JP2009141084A - 高圧トランス及びそれを備えた電子機器、並びに電子機器を備えた空気調節装置 - Google Patents

高圧トランス及びそれを備えた電子機器、並びに電子機器を備えた空気調節装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電圧調整回路を別途設けることなく出力電圧を調整することができる高圧トランスを提供する。
【解決手段】高圧トランス3は、高圧トランスボビン10と、高圧トランスボビン10に巻かれる1次巻線11及び2次巻線12と、高圧トランスボビン10の内側に設けられるコア16とを備える高圧トランスであり、高圧トランスボビン10は、コア16が進退自在に挿入されるコア挿入部15を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は高圧トランス、及び該高圧トランスを含む電子機器の構造に関するものである。
居住空間の高気密化に伴い、清潔で快適な居住空間を実現するための技術、特に、居住空間内の空気を清浄化する商品の需要が拡大している。このような空気を清浄化する商品として、従来は対象となる空間内の空気を吸い込み、空気中に存在する浮遊物をフィルタにて除去する空気清浄機が普及していた。
近年、イオン発生装置が搭載された空気清浄機及びエアコン等の空気調節装置の需要が増加している。イオン発生装置は、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させ空間内に放出し、空間内の浮遊粒子を不活性化することで空気を清浄化すると共に、浮遊細菌を殺菌することが出来る装置である。
図3に、従来のイオン発生装置101の断面図を示す。イオン発生装置101は、ケース102、高圧トランス103、回路基板104、回路部品105、カバー106、イオン発生素子107及びエポキシ樹脂108を備えている。
高圧トランス103は、高圧トランスボビン109、1次巻線110、2次巻線111、1次側電圧入力端子112、2次側電圧出力端子113及びコア114を有している。
回路基板104は、回路部品105を実装しており、1次側電圧入力端子112が接続されている。また、2次側電圧出力端子113とイオン発生素子107とは、配線115により接続されている。
回路基板104は、図示しない電源ケーブルが接続されており、この電源ケーブルを商用電源に接続することにより、AC100Vの電圧が印加される。あるいは、回路基板104は、図示しないAC−DCコンバータが接続されている。このAC−DCコンバータが、商用電源から出力されるAC100Vの電圧をDC12Vの電圧に変換することにより、回路基板104は、DC12Vの電圧が印加される。このように回路基板104に印加されたAC100VあるいはDC12Vの電圧を、回路基板104、回路部品105及び高圧トランス103からなる昇圧手段により昇圧し、2次側電圧出力端子113から出力する。2次側電圧出力端子113から出力され、イオン発生素子107に印加される電圧(以降、単に出力電圧と称する)は、例えば3kVである。上記出力電圧が印加されたイオン発生素子107は、放電によりイオンが発生する。
図4は、従来のイオン発生装置101のケース102及び従来のイオン発生装置101に用いる高圧トランス103の斜視図である。
ケース102は、その内部を、ケース仕切り壁102cによりトランス収納部102aと回路収納部102bとに分割されている。トランス収納部102aに高圧トランス103が収納され、回路収納部102bに回路部品105が収納される。
イオン発生装置101の組み立てにおいては、高圧トランス103をトランス収納部102aに収納後、トランス収納部102aにエポキシ樹脂108を流し込み、硬化させる。
高圧トランスの2次巻線は、上述したように例えば3kVの高電圧となり、トランス内での放電を防止する目的でエポキシ樹脂などをケース内に流し込み、硬化させることで、絶縁を行っている。
図3及び図4の高圧トランス103と同様に、1次側巻線、2次側巻線、及び両者を磁気結合するコアを備えた高圧トランスとして、特許文献1では1次側巻線と2次側巻線との結合係数を容易に異ならせることが可能なインバータトランス及びその製造方法が開示されている。同様に、特許文献2では、リーケージ・インダクタンスの調整を正確かつ容易に行うことが可能な高圧トランスが開示されている。
特開平10−233325号公報(平成10年9月2日公開) 特開2005−142492号公報(2005年6月2日公開)
しかしながら、高圧トランス103の2次側電圧出力端子113から出力される電圧には、バラツキが生じるという問題点がある。この問題点が生じる要因は、回路部品105の電気的特性のバラツキ、磁性体であるコア114の磁気特性のバラツキ、及びコア114製造時に生じるコア114の形状のバラツキである。
2次側電圧出力端子113から出力される電圧が規定値とならないトランスは、イオン発生素子への印加電圧が規定値とならないため、イオン出力に悪影響を及ぼす。上記出力される電圧のバラツキは、予め規定した範囲にあるかを製造後判定しており、範囲外となるトランスは不良となる。
トランスの2次側電圧出力端子から出力される電圧のバラツキを調整する方法として、
回路内に出力電圧調整回路を別途設け出力電圧を規定値に合わせる方法があるが、コストアップするという問題点が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、出力電圧調整回路を別途設けることなく出力電圧を調整することができる高圧トランス、及びそれを備えた電子機器、並びに電子機器を備えた空気調節装置を提供することにある。
本発明の高圧トランスは、上記課題を解決するために、ボビンと、前記ボビンに巻かれる1次巻線及び2次巻線と、前記ボビンの内側に設けられるコアとを備える高圧トランスにおいて、前記ボビンは、前記コアが進退自在に挿入されるコア挿入部を有していることを特徴とする。
上記発明によれば、前記コアをコア挿入部に挿入することにより、挿入しない場合に前記2次巻線に生じる電圧より高い電圧を、前記2次巻線に生じさせることが可能であり、前記コアの前記コア挿入部における位置が自在に変更可能である。よって、前記1次巻線及び前記2次巻線の自己インダクタンス、並びに前記1次巻線及び前記2次巻線間の結合係数が変化させることが出来、前記出力電圧を規定の範囲になるように調整出来る。従って、前記高圧トランスを回路基板に接続した際に、前記回路基板が有する回路部品の電気的特性のバラツキ、前記コアの磁気特性のバラツキ、及び前記コア製造時に生じる前記コアの形状のバラツキによる前記出力電圧のバラツキを、前記コアの前記コア挿入部における位置を調整することにより補正して少なくすることが可能となる。さらに、前記コアを交換することも可能である。
前記高圧トランスでは、前記コア及び前記コア挿入部は、互いに嵌め合うネジ構造を有してもよい。
これにより、前記コアを進退自在に挿入することが容易で確実となる。
前記高圧トランスでは、前記コアは、前記コア挿入部に挿入する深さ方向へ進退自在に移動可能であってもよい。
このように、前記コアを前記深さ方向、即ち前記コア内部の磁界と平行な方向に移動させると、前記1次巻線及び前記2次巻線の自己インダクタンス、並びに前記1次巻線及び前記2次巻線間の結合係数の調整が容易に出来、出力電圧の調整が容易に出来る。
前記高圧トランスでは、前記コアは、調整された位置で固定されてもよい。
これにより、前記高圧トランスを備える製品の振動等により、前記コアがずれ、前記出力電圧が変化することを防止できる。
本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、上記いずれか1つの高圧トランスと、該高圧トランスを収納するトランス収納部を有するケースとを備え、前記高圧トランスを前記トランス収納部に収納された状態で、前記トランス収納部に前記1次巻線及び2次巻線を絶縁する樹脂が充填されている電気機器において、前記ケースに、前記コア挿入部が開口する位置にコア挿入穴を設け、前記ケース内側の前記コア挿入穴周辺部と前記ボビンとの間が接合されていることを特徴とする。
上記発明によれば、上記接合を採用することにより、前記高圧トランスを前記トランス収納部に収納後に、前記トランス収納部に充填する前記樹脂が、前記コア挿入部に流れ込まず、前記コアが前記樹脂により固定されない。従って、前記トランス収納部に前記樹脂を充填後に、前記コアの前記コア挿入部における位置の変更、及び前記コアの交換を確実に行うことが可能となり、前記1次巻線及び前記2次巻線の自己インダクタンス、並びに前記1次巻線及び前記2次巻線間の結合係数が変化させることが出来、前記出力電圧を調整出来る。
また、上記発明によれば、前記樹脂を充填後に、前記コアを、ネジ構造を有し、長さあるいは前記コア挿入部の端面に形成される溝の形状が異なるコアに交換が可能であり、前記出力電圧に応じて前記コアを交換出来る。
前記電子機器では、前記高圧トランスの2次巻線に接続されるイオン発生素子を備え、イオン発生素子の放電によりイオンを出力する機能を持つイオン発生装置としてもよい。
これにより、イオン発生装置が正常にイオンを発生が出来る。
本発明の空気調節装置は、上記イオン発生装置を備えているので、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させ空間内に放出し、空間内の浮遊粒子を不活性化することで空気を清浄化出来ると共に、浮遊細菌を殺菌出来る。
本発明の高圧トランスは、以上のように、ボビンは、コアが進退自在に挿入されるコア挿入部を有しているものである。
