JP2009145148A - ラマン散乱による内部応力測定方法及びラマン分光測定装置 - Google Patents

ラマン散乱による内部応力測定方法及びラマン分光測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、励起光やラマン散乱光の偏光方向とラマンスペクトルの解析を行うことによって、結晶中の内部応力の方向や種類を求める測定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】ラマン散乱測定において、測定スペクトルを無応力下にある同一材料単結晶のラマンスペクトルの幅以下の幅をもつ複数の成分に分解する段階、分解したそれぞれの成分についてピーク波数のシフト量を導出する段階、導出された複数の成分についてのシフト量の比の値を算出する段階及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する段階を含むラマン散乱による内部応力測定方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラマン散乱による内部応力測定方法及びラマン分光測定装置に関するものである。
Si等の半導体デバイスの性能は、デバイス領域にかかる応力により大きく影響される。例えば、トランジスタのチャネル領域に加わる応力は電子や正孔の易動度に大きな影響を与えるので、近年、意図的に応力をかけることにより、デバイスの特性向上が図られるようになっている。しかし、トランジスタごとに加わる応力が異なると、特性がばらついてしまう。特に、シリコン等の半導体のバンドギャップは応力に敏感に依存するので、応力の変動があると、トランジスタのしきい値電圧が変化し、集積回路が動作しなくなる。従って、デバイス中にどのような応力が入っているのかを高い空間分解能で測定する手段の開発が重要な研究開発テーマとなっている。
ラマン散乱は、Si等の半導体デバイスにおけるデバイス領域の応力分布を非破壊測定できる方法の一つとして大きな注目を集めている。
例えば520cm−1に現れるSiのラマンピークは、引っ張り応力がかかると低波数側にシフトし、圧縮応力がかかると高波数側にシフトする。従って、ラマンのピーク波数シフトの空間分布を測定することにより、原理的には、応力分布を測定できる可能性がある。
ところが、ラマン散乱光のシフト量は、応力の大きさだけでなく、その種類(応力が、静水圧、一軸性あるいは二軸性の張力あるいは圧縮、又は剪断応力などのいずれか)や方向に依存するので、通常、ラマンシフト量の測定だけでは、1軸性応力なのか、2軸性応力なのか、まして、どの方向の応力であるのか等の情報は分からず、応力の大きさの定量測定も不可能であった。この理由により、従来のラマン散乱測定は、応力分布の定性的な測定に留まっていた。
特開2006−73866号公報 Spectroscopy Europe 15/2(2003) PP6-13 豊田中央研究所R&Dレビュー Vol.29 No.4 PP43-52
したがって本発明は、励起光やラマン散乱光の偏光方向とラマンスペクトルの解析を行うことによって、結晶中の内部応力の方向や種類を求める測定方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段は次のとおりである。
(1)ラマン散乱測定において、複数の信号成分を抽出する段階、それぞれの信号成分についてピーク波数のシフト量を導出する段階、複数の信号成分についてのシフト量の比の値を算出する段階及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する段階を含むラマン散乱による内部応力測定方法。
(2)上記複数の信号成分を抽出する段階は、励起光と検出光の偏光方向の配置を変えることにより、各々の信号成分を区別して測定することよりなることを特徴とする(1)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(3)上記結晶が、立方晶系の結晶であることを特徴とする(1)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(4)上記複数の信号成分は、[110]方向の偏光を持つ光を(1−10)面に入射し、[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号及び[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出することを特徴とする(3)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(5)上記結晶がSi、Ge、SiGe、GaAsであることを特徴とする(3)又は(4)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(6)上記複数の信号成分は次の、[100]方向の偏光を持つ光で励起して[010]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[100]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[010]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