,0)の信号点は、隣接信号点(0,0,1,1)及び(1,0,0,1)と2ビット異なっている。同様に、内リングR1における他の信号点も隣接信号点とマッピングが2ビット異なる。
(ii)内リングR1と外リングR2間での隣接信号点では、マッピングが2ビット以上異なる。図3(a)を例にとると、(0,0,0,0)から見て外リングR2における隣接信号点は(0,1,1,1)であり、(0,0,0,0)と(0,1,1,1)では、マッピングが2ビット以上異なっている。
APSK変調部103は、図2(a)および図3(a)を用いて説明した変調信号の信号点配置及びマッピングパターンを有する変調方式によって、入力される誤り訂正符号化後の符号ビットを変調し、変調信号を生成する。但し、図2(a)に示される変調方式の信号点配置は、平均電力が「1」となるように正規化されたものではないため、APSK変調部103は、生成した変調信号に対して平均電力が「1」となるよう正規化係数を乗算する。図2(a)に示す(8,8)APSK変調の平均電力は、
ave,(8,8)APSK=(1×8+α×8)/16
で与えられるので、APSK変調部103は、生成した変調信号に対して正規化係数1/√Pave,(8,8)APSKを乗算する。APSK変調部103は、正規化後の変調信号を無線部104に出力する。
無線部104は、入力された変調信号を無線通信システム1で用いる無線周波数帯にアップコンバートし、変調信号に送信電力を与えて無線伝搬路へと出力する。
次に、無線受信装置200について説明する。無線受信装置200の基本的な構成は、図12を用いて説明した無線受信装置1100と同じである。ただし、無線受信装置200は、復調部202にて、無線送信装置100におけるAPSK変調に対応したデマップを行う。以上、本実施の形態の無線送信装置100、無線受信装置200、および無線通信システム1について説明した。
本実施の形態の無線送信装置100は、APSK変調部103を有し、QAM変調ではなく、2重リング上に信号点を配置したAPSK変調を用いているので、QAM変調に比べて、PAPRを抑制できる効果がある。
QAM変調は、信号点配置を格子状にすることによってIQ平面上における最小信号点間距離を大きくできる反面、最大振幅となる信号点の電力が大きいという課題がある。特に、変調を行う際に最大振幅となる信号点を連続して通る変調信号の遷移パターンが存在する場合、変調信号の波形を生成した場合のPAPRが増大してしまう。図13(a)を例として説明すると、(0,0,1,0)の信号点と(1,0,0,0)の信号点を連続して通るような変調信号の遷移パターンをとるときに、大きなピーク電力を有する変調信号の波形が生成されてしまう。
これに対し、本実施の形態の無線送信装置100の変調方式によれば、信号点配置が円周上に存在し、振幅が一定であるためにQAM変調と比べてPAPRを低減できる。このことは、IQ平面上における信号点配置から求められる最大電力対平均電力比からも明らかである。例えば図2(b)に示すように、16QAM変調の信号点配置を考える。このとき、16QAM変調方式の平均電力は、
ave,16QAM={(1+1)×4+(1+3)×8+(3+3)×4}/16=10
となる。また、16QAM変調の最大振幅点の電力は、
max,16QAM=3+3=18
である。従って、16QAM変調方式のIQ平面上での最大電力対平均電力比PAPR16QAMは、
PAPR16QAM=18/10=1.8
である。
本実施の形態の(8,8)APSK変調方式(図2(a)参照)は、例えばα=2としても、平均電力Pave,(8,8)APSK、及び最大電力Pmax,(8,8)APSKはそれぞれ
ave,(8,8)APSK=(1×8+2×8)/16=5/2
max,(8,8)APSK=2=4
である。従って、(8,8)APSK変調方式のIQ平面上での最大電力対平均電力比PAPR(8,8)APSKは、
PAPR(8,8)APSK=(5/2)/4=1.6
である。以上より、APSK変調方式を用いることでQAM変調方式と比較してPAPRを低減できることが分かる。
ここで、図2(a)に示す(8,8)APSK変調方式において、16QAM変調方式よりもPAPRを低減できる外リングの振幅成分αの範囲について説明する。図2(a)に示す(8,8)APSK変調方式の外リングの振幅成分αを用いて(8,8)APSK変調信号の最大電力Pmax、(8,8)APSKを表すと、
max、(8,8)APSK=α
となる。よってこのときの(8,8)APSK変調方式の最大電力対平均電力比PAPR(8,8)APSKは、
PAPR(8,8)APSK=Pmax、(8,8)APSK/Pave、(8,8)APSK=α/{(1×8+α×8)/16}
である。
このときのPAPR(8,8)APSKの値は、16QAM変調方式の最大電力対平均電力比よりも、小さくなるαの範囲であることが好ましい。
即ち、PAPR(8,8)APSK<PAPR16QAMであればよいので、
α/{(1*8+α*8)/16}<1.8
これを、1<αを考慮して解くと、
1<α<3
となる。よって、16QAM変調方式に対して最大電力対平均電力比を小さくするためには、(8,8)APSK変調方式の外リングの振幅成分αは、1<α<3の範囲の値をとることが好ましい。
また、本実施の形態では、内リングR1の信号点が内リングR1における隣接信号点間において、マッピングが2ビット異なるマッピングパターンを用いている。このため、内リングR1の中で反復デマップ時の信号点の組み合わせができず、内リングR1と外リングR2との間において、反復デマップ時の信号点の組み合わせができることになる。これにより、BICM−IDにおける反復デマップ時の信号点間距離の大きくでき、無線受信装置200における受信特性を改善することができる。
