JP2009140615A - バックライト、バックライトに用いられる光学部材及び液晶表示装置 - Google Patents

バックライト、バックライトに用いられる光学部材及び液晶表示装置 Download PDF

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基志 上原
Yukinori Yamada
幸憲 山田
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信康 石原
Takeshi Ogasawara
健 小笠原
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Abstract

【課題】所定軸方向の輝度の視野角依存性の幅を広く維持できるバックライトを提供することである。
【解決手段】バックライトは、面光源と、レンチキュラレンズシート31と、拡散シート32とを備える。面光源は、互いに並設される複数の線光源と、拡散板とを含む。レンチキュラレンズシート31は、面光源上に敷設される。レンチキュラレンズシート31は、線光源と並行する複数のシリンドリカルレンズを含む。拡散シート32は、レンチキュラレンズシート上に敷設される。拡散シート32は、80%以上の全光線透過率と、80%以上のヘイズとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックライト、バックライトに用いられる光学部材及び液晶表示装置に関し、さらに詳しくは、液晶パネルを含む液晶表示装置に用いられるバックライト、光学部材及び液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、高い正面輝度を求められる。そのため、液晶表示装置に用いられるバックライトは、正面輝度を向上する光学部材を備える。特許第3262230号公報(特許文献1)に開示されるように、一般的には、光学部材としてプリズムシートが用いられる。
プリズムシートを用いた場合、プリズムレンズが液晶パネルの画素と干渉するため、モアレ縞が発生しやすい。特開2006−235014号公報(特許文献2)は、このようなモアレ縞を防ぐ技術を開示する。具体的には、プリズムシートと液晶パネルとの間に、拡散シートを敷設し、これにより、モアレ縞の発生が抑制されるとしている。
確かに、プリズムシートと液晶パネルとの間に拡散シートが敷設されれば、プリズムシートが液晶パネルと干渉しにくくなり、モアレ縞が抑制される。しかしながら、プリズムシート上に拡散シートを敷設すれば、液晶表示装置の表示画面における視野角が狭くなるという問題が生じる。
液晶表示装置の場合、表示画面の左右方向(つまり、水平方向)の視野角が広い方が好ましい。なぜなら、液晶表示装置のユーザにとって、上下斜め方向から表示画面を見る機会よりも、左右斜め方向から表示画面を見る機会の方がより多いからである。そのため、液晶表示装置の表示画面において、少なくとも左右方向の視野角は広い方が好ましい。具体的には、IPS方式に液晶パネルを含む液晶表示装置の左右方向の輝度の視野角依存性において、正面輝度の1/3以上の輝度を有する視野角範囲(以下、1/3視野角という)が120deg以上であるのが好ましい。
また、バックライトが、互いに並設された複数の線光源を含む場合、輝度ムラが発生する場合がある。具体的には、表示画面のうち、線光源の配設位置に対応する部分の輝度が高く、その他の部分の輝度が低くなる。このような輝度ムラは、表示画面を見るユーザに違和感を与える。
特許第3262230号公報 特開2006−235014号公報
本発明の目的は、所定軸方向の輝度の視野角依存性の幅を広く維持できるバックライトを提供することである。具体的には、IPS方式の液晶パネルを敷設して得られた所定軸方向の輝度の視野角依存性において、1/3視野角が120deg以上となるバックライトを提供することである。
本発明の他の目的は、輝度ムラを防止できるバックライトを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明によるバックライトは、面光源と、レンチキュラレンズシートと、拡散シートとを備える。面光源は、互いに並設される複数の線光源と、拡散板とを含む。レンチキュラレンズシートは、面光源上に敷設される。レンチキュラレンズシートは、線光源と並行する複数のシリンドリカルレンズを含む。拡散シートは、レンチキュラレンズシート上に敷設される。拡散シートは、80%以上の全光線透過率と、80%以上のヘイズとを有する。ここで、シリンドリカルレンズは線光源と厳密に平行である必要はなく、後述の本発明の効果を奏する程度に並行していればよい。