[110]方向の偏光を持つ光で励起し[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[001]方向の偏光を持つ光で励起し[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[−110]方向の偏光を持つ光で励起し[−110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[−110]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、の内、少なくとも2種類以上の光学配置で測定することを特徴とする(3)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(7)ラマン散乱測定において、測定スペクトルを無応力下にある同一材料単結晶のラマンスペクトルの幅以下の幅をもつ複数の成分に分解する段階、分解したそれぞれの成分についてピーク波数のシフト量を導出する段階、導出された複数の成分についてのシフト量の比の値を算出する段階及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する段階を含むラマン散乱による内部応力測定方法。
(8)上記分解された複数の成分のそれぞれが、ローレンツ関数で記述されることを特徴とする(7)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(9)上記結晶はSi結晶であり、半値幅が3cm−1以下の複数のローレンツ関数で記述される成分に分解することを特徴とする(7)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
(10)ラマン散乱測定において、複数の信号成分を抽出する手段、それぞれの信号成分についてピーク波数のシフト量を導出する手段、複数の信号成分のシフト量の比の値を算出する手段及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する手段を備えたラマン分光測定装置。
(11)(6)に記載のラマン散乱による内部応力測定方法を実施するためのラマン分光測定装置。
(12)ラマン散乱測定において、測定スペクトルを無応力下にある同一材料単結晶のラマンスペクトルの幅以下の幅をもつ複数の成分に分解する手段、分解したそれぞれの成分についてピーク波数のシフト量を導出する手段、導出された複数の成分についてのシフト量の比の値を算出する手段及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する手段を備えたラマン分光測定装置。
本発明によれば、結晶中の内部応力の方向や応力が静水圧、一軸性あるいは二軸性の張力あるいは圧縮、又は剪断応力であるか等の応力の種類を求めることができる。これにより、結晶にかかる応力の定量的測定が可能となる。
一般的に、結晶のラマン信号は、結晶中のフォノンモードに対応して、いくつかの信号成分を持つ。そして、それぞれは、応力が印加されると、ピーク位置がシフトする。各成分のシフト量は、一般的には、応力の方向や種類及びその大きさによって異なる。したがって、各成分がどのようにシフトしたかを解析することにより、応力の方向や種類を決めることができ、それに基づいて、応力の大きさを定量的に測定できる。
Siのラマンスペクトルを例にとると、3重に縮退した光学フォノンモードのピークが520cm−1付近に観測される。各成分は応力を加えるとシフトするが、応力の方向、種類によってその挙動は異なる。
例えば、[001]方向に1軸性の圧縮応力を加えると図1(a)に示すように、縮退のない1重項と2重に縮退した2重項に分裂する。一方、[110]方向の1軸性応力を印加した場合は、図1(b)に示すように、縮退は完全に解け、3つの1重項に分裂する。このように、試料におけるそれぞれのラマン信号の成分が、どのように分裂するかを調べることにより、応力の方向を知ることができる。
理論計算によると、[100]方向の1軸性応力を印加した場合、分裂した1重項と2重項のピーク波数の無応力の時からのシフト量ΔωsとΔωdの比は2.0である。1重項の成分は、例えば、[100]方向の偏光を持つ光で励起([100]偏光励起)し、[010]方向の偏光を持つ光の信号成分([010]偏光成分)を検出する光学配置で測定できる。また2重項の成分は、[100]偏光励起、[001]偏光成分を検出する配置及び[010]偏光励起、[001]偏光成分を検出する配置で検出できる。
一方、[110]方向の1軸性応力を印加した場合の各成分をシフトの小さい方から順にI1、I2、I3とし、そのシフト量をΔω1、Δω2、Δω3とすると、その比は、Δω3/Δω2=1.25、Δω1/Δω2=0.234である。
従って、応力印加により分裂したラマンスペクトル各成分のピーク波数におけるシフト量の比を測定することによって応力の方向、種類を決めることが出来る。ちなみに、I3は、[001]偏光励起、[1−10]偏光成分を検出する配置、I2は、[110]偏光励起、[110]偏光成分を検出する配置、I1は、[110]偏光励起、[001]偏光成分を検出する配置で測定することができる。