また、本実施の形態では、隣接信号点間でマッピングが2ビット異なるようにすることで、BICM−IDにおける初期デマップ特性を良好なものにすることができる。ここで、初期デマップとは、送信ビットに対する対数事前確率比のフィードバック情報が、存在しない状況におけるデマップを示す。なお、フィーバック情報は、誤り訂正復号部205からインタリーブ部204を介することで得られる。すなわち、復調部1102における受信信号の1回目のデマップを示す。
初期デマップ特性を最大にするためには、隣接信号点間でマッピングが1ビットのみ異なるマッピングパターン(Grayマッピングパターン)が最適である。しかし、そのようなマッピングパターンでは、隣接信号点同士で反復デマップ時の信号点の組み合わせができてしまうため、BICM−IDの特性が向上しない。
そこで、本実施の形態は、内リングR1の中で反復デマップ時の信号点の組み合わせができないようにすると共に、初期デマップ特性を良好なものにするために、隣接信号点間でマッピングが2ビット異なるマッピングパターンをとっている。
初期デマップ時に最も発生しやすい誤りのケースは、送信に用いた変調信号点の隣接信号点に誤るケースである。例えば、図1におけるAPSK変調部101において、図3(a)に示す(0,0,0,0)の信号点をとる変調信号を生成し、送信したとする。このとき、図1における復調部1102での初期デマップでは、受信時の雑音や干渉の影響によって(0,0,0,0)でない信号点を初期デマップ結果として出力する場合がある。
このときの、(0,0,0,0)でない信号点を初期デマップ結果として選択し、出力する場合において、最も選択される可能性が高い信号点は、(0,0,0,0)の信号点の隣接信号点、即ち(0,0,0,0)の信号点からの距離が最も小さい信号点である。
図3(a)においては、(0,0,1,1)、(1,0,0,1)の信号点を誤って初期デマップ時に選択してしまう可能性が最も高い。但しここでは、(0,1,1,1)と(0,0,0,0)との信号点間距離は、(0,0,1,1)あるいは(1,0,0,1)と(0,0,0,0)の信号点間距離よりも大きいとして説明している。
このように、初期デマップ時に誤って選択される可能性の高い信号点は、送信された信号点に対する隣接信号点である。よって、このときの誤りの影響を最も小さくするには、前記のようにGrayマッピングパターンを用いることで、誤った信号点を選択した場合にも、1ビットのみの誤りの影響となる。しかし、Grayマッピングパターンを用いた場合、反復デマップ時の信号点間距離の増大がない。
そこで、本実施の形態では、隣接信号点間で2ビットのみ異なるマッピングパターンを用いる。2ビットのみ異なるマッピングパターンを用いることにより、初期デマップ時に誤って送信信号点に対する隣接信号点を選択した場合にも、誤りの影響は2ビットのみとなる。また、隣接信号点間で2ビットのみ異なるマッピングパターンを用いることで、反復デマップ時の信号点間距離が増大する効果もある。
さらに、本実施の形態は、反復デマップ時の信号点間距離をより大きくするために、内リングR1から見て、外リングR2における隣接信号点とは、マッピングが2ビット以上異なるマッピングパターンを用いている。
これは、例えば、内リングの信号点を用いる送信信号が、初期デマップ時に外リングの信号点として誤る影響を小さくし、あるいはその逆に、外リングの信号点を用いる送信信号が、内リングの信号点として誤る影響を小さくするためである。また、この構成により、内外のリングの隣接信号点同士で反復デマップ時の信号点の組み合わせができないため、反復デマップ時の信号点間距離を増大させることもできる。
図3(b)〜図3(e)は、反復デマップ時の信号点の組み合わせを模式的に示す図である。図3(b)は、変調信号点にマッピングされるビットのうち1ビット目に対する反復デマップ時の信号点の組み合わせを示す。同様に、図3(c)は2ビット目、図3(d)は3ビット目、図3(e)は4ビット目の信号点の組み合わせを示す。
図3(b)〜図3(e)において、破線で結ばれた信号点が反復デマップ時の信号点の組み合わせとなる。ここで、図3(b)を例として説明する。誤り訂正復号部205からインタリーブ部204を介して復調部202にフィードバックされる送信ビットに対する対数事前確率比のうち、下位3ビットの対数事前確率比が正しいとする。
このとき、マッピングされる4ビットのうち1ビット目が“0”か“1”かを判定する際の信号点の組み合わせを見ると、図3(b)に示すようになる。これは、下位3ビットが全て正しいと仮定した上で1ビット目が“0”か“1”かを判定する際の信号点の組み合わせに等しい。例えば(0,0,1,0)と(1,0,1,0)は、下位3ビットが等しい。
このとき、復調部202における1ビット目のデマップ処理は、前記の2つの信号点のいずれかを判定することになる。図3(b)〜図3(e)は、これらの反復デマップ時の信号点の組み合わせをビット単位で記載したものである。図3(b)〜図3(e)から、本実施の形態に示すマッピングパターンをとることで、反復デマップ時の信号点間距離を大きくできることが分かる。
ここで、BICM−IDは反復受信方式の一つである。反復受信方式においては、ある受信品質より良好な受信品質をとるときに急激に誤り率が減少する。このような急激に誤り率が減少する現象をウォータフォールと呼ぶ。
BICM−IDにおいてウォータフォールが開始する受信品質として、例えば受信SNR(Signal to Noise power Ratio:信号電力対雑音電力比)、または受信電力などを考慮する。以降、これら受信SNR、あるいは受信電力を受信品質と呼ぶことがある。