それゆえ、出力電圧調整回路を別途設けることなく出力電圧を調整することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1に、本発明に係るイオン発生装置1の断面図を示す。イオン発生装置1は、ケース2、高圧トランス3、コア挿入穴4、回路基板5、回路部品6、カバー7、イオン発生素子8及びエポキシ樹脂9を備えている。
高圧トランス3は、高圧トランスボビン10、1次巻線11、2次巻線12、1次側電圧入力端子13、2次側電圧出力端子14及びコア挿入部15を有しており、コア挿入部15にコア16が挿入されており、コア16は、コア挿入部15内を進退移動可能である。
1次巻線11に回路基板5から出力される電圧が印加されることにより、2次巻線12は、この電圧より高い電圧を生じ、イオン発生素子8に出力電圧として出力する。コア16は、コア挿入部15に挿入され、挿入しない場合に2次巻線12に生じる電圧より高い電圧を、2次巻線12に生じさせる。
回路基板5は、回路部品6を実装しており、1次側電圧入力端子13が接続されている。また、2次側電圧出力端子14とイオン発生素子8とは、配線17により接続されている。
回路基板5は、図示しない電源ケーブルが接続されており、この電源ケーブルを商用電源に接続することにより、AC100Vの電圧が印加される。あるいは、回路基板5は、図示しないAC−DCコンバータが接続されている。このAC−DCコンバータが、商用電源から出力されるAC100Vの電圧をDC12Vの電圧に変換することにより、回路基板5は、DC12Vの電圧が印加される。このように回路基板5に印加されたAC100VあるいはDC12Vの電圧を、回路基板5、回路部品6及び高圧トランス3からなる昇圧手段により昇圧し、2次側電圧出力端子14から出力する。2次側電圧出力端子14から出力され、イオン発生素子8に印加される電圧(以降、単に出力電圧と称する)は、例えば3kVである。上記出力電圧が印加されたイオン発生素子8は、放電によりイオンが発生する。
図2は、イオン発生装置1のケース2及びイオン発生装置1に用いる高圧トランス3の斜視図である。
ケース2は、その内部を、ケース仕切り壁2cによりトランス収納部2aと回路収納部2bとに分割されている。トランス収納部2a及び回路収納部2bの容積は、ケース仕切り壁2cの位置を変えることにより、任意に設定されても良い。トランス収納部2aに高圧トランス3が収納され、回路収納部2bに回路部品6が収納される。
ここで、ケース2にはコア挿入穴4が設けられている。コア挿入穴4は、高圧トランス3をトランス収納部2aに収納すると、ケース2内側のコア挿入穴4周辺部と高圧トランスボビン10との間が接合されるように設けられている。即ち、コア挿入穴4は、コア挿入部15の開口部と同じ大きさでもよく、この開口部より大きくても良い。
前記高圧トランスでは、前記コアは、前記コア挿入部に挿入する深さ方向へ進退自在に移動可能であってもよい。
このように、前記コアを前記深さ方向、即ち前記コア内部の磁界と平行な方向に移動させると、出力電圧の変化率が一定となるので、前記1次巻線及び前記2次巻線の自己インダクタンス、並びに前記1次巻線及び前記2次巻線間の結合係数の調整が容易に出来る。
イオン発生装置1の組み立てにおいて、高圧トランス3をトランス収納部2aに収納後、トランス収納部2aにエポキシ樹脂9を流し込み、その後硬化させ、1次巻線11及び2次巻線12を絶縁し、トランス収納部2a内部での放電を防止する。この際、エポキシ樹脂9が漏れてコア挿入部15に流れ込み、コア16を固定することを防止するための、ケース2内側のコア挿入穴4周辺部と高圧トランスボビン10との間を接合する方法の一つは、コア挿入穴4とコア挿入部15とを密着させることである。
このコア挿入穴4とコア挿入部15とを密着させることを実現するために、高圧トランス3のX方向の長さと、トランス収納部2aのX方向の長さとを同一とする。これにより、高圧トランス3をトランス収納部2aに収納しさえすれば、コア挿入穴4とコア挿入部15とが密着状態となる。
エポキシ樹脂9の漏れを防止する他の方法として、コア挿入穴4とコア挿入部15との密着だけではなく、接着材によりコア挿入穴4とコア挿入部15とを接着することや、ケース2と高圧トランス3との一部を凹凸構造とすることを採用してもよい。上記凹凸構造は、ケース2内側のコア挿入穴4の縁に上面及び下面が空いている円筒部を設け、コア挿入部15を上記円筒部の形状に応じてくり抜いて構成してもよい。この際、上記円筒部の内部における空洞の断面積は、コア16の断面積より大きくなるようにする。なお、上述したエポキシ樹脂9の漏れを防止する3つの方法、即ち密着させること、接着すること及び凹凸構造とすることについて、上記3つの方法の内2つを組み合わせても良く、あるいは上記3つの方法全てを採用しても良い。