本発明によるバックライトは、レンチキュラレンズシート上に敷設された拡散シートの全光線透過率が80%以上である。そのため、レンチキュラレンズシートにより形成される輝度の視野角依存性が拡散シートにより狭くなるのが抑制され、レンチキュラレンズシート上のシリンドリカルレンズの延在方向における1/3視野角が120deg以上となる。さらに、シリンドリカルレンズが線光源と並行し、かつ、拡散シートのヘイズが80%以上であるため、輝度ムラが抑制される。
本発明による光学部材は、上述のバックライトに用いられるレンチキュラレンズシートと拡散シートとを含む。また、本発明による液晶表示装置は、液晶パネルと、上述のバックライトとを備える。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[液晶表示装置及びバックライトの構成]
図1及び図2を参照して、液晶表示装置1は、バックライト10と、バックライト10の正面に敷設される液晶パネル20とを備える。液晶パネル20は、IPS方式の液晶パネルであり、行列状に配列された複数の画素を備える。液晶表示装置1の表示画面21は、左右方向(図中x方向)に長辺を有し、上下方向(図中y方向)に短辺を有する長方形状となっている。
バックライト10は、いわゆる直下型であり、拡散光を出射する面光源11と、面光源11上に敷設されるシート状の光学部材15とを備える。但し、エッジライト方式であっても本願の効果を奏することができる。
面光源11は、ハウジング12と、線光源である複数の蛍光管13と、拡散板14とを備える。ハウジング12は、正面に開口部120を有する筐体であり、内部に複数の蛍光管13を収納する。ハウジング12の内側表面は、反射フィルム121で覆われている。反射フィルム121は、蛍光管13から出射された光を乱反射し、乱反射された光を開口部120に導く。反射フィルム121は、たとえば株式会社東レ製ルミラー(登録商標)E60LやE60Vである。反射フィルム121は、拡散反射率が95%以上であるのが好ましい。
複数の蛍光管13は、ハウジング12内に上下方向(図1中のy方向)に並設される。蛍光管13は左右方向(図1中のx方向)に伸びた線光源であり、たとえば例陰極管やEEFL(External Electrode Fluorescent Lamp:外部電極蛍光管)である。なお、蛍光管13とともに、LED(Light Emitting Device)等の複数の点光源がハウジング12内に収納されてもよい。また、収納された複数のLEDが線状に配列されることにより、擬似的な線光源が形成されてもよい。
拡散板14は、開口部120に嵌め込まれる。拡散板14は、ハウジング12の背面と並行に配設される。拡散板14が開口部120に嵌め込まれると、ハウジング12の内部は密閉される。そのため、蛍光管13から出射された光が拡散板14以外の箇所から外部に漏れるのを防止でき、光の利用効率が向上する。
拡散板14は、蛍光管13からの光と反射フィルム121で反射された光とを、ほぼ均一に拡散して正面に出射する。拡散板14は、透明な基材と、基材内に分散された複数のフィラ(微細な粒子)とで構成される。基材内に分散されたフィラは、可視光領域の波長の光に対する屈折率が基材と異なる。そのため、拡散板14は、入射された光を拡散し、拡散された光が拡散板14を透過する。
拡散板14の基材は、たとえば、ガラスや、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、脂環式ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン酸系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂等からなる。拡散板14はまた、光学部材15を支持する。拡散板14の全光線透過率は、好ましくは、60〜70%である。
[光学部材]
図3〜図5を参照して、光学部材15は、レンチキュラレンズシート31と、拡散シート32とを備える。
レンチキュラレンズシート31は、シート状又はフィルム状であり、拡散板14上に敷設される。このとき、平坦面314が拡散板14に対向する。
