JP2009138392A - シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法 - Google Patents

シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009138392A
JP2009138392A JP2007314879A JP2007314879A JP2009138392A JP 2009138392 A JP2009138392 A JP 2009138392A JP 2007314879 A JP2007314879 A JP 2007314879A JP 2007314879 A JP2007314879 A JP 2007314879A JP 2009138392 A JP2009138392 A JP 2009138392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
sheet material
substrate
sheet
groove bottom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007314879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4913713B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Minabe
康博 三鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP2007314879A priority Critical patent/JP4913713B2/ja
Publication of JP2009138392A publication Critical patent/JP2009138392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4913713B2 publication Critical patent/JP4913713B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

【課題】ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、数値計測を行うことなく、直接シート材端縁の切断ガイドとして使用可能となるシート材切断治具を得、溝内貼り付けシート材端縁の切断精度、切断容易性の向上、及び切断作業の迅速化を図る。
【解決手段】目地を有する面材の表面に貼り付けられるシート材を切断するシート材切断治具100において、直線辺部を目地幅より短い寸法で一方の面側に垂直に折曲して溝底当接片15を形成した基板Aと、基板Aの他方の面に重ねられ溝底当接片15の背面側で直線辺部と平行な辺部が溝底当接片15と反対側に折曲されてガイド片21を形成したガイド板Bと、基板Aとガイド板Bとに亘って設けられ溝底当接片15に垂直な方向に基板Aとガイド板Bを相対摺動可能且つ固定可能とする固定手段Cとを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、目地溝を有する面材の表面に貼り付けられるシート材を切断するためのシート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法に関する。
面材の表面にシート材を貼る作業は、建築内装、建具や工業製品の表面仕上げ等、種々の分野で行われている。例えば、室内の下地壁や仕切り壁(パーテション)に化粧シート材(以下、単に「シート材」とも称す。)を貼る場合、下地壁には耐火壁となる石膏ボードやケイカル板が用いられ、これ壁材の端縁間には目地として間に溝が設けられ、その溝内にシート材の接続部を収容することで、壁表面にシート接続部を表出させず、見栄えを良好にするシート材貼着施工(溝付面のシート貼り施工)の行われることがある。
このような溝付面のシート貼り方法では、シート材端縁を目地溝内に押し入れた後、適宜に溝底や溝壁でシート材端縁を溝に沿って切断し、溝壁内にもシート材を貼着しながら、溝を挟む左右方向のシート材端縁の接続部を溝内に収容する。これにより、シート接続部が見え難くなるとともに、面材表面には接続部が一切表出せず、大面積の壁面であっても見栄えの良いシート貼着が可能となった。
しかしながら、溝内に押し込んだシート材端縁を、溝に沿って精度良く切断するのは困難であり、溝内のシート接続部分の見栄えが悪くなることがあった。一方で、ノギスや定規等を用いて溝幅や溝深さ寸法を正確に採寸し、その実測値に基づいてシート材端縁を切断するのは、見栄えは良くなるものの、多大な労力を要し現実的ではなかった。また、特に化粧シートの場合には裏面が粘着面となり、剥離紙(離型紙)を剥がしながら溝内への押し込みを行わなければならないため、粘着面が下地面のパテや、プライマー処理部分に貼り付いてしまい、その一部を破損してしまう虞もあった。剥離紙を剥離する前に、正確な位置での切断が行えれば、このような問題は回避されるが、目地ごとで異なる正確な採寸は上述したように作業性を著しく低下させた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、数値計測を行うことなく、直接シート材端縁の切断ガイドとして使用可能となるシート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法を提供し、もって、溝内貼り付けシート材端縁の切断精度、切断容易性の向上、及び切断作業の迅速化を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシート材切断治具100は、目地溝Mを有する面材Pの表面41に貼り付けられるシート材Sを切断するシート材切断治具100であって、
直線辺部11を前記目地幅Wより短い寸法で一方の面13側に垂直に折曲して溝底当接片15を形成した基板Aと、
該基板Aの他方の面17に重ねられ前記溝底当接片15の背面側で前記直線辺部11と平行な辺部19が該溝底当接片15と反対側に折曲されてガイド片21を形成したガイド板Bと、
前記基板Aと該ガイド板Bとに亘って設けられ前記溝底当接片15に垂直な方向に該基板Aと該ガイド板Bを相対摺動可能且つ固定可能とする固定手段Cと、
を具備したことを特徴とする。
このシート材切断治具では、ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、溝底当接片15を溝底39に当てるとともに、ガイド片21を面材表面41に当て、基板Aとガイド板Bとを固定することで、数値計測を行うことなく、溝内実測値Dを治具の位置決め値として写し取りできる。これにより、その位置決め値を、直接シート材端縁31の切断ガイドとして使用することが可能となる。
請求項2記載のシート材切断治具は、前記ガイド片21から所定長のシート材端縁31を挟入可能とする間隙を形成する弾性離間材29が前記基板Aと前記ガイド板Bとの間に設けられたことを特徴とする。
このシート材切断治具では、基板Aとガイド板Bの間に弾性離間材29が挟まれることで、間隙が形成され、シート材端縁31が基板Aとガイド板Bとの間に挿入可能となる。これにより、間隙に挿入したシート材端縁31が、ガイド片21に当接した刃物33によって良好な作業性で切断される。また、弾性離間材29が挟持されることで、固定時に、基板Aとガイド板Bが滑り難くなる。
請求項3記載のシート材切断治具は、前記固定手段Cが、
前記基板Aと前記ガイド板Bの一方に穿設された前記相対摺動方向に長い穴23と、
前記基板Aと前記ガイド板Bの他方に固定され該長穴23に挿通されるボルト25と、
該ボルト25に螺合されて前記基板Aと前記ガイド板Bを締結するナット27と、
からなることを特徴とする。
このシート材切断治具では、ナット27が締められることで、基板Aとガイド板Bとが相対摺動不能に固定されるとともに、ナット27が緩められることで、基板Aとガイド板Bの相対摺動が可能となる。つまり、簡素な構造で、基板Aとガイド板Bの相対摺動、及びその摺動規制が可能となる。
請求項4記載のシート材切断治具は、前記基板Aの他方の面17には前記相対摺動方向に延在する目盛35が設けられたことを特徴とする。
このシート材切断治具では、基板Aとガイド板Bが固定された後、ガイド片21に相当する位置の目盛35を読み取ることで、溝底当接片15からガイド片21までの寸法、すなわち、溝Mの深さ寸法が数値的に読み取り可能となる。
請求項5記載のシート材切断治具は、前記基板Aの一方の面13に、シート傷防止面材37が貼着されたことを特徴とする。
このシート材切断治具では、シート材端縁31の切断時、基板Aの一方の面13が面材Pの表面41に押し当てられ、溝Mの延在方向に沿って移動されながらシート材端縁31が切断される作業において、基板Aがシート傷防止面材37を介して下地や、既に貼られたシート材Sの表面に摺接する。
請求項6記載の溝付面のシート貼り方法は、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のシート材切断治具100を使用して、目地溝を有する面材Pの表面及び目地内にシート材Sを貼り付ける溝付面のシート貼り方法であって、
