JP2009138630A - 可変容量コンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】クランク室に多量の液冷媒が貯留することに起因する起動遅れを極力防止できる可変容量コンプレッサを提供する。
【解決手段】斜板15の揺動によって複数のピストン9が各シリンダボア8内を往復移動し、クランク室10と吐出室21を連通する給気通路を設け、クランク室10と吸入室20を連通する抽気通路25を設け、給気通路の冷媒通過量を調整して各ピストン9の背圧であるクランク室圧を調整することによって斜板15の傾斜角度が可変され、斜板15の傾斜角度の可変によって各ピストン9の往復ストロークが可変される可変容量コンプレッサ1において、抽気通路25を通ってクランク室10に冷媒が逆流するのを阻止する低圧側逆止め弁30を設けた。又、冷凍サイクル内の高圧側の冷媒が給気通路を通ってクランク室10に逆流するのを阻止する高圧側逆止め弁を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】斜板15の揺動によって複数のピストン9が各シリンダボア8内を往復移動し、クランク室10と吐出室21を連通する給気通路を設け、クランク室10と吸入室20を連通する抽気通路25を設け、給気通路の冷媒通過量を調整して各ピストン9の背圧であるクランク室圧を調整することによって斜板15の傾斜角度が可変され、斜板15の傾斜角度の可変によって各ピストン9の往復ストロークが可変される可変容量コンプレッサ1において、抽気通路25を通ってクランク室10に冷媒が逆流するのを阻止する低圧側逆止め弁30を設けた。又、冷凍サイクル内の高圧側の冷媒が給気通路を通ってクランク室10に逆流するのを阻止する高圧側逆止め弁を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、斜板の傾斜角によってピストンの吐出容量を可変する可変容量コンプレッサに関する。
この種の従来の可変容量コンプレッサとしては、特許文献1に開示されたものがある。
この可変容量コンプレッサ100は、図4に示すように、ハウジング101を有する。ハウジング101は、シリンダブロック101aと、シリンダブロック101aの一端側に配置されたフロントヘッド101bと、シリンダブロック101aの他端側に弁体102を介して配置されたリアヘッド101cとが組み付けされることによって主に構成されている。
ハウジング101の中心には駆動軸103が配置されている。駆動軸103の両端側は、ラジアル軸受部104とラジアル軸受部105を介してハウジング101に回転自在に支持されている。
シリンダブロック101a内には、駆動軸103を中心とする円周上に複数のシリンダボア106が形成されており、この各シリンダボア106内にピストン107がそれぞれ摺動自在に配置されている。フロントヘッド101b内には、複数のシリンダボア106に連通するクランク室108が形成されている。このクランク室108には、駆動軸103の外周に固定されたロータ109と、駆動軸103の外周に軸方向に移動自在に配置されたスリーブ110と、スリーブ110の外周側に配置され、連結リンク111を介してロータ109に連結されたジャーナル112と、ジャーナル112の外周に固定された斜板113とがそれぞれ設けられている。斜板113の外周部に一対のシュー114を介して各ピストン107が係合されている。
スリーブ110の両端には、第1及び第2バネS1,S2がそれぞれ配置され、この第1及び第2バネS1,S2のバネ力の均衡によって、運転停止後に斜板113が初期駆動位置に戻される。
連結リンク111は、第1回転支点部111aによってロータ109に、第2回転支点部111bによってジャーナル112にそれぞれ連結されている。
駆動軸103が回転すると、ロータ109、斜板113等によって各ピストン107がシリンダボア106内を往復移動し、斜板113の傾斜角によって各ピストン107の往復ストロークが可変される。
リアヘッド101cには、冷媒ガスの吸入室120と吐出室121とが形成されている。吸入室120は、冷凍サイクルのエバポレータの出口側に接続されている。吐出室121は、冷凍サイクルの凝縮器の入口側に接続されている。又、吸入室120と吐出室121は、各シリンダボア106に弁体102を介して仕切られている。双方の室を仕切る弁体102の箇所には、吸入弁付きの吸入孔(図示せず)と吐出弁付きの吐出孔122がそれぞれ形成されている。
また、クランク室108と吸入室120との間には、常時連通する抽気通路(図示せず)が形成されている。クランク室108と吐出室121との間には、給気通路123が形成されている。給気通路123には圧力制御弁124が配置されている。圧力制御弁124の開度を制御することによってクランク室108の圧力を調整できるよう構成されている。
