JP2009138477A - 歩道用伸縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で低コストの歩道用伸縮装置を提供することである。
【解決手段】 橋梁の固定部と可動部に対向して橋軸直交方向に延びるように固定され、上方が開放した細長い溝形部材によって形成される第1および第2本体と、第1および第2本体を跨ぐように配置された摺動部材とを備え、摺動部材が、橋軸直交方向に延びた細長い頂板と、頂板の両縁部に沿って下方に延びるように設けられた側板とを有し、側板の下端が、第1および第2本体の溝の上にそれぞれ位置決めされており、第1および第2本体の側板と摺動部材の側板との間に形成される隙間を被覆するための被覆板を更に備え、摺動部材の側板の下端が、第1および第2本体の溝の上を摺動することにより、歩道の膨張収縮を吸収するように構成されていることを特徴とする装置が提供される。
【選択図】 図1
【解決手段】 橋梁の固定部と可動部に対向して橋軸直交方向に延びるように固定され、上方が開放した細長い溝形部材によって形成される第1および第2本体と、第1および第2本体を跨ぐように配置された摺動部材とを備え、摺動部材が、橋軸直交方向に延びた細長い頂板と、頂板の両縁部に沿って下方に延びるように設けられた側板とを有し、側板の下端が、第1および第2本体の溝の上にそれぞれ位置決めされており、第1および第2本体の側板と摺動部材の側板との間に形成される隙間を被覆するための被覆板を更に備え、摺動部材の側板の下端が、第1および第2本体の溝の上を摺動することにより、歩道の膨張収縮を吸収するように構成されていることを特徴とする装置が提供される。
【選択図】 図1
Description
本発明は一般に、橋梁に設けられる伸縮装置に関する。より詳細には、本発明は、橋梁の歩道部分に設けられる歩道用伸縮装置に関する。
橋梁には、温度変化などに伴う橋梁構成部材の膨張収縮を吸収することを目的として、伸縮装置が設けられている。一方、或る程度の規模の橋梁には、車道部分の他に、歩道部分が設けられており、車道部分に設けられた伸縮装置が歩道部分にまで延びているのが通常である。
しかしながら、歩道部分には、車道部分のような大きな力が作用しないため、車道用の伸縮装置は不要である。したがって、従来、歩道部分にも車道用の伸縮装置を設けているケースが数多く見受けられるが、このようなケースは、必要のない性能をもつ装置を敢えて取り付けているため、経済的には極めて不合理である。
本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、簡単な構造で低コストの歩道用伸縮装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の歩道用伸縮装置は、橋梁の固定部と可動部にそれぞれ対向して橋軸直交方向に延びるように固定され、上方が開放した細長い溝形部材によってそれぞれ形成される第1本体および第2本体と、前記第1本体と前記第2本体を跨ぐように配置された摺動部材とを備え、前記摺動部材が、橋軸直交方向に延びた細長い頂板と、前記頂板の両縁部に沿って下方に延びるように設けられた側板とを有し、前記側板の下端が、前記第1および第2本体の溝の上にそれぞれ位置決めされており、前記第1および第2本体の側板と前記摺動部材の側板との間に形成される隙間を被覆するための被覆板を更に備え、前記摺動部材の前記側板の下端が、前記第1および第2本体の溝の上を摺動することにより、歩道の膨張収縮を吸収するように構成されていることを特徴とするものである。
本願請求項2に記載の歩道用伸縮装置は、前記請求項1の装置において、前記第1本体と前記第2本体を互いに接近させるようにするため、前記摺動部材のほぼ中央に下方に延びたタグ部材と前記第1本体および前記第2本体をそれぞれ連結するばね部材を更に備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、簡単な構造かつ廉価な製造コストの歩道用伸縮装置を提供することができる。また、本発明の装置は、構造が簡単であるため、故障が少なく、メンテナンス費用を低く抑えることができる。
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る歩道用伸縮装置について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る歩道用伸縮装置の平面図、図2は、図1に示した歩道用伸縮装置の側面図、図3は、図2の線3−3に沿って見た断面図である。
図1〜図3において全体として参照符号10で示される本発明の好ましい実施の形態に係る歩道用伸縮装置は、所定間隔d(図3参照)を隔てて対向して橋軸直交方向に延びるように、橋梁の固定部と可動部にそれぞれ対向して固定された第1本体12、第2本体14を備えている。ここで、「固定」とは、アンカー等を用いて固定部/可動部のコンクリート又は桁に堅固に取り付けることを意味する。
第1および第2本体12、14は各々、上方が開放した細長い溝形部材によって形成されている。すなわち、各本体12、14は、橋軸と直交する方向に延びた細長い底板12a、14aと、底板12a、14aの一方の縁部に沿って上方に延びるように設けられた第1側板12b、14bと、底板12a、14aの他方の縁部に沿って上方に延びるように設けられた第2側板12c、14cとをそれぞれ有しており、これにより第1側板12bと第2側板12c、第1側板14bと第2側板14cとの間に上方に開放した溝形空間を構成している。
図3の部分4の拡大断面図である第4図に最も良く示されるように、第2本体14の第2側板14cは、第1側板14bよりも高さが低くなるように形作られており、隣接する第1本体12の側に第2側板14cが配置されている(同様に、第1本体12の第2側板12cも、第1側板12bよりも高さが低くなるように形作られており、隣接する第2本体14の側に第2側板12cが配置されている)。
