JP2009139056A - 空気汚染物の除去装置及びレンジフード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状の本体3に上空気流通部23と下空気流通部24を形成し、その上空気流通部23を排気用ファン4の吸い込み側に連通すると共に、下空気流通部24を斜め上向きでほぼ接線方向に空気が流通する形状とし、前記排気用ファン4を駆動することで下空気流通部24を通して空気が本体3内に旋回空気流として流れることで、その空気の汚染物を遠心力で分解して本体3の内面に付着して分離できるようにした空気汚染物の除去装置。
【選択図】図3
Description
前述の空気汚染物の除去装置としては、例えば特許文献1に開示されたように、汚染物を含有した空気を旋回空気流として遠心力で汚染物を分離して除去するサイクロンタイプの装置が知られている。
前記本体3の上空気流通部23から空気を吸い込む排気用ファン4を備え、
前記下空気流通路24は、斜め上向きで本体3のほぼ接線方向に空気が流通して本体3内で旋回空気流cとなる形状で、この下空気流通部24は前記本体3の外周寄りに周方向に間隔を置いて複数有していることを特徴とする空気汚染物の除去装置である。
この補助旋回空気流dの旋回方向は、下空気流通部24を流通することにより発生する旋回空気流cの旋回方向と反対である構成とすることができる。
この環状空間部51内に補助旋回空気流dが発生する構成とすることができる。
前記フード1内の空気が下空気流通部24から本体3内に流通し、排気ダクト5で屋外に排出するようにしたことを特徴とするレンジフードである。
したがって、下空気流通部24を旋回空気流が発生する形状とすれば良く、簡単な構成で、少ない部品点数で旋回空気流を発生でき、コスト安とすることができる。
前記フード1は調理器具の上方に配設されて調理時に発生した油煙を含む空気を効率良く捕集するものである。
例えば、上面板10と周面板11で下面が開口した箱形状のフード本体12と、ガイド板13と、整流板14を備え、ガイド板13は平面板13aと漏斗状板13bを有し、その漏斗状板13bと整流板14との間に空気流入口15を形成し、フード本体12の下面開口部12aから空気が流入し、空気流入口15を通して漏斗状板13bに沿って上方に空気が流れるようにしてある。なお、フード1は、フード本体12にガイド板13又は整流板14のみを設けた形状、フード本体12のみの形状でも良い。
前記上空気流通部23は上部閉塞板21のほぼ中央に形成され、前記下空気流通部24は下部閉塞板22の外周寄りに周方向に間隔を置いて複数形成してある。
この実施の形態では下部閉塞板22はフード1の上面板10としてあり、フード1内に流入した空気が下空気流通部24から本体3内に流入する。
前記下部閉塞板22を上面板10とは別としても良い。その場合には上面板10に開口を形成し、開口を通して下空気流通部24からフード1内の空気を本体3内に吸い込みされる。
また、前記上部閉塞板21、下部閉塞板22は筒体20と別体でも良いし、一体でも良い。
例えば、図5に示すように下部閉塞板22に形成した入口30と、下部閉塞板22の内面に取付けた入口30を覆うカバー31を有し、そのカバー31は斜め上向きの横板31aと左右の縦板31bで下向きコ字形状で、そのカバー31と下部閉塞板22の内面とで出口32を形成していると共に、入口30と出口32を連通し、かつ本体3の接線方向に向かう流路33を形成し、前記入口30から流路33に流入した空気は横板31aに沿って斜め上向きに流れると共に、左右の縦板31bに沿ってほぼ接線方向に流れる。
例えば、図6に示すように、斜めの上向きの流通孔34を有するノズル35を取付け、その流通孔34を入口30に連通する。
この凹陥部36は、斜め上向き部と下向き部でほぼへの字形状の横面36aと左右の縦面36bを有し、凹陥部36の開口部を入口30とすると共に、横面36aの下向き部に出口32を形成する。つまり、凹陥部36が前述のカバー31とほぼ同一形状としてある。
この下空気流通部24から本体3内に流入する空気は、斜め上向きで、ほぼ接線方向に流れるので、本体3(筒体20)内に図3に2点鎖線で示すような旋回空気流cが下から上に向けて発生する。
このようであるから、前述の本体3(筒体20内)に流入した空気に含まれた油滴、煤煙粒子、塵芥等の汚染物は、旋回空気流の遠心力によって本体3(筒体20)の内面に付着し、前述の旋回空気流の空気と分離して除去される。