上記構成において、駆動軸103が回転駆動されると、斜板113が揺動して各ピストン107が往復運動する。各ピストン107の吸入行程では、吸入室120から冷媒がシリンダボア106内に供給され、供給された冷媒がピストン107の圧縮行程で圧縮されて吐出室121に吐出される。吐出された冷媒は、冷凍サイクルを循環して冷房等に供されて再び可変容量コンプレッサ100に戻ってくる。
このような可変容量コンプレッサ100の駆動時にあって、冷凍サイクルの熱負荷が大きくなると、クランク室108の圧力が低圧側に調整される。すると、各ピストン107の背圧であるクランク室圧及び第1バネS1のバネ力による反時計方向モーメントと、各ピストン107の前面圧及び第2バネS2のバネ力による時計方向モーメントのバランスがくずれ、斜板113とジャーナル112の一体部材に対し第2回転支点部111bを中心として斜板113の傾斜角度を大きくする方向の時計方向モーメントが大きくなり、双方のモーメントがバランスする位置まで連結リンク111が図4のa矢印方向に回転する。この連結リンク111の回転によって斜板113の傾斜角度が大きくなる。斜板113の傾斜角度が大きくなると、各ピストン107の往復ストロークが大きくなり、冷媒の吐出容量が大きくなって、冷房能力等が大きくなる。
又、冷凍サイクルの熱負荷が小さくなると、クランク室108の圧力が高圧側に調整される。すると、各ピストン107の背圧であるクランク室圧及び第1バネS1のバネ力による反時計方向モーメントと、各ピストン107の前面圧及び第2バネS2のバネ力による時計方向モーメントのバランスがくずれ、斜板113とジャーナル112の一体部材に対し第2回転支点部111bを中心として斜板113の傾斜角度を小さくする方向の反時計方向モーメントが大きくなり、双方のモーメントがバランスする位置まで連結リンク111が図4のb矢印方向に回転する。この連結リンク111の回転によって斜板113の傾斜角度が小さくなる。斜板113の傾斜角度が小さくなると、各ピストン107の往復ストロークが小さくなり、冷媒の吐出容量が小さくなって、冷房能力等が小さくなる。可変容量コンプレッサ100は、このような運転によって省動力化が図られる。
特開2006−233855号公報
ところで、可変容量コンプレッサ100は、運転停止後に長期間放置されると、冷凍サイクル内の昼夜の温度差により冷凍サイクル内で冷媒の移動が起こる。特に、車両用空気調和装置として搭載された場合には、昼夜の温度差による影響を受けやすく、冷凍サイクル内での冷媒の移動が起きやすい。
このような冷媒の移動によって、冷媒が可変容量コンプレッサ100内に入り込み、可変容量コンプレッサ100内に入り込んだ冷媒が抽気通路(図示せず)や給気通路123よりクランク室108に入り込む。クランク室108に入り込んだ冷媒が凝縮し、液冷媒となって貯留する現象が発生する。クランク室108内に多量の液冷媒が貯留した状態で、可変容量コンプレッサ100を起動すると、クランク室108内の液冷媒が抽気通路(図示せず)より吸入室120に排出され、クランク室108内の液冷媒がある程度なくなるまで斜板113がフルストローク状態にならず、いわゆる起動遅れが発生するという問題がある。
そこで、本発明は、クランク室に多量の液冷媒が貯留することに起因する起動遅れを極力防止できる可変容量コンプレッサを提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ハウジング内に複数のシリンダボアとこれに連通するクランク室とが設けられ、前記ハウジングには前記クランク室を貫通するよう駆動軸が回転自在に設けられ、前記クランク室には前記駆動軸の回転によって揺動する斜板が設けられ、前記斜板の揺動によって複数の前記シリンダボア内を往復移動する複数のピストンが設けられていると共に、前記ハウジングには前記シリンダボア内に冷媒を供給する吸入室と前記シリンダボア内から冷媒が吐出される吐出室がそれぞれ設けられ、前記クランク室と前記吐出室を連通する給気通路が設けられ、前記クランク室と吸入室を連通する抽気通路が設けられ、前記給気通路と前記抽気通路の少なくともいずれか一方の冷媒通過量を調整して前記各ピストンの背圧であるクランク室圧を調整することによって前記斜板の傾斜角度が可変され、前記斜板の傾斜角度の可変によって前記各ピストンの往復ストロークが可変される可変容量コンプレッサにおいて、前記抽気通路を通って前記クランク室に冷媒が逆流するのを阻止する低圧側逆止め手段が設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