前記溝底当接片15を溝底39に当接するとともに、前記ガイド片21を前記面材Pの表面41に当て、前記基板A及び前記ガイド板Bを前記固定手段Cで固定する工程と、
前記溝底当接片15を前記溝Mの一方の溝壁43aに当接して前記溝Mを挟み一方の側から前記溝Mに沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙Rを残した状態で貼られたシート材Saを、前記ガイド片21の位置で切断する工程と、
前記溝底当接片15を前記溝Mの一方の溝壁43aに引っ掛けて前記溝Mを挟み他方の側から前記溝Mに沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙Rを残した状態で貼られたシート材Sbを、前記ガイド片21の位置で切断する工程と、
前記一方の側のシート材切断端を離型紙Rを剥離した後に溝壁43aに貼るとともに、前記他方の側のシート材切断端を離型紙Rを剥離した後に溝壁43b及び溝底39に貼る工程と、
を有することを特徴とする。
この溝付面のシート貼り方法では、溝底当接片15が溝底39に当接され、ガイド片21が面材Pの表面41に当接された状態で、固定手段Cにより基板Aとガイド板Bが固定されることで、溝内実測値Dが治具100の位置決め値として写し取られる。次いで、溝底当接片15が溝壁43aに当接され、或いは溝底当接片15の反対側が溝壁43aに引っ掛けられることで、その位置決め値が、直接シート材端縁の切断位置でのガイドとして使用可能となる。
請求項7記載の溝付面のシート貼り方法は、前記溝底当接片15を前記溝Mの他方の溝壁43bに引っ掛けて前記溝Mを挟み一方の側から前記溝Mに沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙Rを残した状態で貼られたシート材Sbを、前記ガイド片21の位置で切断する工程と、
前記一方の側のシート材切断端及び前記他方の側のシート材切断端を離型紙Rを剥離した後に溝壁43a,43b及び溝底39に貼る工程と、
を有することを特徴とする。
この溝付面のシート貼り方法では、溝底当接片15が、一方の溝壁43aに引っ掛けられて他方のシート材端縁43bが切断された後、他方の溝壁43bに引っ掛けられて一方のシート材端縁Saが切断され、両方のシート材端縁が溝壁高さDと溝幅Wを合計した余長で切断される。
本発明に係る請求項1記載のシート材切断治具によれば、一方の面側に垂直に折曲した溝底当接片を有する基板と、基板の他方の面に重ねられ溝底当接片と反対側に折曲されたガイド片を有するガイド板と、溝底当接片に垂直な方向に基板とガイド板を相対摺動可能且つ固定可能とする固定手段を基板とガイド板とに亘って設けたので、ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、数値計測を行うことなく、溝内実測値を治具の位置決め値として写し取り、その位置決め値を、直接シート材端縁所定位置の切断ガイドとして使用することができる。この結果、溝内貼り付けシート材端縁の切断を高精度且つ容易に、しかも、迅速に行うことができる。
請求項2記載のシート材切断治具によれば、所定長のシート材端縁を挟入する間隙形成用の弾性離間材を、基板とガイド板との間に設けたので、基板とガイド板の間で弾性離間材が挟まれ間隙が形成され、シート材端縁を基板とガイド板との間に挿入し、ガイド片に当接した刃物でシート材端縁を容易に切断できる。また、弾性離間材が挟持されることで、固定時における基板とガイド板との滑りを防止して固定を確実にし、溝底当接片とガイド片の位置決め精度を高めることができる。
請求項3記載のシート材切断治具によれば、固定手段を、基板とガイド板の一方に穿設した相対摺動方向に長い穴と、基板とガイド板の他方に固定され長穴に挿通されるボルトと、ボルトに螺合されて基板とガイド板を締結するナットとで構成したので、簡素な構造で、基板とガイド板の相対摺動、及びその摺動規制を可能にできる。これにより、溝内実測値を写し取った治具の位置決め値を、直接シート材端縁の切断ガイドとして使用できる。
請求項4記載のシート材切断治具によれば、基板の他方の面に、相対摺動方向に延在する目盛を設けたので、溝幅や溝深さの数値計測を行うことができる。
請求項5記載のシート材切断治具によれば、基板の一方の面に、シート傷防止面材を貼着したので、シート材端縁の切断時、基板の一方の面を面材の表面に押し当てても、下地や、既に貼られたシート材の表面に傷を付けることがない。
請求項6記載の溝付面のシート貼り方法によれば、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のシート材切断治具を使用し、溝底当接片を溝底に当接するとともに、ガイド片を面材の表面に当て、基板及びガイド板を固定し、溝底当接片を溝の一方の溝壁に当接して溝を挟み一方の側から貼られたシート材を、ガイド片の位置で切断し、溝底当接片を溝の一方の溝壁に引っ掛けて溝を挟み他方の側から貼られたシート材を、ガイド片の位置で切断し、一方の側のシート材切断端を溝壁に貼るとともに、他方の側のシート材切断端を溝壁及び溝底に貼るので、溝底当接片を溝底に当接し、基板を垂直に溝内に挿入し、ガイド片を面材の表面に当接させた状態で、固定手段により基板とガイド板とを固定することで、溝内実測値を治具の位置決め値として写し取ることができる。後は、溝底当接片を溝壁に当接するか、或いは溝底当接片の反対側を溝壁に引っ掛けるかして、その位置決め値を、直接シート材端縁の切断ガイドとして使用し、溝内に貼り付けるシート材端縁を高精度且つ容易に、しかも、迅速に切断できる。
請求項7記載の溝付面のシート貼り方法によれば、溝底当接片を溝の他方の溝壁に引っ掛けて溝を挟み一方の側から貼られたシート材を、ガイド片の位置で切断し、一方の側のシート材切断端及び他方の側のシート材切断端を溝壁及び溝底に貼るので、結果的に、溝底当接片を、両方の溝壁に引っ掛け、両方の側から貼られているシート材端縁のそれぞれを切断することになり、シート材端縁は、溝端から溝壁高さと溝幅を合計した余長で切断される。したがって、左右のシート材端縁が溝内に貼られることで、溝底にシート材を二重に貼り付けできる。
以下、本発明に係るシート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るシート材切断治具の斜視図、図2は図1に示したシート材切断治具の分解斜視図、図3は溝付面の一例を表す斜視図である。
本発明に係るシート材切断治具は、建築内装、建具や工業製品の表面仕上げ等、種々の分野における溝付面のシート貼りに適用される。本実施の形態では、室内の下地壁に化粧シート材を貼る場合のシート材切断治具100を例として説明する。
シート材切断治具100は、目地を有する面材の表面に貼り付けられるシート材を切断する治具であって、基板Aと、ガイド板Bと、固定手段Cとを備えてなる。なお、シート材の貼着される下地壁は、石膏ボートやケイカル板等の面材P同士の間に目地(溝)Mが形成されている。具体的に溝Mは、深さ10mm×幅10mm、或いは深さ10mm×幅5mm程度で形成される。後述するようにその溝M内にシート材の接続部が収容される。
図4はシート材切断治具の使用状況を表した斜視図、図5は離型紙の設けられたシート材の貼着状況を表す斜視図である。
基板Aは、例えば四角形の金属板(ステンレス鋼板等)からなり、一つの直線辺部11を目地幅W(図3参照)より短い寸法で一方の面13側に垂直に折曲して溝底当接片15を形成している。
ガイド板Bは、基板Aの他方の面17に重ねられ、溝底当接片15の背面側で直線辺部11と平行な辺部19が溝底当接片15と反対側に折曲されてガイド片21を形成している。図4に示すように、ガイド片21は、刃物33のガイドとしても利用される。
なお、本実施の形態において、シート材Sの裏面には粘着面nが設けられ、粘着面nは離型紙Rによって覆われており、また、溝Mへの貼着時には、図5に示すように、シート材Sの端縁31部分のみに離型紙Rを残した状態とされる。シート材端縁31は、離型紙Rに覆われた状態で図4に示すように刃物33によって切断され、貼着時に図5に示すように離型紙Rが剥離される。
固定手段Cは、基板Aとガイド板Bとに亘って設けられ溝底当接片15に垂直な方向に基板Aとガイド板Bを相対摺動可能且つ固定可能とする。本実施の形態において、固定手段Cは、図2に示すように基板Aとガイド板Bの一方(基板A)に穿設された相対摺動方向に長い穴23と、基板Aとガイド板Bの他方(ガイド板B)に固定され長穴23に挿通されるボルト25と、このボルト25に螺合されて基板Aとガイド板Bを締結するナット(蝶ナット)27とからなる。ナット27が締められることで、基板Aとガイド板Bとが相対摺動不能に固定されるとともに、ナット27が緩められることで、基板Aとガイド板Bの相対摺動が可能となる。つまり、簡素な構造で、基板Aとガイド板Bの相対摺動、及びその摺動規制が可能となる。後述するように、溝内実測値を写し取った治具の位置決め値を、直接シート材端縁の切断ガイドとして使用可能としている。なお、図中、28は角パイプ状の把持杆を示す。