このとき、前記受信SNRや受信電力が小さい時点でウォータフォール現象が開始することが望ましい。このように、受信SNRや受信電力が小さい時点でウォータフォールを開始させるためには、初期デマップ特性が良好であることが望ましい。これは、受信装置200における復調部202と誤り訂正復号部205の間で反復して交換される事前確率の確からしさが、反復の初期段階において良好となるためである。前記事前確率の確からしさが向上することでウォータフォール現象がより小さい受信SNRや受信電力において開始する。
そこで、本実施の形態で用いる(8,8)APSK変調方式の信号点は、次のようにすることが望ましい。即ち、(8,8)APSK変調信号点を平均電力で正規化した信号点配置において、最小信号点間距離をより大きくすることができる外リングの信号点の振幅成分αの値を用いればよい。(8,8)APSK変調信号点の正規化後の最小信号点間距離は次のようにして求めることができる。
正規化前の内リングにおける最小信号点間距離の2乗値をdin、(8,8)APSK 、正規化前の内リングの信号点と外リングの信号点の間の最小距離の2乗値をdinout、(8,8)APSK 、正規化前の外リングにおける最小信号点間距離の2乗値をdout、(8,8)APSK とする。このとき、
in、(8,8)APSK =2{1−cos(2π/8)}
inout、(8,8)APSK =(α―1)
out、(8,8)APSK =2α{1−cos(2π/8)}
である。このとき、正規化前の最小信号点間距離は、
Min(din、(8,8)APSK 、dinout、(8,8)APSK 、dout、(8,8)APSK
により求めることができる。但しここでMin(・)は、最小値を与える関数のことである。前記正規化前の最小信号点間距離を変調信号の平均電力で正規化することで、正規化後の信号点配置における最小信号点間距離の2乗値dmin を求めることができる。このときのdmin は、
min ={Min(din、(8,8)APSK 、dinout、(8,8)APSK 、dout、(8,8)APSK )}/Pave、(8,8)APSK
である。正規化後の信号点配置における最小信号点間距離をより大きくするには、その2乗値がより大きくなるようにすればよい。よって、dmin がより大きくなるようなαの値をとるAPSK変調方式を用いることで、BICM−IDにおける初期デマップ特性をより良好なものとできる。
前記、正規化後の最小信号点間距離を最大化するαの値は一意に存在する。しかし、BICM−IDにおけるウォータフォールの開始は前記、正規化後の最小信号点間距離のみで決定するものではない。BICM−IDにおけるウォータフォールの開始は、変調信号点へのマッピングパターンにも大きく関係している。
本実施の形態では、内リングの隣接信号点間で2ビットのみ異なるマッピングパターンを、内リングの信号点と外リングの信号点で隣接する信号点間では2ビット以上異なるマッピングパターンを設定している。このようなマッピングパターンの場合、正規化後の変調信号点の最小信号点間距離が最大であれば、BICM−IDにおけるウォータフォールの開始する受信品質を最も小さくできる、とは限らない。
初期デマップ時に、内リングに含まれる信号点間において誤りが発生する場合、2ビットのみの誤りの影響となる。しかし、内リングの信号点が外リングの信号点として誤る場合、2ビット以上の誤りの影響が発生する。よって、内リングの信号点と外リングの信号点の間の距離をより大きくし、内リングの信号点が外リングの信号点として誤る影響を軽減することで、初期デマップの特性を良好にすることも有効である。
以上、変調信号の最大電力対平均電力比を小さくしつつ、BICM−IDにおけるウォータフォールが開始する受信品質をより小さくするαの値の範囲としては、
1.7<α<3
程度であることが好適である。
以上のような変調信号の信号点配置およびマッピングパターンをとることで、QAM変調と比較してPAPRを低減でき、無線受信装置200ではBICM−IDを行うことで受信特性を改善させることができる。
なお、本実施の形態では、変調信号点が16個の場合を例にとったが、変調信号点の数は、16個に限定されるものではない。また、APSK変調部103は、図2(a)に示す信号点配置を用いて変調を行い、生成した変調信号に対して正規化係数を乗算したが、図2(a)に示す信号点配置に正規化係数を予め乗算したものを用いて変調を行ってもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の無線送信装置について説明する。第2の実施の形態の無線送信装置の基本的な構成は、第1の実施の形態の無線送信装置100と同じであるが(図1参照)、第2の実施の形態の無線送信装置は、第1の実施の形態とは異なる信号点配置を有するAPSK変調によってマッピングを行う。
図4は、第2の実施の形態で用いるAPSK変調方式の信号点配置を示す図である。第2の実施の形態におけるAPSK変調では、第1の実施の形態と同様、内リングR1と外リングR2の信号点数が同一の2重リングのマッピングパターンを用いる。ただし、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、内リングR1と外リングR2の信号点は、位相差βを有している。本実施の形態では、位相差βはπ/8である。
第2の実施の形態の無線送信装置は、内リングR1と外リングR2との信号点に位相差βを設けることにより、内リングR1の信号点と外リングR2の信号点とが互い違いに配置されることになるので、内リングR1と外リングR2との間における最小信号点間距離を大きくできる。そして、内外の最小信号点間距離が大きくなった分だけ、外リングR2の振幅成分α´を小さくしても、内外のリングR1,R2における隣接信号点間距離は、位相差βを設ける前の隣接信号点間距離(第1の実施の形態において同位相の信号点間の距離(α−1)と同じ距離)を保つことができる。
