JP2009146520A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】主磁極加工後のフレアポイント近傍に湾曲部がなく、浮上面におけるトラック幅のバラツキが小さな垂直磁気記録ヘッドを得る。
【解決手段】主磁極を、一定幅を有し浮上面から素子高さ方向に向かって延びるトラック、トラックの素子高さ方向に連結されトラックよりも大きな幅を有する第2フレア、及び第2フレアの素子高さ方向に連結され素子高さ方向に次第に幅が広がる部分を有する第1フレアを有する形状とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク装置等の記録・再生に用いられる磁気ヘッド及びその製造方法に関するものである。
磁気ディスク装置では、記録媒体上の情報を磁気ヘッドによって読み書きする。磁気ディスクの単位面積当たりの記録容量を大きくするためには、面記録密度を向上する必要がある。面内磁気記録方式では、記録されるビット長が小さくなると、媒体の磁化の熱揺らぎのために面記録密度を上げられない問題があり、この問題を解決する方法として、媒体に垂直な方向に磁化信号を記録する垂直磁気記録方式が採用されている。
垂直磁気記録においても面記録密度の向上のためには、トラック密度と線記録密度を向上させることが重要である。垂直磁気記録ヘッドにおいて高い線記録密度を達成するには、ヘッドからの磁界勾配を向上することが必須になる。この高磁界勾配を達成する方法として、特許文献1などに、主磁極のトレーリング側に非磁性層を介して磁性層を配置するトレーリングシールド構造が提案されている。
また、高記録密度化には、高いトラック密度を実現するために主磁極のトラック幅を狭小化することが必要である。この狭トラック化では、トラック幅と共にトラック厚も同様に縮小することが必須であり、浮上面におけるトラック面積が著しく低下するので記録磁界の確保が重要になる。この狭トラック化に伴う記録磁界低下を補う方法として、一番効果的な方法はフレアハイトを小さくすることである。そのためには、フレアポイントの制御が必須となる。例えば、特許文献2には、エッチング速度の遅いバッファ層や非磁性層をストッパ層として使用した一連のパターニング工程を経て、主磁極のフレアポイント位置を規定する方法が開示されている。反面、十分な記録磁界を発生させるためにフレアハイトを短くしながら、フレアからの余分な漏れ磁場を抑制する記録ヘッドの例が、特許文献3に開示されている。このような、漏れ磁界を制御する方法として、主磁極の側面に非磁性層を介して磁性層を配置するサイドシールド構造が提案されている。さらに、特許文献4には、主磁極の先端部を除く領域をレジストでマスクして、主磁極先端のみを所望の幅に細らせ、更にそのマスクを用いてサイドシールドをフレアに沿って形成する方法が提案されている。このサイドシールド構造の場合、トレーリングシールド構造と組み合わせて用いられることが周知である。例えば、特許文献5には、トレーリングシールドとサイドシールドを組み合わせたトレーリングサイドシールド構造が提案されている。
特開2005−122831号公報 特開2004−139663号公報 特開2005−285306号公報 特開2007−128581号公報 US2002/0176214 A1
上述のように、磁気記録ヘッドにおける記録磁界制御のために、主磁極構造及びシールド構造が検討されている。特に、高記録密度用の垂直磁気記録ヘッドでは、狭トラック化に伴う記録磁界の確保が重要である。そのため、特許文献2に示される磁気ヘッドの主磁極は、フレアポイントの位置ずれを防止して、フレアハイトの精度を向上する構造になっている。特許文献2の方法は、最初に形成したフレアポイントの位置を保持する製造方法であり、フレアポイントは固定される。しかしながら、主磁極はフレアポイントから後方に大きく広がるため、後方に広がるフレアが浮上面に近接するのでフレアからの漏れ磁界が書き広がりの原因になる。
また、特許文献3の方法は、主磁極形状を2段階に絞るため、最後方の広いフレアからの漏れ磁界を防止することができる。しかし、現状における加工後の主磁極の形状は、フレアポイント近傍が矩形ではなく湾曲している。その湾曲の影響は、フレアポイントから浮上面の方向に約60nmに及んでいる。そのため、フレアハイト位置の規定が難しいと共に、フレアハイト位置の変動がトラック幅を大きく変動させる問題が生じる。さらに、そのトラック幅の変動は、フレアハイトが小さくなるほど大きくなる傾向がある。ちなみに、面記録密度300Gb/in2では、フレアハイトは70nm以下の短フレアハイトとする必要があり、浮上面加工によるフレアハイトのバラツキが、そのままトラック幅を大きく変動させることになる。