レンチキュラレンズシート31は、基材部310とシリンドリカルレンズ部311とを備える。基材部310は可視光に対して透明である。基材部310は、たとえば、ガラス、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、脂環式ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセチルセルロース系樹脂等の樹脂からなる。
シリンドリカルレンズ部311は、基材部310上に形成される。シリンドリカルレンズ部311は可視光に対して透明である。シリンドリカルレンズ部311は、複数のシリンドリカルレンズ312と、平坦部313とを含む。複数のシリンドリカルレンズ312は、線光源である複数の蛍光管13と並行する。つまり、シリンドリカルレンズ312は、蛍光管13と同様に、上下方向(図1中のy方向)に並設される。シリンドリカルレンズ312の表面(レンズ面)315の横断形状は、円弧や楕円弧、又は、凸の曲率を有するレンズ頂上部と直線状のレンズ縁部とを含む弓状である。平坦部313は、隣り合うシリンドリカルレンズ312の間に形成される。なお、平坦部313はなくてもよい。すなわち、隣り合うシリンドリカルレンズ312の縁が互いに接触していてもよい。
シリンドリカルレンズ部311は、電離放射線硬化樹脂からなる。電離放射線硬化樹脂は、紫外線や電子線等の電離放射線により硬化する。電離放射線硬化樹脂はたとえば、ポリエステル系アクリレート樹脂、ウレタン系アクリレート樹脂、ポリエーテル系アクリレート樹脂、エポキシ系アクリレート樹脂、ポリエステル系メタクリレート樹脂、ウレタン系メタクリレート樹脂、ポリエーテル系メタクリレート樹脂、エポキシ系メタクリレート樹脂である。
レンチキュラレンズシート31は、面光源11から出射された光を集光する。シリンドリカルレンズ312は上下方向に並設されるため、レンチキュラレンズシート31を透過した光の輝度の角度依存性は、上下方向よりも左右方向の方が広くなる。換言すれば、レンチキュラレンズシート31は、上下視野角よりも左右視野角の幅を広く維持する。具体的には、レンチキュラレンズシート31により、左右方向の1/3視野角を120deg以上とすることができる。
好ましくは、シリンドリカルレンズ312の横断形状は、図6に示すように、長軸LAの端点がレンズ頂上TCとなる楕円弧である。又は、好ましくは、シリンドリカルレンズ312の横断形状は、図7に示すように、レンズ頂上TCを含む弧316と、弧316の端点CPとシリンドリカルレンズ312の端縁ELとを結ぶ線分317とで構成される弓状である。なお、弧316は円弧であっても楕円弧であってもよい。また、線分317は端点CPにおける接線であってもよい。
さらに、図4を参照して、シリンドリカルレンズ312のレンズ端縁ELを含む面(レンズ平面)ESと、表面315とがなす角度(以下、接触角という)θcは、好ましくは60deg以上90deg未満である。接触角θcが60deg未満であれば、輝度ムラを抑制しにくくなる。また、接触角が90deg以上の場合、ロール版によりレンチキュラレンズシートを製造するのが困難になる。より好ましい接触角θcは、60deg以上75deg以下である。
拡散シート32は、レンチキュラレンズシート31上に敷設される。拡散シート32の下面322は、レンチキュラレンズシート31のレンズ面315と対向する。拡散シート32は、基材部320と、レンズ部321とを備える。基材部320は、レンチキュラレンズシート31の基材部310と同様の素材で構成される。
レンズ部321は、複数の凸部323を含む。また、レンズ部321は、バインダ324と、球状粒子325とを含む。バインダ324内の複数の球状粒子325の一部がバインダ234表面から露出することにより、複数の凸部323が形成される。複数の凸部323は、下面322から入射された光を正面(下面322の法線方向)に集光する。バインダ324は、電離放射線により硬化される電離放射線硬化樹脂からなる。なお、拡散シート32上には液晶パネル20が敷設される。
拡散シート32はさらに、80%以上の全光線透過率を有し、かつ、80%以上のヘイズを有する。
全光線透過率は、光の全波長において、光が透過する割合を示す(単位は%)。一般的に、全光線透過率が高ければ、集光効果が低い。拡散シート32は、80%以上の全光線透過率を有するため、レンチキュラレンズシート31から出射された光の集光を抑える。つまり、レンチキュラレンズシート31により形成された輝度の視野角依存性を維持しながら光を透過する。そのため、左右方向の1/3視野角を120deg以上に維持できる。全光線透過率が80%未満の場合、左右方向の1/3視野角が120deg未満となる。
図8及び図9は、図3に示す光学部材を面光源に敷設し、かつ、光学部材上にIPS方式の液晶パネルを敷設した場合の、表示画面の輝度の視野角依存性を示す。図中の横軸は視野角(deg)である。視野角は、表示画面の法線方向(正面)を0deg軸とする。そして、0deg軸から上下方向への傾き角を上下視野角とし、左右方向への傾き角を左右視野角とする。左右視野角のうち、法線から向かって右方向への傾き角をプラス(+)で表し、法線から向かって左方向への傾き角をマイナス(−)で表す。同様に、上下視野角のうち、法線から上方向への傾き角を(+)で表し、法線から下方向への傾き角を(−)で表す。縦軸は、視野角0degでの輝度に対する、各視野角での輝度の比(相対輝度)を示す。図中の実線は左右方向の輝度の視野角依存性を示し、破線は上下方向の輝度の視野角依存性を示す。
図8は全光線透過率が85%の拡散シートを用いたバックライトの輝度の視野角依存性を示し、図9は全光線透過率が65%の拡散シートを用いたバックライトの輝度の視野角
依存性を示す。図8及び図9を参照して、全光線透過率が80%以上である場合(図8)、1/3視野角は125degであり、120degを超える。一方、全光線透過率が80%未満の場合(図9)、1/3視野角は114degであり、120deg未満となる。
一方、ヘイズは、曇価とも呼ばれ、入射した光が拡散する度合いを示す。ヘイズが80%以上であれば、輝度ムラの発生が抑制される。一方、ヘイズが80%未満であれば、光の拡散の度合いが小さくなるため、輝度ムラが発生しやすくなる。
図10及び図11は、図3に示す光学部材を面光源に敷設し、かつ、光学部材上にIPS方式の液晶パネルを敷設した場合の、表示画面の正面輝度分布を示す。図8及び図9の横軸は、表示画面の中央を原点(0)としたときのy方向の距離を示す。プラス(+)が原点よりも上方向の距離を示し、マイナス(−)が原点よりも下方向の距離を示す。縦軸は、測定された正面輝度の最高値を100とした場合の、各地点での最高値に対する正面輝度の比(単位は%)を示す。
図10はヘイズが83%の拡散シートを用いたバックライトの正面輝度分布を示し、図11はヘイズが73%の拡散シートを用いたバックライトの正面輝度分布を示す。図10及び図11を参照して、ヘイズが80%以上である場合(図10)、相対輝度比の最大値と最小値との差(差分値ΔL)は1.5%である。一方、ヘイズが80%未満である場合(図11)、ΔLは2.6%であり、図10における差分値ΔLよりも大きくなる。
本実施の形態による拡散シート32は、80%以上の全光線透過率及び80%以上のヘイズを有する。そのため、液晶表示装置1の表示画面21の左右方向の1/3視野角は120deg以上となる。さらに、輝度ムラも抑えられ、具体的には、差分値ΔLを2.0%以下とすることができる。
拡散シート32の全光線透過率及びヘイズは、球状粒子325の含有量及びサイズにより調整可能である。たとえば、図12に示すように、サイズの大きい球状粒子325(直径7〜15μm)を含有する拡散シート32では、ヘイズが高く、全光線透過率が低い。一方、図13に示すように、サイズの小さい球状粒子325(直径1〜5μm)を含有する拡散シート32では、ヘイズが低く、全光線透過率が高い。また、球状粒子325の含有率が高いほど、拡散シートのヘイズは高くなり、全光線透過率は低くなる。このように、球状粒子325のサイズと含有率とを調整することにより、拡散シートの全光線透過率及びヘイズを調整できる。
図14は、球状粒子325のサイズと含有量とを調整することにより製造可能な拡散シートの全光線透過率とヘイズとの関係を示す図である。図14に示すとおり、球状粒子325のサイズと含有量とを調整することにより、拡散シートの全光線透過率を80%以上とし、かつ、ヘイズを80%以上とすることができる。
[製造方法]
