JP2009141429A - 車載用通信装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自然な体勢で車内の複数人が同時に車外の相手との通話を行うことができる車載用通信装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかる車載用通信装置は、車両内の複数の通信端末2−1〜2−4と音声データの送受信を行う送信/受信処理部35と、送信/受信部35で受信した音声データを統合して1つの統合音声データを生成する音声処理部32と、を備え、送信/受信処理部35は、車両外の通信端末5を宛先とした統合音声データを、外部通信網に無線接続する車両内の1台の通信端末2−5へ送信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の搭乗者が車外と通話を行うための車載用通信装置に関し、特に車内の複数の搭乗者が車外との通話を行うための車載用通信装置および通信システムに関するものである。
従来、自動車等の車内から車外にいる相手と通話をする場合に、運転者は、車内に持ち込んだ携帯電話機と車両に搭載されたハンズフリー装置を用いて通話を行う。運転者は、ハンズフリー装置を用いることにより、通話中に携帯電話を手も持たずに会話ができるようになる。このような一般的なハンズフリー装置を用いて、同乗者を含めて多人数で車外の相手と通話を行う場合には、運転者を介して会話を行うことになり、複数人が同時に会話をすることができない。
また、車両に搭載したマイクユニットと携帯電話機を用いて会話を行う方法もあるが、この場合、同乗者は通話を行う際にマイクユニットに接近して話す必要があり、無理な体勢を強要されることになる。
一方、車両内の複数人が同時に車外の相手と通話を行うための技術として、たとえば、下記特許文献1では、複数のマイクユニットを備える車載ハンズフリー装置を用いて、車内の複数人が車外との通話を行う技術が開示されている。
また、同乗者が無理な体勢を強要されることなく通話を行うための技術として、下記特許文献2では、車両に持ち込んだ複数の携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、車外とのハンズフフリー通話が可能となった携帯電話機がある場合に、通話を行う携帯電話以外の携帯電話機が、ハンズフリー通話ができないように設定するハンズフリー通話システムが開示されている。
特開2002−164997号公報 特開2003−174676号公報
しかしながら、上記一般的なハンズフリー装置またはマイクユニットを用いる従来の技術では、集音装置(ハンズフリー装置またはマイクユニット)が1箇所である。このため、車内の複数人が同時に車外の相手と会話を行うことができず、また、無理な体勢で会話を行うことになる、という問題があった。
また、上記特許文献1に記載の技術では、上記の問題は改善されるが、専用のマイクユニットを搭乗者分搭載する必要がある、という問題があった。
また、上記特許文献2に記載の技術では、無理な体勢で会話を行う必要はなく、専用のマイクユニットを搭載する必要はないが、車内の複数人が同時に車外の相手と会話を行うことができない、という問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、専用の集音装置を備えることなく、自然な体勢で車内の複数人が同時に車外の相手との通話を行うことができる車載用通信装置および通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車載用通信装置は、車両内の複数の通信端末と音声データの送受信を行う送受信処理手段と、前記送受信処理手段で受信した音声データを統合して1つの統合音声データを生成する音声処理手段と、を備え、前記送受信処理手段は、前記統合音声データを、外部通信網に無線接続する前記車両内の外部接続用通信端末へ送信することを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、車両外の通話相手と車両内の複数人が同時に会話することができ、かつ、車両内の会話の音声データを1台の通信端末を経由して通話相手に送信することができる。
また、請求項2の発明に係る車載用通信装置において、前記音声処理手段は、前記送受信処理手段で受信した各通信端末からの音声データに基づいて、通信端末ごとに、その通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出し、抽出後のそれぞれの音声データを統合して統合音声データを生成することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、通信端末ごとに、それぞれの端末のユーザ以外のユーザの発する音声を除去して統合音声データを生成することができる。
請求項1の発明によれば、車両内の複数の通信端末の音声データを統合して、統合後の音声データを1台の車両内の通信端末を経由して車外の通話相手に送付するようにしたので、専用の集音装置を備えることなく、自然な体勢で車内の複数人が同時に車外の相手との通話を行うことができる、という効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、車両内の通信端末ごとに、その通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出し、抽出後のそれぞれの音声データを統合して統合音声データを生成するようにしたので、他のユーザの発する音声による雑音を低減したクリアな通話を行うことができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車載用通信装置および通信システムの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる通信システムの実施例の構成例を示す図である。本実施例の通信システムは、自動車などの移動体である車両1内に構築される。車両1は、ドライバ席11と、助手席12と、後部席13と、を含む。ここでは、ドライバ席11には運転者が、助手席12には同乗者1名が、後部席には同乗者3名が搭乗していることとする。図中の実線は有線通信を示し、点線は無線通信を示し、一点破線は本実施例の通信システムと外部との通信を行う公衆通信網を示している。本実施例の通信システムは、車両1に搭載されている車載用通信装置3と、同乗者が車両に持ち込んだ携帯電話機などの無線端末である通信端末2−1〜2−5と、ハンズフリー装置などの音声入出力端末14と、車両1に搭載されたスピーカーなどの音声出力端末15と、で構成される。また、本実施例の通信システムは、基地局4を経由して車両外の通信端末5と通信を行う。
本実施例の通信端末2−i(i=1〜4)は、同乗者が車両1に持ち込む一般的な携帯電話などの端末であり、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の機能を有することとする。通信端末2−iは、車載用通信装置3との間の接続設定(ペアリング)処理などを行うデータ処理部21−iと、外部の音声を受信する音声受信部22−iと、所定の近距離無線通信処理を行う無線通信部23−iと、で構成される。また、通信端末2−5は、車外との通信を行うために用いる端末であり、通信端末2−iと同様に近距離無線通信の機能を有することとする。通信端末2−5は、車載用通信装置3との間の接続設定処理などを行うデータ処理部21−5と、所定の近距離無線通信処理および基地局4を経由して車外の通信端末5などと通信を行う通信部24と、で構成される。上記のように、通信端末2−1〜2−5は本実施例固有の機能は有しない汎用の通信端末である。
本実施例の車載用通信装置3は、通信端末2−1〜2−5との間の接続設定処理,後述の音声処理などを行う通信処理部31と、通信処理部31が使用するデータなどを格納するためのメモリ34と、通信端末2−1〜2−5と近距離無線通信の送信および受信処理を行う送信/受信部35と、で構成される。車載用通信装置3は、たとえば、カーナビゲーション,カーステレオなどの車載音響装置の一機能として搭載するようにしてもよい。
車外の通信端末5は、公衆の通信網を介して接続される電話機などであり、携帯電話機に限らず固定電話であってもよい。通信端末5は、外部の音声を受信する音声受信部51と、音声出力部52と、通信部53と、を備える汎用の通信端末である。
なお、本実施例では、車載用通信装置3と通信端末2−1〜2−5の通信に近距離無線通信を用いることとしたが、これに限らず、有線通信を用いるなど他の通信方式を用いるようにしてもよい。
つづいて、本実施例の全体動作の概要について説明する。本実施例では、運転者のみが車外の相手と通話をする場合には、音声入出力端末14が、運転者の発する音声を受信し、受信した音声を有線回線により車載用通信装置3へ出力する。
一方、複数の同乗者が同時に同一の車外の通信相手と会話をする場合に、本実施例では、各々の同乗者が車両1に持ち込んだ通信端末2−1〜2−4が、それぞれ音声を受信して、受信した音声を音声データとして車載用通信装置3へ近距離無線通信により送信する。そして、車載用通信装置3は、通信端末2−1〜2−4の音声データを統合し、車外との通信用の通信端末5へ統合した音声データを近距離無線通信により送信する。そして、通信端末2−5は、公衆通信網により基地局4へ統合した音声データを送信し、基地局4は通信相手である通信端末5へ音声データを送信する。
