JP2000252338A - 半導体の評価方法および評価装置 - Google Patents

半導体の評価方法および評価装置

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JP2000252338A
JP2000252338A JP5712599A JP5712599A JP2000252338A JP 2000252338 A JP2000252338 A JP 2000252338A JP 5712599 A JP5712599 A JP 5712599A JP 5712599 A JP5712599 A JP 5712599A JP 2000252338 A JP2000252338 A JP 2000252338A
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JP
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wavelength
sample
electromagnetic wave
light
semiconductor
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JP5712599A
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Koichi Terajima
幸一 寺島
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体試料中の欠陥や不純物などの深さ分布を
求める。 【構成】半導体試料に可視光などの電磁波を照射し、試
料からの発光または散乱光、光電流などのシグナルを検
出する測定において、照射する電磁波の波長を変化させ
ることによって、この光の試料への浸入深さを変化さ
せ、試料からのシグナルの変化分を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体試料に可視光など
の電磁波を照射し、試料からの発光または散乱光、光電
流などのシグナルを検出する半導体の評価方法および評
価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体試料中の欠陥や不純物
などを調べるために、一定波長の電磁波を照射し、試料
からの発光または散乱光、光電流などのシグナルを検出
する方法が知られている。また、試料に照射する電磁波
の波長を選びながら測定することで、欠陥や不純物によ
る深い準位を活性化エネルギー別に分けて励起する場合
もあった(例えば、特開昭61−89644、特許番号
第2574790号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、試料の特定の深さからの情報を得ることが容
易ではなかった。例えば、従来は、深さ方向分布を得る
ために、図6(a)のように試料表面をエッチングしな
がら測定したり、図6(b)のように試料を傾けながら
測定する等の方法を用いていた。
【0004】試料表面をエッチングしながら測定する方
法では、試料を破壊してしまうという問題がある。ま
た、この方法により得られるシグナルは、削った表面か
ら光の浸入深さまでの全体からの応答シグナルであり、
特定の深さだけの情報を得ることは原理的に難しい。
【0005】試料を傾けながら測定する場合には、深さ
方向だけでなく横方向にも光の透過する領域が変わって
しまうため、深さ方向の変化だけを測定することはでき
ない。また、この場合も表面から光の浸入深さまで光が
透過するため、シグナルはこの領域全体からのものとな
り、特定の深さからのシグナルを分離することができな
いという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体評価方法
及び半導体評価装置は、半導体試料に電磁波を照射し、
前記半導体試料からの発光または散乱光のシグナルを検
出する半導体評価方法において、前記電磁波の波長を第
1の波長と前記第1の波長と異なる第2の波長の間で周
波数ωで振動させ、前記半導体試料からの所定波長の前
記シグナルの前記周波数ωで振動する成分を、前記電磁
波の波長を連続的に変えながら検出することによって、
前記半導体試料中の欠陥もしくは不純物の深さ方向の分
布を求めることを特徴とする。
【0007】光を半導体試料に照射すると、半導体中に
侵入する光の照射光強度Iは、表面での強度I0に対し
て、I=I0exp(−αd)となる。ここで、αは波長λで
のその試料物質の吸収係数であり、dは表面からの深さ
である。吸収係数αは、物質固有の値を取り、波長に依
存する。図2は、Siの吸収係数αの波長依存性をあら
わしたグラフである。このように半導体においては、バ
ンドギャップ以上の光に対しては、広範囲にわたり、波
長が短くなるとともに吸収係数が大きくなる。波長λで
の吸収係数α、波長λ+Δλでの吸収係数をα+Δαと
すると、表面からの深さdにおけるそれぞれの波長での
光強度の差は、ΔI=I0{exp(−αd) −exp(−(α+Δ
α)d)}であらわされる。ここで、ΔIはdに対して極大
値を持ち、図3のように、深さdλで最大となる。した
がって、特定の波長λの照射光をΔλだけ変調して照射
した時の光強度の変化分ΔIに応答して得られるシグナ
ルの変化分ΔSは、深さdλ近傍からのシグナルに相当
する。波長λをΔλだけ変調させながら連続的にスキャ
ンしてある応答シグナルSの変化分ΔSを測定し、それ
ぞれの波長に対応するdλを横軸にしてΔSをプロット
すれば、応答シグナルΔSに対応する物理量の深さ方向
の分布を求めることができる。ここで、波長λの照射光
に対する半導体試料の応答シグナルSとして欠陥や不純
物のフォトルミネッセンスに注目するなら、それらの固
有の発光波長(λdet)での光強度の変化ΔSを測定す
ることによって、対応する欠陥や不純物の深さ方向の分
布を求めることができる。また、照射する光の変調分Δ
λの大きさによって深さ方向の分解能がきまるので、分
解能の高い精密な測定が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明をフォトルミネッ
センス(PL)測定に適用した第1の実施例である。本第
1の実施例は、連続光源1、連続光源1からの光を分光
するための連続光分光器2、分光された光を波長λと波
長λ+Δλの間で振動させるための石英板5、入射光の
強度を測定するための入射光強度検出器8、試料を冷却
するためのクライオスタット9、測定対象である半導体
試料10、試料からの発光(PL光)を分光するためのP
L光分光器12、PL光を検出するためのPL光検出器1
3、検出されたシグナルを増幅するためのロックインア
ンプ14、最終的にシグナルを取り込み、解析するため
のパソコン15によって構成されている。
【0009】次に、第1の実施例の動作について説明す
る。図1において、連続光源1からの光は連続光分光器
2によって単色光に分光され、クライオスタット9内で
冷却された試料10に照射される。連続光分光器2の出
口スリットの直前の光路には回転運動可能ならしめた石
英板5がある。この石英板5を周波数ωで振動させる
と、光が石英板5を通過する時の進路が屈折によって変
化し、連続光分光器2から出てくる光は波長λと波長λ
+Δλの間で周波数ωで振動する。一方、試料10に入
射される光の一部をハーフミラー7によって入射光強度
検出器8に導き、入射光の強度I0を測定してパソコンに
取り込む。光の入射によって試料内に電子と正孔が励起
され、その再結合によって試料からはPL光が出てくる
が、このPL光は試料の結晶性、不純物、欠陥によって特
徴的なスペクトルを示し、それぞれの欠陥や不純物に固
有の発光ラインが現れる。そこで、測定したい欠陥や不
純物に対応する発光ラインの波長にPL光分光器12で
分光する光の波長を固定し、入射光の波長を波長λと波
長λ+Δλの間で周波数ωで変調しながらスイープし、
それぞれの波長に対するPL光分光器12で分光した光
の強度をPL光検出器13で電気信号として検出する。
検出した電気信号の周波数ωで振動する成分ΔSをロッ
クインアンプ14で増幅した後にデータ処理装置(例え
ば、パーソナルコンピューター)15に取り込む。デー
タを取り込んだ後に、光源の波長依存性を補正するため
に、それぞれの波長でのΔSを入射光強度I0で除算す
る。また、あらかじめ試料の吸収係数αのデータ(例え
ばSiの場合を図2に示す)から、ΔI=I0 {exp(−α
d) −exp(−(α+Δα)d)} を計算して、それぞれの波長
でのΔSが最大となる深さdλを求めておく。最終的
に、データはdλを横軸として、ΔS/I0を縦軸にプロ
ットすることによって、この発光ラインに対応する欠陥
または不純物の深さ方向の分布が得られる。
【0010】本願発明の第2の実施例として、第1の実
施例においてPL光を検出する代わりに散乱光を検出すれ
ば、光を散乱する欠陥の深さ方向の分布を求めることが
できる。この時、連続光分光器2とPL光分光器12は
同じ波長で同調させてスキャンする。
【0011】本願発明の第3の実施例を図4に示す。こ
の実施例では本発明を光電流測定に適用している。光に
よって試料中で励起されたキャリアにより試料に流れる
電流を測定するが、その電流値は試料中の不純物や欠陥
によって変化する。したがって、試料10に電極16を
付けて電流計17と接続し、入射光の波長を振動させな
がらスキャンして、電流の変化分を測定することによっ
て、不純物や欠陥の深さ方向の分布を得ることができ
る。また、図4では石英板を振動させる代わりに回折格
子3をωで振動させて波長を変調させている。
【0012】本願発明の第4の実施例を図5に示す。こ
の実施例では本発明をMOS構造の試料のC−V測定に適用
している。光によって半導体試料中にキャリアが生成し
た時の容量変化から不純物や欠陥の情報を知ることがで
きる。したがって、MOS構造試料18の基板と透明電
極19の間をC−Vメータ20に接続し、波長を振動さ
せながら光の波長をスキャンさせた時の容量の変化分を
測定することによって、不純物や欠陥の深さ方向の分布
を知ることができる。
【0013】
【発明の効果】半導体試料中の欠陥もしくは不純物の深
さ方向の連続的な分布を非破壊的に精密に測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体評価装置
【図2】Siに光を照射した場合の光の波長と吸収係数
の関係図
【図3】(a)半導体試料表面からの深さとΔSの関係
図(b)入射光の波長と試料への進入深さの関係図
【図4】本発明の第3の実施例を示す半導体評価装置
【図5】本発明の第4の実施例を示す半導体評価装置
【図6】半導体試料中の欠陥や不純物などの深さ分布を
求めるための従来の方法(a)エッチングしながら測定
する方法(b)入射角度を変えながら測定する方法
【符号の説明】
1.連続光源 2.連続光分光器 3.回折格子 4.ミラー 5.石英板 6.入射光 7.ハーフミラー 8.入射光強度検出器 9.クライオスタット 10.試料 11.PL光 12.PL光分光器 13.PL光検出器 14.ロックインアンプ 15.データ処理装置 16.電極 17.電流計 18.MOS構造試料 19.透明電極 20.C−Vメータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体試料に電磁波を照射し、前記半導体
    試料からの発光または散乱光のシグナルを検出する半導
    体評価方法において、前記電磁波の波長を第1の波長と
    前記第1の波長と異なる第2の波長の間で周波数ωで振
    動させ、前記半導体試料からの所定波長の前記シグナル
    の前記周波数ωで振動する成分を、前記電磁波の波長を
    連続的に変えながら検出することによって、前記半導体
    試料中の欠陥もしくは不純物の深さ方向の分布を求める
    ことを特徴とする半導体評価方法。
  2. 【請求項2】半導体試料に電磁波を照射する手段と、前
    記半導体試料からの発光または散乱光のシグナルを検出
    する手段と、前記電磁波の波長を第1の波長と前記第1
    の波長と異なる第2の波長の間で周波数ωで振動させる
    手段と、前記半導体試料からの所定波長の前記シグナル
    の前記周波数ωで振動する成分を、前記電磁波の波長を
    連続的に変えながら検出する手段とを有して、前記半導
    体試料中の欠陥もしくは不純物の深さ方向の分布を求め
    ることを特徴とする半導体評価装置。
  3. 【請求項3】半導体試料に電磁波を照射し、前記半導体
    試料からの光電流のシグナルを検出する半導体評価方法
    において、前記電磁波の波長を第1の波長と前記第1の
    波長と異なる第2の波長の間で周波数ωで振動させ、前
    記半導体試料からの光電流の前記シグナルの前記周波数
    ωで振動する成分を、前記電磁波の波長を連続的に変え
    ながら検出することによって、前記半導体試料中の欠陥
    もしくは不純物の深さ方向の分布を求めることを特徴と
    する半導体評価方法。
  4. 【請求項4】半導体試料に電磁波を照射する手段と、前
    記半導体試料からの光電流のシグナルを検出する手段
    と、前記電磁波の波長を第1の波長と前記第1の波長と
    異なる第2の波長の間で周波数ωで振動させ、前記半導
    体試料からの光電流の前記シグナルの前記周波数ωで振
    動する成分を、前記電磁波の波長を連続的に変えながら
    検出する手段とを有し、前記半導体試料中の欠陥もしく
    は不純物の深さ方向の分布を求めることを特徴とする半
    導体評価装置。
  5. 【請求項5】半導体試料に第1の波長と前記第1の波長
    と異なる第2の波長の間で、周波数ωで変調した電磁波
    を照射し、前記半導体試料からのシグナルの前記周波数
    ωで振動する成分を検出する工程と、前記電磁波の波長
    を連続的に変化させ、前記電磁波の吸収係数と前記波長
    の関係を示すデータを用い、前記照射した電磁波の波長
    の変調に伴う前記半導体試料中での光強度の変化分が極
    大となる試料中の深さと波長の関係を求める工程を有
    し、前記電磁波の応答を深さ方向の分解能を持って求め
    ることを特徴とする半導体評価方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9209096B2 (en) 2010-07-30 2015-12-08 First Solar, Inc Photoluminescence measurement
JP2018038184A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 太陽電池の評価方法及び評価装置並びに太陽電池の評価用プログラム
CN114527143A (zh) * 2022-04-22 2022-05-24 浙江大学杭州国际科创中心 无损检测半导体缺陷演变方法、系统及装置

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Effective date: 20020730