JP2009147596A - 印刷装置、画像データ作成方法および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理のために大規模な構成を必要とすることなく、座標情報の受け渡しによって所望の画像を再構成する。
【解決手段】キャリッジをX方向に走査移動させながら帯状のバンド画像BIを形成し、これをY方向に用紙を送りながら繰り返すことで画像IMを用紙上に再構成する(図(a))。端点の座標が指定された複数の線分で構成される折れ線L1、L2からなる画像IMを形成する際、1ドットライン単位で画像データを作成し、1バンド分のデータが揃えば印刷を行う。1ドットラインの画像データは、当該ドットラインに画像成分を有する線分の有無と、その画像成分に対応するドットの位置とを座標情報に基づき決定することにより求められる。
【選択図】図5
【解決手段】キャリッジをX方向に走査移動させながら帯状のバンド画像BIを形成し、これをY方向に用紙を送りながら繰り返すことで画像IMを用紙上に再構成する(図(a))。端点の座標が指定された複数の線分で構成される折れ線L1、L2からなる画像IMを形成する際、1ドットライン単位で画像データを作成し、1バンド分のデータが揃えば印刷を行う。1ドットラインの画像データは、当該ドットラインに画像成分を有する線分の有無と、その画像成分に対応するドットの位置とを座標情報に基づき決定することにより求められる。
【選択図】図5
Description
この発明は、画像を構成する線分の座標情報に基づき画像を印刷する印刷装置および印刷方法、ならびに画像を構成する線分の座標情報に基づき画像データを作成する方法に関するものである。
線分やそれを組み合わせてなる折れ線により構成された画像については、画像を構成する線分の当該画像平面内における両端点の座標によって画像を表すことが可能である。こうすることにより、画像の内容を少ない情報量で画像を特定することができる。例えば、特許文献1に記載の技術では、多数のピクセルからなる長方形の描画領域に複数の直線を配置してなる画像を描画するのに際し、ピクセル単位で表された各直線の端点の座標を画像のサイズに応じて適宜にスケーリングすることで、適当なサイズの画像を表示または印刷するようにしている。
上記従来技術では、端点の座標により表された各直線を描画領域に展開することで、描画領域全体を再構成している。したがって、こうして得られた画像を表示装置に表示させたりプリンタにより印刷する場合には、展開後の画像データを表示装置やプリンタに受け渡す必要があり、結局プリンタ等に受け渡すデータは通常のグラフィック画像と同程度にまでサイズが大きくなっていた。
画像を構成する各直線の座標をそのまま受け渡すことができれば大幅にデータ量を削減することが可能であるが、データを受け取った側で画像を展開するには処理負担が大きくなったり、大容量の画像メモリが必要となるなどの問題があり、これまで実現されるに至っていなかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、座標情報の受け渡しによって所望の画像を再構成することができ、しかも、その処理のために大規模な構成を必要としない印刷装置、画像データ作成方法および印刷方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置は、上記目的を達成するため、画像を構成する線分の両端点の当該画像平面内における座標を特定する座標情報を提供する座標情報提供手段と、前記画像を複数の画像ブロックに区分してなる画像ブロックごとに、前記座標情報提供手段から提供される前記座標情報に基づいて当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づく1画像ブロックずつの印刷を各画像ブロックについて行うことにより前記画像を記録材上に印刷する印刷手段とを備え、前記画像データ作成手段は、前記画像を構成する線分のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものの前記座標情報に基づき当該画像ブロックに対応する前記画像データを作成することを特徴としている。
本明細書において、「線分が、画像ブロックに画像成分を有する」との文言は、当該線分の両端点およびそれらを結ぶ線に対応する画素の少なくとも一部が、当該画像ブロック内に含まれることを意味している。
このように構成された発明では、画像データ作成手段は、座標情報から画像全体を再構成するのではなく、画像を複数に区分した画像ブロック単位で当該画像内容に対応する画像データを座標情報に基づき作成する。そして、印刷手段は画像ブロック単位での印刷を繰り返すことにより、画像全体を記録材上に印刷する。このように、画像ブロック単位での印刷を行う印刷手段と組み合わせることにより、画像データ作成手段は、1つの画像ブロックについて画像データの作成を行うための能力があれば足りる。さらに、画像全体を構成する線分のうち、少なくとも当該画像ブロック内に画像成分を有する線分についてのみ座標情報に基づき当該画像ブロックに対応する画像データの作成を行えばよく、当該画像ブロックに画像成分を有していない線分については考慮する必要がない。このため、この発明にかかる印刷装置では、高度な画像データ処理能力を有するプロセッサや大容量メモリなどを設けなくても、所望画像の印刷を座標情報の受け渡しによって行うことが可能である。
例えば、前記画像ブロックを、前記画像平面の一の座標軸に沿った1ドット幅の1ドットライン画像または該1ドットライン画像を前記画像平面の他の座標軸に沿って複数本並べてなる画像とし、前記画像データ生成手段は、前記画像ブロック内に画像成分を有する前記線分が当該画像ブロックに占めるドット位置を前記座標情報に基づいて求め、該ドット位置を示すデータを前記画像データとすることができる。このようにした場合、画像データを作成するための処理を1ライン単位で行うことができるので、さらに処理を簡単にすることができる。
さらに具体的には、例えば、前記画像データ生成手段は、前記1ドットライン画像の1本ごとに、当該1ドットライン画像内に画像成分を有する前記線分が占める当該ドットライン画像内のドット位置を前記座標情報に基づいて求めることができる。当該1ドットラインが画像平面内に占める位置と、線分の座標情報とから、当該1ドットラインに画像成分を有する線分の有無や、その画像成分がどのドット位置にあるかについては簡単に求めることが可能である。
この発明は、前記印刷手段が、主走査方向に往復移動しながら所定幅のバンド画像を前記記録材に印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと記録材とを相対的に、前記主走査方向に直交する副走査方向に所定のピッチで移動させるピッチ送り機構とを備える印刷装置に特に好適に適用することができ、この場合、前記バンド画像を前記画像ブロックとすることができる。このような構成の装置では、1バンド分の画像データ作成と印刷とを繰り返すことによって画像全体を再構成することができる。
また、データを一時的に記憶する記憶手段を設け、前記画像データ作成手段は、一の前記線分に関する前記座標情報を、当該線分が画像成分を有する最初の前記画像ブロックについて前記画像データを作成開始する際に前記座標情報提供手段から受け取り、当該座標情報、または前記画像データを作成するために当該座標情報に基づいて中間的に作成した中間データを前記記憶手段に記憶させる一方、当該線分が画像成分を有する最後の前記画像ブロックについて前記画像データを作成すると、当該線分に関する前記座標情報、または前記中間データを前記記憶手段から実質的に消去するようにしてもよい。
ここで、「データを実質的に消去する」との文言は、記憶手段から当該データを物理的に消去することのほか、例えばデータそのものは記憶手段上に残っていてもその記憶位置を指し示すポインタの情報を消去するなど、当該データが記憶手段上に存在しない場合と同様に扱われるに至るような処理を包含することを意味している。
線分の両端点の位置を特定するための座標情報は、当該線分が画像成分を有する最初の画像ブロックの処理を開始するまでは不要な情報である。また、当該線分が画像成分を有する最後の画像ブロックの処理が終了すれば不要な情報である。したがって、最初の画像ブロックの処理を開始する前に座標情報を取得しておき、最後の画像ブロックの処理が終了するまで座標情報または中間データを記憶手段に一時的に保存しておくことにより、座標情報の取得は1つの線分につき1回で済む。また、最後の画像ブロックの処理が終了すると情報を消去することにより、次に処理すべき線分が出現したときには同じ記憶領域を使って情報を記憶することができ、記憶手段に用意すべき記憶容量が少なくて済む。
また、前記画像データ作成手段により作成された前記画像データを、少なくとも当該画像データが前記印刷手段に受け付けられるまでの間、一時的に保存する画像データ保存手段を備えてもよい。この場合、画像データ保存手段のデータ容量としては、1画像ブロック分の画像データを保存することのできる容量があれば足りるので、大容量を必要としない。
また、この発明にかかる画像データ作成方法は、上記目的を達成するため、画像を構成する線分の両端点の、当該画像平面内における座標を特定する座標情報を一括して取得し、前記画像を複数の画像ブロックに区分し、各画像ブロックごとに、前記座標情報のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものを抽出し、抽出した座標情報に基づいて、当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成することを特徴としている。
このように構成された発明では、上記した印刷装置と同様に、座標情報を受け取るのみで画像ブロックごとの画像データを作成することができる。また画像ブロックごとの画像データ作成を繰り返すことで画像全体を再構成することができる。このような画像データ作成方法は、画像ブロック単位で画像を印刷する印刷装置に対して特に好適に適用することができる。
さらに、この発明にかかる印刷方法は、少なくとも1本の線分からなる画像を記録材上に印刷する印刷方法であって、上記目的を達成するため、前記画像を構成する前記線分の両端点の、当該画像平面内における座標を特定する座標情報を一括して取得し、前記画像を複数の画像ブロックに区分し、各画像ブロックごとに、前記座標情報のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものを抽出し、抽出した座標情報に基づいて、当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成し、前記画像データに基づき、前記画像を構成する各画像ブロックを順番に前記記録材上に印刷することを特徴としている。
このように構成された発明では、上記した印刷装置と同様に、座標情報に基づく画像データの作成と、該画像データに基づく印刷とを画像ブロック単位で行うことにより、大規模なプロセッサ等を使用することなく所望の画像を印刷することが可能である。
図1は本発明にかかる印刷装置の一実施形態であるフォトプリンタを示す斜視図である。また、図2はフォトプリンタの内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンタ10では、プリンタ本体12の内部にはプリント機構部50が内蔵されており、フォトプリンタ10の全体の制御を司るコントローラ70からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙がプリンタ本体12の前面に排紙される。
このプリンタ本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンタ本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構部50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンタ本体12の前面に設けられた各種のメモリカードスロット16をユーザが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリカードMをメモリカードスロット16に差し込むことができる。さらに、この実施形態では、記憶媒体としてメモリカード以外にCD−ROM/R/RW(Compact Disc:コンパクトディスク)やDVD−ROM/R/RW(Digital Versatile Disc:デジタル多用途ディスク)などのディスクDCを利用可能となっている。つまり、プリンタ本体12のベース部分にディスクドライブ13が設けられている。
また、プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。表示部22の表示内容は、表示画像生成部701(図3参照)によって制御される。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMにデータ等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構部50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構部50の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
そして、給紙口58を介して用紙Pが搬送ローラ56によりプリント機構部50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構部50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサ57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラ56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、図示を省略しているものの、プリンタ本体12の背面にはバッテリパックを装着可能となっており、商用電源に接続しなくとも本プリンタ10をバッテリにより動作させることが可能となっている。この点および本プリンタ10がホストコンピュータに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンタとなっている点により、本プリンタ10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
図3はフォトプリンタの電気的構成の要部を示すブロック図である。コントローラ70は、図3に示すように、CPU71を中心として、各種処理プログラムや各種データや各種テーブルなどを記憶したROM72と、一時的にデータを記憶するRAM73と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリ74と、表示部22に描画すべき画像のデータを格納する画像メモリ76と、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMへのアクセスを司るカードインタフェース78と、ディスクドライブ13に挿入されたディスクDCへのアクセスを司るIDE(Integrated Device Electronics)インタフェース79とを備え、これらはシステムバス77を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。このコントローラ70に対して、図2、図3に示すように、メモリカードMやディスクDCの画像ファイルなどが入力されるほか、プリント機構部50のセンサ57からの検出信号や操作パネル20のボタン群24からの指令信号が入力される。また、コントローラ70は、メモリカードMに画像やデータなどを保存するほか、プリント機構部50の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネル20の表示部22への制御信号を出力する。
CPU71は複数の機能ブロックの集合体として機能しており、そのうちのユーザ・インタフェース(UI)入力部702は、ユーザのボタン群24に対するスイッチ操作に基づく種々の指令信号を受けて、他の機能ブロックに必要な情報を送出する。画像ファイル取得部703は、ディスクDCやメモリカードMに記録されている画像ファイルを取得し、必要な情報をレイアウト生成部705に受け渡す。レイアウト生成部705は、与えられた情報に基づきレイアウトデータを生成し、表示画像生成部701および印刷処理部706に送出する。表示画像生成部701は、レイアウト生成部705からのレイアウトデータを表示データに変換してこれに対応する画像を表示部22に表示させる。印刷処理部706は、レイアウト生成部705からのレイアウトデータを印刷データに変換し、プリント機構部50の動作を制御して、印刷処理を実行する。
さらに、CPU701は、後述する折れ線描画モードにおいて作動する折れ線描画部707を有している。折れ線描画部707は、必要に応じレイアウト生成部705から与えられる座標情報を受け取り、該情報に基づいて折れ線画像に対応する画像データを作成しレイアウト生成部705に返す機能を有する。
上記のように構成されたフォトプリンタ10においては、例えばデジタルカメラや撮像機能付き携帯電話などの撮像装置によって撮像され所定のデータフォーマット(例えばJPEG、TIFFなど)でディスクDCまたはメモリカードMに記録されている画像を用紙P上に印刷する写真画像印刷モードと、ディスクDCまたはメモリカードMに記録されている座標情報に基づき線分を組み合わせてなる折れ線画像を印刷する折れ線描画モードとを実行可能となっている。写真画像印刷モードはこの種のフォトプリンタにおいて広く実施されている動作モードであるので、本明細書ではその説明を省略する。
なお、折れ線描画モードを実行するに際して、レイアウト生成部705と折れ線描画部707とを区別する必要は特にないが、このようにすることで次のような利点が生まれる。すなわち、レイアウト生成部705は写真画像印刷モードおよび折れ線描画モードの両方で使用される機能ブロックであり、これに折れ線描画モード用の機能までを盛り込むと、写真画像印刷モードにおける処理が複雑となってしまう。そこで、折れ線描画モード用の処理を専門的に行う機能ブロックを折れ線描画部707として別途設けておけば、後述するように、レイアウト生成部705は折れ線描画部707に対して座標情報を受け渡す機能および折れ線描画部707から返される画像データを受け取る機能のみを備えておけばよいので、レイアウト生成部705において折れ線描画のための機能が写真画像印刷モードに与える影響を最小限にすることができる。
図4は折れ線描画モードで作成する折れ線画像の一例を示す図である。ここでは、作成すべき折れ線画像IMは、互いに直交する2つの座標軸X,Yにより表される画像平面に2つの折れ線L1およびL2を配したものとする。各折れ線は、複数の線分をその端点でつなぎ合わせたものであるが、本明細書にいう「折れ線」は、1本の線分のみにより構成されたものも包含するものとする。なお、以下に説明する描画方法は、描画すべき折れ線の数が上記以外の場合でも適用することが可能である。また、画像平面は、2つの座標点(0,0)および(Xm,Ym)を結ぶ線分を対角線とする矩形とする。すなわち、画像IMのサイズは、横方向(X方向)については(Xm+1)ドット、縦方向(Y方向)については(Ym+1)ドットである。また、当該矩形の4つの頂点の座標はそれぞれ、(0,0)、(Xm,0)、(0,Ym)および(Xm,Ym)である。
各折れ線L1およびL2を構成する複数の線分それぞれは、両端点の座標を表す座標情報の組によって特定することができ、各折れ線は、当該折れ線を構成する各線分の座標情報全体により特定される。例えば、折れ線L1を構成する線分Aについては、その両端点の座標(X1,Y1)および(X2,Y2)により表すことができ、折れ線L1を構成する他の線分についても同様に表した座標情報の全体により、折れ線L1が特定される。折れ線L2についても同様に考えることができ、折れ線L1およびL2をそれぞれ特定するための座標情報の全体が、画像IMを表すこととなる。つまり、折れ線画像IMは、当該折れ線画像に含まれる各線分の座標情報の集合体により、その画像内容を特定することができる。ディスクDCやメモリカードMなどの記憶媒体には、画像を構成する各線分の両端点の座標を表す座標情報が最低限保存されていればよい。
図5は折れ線描画モードの概要を説明する図である。図5(a)に示すように、このフォトプリンタ10では、キャリッジ53をX方向に走査移動させながらY方向に所定幅Wを有するバンド状のバンド画像BIを形成するとともに、1つのバンド画像BIを形成する度に搬送ローラ56を回転させて用紙PをY方向にピッチWで移動させることにより、画像IMを用紙P上に再構成する。したがって、レイアウト生成部705から印刷処理部706に与えるレイアウトデータもバンド単位で作成することができ、しかも当該データを印刷処理部706に与えてしまえば当該データは不要となる。このため、一時的にせよレイアウト生成部705が画像IM全体を表す画像データを作成し保持しておく必要は全くない。
つまり、バンド単位での印刷を繰り返すことによって折れ線画像を印刷する場合、折れ線を構成する全ての線分のうち、印刷の対象となるバンド内に画像成分を有する線分のみの座標情報が必要となる。さらに、当該バンドに画像成分を有する線分のうち当該バンド内に占める部分のドットの位置さえ求められればよい。
例えば、図5(a)に示すバンド画像BInを印刷するためには、折れ線を構成する各線分のうち当該バンド内に現れる(図において太線で示す)部分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eを特定するための情報があればよい。さらに、当該バンド画像BInを、Y方向に1ドット幅を有しX方向に延びる1ドットライン画像Dl(y)の集合体として考えたとき(yは当該1ドットライン画像のY座標位置)、図5(b)に示すように、1ドットライン画像Dl(y)に交わる線分L1a等が当該1ドットラインに交わる位置のX座標さえ求まればよいこととなる。
以上より、折れ線画像を再構成するためには、画像を構成する1ドットラインのそれぞれについて、各線分の座標情報に基づいて、当該1ドットラインと交わる線分の有無および存在する場合にはそれに対応するドットを形成すべきX座標の値を求め、そのデータが1バンド分揃った段階でプリント機構部50を作動させて指定された位置にドットを形成することで当該バンドに対応するバンド画像を印刷する、という動作を繰り返せばよい。この場合に必要な画像データ処理は、1ドットラインと交わる線分の抽出およびその交点のX座標の値を算出することのみであり、高度なデータ処理能力を持たないプロセッサでも十分に実現可能なものである。また、記憶しておくべき画像データはバンド画像1つ分のみであり、大きなメモリ資源を必要としない。以下、その具体的な処理方法について説明する。
図6は折れ線描画モードの処理の流れを示すフローチャートである。上記の考え方に従い、折れ線描画モードでは、画像を1ドットラインの集合体として捉え、各ドットラインごとにデータ処理を行う。まず、CPU71に設けられた画像ファイル取得部703が、ディスクドライブ13に挿入されたディスクDCやメモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMなど画像ファイルを記憶した記憶媒体から、形成すべき画像を表すデータを読み出しRAM73に書き込む(ステップS101)。このとき、前記したように、最低限必要なデータは、画像を構成する各線分の両端点の座標を特定するための座標情報である。また、最初に画像を構成する全ての線分についての座標情報を一括して読み出しておくことで、記憶媒体へのアクセスは1回のみで済み、処理時間を短縮することができる。そして、処理対象とするドットラインのY座標位置を示すパラメータyを初期値0に設定する(ステップS102)。
次に、現在のドットラインDl(y)に画像成分を有する線分が新たに出現したか否かをチェックする(ステップS103)。このチェックは以下のようにして簡単に行うことができる。すなわち、画像を構成する各線分のうち、既に出現したことを認定されたもの以外で、端点のY座標の値が現在のパラメータyと一致するものがあれば、それが当該ドットラインに新たに画像成分を有するに至った線分である。そのような線分の出現があった場合には、当該線分の座標情報を折れ線描画部707に受け渡すための座標情報取得処理(後述)が実行される一方(ステップS104)、新たな出現がなければ該処理はスキップされる(ステップS103)。
続いて、折れ線描画部707が描画処理(ステップS106)を実行し、レイアウト生成部705から与えられている座標情報に基づき当該ドットラインDl(y)を表す画像データを作成する。描画処理の内容については後述する。上記処理を、パラメータyを1つずつインクリメントしながら画像の最終ライン(Y座標値Ym)まで繰り返すことにより(ステップS107、S108)、画像全体についての処理が完了する。
図7は座標情報取得処理を示すフローチャートである。図6のステップS104において、新たな線分の出現があったとレイアウト生成部705により判定されたとき、折れ線描画部707は図7に示す座標情報取得処理を実行する。まず、新たに出現した線分の両端点を表す座標情報を、レイアウト生成部705から受け取る(ステップS201)。この座標情報に基づき、折れ線描画部707は、次に説明する描画情報を作成する(ステップS202)。
図8は描画情報を説明する図である。また、図9は画像平面内の線分の一例を示す図である。描画情報は、所定の位置に線分を配置すべく、当該線分が画像平面内に占めるドットの位置を最終的に算出するために、折れ線描画部707が与えられた座標情報に基づき作成する中間データである。図8に示すように、座標情報に基づき作成される描画情報としては各種のものが使用されており、以後の説明ではこれらの情報を一体的に「描画情報構造体」と称する。なお、図8に示す描画情報のいくつかに付した「*」印は、当該描画情報が以後の処理の過程において値が動的に変化するものであることを示している。
レイアウト生成部705から与えられる座標情報は、図8の上部に示すように、画像を構成する線分の始点、終点それぞれのX座標およびY座標の値である。ここでは、両端点のうちY座標の値が小さいものを始点とする。図8および図9では、与えられた座標情報が示す線分の始点が座標(307,1132)、終点が座標(676,2264)であるときの描画情報の各値の一例を示す。描画情報構造体をなす情報のうち、「横開始位置」は、線分の両端点のX座標のうち小さい方の値であり、両端点のうち画像平面において左方に位置するもののX座標である。また、「縦開始位置」は線分の両端点のY座標のうち小さい方の値であり、両端点のうち画像平面において上方に位置するもの、つまり始点のY座標を表す。
また、「補間方向」は、画像平面内に配置する線分が縦(Y)方向に延びるか横(X)方向に延びるかを示す情報であり、始点および終点のX座標の差がY座標の差以上であるとき「横」、逆にY座標の差がX座標の差より大きいとき「縦」とする。図8および図9の例では、
X座標の差:Dx=676−307=369
Y座標の差:Dy=2264−1132=1132
であり、Y座標の差の方が大きく、図9に示すように、線分はどちらかと言えば縦長となるので「補間方向」は「縦」とする。なお、X座標の差とY座標の差が等しい場合は縦横いずれに含めてもよい。
X座標の差:Dx=676−307=369
Y座標の差:Dy=2264−1132=1132
であり、Y座標の差の方が大きく、図9に示すように、線分はどちらかと言えば縦長となるので「補間方向」は「縦」とする。なお、X座標の差とY座標の差が等しい場合は縦横いずれに含めてもよい。
また、「傾き」は当該線分が画像平面内においてどのような傾きを有するかを示す情報であり、両端点の座標から求められる線分の勾配が正であれば「右上がり」、負であれば「右下がり」を値として取る。線分が水平、つまり両端点のY座標が等しい場合はどちらに含めてもよい。
また、「レイヤ」は線分同士が交わる場合にどちらを上にして印刷するかを示す情報であり、それぞれを異なる画像レイヤに割り付けそれらの画像レイヤを重ね合わせることによって線分の上下を表現する。ここではレイヤの数値が大きいものを上にするものとする。また、「色情報」は線分の印刷色を表す。各線分の印刷色およびレイヤは適宜に定めてよいが、座標情報が保存されていた画像ファイルにおいて指定されている場合にはそれに従う。また例えば図4に示す折れ線L1のような1つの折れ線を構成する各線分については、互いに同一の印刷色およびレイヤとなるようにする。
「補間ドット」は、画像平面内に当該線分を表現するための基本パターンを構成するドット数である。画像平面内において任意の傾きを有する線分は、その傾きに応じていくつかのドットを一列に配してなる基本パターンを、少しずつ位置を変えながら画像平面内に配置することにより表される。
図10は補間ドットの例を示す図である。図10(a)は補間方向が縦の場合の補間ドット、図10(b)は補間方向が横である場合の補間ドットの例を示しており、いずれの例でも補間ドットを構成するドット数は2である。図10(a)に示すように、補間方向が縦である場合、Y方向に一列に並べたドットからなる基本パターンを、X方向およびY方向に位置を変えながら多数並べることによって、縦長、つまりX軸に対する傾きθが45度以上である線分を表現する。また、補間方向が横である場合、図10(b)に示すように、X方向に一列に並べたドットからなる基本パターンを、X方向およびY方向に位置を変えながら多数並べることによって、横長、つまりX軸に対する傾きθが45度未満である線分を表現する。この基本パターンを「補間ドット」、補間ドットをなすドットの数を「補間ドット数」と称する。補間ドット数の値は、補間方向に沿った座標軸における両端点の座標差を、もう1つの座標軸における座標差で除したものの小数点以下を切り捨てたものにより表すことができる。図8および図9の例では、補間方向が「縦」であることから、次式:
Dy/Dx=1132/369≒3.07
であるから補間ドット数を3とする。つまり、図9に示す線分は、縦方向に3つのドットを連ねた補間ドットを基本パターンとして形成される。
Dy/Dx=1132/369≒3.07
であるから補間ドット数を3とする。つまり、図9に示す線分は、縦方向に3つのドットを連ねた補間ドットを基本パターンとして形成される。
図8に戻って描画情報の説明を続ける。「不足ドット」は、当該線分を上記した補間ドットの配列のみによっては表しきれないドットの数を表す。上記したように、補間ドット数に端数が生じたとき、任意の傾きを有する線分を基本パターンの繰り返しのみで表現することができない。また、ドットサイズの整数倍の長さを有する基本パターンの配列によって取りうる線分の傾きは離散的である。これらに対応して任意の長さ、任意の傾きの線分を表現するため、基本パターンの繰り返しの合間に長さ・傾きを補正するための調整用ドットを適宜挿入する。この調整用ドットとして設けるべきドットの数を表すのが「不足ドット」である。この値は、実際に線分の印刷が進み調整用ドットが形成されるにつれて随時減ってゆき、各時点において形成すべき調整用ドットの残りの数を表す。不足ドットの数は、補間方向に沿った座標軸における両端点の座標差から、他方の座標軸における両端点の座標差に補間ドット数を乗じた値を差し引くことにより求める。図8および図9の例では次式:
Dy−Dx・(補間ドット数)=1132−369×3=25
となる。これは、図9に示す線分を形成するに際し、線分全体で25個の調整用ドットが必要であることを示している。
Dy−Dx・(補間ドット数)=1132−369×3=25
となる。これは、図9に示す線分を形成するに際し、線分全体で25個の調整用ドットが必要であることを示している。
また、「不足補間間隔数」は、上記調整用ドットをY方向に何ラインごとに挿入するかを示す情報であり、補間方向と異なる座標軸における両端点の座標差を不足ドットの数で除して丸めたものである。図8および図9の例では、次式:
Dx/25=369/25≒14
となる。
Dx/25=369/25≒14
となる。
また、「不足補間位置」は、次に調整用ドットを挿入すべき位置のX座標を示しており、その初期値は、補間方向と異なる座標軸における開始位置に不足補間間隔数を加算した値(傾きが「右下がり」のとき)または該開始位置から不足補間間隔数を差し引いた値(傾きが「右上がり」のとき)である。図8および図9の例では、補間方向が縦、傾きが右下がりであることから、横開始位置(307)に不足補間間隔数(14)を加えた値(321)となる。この値は、調整用ドットが形成されると更新され、次に調整用ドットを挿入すべき位置を常に示す。
「横描画位置」は次にドットを配置すべきX座標位置を表す。この例では始点のX座標(307)がその初期値であり、ドットが形成されるのに伴って随時更新される。また、「描画数」は当該線分に対応するドットがあと何ライン分必要かを示すものであり、この値がゼロになれば当該線分の描画が完了したことを示す。さらに、「印字済みドット」は、補間ドットを構成するドットのうち当該ドットラインへの配置が済んだドットの数を表している。
図11は線分とドットラインとの関係を示す図である。1つの線分Lは、どのような長さ、傾きを有するものであっても、図11から明らかなように、その始点Psが属するドットラインDlsから、終点Peが属するドットラインDleまでの各ドットラインのそれぞれに画像成分を有する。一方、この範囲以外のドットライン上に同じ線分Lが画像成分を有することはあり得ない。
ここで、前記したように、レイアウト生成部705は処理対象とするドットラインDl(y)に画像成分を有する線分が新たに出現したときにその座標情報を折れ線描画部707に与える。つまり、始点Psが属するドットラインDlsが処理対象となったときに、レイアウト生成部705から始点Psおよび終点Peの座標情報が与えられ、折れ線描画部707がそれに基づき描画情報を作成する。また、後に詳述するように、この描画情報は当該線分Lの終点Peが属するドットラインDleの処理が終了するまでの間、RAM73上に保存される。
したがって、1つの線分についての座標情報の受け渡しおよび描画情報の作成は最初の1回だけで済む。また、終点Peまで処理が進んだ段階で、当該線分Lに関する描画情報は不要となり、当該情報を記憶したRAM73の記憶領域は以後別の目的に使用することができる。1つのドットラインDl(y)に画像成分を有する線分が複数ある場合、それぞれの線分についての座標情報が作成されてRAM73に記憶されることになるが、処理の済んだ線分については情報を残す必要がないので、一時的に情報量が大きくなることはあっても、座標情報が常時RAM73の記憶領域を大きく占有することにはならない。以上が描画情報の説明である。
図7に戻って座標情報取得処理の説明を続ける。折れ線描画部707は、レイアウト生成部705から座標情報が与えられると、それに基づいて上記のように描画情報を作成し、それらをまとめた描画情報構造体をRAM73に記憶させる。このとき、各線分の描画情報に適宜優先順位を付けて配列することにより、後の処理を効率よく行えるようにしている。優先順位は、各線分に対応する描画情報構造体のRAM73における開始アドレスをポインタとして記憶する領域をRAM73等に設けておき、各線分に対応するポインタの順序を優先順序に対応したものとすればよい。
まず、RAM73に既存の描画情報があるか否かを判定し(ステップS203)、ない場合にはステップS202において作成した描画情報に最上位の優先順位を与えてRAM73に記憶する(ステップS204、S205)。ステップS203において、終点まで処理が済んだ線分の描画情報は存在しないものとして扱われる。
一方、既存の描画情報があった場合には、それらのうち優先順位が最も高いものを比較対象として(ステップS211)、その中の「レイヤ」情報を現在処理中のものと比較する(ステップS212)。現在処理中の描画情報構造体のレイヤが比較対象よりも上位、つまり数値が大きければ、その比較対象よりも1つ上位の優先順位を付して、現在の描画情報をRAM73に記憶する(ステップS213、S205)。
また、現在処理中の描画情報構造体のレイヤが比較対象と同等または下位であったときには、比較対象の描画情報構造体に次ぐ優先順位を有する既存の描画情報構造体があるか否かを判定する(ステップS222)。既存の描画情報構造体がなければ、現在処理中の描画情報構造体に最も低い優先順位を与えてRAM73に保存する(ステップS223、S205)。一方、次位の描画情報構造体がある場合には、それを新たな比較対象として設定し(ステップS221)、ステップS212以降を繰り返す。こうすることにより、RAM73に複数の線分に関する描画情報構造体が保存されているとき、最もレイヤの高いものに最も高い優先順位が与えられ、レイヤが同じである場合には先に出現したものにより高い優先順位が与えられることになる。このことは、後述する線分の重ね合わせにおいて効力を発揮する。
図12は図4の画像例をより詳しく説明した図である。また、図13は図4の画像例に対応する座標情報構造体の例を示す図である。図4に例示した画像について上記のような処理を1ドットラインごとに実行してゆくと、図12に示すように、Y座標パラメータyが1150に達するまでは線分が現れないが、y=1150のとき線分L1に属する線分A、BおよびCが処理の対象とされる。ここで、各線分A、BおよびCの両端点の座標は図12に示すとおりである。
このとき、レイアウト生成部705から各線分A、BおよびCの座標情報が折れ線描画部707に与えられ、これを受けた折れ線描画部707は、各線分について描画情報構造体を作成しRAM73に保存する。この時点における描画情報の値は図13に示すとおりである。ここで、同じ折れ線L1に属する線分A、BおよびCは同一レイヤに割り付けられるが、RAM73上では上記順に沿って優先順位が高くなるものとする。つまり線分Aが優先順位が最も低く、線分Cが最も高いこととする。こうして作成された描画情報に基づき描画処理が実行される。
図14は描画処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、RAM73に記憶された描画情報構造体のうち優先順位が最も下位である構造体の開始アドレスを示すポインタを取得する(ステップS301)。ここで、ポインタに値がない場合、現在処理中のドットラインに画像成分を有する線分が存在しないことを意味するので、当該ドットラインについての描画処理を終了する。すなわち、図6のステップS107に移動し、次のドットラインについて処理を行う。
ポインタに値がある場合、当該ドットラインに少なくとも1つの線分があることを示している。そこで、当該ドットラインにおけるドットの配置を表す画像データを作成するため、RAM73上に1ドットライン分の画像データを記憶するための領域を確保し(ステップS303)、描画詳細処理を実行する(ステップS304)。
図15は描画詳細処理を示すフローチャートである。この処理では、まず現在指定されたポインタにより特定される描画情報構造体に含まれる描画情報のうち、「横描画位置」によりX座標を指定された位置に、「色情報」により指定された色のドットを配置する(ステップS401)。そして、描画情報のうち「描画数」を1つデクリメントするとともに「印字済みドット」を1つインクリメントする(ステップS402)。
続いて、「不足補間位置」と「印字済みドット」が等しいか否かを判定する(ステップS403)。両者が等しくない場合、次に「補間ドット」と「印字済みドット」が等しいか否かを判定する(ステップS404)。両者が等しければ後述する「非補間時情報更新」処理を実行する一方(ステップS405)、等しくなければこの処理をスキップする。
また、ステップS403において「不足補間位置」と「印字済みドット」が等しい場合には、次に「補間ドット」と「印字済みドット」から1を引いた値とを比較する(ステップS411)。これらが等しければ後述する「補間時情報更新」処理を実行する一方(ステップS412)、等しくなければこれをスキップする。
図16は非補間時情報更新処理を示すフローチャートである。この処理は、不足ドットを補う調整用ドットを挿入しなかった場合に対応する描画情報の更新処理である。この処理では、まず現在指定されたポインタにより特定される描画情報構造体に含まれる描画情報のうち、「描画数」が負であるかどうかを判定する(ステップS501)。この値が負であるということは、当該描画情報構造体により表される線分の画像成分は既に全て画像データに反映されていることを意味しており、この描画情報構造体はもはや必要ないのでこれをRAM73から削除する(ステップS502)。なお、情報の削除にはRAM73に記憶されたデータを削除することを要するものではなく、当該描画情報構造体の開始アドレスをポインタから消去すればよい。
「描画数」がゼロ以上であった場合には、「印字済みドット」の値をクリアする(ステップS511)。次に、「傾き」が右上がりであるか否かを判定する(ステップS512)。右上がりである場合には、「横描画位置」を1つデクリメントすることにより(ステップS513)、次のドットラインにおけるドットが現在のドット位置よりも左に配置されるようにする。こうすることで「左下がり」つまり「右上がり」の斜線が描画される。逆に、右上がりでない場合には、「横描画位置」を1つインクリメントして(ステップS514)、次のドットラインにおけるドットが現在のドット位置よりも右下になるようにする。
図17は補間時情報更新処理を示すフローチャートである。この処理は、不足ドットを補う調整用ドットを挿入した場合に対応する描画情報の更新処理である。まず、「描画数」が負であった場合の処理は非補間時更新処理と同じである(ステップS601、S602)。「描画数」がゼロ以上であった場合、「印字済みドット」の値をクリアし(ステップS611)、調整用ドットの必要数を示す「不足ドット」の値を1つデクリメントする(ステップS612)。そして、「傾き」が右上がりであるか否かにより以下の処理が変わる(ステップS613)。すなわち、線分の傾きが右上がりである場合には、非補間時と同様に「横描画位置」を1つデクリメントし(ステップS614)、さらに「不足補間位置」から「不足補間間隔数」を差し引いた値を新たな「不足補間位置」とする(ステップS615)。こうすることにより、次に調整用ドットを挿入すべき位置が現在位置よりも左方に設定される。
一方、線分の傾きが右上がりでない場合には、「横描画位置」を1つインクリメントし(ステップS616)、さらに「不足補間位置」に「不足補間間隔数」を加えた値を新たな「不足補間位置」とする(ステップS617)。これにより、次に調整用ドットを挿入すべき位置が現在位置よりも右方に設定される。
図14に戻って、描画処理の説明を続ける。ステップS304において、以上説明した描画詳細処理および必要に応じて非補間時情報更新処理、補間時情報更新処理のいずれかを実行することにより、現在処理対象としている1ドットラインDl(y)に画像成分を有する線分のうちの1つについて、当該線分が当該1ドットライン上に占める位置にドットを配置することができる。続いて、こうして処理の済んだ線分の他に当該1ドットライン上に画像成分を有する線分があるかどうかを判定し、あれば描画詳細処理を繰り返す。このとき、処理の済んだ線分よりも優先順位が1つ上位の線分に対応する描画情報構造体の開始アドレスを示すポインタを取得することによって、そのような線分があるか否かを判定する(ステップS305、S306)。このため、描画詳細処理は、最初当該1ドットラインに画像成分を有する線分のうち優先順位の最も低いものを対象として行われ、その後処理対象は順次優先順位の高いものに移ってゆく。これにより、当該1ドットライン上で線分同士が重なっているときには、最後に処理された線分のデータのみが当該ドット位置に対応するデータとして残ることとなる。その結果、印刷画像上では、最後に処理された、つまり優先順位の最も高い線分が上になって表現されることとなる。
こうして当該1ドットライン上に画像成分を有する全ての線分について描画詳細処理が終了すると、当該1ドットラインを構成する各ドット位置に対し、ドットを形成するか否かおよびどの印刷色でドットを形成するかが確定する。これらを表すデータを当該1ドットラインの画像データとすることができる。折れ線描画部707は、こうして得た当該1ドットラインに対応する画像データをレイアウト生成部705に転送する(ステップS307)。レイアウト生成部705は、RAM73上の先に確保された領域に、受け取った画像データを書き込む(ステップS308)。また、画像データが1バンド分揃えばそれを印刷処理部706に転送する(ステップS309、S310)。
印刷処理部706は、レイアウト生成部705から与えられたバンド画像データをインク色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)ごとのデータに展開する。そして、こうして得たインク色ごとの画像データに基づいてプリント機構部50を制御して、当該バンド画像を用紙P上に印刷する。この処理を全バンドについて終了するまで繰り返すことによって、複数のバンド画像BIに区分された画像IMが、用紙P上に再構成されて印刷される。
図18は一連のデータ処理の過程における描画情報の変化を示す図である。また、図19は一連の処理により形成されるドットの配列を示す図である。なお、図18では、描画情報構造体を構成する描画情報のうち、「補間方向」など処理中に値の変化しない一部の情報の記載を省略している。また、図18の各値は、図6に示すフローチャートのステップS103の時点でのものである。すなわち、図18は、処理対象となるドットラインの位置(Y座標パラメータyの値)と、各値の更新を伴う当該ドットラインについての実質的なデータ処理が開始される前における各描画情報の値との対応を示している。また、図18において矢印は、1つ前のライン位置、つまり左隣の列から値が変化していないことを示している。
例えば第1150ライン、すなわちライン位置y=1150のとき、線分Aに関する描画情報構造体における「横描画位置」の値は500である。そして、1ドットラインずつデータ処理を進めるにつれて、「横描画位置」は、499、498、498、…と変化してゆく。このことは、座標点(500,1150)、(499,1151)、(498,1152)、(498,1153)、…に順次ドットを形成してゆくことで、線分Aを表すことができることを示している。他の線分B、Cについても同様であり、図18の値にしたがい実際のドット配置を図示したものが図19である。
また、第1152ラインと第1153ラインとで線分Aの「横描画位置」はいずれも498となっており、2つのライン間ではX方向の同位置にドットが形成される。このように、一定のライン間隔でドットのX方向位置を調整することにより、任意の傾きの線分が表現される。
また、この例では、線分の優先順位を高いものから線分C、線分B、線分Aの順としているので、データ処理は優先順位の低い線分Aから行われる。図19では線分Aに対応するドットと線分Bに対応するドットとで斜線の方向を変えているが、両線分が重なり合う座標点(500,1150)において、当該ドットには線分Bに対応する斜線を付している。これは、線分Aの処理において算出された当該ドットのデータは後から処理される線分Bのデータにより上書きされ、線分Bの処理結果のみが当該ドットに反映されていることを表している。なお、ここでは線分Aおよび線分Bの印刷色を同じとしているのでどちらのデータを用いても印刷結果には差がないが、同一ドットを共有する2つの線分に異なる色・レイヤが設定されている場合には、より上位のレイヤが与えられた線分の色で当該ドットが形成されることになる。
また、図18に示すように、線分Cの「横描画位置」は2ドットラインごとに1つずつ変化しており、図19に示すように、当該線分CはY方向に連続する2ドットからなる基本パターンの繰り返しにより表現されている。このことは、図18に示す「補間方向」が縦、「補間ドット」が2という描画情報に基づき線分Cが表現されていることを表している。
以上のように、この実施形態では、線分を組み合わせてなる折れ線画像を印刷するのに際して、各線分の端点の座標情報のみを受け取り、その座標情報から各バンド画像の画像データを作成し印刷する。このため、外部で予め画像平面上に展開した画像データの受け渡しを行う必要がなく、所望の画像を得るために必要な外部装置からのデータ通信量や外部記憶媒体のデータ容量を大幅に低減させることができる。
また、バンド単位で画像を印刷するプリント機構部50との組み合わせにより、コントローラ70は印刷の対象となるバンド画像についてのみ画像データを作成すればよく、コントローラ70に高度なデータ処理能力や大きなメモリ容量を必要としない。また、当該バンド内に画像成分を有する線分についてのみ処理を行えばよく、それ以外の線分については着目する必要がないので、データ処理を簡単にすることができる。
また、バンド画像を1ドットライン画像の集合体として取り扱うことで、実質的に必要な処理は、各1ドットラインに交わる線分の有無およびその交わりの座標位置を求めることだけとなり、処理はさらに簡単になる。また、1ドットラインごとに処理を行うのに際して、画像を構成する線分の始点が当該ドットラインに現れたときにその座標情報を取得して描画情報を作成し、その終点の処理が済んだ時点でそれらの情報を削除している。そのため、座標情報の取得は1つの線分につき最初の1回のみで済む。また、処理中のドットラインに画像成分を有しない線分については描画情報を保持する必要がなく、保存すべきデータ量は少なくて済む。また各ドットラインのうちいずれの線分の画像成分も存在しないラインについては処理が不要であり、データ量はさらに低減される。
この種のフォトプリンタでは、TIFF形式やJPEG形式などのデータ形式で記録された画像データを処理する能力を有するプロセッサを設けているが、このようなデータ処理と比べると本実施形態のデータ処理は極めて簡単なものである。そのため、この種のプロセッサで十分実現可能であるとともに、これを実現するための制御プログラムの容量も小さくて済むので、新たなハードウェアを追加することなく、折れ線描画機能を付加することが可能である。
以上説明したように、上記実施形態においては、CPU701に設けられたレイアウト生成部705および折れ線描画部707が一体として本発明の「画像データ生成手段」として機能する一方、RAM73が本発明の「座標情報提供手段」として機能している。また、プリント機構部50が本発明の「印刷手段」として機能している。また、バンド画像BIが本発明の「画像ブロック」に相当している。
また、上記実施形態において、プリント機構部50に設けられたキャリッジ53が本発明の「印刷ヘッド」として機能しており、用紙Pを搬送する搬送ローラ56が本発明の「ピッチ送り機構」として機能している。また、上記実施形態においては、RAM73が本発明の「記憶手段」および「画像データ保存手段」としても機能している。そして、上記実施形態において、座標情報に基づき作成される「描画情報」が本発明の「中間データ」に相当している。
このように、本発明をプリンタに適用した場合、ハードウェアおよびソフトウェアの両面において写真画像等に対する画像データ処理機能を圧迫することなく、折れ線描画機能を付加することができる。したがって、グラフィック画像や写真画像等に対する画像データ処理と折れ線描画処理とを併行して行うことも可能であり、これにより、写真画像等に折れ線を合成した画像を印刷するといった新たな機能を実現することも可能となる。
また例えば、ユーザが日々計測した体重、体温、歩数などの計測データをプリンタ上のメモリに蓄積しておき、それを折れ線グラフとして出力することが可能である。これは、体重計、体温計および歩数計などの計測機器からの計測データを受信し保存管理する機能をプリンタに付加するのみで実現可能である。計測データの受信には公知の技術、例えばメモリカード等の記憶媒体を介したもの、USB(Universal Serial Bus)接続などケーブルにより機器を接続するもの、赤外線などの無線通信によるもの等を適用することができる。また、受信した計測データの管理については、これに対応する制御プログラムのみ追加すれば、プリンタに既設のメモリ等を用いて行うことが可能である。
また、本発明にかかる折れ線描画機能を単独で使用する場合には、少ないハードウェア資源で、かつ簡単な処理により、座標情報から折れ線画像を作成することができる。かかる技術は計測器など種々の電子機器に応用することが可能である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、レイアウト生成部705や折れ線描画部707等の各機能ブロックを、CPU71が実行する制御プログラムによりソフトウェア的に実現しているが、これらの機能ブロックについてはハードウェアにより構成されてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、座標情報に基づき作成される折れ線画像のみを作成しているが、折れ線画像に他の画像、例えばメモリカードM等から読み出された画像ファイルに記憶されている写真画像やプリンタ内部で生成された画像を合成し、該合成画像を印刷するようにしてもよい。この場合、レイアウト生成部705は座標情報を折れ線描画部707に受け渡し、折れ線描画部707が上記折れ線描画処理を実行している間に、別の画像処理を行うことができる。そして、レイアウト生成部705は、画像ファイル等に基づき作成したバンド画像データと、折れ線描画部707から返された折れ線画像データとを合成したものを印刷処理部706に出力すればよい。
また、上記実施形態では、折れ線描画部707が1ドットラインごとに画像データを作成し、画像データが1バンド分揃った段階でプリント機構部50が印刷を行うようにしているが、これに限定されない。すなわち、画像データの作成を1バンド分まとめて行うようにしてもよい。逆に、1ドットラインごとに印刷を行うようにしてもよい。例えば、用紙幅全体をカバーする幅広の印刷ヘッドを有し印刷ヘッドの走査移動を行わないプリンタにおいては、このようにするとよい。
また、上記実施形態における画像ブロックは、X方向に元の画像と同じ幅を有しY方向に元の画像を複数に分割したバンド画像であるが、画像ブロックの区分の仕方はこれに限定されない。例えば、X方向だけ、あるいはX,Y両方向に画像を区分するようにしてもよい。
また、上記実施形態は、いわゆるインクジェット方式のカラープリンタであるが、本発明の適用対象はこれに限定されない。例えば、モノクロプリンタや、インクジェット方式以外のプリンタ、例えば感熱方式やドットインパクト方式のプリンタなど、いわゆるページプリンタでない各種のプリンタにも本発明を適用することができる。さらに、前記したように、本発明のデータ処理方法の適用対象はプリンタに限定されるものではなく、計測器など種々の電子機器に対し本発明を適用することが可能である。
16…メモリカードスロット、 22…表示部、 50…プリント機構部(印刷手段)、 53…キャリッジ(印刷ヘッド)、 56…搬送ローラ(ピッチ送り機構)、 70…コントローラ、 73…RAM(座標情報提供手段、記憶手段、画像データ保存手段)、 76…画像メモリ、 705…レイアウト生成部(画像データ生成手段)、 707…折れ線描画部(画像データ生成手段)、 BI…バンド画像(画像ブロック)、 M…メモリカード(記憶媒体)
Claims (8)
- 画像を構成する線分の両端点の当該画像平面内における座標を特定する座標情報を提供する座標情報提供手段と、
前記画像を複数の画像ブロックに区分してなる画像ブロックごとに、前記座標情報提供手段から提供される前記座標情報に基づいて当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成する画像データ作成手段と、
前記画像データに基づく1画像ブロックずつの印刷を各画像ブロックについて行うことにより前記画像を記録材上に印刷する印刷手段と
を備え、
前記画像データ作成手段は、前記画像を構成する線分のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものの前記座標情報に基づき当該画像ブロックに対応する前記画像データを作成する
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記画像ブロックは、前記画像平面の一の座標軸に沿った1ドット幅の1ドットライン画像または該1ドットライン画像を前記画像平面の他の座標軸に沿って複数本並べてなる画像であり、
前記画像データ生成手段は、前記画像ブロック内に画像成分を有する前記線分が当該画像ブロックに占めるドット位置を前記座標情報に基づいて求め、該ドット位置を示すデータを前記画像データとする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記画像データ生成手段は、前記1ドットライン画像の1本ごとに、当該1ドットライン画像内に画像成分を有する前記線分が占める当該ドットライン画像内のドット位置を前記座標情報に基づいて求める請求項2に記載の印刷装置。
- 前記印刷手段は、主走査方向に往復移動しながら所定幅のバンド画像を前記記録材に印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと記録材とを相対的に、前記主走査方向に直交する副走査方向に所定のピッチで移動させるピッチ送り機構とを備え、
前記バンド画像を前記画像ブロックとする請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。 - データを一時的に記憶する記憶手段を備え、
前記画像データ作成手段は、一の前記線分に関する前記座標情報を、当該線分が画像成分を有する最初の前記画像ブロックについて前記画像データを作成開始する際に前記座標情報提供手段から受け取り、当該座標情報、または前記画像データを作成するために当該座標情報に基づいて中間的に作成した中間データを前記記憶手段に記憶させる一方、当該線分が画像成分を有する最後の前記画像ブロックについて前記画像データを作成すると、当該線分に関する前記座標情報、または前記中間データを前記記憶手段から実質的に消去する請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記画像データ作成手段により作成された前記画像データを、少なくとも当該画像データが前記印刷手段に受け付けられるまでの間、一時的に保存する画像データ保存手段を備える請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷装置。
- 画像を構成する線分の両端点の当該画像平面内における座標を特定する座標情報を一括して取得し、
前記画像を複数の画像ブロックに区分し、各画像ブロックごとに、前記座標情報のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものを抽出し、抽出した座標情報に基づいて、当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成する
ことを特徴とする画像データ作成方法。 - 少なくとも1本の線分からなる画像を記録材上に印刷する印刷方法において、
前記画像を構成する前記線分の両端点の当該画像平面内における座標を特定する座標情報を一括して取得し、
前記画像を複数の画像ブロックに区分し、各画像ブロックごとに、前記座標情報のうち当該画像ブロックに画像成分を有するものを抽出し、抽出した座標情報に基づいて、当該画像ブロックの画像内容に対応する画像データを作成し、
前記画像データに基づき、前記画像を構成する各画像ブロックを順番に前記記録材上に印刷する
ことを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007321787A JP2009147596A (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 印刷装置、画像データ作成方法および印刷方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112650457A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-13 | 深圳市创想三维科技有限公司 | 应用于3d打印的文件处理方法、装置、设备及存储介质 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08150755A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Copyer Co Ltd | マルチパス印字装置 |
JPH11227301A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-24 | Hitachi Koki Co Ltd | 印刷装置のデータ処理方式 |
-
2007
- 2007-12-13 JP JP2007321787A patent/JP2009147596A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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