JP2009136393A - 飲酒検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルコール成分の検知の際に運転者の両手の動作を規制することにより運転者の不正行為防止に寄与する飲酒検知装置を提供することができる。
【解決手段】 本発明に係る飲酒検知装置によれば、運転者の呼気に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知手段は、規制判定手段が運転者の両手の動作が規制されていると判定したことを条件として、アルコール成分を検知する。したがって、本発明に係る飲酒検知装置によれば、アルコール成分を検知する際に、手を用いて不正行為をすることが困難になるように運転者の両手の動作を規制することができる。このようにして、アルコール成分の検知を行う際に運転者の両手の動作を規制することにより運転者の不正行為防止に寄与することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者が呼吸によって排出した呼気に含まれるアルコール成分を検知する飲酒検知装置に関する。
近年、飲酒運転を防止するため、車両に搭載される飲酒運転防止装置が開発されている。この飲酒運転防止装置は、運転者が飲酒状態であるか否かを判断するため、運転者の呼気などに含まれるアルコール成分を検知する飲酒検知装置を備えている。たとえば、特許文献1に記載のアルコール検出装置では、運転者に向けて開口した吸引口を設け、この吸引口から吸引した空気に呼気が含まれるか否かを判定した後、この呼気に含まれるアルコール成分を検出している。
特開平6−197897号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアルコール検出装置においては、呼気を吸引する際に運転者は両手を自由に動かすことができる。このため、運転者は、飲酒状態ではないと判断させるために、手を用いてアルコール検出装置に不正な行為を行う可能性がある。たとえば、特許文献1に記載のアルコール検出装置における不正な行為としては、運転者が飲酒前のアルコール成分を含まない呼気を風船にためておき、手を用いて風船にためた呼気をアルコール検出装置に吹きつけることにより、飲酒後の運転者の呼気にアルコール成分が含まれないかのように成りすますような行為がある。特許文献1に記載のアルコール検出装置では、このような不正行為に対して、その防止に寄与することができないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、アルコール成分の検知の際に運転者の不正行為防止に寄与する飲酒検知装置を提供することである。
本発明に係る飲酒検知装置は、運転者に呼気を吹きかけられる被吹きかけ部を有し、被吹きかけ部に吹きかけられた運転者の呼気に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知手段と、運転者の両手の動作を規制する規制手段と、規制手段により運転者の両手の動作が規制されているか否かを判定する規制判定手段と、を備え、アルコール検知手段は、規制判定手段が運転者の両手の動作が規制されていると判定したことを条件として、アルコール成分を検知することを特徴とする。
本発明に係る飲酒検知装置においては、規制手段により運転者の両手の動作を規制していると判定されたことを条件として、アルコール成分を検知する。規制手段により両手の動作が規制された運転者は、手を用いて飲酒検知装置に不正行為を行うことは困難になる。したがって、本発明に係る飲酒検知装置によれば、アルコール成分を検知する際に、手を用いて不正行為をすることが困難になるように運転者の両手の動作を規制することができる。このようにして、本発明に係る飲酒検知装置は、アルコール成分の検知を行う際に運転者の両手の動作を規制することにより運転者の不正行為防止に寄与することができる。
また、規制手段は、ステアリングホイールの中立状態からの回転角度を検知する角度検知手段を有し、規制判定手段は、角度検知手段により検知したステアリングホイールの回転角度が所定の角度以上である場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判定する態様とすることができる。
この飲酒検知装置は、規制手段が有する角度検知部によりステアリングホイールの中立状態からの回転角度を検知する。飲酒検知装置は、検知したステアリングホイールの中立状態からの回転角度に基づいて、運転者がステアリングホイールを中立状態から回転した状態で維持しているか否かを判断できる。運転者がステアリングホイールを中立状態から回転した状態で維持するには、ある程度の力が必要であり両手で行う場合が多い。したがって、飲酒検知装置は、運転者がステアリングホイールを中立状態から回転した状態で維持していると判断した場合に、運転者の両手の動作は規制されていると判定できる。そして、飲酒検知装置は、運転者の両手の動作は規制されていると判定したことを条件として、アルコール成分の検知を行う。このようにして、飲酒検知装置における規制手段は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることができる。したがって、飲酒検知装置は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることで運転者の不正行為防止に寄与することができる。
また、規制手段は、ステアリングホイールが中立状態であるか否かを検知する中立状態検知部と、自らが水平状態であるか否かを検知する水平検知部と、を有し、水平検知部は、ステアリングホイールが中立状態である場合に自らが水平状態であると検知するようにステアリングホイールに設けられ、規制判定手段は、中立状態検知部がステアリングホイールは中立状態ではないと検知し、かつ、水平検知部が自らは水平状態であると検知する場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判定する態様とすることができる。
この飲酒検知装置は、規制手段が有する中立状態検知部によりステアリングホイールは中立状態であるか否かを検知すると共に、規制手段が有する水平検知部により水平検知部は水平状態であるか否かを検知する。そして、この水平検知部は、ステアリングホイールが中立状態である場合に自らが水平状態であると検知するようにステアリングホイールに設けられている。この中立状態検知部がステアリングホイールは中立状態ではないと検知し、かつ、水平検知部が自らは水平状態であると検知した場合には、ステアリングホイールは、中立状態ではなく、かつ、中立状態からの回転角度が180度の倍数の状態となっている。このため、飲酒検知装置は、中立状態検知部および水平検知部の検知結果に基づいて、運転者がステアリングホイールを中立状態からの回転角度が180度の倍数の状態で維持しているか否かを判断できる。
このように、運転者がステアリングホイールを中立状態からの回転角度が180度の倍数の状態で維持することは、片手では困難であり両手で行う場合が多い。したがって、飲酒検知装置は、運転者がステアリングホイールを回転角度が180度の倍数の状態で維持していると判断した場合に、運転者の両手の動作は規制されていると判定できる。そして、飲酒検知装置は、運転者の両手の動作は規制されていると判定したことを条件として、アルコール成分の検知を行う。このようにして、飲酒検知装置における規制手段は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることができる。したがって、飲酒検知装置は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることで運転者の不正行為防止に寄与することができる。
また、規制手段は、運転者の両手がステアリングホイールに接触していることを検知する接触検知部を有し、規制判定手段は、接触検知部により運転者の両手がステアリングホイールに接触していることを検知した場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判定する態様とすることができる。
この飲酒検知装置は、規制手段における接触検知部により運転者の両手がステアリングホイールに接触していることを検知する。両手がステアリングホイールに接触している運転者は、両手の動作が規制されることとなる。したがって、飲酒検知装置は、運転者の両手がステアリングホイールに接触していることを検知した場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判定できる。そして、飲酒検知装置は、運転者の両手の動作が規制されていると判定したことを条件として、アルコール成分の検知を行う。このようにして、飲酒検知装置における規制手段は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることができる。したがって、飲酒検知装置は、アルコールの検知を行う際に、運転者に対し両手の動作の規制を図ることで運転者の不正行為防止に寄与することができる。