特許文献4の方法によれば、主磁極先端部を細くするマスクを使って、フレアに沿ったサイドシールドを自己整合で形成することができるので、主磁極との位置関係を一定に保つことができる。しかしながら、主磁極の先端部を加工するマスクは、通常のレジストを使用しているため、フレアポイントの形状を矩形にすることが難しいと共に、トレーリングシールドが同時に形成されないので、トレーリングシールドとサイドシールドの合わせ精度が問題になる。
本発明は、フレアポイントの位置を高精度に制御し、かつそれによりトラック幅の変動を防止した主磁極形状を有する垂直磁気記録用の記録ヘッドを提供することを目的とする。
本発明の垂直磁気記録ヘッドの主磁極構造を図1に示す。本発明の垂直磁気記録ヘッドの主磁極は、一定の幅Twwを持つトラックと、トッラクの後方に連結され、トラックよりも大きな幅Twfを有する第2フレアと、更にこの第2フレアの後方に連結され、素子高さ方向に向かって幅が次第に広がる第1フレアを有する。トラックと第1フレアの間に第2フレアを設けることにより、トラック形成時の湾曲を防止してフレアポイントを精度よく形成することができ、フレアハイトの精度向上を図ることができる。
本発明によると、フレアポイントを正確に決めることができ、さらに、加工後のトラックにはフレアポイント近傍の湾曲部がなくなり、短フレアハイトにおいてもトラック幅の変動を抑制することができるので、安定した磁気特性が得られ、高歩留まりが達成できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は磁気記録再生装置の概念図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は断面図である。磁気記録再生装置は、モータによって回転駆動される磁気ディスク1上に、アーム2の先端に固定された磁気ヘッド3によって磁化信号の記録、再生を行う。アーム2は、アクチュエータ5によってディスク半径方向に駆動され、記録あるいは再生されるトラック上に位置決めされる。磁気ヘッド3を駆動する記録信号あるいは磁気ヘッドから送出される再生信号は信号処理回路34によって処理される。
図3に、アーム2を振ることによって、磁気ヘッド3を磁気ディスク1上で動かしたときの概略図を示す。このとき、図に示すようにスキュー角が発生する。スキュー角の範囲は±16°程度である。このスキュー角度に対応して、浮上面におけるヘッドの主磁極は、逆台形形状が必要である。
図4は、磁気ヘッド及び垂直記録の概略図である。磁気ヘッドは垂直記録ヘッド41と再生ヘッド42からなる。垂直記録ヘッド41は、磁気ディスク1の記録層43に記録するための磁界を発生するヘッドであり、主磁極12、ヨーク14、補助磁極11、及び主磁極と補助磁極が作る磁気回路に鎖交する薄膜コイル9を備える単磁極ヘッドである。再生ヘッド42は、磁気ディスク1の記録層43に書き込まれた情報を読み取るためのヘッドであり、一対の再生シールド16、17に挟まれた再生素子15を備える。記録ヘッドの主磁極12から出た磁界は、磁気ディスク1の記録層43、軟磁性裏打ち層44を通り、補助磁極11に入る磁気回路を形成し、記録層43に磁化信号4を記録する。このとき、ディスク回転方向との関係から、主磁極12の上面(トレーリング側)及び側面の形状が記録磁界分布に大きな影響を及ぼす。主磁極12の上面と側面には、非磁性層19を介して、トレーリングサイドシールド26が設けられている。
図5は、主磁極形状を示す図であり、図5(a)は従来の主磁極の理想的な形状の模式図、図5(b)は従来の方法で作製した主磁極平面の走査型電子顕微鏡像である。図5(b)に示されているように、主磁極のフレアポイント近傍は、直線と直線が交わる理想的な形状にならず湾曲する。その湾曲の影響は、フレアポイントから60nm程度である。そこで、図5(c)に示す本発明の主磁極形状のように、フレア近傍に第2フレアを設けることにより、従来のフレアポイント近傍の湾曲部の影響をなくし、浮上面からフレアポイントまでのトラック幅を均一にする。