コア挿入部15及びコア16は互いに嵌め合うネジ構造を有している。具体的には、コア挿入部15の内周壁にネジが形成され、コア16の外周端面にコア挿入部15のネジと嵌め合うネジが形成されている。これにより、コア16を回転させることにより、コア16が高圧トランス3の内部に挿入されていく。上記ネジ構造を採用することで、コア16を進退自在に挿入することが容易となる。コア16は、コア挿入部15の開口側の端面に図示しない十字穴等の溝を有しているので、この溝の形状に対応したドライバー等の工具を用いることにより、コア16を±X方向に移動可能となる。ここでコア16のコア挿入部15における位置(以降、単に位置と称する)を変化させると、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数が変化するので、上記出力電圧を調整することができる。
なお、コア16は1つでなくてもよく、ネジ構造を有し、長さあるいは形状が異なるコアを、特性に応じ交換しても良い。
また、コア16には、例えばフェライトが用いられるが、コア16の材質も、特に限定されず、コアの透磁率μが真空の透磁率μより十分大きい磁性体であれば良い。このような材質のコアを挿入することにより、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数が変化するので、上記出力電圧を調整出来る。
上記出力電圧の調整が終了し、上記位置が定まったコア16は、例えば接着剤により調整された位置で固定される。これにより、コア16の位置を調整後に高圧トランス3を備える製品の振動等により、コア16がずれ、出力電圧が変化することを防止できる。これもコア16とコア挿入部15の嵌合を強め、容易に動かない構成とすれば、接着固定を必ず行う必要もない。
以上のように、本実施の形態のイオン発生装置1は、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数を変化させることが出来るので、回路部品6の電気的特性のバラツキ、コア16の磁気特性のバラツキ、及びコア16製造時に生じるコア16の形状のバラツキによる出力電圧のバラツキを、コア16の位置を調整することにより補正することが可能となる。イオン発生素子8は、調整後の上記出力電圧が印加されるので、放電することにより正常にイオンを発生できる。また、トランス収納部2aに高圧トランス3を収納し、その後トランス収納部2aにエポキシ樹脂9を充填しても、コア挿入部15にエポキシ樹脂9が漏れでないので、コア16のコア挿入部15における位置の変更、及びコア16の交換を確実に行うことが可能となる。
本実施の形態のイオン発生装置1を備えた空気調節装置は、イオン発生装置1によりプラスイオン及びマイナスイオンを発生させ空間内に放出し、空間内の浮遊粒子を不活性化することで空気を清浄化出来ると共に、浮遊細菌を殺菌出来る。
〔実施形態の総括〕
本発明の実施形態に係る高圧トランスは、高圧トランスボビン10と、高圧トランスボビン10に巻かれる1次巻線11及び2次巻線12と、高圧トランスボビン10の内側に設けられるコア16とを備える高圧トランス3において、高圧トランスボビン10は、コア16が進退自在に挿入されるコア挿入部15を有していることを特徴とする。
上記発明によれば、コア16を挿入することにより、挿入しない場合に2次巻線12に生じる電圧より高い電圧を、2次巻線12に生じさせることが可能であり、コア16のコア挿入部15における位置が自在に変更可能である。よって、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数が変化させることが出来、出力電圧を規定の範囲になるように調整出来る。従って、高圧トランス3を回路基板5に接続した際に、回路基板5が有する回路部品6の電気的特性のバラツキ、コア16の磁気特性のバラツキ、及びコア16製造時に生じるコア16の形状のバラツキによる前記出力電圧のバラツキを、コア16のコア挿入部15における位置を調整することにより補正して少なくすることが可能となる。さらに、コア16を交換することも可能である。
高圧トランス3では、コア16及びコア挿入部15は、互いに嵌め合うネジ構造を有してもよい。
これにより、コア16を進退自在に挿入することが容易で確実となる。
高圧トランス3では、コア16は、コア挿入部15に挿入する深さ方向へ進退自在に移動可能であってもよい。
このように、コア16を前記深さ方向、即ちコア16内部の磁界と平行な方向に移動させると、出力電圧の変化率が一定となるので、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数の調整が容易に出来る。
高圧トランス3では、コア16は、調整された位置で固定されてもよい。
これにより、高圧トランス3を備える製品の振動等により、コ16アがずれ、前記出力電圧が変化することを防止できる。