また、被吹きかけ部は、中立状態にあるステアリングホイールの下部に設けられている態様とすることができる。このように、ステアリングホイールの下部に被吹きかけ部を設けると、運転者は、被吹きかけ部に呼気を吹きかけるために、両手でステアリングホイールを回転させて被吹きかけ部を上に向けた状態で維持する場合が多い。この場合、運転者は、両手の動作が規制されることとなる。両手の動作を規制された運転者は、飲酒検知装置に不正行為を行うことが困難になる。このようにして、飲酒検知装置は、運転者による不正行為の防止に寄与することができる。
また、被吹きかけ部は、ステアリングホイールの裏側に設けられている態様とすることができる。このように、ステアリングホイールの裏側に被吹きかけ部を設けると、運転者は、ステアリングホイールに覆いかぶさるような体勢で呼気を吹きかけることとなる。この場合、運転者は、体勢を規制されることとなる。体勢を規制された運転者は、飲酒検知装置に不正行為を行うことが困難になる。このようにして、飲酒検知装置は、運転者による不正行為の防止に寄与することができる。
また、運転者の顔と被吹きかけ部との距離を検出する距離検出手段と、距離検出手段が検出した運転者の顔と被吹きかけ部との距離が所定の距離以下であるか否かを判定する距離判定手段と、をさらに備え、アルコール検知手段は、距離判定手段が運転者の顔と被吹きかけ部との距離が所定の距離以下であると判定したことを条件として、アルコール成分を検知する態様とすることができる。
この飲酒検知装置は、運転者の顔と被吹きかけ部との距離が所定の距離以下であることを条件として、アルコール成分を検知する。このため、アルコール成分を検知する際には、運転者の顔と被吹きかけ部とが所定の距離以下に近づいた状態となる。このように、運転者の顔と被吹きかけ部とが近づいた状態を維持する運転者は、被吹きかけ部に対して不正行為を行うことが困難になる。したがって、この飲酒検知装置によれば、アルコール成分を検知する際に、不正行為が困難になるように運転者の顔と被吹きかけ部とを近づいた状態に維持させることができる。このようにして、飲酒検知装置は、アルコール成分の検知を行う際の運転者の不正行為防止に寄与することができる。
本発明によれば、アルコール成分の検知の際に運転者の不正行為防止に寄与する飲酒検知装置を提供することができる。
以下、本発明の飲酒検知装置に係る第一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の飲酒検知装置は、自動車に搭載され、運転者が呼吸によって排出する呼気に含まれるアルコール成分を検知する。なお、図面の説明においては、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第一の実施形態に係る飲酒検知装置を備えた車両の運転席側ダッシュボード付近を示す正面図である。図1に示すように、運転席側ダッシュボード1の正面には、操舵を行うためのステアリングホイール2が配設されている。このステアリングホイール2は、ステアリングホイール2の周方向へ回動可能に設けられている。このステアリングホイール2の手前には、車両の運転を行う運転者が着座する運転席が設けられている。
図2(a)は、第一の実施形態に係るステアリングホイールの中立状態を示す説明図である。中立状態とは、回動可能なステアリングSに操作が加えられていない状態である。この中立状態から回転したステアリングホイール2には、中立状態に戻ろうとする力が加えられる。また、図2(b)は、第一の実施形態に係るステアリングホイールを中立状態から時計回りまたは反時計回りに180度回転させた状態を示す説明図である。この状態にあるステアリングホイール2には、常に中立状態に戻ろうとする力が加えられることとなる。
図3は、第一の実施形態に係る中立状態のステアリングホイールを示す側面図である。図3に示すように、ステアリングホイール2の裏側には、ステアリングホイール2と連動して回転を行うステアリングシャフト3が接続されている。そして、このステアリングシャフト3には、ステアリングシャフト3の回転角度を検知するステアリングセンサ4が設けられている。このステアリングセンサ4は、ステアリングホイール2の中立状態からの回転角度を検知する角度検知部として機能する。
また、中立状態にあるステアリングホイール2の裏側の下部には、気体に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知を行う飲酒検知器5が備えられている。この飲酒検知器5は、運転者の呼気に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知手段として機能する。この飲酒検知器5は、被吹きかけ部6を有している。この被吹きかけ部6は、運転者に呼気を吹きかけられる部分である。
図4は、飲酒検知器を示す正面図である。図4に示すように、飲酒検知器5を囲うようにして被吹きかけ部6が配置されている。この被吹きかけ部6に吹きかけられた運転者の呼気は、中央の飲酒検知器5に集まることとなる。
図3に示すように、本実施形態に係る飲酒検知装置は、飲酒検知を行うか否かを判定する飲酒検知ECU(Electronic Control Unit)7を備えている。この飲酒検知ECU7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。
この飲酒検知ECU7は、ステアリングセンサ4および飲酒検知器5と電気的に接続されている。ステアリングセンサ4は、検出した回転角度を回転角度信号として飲酒検知ECU7に送信する。
飲酒検知ECU7は、ステアリングセンサ4から送信された回転角度信号に基づいて、ステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれるか否かを判定する。このαは、ステアリングホイール2の仕様などに応じて、予め設定された角度である。このαとしては、20度の角度がある。飲酒検知ECU7は、ステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれると判定した場合に、飲酒検知器5に起動信号を送信する。飲酒検知器5は、飲酒検知ECU7から起動信号を受信した場合、起動する。起動した飲酒検知器5は、アルコール検知可能な状態となる。
以上の構成を有する第一の実施形態に係る飲酒検知装置の工程について、図面を参照して説明する。図5は、第一の実施形態に係る飲酒検知装置の工程を示すフローチャートである。
まず、飲酒検知ECU7は、ステアリングセンサ4から送信された回転角度信号に基づいて、ステアリングホイール2の中立状態からの回転角度を認識する(S1)。次に、飲酒検知ECU7は、認識したステアリングホイール2の中立状態からの回転角度に基づいて、ステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれるか否かを判定する(S2)。図2(b)に示すようなステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれる状態を維持することは、片手で行うことは難しく、運転者は両手で行う可能性が高い。したがって、飲酒検知ECU7は、運転者がステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれるか否かを判定することにより、運転者の両手の動作が規制されているか否かを判断することができる。
飲酒検知ECU7は、運転者がステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれると判定した場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判断してアルコール検知を開始するために起動信号を飲酒検知器5に送信する(S3)。飲酒検知器5は、飲酒検知ECU7から起動信号を受信した場合に、起動してアルコール検知可能な状態となる。飲酒検知器5が起動した後、運転者が飲酒検知器5に呼気を吹きかけると、飲酒検知器5は、呼気に含まれるアルコール成分を検知する。
このように、第一の実施形態に係る飲酒検知装置では、運転者がステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれる場合に、運転者の両手の動作は規制されていると判断して、飲酒検知器5を起動する。起動した飲酒検知器5は、アルコール検知可能な状態となる。したがって、この飲酒検知装置では、運転者の意思に応じて飲酒検知器5を起動することができる。その結果、飲酒検知器5を常時起動している場合と比べて、電力の消費を抑えて燃費を向上させることができる。また、運転者の意思に応じて飲酒検知器5を起動するために、ボタン等を備える場合と比べて、構成を簡略化することができる。
また、飲酒検知装置によってアルコール検知をされる運転者は、飲酒したと判断されないようにするため、飲酒検知装置によるアルコール成分を遮る不正行為を行う可能性がある。この不正行為としては、運転者が手を用いて風船にためた空気を被吹きかけ部6に吹きつけることにより、飲酒後の運転者の呼気にアルコール成分が含まれないかのように成りすますような行為がある。
これに対して、第一の実施形態に係る飲酒検知装置においては、運転者がステアリングホイール2の中立状態からの回転角度が180度±αの範囲内に含まれる場合に、飲酒検知器5を起動してアルコール検知可能な状態とする。したがって、飲酒検知装置は、アルコール検知を開始する際に、運転者の両手の動作を規制することができる。その結果、両手の動作を規制された運転者は、飲酒検知装置に対して、手を用いた不正行為を行うことが困難になる。このようにして、第一の実施形態に係る飲酒検知装置は、運転者の不正行為防止に寄与することができる。