図6は、図5(b)に示す従来の主磁極形状と、図5(c)に示した本発明の主磁極形状から、トラック幅(Tww)が60nm、第2フレア幅(Twf)が140nmとした時の、フレアハイトとトラック幅のバラツキの関係を計算で求めた図である。横軸はフレアハイトの設定値で、縦軸はトラック幅のバラツキを示している。なお、バラツキを計算するにあたって、主磁極のフレアポイント近傍の加工形状は図5(b)に示した湾曲を用いた。トラック幅のバラツキは、フレアハイト設定値に対して浮上面加工が設定値±25nmで形成される時の、トラック幅の最大と最小の差で示している。図から明らかなように、本発明の主磁極形状により、フレアハイトの設定値に対するトラック幅のバラツキが大きく改善されることが分かる。
図7と図8は、本発明の主磁極形状について、計算機シミュレーションによる記録磁界分布の計算結果を示す図である。計算では、図1に示した主磁極のトラック幅(Tww)が60nm、トラックの厚さが120nm、第2フレアハイト(Ly)が60nm、主磁極の浮上面は逆台形形状であり、主磁極のトレーリング面と側面とのなす角度は82度とした。また、第1フレアは第1フレアポイントから45度の広がり角とした。
図7は、第2フレアの幅(Twf)と記録磁界特性の関係を示す図である。また、図8は、第2フレアの長さ(Lyf)と記録磁界特性の関係を示す図である。記録磁界特性は、記録磁界の最大値(最大記録磁界)と、記録媒体に情報を書き込む幅(記録幅)と、記録媒体に情報を書き込む際の隣接情報に影響を及ぼす幅(イレース幅)を示している。上記主磁極の計算条件では、図7によると、第2フレアの幅が狭いと記録磁界が小さくなり、反対に広くなると記録磁界が大きくなることが示されている。この図から、第2フレアの幅は、従来の主磁極形状で得られる記録磁界の95%以上が確保され、且つイレース幅が増加しない条件として、130〜140nmが適正であることが分かる。上述の計算結果は主磁極のトラック幅が60nmの場合であり、上記結果をもとにトラックの幅(Tww)に対して、第2フレアの幅(Twf)は、その割合から 2.2Tww<Twf<2.4Tww であることが望ましい。
また、図8によると、第2フレアの長さ(Lyf)が短いと記録磁界が大きくなり、反対に長くなると記録磁界が小さくなることが示されている。この図から、第2フレアの長さは、図7と同様に40〜60nmが適正であることが明らかである。上述の計算結果は主磁極のトラック幅が60nm、Twfが120nmの場合であり、上記結果をもとにTwfに対して第2フレアの長さ(Lyf)は、その割合から 0.3Twf<Lyf<0.5Twf であることが望ましい。
図9及び図11に、本発明の主磁極の製造方法の一例を断面図で示す。図9(a)は、図4中に示した再生ヘッドとヨーク14等を積層した基板上に、主磁極となる第1磁性層12をウエハ全面に形成したところを示す。第1磁性膜12は、厚さ120nmのFeCo膜を用いた。図9(b)は、第1磁性層12上に、厚さ300nmのアルミナAl23膜である第1非磁性層19を形成し、その後、第1レジストパターン20を形成したところを示す。図9(c)は、第1のレジストパターン20をマスクに用いて、第1非磁性層19と第1磁性層12を順次、エッチングし、更にエッチングに用いた第1のレジストパターン20を除去したところを示す。このエッチングにより、第1磁性層12の幅は140nmにしている。この段階で、第1フレアが形成されると共に、第2フレアの浮上面側部分を除く形状が規定される。
次に、図10の平面図に示すように、全体に膜厚60nmの第2非磁性層21を形成した後、第1フレアと第2フレアに対応する領域の上に更に第2のレジストパターン22を形成する。なお、第2非磁性層21は膜厚を60nmとしたが、主磁極をArイオンミリングにより逆台形に加工する際に、第1フレア及び第2フレアが消失しない膜厚40nm以上あればよい。また、第2のレジストパターンは、トラックと第2フレアの境界となるべき直線上に端部がくるようにして、第2フレアに対応する部分及び第1フレアの上を覆うように形成する。
図11(a)は、図10に対応する断面図である。ここで、図11の左側の図は図10に示したウエハのA−A’断面に相当する図であり、図11の右側の図はB−B’断面に相当する図である。図11(a)において、第2のレジストパターン22は、下層に厚いポリイミド材料を形成した後、その上にシリコン含有のレジストパターンを形成し、上層のシリコン含有のレジストパターンをマスクとして、下層の厚いポリイミド材料を酸素ガス中でリアクティブイオンエッチングしてパターニングする、いわゆる多層マスクを採用している。これは、主磁極の段差の上で、直線のマスクを形成し、フレアポイントの位置を制御するためである。