本発明の実施形態に係る電子機器は、上記いずれか1つの高圧トランス3と、高圧トランス3を収納するトランス収納部2aを有するケースとを備え、高圧トランス3をトランス収納部2aに収納された状態で、トランス収納部2aに1次巻線11及び2次巻線12を絶縁するエポキシ樹脂9が充填されている電気機器において、ケース2に、コア挿入部15が開口する位置にコア挿入穴4を設け、ケース2内側のコア挿入穴4周辺部と高圧トランスボビン10との間が接合されている。
上記構成によれば、上記接合を採用することにより、高圧トランス3をトランス収納部2aに収納後に、トランス収納部2aに充填するエポキシ樹脂9が、コア挿入部15に流れ込まず、コア16がエポキシ樹脂9により固定されない。従って、トランス収納部2aにエポキシ樹脂9を充填後に、コア16のコア挿入部15における位置の変更、及びコアの交換を確実に行うことが可能となり、1次巻線11及び2次巻線12の自己インダクタンス、並びに1次巻線11及び2次巻線12間の結合係数が変化させることが出来、前記出力電圧を調整出来る。
また、上記発明によれば、エポキシ樹脂9を充填後に、コア16を、ネジ構造を有し、長さあるいはコア挿入部15の端面に形成される溝の形状が異なるコア16に交換が可能であり、特性に応じてコア16を交換出来る。
前記電子機器では、高圧トランス3の2次巻線12に接続されるイオン発生素子8を備え、イオン発生素子8の放電によりイオンを出力する機能を持つイオン発生装置1としてもよい。
これにより、イオン発生装置1が正常にイオンを発生が出来る。
本発明の実施形態に係る空気調節装置は、イオン発生装置1を備えているので、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させ空間内に放出し、空間内の浮遊粒子を不活性化することで空気を清浄化出来ると共に、浮遊細菌を殺菌出来る。
本発明の高圧トランスは、出力電圧のバラツキを補正出来るので、イオン発生装置、並びに前記イオン発生装置を備えた空気清浄機及びエアコン等に好適に利用することが出来る。
本発明のイオン発生装置の断面図を示す。 本発明のイオン発生装置のケース及び本発明のイオン発生装置に用いる高圧トランスの斜視図である。 従来のイオン発生装置の断面図である。 従来のイオン発生装置のケース及び従来のイオン発生装置に用いる高圧トランスの斜視図である。
符号の説明
1 イオン発生装置
2 ケース
2a トランス収納部
2b 回路収納部
2c ケース仕切り壁
3 高圧トランス
4 コア挿入穴
5 回路基板
6 回路部品
7 カバー
8 イオン発生素子
9 エポキシ樹脂(樹脂)
10 高圧トランスボビン(ボビン)
11 1次巻線
12 2次巻線
13 1次側電圧入力端子
14 2次側電圧出力端子
15 コア挿入部
16 コア
17 配線

Claims (7)

  1. ボビンと、
    前記ボビンに巻かれる1次巻線及び2次巻線と、
    前記ボビンの内側に設けられるコアとを備える高圧トランスにおいて、
    前記ボビンは、前記コアが進退自在に挿入されるコア挿入部を有していることを特徴とする高圧トランス。
  2. 前記コア及び前記コア挿入部は、互いに嵌め合うネジ構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の高圧トランス。
  3. 前記コアは、前記コア挿入部に挿入する深さ方向へ進退自在に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の高圧トランス。
  4. 前記コアは、調整された位置で固定されていることを特徴とする請求項3に記載の高圧トランス。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の高圧トランスと、
    該高圧トランスを収納するトランス収納部を有するケースとを備え、
    前記高圧トランスを前記トランス収納部に収納された状態で、前記トランス収納部に前記1次巻線及び2次巻線を絶縁する樹脂が充填されている電気機器において、
    前記ケースに、前記コア挿入部が開口する位置にコア挿入穴を設け、
    前記ケース内側の前記コア挿入穴周辺部と前記ボビンとの間が接合されていることを特徴とする電子機器。
  6. 前記高圧トランスの2次巻線に接続されるイオン発生素子を備え、イオン発生素子の放電によりイオンを出力する機能を持つイオン発生装置としたことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 請求項6に記載のイオン発生装置を備えたことを特徴とする空気調節装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014038531A1 (ja) * 2012-09-05 2014-03-13 シャープ株式会社 イオン発生器およびこれを備えたイオン発生装置
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