の可変容量コンプレッサであって、冷凍サイクルの高圧側から冷媒が前記給気通路を通って前記クランク室に逆流するのを阻止する高圧側逆止め手段が設けられたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、前記低圧側逆止め手段は、自重によって弁内通路を閉塞する低圧側逆止め弁であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、運転停止後に長期間放置されると、冷凍サイクル内の昼夜の温度差により冷凍サイクル内で冷媒の移動が発生しても、抽気通路を通って冷媒がクランク室に入り込むことが低圧側逆止め手段によって阻止される。従って、運転停止後に長期間放置されても、クランク室に多量の液冷媒が貯留することに起因する起動遅れを極力防止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、運転停止後に長期間放置されると、冷凍サイクル内の昼夜の温度差により冷凍サイクル内で冷媒の移動が発生しても、給気通路を通って冷媒がクランク室に入り込むことが高圧側逆止め手段によって阻止される。従って、運転停止後に長期間放置されても、クランク室に多量の液冷媒が貯留することに起因する起動遅れを確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、低圧側逆止め手段を簡単に、しかも、低コストに構成できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施の形態を示し、図1は可変容量コンプレッサの低圧側逆止め弁が見える全体断面図、図2は可変容量コンプレッサの高圧側逆止め弁が見える全体断面図、図3は低圧側逆止め弁周辺の要部断面図である。
図1及び図2に示すように、可変容量コンプレッサ1は、ハウジング2を有する。このハウジング2は、シリンダブロック2aと、このシリンダブロック2aの一方の側面に配置されたフロントヘッド2bと、シリンダブロック2aの他方の側面に弁体3を介して配置されたリアヘッド2cとが組み付けられることによって構成されている。
シリンダブロック2aとフロントヘッド2bには、下記するクランク室10を貫通するよう駆動軸4が配置されている。駆動軸4の両端側は、ラジアル軸受部5,6を介してシリンダブロック2aとフロントヘッド2bに回転自在に支持されている。駆動軸4は、その一端側がフロントヘッド2bより外に突出し、この突出した箇所にエンジンの回転を受けるプーリ(図示せず)が固定されている。駆動軸4は、このように一端側に固定されたプーリより駆動力を受けて回転するよう構成されている。
シリンダブロック2aには複数のシリンダボア8が形成されている。複数のシリンダボア8は、駆動軸4を中心とする円周上に等間隔に形成されている。各シリンダボア8には、ピストン9が摺動自在に配置されている。
フロントヘッド2bには、複数のシリンダボア8に連通するクランク室10が形成されている。クランク室10には、駆動軸4の外周に固定されたロータ11と、駆動軸4の外周に軸方向に移動自在に配置されたスリーブ12と、スリーブ12の外周側に配置されたジャーナル13と、ジャーナル13とロータ11間を連結する連結リンク14と、ジャーナル13の外周に固定された斜板15と、この斜板15の外周部に一対のシュー16を介して係合された各ピストン9の後端側がそれぞれ設けられている。
スリーブ12の外周面は略円弧状に形成されており、ジャーナル13がスムーズに傾斜角度を可変するよう案内する。スリーブ12の両端には、第1及び第2バネS1,S2がそれぞれ配置され、この第1及び第2バネS1,S2のバネ力の均衡によって、運転停止後に斜板15が初期駆動位置(吐出容量5%〜10%程度の位置)に戻される。
連結リンク14は、第1回転支点部14aによってロータ11に、第2回転支点部14bによってジャーナル13にそれぞれ連結されている。
駆動軸4が回転すると、ロータ11、連結リンク14及びジャーナル13によって斜板15に回転が伝達され、各ピストン9がシリンダボア8内を往復移動する。又、斜板15の傾斜角度によって各ピストン9のストロークが可変され、冷媒の吐出容量が可変される。斜板15の傾斜角度が調整されるメカニズムについては、作用の箇所で説明する。
リアヘッド2cには、冷媒ガスの吸入室20と吐出室21とが形成されている。吸入室20は、吸入ポート(図示せず)を介して冷凍サイクルのエバポレータの出口側に接続されている。吐出室21は、吐出ポート22を介して冷凍サイクルの凝縮器の入口側に接続されている。又、吸入室20と吐出室21は、各シリンダボア8に弁体3を介して仕切られている。双方の室を仕切る弁体3の箇所には、吸入弁付きの吸入孔23と吐出弁付きの吐出孔24がそれぞれ形成されている。