基板Aとガイド板Bとの間には弾性離間材29がいずれか一方に貼着して設けられ、弾性離間材29はガイド片21からシート材Sの所定長のシート材端縁31(図4参照)を挟入可能とする間隙を形成する。基板Aとガイド板Bの間に弾性離間材29が挟まれることで、間隙が形成され、シート材端縁31が基板Aとガイド板Bとの間に挿入可能となる。これにより、図4に示すように、間隙に挿入したシート材端縁31が、ガイド片21に当接した刃物(カッターナイフ等)33によって良好な作業性で切断される。また、弾性離間材29が挟持されることで、固定時に、基板Aとガイド板Bが滑り難くなる。これにより、固定時における基板Aとガイド板Bとの固定を確実にし、溝底当接片15とガイド片21の位置決め精度を高めることができるようになっている。
また、基板Aの他方の面17には目盛35(図2参照)が設けられ、目盛35は基板Aとガイド板Bの相対摺動方向に延在する。基板Aとガイド板Bが固定された後、ガイド片21に相当する位置の目盛35を読み取ることで、溝底当接片15からガイド片21までの寸法、すなわち、溝Mの深さ寸法が数値的に読み取り可能となっている。これにより、溝幅や溝深さの数値計測を行うことができる。
さらに、基板Aの一方の面13にはシート傷防止面材37が貼着されても良い。シート傷防止面材37は、シート材端縁31の切断時、基板Aの一方の面13が図4に示すように面材Pの表面に押し当てられ、溝Mの延在方向に沿って移動されながらシート材端縁31が切断される作業において、基板Aがシート傷防止面材37を介して面材P、下地、或いは既に貼られたシート材Sの表面に摺接する。これにより、シート材端縁31の切断時、基板Aの一方の面13を面材Pの表面に押し当てても、下地や、既に貼られたシート材Sの表面に傷を付けることがない。
上記構成のシート材切断治具100では、ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、溝底当接片15を溝底39に当てるとともに、ガイド片21を面材表面41に当て、基板Aとガイド板Bとを固定することで、数値計測を行うことなく、溝内実測値を治具の位置決め値(溝底当接片15とガイド片21との離間値)として写し取りできる。これにより、その位置決め値を、直接シート材端縁31の切断ガイドとして使用することが可能となっている。
次に、上記シート材切断治具100の使用方法を説明する。
図6は溝底当接片挿入状態の斜視図、図7はガイド片当接状態の斜視図、図8は一方の側のシート材切断端位置決め状態の斜視図、図9は一方の側のシート材切断状況の斜視図、図10は溝底を含んだ一方の側のシート材切断端位置決め状態の斜視図、図11は溝底を含んだ一方の側のシート材切断状況の斜視図、図12は溝底に一枚のシート材が貼られたシート材貼着溝の斜視図、図13は溝底に二枚のシート材が貼られたシート材貼着溝の斜視図である。
シート材切断治具100を用いて溝付面へシート材Sを貼るには、先ず、固定手段Cを緩め、図6に示すように、基板Aの他方の面17を溝壁43に沿わして、溝底当接片15を溝底39に当てる。
次いで、図7に示すように、ガイド板Bを摺動して、ガイド片21を面材表面41に当てる。この状態で固定手段Cを締め、基板Aとガイド板Bを固定する。
次いで、図8に示すように、溝底当接片15を溝Mの一方の溝壁43aに当接して、溝Mを挟み一方の側(図8の右方側)から貼られたシート材Saを、図9に示すように、ガイド片21の位置で刃物33にて切断する。なお、このときのシート材Sa裏面の離型紙Rは、少なくともシート材端縁31の溝Mに沿う所定幅に残ったままとされ、溝Mの周囲や治具100に貼り付いてしまうことはなく、この離型紙Rとともに切断される。
次いで、図10に示すように、溝底当接片15を溝Mの一方の溝壁43aに引っ掛けて、溝Mを挟み他方の側(図10の左方側)から貼られたシート材Sbを、図11に示すように、ガイド片21の位置で切断する。なお、このときのシート材Sb裏面の離型紙Rも、前記同様、少なくともシート材端縁31の溝Mに沿う所定幅に残ったままとされ、溝Mの周囲や治具100に貼り付いてしまうことはなく、この離型紙Rとともに切断する。
最後に、端縁部分の裏面にある離型紙Rを剥離して、図12に示すように、一方の側のシート材Saのシート材切断端を溝壁43aに貼るとともに、他方の側のシート材Sbのシート材切断端を溝壁43b及び溝底39に貼り、溝付面のシート貼りを完了する。
このように、溝底当接片15が溝底39に当接され、ガイド片21が面材Pの表面に当接された状態で、固定手段Cにより基板Aとガイド板Bが固定されることで、溝内実測値Dが治具100の位置決め値として写し取られる。次いで、溝底当接片15が溝壁43aに当接され、或いは溝底当接片15の反対側が溝壁43aに引っ掛けられることで、その位置決め値が、直接シート材端縁31の切断位置でのガイドとして使用可能となる。