レンチキュラレンズシートは周知の方法で製造される。レンチキュラレンズシート31を製造する工程の一例は以下のとおりである。複数のシリンドリカルレンズ312に対応した複数の溝を表面に有するロール版を準備する。ダイコータにより電離放射線硬化樹脂をロール版上に塗布する。続いて、基材部310となる基材シートをロール版に押し当てながら、電離放射線を照射して、シリンドリカルレンズ部311を基材部310上に転写する。以上の工程により、レンチキュラレンズシート31が製造される。
なお、上述の製造方法では、電離放射線硬化樹脂をロール版上に塗布したが、電離放射線硬化樹脂を基材部310上に塗布して電離放射線硬化樹脂層を形成してもよい。この場合、電離放射線硬化樹脂層をロール版に押し当てる。また、ロール版の表面と基材部310の表面とに、それぞれ電離放射線硬化樹脂を塗布してもよい。また、ロール版の代わりに、板状の平版を用いてもよい。
拡散シート32も、周知の製造方法により製造することができる。拡散シート32を製造する工程の一例は以下のとおりである。始めに、複数の球状粒子を、バインダとなる電離放射線硬化樹脂中に均一に分散する。続いて、球状粒子が分散された電離放射線硬化樹脂を、グラビアコータを用いて、基材部320となる基材シート上に塗布する。続いて、電離放射線を照射して電離放射線硬化樹脂を硬化し、拡散シート32とする。
なお、拡散シート32は上述の方法と異なる方法でも製造できる。たとえば、有機溶剤溶解性樹脂を有機溶剤に溶かした塗料を準備する。準備された塗料中に球状粒子を分散する。続いて、球状粒子が分散された塗料を基材シート上に塗布する。有機溶剤を乾燥して、拡散シート32とする。
種々の全光線透過率及びヘイズを有する複数の拡散シートを用いて、試験番号1〜3のバックライトを製造した。製造されたバックライトにIPS方式の液晶パネルを敷設し、輝度の視野角依存性及び輝度ムラを調査した。
ロール版を用いた上述の製造方法により試験番号1〜3のレンチキュラレンズシートを製造した。シリンドリカルレンズの形状はいずれも、図7に示す弓状とし、いずれも同じ寸法とした。接触角θcはいずれも63degであった。
また、上述の製造方法により、試験番号1〜3の拡散シートを製造した。製造された拡散シートの全光線透過率をJISK7361に基づいて測定し、拡散シートのヘイズをJISK7136に基づいて測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2009140615
表1を参照して、試験番号1の拡散シートの全光線透過率は80%以上であり、かつ、ヘイズも80%以上であり、本発明の範囲内であった。一方、試験番号2の拡散シートのヘイズは80%以上であるものの、全光線透過率が80%未満であり、本発明の範囲外であった。また、試験番号3の拡散シートの全光線透過率は80%以上であるものの、ヘイズが80%未満であり、本発明の範囲外であった。
面光源は以下のとおりに製造された。24mmピッチで配列された直径約3mmの複数の蛍光管を収容した筐体を準備した。蛍光管は上下方向(図1中のy方向)に並設された。筐体の開口部には、65%の透過率を有する拡散板が敷設された。
上述の面光源上に、各試験番号のレンチキュラレンズシートを敷設し、さらに、レンチキュラレンズシート上に各試験番号の拡散シートを敷設して、試験番号1〜3のバックライトを製造した。このとき、シリンドリカルレンズの並設方向は、蛍光管の並設方向と同じとした。
[調査方法]
製造された試験番号1〜3のバックライトについて、輝度の視野角依存性と、正面輝度分布とを調査した。試験番号1〜3のバックライトにIPS方式の液晶パネルを敷設した。液晶パネルを敷設後、表示画面の上下方向及び左右方向の輝度の視野角依存性を測定した。輝度は、輝度計により測定し、測定箇所は表示画面の中央部とした。測定結果に基づいて輝度の視野角依存性のグラフを作成し、作成したグラフから左右方向の1/3視野角を求めた。具体的には、左右方向の輝度の視野角依存性において、正面輝度(0degの輝度)の1/3以上の輝度を有する視野角範囲を求め、求めた視野角範囲を1/3視野角と決定した。
さらに、IPS方式の液晶パネルを敷設した各試験番号1〜3のバックライト装置について、正面輝度分布を求めた。具体的には、表示画面のうち、下辺中央部と上辺中央部とを結ぶ直線上の正面輝度を輝度計により測定した。測定結果をグラフ化し、輝度ムラが発生しているか否かを判断した。差分値ΔLが2.0%を越えていれば輝度ムラが発生したと判断し、ΔLが2.0%以下であれば輝度ムラが発生しなかったと判断した。
[調査結果]