通信端末5の通信部53は音声データを受信し、所定の受信処理の後に音声出力部52へ出力し、音声出力部52は所定の処理により音声データを音声として出力する。そして、通信端末5の音声受信部51は、利用者がその音声への応答として発した音声を受信し所定の処理により音声データとして通信部53へ出力し、通信部53はその音声データに所定の送信処理を行い、処理後の音声データを公衆通信網経由で通信端末2−5に送信する。
通信端末2−5は、基地局4経由で通信端末5からの音声データを受信すると、所定の受信処理の後に、車載用通信装置3へ近距離無線通信により送信する。そして、車載用通信装置3は、受信した音声データを、通信端末2−1〜2−4へそれぞれ送信し、通信端末2−1〜2−4はそれぞれその音声データを受信して通常の通話と同様に音声として出力する。なお、音声の出力先は、このように各通信端末2−1〜2−4としてもよいし(パターン1)、音声出力端末15へ出力する(パターン2)こととしてもよい。また、パターン1とパターン2の両方を同時に行うようにしてもよいし、どちらかを選択できるようにしてもよい。
なお、ここでは、通信端末2−1〜2−4が送信した音声データを統合して送信する場合について説明したが、運転者も会話に加わる場合には音声入出力端末14から出力された音声データもさらに統合して送信するようにしてもよい。
つづいて、本実施例の音声処理について説明する。複数人が車両1内で会話を行う場合は、車両1外にくらべ自端末以外のユーザの音声の反射や回折によって生じる雑音が多い。また、本実施例では、上述のように車載用通信装置3が、通信端末2−1〜2−4から送信された音声データを統合している。そのため、通信端末2−1〜2−4を使用するそれぞれのユーザ以外のユーザの音声が正しい位相(時刻)で加算される場合には、聞き手にとって雑音の影響は少ないが、反射や回折により位相が異なる場合には、聞き手にとって、通信端末2−1〜2−4を使用するそれぞれのユーザ以外のユーザの音声が雑音となる。そこで、本実施例では、統合の前に以下のような音声処理を行うことにより、雑音などを低減し音声品質を向上させる。なお、ここでは、音声品質を向上させるために音声処理を実施するようにしたが、品質の向上に対する要求が厳しくない場合、または、処理負荷をより低減したい場合には、音声処理を行わないようにしてもよい。
なお、本実施例では、車載用通信装置3が音声処理を行うようにしたが、通信端末2−1〜2−4が音声処理を行うようにしてもよい。車載用通信装置3が音声処理を行う場合には、通信端末2−1〜2−4の処理負荷を増やさず、また、通信端末2−1〜2−4に特別な機能の追加を行う必要がないという利点がある。
一般に、通信端末2−1〜2−4が送信する音声データの振幅は、それぞれのユーザの声の大きさなどによって異なる。ここでは、通信端末2−1〜2−4に対応するユーザの発する音声の振幅の大小関係は1回の音声処理の間は固定であると仮定する。図2は、通信端末2−1〜2−4のユーザが発する音声の振幅の一例を示す図である。以下の説明では、各ユーザの発する音声は図2に示すような波形であるとし、通信端末2−1〜2−4に対応するそれぞれのユーザの音声の振幅の大小関係は、「通信端末2−1>通信端末2−2>通信端末2−3>通信端末2−4」であるとする。また、ここでは、通信端末2−1〜2−4のそれぞれが受信する音声のうち、自端末のユーザが発した音声が最も振幅が大きいとし、また、自端末のユーザが発した音声より小さい振幅の音声については回折,反射が無いものとする。
図3−1〜3−4は、本実施例の音声処理の手順の一例を示すフローチャートである。図3−1は、音声処理の全体処理手順を示すフローチャートである。音声処理は、通信端末2−1〜2−4と車載用通信装置3の通信が確立し、通信端末2−1〜2−4から音声データが送信された場合に開始される。具体的には、車載用通信装置3の送信/受信部35が、通信端末2−1〜2−4から音声データを受信して、受信した音声データを通信処理部31へ出力し、音声処理が開始する。図3−1に示すように、音声処理が開始すると、通信処理部31の音声処理部32は、後述の音声処理#1を実施し(ステップS1)、つぎに後述の音声処理#2を実施し(ステップS2)、つぎに後述の音声処理#3を実施する(ステップS3)。なお、音声処理部32は、各通信端末から送信された音声データを通信端末に対応づけてメモリ34へ格納しておくこととする。
そして、音声処理部32は、音声処理#1〜#3で処理された通信端末2−1〜2−4の音声データを統合して1つの音声データとし(ステップS4)、送信/受信部35へ出力し、音声処理を終了する。統合の方法としては、音声処理#1〜#3で得られた通信端末2−1〜2−4の音声データが全て含まれるように統合すればどのような方法でもよいが、たとえば、全ての音声データを時刻をあわせて加算してもよいし、通信端末ごとに異なる重み係数を設定して、音声データに重み係数を乗じた後に加算してもよい。