また、この飲酒検知装置では、被吹きかけ部6がステアリングホイール2の下部に設けられている。運転者は、この被吹きかけ部6に呼気を吹きかける場合、図2(b)に示すように被吹きかけ部6がステアリングホイール2の上部に位置するようにステアリングホイール2を回転させることとなる。したがって、この飲酒検知装置によれば、運転者は、被吹きかけ部6に呼気を吹きかけてアルコール検知を受ける際に、両手の動作が規制されることとなる。その結果、飲酒検知装置は、運転者が被吹きかけ部6に呼気を吹きかける際に、運転者の両手の動作を規制することで運転者の不正行為防止に寄与することができる。
さらに、この飲酒検知装置では、被吹きかけ部6がステアリングホイール2の裏側に設けられている。このように、ステアリングホイール2の裏側に被吹きかけ部6を設けると、運転者は、ステアリングホイール2に覆いかぶさるような体勢で呼気を吹きかけることとなる。したがって、この飲酒検知装置によれば、運転者は、被吹きかけ部6に呼気を吹きかけてアルコール検知を受ける際に、体勢が規制されることとなる。その結果、飲酒検知装置は、運転者が被吹きかけ部6に呼気を吹きかける際に、運転者の体勢を規制することで運転者の不正行為防止に寄与することができる。
次に、本発明の飲酒検知装置に係る第二の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図6は、第二の実施形態に係る飲酒検知装置を備えた車両の運転席側ダッシュボード付近を示す正面図である。
図6に示すように、運転席側ダッシュボード20の正面には、操舵を行うためのステアリングホイール21が設けられている。このステアリングホイール21の中立状態における両側部には、運転者がステアリングホイール21に接触しているか否かを検知する接触センサ22、23が設けられている。この接触センサ22、23は、運転者の両手がステアリングホイール21に接触しているか否かを検知する接触検知部として機能する。この接触センサ22、23としては、接触センサ22と接触センサ23とにそれぞれ接触した運転者の両手を介して接触センサ間の通電を検知することにより、運転者の両手がステアリングホイール21に接触していることを検知するものがある。
また、中立状態にあるステアリングホイール21の中央上部には、アルコール検知を行う飲酒検知器24が備えられている。この飲酒検知器24は、運転者の呼気に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知手段として機能する。この飲酒検知器24を囲むようにして、運転者に呼気を吹きかけられる被吹きかけ部25が設けられている。この被吹きかけ部25に吹きかけられた呼気は、飲酒検知器24に流入することとなる。
この被吹きかけ部25には、対象との距離を検出する距離センサ26が備えられている。この距離センサ26は、運転者の顔と被吹きかけ部25との距離を検出する距離検出手段として機能する。また、この距離センサ26としては、運転者の画像を撮像し、所定の画像解析プログラムによって、撮像した運転者の顔と被吹きかけ部25との距離を検出するものがある。
図6に示すように、第二の実施形態に係る飲酒検知装置は、飲酒検知を行うか否かを判定する飲酒検知ECU27を備えている。この飲酒検知ECU27は、接触センサ22、23、飲酒検知器24および距離センサ26と電気的に接続されている。接触センサ22、23は、運転者の両手がステアリングホイール21に接触していると検知した場合に、飲酒検知ECU27に両手接触信号を送信する。そして、距離センサ26は、検出した運転者の顔と被吹きかけ部25との距離を距離信号として飲酒検知ECU27に送信する。
飲酒検知ECU27は、接触センサ22、23から送信された両手接触信号と距離センサ26から送信された距離信号とに基づいて、運転者の両手がステアリングホイール21に接触しており、かつ、運転者の顔と被吹きかけ部26との距離が所定のしきい値以下であるか否かを判定する。飲酒検知ECU27は、運転者の両手がステアリングホイール21に接触しており、かつ、運転者の顔と被吹きかけ部26との距離が所定のしきい値以下であると判定した場合、飲酒検知器24に起動信号を送信する。このしきい値は、車両のステアリングと運転席との間隔などに応じて、たとえば10cmに設定される。飲酒検知器24は、飲酒検知ECU7から起動信号を受信した場合、起動する。起動した飲酒検知器24は、アルコール検知可能な状態となる。