試験番号1は、図8に示す輝度の視野角依存性を示し、図10に示す正面輝度分布を示した。試験番号2は、図9に示す輝度の視野角依存性を示し、図15に示す正面輝度分布を示した。試験番号3は、図16に示す輝度の視野角依存性を示し、図11に示す正面輝度分布を示した。
1/3視野角と、輝度ムラの判定結果とを表1に示す。輝度ムラ欄の「○」印は、輝度ムラが発生しなかったことを示し、「×」印は、輝度ムラが発生したことを示す。
試験番号1は、1/3視野角が120deg以上であった。また、差分値ΔLは1.5%であり、輝度ムラも発生しなかった。一方、試験番号2は、差分値ΔLは1.1%であり、輝度ムラは発生しなかったものの、1/3視野角が120deg未満であった。また、試験番号3は、1/3視野角が120deg以上であるものの、差分値ΔLは2.6%であり、輝度ムラが発生した。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態によるバックライトを含む液晶表示装置の分解斜視図である。 図1中のバックライトの線分II−IIでの断面図である。 図1中の光学部材の斜視図である。 図3中のレンチキュラレンズシートの線分IV−IVでの断面図である。 図3中の拡散シートの線分V−Vでの断面図である。 図4に示したレンチキュラレンズシートと異なる形状を有する他のレンチキュラレンズシートの断面図である。 図4及び図5に示したレンチキュラレンズシートと異なる形状を有する他のレンチキュラレンズシートの断面図である。 本実施の形態による拡散シートを用いた液晶表示装置で得られる輝度の視野角依存性を示す図である。 全光線透過率が80%未満の拡散シートを用いた液晶表示装置で得られる輝度の視野角依存性を示す図である。 本実施の形態による拡散シートを用いた液晶表示装置で得られる正面輝度分布を示す図である。 ヘイズが80%未満の拡散シートを用いた液晶表示装置で得られる正面輝度分布を示す図である。 図5に示した拡散シートと異なる他の拡散シートの断面図である。 図5及び図12に示した拡散シートと異なる他の拡散シートの断面図である。 拡散シートの全光線透過率とヘイズとの関係を示す図である。 実施例中の試験番号2のバックライトの正面輝度分布を示す図である。 実施例中の試験番号3のバックライトの輝度の視野角依存性を示す図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
10 バックライト
11 面光源
13 蛍光管
14 拡散板
15 光学部材
20 液晶パネル
31 レンチキュラレンズシート
32 拡散シート
312 シリンドリカルレンズ

Claims (3)

  1. 互いに並設された複数の線光源と、拡散板とを含む面光源と、
    前記面光源上に敷設され、前記線光源と並行する複数のシリンドリカルレンズを含むレンチキュラレンズシートと、
    前記レンチキュラレンズシート上に敷設され、80%以上の全光線透過率と、80%以上のヘイズとを有する拡散シートとを備えることを特徴とするバックライト。
  2. 互いに並設された複数の線光源と拡散板とを有する面光源を含むバックライトに用いられる光学部材であって、
    前記面光源上に敷設され、前記線光源と並行する複数のシリンドリカルレンズを含むレンチキュラレンズシートと、
    前記レンチキュラレンズシート上に敷設され、80%以上の全光線透過率と、80%以上のヘイズとを有する拡散シートとを備えることを特徴とする光学部材。
  3. 互いに並設された複数の線光源と、拡散板とを備える面光源と、
    前記面光源上に敷設され、前記線光源と並行する複数のシリンドリカルレンズを含むレンチキュラレンズシートと、
    前記レンチキュラレンズシート上に敷設され、80%以上の全光線透過率と、80%以上のヘイズとを有する拡散シートと、
    前記拡散シート上に敷設される液晶パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248227A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Toppan Printing Co Ltd 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置

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