図3−2は、音声処理#1の処理手順の一例を示すフローチャートである。音声処理#1は、振幅の最も小さい通信端末2−4の音声(通信端末2−4のユーザの発する音声)を抽出する処理である。各通信端末のユーザの発する音声の振幅の大小関係については、たとえば、車載用通信装置3が各通信端末との通信を確立した時点で、音声処理部32が、それぞれの通信端末から送信された音声データに基づいて決定し、メモリ34に格納しておくこととする。このときの決定方法としては、上述のとおり自端末のユーザが発した音声が最も振幅が大きいと仮定しているため、音声処理部32は、各通信端末から送信された音声データ(他の通信端末のユーザの発した音声も含む)の振幅を、それぞれ、各通信端末のユーザが発した音声の振幅として扱い、この振幅に基づき各通信端末のユーザの発する音声の振幅の大小を求めればよい。
図3−2に示すように、まず、音声処理部32は、通信端末2−1と通信端末2−4に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−4の音声データと通信端末2−1の音声データとの相関を求める(ステップS11)。つぎに、音声処理部32は、通信端末2−2と通信端末2−4に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−4の音声データと通信端末2−2の音声データとの相関を求める(ステップS12)。つぎに、音声処理部32は、通信端末2−3と通信端末2−4に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−4の音声データと通信端末2−3の音声データとの相関を求める(ステップS13)。なお、ステップS11〜S13の処理は、この順番に限らず、この3つのステップをどのような順序で行ってもよい。
そして、音声処理部32は、通信端末2−4の音声データとステップS11〜ステップS13で求めた相関に基づいて、通信端末2−4の音声データから通信端末2−1,2−2,2−3に対応する音声データを取り除き、抽出した音声データとする(ステップS14)。つぎに、音声処理部32は、上記ステップS14で抽出した音声データ(ここでは通信端末2−4の音声データ)に外乱が含まれるか否かを判断する(ステップS15)。外乱が含まれると判断した場合には(ステップS15 YES)、音声処理部32は、上記ステップS14で抽出した音声データから外乱成分を取り除き(ステップS16)、外乱成分を取り除いた音声データを通信端末2−4のユーザの発する音声とし、処理を終了する。ステップS15およびステップS16の処理方法については特に制約はなく、通常用いられる手法で実行すればよい。
ステップS15で、外乱が含まれないと判断した場合には(ステップS15 NO)、上記ステップS14で抽出した音声を、そのまま通信端末2−4のユーザの発する音声とし、処理を終了する。
図3−3は、音声処理#2の処理手順の一例を示すフローチャートである。音声処理#2は、振幅が2番目に小さい通信端末2−3の音声(通信端末2−3のユーザの発する音声)を抽出する処理である。
図3−3に示すように、まず、音声処理部32は、通信端末2−1と通信端末2−3に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−3の音声データと通信端末2−1の音声データとの相関を求める(ステップS21)。つぎに、音声処理部32は、通信端末2−2と通信端末2−3に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−3の音声データと通信端末2−2の音声データとの相関を求める(ステップS22)。なお、ステップS21,S22の処理は、この順番に限らず、この2つのステップをどのような順序で行ってもよい。
そして、音声処理部32は、通信端末2−3の音声データとステップS21,S22で求めた相関に基づいて、通信端末2−3の音声データから通信端末2−1,2−2に対応する音声データを取り除き、抽出した音声データとする(ステップS23)。つぎに、音声処理部32は、上記ステップS23で抽出した音声データ(ここでは通信端末2−3の音声データ)に外乱が含まれるか否かを判断する(ステップS24)。外乱が含まれると判断した場合には(ステップS24 YES)、音声処理部32は、上記ステップS23で抽出した音声データから外乱成分を取り除き(ステップS25)、外乱成分を取り除いた音声データを通信端末2−3のユーザの発する音声とし、処理を終了する。
ステップS24で、外乱が含まれないと判断した場合には(ステップS24 NO)、上記ステップS23で抽出した音声を、そのまま通信端末2−3のユーザの発する音声とし、処理を終了する。
図3−4は、音声処理#3の処理手順の一例を示すフローチャートである。音声処理#3は、振幅が3番目に小さい通信端末2−2の音声(通信端末2−2のユーザの発する音声)を抽出する処理である。
図3−4に示すように、まず、音声処理部32は、通信端末2−1と通信端末2−2に対応する音声データをメモリ34から読み出して、通信端末2−2の音声データと通信端末2−1の音声データとの相関を求める(ステップS31)。つぎに、音声処理部32は、通信端末2−2の音声データとステップS31で求めた相関に基づいて、通信端末2−2の音声データから通信端末2−1に対応する音声データ(回折、反射成分などを含む)を取り除き、抽出した音声データとする(ステップS32)。つぎに、音声処理部32は、上記ステップS32で抽出した音声データ(ここでは通信端末2−2の音声データ)に外乱が含まれるか否かを判断する(ステップS33)。外乱が含まれると判断した場合には(ステップS33 YES)、音声処理部32は、上記ステップS32で抽出した音声データから外乱成分を取り除き(ステップS34)、外乱成分を取り除いた音声データを通信端末2−2のユーザの発する音声とし、処理を終了する。
ステップS33で、外乱が含まれないと判断した場合には(ステップS33 NO)、上記ステップS32で抽出した音声を、そのまま通信端末2−2のユーザの発する音声とし、処理を終了する。
また、通信端末2−1から送信された音声データについては、他の音声(通信端末2−1〜2−3の音声)に比べ、通信端末2−1のユーザの発する音声が支配的であるとして、そのまま通信端末2−1のユーザの発する音声とする。通信端末2−1の音声データについても音声処理#1のステップS15,ステップS16と同様の処理を行い、外乱成分が含まれる場合には除去する処理を行ってもよい。
なお、本実施の形態では、上述のように最も振幅の小さい音声に対応する通信端末2−4については、他の通信端末2−1〜2−3の音声データとの相関を全て求めるようにし、2番目以降に振幅の小さい音声については、自端末に対応する音声の振幅より小さい振幅の音声に対応する通信端末の音声データは取り除かないこととしている。このような処理を行うことにより、処理負荷を低減することができるが、これに限らず、全ての通信端末2−1〜2−3についても、音声処理#1と同様に自端末外の3つの通信端末に対応する音声を取り除くようにしてもよい。後者の場合には、処理負荷は前者より増えるが、音声データの品質は向上する。
なお、本実施例では、音声処理を行う通信端末を4台としたが、通信端末の数は、これに限らずどのような台数としてもよい。たとえば、通信端末が3台の場合には、上述の通信端末2−1〜2−3の音声データのみを処理することと同等であり、上述の音声処理#2と音声処理#3に相当する処理を行えばよい。通信端末が5台以上の場合には、振幅の最も小さい音声に対応する通信端末については、他の4台の通信端末の音声データとの相関をとって他の4台の通信端末の音声データを取り除く処理を行うような処理とすればよい。
また、ここでは、通信端末2−1〜2−4が送信した音声データを統合して送信する場合について説明したが、運転者も会話に加わる場合には音声入出力端末14から出力された音声データも含めて、音声データの振幅の大小関係を求め、通信端末が5台ある場合と同様に上述の音声処理を行うようにしてもよい。この場合、通信端末2−1〜2−4の音声データと音声入出力端末14の音声データとの間にレベルの差がある場合には、レベルを補正した後に、振幅の大小関係を求めるようにする。
つづいて、本実施例の通信システムの全体処理手順について詳細に説明する。図4−1,4−2は本実施例の通信システムの全体処理手順の一例を示すチャートである。図4−1は、本実施例の通信システムから車外の通信端末5に音声データを送信する処理手順を示すチャートであり、図4−2は、本実施例の通信システムが車外の通信端末5から音声データを受信する処理手順を示すチャートである。
図4−1に示すように、まず、車載用通信装置3のデータ処理部33は、車外との通信に用いる通信端末2−5に対し、通話開始のためのデータを送信し、ペアリングなどの通話準備処理を行う(ステップS41)。つぎに、車載用通信装置3のデータ処理部33は、通信端末2−1〜2−4に対し、通話開始のためのデータを送信し、通信端末2−1〜2−4との間でそれぞれペアリングなどの通話準備処理を行う(ステップS41〜ステップS45)。つぎに、車載用通信装置3のデータ処理部33は、ステップS41〜ステップS45の通話準備処理のペアリングの結果などに基づいて通信可能端末の数(この場合は、通信端末2−1〜2−4の4台)を把握する(ステップS46)。そして、車内から車外への通信(車内の会話)が開始され(ステップS47)、通信端末2−i(i=1〜4)の音声受信部22−iが、それぞれ音声データを受信して所定の処理により音声データとし、音声データを車載用通信装置3へ送信する(ステップS48〜ステップS51)。