歩道用伸縮装置10は又、第1本体12と第2本体14を跨ぐように配置された摺動部材16を備えている。摺動部材16は、橋軸と直交する方向に延びた細長い頂板16aと、頂板16aの一方の縁部に沿って下方に延びるように設けられた第1側板16bと、頂板16aの他方の縁部に沿って下方に延びるように設けられた第2側板16cとを有し、第2および第3側板16b、16cの下端が、本体12、14の底板12a、14a上にそれぞれ位置決めされている。
歩道用伸縮装置10は更に、本体12、14の第1側板12b、14bと摺動部材16の第1側板16b、第2側板16cとの間に形成される隙間を被覆するための被覆板18を備えている。被覆板18は、アンカー部材20によって橋梁の固定部/可動部に固定されている。
好ましくは、第1本体12と第2本体14を互いに接近させるようにするため、摺動部材16のほぼ中央に下方に延びたタグ部材16dと第1本体12、タグ部材16dと第2本体14とがばね部材22で連結されている。
また、好ましくは、伸縮装置10によって形作られる段差を最小限に抑えるため、摺動部材16の頂板16a上にプレート16eが点付け溶接等で固定されている。
以上のように構成された歩道用伸縮装置10の作動について説明する。橋梁の可動部が膨張収縮すると、これに伴い第2本体14が移動し、これにより摺動部材16の側板16b、16cの下端が、第1および第2本体12、14の溝の上を摺動して、歩道の膨張収縮が吸収される。なお、被覆板18によって本体12、14と摺動部材16によって構成される隙間が被覆されているため、隙間にゴミが溜まったり、隙間に靴の踵などが挟まったりする不都合が回避される。また、本体12、14と摺動部材16がばね部材22によって連結されているため、第1本体12と第2本体14が互いに接近するように構成されている。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
10 歩道用伸縮装置
12 第1本体
14 第2本体
16 摺動部材
18 被覆板
20 アンカー部材
22 ばね部材
12 第1本体
14 第2本体
16 摺動部材
18 被覆板
20 アンカー部材
22 ばね部材
Claims (2)
- 歩道用伸縮装置であって、
橋梁の固定部と可動部にそれぞれ対向して橋軸直交方向に延びるように固定され、上方が開放した細長い溝形部材によってそれぞれ形成される第1本体および第2本体と、
前記第1本体と前記第2本体を跨ぐように配置された摺動部材とを備え、前記摺動部材が、橋軸直交方向に延びた細長い頂板と、前記頂板の両縁部に沿って下方に延びるように設けられた側板とを有し、前記側板の下端が、前記第1および第2本体の溝の上にそれぞれ位置決めされており、
前記第1および第2本体の側板と前記摺動部材の側板との間に形成される隙間を被覆するための被覆板を更に備え、
前記摺動部材の前記側板の下端が、前記第1および第2本体の溝の上を摺動することにより、歩道の膨張収縮を吸収するように構成されていることを特徴とする装置。 - 前記第1本体と前記第2本体を互いに接近させるようにするため、前記摺動部材のほぼ中央に下方に延びたタグ部材と前記第1本体および前記第2本体をそれぞれ連結するばね部材を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007317842A JP2009138477A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 歩道用伸縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007317842A JP2009138477A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 歩道用伸縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009138477A true JP2009138477A (ja) | 2009-06-25 |
Family
ID=40869367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007317842A Pending JP2009138477A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 歩道用伸縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009138477A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111851285A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-10-30 | 贵州省遵义公路管理局 | 一种公路桥梁伸缩装置密封防护结构 |
CN113502739A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-10-15 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种公路桥梁伸缩缝 |
KR102357383B1 (ko) * | 2021-05-17 | 2022-02-08 | 주식회사 아르코건설 | 교량용 신축이음장치 및 그 시공방법 |
-
2007
- 2007-12-10 JP JP2007317842A patent/JP2009138477A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102357383B1 (ko) * | 2021-05-17 | 2022-02-08 | 주식회사 아르코건설 | 교량용 신축이음장치 및 그 시공방법 |
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