なお、上記の説明では、溝底39に一重のシート材Sが貼られたが、溝底当接片15を他方の溝壁に引っ掛けて溝Mを挟み一方の側から貼られたシート材Saを、ガイド片21の位置で切断し、一方の側のシート材切断端及び他方の側のシート材切断端を溝壁43及び溝底39に貼ることとしてもよい。この方法では、溝底当接片15が、一方の溝壁43aに引っ掛けられて他方のシート材端縁が切断された後、他方の溝壁43bに引っ掛けられて一方のシート材端縁が切断され、両方のシート材端縁31が溝内実測値(溝壁高さ)Dと溝幅Wを合計した余長で切断される。
これにより、図13に示すように、左右のシート材端縁31,31が溝M内に貼られることで、溝底39にシート材Sを二重に貼り付けできる。
したがって、上記のシート材切断治具100によれば、一方の面13側に垂直に折曲した溝底当接片15を有する基板Aと、基板Aの他方の面17に重ねられ溝底当接片15と反対側に折曲されたガイド片21を有するガイド板Bと、溝底当接片15に垂直な方向に基板Aとガイド板Bを相対摺動可能且つ固定可能とする固定手段Cを基板Aとガイド板Bとに亘って設けたので、ノギスや定規等を用いなければ計測が困難な溝内寸法を、数値計測を行うことなく、溝内実測値Dを治具の位置決め値として写し取り、その位置決め値を、直接シート材端縁所定位置の切断ガイドとして使用することができる。この結果、溝内貼り付けシート材端縁31の切断を高精度且つ容易に、しかも、迅速に行うことができる。
また、溝付面のシート貼り方法によれば、溝底当接片15を溝底39に当接するとともに、ガイド片21を面材Pの表面41に当て、基板A及びガイド板Bを固定し、溝底当接片15を溝Mの一方の溝壁43に当接して溝Mを挟み一方の側から貼られたシート材Saを、ガイド片21の位置で切断し、溝底当接片15を溝Mの一方の溝壁43に引っ掛けて溝Mを挟み他方の側から貼られたシート材Sbを、ガイド片21の位置で切断し、一方の側のシート材切断端を溝壁43に貼るとともに、他方の側のシート材切断端を溝壁43及び溝底39に貼るので、溝底当接片15を溝底39に当接し、基板Aを垂直に溝M内に挿入し、ガイド片21を面材Pの表面に当接させた状態で、固定手段Cにより基板Aとガイド板Bとを固定することで、溝内実測値Dを治具の位置決め値として写し取ることができる。後は、溝底当接片15を溝壁43に当接するか、或いは溝底当接片15の反対側を溝壁43に引っ掛けるかして、その位置決め値を、直接シート材端縁31の切断ガイドとして使用し、溝M内に貼り付けるシート材端縁31を高精度且つ容易に、しかも、迅速に切断できる。
本発明に係るシート材切断治具の斜視図である。 図1に示したシート材切断治具の分解斜視図である。 溝付面の一例を表す斜視図である。 シート材切断治具の使用状況を表した斜視図である。 離型紙の設けられたシート材の貼着状況を表す斜視図である。 溝底当接片挿入状態の斜視図である。 ガイド片当接状態の斜視図である。 一方の側のシート材切断端位置決め状態の斜視図である。 一方の側のシート材切断状況の斜視図である。 溝底を含んだ一方の側のシート材切断端位置決め状態の斜視図である。 溝底を含んだ一方の側のシート材切断状況の斜視図である。 溝底に一枚のシート材が貼られたシート材貼着溝の斜視図である。 溝底に二枚のシート材が貼られたシート材貼着溝の斜視図である。
符号の説明
11…直線辺部
13…一方の面
15…溝底当接片
17…他方の面
19…直線辺部と平行な辺部
21…ガイド片
23…長穴(相対摺動方向に長い穴)
25…ボルト
27…ナット
29…弾性離間材
31…所定長のシート材端縁
35…目盛
37…シート傷防止面材
39…溝底
41…面材表面(表面)
43…溝壁
100…シート材切断治具
A…基板
B…ガイド板
C…固定手段
M…溝(目地)
P…面材
R…離型紙
S…シート材
Sa…一方の側から貼られたシート材
Sb…他方の側から貼られたシート材
W…目地幅

Claims (7)

  1. 目地溝を有する面材の表面に貼り付けられるシート材を切断するシート材切断治具であって、
    直線辺部を前記目地幅より短い寸法で一方の面側に垂直に折曲して溝底当接片を形成した基板と、
    該基板の他方の面に重ねられ前記溝底当接片の背面側で前記直線辺部と平行な辺部が該溝底当接片と反対側に折曲されてガイド片を形成したガイド板と、
    前記基板と該ガイド板とに亘って設けられ前記溝底当接片に垂直な方向に該基板と該ガイド板を相対摺動可能且つ固定可能とする固定手段と、