つぎに、車載用通信装置3の送信/受信部35は、通信端末2−iから送信された音声データを受信し、所定の受信処理の後に通信処理部31の音声処理部32に出力し、音声処理部32は前述の音声処理を行う(ステップS52)。そして、音声処理部32は音声処理後の統合音声データを送信/受信部35に出力し、送信/受信部35は出力された統合音声データを通信端末2−5へ送信する(ステップS53)。そして、通信端末2−5は、公衆通信網を経由して通信相手である通信端末5へ統合音声データを送信する(ステップS54)。この後、通信端末5では上述のとおり統合音声データを受信し音声として出力する。
一方、通信端末5のユーザは上述のステップS54で送信された音声に対する応答として音声を発し、車外から車内への通信が開始され、通信端末5はその音声を受信して音声データとして通信端末2−5へ送信する(ステップS55)。つぎに、通信端末2−5の通信部24は、通信端末5から送信された音声データを受信する(ステップS56)。そして、通信端末2−5の通信部24は、受信した音声データを車載用通信装置3へ送信する(ステップS57)。
つぎに、車載用通信装置3の送信/受信部35は、ステップS57で送信された音声データを受信して所定の受信処理の後に音声データを音声処理部32へ出力し、音声処理部32は、所定の音声処理を行う(ステップS58)。ステップS58の音声処理は、図3−1〜3−4の音声処理を行う必要がないため、ノイズ除去などの処理となる。
つぎに、上述のパターン#1の場合には、音声処理部32は、ステップS58の音声処理後の音声データを送信/受信部35へ出力し、送信/受信部35は、通信端末2−1〜2−4へその音声データをそれぞれ送信する(ステップS59〜ステップS62)。また、パターン#2の場合には、ステップS58の後に、音声処理部32は音声処理後の音声データを音声出力端末15へ出力し、音声出力端末15は音声としてその音声データを出力する(ステップS63)。
なお、ここでは、ステップS46でペアリングの結果などに基づいて通信可能端末の数を車載用通信装置3が自動的に把握する(決定する)ようにしたが、これに限らず、通信可能端末、ユーザの操作などにより設定できるようにしてもよい。また、搭乗者が電源を切っていた通信端末の電源を投入した場合など、通信可能な端末が増加した場合には、新規の追加接続を自動的に行うようにしてもよい。具体的には、たとえば、車載用通信装置3から定期的に信号を送信し、その信号を新規端末が受信した場合に上述のペアリングなどの通話処理を行い、ステップS46以降を再度実行するようにする。また、自動的に追加を行わず、ユーザから操作のあった場合に、新規端末を追加するようにしてもよい。
また、通話を行っていた通信端末の電源が切られた場合など通信可能な端末が減った場合には、通信付加となった端末を通信可能な端末から自動的に削除するようにしてもよい。具体的には、たとえば、データ処理部33に対して一定時間応答が無い場合にはその端末は通信不能と判断して、ステップS46以降を再度実行するようにする。また、特定の端末のユーザのみが通話から抜けるときなどに備え、ユーザの操作により、通信可能な端末(音声処理の対象の端末)からその端末を削除できるようにしてもよい。
また、本実施例では、通信端末2−5を通信端末2−1〜2−4と異なる端末としたが、通信端末2−1〜2−4のいずれか1台が通信端末2−5の機能を有するようにしてもよい。
また、ここでは、車外の通信相手を単一のユーザとし、複数対1の通話を行う例を説明したが、本実施例の通信システムと同様の通信システムを通信相手とすることにより、複数対複数の通話を行うことができる。
以上のように、本実施例では、車載用通信装置3の送信/受信部35が、車両1の搭乗者が持ち込んだ通信端末2−1〜2−4から音声データを受信し、通信端末2−1〜2−4の音声データを統合して1つの音声データとして、通信端末2−5経由で車外の通信端末5へ音声データを送信するようにした。このため、特別なマイクユニットを用いずに、自然な体勢で車内の複数人が同時に車外の相手との通話を行うことができる。また、車外への通信は1台の通信端末を用いているため、複数人で会話をしても通信費を抑えることができる。
さらに、音声の統合前に、通信端末毎に、対象端末以外のユーザの音声を除去する音声処理を行うことにより、雑音の多い車内の音声データの品質を向上させることができる。
本発明にかかる通信システムの実施例の構成例を示す図である。 通信端末のユーザが発する音声の振幅の一例を示す図である。 音声処理の全体処理手順を示すフローチャートである。 音声処理#1の処理手順の一例を示すフローチャートである。 音声処理#2の処理手順の一例を示すフローチャートである。 音声処理#3の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例の通信システムから車外の通信端末に音声データを送信する処理手順を示すチャートである。 実施例の通信システムが車外の通信端末から音声データを受信する処理手順を示すチャートである。
符号の説明
1 車両
2−1〜2−5,5 通信端末
3 車載用通信装置
4 基地局
11 ドライバ席
12 助手席
13 後部席
14 音声入出力端末
15 音声出力端末
21−1〜21−5 データ処理部
22−1〜22−4,51 音声受信部
23−1〜23−4 無線通信部
24,53 通信部
31 通信処理部
32 音声処理部
33 データ処理部
34 メモリ
35 送信/受信部
52 音声出力部

Claims (7)

  1. 車両内の通信端末と音声データの送受信を行う送受信処理手段と、
    前記送受信処理手段で受信した音声データを統合して1つの統合音声データを生成する音声処理手段と、
    を備え、
    前記送受信処理手段は、前記統合音声データを、外部通信網に無線接続する前記車両内の外部接続用通信端末へ送信することを特徴とする車載用通信装置。
  2. 前記音声処理手段は、前記送受信処理手段で受信した各通信端末からの音声データに基づいて、通信端末ごとに、その通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出し、抽出後のそれぞれの音声データを統合して統合音声データを生成することを特徴とする請求項1に記載の車載用通信装置。
  3. 前記音声処理手段は、
    前記通信端末ごとに、その通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出する場合、
    抽出対象となる通信端末から前記送受信処理手段を介して受信した音声データと、その音声データより振幅の大きい音声データを送信する他の通信端末から前記送受信処理手段を介して受信した音声データと、の相関を求め、その後、前記相関に基づいて、前記抽出対象となる通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出することを特徴とする請求項2に記載の車載用通信装置。
  4. 前記音声処理手段は、
    前記通信端末ごとに、その通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出する場合、
    抽出対象となる通信端末から前記送受信処理手段を介して受信した音声データと、その通信端末以外の通信端末から前記送受信処理手段を介して受信した音声データと、の相関を求め、その後、前記相関に基づいて、前記抽出対象となる通信端末を使用するユーザの発する音声データを抽出することを特徴とする請求項2に記載の車載用通信装置。
  5. 前記送受信処理手段が、前記外部接続用通信端末経由で前記通信装置から送信された音声データを受信し、その音声データを前記音声処理手段へ出力し、
    前記音声処理手段が、前記送受信処理手段から受け取った音声データを、車両に搭載される音声出力装置へ出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車載用通信装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車載用通信装置と、
    前記車載用通信装置内の送受信処理手段と音声データの送受信を行う、車両内の複数の通信端末と、
    前記送受信処理手段と音声データの送受信を行う、外部通信網に無線接続可能な前記車両内の外部接続用通信端末と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  7. 請求項5に記載の車載用通信装置と、
    前記車載用通信装置内の送受信処理手段と音声データの送受信を行う、車両内の複数の通信端末と、
    前記送受信処理手段と音声データの送受信を行う、外部通信網に無線接続可能な前記車両内の外部接続用通信端末と、
    前記送受信処理手段から受け取った音声データを出力する、前記車両に搭載された音声出力装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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