なおこれまでは、Siを例にとって説明したが、結晶はSiに限る必要はなく、応力印加による各フォノンモードにおけるフォノン周波数のシフトが、応力の方向、種類によって異なる結晶であればよい。すなわち、Ge、SiGeやGaAsのような立方晶系の結晶であれば、ほぼ同様に適用できる。
また、励起光のスポットサイズよりも微細な構造をもつ試料を測定する場合、得られたラマン信号には微細構造の各部分が異なるピーク波数を持つことに起因する複数のラマン信号が重畳され、ラマンスペクトルの幅が広くなっている場合がある。このような場合は、測定したスペクトルをきちんと複数の成分に分解してからピーク波数を求めないと、測定対象とする領域について正確なピーク波数を得ることは出来ない。複数の成分に分解するか否かの判断は、測定したスペクトルの幅が単結晶におけるラマン信号の幅よりも広いか否かで判断すればよい。また、ラマンスペクトルでは、ローレンツ曲線を用いて分解を行うのがよい。
次に、本発明の実施の形態についてより詳細に説明する。
[1−10]方向に伸びた幅250nmのSiストライプが、深さ300nmのSiOのトレンチでアイソレートされた基板で、(1−10)断面のラマン散乱による内部応力測定を行った。図2において、a方向を[110]、b方向を[001]とする。トレンチ底中央部(図2に中のA点)におけるラマンスペクトルを図3に示す。
図3において、実線で示すaaは、励起光の偏光方向がa方向、検出光の偏光方向がa方向(aa偏光配置)、また破線で示すbbは、励起光の偏光方向がa方向、検出光の偏光方向がb方向の光学配置(ab偏光配置)で測定を行った結果である。励起光の波長は364nmで、NAが1.3の液浸タイプの対物レンズを用いて、直径200nm程度のスポットサイズにフォーカスされている。スペクトルは、半値幅3cm−1の単一のローレンツ曲線でフィットでき、ピーク波数はaa偏光配置に対して、520.85cm−1、ab偏光配置に対して521.23cm−1であった。この半値幅は、応力のかかっていないSi単結晶の半値幅とほぼ同等である。
ラマン散乱に対する選択則から、aa偏光配置で観測されるスペクトルは1重項で、ab偏光配置で観測されるスペクトルは2重項である。応力を受けていないときのピーク波数は520.5cm−1であるから、2重項のシフト量と1重項のシフト量の比はほぼ2で、これは、[001]方向に1軸性の圧縮応力がかかっていることを示す。
Siにおいて、[001]方向の1軸性圧縮応力の場合、1重項は1GPaの圧縮応力に対して1.11cm−1シフトし、2重項に対しては2.27cm−1シフトするので、A点には約310MPaの[001]方向の1軸性圧縮応力がかかっていることがわかった。また、A点から下1μmの位置B点で同様の測定と解析を行ったところ、90MPaの[001]方向の1軸性圧縮応力がかかっていることが分かった。
次に、Siストライプ上面の中央部分(C点)で同様の測定を行った。
図4(a)にaa偏光配置、(b)にab偏光配置で測定した時のラマンスペクトルを示す。このスペクトルは、半値幅が、A点、B点におけるラマンスペクトルの半値幅3cm−1よりも広い。これは、A、B点で得られたスペクトルと異なり、複数の成分からなっているためである。
複数のローレンツ曲線に分解し、各ローレンツ曲線の半値幅が3cm−1に等しいか或いはより小さくなるようにすると、aa偏光配置のスペクトルは2つ、ab偏光配置のスペクトルは、3つの成分に分解することが出来た。
前述したように、aa偏光配置では、I2成分が、ab偏光配置ではI3成分がラマン選択則により許容されているが、測定されたラマン信号が複数の成分に分解されるのは、Siストライプのエッジ部分と中央部分では受ける応力が異なり、エッジ部分の信号と中央部分の信号を両方とも拾っているためである。図中に複数のローレンツ曲線に分解した結果をピーク波数とともに破線で示す。
aa偏光配置の時、支配的な成分のピーク位置は522.4cm−1で、ab偏光配置の時は522.9cm−1であり、これらがストライプ中央部分からの信号に対応する。
それぞれの成分の、無応力時のピーク位置からのシフト量の比を計算すると1.26となる。これは、前述したように[110]方向の1軸性応力を印加した場合に分裂する3つの成分のうち、I3とI2のシフト量の比、Δω3/Δω2=1.25と良く一致する。したがって、C点には、[110]方向の1軸性圧縮応力がかかっていることがわかる。また、I3、I2に対しては、1GPaの圧縮応力に対して、それぞれ2.30cm−1、2.88cm−1であるから、C点には830MPaの圧縮応力がかかっていることが分かった。
さらに、C点から基板表面に垂直な方向に励起光ビームを掃引しながらラマンスペクトルを測定し、上記と同様に、aa偏光配置とab偏光配置のピークシフトの比を算出した。その値を、測定位置の関数としてプロットした結果が、図5である。
シフト量の比は、測定位置がSiストライプの内部にあるときは、上述のC点とほぼ同様な値で、ストライプには、[110]方向の1軸性圧縮応力が加わっていることを示す。測定位置がストライプ底部からさらに基板内部に至るに従い、上記の比の値は、[110]方向の1軸性応力の理論値1.25より大きくなり、表面から100nm程度の位置で、上述のA点あるいはB点と同様に、2程度の値を示した。
この解析により、Siストライプ下でも、基板表面から1000nm程度以上の深さでは、[001]方向の1軸性圧縮応力が加わっていること、さらに、1000nm以下の深さの領域には、[110]方向と[001]方向が重畳した応力、即ち、2軸性の圧縮応力が加わっていることが、分かった。