図11(b)は、第2のレジストパターン22をマスク材として、第2非磁性層21をエッチングしたところを示す。このエッチングでは、第2非磁性層21をトラックとなる領域のみで選択的に取り除いている。この第2非磁性層21としては、アルミナAl23及びシリコン酸化膜SiO2が適用可能である。第2非磁性層21のエッチングは、CHF3、CF4及びその混合ガス中でのリアクティブイオンエッチングにより行なう。また、第2非磁性層21がアルミナAl23の場合、アルカリ溶液を用いたエッチングにて行なうことも可能である。
図11(c)は、第2のレジストパターン22を除去した後、第1非磁性層19と第2非磁性層21をマスク材として、第1磁性層をイオンミリングしたところを示す。このイオンミリングには、ウエハ周方向の入射角度を制限したエッチングを用いた。イオンの入射角度はウエハの法線方向から70度の角度で、周方向の角度は、図12に示す0度を中心として、±95度である。また、この第1磁性膜12のイオンミリングでは、第1磁性層12の幅(主磁極のトラック幅)を目標の60nmにすると共に断面形状を逆台形に形成する。この時、第2フレアに対応する第1磁性層12の領域は第2非磁性層21で被覆しているので、図9(c)のイオンミリングで形成したトラック幅である140nmを保つ。ここで、この時の平面図を図13に示す。ミリングにより、主磁極の先端部に最も細いトラックを形成すると共に、第2フレアポイントが形成される。この第2フレアポイントが本発明の実効的なフレアポイントである。
本工程のイオンミリングは、厚いレジストパターンをマスクとするのではなく、第1磁性層12の上に局在した第1非磁性層19とその上の薄い第2非磁性層21をマスクとするのが特徴である。そのため、この工程で形成されたトラックのフレアポイント近くの形状は、図5(b)の従来例のように湾曲することなく直線状であり、トラックは浮上面側から第2フレアポイント近くまで同じトラック幅を維持する。また、第2フレアの浮上面側の面は、トラックの側面とほぼ90゜の角度で交わり、浮上面にほぼ平行な面となる。
上記のようにして、図1に示した形状を有する本発明の主磁極を形成することができる。上記実施例で形成された主磁極は、トラック幅Twwが60nm、第2フレア幅Twfが140nmである。フレアハイトを50nmとして浮上面加工したヘッドにおいて、従来の主磁極形成法で作製したヘッドの浮上面における主磁極のトラック幅のバラツキは25nm程度であるが、本発明の主磁極形状を採用した本実施例では10nm以下と顕著な効果が得られることを確認している。
次に、上記の主磁極の製造方法によれば、従来の主磁極形状で問題になる、フレアからの余分な記録磁界による記録時の書き広がりを抑制するトレーリングサイドシールド構造が、自己整合で形成することが可能となる。
図14及び図16は、自己整合でトレーリングサイドシールド構造を形成する工程を示す断面図である。なお、図14の左側の図は図13のA−A’断面に対応する図であり、右側の図はB−B’断面に対応する図である。
図14(a)は、図11(c)の工程が終わったウエハ表面に、第3非磁性層23を形成したところを示す。図14(b)は、第3非磁性層23のトレーリング側の厚さを薄くするイオンミリングをしたところを示す。このイオンミリングでは、ウエハ法線方向からのイオン入射角度は、50度を用いる。このイオンミリング条件によって、主磁極側面の第3非磁性層23は第1磁性層のトレーリング側の膜厚よりも厚く残る。トラックに対応する領域の第3非磁性層は、トレーリング側が30nm、サイド側が100nmになる。図14(c)は、トレーリングサイドシールドをメッキで形成するためのメッキ下地膜24を形成したところを示す。
次に、図15の平面図に示すように、第1フレアの上と第2フレアの一部にかかるように第3のレジストパターン25を形成する。このときの断面図が図16(a)である。なお、図16において、左側の図は図15のA−A’断面に対応する図であり、右側の図はC−C’断面に対応する図である。第3のレジストパターン25はトレーリングサイドシールドを形成するためのメッキフレームである。
次に、図16(b)に示すように、軟磁性層26をメッキする。軟磁性層26がトレーリングサイドシールドである。図16(c)は、メッキに用いた第3のレジストパターン25を除去し、最後に、露出したメッキ下地層24をエッチングしたところを示す。第1磁性層12の先端部(トラック)と第2フレアの連結部であるフレアポイントにおいて、第1非磁性層19は浮上面側が薄く、フレア側が厚くなる。この膜厚は、第1磁性層12(主磁極)と軟磁性層26(シールド)との間隔(ギャップ間隔と称す)を決定するものである。このギャップ間隔が狭い部分のシールド効果は大きいので、浮上面からフレアポイントまでが実効的にシールドとして作用する。
本発明では、第1磁性層12にフレアポイントを形成する第2のレジストパターン22をマスクとして、第1非磁性層19に段差を形成すると共に、フレアポイントを形成している。そこで、実効的なシールドの長さ(シールドハイト)は、常にフレアハイトと一定の位置関係に形成されることになる。ここで、図16(c)に示したA−A’切断図から明らかなように、第1磁性層12の周囲を覆う第3非磁性層23の膜厚は、主磁極のサイド側をトレーリング側よりも厚くすることができる。このように主磁極とトレーリングシールドとの間隔(トレーリング間隔)を、主磁極とサイドシールドとの間隔(サイド間隔)よりも小さくすることによって、記録ヘッドにおける線記録密度をより向上できる。また、主磁極周辺の第2非磁性層は、図11(b)において第2フレアポイントの浮上面側のみをエッチングしているので、実効的なシールドハイトは、第2非磁性層が薄い領域である第2フレアポイントと一致する。これは、先に記載したトレーリングサイドシールドが、レジストパターン25の合わせ精度に関係なく、フレアポイントと一定の位置関係で形成(自己整合)が可能であることを示している。本実施例では、主磁極のトラックと第1フレアと第2フレアを一連の連続する工程で形成しているため、トラック、第1フレア、第2フレアは、浮上面と直交する垂線に対してそれぞれ面対称であり、且つそれぞれの対称面が一致している。
本発明の主磁極形状の概要図。 磁気ディスク装置の概略図。 磁気ディスク装置動作時の概略図。 垂直記録の概略図。 (a)は従来主磁極の理想形状を示す図、(b)従来主磁極の加工形状を示す図、(c)は本発明の主磁極形状を示す図。 フレアハイトとトラック幅バラツキの関係を示す図。 第2フレアの幅と記録特性の関係を示す図。 第2フレアの長さと記録特性の関係を示す図。 本発明による記録ヘッド製造工程の一例を示す概略図。 本発明による記録ヘッド製造工程の一例を示す概略図。 本発明による記録ヘッド製造工程の一例を示す概略図。 ウエハの周方向のイオンの入射を制限したイオンミリング方法の概念図。 本発明による記録ヘッド製造工程の一例を示す概略図。 自己整合によるトレーリングサイドシールドの形成工程を示す図。 自己整合によるトレーリングサイドシールドの形成工程を示す図。 自己整合によるトレーリングサイドシールドの形成工程を示す図。
符号の説明
1…磁気ディスク
2…アーム
3…スライダー(磁気ヘッド)
4…磁化信号
9…薄膜コイル
11…補助磁極
12…第1磁性層(主磁極)
14…軟磁性層(ヨーク)
15…再生素子
16…下部シールド
17…上部シールド
19…第1非磁性層
20…第1レジストパターン
21…第2非磁性層
22…第2レジストパターン
23…第3非磁性層
24…メッキ下地膜
25…第3レジストパターン
26…第2磁性層(トレーリングサイドシールド)
34…信号処理回路
41…垂直記録ヘッド
42…再生ヘッド
43…記録層
44…軟磁性裏打ち層

Claims (12)

  1. 主磁極と、
    補助磁極と、
    前記主磁極との側面及び前記主磁極と前記補助磁極との間に非磁性層を介して設けられたトレーリングサイドシールドとを備え、
    前記主磁極は、一定幅を有し浮上面から素子高さ方向に向かって延びるトラックと、前記トラックの素子高さ方向に連結され前記トラックよりも大きな幅を有する第2フレアと、前記第2フレアの素子高さ方向に連結され素子高さ方向に次第に幅が広がる部分を有する第1フレアとを有し、