また、クランク室10と吸入室20との間には、常時連通する抽気通路25が形成されている。クランク室10と吐出室21との間には、給気通路26が形成されている。給気通路26には圧力制御弁27が配置されている。圧力制御弁27の開度を制御することによってクランク室10の圧力を調整できるよう構成されている。
抽気通路25には、低圧側逆止め手段である低圧側逆止め弁30が設けられている。この低圧側逆止め弁30は、図3に詳しく示すように、通気通路25が吸入室20に開口する位置で、且つ、吸入室20に突出する状態で設置されている。低圧側逆止め弁30は、弁内通路30aを有する弁本体30bと、弁内通路30aに配置されたボール弁30cとを有する。ボール弁30cは自重によって弁内通路30aを閉塞し、これによって抽気通路25を通ってクランク室10に冷媒が逆流するのを阻止する。冷媒が抽気通路25を通ってクランク室10から吸入室20に流出する場合には、ボール弁30cが弁内通路30aを浮上して弁内通路30aが開口され、冷媒の流出が許容される。
図2に戻り、吐出室21と吐出ポート22との間には、高圧側逆止め手段である高圧側逆止め弁31が設けられている。この高圧側逆止め弁31は、冷凍サイクル内の高圧側の冷媒が給気通路26を通ってクランク室10に逆流するのを阻止する。
上記構成において、駆動軸4が回転すると、この回転力により斜板15が回転し、複数のピストン9がシリンダボア8内を往復動する。そして、ピストン9の吸入行程(上死点から下死点に移動する行程)では、シリンダボア8内の減圧によって吸入孔23が開口する。これによって、冷媒ガスが吸入室20よりシリンダボア8に供給される。
ピストン9の圧縮行程(下死点から上死点に移動する行程)では、吸入孔23が閉口し、ピストン9によってシリンダボア8内の冷媒ガスが断熱圧縮される。この圧縮された高温高圧の冷媒ガスが吐出孔24より吐出室21に排出される。吐出室21に吐出された高温高圧の冷媒は、吐出ポート22より可変容量コンプレッサ1外に吐出される。吐出された冷媒は、冷凍サイクルを循環して冷房等に供されて再び可変容量コンプレッサ1に戻ってくる。
このような可変容量コンプレッサ1の駆動時にあって、冷凍サイクルの熱負荷が大きくなると、圧力制御弁27によって給気通路26を介してクランク室10に送られる冷媒量が減らされ、クランク室10の圧力が低圧側に調整される。すると、各ピストン9の背圧であるクランク室圧及び第1バネS1のバネ力による反時計方向モーメントと、各ピストン9の前面圧及び第2バネS2のバネ力による時計方向モーメントのバランスがくずれ、斜板15とジャーナル13の一体部材に対し第2回転支点部14bを中心として斜板15の傾斜角度を大きくする方向の時計方向モーメントが大きくなり、双方のモーメントがバランスする位置まで連結リンク14が図1及び図2のa矢印方向に回転する。この連結リンク14の回転によって斜板15の傾斜角度が大きくなる。斜板15の傾斜角度が大きくなると、各ピストン9の往復ストロークが大きくなり、冷媒の吐出容量が大きくなって、冷房能力等が大きくなる。
又、冷凍サイクルの熱負荷が小さくなると、圧力制御弁27によって給気通路26を介してクランク室10に送られる冷媒量が増やされ、クランク室10の圧力が高圧側に調整される。すると、各ピストン9の背圧であるクランク室圧及び第1バネS1のバネ力による反時計方向モーメントと、各ピストン9の前面圧及び第2バネS2のバネ力による時計方向モーメントのバランスがくずれ、斜板15とジャーナル13の一体部材に対し第2回転支点部14bを中心として斜板15の傾斜角度を小さくする方向の反時計方向モーメントが大きくなり、双方のモーメントがバランスする位置まで連結リンク14が図1及び図2のb矢印方向に回転する。この連結リンク14の回転によって斜板15の傾斜角度が小さくなる。斜板15の傾斜角度が小さくなると、各ピストン9の往復ストロークが小さくなり、冷媒の吐出容量が小さくなって、冷房能力等が小さくなる。可変容量コンプレッサ1は、このような運転によって省動力化が図られる。
可変容量コンプレッサ1の運転が停止された直後は、吐出室21の圧力>クランク室10の圧力>吸入室20の圧力分布であるが、ある程度の時間が経過すると、これらの室の圧力はほぼ同じになる。そして、運転停止後に長期間放置されると、冷凍サイクル内の昼夜の温度差により冷凍サイクル内で冷媒の移動が発生する。しかし、抽気通路25を通って冷媒がクランク室10に入り込もうとしても低圧側逆止め手段30によって阻止される。又、冷凍サイクルの高圧側の冷媒が給気通路26を通ってクランク室10に入り込もうとしても高圧側逆止め弁31によって阻止される。以上より、運転停止後に長期間放置されても、クランク室10に多量の液冷媒が貯留することがなく、クランク室10に多量の液冷媒が貯留することに起因する起動遅れを確実に防止できる。