以上の構成を有する第二の実施形態に係る飲酒検知装置の工程について、図面を参照して説明する。図7は、第二の実施形態に係る飲酒検知装置の工程を示すフローチャートである。
まず、飲酒検知ECU27は、接触センサ22、23から送信された両手接触信号に基づいて、運転者の両手がステアリングホイール21に接触しているか否かを判定する(S10)。運転者の両手がステアリングホイール21に接触している場合、運転者は両手を自由に動かすことはできず、運転者の両手の動作が規制されることとなる。したがって、飲酒検知ECU27は、飲酒検知ECU27は、運転者の両手がステアリングホイール21に接触しているか否かを判定することにより、運転者の両手の動作が規制されているか否かを判断することができる。
飲酒検知ECU27は、運転者の両手がステアリングホイール21に接触していると判定した場合に、運転者の両手の動作が規制されていると判断して距離センサ26から送信された距離信号に基づき、運転者の顔と被吹きかけ部26との距離を認識する(S11)。
飲酒検知ECU27は、認識した運転者の顔と被吹きかけ部25との距離が所定のしきい値以下であるか否かを判定する(S12)。運転者の顔と被吹きかけ部25との距離がしきい値以下の状態を維持する運転者は、飲酒検知装置に対してアルコール成分を検知させなくするような不正行為を行うことが困難になる。したがって、飲酒検知ECU27は、運転者の顔と被吹きかけ部25との距離が所定のしきい値以下であるか否かを判定することにより、運転者は不正行為を行うことが困難な状態であるか否かを判断することができる。
飲酒検知ECU27は、運転者の顔と被吹きかけ部25との距離が所定のしきい値以下であると判定した場合に、運転者は不正行為を行うことが困難な状態であると判断して飲酒検知器24に起動信号を送信する(S13)。飲酒検知器24は、飲酒検知ECU7から起動信号を受信した場合に、起動してアルコール検知可能な状態となる。飲酒検知器24が起動した後、運転者が飲酒検知器24に呼気を吹きかけると、飲酒検知器24は、呼気に含まれるアルコール成分を検知する。
このように、第二の実施形態に係る飲酒検知装置では、運転者の両手の動作が規制されており、かつ、運転者の顔と被吹きかけ部26との距離が所定のしきい値以下の不正行為を行うことが困難な状態である場合に、飲酒検知器24を起動する。起動した飲酒検知器24は、アルコール検知可能な状態となる。このため、飲酒検知装置は、アルコール検知を開始する際に、運転者の両手の動作を規制すると共に、運転者の顔と被吹きかけ部26との距離を規制して運転者を不正行為が困難な状態にすることができる。その結果、第二の実施形態に係る飲酒検知装置は、運転者の不正行為防止に寄与することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記第一の実施形態においては、ステアリングホイール2の状態を検知するためにステアリングセンサ4を用いていたが、水平センサと中立状態センサとを用いてもよい。
水平センサは、ステアリングホイール2に設けられ、ステアリングホイール2の中立状態において水平であると検知する。この水平センサによれば、ステアリングホイール2が180度回転した場合にも水平であると検知することとなる。中立状態センサは、ステアリングホイール2が中立状態であるか否かを検知する。飲酒検知ECU7は、水平センサが水平であると検知したことおよび中立状態センサが中立状態ではないと検知したことに基づいて、ステアリングホイール2が中立状態から180度回転されていると判定することができる。この水平線センサとしては、器に封入された液の中の気泡の位置により水平状態を検知する水平器がある。また、中立状態センサとしては、ステアリングホイール2が中立状態に位置するときに、ステアリングホイール2と干渉するスイッチがある。このような水平線センサおよび中立状態センサを用いることにより、センサを二つ用いることになるが、簡素な機械構成でステアリングホイール2の状態を判定できる。
また、上記第一の実施形態において、αを20度としているが、5度、10度、30度など他の角度にしてもよい。
また、上記第二の実施形態において、接触センサ22、23は、ステアリングホイール21の中立状態における両側部に設けられているが、ステアリングホイール21の全周にわたって設けてもよい。
また、上記第一、第二の実施形態において、飲酒検知器は、飲酒検知ECUから起動信号を受信した場合、起動してアルコール検知可能な状態となるが、起動と同時にアルコール検知を開始してもよい。