    を具備したことを特徴とするシート材切断治具。
  2. 前記ガイド片から所定長のシート材端縁を挟入可能とする間隙を形成する弾性離間材が前記基板と前記ガイド板との間に設けられたことを特徴とする請求項1記載のシート材切断治具。
  3. 前記固定手段が、
    前記基板と前記ガイド板の一方に穿設された前記相対摺動方向に長い穴と、
    前記基板と前記ガイド板の他方に固定され該長穴に挿通されるボルトと、
    該ボルトに螺合されて前記基板と前記ガイド板を締結するナットと、
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載のシート材切断治具。
  4. 前記基板の他方の面には前記相対摺動方向に延在する目盛が設けられたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載のシート材切断治具。
  5. 前記基板の一方の面に、シート傷防止面材が貼着されたことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のシート材切断治具。
  6. 請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載のシート材切断治具を使用して、目地溝を有する面材の表面及び目地内にシート材を貼り付ける溝付面のシート貼り方法であって、
    前記溝底当接片を溝底に当接するとともに、前記ガイド片を前記面材の表面に当て、前記基板及び前記ガイド板を前記固定手段で固定する工程と、
    前記溝底当接片を前記溝の一方の溝壁に当接して前記溝を挟み一方の側から前記溝に沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙を残した状態で貼られたシート材を、前記ガイド片の位置で切断する工程と、
    前記溝底当接片を前記溝の一方の溝壁に引っ掛けて前記溝を挟み他方の側から前記溝に沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙を残した状態で貼られたシート材を、前記ガイド片の位置で切断する工程と、
    前記一方の側のシート材切断端を離型紙を剥離した後に溝壁に貼るとともに、前記他方の側のシート材切断端を離型紙を剥離した後に溝壁及び溝底に貼る工程と、
    を有することを特徴とする溝付面のシート貼り方法。
  7. 前記溝底当接片を前記溝の他方の溝壁に引っ掛けて前記溝を挟み一方の側から前記溝に沿う少なくとも端縁の裏面に離型紙を残した状態で貼られたシート材を、前記ガイド片の位置で切断する工程と、
    前記一方の側のシート材切断端及び前記他方の側のシート材切断端を離型紙を剥離した後に溝壁及び溝底に貼る工程と、
    を有することを特徴とする請求項6記載の溝付面のシート貼り方法。
JP2007314879A 2007-12-05 2007-12-05 シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法 Expired - Fee Related JP4913713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007314879A JP4913713B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007314879A JP4913713B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009138392A true JP2009138392A (ja) 2009-06-25
JP4913713B2 JP4913713B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=40869288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007314879A Expired - Fee Related JP4913713B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4913713B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226183A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Ohbayashi Corp 外装仕上げ方法