内リングR1の信号点配置は、振幅成分を「1」とした8PSKである。このとき、内リングR1における最小信号点間距離は√(2―√2)である。従って、α´≦1+√(2―√2)である場合は、内リングR1と外リングR2で位相差βを設けることで、内外リングR2間の信号点間距離を大きくできる。従って、位相差βを設けることで信号点間距離が大きくなった分だけ、外リングR2の振幅成分α´を第1の実施の形態の振幅成分αより小さくすることができる。ここでは、外リングR2の振幅成分を小さくし、α´≦1+√(2―√2)となる場合に内外リングR2間で位相差βを設ける構成を示したが、α´>1+√(2―√2)である場合には内外リングR1−R2間で位相差を設けても設けなくてもよい。
本実施の形態において、位相差βの値に限定はないが、各リングにおける隣接信号点間の位相差の半分の値をβとしたときに内外リングR2間の最小信号点間距離を最大化できる。図4を例にとると、各リングにおける隣接信号点間の位相差はπ/4であるので、位相差β=π/8とすることで内外リングR2間の最小信号点間距離を最大化できる。
次に、マッピングパターンについて説明する。
図5(a)および図5(b)に示すように、本実施の形態のマッピングパターンは、以下の構成(i)(ii)を有する。すなわち、
(i)図5(a)に示すように、内リングR1においては隣接信号点間でマッピングが2ビットのみ異なる。
(ii)図5(b)に示すように、内外リングR2間における隣接信号点間では、マッピングが2ビット以上異なる。
図6(a)は、上記の構成を実現したマッピングパターンの一例を示す図である。図6(b)〜図6(e)は、図6(a)におけるマッピングパターンの反復デマップ時の信号点の組み合わせ破線で示す図である。図6(b)はマッピングされる4ビットのうちの1ビット目、図6(c)は2ビット目、図6(d)は3ビット目、図6(e)は4ビット目の反復デマップ時の信号点の組み合わせである。図6(b)〜図6(e)に示すように、図6(a)に示すマッピングパターンは、反復デマップ時の最小信号点間距離が大きいことが分かる。
以上説明したように、第2の実施の形態の無線送信装置は、内リングR1の信号点と外リングR2の信号点との間で位相差βを設けることにより、PAPRをさらに低減できる。
図6(a)等に示すように、内外リングR2において同数の信号点を有する2重リングのAPSK変調方式では、IQ平面上での最小信号点間距離を有する信号点は、内リングR1において互いに隣接する信号点である。本実施の形態では、内リングR1における隣接信号点間でマッピングが2ビットのみ異なるマッピングパターンとすることにより、初期検波特性を良好にすることができる。
第1の実施の形態でも述べたように、初期検波特性を向上させるためにはGrayマッピングパターンが適しているが、Grayマッピングパターンを用いると反復デマップ時の信号点の組み合わせが隣接信号点間でできてしまう。本実施の形態では、図5(b)に示すように内外リングR2間での隣接信号点間でマッピングが2ビット以上異なるマッピングパターンを採用し、反復デマップ時の信号点間距離を大きくしている。これにより、初期検波特性を良好なものにしつつ、反復デマップの特性を改善することができる。
なお、各リングにおける信号点数がn個の場合、隣接信号点間の位相差は2π/nであるので、位相差β=π/nとすることで内外リングR1−R2間の最小信号点間距離を最大化できる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の無線送信装置について説明する。第3の実施の形態の無線送信装置の基本的な構成は、第1の実施の形態の無線送信装置と同じであるが(図1参照)、APSK変調部103にて変調に用いるマッピングパターンが異なる。
これまでに説明した実施の形態では、2重リングのAPSK変調方式において内リングR1と外リングR2の信号点数が同一であったが、第3の実施の形態では、2重リングのAPSK変調方式において、内リングR1上の信号点を外リングR2上の信号点よりも少なくする。内リングR1上の信号点を外リングR2上の信号点より少なくすることで、変調信号の最大電力対平均電力比を抑圧し、さらに信号点配置とマッピングパターンを変更することで無線受信装置においてBICM−IDを行った場合の特性を改善する。
図7(a)は、第3の実施の形態で用いるAPSK変調方式の信号点配置及びマッピングパターンを示す。図7(a)に示すように、第3の実施の形態で用いるマッピングパターンは、2重リングのAPSK変調方式において、内リングR1に4つの信号点、外リングR2に12個の信号点を配置している。図7(a)に示すように、第3の実施の形態のマッピングパターンは、内リングR1と外リングR2で反復デマップの信号点の組み合わせができるマッピングパターンである。
図7(b)〜図7(e)は、内リングR1と外リングR2間における反復デマップの信号点の組み合わせを示す図である。図7(b)は、信号点にマッピングされる4ビットのうち1ビット目の信号点の組み合わせを示している。同様に、図7(c)は2ビット目、図7(d)は3ビット目、図7(e)は4ビット目を示している。図7(b)〜図7(e)に示すように、図7(a)のマッピングパターンは、内リングR1と外リングR2で反復デマップの信号点の組み合わせができることが分かる。