第一の実施形態に係る飲酒検知装置を備えた車両の運転席側ダッシュボード付近を示す正面図である。 (a)第一の実施形態に係るステアリングの中立状態を示す説明図である。(b)第一の実施形態に係るステアリングを中立状態から時計回りまたは反時計回りに180度回転させた状態を示す説明図である。 第一の実施形態に係る中立状態のステアリングホイールを示す側面図である。 第一の実施形態に係る飲酒検知器を示す正面図である。 第一の実施形態に係る飲酒検知装置の工程を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る飲酒検知装置を備えた車両の運転席側ダッシュボード付近を示す正面図である。 第二の実施形態に係る飲酒検知装置の工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1…運転席側ダッシュボード、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、4…ステアリングセンサ(角度検知部)、5…飲酒検知器(アルコール検知手段)、6…被吹きかけ部、7…飲酒検知ECU(規制手段、規制判定手段)、20…運転席側ダッシュボード、21…ステアリングホイール、22、23…接触センサ(接触検知部)、24…飲酒検知器(アルコール検知手段)、25…被吹きかけ部、26…距離センサ(距離検知手段)、27…飲酒検知ECU(規制手段、規制判定手段、距離判定手段)。

Claims (7)

  1. 運転者に呼気を吹きかけられる被吹きかけ部を有し、前記被吹きかけ部に吹きかけられた前記運転者の呼気に含まれるアルコール成分を検知するアルコール検知手段と、
    前記運転者の両手の動作を規制する規制手段と、
    前記規制手段により前記運転者の両手の動作が規制されているか否かを判定する規制判定手段と、を備え、
    前記アルコール検知手段は、前記規制判定手段が前記運転者の両手の動作が規制されていると判定したことを条件として、前記アルコール成分を検知することを特徴とする飲酒検知装置。
  2. 前記規制手段は、ステアリングホイールの中立状態からの回転角度を検知する角度検知部を有し、
    前記規制判定手段は、前記角度検知部により検知した前記ステアリングホイールの回転角度が所定の角度以上である場合に、前記運転者の両手の動作が規制されていると判定する請求項1に記載の飲酒検知装置。
  3. 前記規制手段は、ステアリングホイールが中立状態であるか否かを検知する中立状態検知部と、自らが水平状態であるか否かを検知する水平検知部と、を有し、
    前記水平検知部は、前記ステアリングホイールが中立状態である場合に自らが水平状態であると検知するように前記ステアリングホイールに設けられ、
    前記規制判定手段は、前記中立状態検知部が前記ステアリングホイールは中立状態ではないと検知し、かつ、前記水平検知部が自らは水平状態であると検知する場合に、前記運転者の両手の動作が規制されていると判定する請求項1に記載の飲酒検知装置。
  4. 前記規制手段は、前記運転者の両手がステアリングホイールに接触していることを検知する接触検知部を有し、
    前記規制判定手段は、前記接触検知部により前記運転者の両手が前記ステアリングホイールに接触していることを検知した場合に、前記運転者の両手の動作が規制されていると判定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲酒検知装置。
  5. 前記被吹きかけ部は、中立状態にあるステアリングホイールの下部に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲酒検知装置。
  6. 前記被吹きかけ部は、ステアリングホイールの裏側に設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲酒検知装置。
  7. 前記運転者の顔と前記呼気吹きかけ部との距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段が検出した前記運転者の顔と前記呼気吹きかけ部との距離が所定の距離以下であるか否かを判定する距離判定手段と、をさらに備え、
    前記アルコール検知手段は、前記距離判定手段が前記運転者の顔と前記呼気吹きかけ部との距離が所定の距離以下であると判定したことを条件として、前記アルコール成分を検知する請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲酒検知装置。






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