JP2009139270A - 張力検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度であって高速応答性にも優れ、かつ信頼性の高い張力検出装置を提供する。
【解決手段】剛性支持部材210に一端または両端が剛性連結された支軸200と、この支軸200にベアリング220を介して回転可能に支持されたロール300とを備え、上記ロール300の外周に巻き掛け状に搬送される連続体Mに作用する張力Tを検出する張力検出装置であって、上記支軸200ないし上記剛性支持部材210における上記張力に起因した剪断応力の影響を受ける部位に上記支軸200ないし上記剛性支持部材210の強度に影響を与えない細孔210を設けるとともに、この細孔210内に上記剪断応力を検出する応力センサ400を埋設し、この応力センサ400からの出力を用いて上記連続体に作用する張力Tとして取得するようにした。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、張力検出装置に関し、紙、フィルム、金属箔等のシート状、あるいは線材等の線状の長尺物をロール状に巻かれた状態から繰り出し、あるいは、ロール状に巻き取るのに際し、搬送中の長尺物に作用する張力を連続検出する技術に関する。
長尺物に対して処理を連続的に行う場合、ロール状に巻かれた状態から繰り出し、ロール状に巻き取るまでの1または複数のロールによる搬送途中において行われる。このような処理を長尺物の長手方向について均一に行うためには、搬送途中の長尺物に作用する張力を一定に保つことが望まれる。また、処理後の長尺物を中心から外周にわたって適正に巻き取るためにも、巻き取りロール近傍の長尺物の張力を一定に保つ必要がある。このような長尺物の張力の制御は通常、搬送途中の長尺物の張力をリアルタイムで検出し、巻き取りロールの駆動モータの駆動力をフィードバック制御することにより行われる。
上記のような用途に用いる長尺物の張力検出装置としては、たとえば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された張力検出装置は、固定壁とロール軸支持部との間をロール軸の軸直角方向に離れる一対の薄状の梁で連結し、この一対の梁の表面に歪ゲージを貼着した構成を備える。ロールに巻きかけ状に搬送される長尺物の張力に起因してロール軸に荷重が作用すると、一対の梁が変形し、この変形が歪ゲージによって検出される。一対の梁の変形は長尺物に作用する張力を反映したものであるから、上記構成の張力検出装置によって長尺物の張力を検出することができる。
しかしながら、上記構成の張力検出装置においては、次のような問題がある。
第1に、歪ゲージは、一対の梁の表面の主応力を検出するものであるが、梁の各所において応力が異なることから、歪ゲージの貼着場所によって、出力が種々に変化するため、一定の再現性を得ることが非常に困難である。すなわち、梁の加工を精密に行った上で、歪ゲージの貼着場所を正確に規定し、さらに、必要な校正を行う必要があり、このことは、少なからずコスト上昇を招く。
第2に、剛性が比較的低い一対の梁がロール全体の固有周波数を低下させることから、ロールが共振によって大きく振動し、張力測定が不能に陥るおそれがあるし、また、ロールの振動に起因して、長尺物の張力に揺らぎが生じ、長尺物の巻き取りに悪影響を及ぼす虞れもある。すなわち、上記構成の張力検出装置は、高速応答性に乏しい。
第3に、繰り出し側のロールを停止し、巻き取り側のロールを回転させて長尺物の緊張状態を作り出す際、緊張状態となった瞬間に長尺物に巨大な張力が作用するが、このような張力に起因した荷重によって一対の梁が破損してしまう虞れもある。
特開平5−10836号公報
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、高精度であって高速応答性にも優れ、かつ信頼性の高い張力検出装置を提供することをその課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用している。
本願発明によって提供される張力検出装置は、剛性支持部材に一端または両端が剛性接続された支軸と、この支軸にベアリングを介して回転可能に支持されたロールとを備え、上記ロールの外周に巻き掛け状に搬送される連続体に作用する張力を検出する張力検出装置であって、上記支軸ないし上記剛性支持部材における上記張力に起因した剪断応力の影響を受ける部位に上記支軸ないし上記剛性支持部材の強度に影響を与えない細孔を設けるとともに、この細孔内に上記剪断応力を検出する応力センサを埋設し、この応力センサからの出力を用いて上記連続体に作用する張力を取得するようにしたことを特徴とする。