例えば、図5のカバー31の斜め上向きの横板31aが下空気流通部24の上面24aで、この斜め上向きの横板31aに沿って上向きに空気が流れる。
図6のノズル35の上面35aを斜め上向きとして下空気流通部24の上面24aとする。
図7の凹陥部36の横面36aの斜め上向き部を下空気流通部24の上面24aとする。
そこで、前記下部閉塞板22に油溜め部を形成し、その油溜め部にドレーン口を形成することで、前述の分離した油分をドレーン口から回収できるようにした。
例えば、図3、図4に示すように下部閉塞板22の中央部分を漏斗形状として油溜め部25とし、その下部にドレーン口26を形成すると共に、油受け27を着脱自在に取付け、その油受け27内に分離した油分を回収できるようにする。
前記環状凹部38の最も低い部分(油分が集まる部分)にドレーン口26を形成し、油受け27を着脱自在に取付けて油受け27内に分離した油分を回収できるようにする。
前記補助旋回空気流発生手段40は、本体3(筒体20)の上部に複数のノズル41を本体3のほぼ接線方向に向けて取付け、図示しない空気発生源からの空気を本体3の内面に向けてほぼ接線方向から吹きつけるようにしてある。
この補助旋回空気流dの旋回方向は前記旋回空気流cの旋回方向と反対である。
例えば、図4において旋回空気流cは時計方向に旋回し、補助旋回空気流dは反時計方向に旋回する。
例えば、図3と図4に示すように本体3の上部寄り内部に筒体50を設けて本体3の内面との間に環状空間部51を形成している。
前記上部閉塞板21に筒体50を下向きに一体的に設けて環状空間部51を形成している。
そして、前記補助旋回空気流dを環状空間部51で発生させるようにしてある。
したがって、汚染物をより一層効率良く分離して除去できる。
例えば、前述の筒体50を、上部が大径で下部が小径のテーパ形状とすることで、補助旋回空気流dが筒体50の外周面に沿って順次下向きとなる。
これによって、汚染物の除去効率が最も良く、多量に除去できる。
例えば、環状空間部51を形成するのであれば長手方向に亘って同一径の筒体50を設ければ良い。
また、補助旋回空気流dを下向きに流すのであれば、ノズル41を水平に対して下向きに斜めの姿勢として取付ければ良い。
図1、図2に示すと同様のフード1と、図3、図4に示す空気汚染物の除去装置を用い、下記の条件で本体3内の空気速度の分布を測定した。
本体3(筒体20)の半径150mmm、高さ(長さ)1000mm、排気用ファン4の吐出風量170m3/h、通t隊50は無。
風速の測定点rは、本体3の外周から25mm間隔で6ヶ所で、本体3の高さ方向において下部から100mm間隔で7ヶ所とした。
Claims (7)
- 筒形状で上空気流通部23と下空気流通部24を有した本体3と、
前記本体3の上空気流通部23から空気を吸い込む排気用ファン4を備え、
前記下空気流通路24は、斜め上向きで本体3のほぼ接線方向に空気が流通して本体3内で旋回空気流cとなる形状で、この下空気流通部24は前記本体3の外周寄りに周方向に間隔を置いて複数有していることを特徴とする空気汚染物の除去装置。 - 周方向に間隔を置いて複数有する下空気流通部24は、1つの下空気流通部24から本体3内に流入した空気が、隣接した他の下空気流通部24の上面24aに当たることで斜め上向きの流れとなるようにした請求項1記載の空気汚染物の除去装置。
- 本体3の上部寄り内部に補助旋回空気流dを発生する補助旋回空気流発生手段40を設け、
この補助旋回空気流dの旋回方向は、下空気流通部24を流通することにより発生する旋回空気流cの旋回方向と反対である請求項1又は2記載の空気汚染物の除去装置。 - 補助旋回空気流dが下向きに流れるようにした請求項3記載の空気汚染物の除去装置。
- 本体3の上部寄り内部に筒体50を設け、この筒体50と本体3の内面で環状空間部51を形成し、
この環状空間部51内に補助旋回空気流dが発生するようにした請求項3記載の空気汚染物の除去装置。 - 補助旋回空気流dが下向きに流れるようにした請求項5記載の空気汚染物の除去装置。
- フード1と、請求項1〜6いずれか1項に記載の空気汚染物の除去装置を備え、
前記フード1内の空気が下空気流通部24から本体3内に流通し、排気ダクト5で屋外に排出するようにしたことを特徴とするレンジフード。
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