この実施の形態では、低圧側逆止め手段は、自重によって弁内通路30aを閉塞する低圧側逆止め弁30であるので、低圧側逆止め手段は構成で、且つ、低コストに構成できる。
この実施の形態では、低圧側逆止め弁30は、通気通路25が吸入室20に開口する位置で、且つ、吸入室20に突出する状態で設置されているので、低圧側逆止め弁30を吸入室25より取り付けできるため、取付性が良い。
この実施の形態では、低圧側逆止め弁30と高圧側逆止め弁31を共に設けたが、低圧側逆止め弁30と高圧側逆止め弁31のいずれか一方のみを設けても良い。
この実施の形態では、圧力制御弁27は、給気通路26側に設けられているが、抽気通路25側に設けても良い。又、給気通路26側と抽気通路25側の双方に設けても良い。
1 可変容量コンプレッサ
2 ハウジング
4 駆動軸
8 シリンダボア
9 ピストン
10 クランク室
15 斜板
20 吸入室
21 吐出室
25 抽気通路
26 給気通路
30 低圧側逆止め弁(低圧側逆止め手段)
30a 弁内通路
31 高圧側逆止め弁(高圧側逆止め手段)
2 ハウジング
4 駆動軸
8 シリンダボア
9 ピストン
10 クランク室
15 斜板
20 吸入室
21 吐出室
25 抽気通路
26 給気通路
30 低圧側逆止め弁(低圧側逆止め手段)
30a 弁内通路
31 高圧側逆止め弁(高圧側逆止め手段)
Claims (3)
- ハウジング(2)内に複数のシリンダボア(8)とこれに連通するクランク室(10)とが設けられ、前記ハウジング(2)には前記クランク室(10)を貫通するよう駆動軸(4)が回転自在に設けられ、前記クランク室(10)には前記駆動軸(4)の回転によって揺動する斜板(15)が設けられ、前記斜板(15)の揺動によって複数の前記シリンダボア(8)内を往復移動する複数のピストン(9)が設けられていると共に、前記ハウジング(2)には前記シリンダボア(8)内に冷媒を供給する吸入室(20)と前記シリンダボア(8)内から冷媒が吐出される吐出室(21)がそれぞれ設けられ、
前記クランク室(10)と前記吐出室(21)を連通する給気通路(26)が設けられ、前記クランク室(10)と吸入室(20)を連通する抽気通路(25)が設けられ、前記給気通路(26)と前記抽気通路(25)の少なくともいずれか一方の冷媒通過量を調整して前記各ピストン(9)の背圧であるクランク室圧を調整することによって前記斜板(15)の傾斜角度が可変され、前記斜板(15)の傾斜角度の可変によって前記各ピストン(9)の往復ストロークが可変される可変容量コンプレッサ(1)において、
前記抽気通路(25)を通って前記クランク室(10)に冷媒が逆流するのを阻止する低圧側逆止め手段(30)が設けられたことを特徴とする可変容量コンプレッサ(1)。 - 請求項1記載の可変容量コンプレッサ(1)であって、
冷凍サイクルの高圧側からの冷媒が前記給気通路(26)を通って前記クランク室(10)に逆流するのを阻止する高圧側逆止め手段(31)が設けられたことを特徴とする可変容量コンプレッサ(1)。 - 請求項1又は請求項2記載の可変容量コンプレッサ(1)であって、
前記低圧側逆止め手段(30)は、自重によって弁内通路(30a)を閉塞する低圧側逆止め弁(30)であることを特徴とする可変容量コンプレッサ(1)。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013042492A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | サンデン株式会社 | 可変容量圧縮機 |
-
2007
- 2007-12-06 JP JP2007315986A patent/JP2009138630A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013042492A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | サンデン株式会社 | 可変容量圧縮機 |
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CN103814215A (zh) * | 2011-09-22 | 2014-05-21 | 三电有限公司 | 可变容量压缩机 |
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