本実施の形態の無線送信装置は、反復デマップ時の信号点間距離を大きくするより、反復デマップの特性を改善することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の無線送信装置について説明する。第4の実施の形態の無線送信装置の基本的な構成は、第3の実施の形態の無線送信装置と同じであるが、APSK変調部103にて変調に用いる信号点配置が異なる。
図8(a)は、第4の実施の形態で用いるAPSK変調方式の信号点配置及びマッピングパターンを示す。第4の実施の形態で用いる信号点配置は、第3の実施の形態と同様に、内リングR1上の信号点が外リングR2上の信号点より少ない。第4の実施の形態では、外リングR2の信号点のうち、マッピングが1ビットしか異ならない信号点の組み合わせに対しては、信号点間距離が大きくなる方向にシフトした信号点配置をとる。すなわち、(1,1,1,0)と(0,1,1,0)の信号点は、位相差が大きくなる方向にシフトされている。この構成により、反復デマップの特性を改善することができる。
図8(b)は、マッピングが1ビットしか異ならない信号点の組み合わせをシフトさせる別の態様を示す図である。図8(b)に示すように、シフトさせる信号点を、マッピングが2ビット以上異なる別の信号点に重ねてもよい。この構成によっても、反復デマップ時の信号点間距離を増大させることが可能である。さらには、信号点を重ねることは、変調信号の信号点数を減少させることに等しく、変調信号の最大電力対平均電力比を抑圧することも可能となる。
図8(c)は、マッピングが1ビットしか異ならない信号点の組み合わせをシフトさせる別の態様を示す図である。図8(a)および図8(b)では、マッピングが1ビットしか異ならない信号点の組み合わせを、外リングR2上でシフトさせる例について説明したが、図8(c)に示すように、前記マッピングが1ビットしか異ならない信号点の組み合わせを、外リングR2の内側にシフトさせてもよい。この構成によっても、反復デマップ時の信号点間距離を増大させることが可能である。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第5の実施の形態の無線通信システムは、無線送信装置にて変調に用いるマッピングパターンの配置を、無線受信装置が処理可能な変調方式に応じて変更する構成を有する。
図9は、第5の実施の形態の無線通信システム5の構成を示す図である。無線通信システム5は、無線送信装置300と、無線受信装置400とを有する。無線送信装置300は、第1の実施の形態の無線送信装置100の構成に加え、QAM変調部105および適応変調制御部106、変調方式選択部110を備えている。なお、図9には、図1に記載していない構成として、フレーム構成部107、波形生成部108、電力増幅部109の各構成が記載されているが、これらは第1の実施の形態の無線送信装置100も備えている構成である。
第5の実施の形態の無線送信装置300は、無線受信装置400が第1の実施の形態で説明したAPSK変調に対応している場合には、APSK変調部103にて変調を行い、従来のQAM変調にしか対応していない場合、すなわち、APSK変調によって変調された信号を復調できない場合には、QAM変調部105にて変調を行う。
次に、第5の実施の形態の無線送信装置300の動作について説明する。はじめに、変調方式および送信電力の決定について説明し、次に、情報ビットの送信について説明する。
[変調方式および送信電力の決定]
無線送信装置300は、通信を開始するにあたって、無線受信装置400に対して参照信号を送信する。ここで参照信号とは、無線送信装置300、無線受信装置400にとって既知の信号であり、無線送信装置300と無線受信装置400との間の無線伝搬路の品質を測定するために用いられる。
ここで、参照信号の送信について具体的に説明する。まず、無線送信装置300において、参照信号が波形生成部108に入力される。波形生成部108は、ディジタルのベースバンド信号である参照信号から送信波形を生成し、出力する。ここで、波形生成部108は、例えばルートコサインロールオフフィルタなどを用いることができる。
電力増幅部109は、波形生成部108から出力された参照信号波形に送信電力を与え、無線部104へと出力する。無線部104は、電力増幅部109から入力された参照信号を、無線通信システム1で使用する無線周波数帯へとアップコンバートし、無線伝搬路へと出力する。
無線受信装置400は、無線送信装置300から出力された参照信号を受信する。受信した参照信号は、無線部201に入力される。無線部201は、入力された参照信号を無線周波数帯からダウンコンバートし、受信品質測定部207に入力する。受信品質測定部302は、参照信号を用いて受信品質を測定する。ここで、受信品質には例えば参照信号のSNR(Signal to Noise power Ratio:信号対雑音電力比)や参照信号の受信電力などの値が用いられる。受信品質測定部302は、このとき測定した受信品質を受信品質通知情報として出力する。
無線受信装置400は、受信品質通知情報を無線送信装置300へフィードバックする。このとき、無線受信装置400は、無線受信装置400が復調可能な変調方式についての情報を受信品質通知情報と共に送信する。
無線送信装置300は、無線受信装置400からフィードバックされた受信品質通知情報および変調方式を示す情報を用いて、送信信号生成の制御を行う。受信品質通知情報および変調方式を示す情報は、適応変調制御部106に入力される。適応変調制御部106は、無線受信装置400からフィードバックされた受信品質通知情報および変調方式を示す情報に基づいて、無線送信装置300において用いる変調方式、送信電力を決定する。
具体的には、無線受信装置400が第1の実施の形態にて説明したAPSK変調に対応している場合には、無線送信装置300の適応変調制御部106は、変調方式としてAPSK変調を選択する。無線受信装置400がQAM変調にのみ対応している場合には、無線送信装置300は変調方式としてQAM変調を選択する。APSK変調は、QAM変調に比べてPAPRが小さいので、QAM変調の場合より送信電力を大きくできる。無線送信装置300の適応変調制御部106は、受信品質通知情報および変調方式の選択結果に基づいて送信電力を決定し、決定した変調方式、送信電力を示した制御信号を出力する。無線送信装置300は、適応変調制御部106によって決定された変調方式、送信電力に基づいて送信信号の生成を行う。
[情報ビットの送信]
誤り訂正符号化部101における情報ビットの誤り訂正符号化、インタリーブ部102における符号ビットのインタリーブの処理は、第1の実施の形態の無線送信装置100と同じである。インタリーブ部102は、インタリーブ後の符号ビットをAPSK変調部103及びQAM変調部105に入力する。なお、変調方式選択部110を用いない構成の場合は、インタリーブ部102は、適応変調制御部106にて選択された変調方式に応じて、インタリーブ後の符号ビットをAPSK変調部103またはQAM変調部105に入力する。
インタリーブ後の符号ビットが入力されたAPSK変調部103及びQAM変調部105は、その符号ビットを変調して変調信号を生成し、生成した変調信号を、変調方式選択部110に入力する。このとき生成した変調信号は平均電力が「1」ではないため、APSK変調部103またはQAM変調部105は、第1の実施の形態と同様に正規化係数を乗算することで変調信号の平均電力が「1」となるように調整し、出力する。変調方式選択部110は、適応変調制御部106から入力された制御信号に応じて、APSK変調又はQAM変調のいずれかを選択し、フレーム構成部107に出力する。
フレーム構成部107は、変調方式選択部110から入力された変調信号と、適応変調制御部106から入力された制御信号と、を用いて送信フレームを構成し、構成された送信フレームを波形生成部108に入力する。なお、送信フレームは、ディジタルのベースバンド信号である。
図10は、フレーム構成部107にて生成されるフレームの構成を示す図である。図10における参照信号は、無線受信装置400においてチャネル推定を行うための信号である。信号点配置通知信号は、適応変調制御部106が決定した変調方式の信号点配置を通知するための信号である。具体的には、APSK変調信号点配置かQAM変調信号点配置かを示す情報である。また、APSK変調の場合には、その信号点配置の情報を含んでもよい。信号点配置の情報とは、例えば、内外リングR2のそれぞれの振幅成分の値や、内外リングR2上にある信号点の数や、内外リングR2上にある信号点の位相差等である。
情報信号とは、無線送信装置300に入力された情報ビットから生成した変調信号を表している。フレーム構成部107は、適応変調制御部106によって決定された変調方式の信号点配置を通知する信号を、フレームに挿入することで、無線受信装置400に変調方式の信号点配置を通知できるようにする。なお、信号点配置通知信号のフレーム内の位置はどこにあってもよく、フレーム内に存在すればよい。フレーム構成部107は、構成した送信フレームを出力する。
波形生成部108は、入力された送信フレームから送信波形を生成し、生成した波形信号を電力増幅部109に入力する。電力増幅部109には、波形生成部108から波形信号が入力され、適応変調制御部106から制御信号が入力される。電力増幅部109は、適応変調制御部106から入力された制御信号に示される送信電力を、波形生成部108から入力された波形信号に与え、出力する。
無線部104は、電力増幅部109から入力された送信信号を無線周波数帯へとアップコンバートし、無線伝搬路へと出力する。
次に、無線受信装置400について説明する。無線受信装置400は、無線送信装置300から出力された信号を受信する。受信した信号は無線部201に入力される。無線部201は、受信信号をダウンコンバートし、ダウンコンバート後の受信信号を復調部202および信号点配置検出部206に入力する。
信号点配置検出部206は、入力された受信信号において情報信号に施されている変調方式の信号点配置を検出する。受信した信号のフレーム構成は、図10に示すとおりであるので、信号点配置検出部206は、図10に示すフレーム構成のうち、信号点配置通知信号から情報信号に施されている変調方式の信号点配置を検出する。信号点配置検出部206は、検出した信号点配置を示した制御情報を復調部202に出力する。
復調部202には、無線部201から受信信号が入力され、信号点配置検出部206から信号点配置を示す制御情報が入力される。復調部202は、入力された信号点配置を示した制御情報に従い、候補信号点を生成する。復調部202は、前記生成した候補信号点を用いてデマップを行う。
以降、復調部202、デインタリーブ部203、インタリーブ部204、誤り訂正復号部205における処理は、第1の実施の形態にて説明した無線受信装置200と同様である。以上、第5の実施の形態の無線送信装置300および無線通信システム5について説明した。
本実施の形態では、無線受信装置400が処理可能な変調方式を示す情報を受信品質通知情報と共に無線送信装置300に送信し、無線送信装置300の適応変調制御部106は、変調方式を示す情報に基づいて変調方式を選択する。これにより、無線送信装置300は、無線受信装置400が、仮想の同心円上に信号点が配置されたマッピングパターンを用いたAPSK変調を処理可能な場合には、そのAPSK変調を用いてPAPRを低減できる。また、無線受信装置400がQAM変調のみ処理可能な場合には、QAM変調を用いることにより、無線受信装置400と通信可能となる。
本実施の形態では、第1の実施の形態のAPSK変調方式と変調方式の選択制御とを組み合わせた構成について説明したが、他の実施の形態にて説明したAPSK変調方式と変調方式の選択制御を組み合わせることも可能である。
例えば、第2の実施の形態にて説明したAPSK変調方式と組み合わせた場合、無線送信装置300は、第2の実施の形態にて説明したマッピングパターンにおいて、外リングR2の信号点の位相を変更することができる。従って、内リングR1と外リングR2の信号点に位相差βを設けることにより、外リングR2の振幅成分を小さくして、PAPRを低減でき、送信電力をさらに大きくできる。以下、この点について説明する。
図11は、電力増幅装置の入力電力と出力電力の関係を示す模式図である。図11に示すように、電力増幅装置には、入力電力に対して線形の出力電力が得られる区間がある。説明の便宜上、入力電力に対して線形の出力電力が得られる区間を「無歪み動作範囲」と呼ぶ。電力増幅部109は、無線送信装置300の電力増幅部109への入力信号の動作範囲が、無歪み動作範囲内でなければ、出力信号波形が歪んでしまう。無線送信装置300は、出力信号波形が歪んでしまうと、帯域外放射が発生するため、他の通信システムに対して干渉を与えることになる。従って、不要な帯域外放射をなくすために、電力増幅部109は、無歪み動作範囲内で動作しなければならない。
PAPRが大きい信号とは、信号の平均電力に対して動作範囲が大きい信号である。従って、PAPRが大きい信号は、無歪み動作範囲内で動作させるために、駆動点(入力信号の平均値)を小さくする必要がある。これに対し、PAPRが小さい信号は、信号の動作範囲が小さいために、無歪み動作範囲内での駆動点を大きくできる。よって、PAPRの小さい信号は、同一電力増幅装置を用いる場合にPAPRが大きい信号よりも駆動点を大きくできるために平均送信電力を大きくできる。
従って、第2の実施の形態にて説明したAPSK変調方式と変調方式の選択制御とを組み合わせた構成では、内外リングR2上の信号点に位相差βを設け、外リングの信号点の振幅成分を小さくすることで、PAPRをさらに低減することができる。このため、APSK変調方式を用いて情報ビットを送信する際には、送信電力を大きくでき、無線受信装置400における受信特性を改善することができる。
以上説明したように、本発明によれば、PAPRの値を低減して送信電力を高め、変調信号の受信特性を向上させることができるというすぐれた効果を有し、符号化変調方式を用いた無線送信装置等として有用である。
第1の実施の形態の無線通信システムの構成を示す図 (a)第1の実施の形態のAPSK変調の信号点配置を示す図(b)従来のQAM変調の信号点配置を示す図 (a)第1の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンを示す図(b)反復デマップ時の1ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(c)反復デマップ時の2ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(d)反復デマップ時の3ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(e)反復デマップ時の4ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図 第2の実施の形態のAPSK変調の信号点配置を示す図 (a)第2の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンの構成を説明する図(b)第2の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンの構成を説明する図 (a)第2の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンを示す図(b)反復デマップ時の1ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(c)反復デマップ時の2ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(d)反復デマップ時の3ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図(e)反復デマップ時の4ビット目に対する信号点の組み合わせを示す図 (a)第3の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンを示す図(b)1ビット目に対する反復デマップ時の信号点の組み合わせを示す図(c)2ビット目に対する反復デマップ時の信号点の組み合わせを示す図(d)3ビット目に対する反復デマップ時の信号点の組み合わせを示す図(e)4ビット目に対する反復デマップ時の信号点の組み合わせを示す図 (a)第4の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンを示す図(b)第4の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンの別の例を示す図(c)第4の実施の形態のAPSK変調のマッピングパターンの別の例を示す図 第5の実施の形態の無線通信システムの構成を示す図 フレーム構成部にて生成されるフレームの構成を示す図 電力増幅装置の入力電力と出力電力の関係を示す模式図 従来の無線通信システムの構成を示す図 (a)従来のGrayマッピングパターンによる16QAM変調方式のマッピングパターンを示す図(b)従来のMPSLマッピングパターンによる16QAM変調方式のマッピングパターンを示す図
