JP2009142422A - 先芯内蔵靴 - Google Patents
先芯内蔵靴 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009142422A JP2009142422A JP2007321943A JP2007321943A JP2009142422A JP 2009142422 A JP2009142422 A JP 2009142422A JP 2007321943 A JP2007321943 A JP 2007321943A JP 2007321943 A JP2007321943 A JP 2007321943A JP 2009142422 A JP2009142422 A JP 2009142422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- shoe
- toe
- cloth
- built
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
【解決手段】
全部または一部が射出成形によって形成された靴底と当該靴底の上部において足入れ部を構成するアッパー体を有した靴であって、前記アッパー体を構成する甲革の先端部内側に織布、編布、不織布等による布状体を設けるとともに当該布状体と前記甲革との間に足先保護用の先芯を装着し、前記靴底形成時に充填した射出成形樹脂の一部によって前記布状体と先芯との間に樹脂層を形成したこと。
【選択図】図1
Description
上記従来の安全靴100は、主に足を入れる袋状部分を構成するアッパー体101と、爪先に内蔵した先芯102、前記袋状部分の底面を構成する中底103と、前記アッパー体101および中底103を支持する靴底104によって構成されている。靴底104は接地面となるアウトソール105と、当該アウトソール105と中底103との間に充填した発泡素材等によるミッドソール106によって構成されている。
このように、アウトソール105とミッドソール106によって構成した図5(a)に示す靴底を一般的に2層底という。当該構造の靴として特許文献1記載の靴が知られている。また、アウトソール105とミッドソール106に相当する部分を、ともに同一素材による射出成形によって形成する場合もある。
アッパー体101の先端部には、足の爪先部を覆うように湾曲面を有した殻体として形成された先芯102が内蔵されている。当該先芯102は、爪先部の甲革107と当該甲革107の裏面に設けられた布状体である先裏108との間に挟まれた状態で設けられている。先芯102は下面に内側に向かって折り曲げた所定幅の折り曲げ片(スカート)109を有しているが、当該スカート109は中底103下面を覆うように設けられた甲革107の先端部に覆われている。すなわち、靴底104側から見るとスカート109は露出しておらず(図5(c)参照)、靴底104と先芯102が接触しない構造となっている。
本願発明は、上記課題に鑑み先芯内面からの先裏の剥離を防止するとともに、爪先部にクッション性を付与した履き心地の良い作業靴の提供を課題とするものである。
全部または一部が射出成形によって形成された靴底と当該靴底の上部において足入れ部を構成するアッパー体を有した靴であって、
前記アッパー体を構成する甲革の先端部内側に織布、編布、不織布等による布状体を設
けるとともに当該布状体と前記甲革との間に足先保護用の先芯を装着し、
前記靴底形成時に充填した射出成形樹脂の一部によって前記布状体と先芯との間に樹脂層を形成したことを特徴とする先芯内蔵靴。
前記布状体と先芯との間に所定の隙間を形成するための間隔形成手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の先芯内蔵靴。
また、前記樹脂としてクッション性のある発泡性の樹脂を用いることで、形成された樹脂層にもクッション効果を生じさせることができる。これにより、履き心地のよい先芯内蔵靴を提供することができる。
また、前記樹脂層は靴底を形成する際の射出成形工程の際に同時に形成することができる。そして、布状体である先裏と先芯との間に隙間を形成するための突起その他の間隔形成手段を設けることにより、樹脂注入時の開口を確保することができ前記樹脂層を確実に形成することができるという効果を有している。
図1は、本実施の形態に係る安全靴1の説明図であり、図1(a)は安全靴1の断面図、図1(b)は図1(a)に示した爪先部(X部)の拡大図、図1(c)は図1(a)に示した爪先部の内部を底面側(Y-Y'線)から表した説明図である。
安全靴1は、袋状の足入部を構成するアッパー体2と、爪先部分に内蔵した先芯3と、前記足入部の底面を構成する中底4と、一体化したアッパー体2と中底4を支持する靴底5を主な構成要素とするものである。アッパー体2は、天然皮革を裁断した複数のパーツ片を縫い合わせることで、足首から足先方向に至る部分を覆うように立体的に形成したものである。また、中底4には、フェルト状のシートを押し固めた板状の素材が用いられる。
アッパー体2に対する中底4の取り付けは、甲革9の爪先部の端縁を除き、アッパー体2下端の所定幅の部分を中底4底面の中央側へ折り曲げた状態で行われる。爪先部では、先裏10の端部は中底4に対して逢着されるものの、甲革9の爪先部の端縁は中底4に対して逢着されない状態になっている。すなわち、甲革9の端部が自由端となり、先裏10と甲革9の間に空間が形成されるようになっている。当該先裏10と甲革9によって形成される空間が先芯3の収容部となっている。
2層底として形成された靴底5は、アウトソール6とミッドソール7によって構成される。アウトソール6は、接地面となる部分であり対摩耗性に優れた加硫ゴムによって形成されている。また、前記アウトソール6とアッパー体2の中間に位置するミッドソール7は、クッション性のある発砲性の樹脂またはゴムを充填することによって形成されている。当該ミッドソール7に使用する素材には、発泡性のウレタンや発泡性のゴム素材等が用いられ、膨張時の圧力によって金型内の隅々にまで素材が行き渡るようになっている。
前記開口10を介して侵入した成形樹脂は先芯3と先裏10の間に充填され、当該充填によって形成された樹脂層12が先芯3と先裏10を接着する作用を果たし、同時に靴内に入れた足が当接する際のクッションとして作用する。
図2において、30は靴底5の底部を形成する第1の金型であり、31は靴底5の外周を形成する第2の金型である。第2の金型は、左右に2分割された金型であり第1の金型を包囲するようになっているものである。
2層底の場合には、初めにアウトソール6を形成する。当該アウトソール6は、予めミッドソール7の形状に相当するダミー金型(図示せず)を金型30、31に装着し、金型31に設けたゲート32を解して所定の素材を注入することにより形成される。
また、先芯3のスカート8以外の内面にも同様の小突起を設けた場合には、爪先部内面に適正な厚みの樹脂層12を形成することができるものである。
また、図4は、前記安全靴1に用いる先芯3の他の例を表した説明図である。当該先芯3のスカート8の上面には突条14が複数設けられている。当該小突起14は、布状体で
ある先裏10と先芯3との間に一定間隔以上の隙間を形成するための間隔形成手段として機能するものである。また、開口10が潰れて前記隙間に対する成形樹脂の侵入を阻害しないという機能も有している。
また、先芯3のスカート8以外の内面にも同様の突条を設けた場合には、爪先部内面に適正な厚みの樹脂層12を形成することができるものである。
