JP2009143943A - 治療剤 - Google Patents

治療剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2009143943A
JP2009143943A JP2009024174A JP2009024174A JP2009143943A JP 2009143943 A JP2009143943 A JP 2009143943A JP 2009024174 A JP2009024174 A JP 2009024174A JP 2009024174 A JP2009024174 A JP 2009024174A JP 2009143943 A JP2009143943 A JP 2009143943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oryzanol
examples
agent
hyperuricemia
gamma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009024174A
Other languages
English (en)
Inventor
Saori Yamada
さおり 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsujido Chemical Co Ltd
Original Assignee
Tsujido Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsujido Chemical Co Ltd filed Critical Tsujido Chemical Co Ltd
Priority to JP2009024174A priority Critical patent/JP2009143943A/ja
Publication of JP2009143943A publication Critical patent/JP2009143943A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 高尿酸血症の患者は年々増加の傾向を示している。血中尿酸値の正常値の上限である、7 mg/dlを超えると、痛風、痛風性関節炎及び腎障害等として発症する。高尿酸血症の治療としては、血中尿酸値をコントロールする薬剤が投与されが、このような薬剤としては、作用が緩和であること、持続性があること、副作用の少ないことなどを満たすことが望まれる。
【解決手段】 γ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。γ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする抗骨粗鬆症剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ガンマ−オリザノールを有効成分とする、高尿酸血症の予防または改善剤並びに抗骨粗鬆症剤に関する。
高尿酸血症の患者は年々増加の傾向を示している。血中尿酸値の正常値の上限である、7 mg/dlを超えると、痛風、痛風性関節炎及び腎障害等として発症する。高尿酸血症の治療としては、血中尿酸値をコントロールする薬剤が投与されるが、このような薬剤としては、作用が緩和であること、持続性があること、副作用の少ないことなどを満たすことが望まれる。一方で、高尿酸血症を予防または改善する食品も求められている。例えば、特許文献1には、茶ポリフェノールを有効成分として含有する尿酸値低下剤が開示されている。
一方、骨粗鬆症は様々な理由により骨吸収と骨形成のバランスが崩れ、骨量が減少する疾病である。従来の抗骨粗鬆症剤としては、ビタミンD、ビタミンK、、エストロゲン等が挙げられる。天然物の抽出物としては、例えば特許文献2で提案されている。
特開2002−370980号公報 特開2008−222694号公報
本発明の目的は、優れた薬効を示すとともに、副作用の少ない、天然物由来の高尿酸血症の予防または改善剤並びに抗骨粗鬆症剤を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ガンマ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤である。
請求項2に記載の発明は、ガンマ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする抗骨粗鬆症剤である。
本発明によれば、優れた薬効を示すとともに、副作用の少ない、天然物由来の高尿酸血症の予防または改善剤並びに抗骨粗鬆症剤が提供される。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明で用いられるガンマ−オリザノールは、公知であり、トリテルペンアルコール及び各種植物ステロール等のフェルラ酸エステルの総称である。ガンマ−オリザノールは、通常、米(米糠等)から得られる米油から抽出及び精製することができる。また本発明でいうガンマ−オリザノールとは、その薬理学的に許容し得る塩、それらの水和物を含む。
ガンマ−オリザノールの摂取量は、例えば成人1日1〜5回、1回量約1〜500mg、好ましくは3〜300mg程度投与するのがよい。
本発明の治療剤は、公知の方法により適宜製剤化することができる。即ち、本発明に有用な固形製剤または液状製剤は、ガンマ−オリザノールと添加剤とを混合し、従来充分に確立された公知の製剤製法を用いることにより製造される。添加剤としては、例えば賦形剤、pH調整剤、清涼化剤、懸濁化剤、希釈剤、消泡剤、粘稠剤、溶解補助剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤または香料などが挙げられる。
上記賦形剤としては、例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール或いはキシリトールなどの糖アルコール、ブドウ糖、白糖、乳糖或いは果糖などの糖類、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、リン酸水素カルシウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、シクロデキストリン、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、またはメタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えばクエン酸、リンゴ酸、リン酸水素ナトリウムまたはリン酸二カリウムなどが挙げられる。
上記清涼化剤としては、例えばl−メントールまたはハッカ水などが挙げられる。
上記懸濁化剤としては、例えば、カオリン、カルメロースナトリウム、キサンタンガム、メチルセルロースまたはトラガントなどが挙げられる。
上記希釈剤としては、例えば精製水、エタノール、植物油または乳化剤等が挙げられる。
上記消泡剤としては、例えばジメチルポリシロキサンまたはシリコン消泡剤などが挙げられる。
上記粘稠剤としては、例えばキサンタンガム、トラガント、メチルセルロースまたはデキストリンなどが挙げられる。
上記溶解補助剤としては、例えばエタノール、ショ糖脂肪酸エステルまたはマクロゴールなどが挙げられる。
上記崩壊剤としては、例えば低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチまたは部分アルファー化デンプンなどが挙げられる。
上記結合剤としては、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、プルラン、アルファー化デンプン、カンテン、トラガント、アルギン酸ナトリウムまたはアルギン酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。
上記滑沢剤としては、例えばステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、ミツロウまたはサラシミツロウなどが挙げられる。
上記抗酸化剤としては、例えばアスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、アスコルビン酸またはクエン酸などが挙げられる。
上記コーティング剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、メタアクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタートジエチルアミノアセテートまたはセラックなどが挙げられる。
上記着色剤としては、例えばウコン抽出液、リボフラビン、酸化チタンまたはカロチン液などが挙げられる。
上記矯味矯臭剤としては、例えばクエン酸、アジピン酸、アスコルビン酸、果糖、D−ソルビトール、ブドウ糖、サッカリンナトリウム、単シロップ、白糖、ハチミツ、アマチャ、カンゾウ、クエン酸、アジピン酸、アスコルビン酸、オレンジ油、トウヒチンキ、ウイキョウ油、ハッカまたはメントールなどが挙げられる。
上記界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリソルベート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類またはショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
上記可塑剤としては、例えばクエン酸トリエチル、ポリエチレングリコール、トリアセチンまたはセタノールなどが挙げられる。
上記香料としては、例えば、動物性香料或いは植物性香料等の天然香料、または単離香料或いは純合成香料等の合成香料などが挙げられる。
本発明のガンマ−オリザノールは、飲食品材料に配合してもよい。このような材料としては、例えば、パン、チューインガム、クッキー、チョコレート、シリアル等の固形食品、ジャム、アイスクリーム、ヨーグルト、ゼリー等のジャム状、クリーム状またはゲル状食品、ジュース、コーヒー、ココア、緑茶、ウーロン茶、紅茶等の飲料等が挙げられる。また、調味料、食品添加物等に配合することもできる。
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明で使用されるガンマ−オリザノールは、高尿酸血症の予防または改善剤、抗骨粗鬆症剤として有用である。以下、上記各種薬効について実施例でもって説明する。
実施例1
実験方法
供試動物はWistar系ラット雌(8週令、体重約180g)を1群6匹で用いた。
試験飼料に0.75%の濃度でアデニンを加えてラットに給与し、腎臓からの尿中への尿酸排泄阻害を起こさせて高尿酸血症のモデル動物とした。
対照群は、上記の0.75%アデニン飼料のみ、薬剤投与群は、0.75%アデニンとガンマ−オリザノール含有飼料とした。飼料は自由摂取としたが、薬剤投与群の試験飼料中のガンマ−オリザノールの濃度を、1日あたりのガンマ−オリザノール摂取量が200mg/kg体重となるように調整した。試験開始日及び24日目に血中の尿酸値を測定した。
その結果、対照群の試験開始日の血中尿酸濃度は、0.55mg/mlであり、24日目が2.38mg/mlであったのに対し、薬剤投与群の24日目の血中尿酸濃度は0.98mg/mlであった。
この結果から明らかなように、対照群では血中尿酸濃度が大幅に増加するのに対し、薬剤投与群ではいずれもその濃度は増加しなかった。したがって、ガンマ−オリザノールは、高尿酸血症の予防または改善剤として有用であることが示された。
実施例2
ヒト(健常男子成人志願者)6例に上記ガンマ−オリザノールの1gを1回経口投与し、その後48時間にわたり血清中の尿酸値を測定した。
結果を表1に示す。
Figure 2009143943
実施例3(抗骨粗鬆症効果)
骨粗鬆症改善効果試験
SD系ラット(22週齢)メスの卵巣を外科的に取り除き、骨粗鬆症のモデルラットを作成した。卵巣摘出ラットを7匹ずつ6群に分け、35日間の試験期間中、1日置きに(計17回)、ガンマ−オリザノールの摂取量が10mg/kgとなるように、オリーブ油に溶解した液体を2ml経口投与した。飼料はオリエンタル酵母株式会社のマウス・ラット・ハムスター用固形飼料CRF−1を用い、給餌および給水方法は自由摂取とした。試験期間中、各群間で、餌の摂取量に差は認められなかった。試験開始後35日目にラットの体重を測定した後、大腿骨を取り出した。大腿骨は、接着組織および筋肉を取り除いて分析に使用した。大腿骨の体積を測定した後、エタノールで3回洗浄し、次にアセトンで3回洗浄したのち、一晩乾燥し、その後、重量を測定して大腿骨の乾燥重量を求めた。体積および乾燥重量から、骨密度(乾燥重量g/体積mm3 )を測定した。なお対照実験として、前記ガンマ−オリザノールを含まないオリーブ油をラットに投与したこと以外は、上記実験を繰り返した例(比較例)も併せて、その結果を表2に示す。
Figure 2009143943

Claims (2)

  1. γ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。
  2. γ−オリザノールを有効成分とすることを特徴とする抗骨粗鬆症剤。
JP2009024174A 2009-02-04 2009-02-04 治療剤 Pending JP2009143943A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009024174A JP2009143943A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009024174A JP2009143943A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009143943A true JP2009143943A (ja) 2009-07-02

Family

ID=40914965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009024174A Pending JP2009143943A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009143943A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202835A (ja) * 2020-07-15 2020-12-24 株式会社神明きっちん 肌保湿用食品組成物及び肌保湿用食品組成物の摂取方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202835A (ja) * 2020-07-15 2020-12-24 株式会社神明きっちん 肌保湿用食品組成物及び肌保湿用食品組成物の摂取方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11219590B2 (en) Anti-aging agent and anti-aging method
US20220031596A1 (en) Anti-aging agent and anti-aging method
JP2009126853A (ja) 治療剤
WO2008122190A1 (fr) Composition comprenant de la l-carnitine ou ses dérivés et son utilisation
US20070059393A1 (en) Composition for inhibition or prevention of bone density
JP2005239581A (ja) 心筋炎の予防、治療又は改善用組成物
JP5846350B2 (ja) 骨疾患予防又は治療用組成物
JP2009184940A (ja) 治療剤
JP2008260695A (ja) 肝障害抑制剤
KR20060021383A (ko) 운동 생리 기능 향상제
JP2010111646A (ja) 潰瘍性大腸炎治療剤
US20080160001A1 (en) Antihypercholesterolemic Formulation with Less Side-Effects
CN112912070A (zh) 夜间多尿的治疗或预防剂
JP2006016330A (ja) 脂肪燃焼促進剤
JP2009143943A (ja) 治療剤
JP2010013364A (ja) 高尿酸血症の予防または改善剤
JP2009143910A (ja) 治療剤
JP2009143921A (ja) 治療剤
JP2009161526A (ja) 治療剤
JP6018800B2 (ja) 経口投与組成物
JP2009143915A (ja) 治療剤
JP2018519342A (ja) ホップに基づく物質およびその物質の使用
JP2010173980A (ja) 高尿酸血症の予防または改善剤
JP2009227622A (ja) 治療剤
WO2013176054A1 (ja) アスコルビン酸誘導体を含む剤およびその用途