好ましい実施の形態においては、上記応力センサは、上記ベアリングよりも上記剛性支持部材側の適部に設けられている。
ロールには、これに掛け回されて走行する連続体の張力に起因して軸直角方向の荷重が作用し、この荷重は、ベアリングを介して支軸に作用する。この荷重の影響を受けて、支軸ないしはその一端または両端が剛性接続される剛性支持部材にはさまざまな応力が作用する。上記構成に係る張力検出装置では、支軸ないしは剛性支持部材に作用する応力のうち、剪断応力を検出することにより、連続体の張力を検出するようにしている。剪断応力は、基本的には、ベアリングから剛性支持部材までのどの軸方向位置においても均等に作用するから、応力センサを設置するべき軸方向位置の自由度が高まる。また、応力センサは、支軸ないし剛性支持部材の強度に影響を与えない細孔内に埋設されているので、支軸ないしロールの共振周波数を高く設定することができ、共振による悪影響を減じて、応答性のよい張力検出を行うことができる。
好ましい実施の形態においてはまた、上記応力センサは、上記支軸ないし上記剛性支持部材の軸直交断面における、上記張力に起因した主応力の不感領域に配置されている。
上記主応力の不感領域では、引っ張り応力や圧縮応力が作用せず、剪断応力のみが作用する。したがって、ノイズ成分を排除し、精度よく剪断応力を検出することができ、このことは、精度良い張力検出に寄与する。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記応力センサは、上記細孔が設けられる部材と同等の材質からなり、所定厚みを有する平板状の基体と、この基体の両面に設置された抵抗体と、を含んで構成され、上記基体は、その表面が上記支軸の軸線と平行となるように配置され、かつ、上記抵抗体は、上記基体の両面において、互いに対称となるように設置されている。
好ましい実施の形態においてはまた、上記応力センサにおける両面に設置された抵抗体は、上記基体の各面において、上記支軸に作用する荷重の方向に対してそれぞれ45°の角度をもち、かつ互いに直交する関係にある1対の抵抗体である。
このような構成によれば、必要な抵抗体を含む応力センサが小型化され、上記した細孔内に適切に埋設することができる。
好ましい実施の形態においては、上記応力センサは、上記細孔内に充填された樹脂接着剤により、上記細孔の内壁との間の空隙を埋めるようにして埋設されている。
これらの構成によれば、必要な抵抗体を含む応力センサが小型化され、上記した細孔内に適切に埋設することができる。
好ましい実施の形態においてはまた、少なくとも温度補償部、増幅部、および、A/D変換部を含む信号処理回路をさらに備えている。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記応力センサにおける4つの抵抗体を抵抗要素とするブリッジ回路により構成されている。
これらの構成によれば、ベアリングから発生する熱の影響を排除して、連続して精度のよい張力検出を継続することができ、また、信号処理回路も簡易なものとなる。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1ないし図6は、本願発明に係る張力検出装置100の一実施形態を示している。この張力検出装置100は、たとえば、紙、フィルム、金属箔等の一定幅の帯状シート、あるいは線材等の帯状連続体Mに作用する張力を検出する装置である。
この張力検出装置100は、両端が剛性支持部材210に剛性接続された所定長さの支軸200と、この支軸に対してベアリング220を介して回転可能に支持された円筒状のロール300と、上記支軸200に埋設された応力センサ400とを備えている。
支軸200は、たとえば、ステンレスによって形成され、軸径は、たとえば200mmである。ロール300は、適当な金属材料で形成され、好ましくは滑らかな表面をもっており、搬送するべき帯状シート(帯状連続体)Mの幅に対して十分な軸方向長さをもっている。ベアリング220は、ロール300をその両端部付近で支軸200に対して回転可能に支持するべく、2箇所において、支軸200とロール300との間に介装されている。なお、帯状連続体Mは、たとえば、厚み数十ないし数百μmのフィルムである。