なお、間隔形成手段は以上のような構成に限られるものではなく、突条14の変わりに先芯3の内面に長溝を設けるようにしても良い、この場合、長溝内に侵入した成形樹脂が射出圧によって長溝から溢れ、先芯3と先裏10の間に樹脂層12が形成される。
上記間隔形成手段の形状は、図示した形状に限るものではなく、また必ずしも先芯3の内表面に設けることを要せず、他の手段であってもかまわないものである。
2 アッパー体
3 先芯
4 中底
5 靴底
6 アウトソール
7 ミッドソール
8 折り曲げ片
9 甲革
10 先裏
Claims (2)
- 全部または一部が射出成形によって形成された靴底と当該靴底の上部において足入れ部を構成するアッパー体を有した靴であって、
前記アッパー体を構成する甲革の先端部内側に織布、編布、不織布等による布状体を設けるとともに当該布状体と前記甲革との間に足先保護用の先芯を装着し、
前記靴底形成時に充填した射出成形樹脂の一部によって前記布状体と先芯との間に樹脂層を形成したことを特徴とする先芯内蔵靴。 - 前記布状体と先芯との間に所定の隙間を形成するための間隔形成手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の先芯内蔵靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321943A JP5122263B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 先芯内蔵靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321943A JP5122263B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 先芯内蔵靴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009142422A true JP2009142422A (ja) | 2009-07-02 |
JP5122263B2 JP5122263B2 (ja) | 2013-01-16 |
Family
ID=40913752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007321943A Expired - Fee Related JP5122263B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 先芯内蔵靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5122263B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019155079A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | ナノテック セラミックス カンパニー リミテッドNanotech Ceramics Co., Ltd. | スナップフィットシューズ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57113012U (ja) * | 1980-12-29 | 1982-07-13 | ||
JPH08140704A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-06-04 | Midori Anzen Co Ltd | 安全靴 |
-
2007
- 2007-12-13 JP JP2007321943A patent/JP5122263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57113012U (ja) * | 1980-12-29 | 1982-07-13 | ||
JPH08140704A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-06-04 | Midori Anzen Co Ltd | 安全靴 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019155079A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | ナノテック セラミックス カンパニー リミテッドNanotech Ceramics Co., Ltd. | スナップフィットシューズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5122263B2 (ja) | 2013-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI613977B (zh) | 鞋子及其製造方法 | |
JP3542756B2 (ja) | スポーツ用シューズのミッドソール構造 | |
TWI549620B (zh) | 防水及可透氣之鞋 | |
US20200196702A1 (en) | Aqua shoe having anti-slip structure | |
JP4210585B2 (ja) | シャンク | |
JP2011041590A (ja) | 踵部内周面に突出部を設けた靴及びその製造方法 | |
JP5122263B2 (ja) | 先芯内蔵靴 | |
JP2009189690A (ja) | 靴および靴の製造方法 | |
JP5160193B2 (ja) | 先芯内蔵靴 | |
JP2016063891A (ja) | 先芯入り合成樹脂製作業靴 | |
KR101080873B1 (ko) | 패턴 일체형 하부결합체가 구비된 신발 및 그의 제조방법 | |
JP6989939B2 (ja) | 靴及びその製造方法 | |
CN110065253B (zh) | 矫形泡沫合成材料鞋垫 | |
JP4779111B2 (ja) | 釣り用履き物 | |
JP4416552B2 (ja) | 屈曲の良い靴 | |
JPH0638804A (ja) | 靴の表底の成形法 | |
JP5122230B2 (ja) | 先芯内蔵靴および先芯の固定方法 | |
JP2009039518A5 (ja) | ||
JP2007038465A (ja) | 踏抜き防止板を有する射出成形靴およびその製造方法。 | |
JP2004313774A (ja) | インソール構造体 | |
JP2004268385A (ja) | 先芯本体の補強構造 | |
JP2019118492A (ja) | スリッパおよびスリッパの製造方法 | |
JP2014138635A (ja) | ヒールカウンターおよび靴 | |
KR200178298Y1 (ko) | 장화 | |
EP3556238B1 (en) | Article of footwear, and method for manufacturing such an article |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121022 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121024 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |