JP2009144675A - 内燃機関の掃気制御装置。 - Google Patents

内燃機関の掃気制御装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の気筒内に空気を強制的に圧送することにより気筒内に残留する排気の排出を促進する掃気手段の異常を判定する内燃機関の掃気制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジン10は、気筒12内に空気を強制的に圧送することにより気筒12内に残留する排気の排出を促進する掃気処理を実行する掃気装置60と、気筒12内の圧力を検出する筒内圧力センサ78と、筒内圧力センサ78の検出結果に基づいて燃焼速度を算出し、この算出結果に基づいて掃気装置60の異常を判定するECU90とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の掃気制御装置に関する。
特許文献1には、内燃機関の気筒内に残留した排気の排出を促進することを目的として、気筒内に空気を供給する装置が開示されている。気筒内に残留した排気の排出が促進されることにより、機関出力の向上等を図っている。
特開平7−224671号公報 特開2002−276418号公報 特開2001−280143号公報 特開2006−291747号公報
しかしながら、このような装置に異常が発生した場合には、気筒内に導入される空気量や、残留ガスの低減による効果にバラつきが発生し、装置を設けたことによるメリットを教授することはできない。上記特許文献には、このような装置の異常を判定する技術については開示されていない。
そこで本発明は、内燃機関の気筒内に空気を強制的に圧送することにより気筒内に残留する排気の排出を促進する掃気手段の異常を判定する内燃機関の掃気制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、内燃機関の気筒内に空気を強制的に圧送することにより前記気筒内に残留する排気の排出を促進する掃気処理を実行する掃気手段と、前記気筒内の圧力を検出する筒内圧力検出手段と、前記筒内圧力検出手段の検出結果に基づいて燃焼速度を算出する燃焼速度算出手段と、前記燃焼速度算出手段の算出結果に基づいて前記掃気手段の異常を判定する異常判定手段とを備えた、ことを特徴とする内燃機関の掃気制御装置によって達成できる。
掃気手段が正常に作動している場合と異常がある場合とでは、筒内圧力が変動し、この結果燃焼速度も異なってくる。この燃焼速度に基づいて、掃気手段の異常を判定することにより、精度よく掃気手段の正常又は異常を判定できる。
上記構成において、前記異常判定手段の判定結果に基づいて点火時期を補正する点火時期補正手段を備えた、構成を採用できる。これにより、掃気手段に異常が発生した場合であっても、点火時期を補正することにより、排気エミッションの悪化やノッキングの発生を防止できる。
上記構成において、前記掃気手段は、前記気筒に向けて空気を噴射するノズルを含み、前記異常判定手段の判定結果が前記掃気手段の異常を示している場合には、前記ノズルを塞ぐ堆積物が存在していると判断して前記堆積物の除去を促進する堆積物除去処理を実行する堆積物除去手段を備えた、構成を採用できる。これにより、ノズルへの堆積物を除去し、掃気手段の正常な動作を確保することができる。
上記構成において、前記堆積物除去処理は、前記掃気処理実行時での前記ノズルから噴射される空気よりも高い圧力で空気が噴射される処理であると共に、前記掃気手段が前記掃気処理を実行しない運転領域で実行される、構成を採用できる。これにより、ノズルへの堆積物を吹き飛ばすことができる。
上記構成において、前記ノズルは、前記堆積物の酸化を促進する触媒がコーティングされていると共に吸気通路内に設けられ、前記堆積物除処理は、前記気筒内からの前記吸気通路へのガスの吹き返しが増大するように、前記吸気弁及び排気弁の双方が開弁状態となるオーバーラップ期間を拡大する処理である、構成を採用できる。これにより、吸気通路内の温度を上昇させることができ、ノズルにコーティングされた触媒を活性化することができる。これにより、ノズルへの堆積物の酸化を促進することができる。