上記支軸200ないしこれに支持されたロール300は、このロール300に巻き掛かるようにして搬送される帯状連続体Mに作用する張力Tに起因して、支軸200に対し、軸直角方向の荷重が作用するように、他の搬送用ローラとの関係が規定される。図1に示す構成例では、ロール300に対する上流側および下流側に、ロールより低位にある2つのローラ310,320を配置するとともに、搬送するべき帯状連続体Mを、上流側のローラ310の下部、上記ロール300の上部、および下流側のローラ320の下部に順次掛け回るようにして取り回している。2つのローラ310,320およびロール300は、自由回転する。この例では、2つのローラ310,320が同一高さ位置にあり、かつ、ロール300からの距離が等しいので、ロール300には、帯状連続体Mの張力T、ならびにロール300の重量に起因して垂直方向下方を向く荷重Fが作用し、この荷重Fは、ベアリング220を介して支軸200に作用する。上記のように取り回された帯状連続体Mは、最終的に、回転駆動制御される巻き取りローラ330に巻き取られる。
支軸200における上記ベアリング220と剛性支持部材210との間には、たとえば、直径3mm程度の細孔201が、好ましくは、上記した荷重Fの方向と平行(軸直角方向)であり、支軸200の軸心CLを通る方向に設けられ、この細孔201内には、応力センサ400が埋設される。より具体的には、上記荷重Fに起因した剪断応力を検出可能な応力センサ400が、上記荷重Fに起因した主応力の不感領域において、上記細孔201の内部に埋設される。以下そのための具体的構成を詳説する。
上記主応力の不感領域とは、荷重Fに起因した支軸200の軸方向の引っ張り応力も圧縮応力も作用しない領域をいい、軸方向に一様な断面を有する上記支軸200の場合、通常、軸心CL付近に存在するが、このような応力不感領域は、実際に用いる支軸200ないし剛性支持部材210の形態、荷重が作用する位置および方向にしたがって有限要素法を用いた解析をすることによって特定することができる。
図1に示したロール300の支持構成の場合、ベアリング220と剛性支持部材210との間のいずれの箇所においても、上記荷重Fに起因した剪断応力が一様に作用する。そして、上記の主応力の不感領域は、支軸200の軸心付近に存在する。したがって、支軸200における上記ベアリング220から上記剛性支持部材210までの間の軸心付近に、剪断応力を検出しうる応力センサ400を埋設することにより、引っ張り応力や圧縮応力成分がノイズとして混入することなく、上記荷重Fに起因した剪断応力を検出することができるのである。
応力センサ400の具体的構成例を図3に示す。この応力センサ400は、短辺が上記細孔201の内径と同等の約3mm、長辺がたとえば5mm程度の長矩形をした基板410の表裏両面に、それぞれ延長方向が基板の長辺方向に対して45°傾斜し、かつ互いに90°の交差角をもつ一対の抵抗体a,b,c,dを形成して構成されている。基板410としては、支軸200の材質と同一の材質が選択されることが望ましく、本実施形態の場合は、ステンレスが採用され、厚みはたとえば0.5mmである。この基板410には、絶縁被膜を介して上記の抵抗体a,b,c,dおよび必要な配線パターン411が、たとえば薄膜形成プロセスによって形成される。抵抗体a,b,c,dおよび配線パターン411は、端子部412を除き、保護膜(図示略)で覆われる。各端子部412には、必要な外部リード(図示略)が接続される。
上記構成の応力センサ400は、図4および図5に詳示するように、上記細孔201内に、基板410の長辺が細孔201の対向する内壁に接するようにして埋設される。このとき、好ましくは、基板410の各面が支軸200の軸心CLと平行となり、かつ、軸心CLを挟むように方向づけられる。また、細孔201の深さ方向の位置についていえば、基板410の中心が、支軸200の軸心CL付近に位置するようにする。上記したように、この応力センサ400を、主応力の不感領域に配置するためである。なお、応力センサ400の細孔201への埋設固定は、たとえば、エポキシ系熱硬化性接着剤を細孔201内に充填することによって行われる。このとき、基板410の各長辺が細孔210の内壁に確実に固定されることが肝要である。
図6に示すように、応力センサ400に含まれる4つの抵抗体a,b,c,dは、ブリッジ回路450の各抵抗要素を構成するように接続され、このブリッジ回路450の出力は、増幅回路460、ないしA/D変換部470を介して、所望の制御入力情報としての利用に供される。
上記構成において、ロール300に掛け回る帯状連続体Mのロール300への導入部分Maとロール300からの離脱部分Mbとのなす角度をθとすると、支軸200のベアリング位置には、帯状連続体Mの各部分Ma,Mbに作用する張力Tの垂直方向成分と、ロール300の重量Rwの和からなる荷重Fが作用する(式1)。
Figure 2009139270
すなわち、図1に示したような帯状連続体Mのロール300への取り回し構成において、荷重Fは、帯状連続体Mの張力Tの変動のみによって変動するから、上記荷重Fおよびその変動を正確に知ることができれば、実質的に、張力Tおよびその変動を正確に検出することができることになる。
図3に示す応力センサ400において、荷重Fに起因して、抵抗体bおよびdは伸長してそれらの抵抗値は増大し、抵抗体aおよびcは圧縮させられてそれらの抵抗値は減少する。各抵抗体a,b,c,dに生じる歪み量をそれぞれεa,εb,εc,εdとすると、ブリッジ回路の出力電圧は、(ks*E/4)*((εa−εb)+(εc−εd))[ただし、Ksは、ゲージ率、Eは、ブリッジ電圧]で表されるから、応力センサ400の埋設部分における剪断応力に相当する出力電圧が、ある程度増幅された格好で出力される。この剪断応力は、支軸200の弾性限度内で上記荷重Fの大きさと線形に対応する。上記荷重Fまた、各抵抗体a,b,c,dの温度係数は同じであるので、このブリッジ回路構成は、温度の影響を除外した温度補償機能をも発揮する。
また、上述したように、応力センサ400は、支軸200における主応力の不感領域に埋設されているから、荷重Fに起因した主応力による各抵抗体a,b,c,dの抵抗値変動は回避される。
さらには、この実施形態では、応力センサ400の基板410は、支軸200の材質と同じステンレスで形成されており、しかも、応力センサ400を細孔201内に固定するためのエポキシ系熱硬化性接着剤は、硬化時の機械的性質がステンレスに近似している。
このようなことから、上記構成の張力検出装置100によれば、荷重Fの大きさ、ひいては帯状連続体Mに作用する張力Tの大きさ、ないしは、それらのその変動をより精度良く検出することができる。
しかも、応力センサ400は、支軸200に設けた細孔201内に埋設されているから、細孔201によって支軸200が強度低下をもたらすこともなく、強度低下によって支軸200、ないしはロール300の支持構成全体の共振周波数が低下するといったこともない。したがって、上記構成の張力検出装置100によれば、帯状連続体Mに作用する張力Tを、応答性よく検出することができる。帯状連続体Mを各ローラ310,320ないしロール300を取りまわし、先端を巻き取りローラ330に連結してこの巻き取りローラ330を回転駆動させる動作初期には、帯状連続体Mが弛緩状態から急激に緊張状態に移行する。上記構成の張力検出装置100においては、このような急激な緊張状態への移行にも支軸200の支持剛性が十分となることから、問題なく対処することができる。
このような張力検出装置100の出力は、帯状連続体Mに作用する張力Tを常時監視するといったほか、たとえば、巻き取りローラ330の駆動制御の入力情報として利用し、連続搬送されつつ巻き取りローラ330に巻き取られる帯状連続体Mに作用する張力Tを一定に保つフィードバック制御を行うことができる。これにより、所定の処理済の帯状連続体Mの巻き取りローラ330への巻き取り品位を、その中心側から外周側にかけて、一定にすることができる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されることはなく、各請求項に記載した範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に含まれる。
実施形態では、ロール300の支軸200は、その両端を剛性支持部材210に剛性支持させているが、支軸200を剛性支持部材210に対して片持ち状に剛性支持させる場合も、同様に本願発明を適用することができる。
また、実施形態では、ロール300ないしこれを支持する支軸200を水平状に配置しているが、ロール300ないし支軸200を垂直状に配置することもできる。この場合、ベアリングを介して支軸に軸直角方向に作用する荷重には、ローラの重量は含まれなくなる。