KR101895271B1 (ko) * 2017-07-18 2018-09-05 정삼인 차량용 시트 커버의 제조 지그
KR101996901B1 (ko) * 2018-05-24 2019-07-05 정삼인 경첩이 구비된 차량용 시트 커버의 제조 지그

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11336314A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Misawa Homes Co Ltd 底目地クロスカット治具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11336314A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Misawa Homes Co Ltd 底目地クロスカット治具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226183A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Ohbayashi Corp 外装仕上げ方法
KR101895271B1 (ko) * 2017-07-18 2018-09-05 정삼인 차량용 시트 커버의 제조 지그
KR101996901B1 (ko) * 2018-05-24 2019-07-05 정삼인 경첩이 구비된 차량용 시트 커버의 제조 지그

Also Published As

Publication number Publication date
JP4913713B2 (ja) 2012-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7631439B2 (en) Reference chart apparatus
US6684522B2 (en) Device for measuring wood blocks and method
JP2006507160A (ja) 基材にデザインを適用するために使用される積層体および方法
US6622394B2 (en) Boardwalk triangle-deck square
JP4913713B2 (ja) シート材切断治具及び溝付面のシート貼り方法
US8671583B2 (en) Alignment device
KR20190097254A (ko) 내장용 건재
US20040231171A1 (en) Sheetrock panel cutting device
US7497025B2 (en) Universal installation template and method of use for placement of in-wall or in-ceiling speakers
GB2385551A (en) Panel-marking tool and method
US20130036620A1 (en) Rip Cut Measuring Device
JP3215031U (ja) 岩綿吸音板用の切断定規
US9321171B2 (en) Electrical box layout tool
JP2851531B2 (ja) 目地シール材除去用の金具
US20080178539A1 (en) Construction panel grids (guiding network) for easier location of frame elements
JP6624157B2 (ja) 先端工具突出長さ調整用具
JP2005134121A (ja) 寸法測定治具
US20150308806A1 (en) Scoring tool
JP5501516B1 (ja) 床シート材施工補助具
JP2003176612A (ja) クロス下地用コーナー材およびクロス貼り施工法
US11801707B1 (en) Cement siding tolerance device and measurement tool
JPS6342943Y2 (ja)
JP3190498U (ja) 石膏または石綿およびセメント材料を用いて平板状に形成した建築材料において施工の際に計測の参考となる寸法線を表面に印刷記載した積層体。
JP2011099265A (ja) 改装工法
KR20140132952A (ko) 리모델링 문틀의 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees