JP2009147017A - 電子機器用ラック - Google Patents

電子機器用ラック Download PDF

Info

Publication number
JP2009147017A
JP2009147017A JP2007321190A JP2007321190A JP2009147017A JP 2009147017 A JP2009147017 A JP 2009147017A JP 2007321190 A JP2007321190 A JP 2007321190A JP 2007321190 A JP2007321190 A JP 2007321190A JP 2009147017 A JP2009147017 A JP 2009147017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
fixture
unit
units
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007321190A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Watabe
高幸 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007321190A priority Critical patent/JP2009147017A/ja
Publication of JP2009147017A publication Critical patent/JP2009147017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】ユニットを筐体から取り外すことなく昇降させることにより、使い勝手、作業性及び安全性などを向上させることができる電子機器用ラックを提供する。
【解決手段】電子機器用ラック1は、ユニット201、202が多段に配設され、ラックフレーム11を有する筐体と、ラックフレームに着脱自在かつ昇降自在に取り付けられ、ユニットをラックフレームに固定する固定具と、ラックフレームに対して固定状態が解除され、かつ、昇降自在状態にある固定具を昇降させることにより、ユニットを昇降させる昇降手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、計算機やサーバなどの電子機器を収容する電子機器用ラックに関する。
近年、計算機やサーバ等の電子機器は、小型化が進み一台のユニットとして構成されるようになってきた。これにより、複数台のユニットをまとめて電子機器用ラックに設置することが可能となった。
(従来例)
次に、従来の電子機器用ラックを、図面を参照して説明する。
図8は、従来例にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。
図8において、従来例にかかる電子機器用ラック100は、基部(図示せず)に立設された4本のラックフレーム101と、このラックフレーム101に着脱自在に取り付けられ、ユニット201、202をラックフレーム101に固定する固定具102と、ラックフレーム101を覆うカバー103とを有する構成としてある。
なお、図8において、ユニット201、202の配置状況を理解しやすいように、ユニット201、202と固定具102を離して図示してある。したがって、ユニット201、202は、直接的に、あるいは、後述する取付け板203などを介して固定具102と連結される。
ラックフレーム101は、側面に所定の間隔で上下方向に多数の長穴(図示せず)が形成されており、この長穴に固定具102が係止される。また、ラックフレーム101は、ユニット201、202の各角部に対応する位置に設けられている。
固定具102は、ほぼ平板状であり、図示してないが、鉤状の突出部がラックフレーム101の長穴に係入され、ラックフレーム101から突き出た長方形状の平板部分が、ボルトやねじなどによって、ユニット201、202と連結される。すなわち、ユニット202は、四つの固定具102によって、各ラックフレーム101に固定され、また、ユニット201は、八つの固定具102によって、各ラックフレーム101に固定される。
ユニット201、202は直方体状としてある。ユニット201とユニット202の平面形状はほぼ同じであり、ユニット201の高さ寸法はユニット202の高さ寸法の約2倍である。
また、ユニット201、202を下から上方に向かって順に、一段目(最下段)のユニット201、二段目のユニット201、…、五段目のユニット202と呼称する。
上記電子機器用ラック100は、たとえば、新たに六段目のユニット202を増設する際、通常、各ラックフレーム101の所定の高さ位置の長穴に、それぞれ増設するための固定具102が新たに係入される。次に、点線で示すユニット202が、五段目のユニット202上に載置され、続いて、新たに係入された各固定具102と六段目のユニット202が連結されることにより、六段目のユニット202がラックフレーム101に固定される。このように、電子機器用ラック100は、既設の五段目のユニット202の上方に空きスペースがあり、この空きスペースに六段目のユニット202を増設する場合、容易に作業を行うことができる。
なお、本発明に関連する技術として、たとえば、実用新案文献1に記載された、本立て等が垂直方向及び水平方向に位置を移動する本立て等の装置や、特許文献1に記載されたリフター機構付き電子機器収納筐体の技術がある。
ところで、近年のサーバ等の電子機器は、多種多様化しており、これらの電子機器が内蔵されたユニットも様々な形状や大きさ等を有している。また、技術の進歩によって、これらユニットを収容する電子機器用ラックは、ユニットを段階的に増設したり、あるいは、ユニットの一部を異なる高さ寸法を有するユニットと交換する必要が生じる場合もある。さらに、ユニット数の増減や使用目的などに応じて、ユニットの順番を入れ替える必要が生じる場合もある。
実用新案登録第3040426号公報 特開2002−164678号公報
しかしながら、従来例の電子機器用ラック100は、たとえば、三段目と四段目のユニット201の間に、新たなユニット202(図示せず)を増設する場合、既設の五段目と四段目のユニット202、201を電子機器用ラック100から順に取り外し、新たなユニット202を設置した後、取り外したユニット201、202を順に設置しなおす必要があった。すなわち、電子機器用ラック100は、一つの新たなユニット202を増設するために、施設の二つのユニット202、201を取り外し、再設置しなければならず、非常に使い勝手が悪いといった問題があった。また、五段目のユニット202と四段目のユニット201とが、多数のケーブルなどで接続されている場合、これらのケーブルなどの取外し及び取付け作業も発生するので、作業効率がさらに低下するといった問題があった。
また、従来例の電子機器用ラック100は、たとえば、ラックフレーム101の高い位置にユニット201、202を設置する場合、通常、踏み台やリフター等が使用されてきた。すなわち、ラックフレーム101の正面側のスペースにおいて、ユニット201、202を所定の高さ位置まで持ち上げ、その後、ラックフレーム101側に水平移動させていた。そして、踏み台を使用する場合には、重いユニット201、202を高い位置まで持ち上げなければならず、また、リフターを使用する場合には、ユニットを高い位置で水平方向に移動させるといった作業を行う必要があり、作業性や安全性などを向上させる必要があった。さらに、ラックフレーム101の正面側に、ユニット201、202を所定の高さ位置まで持ち上げるための、移動スペースを確保する必要があった。
なお、上記実用新案文献1の技術は、無端ループ状のチェーンに取り付けられた本立てが、取り付けられた順番(並び順)を維持した状態で、たとえば、左方向、上方向、右方向、下方向の順に移動する技術であり、上記課題を解決することはできない。
また、特許文献1の技術は、リフター機構を電子機器収納筐体に設けた技術であり、たとえば、電子機器収納筐体の正面側に、移動スペースを確保する必要があり、また、上記課題を解決することはできない。
本発明は、上記問題を解決すべく、ユニットを筐体から取り外すことなく昇降させることにより、使い勝手、作業性及び安全性などを向上させることができる電子機器用ラックの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器用ラックは、ユニットが多段に配設される電子機器用ラックであり、さらに、立設部材を有する筐体と、立設部材に着脱自在かつ昇降自在に取り付けられ、ユニットを立設部材に固定する固定具と、立設部材に対して固定状態が解除されて、昇降自在状態にある固定具を昇降させることにより、ユニットを昇降させる昇降手段とを具備する構成としてある。
本発明の電子機器用ラックによれば、ユニットを筐体から取り外すことなく昇降させることにより、使い勝手、作業性及び安全性などを向上させることができる。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。
また、図2は、本発明の第一実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を示している。
図1、2において、本実施形態の電子機器用ラック1は、ユニット201、202が多段に配設される電子機器用ラックである。また、電子機器用ラック1は、筐体10、固定具2及び昇降手段3などを有する構成としてある。
なお、ユニット201、202やカバー103は、上述した従来例の電子機器用ラック100とほぼ同様である。
また、図1において、ユニット201、202の配置状況などを理解しやすいように、ユニット201、202と固定具2を離して図示してある。ユニット201、202は、後述する取付け板203などを介して固定具2と連結される。
(筐体)
筐体10は、底板(図示せず)、上板(図示せず)、立設部材としての4本のラックフレーム11、及び、カバー103などを有している。
本実施形態のラックフレーム11は、図2に示すように、断面がほぼ正方形状の四角柱としてあり、ユニット201、202の各角部に対応する位置に立設されている。ラックフレーム11は、一つの側面の短手方向の一方の端部側に、長手方向に沿ってベルト用溝111が形成されている。このベルト用溝111は、開口断面がほぼ矩形状としてあり、ベルト31が移動自在に収容される。また、ラックフレーム11は、一つの側面の短手方向の他方の端部側に、長手方向に沿って複数の雌ねじ112が切られている。この雌ねじ112は、所定のピッチで形成されており、固定具2をラックフレーム11に固定する固定ねじ25が締め込まれる。この固定ねじ25は、固定具2とラックフレーム11とを固定する立設部材用固定部材である。
正面側の二本のラックフレーム11は、ベルト用溝111及び雌ねじ112の形成された正面が、電子機器用ラック1の正面側を向き、かつ、雌ねじ112が中央側に位置するように、上記基部に立設される。
また、背面側の二本のラックフレーム11は、ベルト用溝111及び雌ねじ112の形成された正面が、電子機器用ラック1の背面側を向き、かつ、雌ねじ112が中央側に位置するように、上記基部に立設される。
なお、本実施形態では、立設部材を上記構成のラックフレーム11としてあるが、本発明の立設部材は、これに限定されるものではなく、たとえば、L型や溝型などの棒状部材、あるいは、板状部材を用いてもよい。また、ラックフレーム11の本数も、四本に限定されるものではない。
(固定具)
固定具2は、図2に示すように、正面板21、外側板22、内側板23及び固定板24などを有している。
正面板21は、ほぼ正方形状であり、ラックフレーム11のベルト用溝111及び雌ねじ112の形成された正面と当接する。この正面板21は、ベルト用溝111及び雌ねじ112と対応する位置に、それぞれピン孔211及びねじ穴212が形成されている。ピン孔211及びねじ穴212には、後述するように、それぞれ係止ピン4及び固定ねじ25が挿入される。
外側板22と内側板23は、ほぼ正方形状であり、ラックフレーム11を挟むように正面板21から突設してある。外側板22及び内側板23は、弾性を有するとともに、ラックフレーム11に取り付けられた際、ラックフレーム11に係止される突起部221及び突起部231がそれぞれの端部に設けられている。これにより、固定具2は、ラックフレーム11に対して、取付け及び取外しが自在となる。また、ラックフレーム11に取り付けられた固定具2は、固定ねじ25によりラックフレーム11に固定されていないとき、ラックフレーム11に沿って昇降自在である。
固定板24は、正面板21から中央側に延びた矩形状としてあり、上下方向に沿った三箇所に、ねじ穴241が形成されている。このねじ穴241には、ユニット201、202を固定具2に螺着するための連結ねじ26(図7参照)が挿入される。この連結ねじ26は、固定具2とユニット201、202とを連結するユニット用連結部材である。また、本実施形態では、ユニット201、202は、ユニット201、202に螺着された取付け板203を介して、固定具2の固定板24に螺着される。
なお、本実施形態では、固定具2を上記構成としてあるが、本発明の固定具は、これに限定されるものではない。たとえば、本実施形態の固定具2は、背面側の二本のラックフレーム11に対して、電子機器用ラック1の背面方向から取り付ける構成としてあるが、背面側の二本のラックフレーム11に対して、電子機器用ラック1の正面方向から、あるいは、電子機器用ラック1の内部方向から取り付ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、ユニット201の上部及び下部に合計8個の固定具2を用いているが、これに限定されるものではなく、たとえば、ユニット201の上部、下部又は中段部に合計4個の固定具2を用いる構成としてもよい。さらに、ユニット201の高さ寸法がより長い場合には、上部と下部の固定具2が離れた状態となる。
さらに、本実施形態では、固定具2の固定板24にねじ穴241を形成し、連結ねじ26を用いて、固定具2とユニット201、202とを連結する構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、コアナットやクリップナットなど、あるいは、だぼなどを用いて連結してもよい。
(昇降手段)
昇降手段3は、固定具2を吊るす吊下部材としてのベルト31、このベルト31を、巻き取りあるいは送り出すことにより、昇降させる巻取り車32、及び、巻取り車32を操作するハンドル33などを有する構成としてある。このようにすると、構造が単純となり、また、操作性を向上させることができる。
ベルト31は、樹脂製のベルトであり、断面形状が、上述したベルト用溝111に収容されるほぼ矩形状である。このベルトは、ピン孔211に対応する位置に、長手方向に沿って所定のピッチで多数のピン孔311が形成されている。
ここで、ピン孔311のピッチを、雌ねじ112のピッチと同じにし、かつ、ピン孔311を、すべての雌ねじ112と対応するように形成するとよい。これにより、一つのピン孔211にベルト31のピン孔311を合わせると、全てのピン孔211とピン孔311の位置が合うので、作業性を向上させることができる。
また、このピン孔311は、図3に示すように、一方の端部(ベルト31の方向の端部)に、断面がほぼ三角形状の環状の係止部312が形成されている。この係止部312は、係止ピン4がピン孔311に挿入されると、V溝412に係入し、係止ピン4を係止する。
また、ベルト31は、その長さがほぼラックフレーム11の高さと同じであり、一方の端部が巻取り車32に接続され、他方の端部が昇降自在にベルト用溝111に移動自在に収容されている。
係止部材としての係止ピン4は、図3に示すように、固定具2のピン孔211及びベルト31のピン孔311に挿入されるピン41と、頭部42とからなっている。ピン41は、先端部の周縁にガイド面411が形成されており、ピン孔211及びピン孔311への挿入をスムースに行うことができる。また、係止部312と対応する位置に、係止部312によって係止されるV溝412が形成されており、挿入した係止ピン4が容易に抜けるのを防止する。さらに、挿入された係止ピン4は、固定具2の表面と頭部42の底面との間に、たとえば、マイナスドライバーを差し込むことにより、容易に取り外すことができる。
巻取り車32は、各ラックフレーム11の上方に設けられており、ベルト31を巻き取ることにより、ユニット201、202を上昇させ、また、巻き取ったベルト31を送り出すことにより、ユニット201、202を降下させる。
各巻取り車32は、図示してないが、軸継手、スプロケット、チェーン、歯車などを介することにより、同期して回転する。これにより、一つの巻取り車32(本実施形態では、正面左側の巻取り車32)に連結されたハンドル33を回転させると、四つの巻取り車32が同期して回転する。また、四本のベルト31は、対応する係止部312どうしが、同じ高さ位置となるように、一方の端部が巻取り車32に接続されている。これにより、一つのハンドル33を操作することにより、四本のベルト31の係止部312を、所定の同じ高さ位置に制御することができる。
また、昇降手段3は、つめ車やつめなどからなるラチェット装置(図示せず)を有している。ここで、ラチェット装置は、つめがつめ車を係止することにより、巻き上げ方向へのハンドル33の回転を可能としつつ、反巻き上げ方向(送り出し方向)への回転を防止し、さらに、つめのつめ車に対する係止が解除されると、反巻き上げ方向(送り出し方向)への回転を可能とする。
このラチェット装置を設けることにより、ユニット201、202を上昇させた後、ハンドル33から手を放すことができ、また、つめによる係止を解除することにより、ユニット201、202を降下させることができる。
なお、本実施形態では、昇降手段3を上記構成としてあるが、本発明の昇降手段は、これに限定されるものではない。たとえば、ボールねじなどを用いて、ユニット201、202を持ち上げる構成としてもよい。また、ハンドル33の代わりに、ギヤモータや油圧ジャッキなどの駆動手段を備えた構成としてもよい。さらに、ハンドル33の位置は、自由に設定することができる。
次に、上記構成の電子機器用ラック1の動作について説明する。
まず、電子機器用ラック1は、図示してないが、下から上方に向かって、一段目〜四段目のユニット201が収容され、さらに、四段目のユニット201の上に五段目のユニット202が設置されている。
一段目〜四段目のユニット201は、それぞれ8個の固定具2によって、ラックフレーム11に固定され、五段目のユニット202は、4個の固定具2によって、ラックフレーム11に固定されている。この固定は、上述したように、ユニット201、202が連結ねじ26により固定具2に螺着され、固定具2が固定ねじ25によりラックフレーム11に螺着されている。
また、昇降手段3は、通常、ベルト31が巻取り車32に巻き取られており、ベルト31の他端がラックフレーム11のベルト用溝111の上部に収容されている。
上記状態の電子機器用ラック1に対して、三段目のユニット201と四段目のユニット201との間に、新たなユニット202を収容する場合、まず、図示してないが、ラチェット装置のつめの係止が解除され、ハンドル33が巻き上げ方向と反対の方向(送り出し方向)に回される。これにより、ベルト31が降下し、ピン孔311が、四段目のユニット201を固定している下側の固定具2のピン孔211と同じ高さ位置に到達する。また、ラチェット装置は、つめが係止状態に戻される。
次に、合計12本の係止ピン4が、四段目のユニット201及び五段目のユニット202に取り付けられた固定具2のピン孔211及びベルト31のピン孔311に挿入される。すなわち、図3に示すように、係止ピン4が、固定具2のピン孔211及びベルト31のピン孔311に挿入され、係止ピン4が、固定具2をベルト31に係止する。このとき、係止部312がV溝412を係止するので、係止ピン4が抜けるといった不具合を確実に防止する。
続いて、四段目のユニット201及び五段目のユニット202に取り付けられた固定具2とラックフレーム11とを螺着していた、合計12本の固定ねじ25が取り外される。
これにより、四段目のユニット201及び五段目のユニット202は、ラックフレーム11との固定状態が解除され、昇降手段3のベルト31に吊り下げられた状態となる。また、四段目のユニット201及び五段目のユニット202に取り付けられた固定具2は、ラックフレーム11に対して昇降自在な状態となる。
次に、昇降手段3のハンドル33が、巻き上げ方向に回転されると、ベルト用溝111に収容されていた四本のベルト31が上昇し、四段目のユニット201及び五段目のユニット202を上昇させる。
そして、三段目のユニット201と四段目のユニット201との間に、新たなユニット202を収容する空きスペースを確保したところで、ハンドル33を停止する。この際、ラチェット装置により、四段目のユニット201と五段目のユニット202は、ベルト31に吊られた状態を保持する。
次に、三段目のユニット201上に、新たに設置されるユニット202が載置される(理解しやすいように、点線で示してある。)。続いて、図1に示すように、各ラックフレーム11は、新たに設置されるユニット202と対応する位置に、固定具2が正面方向及び背面方向から嵌め込まれ、固定ねじ25によってラックフレーム11に固定される。そして、新たに設置されるユニット202は、連結ねじ26(図7参照)によって、新たに固定された固定具2に螺着される。
なお、本実施形態では、固定ねじ25を締めた後に、連結ねじ26を締めているが、これに限定されるものではなく、たとえば、連結ねじ26を締めた後に、固定ねじ25を締めてもよい。
次に、ハンドル33が巻き上げ方向と反対の方向(送り出し方向)に戻らないように保持された後、ラチェット装置のつめの係止が解除され、ハンドル33が送り出し方向に回される。これにより、吊られた状態の新五段目(旧四段目)のユニット201と新六段目(旧五段目)のユニット202は、新たに設置された新四段目のユニット202の上方の所定の位置まで降下する。続いて、ラチェット装置のつめがつめ車に係止されると、ハンドル33から手を放しても、新五段目のユニット201と新六段目のユニット202は、吊られた状態を保持する。
次に、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2を、固定ねじ25を用いてラックフレーム11に螺着する。続いて、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2から、係止ピン4を抜き取り、ハンドル33を巻き上げ方向に回し、ベルト31を巻取り車32に巻き取る。
なお、本実施形態では、新四段目のユニット202を設置した後、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2をラックフレーム11に固定しているが、これに限定されるものではない。たとえば、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2をラックフレーム11に固定した後、新四段目のユニット202を設置してもよい。
上述したように、電子機器用ラック1によれば、既設のユニット201、202を、ラックフレーム11から取り外すことなく、まとめて昇降させることができる。したがって、既設のユニット201、202の間に、新たなユニット202を設置する場合、従来例の電子機器用ラック100と比べると、極めて効率よく新たなユニット202を設置することができる。
また、電子機器用ラック1は、たとえば、新四段目のユニット202を設置した状態から、新四段目のユニット202を設置する前の元の状態に戻す場合、上記動作を順に戻ることにより、従来例の電子機器用ラック100と比べると、極めて効率よく新たなユニット202を取り外し、元の状態に戻すことができる。
なお、上記実施形態では、新たなユニット202を増設しているが、このユニット202の代わりに、たとえば、ユニット201を増設したり、あるいは、ユニット201及びユニット202を増設することもできる。
また、電子機器用ラック1は、作業者の頭の高さまで、あるいは、頭より高い位置まで、たとえば、15個のユニット202を収容する場合がある。
次に、かかる場合における電子機器用ラック1の動作について説明する。
まず、電子機器用ラック1は、1段目〜5段目のユニット202が下から順に設置される。
次に、5段目のユニット202の上方に(6段目〜10段目のユニット202が設置される位置に)、順に11段目〜15段目のユニット202を設置(仮設置)する。この作業は、作業者のほぼ腰から胸くらいの高さ位置における作業であり、作業者は、踏み台などを用いなくても、容易に作業することができる。
なお、上記設置は、まず、6段目〜10段目の位置に仮に設置し、続いて、11段目〜15段目の位置に、11段目〜15段目のユニット202をまとめて上昇させ、本来の位置に設置することから、通常、仮設置と呼称する。この仮設置において、1段目〜5段目のユニット202とほぼ同様の作業が、11段目〜15段目のユニット202に対して行われる。
次に、6段目〜10段目のユニット202が設置される位置に仮設置された11段目〜15段目のユニット202を、上述した動作とほぼ同様の動作によって、まとめて上方に移動させ、11段目〜15段目の位置に、11段目〜15段目のユニット202を設置する。
このようにすると、ハンドル33を巻き上げ方向に回すことにより、11段目〜15段目のユニット202を所定の位置(11段目〜15段目の位置)に容易に上昇させることができる。この際、まとめて上昇させる前に、11段目〜15段目のユニット202に対して、ケーブルなどの接続を行うと、さらに作業性を向上させることができる。また、高所作業としては、固定ねじ25を用いて、固定具2をラックフレーム11に螺着し、さらに、係止ピン4を取り外すだけなので、安全性を向上させることができる。
次に、6段目〜10段目の位置に、順に6段目〜10段目のユニット202を設置する。この作業は、作業者のほぼ腰から胸くらいの高さ位置における作業であり、作業者は、踏み台などを用いなくても、容易に作業することができる。
このように、本実施形態の電子機器用ラック1によれば、高所にユニット201、202を設置する場合、ユニット201、202を作業しやすい位置に仮設置し、その後に高所に容易に移動させることができる。これにより、作業者は、踏み台などを用いて、ユニット201、202を高所に持ち上げる必要がないので、作業性及び安全性を向上させることができる。また、高所に移動されるユニット201、202は、四本のラックフレーム11で囲まれた領域内を上下方向に移動するので、筐体10の周囲に十分な移動スペース(たとえば、ユニット201、202を持ち上げるためのスペース)がない場合であっても対応することができ、電子機器用ラック1の付加価値を向上させることができる。
<第一応用例>
また、本実施形態の電子機器用ラック1は、昇降手段3が筐体10の上部にハンドル33を有する構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図4(a)に示す昇降手段3aは、巻取り車32と連結されたスプロケット34、ラックフレーム11の中段部に連結された板部材351に軸支されたスプロケット35、スプロケット35と連結されたラチェット装置(図示せず)、及び、スプロケット34とスプロケット35に巻き掛けられたチェーン36を設け、スプロケット35にハンドル33aを連結させた構成としてある。このようにすると、ラックフレーム11が高い場合であっても、操作しやすい高さに、ハンドル33aを設けることができ、操作性を向上させることができる。
<第二応用例>
さらに、電子機器用ラック1の昇降手段3は、ベルト31の一方の端部が巻取り車32と接続され、他方の端部を自由としてあるが、この構成に限定されるものではない。たとえば、図4(b)に示す昇降手段3bは、環状のベルト31b、巻取り車32b、従動ローラ37、テンション付与ローラ38、及び、押えローラ39などを有する構成としてもよい。また、昇降手段3bは、第一応用例とほぼ同様にして、操作しやすい高さにハンドル33aを設けてある。
ベルト31bは、両端部が接続された無端ループ状としてあり、その他はほぼベルト31と同様としてある。四つの巻取り車32bは、ベルト31bのピン孔311に係入する突起部321が外周面に配設されており、上述したように、スプロケット34、スプロケット35及びチェーン36などを介して、一つのハンドル33aによって操作される。従動ローラ37は、ラックフレーム11の下部に設けられ、テンション付与ローラ38は、ラックフレーム11の中段部に連結された板部材351bに軸支されている。押えローラ39は、巻取り車32bの上方に設けられ、ベルト31bを巻取り車32bに押圧し、突起部321がピン孔311から抜けるのを防止している。ベルト31bは、巻取り車32b、従動ローラ37及びテンション付与ローラ38に巻き掛けられ、テンション付与ローラ38によって張力が付与されている。
このようにすると、ベルト31bを昇降させても、ラックフレーム11の下部に、従動ローラ37から常にベルト31bが送り出されるので、使い勝手を向上させることができる。
[第二実施形態]
図5は、本発明の第二実施形態にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。
また、図6は、本発明の第二実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を、(c)はA−A断面図を示している。
図5、6において、第二実施形態にかかる電子機器用ラック1cは、上記実施形態の電子機器用ラック1と比べると、係止ピン4の代わりに連結手段5、5´を設けた点などが相違する。他の構成要素は、電子機器用ラック1とほぼ同様としてある。
したがって、図5、6において、図1、2と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、図5において、ユニット201、202の配置状況などを理解しやすいように、ユニット201、202と固定具2c、2c´を離して図示してある。ユニット201、202は、取付け板203などを介して固定具2c、2c´と連結される。
(筐体)
筐体10cは、第一実施形態の筐体10と比べると、ラックフレーム11cにベルト用溝111が形成されていない点が相違し、他の構成要素は、筐体10とほぼ同様としてある。
(固定具)
固定具2cは、図6に示すように、第一実施形態の固定具2と比べると、肉厚の正面板21c及び固定板24cを有し、連結手段5が設けられている点などが相違し、他の構成要素は、固定具2とほぼ同様としてある。
また、正面板21cは、上部及び下部に凹部213及び凹部214が形成されており、凹部213に向かって軸用孔211cが形成され、また、凹部214に向かってピン孔215が形成されている。
(連結手段)
連結手段5は、固定具2cの上部に設けられたフック51、軸52及びつまみ53、並びに、固定具2cの下部に設けられた被係合ピン54とからなっている。
フック51はほぼ鉤状であり、先端部に、被係合ピン54に係止する爪511が形成されている。これにより、フック51がより確実に被係合ピン54に係止することができる。このフック51は、付根側の端部に軸52が連結されており、回動自在に凹部213に収容されている。軸52は、軸用孔211cに挿入され、正面板21cから突き出た先端部に、つまみ53が連結されている。つまみ53は、軸52の径方向に二枚の板531が突設されており、板531と正面板21cとの隙間を利用して紐状体31cの輪313がつまみ53に掛けられ、紐状体31cに固定具2cが吊り掛けられる。
被係合ピン54は、ラックフレーム11c側の端部に、環状の突起541が形成されたピンであり、ラックフレーム11c側からピン孔215に装入される。
上記構成の固定具2c及び連結手段5は、この固定具2cの上に固定具2cが位置しているとき、板531が上下方向を向くように、つまみ53を回動させると、フック51が、上に位置する固定具2cの被係合ピン54と係合し、上に位置する固定具2cと連結される。すなわち、下に位置する固定具2cは、上に位置する固定具2cの被係合ピン54にフック51が掛かることにより、上に位置する固定具2cに吊り下がるようにして連結される。
なお、図6に示す固定具2c及び連結手段5は、図5に示すように、正面側かつ左側のラックフレーム11c及び背面側かつ右側のラックフレーム11cに取り付けられる。
また、正面側かつ右側のラックフレーム11c及び背面側かつ左側のラックフレーム11cに取り付けられる固定具2c´及び連結手段5´は、固定具2c及び連結手段5と鏡像関係にある。その他の構成は、ほぼ固定具2cと同様である。
(昇降手段)
昇降手段3cは、図6に示すように、第一実施形態の昇降手段3と比べると、ベルト31の代わりに、紐状体31cが用いられており、紐状体31cの先端部に紐状体31cからなる輪313が形成されている点などが相違し、他の構成要素は、昇降手段3とほぼ同様としてある。
また、紐状体31cは、輪313が最上段の固定具2cのつまみ53に掛けられる。
なお、紐状体31cとして、ワイヤーやロープなどが用いられ、四本の紐状体31cの輪313の高さ位置は、ほぼ同じに揃えられている。
次に、上記構成の電子機器用ラック1cの動作について説明する。
まず、電子機器用ラック1cは、図示してないが、下から上方に向かって、一段目〜四段目のユニット201が配設され、さらに、四段目のユニット201の上に五段目のユニット202が設置されている。
一段目〜四段目のユニット201は、それぞれ8個の固定具2c、2c´によって、ラックフレーム11cに固定され、五段目のユニット202は、4個の固定具2c、2c´によって、ラックフレーム11cに固定されている。この固定は、上述したように、ユニット201、202が連結ねじ26により固定具2c、2c´に螺着され、固定具2c、2c´が固定ねじ25によりラックフレーム11cに螺着されている。
また、昇降手段3cは、通常、紐状体31cが巻取り車32に巻き取られている。
上記状態の電子機器用ラック1cに対して、三段目のユニット201と四段目のユニット201との間に、新たなユニット202を収容する場合、まず、図示してないが、ラチェット装置のつめの係止が解除され、ハンドル33が巻き上げ方向と反対の方向(送り出し方向)に回される。これにより、紐状体31cが降下し、先端の輪313が、五段目のユニット202と連結された固定具2c、2c´のつまみ53とほぼ同じ高さ位置に到達する。また、ラチェット装置は、つめが係止状態に戻される。
次に、図7(a)に示すように、紐状体31cの輪313が、五段目のユニット202と連結された固定具2c、2c´のつまみ53に掛けられる。続いて、紐状体31cが弛まないように、ハンドル33が巻き上げ方向に回される。
なお、図7においては、固定具2cを示しているが、固定具2c´に対してもほぼ同様の動作が行われる。このとき、ユニット202と連結された固定具2c、2c´は、固定ねじ25によって、ラックフレーム11cに螺着されている。また、四段目のユニット201と連結された四段目上方の固定具2c、2c´は、固定ねじ25によって、ラックフレーム11cに螺着されており、さらに、つまみ53の板531が水平方向を向いた状態にある。したがって、五段目の固定具2c、2c´と四段目上方の固定具2c、2c´は、連結されていない状態にある。
次に、図7(b)に示すように、四段目上方の固定具2cは、つまみ53が反時計回り方向に約90°回され、また、図示してないが、四段目上方の固定具2c´は、つまみ53が時計回り方向に約90°回され、フック51が、五段目の固定具2c、2c´の被係合ピン54と係合する。このとき、爪511が、五段目の固定具2c、2c´の被係合ピン54に係止されるので、フック51がより確実に被係合ピン54と係合することができる。これにより、四段目上方の固定具2c、2c´は、五段目の固定具2c、2c´の被係合ピン54にフック51が掛かることにより、五段目の固定具2c、2c´に吊り下がるようにして連結され、四段目のユニット201は、五段目のユニット202と連結される。
続いて、四段目のユニット201及び五段目のユニット202に取り付けられた固定具2c、2c´とラックフレーム11cとを螺着していた、合計12本の固定ねじ25が取り外される。
これにより、四段目のユニット201及び五段目のユニット202は、ラックフレーム11cとの固定状態が解除され、昇降手段3cの紐状体31cに吊り下げられた状態となる。また、四段目のユニット201及び五段目のユニット202に取り付けられた固定具2c、2c´は、ラックフレーム11cに対して昇降自在な状態となる。
次に、昇降手段3cのハンドル33が、巻き上げ方向に回転されると、四本の紐状体31cが上昇し、五段目のユニット202及び五段目のユニット202に吊り下げられた四段目のユニット201を上昇させる。
そして、三段目のユニット201と四段目のユニット201との間に、新たなユニット202を収容する空きスペースを確保したところで、ハンドル33を停止する。この際、ラチェット装置により、四段目のユニット201と五段目のユニット202は、吊られた状態を保持する。また、五段目のユニット202は、紐状体31cにより吊られており、四段目のユニット201は、フック51を介して、五段目の固定具2c、2c´に吊り下げられている。
次に、三段目のユニット201上に、新たに設置されるユニット202が載置される(理解しやすいように、点線で示してある。)。続いて、図5に示すように、各ラックフレーム11cは、新たに設置されるユニット202と対応する位置に、固定具2c、2c´が正面方向及び背面方向から嵌め込まれ、固定ねじ25によってラックフレーム11cに固定される。そして、新たに設置されるユニット202は、連結ねじ26によって、新たに固定された固定具2c、2c´に螺着される。
次に、ハンドル33が巻き上げ方向と反対の方向(送り出し方向)に戻らないように保持された後、ラチェット装置のつめが解除され、ハンドル33が送り出し方向に回される。これにより、吊られた状態の新五段目(旧四段目)のユニット201と新六段目(旧五段目)のユニット202は、新たに設置された新四段目のユニット202の上方の所定の位置まで降下する。続いて、ラチェット装置のつめがつめ車に係止されると、ハンドル33から手を放しても、新五段目のユニット201と新六段目のユニット202は、吊られた状態を保持する。
次に、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2c、2c´を、固定ねじ25を用いてラックフレーム11cに螺着する。続いて、新五段目上方のユニット201と連結された固定具2cのつまみ53は、時計回り方向に約90°回転され、また、新五段目上方の固定具2c´は、つまみ53が時計回り方向に約90°回され、フック51による被係合ピン54への係合状態を解除する。また、紐状体31cの輪313をつまみ53から外し、紐状体31cを巻取り車32で巻き取る。
なお、本実施形態では、新四段目のユニット202を設置した後、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2c、2c´をラックフレーム11cに固定しているが、これに限定されるものではない。たとえば、新五段目のユニット201及び新六段目のユニット202と連結された固定具2c、2c´をラックフレーム11cに固定した後、空きスペースに新四段目のユニット202を設置してもよい。
以上説明したように、本実施形態の電子機器用ラック1cによれば、第一実施形態の電子機器用ラック1とほぼ同様の効果を奏することができる。また、つまみ53を回動させることにより、上方の固定具2c、2c´と容易に連結することができ、さらに、最上段の固定具2c、2c´のつまみ53に紐状体31cの輪313を掛けることにより、複数のユニット201、202をまとめて昇降させることができるので、作業効率をさらに向上させることができる。
以上、本発明の電子機器用ラックについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る電子機器用ラックは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
たとえば、図示してないが、ベルトの代わりに、所定のピッチで複数の輪を有する紐状体を用い、複数の輪を固定具に突設した係止ピンなどの掛ける構成としてもよい。このようにすると、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。さらに、ベルトの代わりに、ナットなどの雌ねじを有するベルトやチェーンなどを用い、係止ピンの代わりに、ボルトを用いてもよい。このようにすると、ベルトやチェーンなどと固定具との連結をより確実に行うことができる。
また、図示してないが、フックを用いた連結手段の代わりに、長穴の形成された細長い金属プレートを用い、この金属プレートを固定具に突設した係止ピンなどの掛ける構成としてもよい。このようにすると、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
本発明の電子機器用ラックは、ユニットが電子機器である場合に限定されるものではなく、様々なユニットを収納するラックなどに広く適用することができる。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。 図2は、本発明の第一実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を示している。 図3は、本発明の第一実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の、係止ピンを説明する概略拡大図であり、(a)は係止前の断面図を、(b)は係止後の断面図を示している。 図4は、本発明の応用例にかかる電子機器用ラックの昇降手段を説明するための要部の概略図であり、(a)は第一応用例の側面図を、(b)は第二応用例の側面図を示している。 図5は、本発明の第二実施形態にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。 図6は、本発明の第二実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を、(c)はA−A断面図を示している。 図7は、本発明の第二実施形態にかかる電子機器用ラックの固定具の、連結手段を説明する概略拡大図であり、(a)は連結前の正面図を、(b)は連結後の正面図を示している。 図8は、従来例にかかる電子機器用ラックの要部の概略斜視図を示している。
符号の説明
1、1c 電子機器用ラック
2、2c、2c´ 固定具
3、3a、3b、3c 昇降手段
4 係止ピン
5、5´ 連結手段
10、11c 筐体
11、11c ラックフレーム
21、21c 正面板
22 外側板
23 内側板
24、24c 固定板
25 固定ねじ
26 連結ねじ
31、31b ベルト
31c 紐状体
32、32b 巻取り車
33、33a ハンドル
34 スプロケット
35 スプロケット
36 チェーン
37 従動ローラ
38 テンション付与ローラ
39 押えローラ
41 ピン
42 頭部
51 フック
52 軸
53 つまみ
54 被係合ピン
100 電子機器用ラック
111 ベルト用溝
112 雌ねじ
101 ラックフレーム
102 固定具
103 カバー
201 ユニット
202 ユニット
203 取付け板
211 ピン孔
211c 軸用孔
212 ねじ穴
213 凹部
214 凹部
215 ピン孔
221 突起部
231 突起部
241 ねじ穴
311 ピン孔
312 係止部
313 輪
321 突起部
351、351b 板部材
411 ガイド面
412 V溝
511 爪
531 板
541 突起

Claims (9)

  1. ユニットが多段に配設される電子機器用ラックにおいて、
    立設部材を有する筐体と、
    前記立設部材に着脱自在かつ昇降自在に取り付けられ、前記ユニットを前記立設部材に固定する固定具と、
    前記立設部材に対して固定状態が解除されて、昇降自在状態にある前記固定具を昇降させることにより、前記ユニットを昇降させる昇降手段と
    を具備することを特徴とする電子機器用ラック。
  2. 前記昇降手段が、前記固定具を吊るす吊下部材と、この吊下部材を昇降させる巻取り車と、この巻取り車を操作するためのハンドルとを有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用ラック。
  3. 前記吊下部材をチェーン、ベルト又は紐状体としたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器用ラック。
  4. 前記吊下部材を、前記巻取り車及びローラに巻き掛けられる無端ループ状としたことを特徴とする請求項2又は3に記載の電子機器用ラック。
  5. 前記固定具が、係止部材を介して前記吊下部材と連結されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の電子機器用ラック。
  6. 前記昇降手段が、前記巻取り車を制御するラチェット装置を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の電子機器用ラック。
  7. 前記立設部材が矩形柱状部材であり、
    前記固定具が、前記矩形柱状部材の正面と当接する正面板と、前記矩形柱状部材の両側面と当接する一対の側板と、前記固定具と前記立設部材とを固定する立設部材用固定部材と、前記固定具と前記ユニットとを連結するユニット用連結部材とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子機器用ラック。
  8. 前記固定具が、上下方向に隣接された上方の前記固定具と下方の前記固定具を連結させる連結手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器用ラック。
  9. 前記連結手段が、前記固定具の上方又は下方のいずれか一方の端部に設けられるフックと、前記一方の端部と反対側の端部に設けられ、前記フックと係合する被係合部材とを有し、前記上方の固定具及び下方の固定具の一方に設けられた前記フックが、他方に設けられた前記被係合部材と係合することを特徴とする請求項8に記載の電子機器用ラック。
JP2007321190A 2007-12-12 2007-12-12 電子機器用ラック Pending JP2009147017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007321190A JP2009147017A (ja) 2007-12-12 2007-12-12 電子機器用ラック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007321190A JP2009147017A (ja) 2007-12-12 2007-12-12 電子機器用ラック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009147017A true JP2009147017A (ja) 2009-07-02

Family

ID=40917315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007321190A Pending JP2009147017A (ja) 2007-12-12 2007-12-12 電子機器用ラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009147017A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129058A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Nec Corp ラック
JP2014192239A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Fujitsu Ltd ラック

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129058A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Nec Corp ラック
JP2014192239A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Fujitsu Ltd ラック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9156614B2 (en) Loading/unloading apparatus
US7410143B2 (en) Adjusting structure
JP2009011146A (ja) 架空送電線路のスペーサーダンパー取り替え用スペーサージグ及びこれを利用したスペーサーダンパーの取り替え方法
US10982440B2 (en) Hanging three dimensional grid system for lighting, data, and power
EP3699133A1 (en) Lifting assembly, jump elevator and jumping method
CN103954029B (zh) 天井机面板和天井机
JP2009147017A (ja) 電子機器用ラック
JP2012197609A (ja) 先行手摺り
CN103332635A (zh) 具有自锁功能的手摇提升装置
CN112938744A (zh) 一种智能化防止掉落的化工设备起吊架
JP2013234024A (ja) 揚重装置
JP2008141891A (ja) ケーブル昇降装置
CN210505238U (zh) 一种配电柜的起吊辅助工具
JP6631371B2 (ja) 収納缶蓋着脱装置
CN212055549U (zh) 一种井下三机大规格轴承装配工装
JP2018080007A (ja) 錘片抜挿装置及び方法
JP2006336296A (ja) 作業台着脱式昇降板及び作業台
JP2012117207A (ja) シャッター取付装置
CN205414949U (zh) 一种托挑复合型交换托架
JP2019210724A (ja) 積載構造及び横架材ストッカー
CN203837218U (zh) 天井机面板和天井机
JP5612155B1 (ja) 機械移設時と機械操作時で安全カバーの固定位置を変更可能な射出成形機
CN215093441U (zh) 一种零部件维修用支撑装置
CN210853356U (zh) 转运装置
CN220974228U (zh) 一种置物平台和导演车