符号の説明
1,5 無線通信システム
100 無線送信装置
101 誤り訂正符号化部
102 インタリーブ部
103 APSK変調部
104 無線部
105 QAM変調部
106 適応変調制御部
107 フレーム構成部
108 波形生成部
109 電力増幅部
110 変調方式選択部
200 無線受信装置
201 無線部
202 復調部
203 デインタリーブ部
204 インタリーブ部
205 誤り訂正復号部
206 信号点配置検出部
207 受信品質測定部

Claims (13)

  1. 送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号部にて誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするインタリーブ部と、
    前記インタリーブ部にてインタリーブされた符号ビットを、IQ平面において、仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするAPSK変調部と、
    前記APSK変調部にてマッピングされた変調信号を無線信号に変換し、無線伝搬路へと出力する無線部と、
    を備える無線送信装置。
  2. 前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、それぞれの仮想円上に配置された信号点の数が同数である請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、それぞれの仮想円上に配置された信号点の位相が揃っている請求項2に記載の無線送信装置。
  4. 前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、2つの仮想の同心円上に信号点が配置され、内側の仮想円上に配置された信号点は隣接信号点間でマッピングが2ビット異なり、内側の仮想円と外側の仮想円との隣接信号点間でマッピングが2ビット以上異なる請求項2に記載の無線送信装置。
  5. 前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、隣接する仮想円上に配置された信号点の位相がずれている請求項2に記載の無線送信装置。
  6. それぞれの仮想円上にはn個の信号点が等間隔に配置され、隣接する仮想円上に配置された信号点の位相がπ/nずれている請求項5に記載の無線送信装置。
  7. 前記APSK変調部にて用いるマッピングパターンは、2つの仮想の同心円上に信号点が配置され、内側の仮想円上に配置された信号点の数は外側の仮想円上に配置された信号点の数より少ない請求項1に記載の無線送信装置。
  8. 内側の仮想円に配置された信号点は隣接信号点間でマッピングが2ビット異なり、内側の仮想円と外側の仮想円との隣接信号点間ではマッピングが2ビット以上異なり、外側の仮想円上に配置された信号点のうち隣接信号点間でマッピングが1ビットしか異ならない信号点は、互いに離れる方向にシフトした位置に配置されている請求項7に記載の無線送信装置。
  9. 互いに離れる方向にシフトした信号点は、前記外側の仮想円より内側に位置する請求項8に記載の無線送信装置。
  10. 無線受信装置からのフィードバック情報を用いて、変調方式を選択する適応変調制御部と、
    前記インタリーブ部にてインタリーブされた符号ビットを、QAM変調信号点へマッピングするQAM変調部と、
    前記適応変調制御部にて選択された変調方式に応じて、前記APSK変調部と前記QAM変調部のいずれを用いてマッピングを行うかを選択する変調方式選択部と、
    前記適応変調制御部にて選択された変調方式に応じて異なる送信電力を与える電力増幅部とを備え、
    前記無線部は、前記電力増幅部にて送信電力を与えられた変調信号を無線信号に変換する請求項1〜9のいずれかに記載の無線送信装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の無線送信装置と、
    前記無線送信装置から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を前記無線送信装置にて変調された変調方式に従って復号を行う無線受信装置と、
    を備える無線通信システム。
  12. 送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行うステップと、
    誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするステップと、
    インタリーブされた符号ビットを、IQ平面において仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするステップと、
    APSK変調信号点へとマッピングされた変調信号を無線信号に変換し、無線伝搬路へと出力するステップと、
    を備える無線送信方法。
  13. 送信すべき情報ビットを変調信号に変調するために用いられるプログラムであって、コンピュータに、
    送信すべき情報ビットに対して誤り訂正符号化を行うステップと、
    誤り訂正符号化された符号ビットをインタリーブするステップと、
    インタリーブされた符号ビットを、IQ平面において仮想の同心円上に配置された信号点を有するマッピングパターンによって、APSK変調信号点へマッピングするステップと、
    を実行させるプログラム。
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