本発明によれば、内燃機関の気筒内に空気を強制的に圧送することにより気筒内に残留する排気の排出を促進する掃気手段の異常を判定する内燃機関の掃気制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るエンジン10の模式図である。図1に示すエンジン10は、複数の気筒12(図1では1つのみ図示)を有している。このエンジン10においては、吸気通路13を流れる空気が燃焼室15に充填され、燃焼室15内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁14によって、空気と燃料との混合気が生成される。この混合気に対し点火プラグ16による点火が行われると、混合気が燃焼してピストン17が往復動し、エンジン10の出力軸であるクランク軸18が回転駆動される。そして、各燃焼室15での燃焼により生じた排気は排気通路19等を通ってエンジン10の外部へ排出される。
エンジン10の出力調整は、吸気通路13に設けられたスロットル弁21をアクチュエータ22等によって駆動して、そのスロットル弁21の開度を調節することによって実現される。スロットル開度の開度調節は、運転者によって操作されるアクセルペダル23の踏込み量に応じてアクチュエータ22が駆動されることにより行われる。
エンジン10には、吸気弁24及び排気弁25が気筒12毎に設けられている。吸気弁24、排気弁25はそれぞれ、クランク軸18の回転が伝達されて回転する吸気カム軸26、排気カム軸27によって作動する。この作動により、各吸気弁24は燃焼室15と吸気通路13との連結部分を開閉し、各排気弁25は燃焼室15と排気通路19との連結部分を開閉する。
エンジン10には、機関バルブの作動タイミング(動作特性)を変更するためのバルブタイミング可変装置(VVT)が複数設けられている。本実施形態では、吸気弁24の作動タイミングをクランク軸18の角度に対して連続的に変更するための吸気側バルブタイミング可変装置28と、排気弁25の作動タイミングをクランク角に対して連続的に変更するための排気側バルブタイミング可変装置29とが設けられている。吸気側バルブタイミング可変装置28、排気側バルブタイミング可変装置29は、ECU90からの指令に基づいて、それぞれ、吸気弁24、排気弁25の、開閉タイミングを制御する。
エンジン10には、クランク軸18が一定角度回転する毎にパルス状の信号を発生するクランク角センサ71が設けられている。また、吸気通路13内のスロットル弁21よりも下流には、吸入空気の圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧センサ74が設けられている。また、運転者による同アクセルペダル23の踏込み量を検出するアクセルセンサ75、スロットル開度を検出するスロットルセンサ76、エンジン10を冷却するため冷却水の温度を検出する水温センサ77、気筒12内の圧力を検出する筒内圧力センサ78を備えている。これら各センサは、ECU90に検出信号を出力する。
吸気通路13には、掃気装置60が設けられている。掃気装置60は、気筒12内に空気を強制的に圧送することにより気筒12内に残留する排気の排出を促進する掃気処理を実行する。詳細には、掃気装置60は、吸気通路13側から気筒12を向いたノズル61と、外気を加圧してノズル61へと送るポンプ62とを含む。ECU90は、吸気弁24と排気弁25との双方が開弁状態となるオーバーラップ期間に、掃気処理を実行する。これにより、気筒12内に残留した排気が、ノズル61から噴射された空気によって、排気通路19へと押し出される。
ノズル61は、細い管状に形成され、また、燃焼による高温にも耐えられる高剛性の材料によって形成されている。また、ノズル61の先端部61aには、酸化チタンなどの触媒がコーティングされている。触媒は、先端部61aに堆積したデポジットを酸化させる機能を有している。ポンプ62は、ノズル61から噴射させるための空気を、2段階の圧力で圧縮可能に構成されている。詳しくは後述するが、掃気処理を実行する際に設定される圧力と、その圧力よりも高い、堆積物除去処理の際に設定される圧力との2段階の圧力である。
ECU90は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、各センサからの出力に基づいて、エンジン10全体の作動を制御する。また、ECU90は、詳しくは後述するが、筒内圧力センサ78の検出結果に基づいて燃焼速度を算出してこの算出結果に基づいて掃気装置60の異常を判定し、判定結果が以上である場合に点火時期を制御する点火制御処理、ノズル61の先端部61aへの堆積物であるデポジットを除去する堆積物除去処理を実行する。
ECU90は、筒内圧力に基づいて燃焼速度を算出する。具体的には、まず、ECU90は、熱発生量q、定積比熱Cv、燃焼室容積V、筒内圧力p、ガス定数R、クランク角θとして、以下の式により熱発生率(dq/dθ)を算出する。
Figure 2009144675
この式によって算出された熱発生率(dq/dθ)に基づいて、ECU90は、1サイクルにおける燃焼開始(燃焼割合0パーセント)から燃焼終了(燃焼割合100パーセント)までの熱発生量を算出する。次に、ECU90は、主燃焼期間(燃焼割合10〜90パーセント)に対応するクランク角θを算出する。主燃焼期間とは、1サイクルにおける熱発生量を100パーセントとした場合における、10パーセントの熱量が発生した時から90パーセントの熱量を発生した時までの期間をいう。ECU90は、1サイクルにおける主燃焼期間を算出することができる。この主燃焼期間に対応するクランク角θが小さいほど、燃焼速度速く、大きいほど、燃焼速度が遅いといえる。ECU90は、この主燃焼期間を燃焼速度θ10−90として算出する。
例えば、掃気装置60に何らかの異常が発生して正常に作動しない場合には、気筒12内に排気が残留しうるが、気筒12内に排気が残留しない場合と、残留する場合とでは、燃焼速度が異なることになる。即ち、気筒12内に排気が残留していると、残留していない場合と比較して、燃焼速度が低下することが知られている。
気筒12内に残留した排気を起因とする燃焼速度の低下は、上記式を用いて判定できる。気筒12内に排気が残留していると、残留していない場合と比較して、燃焼に起因する気筒12内の圧力は緩やかに上昇することになる。筒内圧力センサ78からの出力に基づいて算出された筒内圧力を、上記式の筒内圧力pとして代入することによって燃焼速度を算出することができる。
次に、ECU90が実行する点火時期制御処理について説明する。図2は、ECU90が実行する点火時期制御処理の一例を示したフローチャートである。ECU90は、筒内圧力センサ78からの出力に基づいて、現時点でのサイクル(i)までの過去10サイクル分の平均燃焼速度θ10−90(i)を算出する(ステップS1)。尚、この平均燃焼速度θ10−90(i)は、前述した主燃焼期間での平均燃焼速度である。
次に、ROMに予め記憶された、現在の運転状態における燃焼速度の閾値θ10−90(t)と、算出された平均燃焼速度θ10−90(i)とを比較し、平均燃焼速度θ10−90(i)が閾値θ10−90(t)よりも小さいか否かを判定する(ステップS2)。ここで閾値θ10−90(t)とは、掃気装置60が正常に作動しているか否かの基準となる値であり、掃気装置60が正常に作動して気筒12内にある排気が適切に排出された場合に予想される燃焼速度の値である。この燃焼速度の閾値θ10−90(t)は、現在の運転状態に応じて予めマップにより規定されている。このマップは、ROMに記憶されている。否定判定の場合、即ち、平均燃焼速度θ10−90(i)が閾値θ10−90(t)よりも大きい場合、ECU90は、掃気装置60は正常に作動しているとして、この処理を終了する。
肯定判定の場合、即ち、平均燃焼速度θ10−90(i)が閾値θ10−90(t)よりも小さい場合、ECU90は、掃気装置60は正常に作動していないとして異常と判断する(ステップS3)。尚、この場合には、ノズル61にデポジットが堆積したことによって、ノズル61の先端部61aが塞がれている恐れがある。
次に、ECU90は、前述した平均燃焼速度θ10−90(i)と閾値θ10−90(t)との差から、点火時期の補正進角量aを算出する(ステップS4)。具体的には、残留した排気に起因する燃焼速度の低下による点火時期の進角量と、排気が残留したことに起因するノッキングの発生を抑制するための点火時期の遅角量とのに基づいて、補正進角量aを算出する。尚、燃焼速度の低下による点火時期の進角量、排気が残留したことに起因するノッキングの発生を抑制するための点火時期の遅角量は、それぞれ予め実験などにより算出されたマップがROMに記憶されている。
次に、ECU90は、前述した補正進角量aを今回(i)の点火時期での点火時期に加算することにより、次回のサイクル(i+1)での点火時期を設定する(ステップS5)。尚、図2に示したaop(i)とは、現時点のサイクルでの点火時期を示している。
以上のように、ECU90は、筒内圧力センサ78からの出力に基づいて燃焼速度を算出し(ステップS1)、この算出結果に基づいて掃気装置60の異常を判定する(ステップS2、S3)。筒内圧力センサ78からの出力に基づいて燃焼速度を算出することにより、気筒12内に排気が残留しているか否かを精度よく判定することができる。また、既存の筒内圧力センサ78を用いて、掃気装置60の異常の発生を精度よく判定することができる。
尚、掃気装置60の異常を判定する方法としては、筒内圧力センサ78の出力に基づいて、即ち気筒12内の圧力に基づいて、気筒12内に排気が残留しているか否かを判定することも考えられる。気筒12内に排気が残留した場合と、気筒12内に排気が残留していない場合とでは、気筒12内の最大圧力値が異なると想定されるからである。しかしながら、このような最大圧力値の差は、それほど大きくはなく、圧力値のみに基づいて掃気装置60の異常を判定した場合には、誤判定する恐れがある。本実施例のように、筒内圧力センサ78の出力に基づいて燃焼速度を算出し、この燃焼速度に基づいて掃気装置60の異常を判定することにより、掃気装置60の異常の誤判定を防止できる。
また、ECU90は、算出された燃焼速度に基づいて点火時期を設定する(ステップS5)ことにより、掃気装置60に異常が発生した場合であっても、エミッションの悪化やノッキングの発生を防止することができる。
次に、ECU90が実行する堆積物除去処理について説明する。図3は、ECU90が実行する堆積物除去処理の一例を示したフローチャートである。尚、本堆積物除去処理は、図2に示した点火時期制御処理において、掃気装置60に異常が発生していると判定された場合に実行される処理である。
まず、ECU90は、現在のエンジン10の運転状態が掃気処理を実行しない領域にあるか否かを判定する(ステップS10)。掃気処理を実行しない領域とは、掃気処理を実行する必要がない運転領域、即ち、掃気装置60を作動させなくても気筒12内に排気が残留しにくい領域をいう。否定判定の場合には、ECU90は再度ステップS10の処理を実行する。
肯定判定の場合には、ECU90は、ポンプ62の作動を制御することにより、掃気処理を実行する場合における空気の圧力よりも、更に高い圧力となるように昇圧させる(ステップS11)。
次に、ECU90は、現在のエンジン10の運転サイクルが、吸気行程であるか否かを判定する(ステップS12)。否定判定の場合には、ECU90は、再度ステップS12の処理を繰り返す。尚、ECU90は、クランク角センサ71からの出力などにより、現在のエンジン10のサイクルが吸気行程にあるか否かを判定する。
肯定判定の場合、即ち、エンジン10の運転サイクルが吸気行程である場合には、ECU90は、ノズル61から圧縮空気を噴射させる(ステップS13)。具体的には、ノズル61とポンプ62との間に配置された電磁弁(不図示)を開くことにより圧縮空気を噴射させる。これにより、先端部61aに堆積したデポジットを吹き飛ばすことができ、掃気装置60を正常な状態に復帰させることができる。また、吸気行程においてこのようなデポジットを吹き飛ばす処理を実行することにより、吹き飛ばされたデポジットが吸気弁24に堆積することを防止できる。
次に、ECU90が実行する堆積物除去処理の変形例について説明する。図4は、ECU90が実行する堆積物除去処理の変形例を示したフローチャートである。尚、図3、及び図4に示した処理を同時に実行するようにしてもよい。
ECU90は、現在のエンジン10の運転状態が、吸気通路13内の圧力である吸気圧よりも排気通路19内の圧力である背圧が大きくなる領域にあるか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、ECU90は、予め実験などにより算出されたマップに基づいて、エンジン10の運転状態が吸気圧よりも背圧が大きくなる領域であるか否かを判定する。このマップは、ROMに記憶されている。吸気圧よりも背圧が大きくなる領域には、例えばアイドル運転領域や中負荷領域である。
否定判定の場合には、ECU90は再度ステップS20の処理を実行する。肯定判定の場合には、ECU90は、吸気側バルブタイミング可変装置28、排気側バルブタイミング可変装置29に指令を出して、吸気弁24、排気弁25の双方が開弁状態となるオーバーラップ期間を拡大する(ステップS21)。吸気圧よりも背圧が高くなる運転領域において、オーバーラップ期間を拡大することにより、燃焼室15内にある、高温の排気の一部が、吸気通路13へと吹き返されて、吸気通路13内が高温化する。吸気通路13内には、ノズル61が配置されており、先端部61aには、前述したように触媒がコーティングされている。吸気通路13内が高温化することにより、先端部61aが活性化温度まで昇温して、先端部61aに堆積したデポジットの酸化を促進させることができる。これにより、先端部61aに堆積したデポジットを除去することができる。尚、オーバーラップ期間を拡大する、とは、通常のエンジン10の運転領域を考慮して予め設定されたオーバーラップ期間よりも、長くなるように設定することである。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
本実施例に係るエンジンの模式図である。 ECUが実行する点火時期制御処理の一例を示したフローチャートである。 ECUが実行する堆積物除去処理の一例を示したフローチャートである。 ECUが実行する堆積物除去処理の変形例を示したフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
13 吸気通路
19 排気通路
24 吸気弁
25 排気弁
26 吸気カム軸
27 排気カム軸
28 吸気側バルブタイミング可変装置
29 排気側バルブタイミング可変装置
60 掃気装置(掃気手段)
61 ノズル
61a 先端部
62 ポンプ
78 筒内圧力センサ
90 ECU(燃焼速度算出手段、異常判定手段、点火時期補正手段、堆積物除去手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の気筒内に空気を強制的に圧送することにより前記気筒内に残留する排気の排出を促進する掃気処理を実行する掃気手段と、
    前記気筒内の圧力を検出する筒内圧力検出手段と、
    前記筒内圧力検出手段の検出結果に基づいて燃焼速度を算出する燃焼速度算出手段と、
    前記燃焼速度算出手段の算出結果に基づいて前記掃気手段の異常を判定する異常判定手段とを備えた、ことを特徴とする内燃機関の掃気制御装置。
  2. 前記異常判定手段の判定結果に基づいて点火時期を補正する点火時期補正手段を備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の掃気制御装置。
  3. 前記掃気手段は、前記気筒に向けて空気を噴射するノズルを含み、
    前記異常判定手段の判定結果が前記掃気手段の異常を示している場合には、前記ノズルを塞ぐ堆積物が存在していると判断して前記堆積物の除去を促進する堆積物除去処理を実行する堆積物除去手段を備えた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の掃気制御装置。
  4. 前記堆積物除去処理は、前記掃気処理実行時での前記ノズルから噴射される空気よりも高い圧力で空気が噴射される処理であると共に、前記掃気手段が前記掃気処理を実行しない運転領域で実行される、ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の掃気制御装置。
  5. 前記ノズルは、前記堆積物の酸化を促進する触媒がコーティングされていると共に吸気通路内に設けられ、
    前記堆積物除処理は、前記気筒内からの前記吸気通路へのガスの吹き返しが増大するように、前記吸気弁及び排気弁の双方が開弁状態となるオーバーラップ期間を拡大する処理である、ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の掃気制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218969A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法

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