Siにおいて応力印加によるラマン信号のピーク位置の分裂とシフトの概念図。 ラマン散乱測定に使用した試料の断面構造模式図。 図2のA点におけるラマンスペクトル。 図2のC点におけるラマンスペクトル。 図2のC点から下(矢印の方向)に励起光を走査したときのaa偏光配置とab偏光配置のピークシフトの比をC点からの距離の関数としてプロットしたグラフ。

Claims (12)

  1. ラマン散乱測定において、複数の信号成分を抽出する段階、それぞれの信号成分についてピーク波数のシフト量を導出する段階、複数の信号成分についてのシフト量の比の値を算出する段階及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する段階を含むラマン散乱による内部応力測定方法。
  2. 上記複数の信号成分を抽出する段階は、励起光と検出光の偏光方向の配置を変えることにより、各々の信号成分を区別して測定することよりなることを特徴とする請求項1に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  3. 上記結晶が、立方晶系の結晶であることを特徴とする請求項1に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  4. 上記複数の信号成分は、[110]方向の偏光を持つ光を(1−10)面に入射し、[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号及び[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出することを特徴とする請求項3に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  5. 上記結晶がSi、Ge、SiGe、GaAsであることを特徴とする請求項3又は4に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  6. 上記複数の信号成分は次の、[100]方向の偏光を持つ光で励起して[010]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[100]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[010]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[110]方向の偏光を持つ光で励起し[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[001]方向の偏光を持つ光で励起し[110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[−110]方向の偏光を持つ光で励起し[−110]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、[−110]方向の偏光を持つ光で励起し[001]方向の偏光を持つ光のラマン信号を検出する、の内、少なくとも2種類以上の光学配置で測定することを特徴とする請求項3に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  7. ラマン散乱測定において、測定スペクトルを無応力下にある同一材料単結晶のラマンスペクトルの幅以下の幅をもつ複数の成分に分解する段階、分解したそれぞれの成分についてピーク波数のシフト量を導出する段階、導出された複数の成分についてのシフト量の比の値を算出する段階及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する段階を含むラマン散乱による内部応力測定方法。
  8. 上記分解された複数の成分のそれぞれが、ローレンツ関数で記述されることを特徴とする請求項7に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  9. 上記結晶はSi結晶であり、半値幅が3cm−1以下の複数のローレンツ関数で記述される成分に分解することを特徴とする請求項7に記載のラマン散乱による内部応力測定方法。
  10. ラマン散乱測定において、複数の信号成分を抽出する手段、それぞれの信号成分についてピーク波数のシフト量を導出する手段、複数の信号成分のシフト量の比の値を算出する手段及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する手段を備えたラマン分光測定装置。
  11. 請求項6に記載のラマン散乱による内部応力測定方法を実施するためのラマン分光測定装置。
  12. ラマン散乱測定において、測定スペクトルを無応力下にある同一材料単結晶のラマンスペクトルの幅以下の幅をもつ複数の成分に分解する手段、分解したそれぞれの成分についてピーク波数のシフト量を導出する手段、導出された複数の成分についてのシフト量の比の値を算出する手段及び算出された該シフト量の比の値に基づいて結晶の内部応力の方向と種類を決定する手段を備えたラマン分光測定装置。
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