    浮上面と前記第1フレアの間の第1フレアハイトは、浮上面と第2フレアの間の第2フレアハイトよりも大きいことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記非磁性層は、前記主磁極のトラックに接する領域の厚さが、前記主磁極の前記第1及び第2フレアの一部に接する領域の厚さよりも薄いことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記非磁性層は、前記主磁極のトレーリング側に接する領域の厚さが、前記主磁極の側面に接する領域の厚さよりも薄いことを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記第2フレアは、前記トラックとの連結部の少なくとも一部が浮上面と平行であることを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記主磁極は、浮上面のトレーリング側の幅がリーディング側の幅より大きいことを特徴とする磁気ヘッド。
  6. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記トラックと第1フレアと第2フレアは浮上面と直交する平面に対してそれぞれ対称であり、且つ前記それぞれの対称面が一致することを特徴とする磁気ヘッド。
  7. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記主磁極の浮上面におけるトレーリング側のトラックの長さをトラック幅(Tww)、浮上面と平行方向の第2フレアの長さを第2フレア幅(Twf)としたとき、2.2Tww<Twf<2.6Twwであることを特徴とする磁気ヘッド。
  8. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記主磁極の第2フレアの幅をTwf、第2フレアの長さをLyfとしたとき、0.3Twf<Lyf<0.5Twfであることを特徴とする磁気ヘッド。
  9. 一定幅を有し浮上面から素子高さ方向に向かって延びるトラック、前記トラックの素子高さ方向に連結され前記トラックよりも大きな幅を有する第2フレア、及び前記第2フレアの素子高さ方向に連結され素子高さ方向に次第に幅が広がる部分を有する第1フレアを有する主磁極を備える磁気ヘッドの製造方法であって、
    主磁極となる磁性層を形成する工程と、
    前記磁性層の上に第1非磁性層を形成する工程と、
    前記第1非磁性層の上に第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして前記磁性層と前記第1非磁性層をパターニングし、主磁極の前記第2フレアに対応する部分と、前記第1フレアを形成する工程と、
    その後、第2非磁性層を形成する工程と、
    前記トラックと第2フレアの境界となるべき直線上に端部がくるようにして、前記第2フレアに対応する部分及び第1フレアの上を覆う第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、主磁極の前記トラックに対応する部分に存在する前記第2非磁性層をエッチングする工程と、
    前記第1非磁性層と第2非磁性層をマスクとして前記磁性層をエッチングすることにより、前記主磁極のトラックを所望の幅に形成すると共に逆台形の断面形状に形成する工程と
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  10. 請求項9に記載の気ヘッドの製造方法において、前記主磁極のトラック幅及び断面形状形成の工程では、ウエハの周方向のイオンの入射角度の範囲を制限したミリングを用いることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  11. 請求項10に記載の磁気ヘッドの製造方法において、前記ウエハの周方向のイオンの入射角度の範囲は、前記トラックと第2フレアの境界となるべき直線に垂直な方向を基準として±95度以下であることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  12. 請求項9に記載の気ヘッドの製造方法において、その後、更に、
    全面に第3非磁性層を形成する工程と、
    前記第3非磁性層のトレーリング側の厚さを薄くする工程と、
    メッキ下地膜を形成する工程と、
    トレーリングサイドシールドを形成するためのメッキフレームとなる第3のレジストパターンを形成する工程と、
    トレーリングサイドシールド用の軟磁性層をメッキする工程と、
    前記第4のレジストパターンを除去する工程と
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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