実施形態では、ロール300の下流側にローラ320を配置し、ロール300からの帯状連続体Mの離脱部分Mbの走行角度を一定にしているが、図7に示す張力検出装置100Aのように、ロール300から離脱した帯状連続体Mを直接巻き取りローラ330に巻き取る構成としてももちろんよい。この場合、ロール300から離脱する部分の張力の垂直方向成分の大きさが、巻き取りローラ330への走行角度の変動によって変動する。このような変動は、帯状連続体Mの走行角度を直接光学センサによって検出したり、巻き取りローラ300の回転数を検出して間接的に帯状連続体Mの走行角度を推定し、荷重Fの補正を行えばよい。
さらには、実施形態では、支軸200自体に細孔201を設け、この細孔201内に応力センサ400を埋設しているが、荷重Fの影響によって剪断力が作用する部位であれば、剛性支持部材210であっても、その部位に細孔を設け、この細孔内に応力センサを埋設することができる。
さらに、応力センサ400の構成、および、細孔201内への配置の姿勢についても、図に示したもののほか、種々の変形が可能である。要は、ローラに巻き掛かる帯状連続体の張力Tに起因して軸直角方向に作用する荷重の大きさを、支軸に設けた細孔内においてこの支軸に作用する剪断応力として検出することができる応力センサによって検出することができればよいのである。
本願発明に係る張力検出装置の一実施形態の全体構成を示す模式図である。 図1に示す張力検出装置の要部断面図であり、図1のII-II線断面に相当する図である。 応力センサの一例の全体斜視図である。 支軸の細孔に対する応力センサの埋設状態を示す詳細図である。 図4のV-V線断面図である。 応力センサを含む回路の一例の説明図である。 本願発明に張力検出装置の他の実施形態の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
100,100A 張力検出装置
200 支軸
201 細孔
210 剛性支持部材
220 ベアリング
300 ロール
310 ローラ
320 ローラ
330 巻き取りローラ
400 応力センサ
410 基板
a,b,c,d 抵抗体
411 配線パターン
412 端子部
450 ブリッジ回路
460 増幅回路
470 A/D変換部
F 荷重
T 張力
CL 軸心
M 帯状連続体
Ma 導入部分
Mb 離脱部分

Claims (8)

  1. 剛性支持部材に一端または両端が剛性接続された支軸と、この支軸にベアリングを介して回転可能に支持されたロールとを備え、上記ロールの外周に巻き掛け状に搬送される連続体に作用する張力を検出する張力検出装置であって、
    上記支軸ないし上記剛性支持部材における上記張力に起因した剪断応力の影響を受ける部位に上記支軸ないし上記剛性支持部材の強度に影響を与えない細孔を設けるとともに、この細孔内に上記剪断応力を検出する応力センサを埋設し、この応力センサからの出力を用いて上記連続体に作用する張力を取得するようにしたことを特徴とする、張力検出装置。
  2. 上記応力センサは、上記ベアリングよりも上記剛性支持部材側の適部に設けられている、請求項1に記載の張力検出装置。
  3. 上記応力センサは、上記支軸ないし上記剛性支持部材の軸直交断面における、上記張力に起因した主応力の不感領域に配置されている、請求項1または2に記載の張力検出装置。
  4. 上記応力センサは、上記細孔が設けられる部材と同等の材質からなり、所定厚みを有する平板状の基体と、この基体の両面に設置された抵抗体と、を含んで構成され、
    上記基体は、その表面が上記支軸の軸線と平行となるように配置され、かつ、上記抵抗体は、上記基体の両面において、互いに対称となるように設置されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の張力検出装置。
  5. 上記応力センサにおける両面に設置された抵抗体は、上記基体の各面において、上記支軸に作用する荷重の方向に対してそれぞれ45°の角度をもち、かつ互いに直交する関係にある1対の抵抗体である、請求項4に記載の張力検出装置。
  6. 上記応力センサは、上記細孔内に充填された樹脂接着剤により、上記細孔の内壁との間の空隙を埋めるようにして埋設されている、請求項4または5に記載の張力検出装置。
  7. 少なくとも温度補償部、増幅部、およびA/D変換部を含む信号処理回路をさらに備えている、請求項1ないし6のいずれかに記載の張力検出装置。
  8. 上記温度補償部は、上記応力センサにおける4つの抵抗体を抵抗要素とするブリッジ回路により構成されている、請求項7に記載の張力検出装置。
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