JP2009136288A - ストランド切断装置 - Google Patents

Abstract

【課題】
傷をつけないストランドの切断を可能にし、相応に滑らかな切断を可能にする、ストランド切断装置を提供する。
【解決手段】
互いに協働する回転カッタ（１１，１１’）と相手カッタ（１２）を有するタバコ加工産業のストランド切断装置（１０）において、回転カッタ（１１，１１’）の回転時に回転カッタ（１１，１１’）の切断エッジ（１４，１４’）の長手軸方向に延在する、相手カッタ（１２）との回転カッタ（１１，１１’）の作用領域を設ける。
【選択図】 図１

Description

本発明は、互いに協働する回転カッタと相手カッタを有するタバコ加工産業のストランド切断装置に関する。

相応のストランド切断装置は、例えば特許文献１から公知である。これからは、特に、切断エッジを有する回転移動式の切断体が設けられ、この切断体が、回転軸を有する回転体上に配設された、切断装置が公知である。切断体は、第１の回転体の回転軸に対して本質的に平行に配設されている。

加えて、別のバリエーションでは、２つの第２の回転体を設け、これにより、ストランド材料が、２つの第２の回転体の間に引込み可能であり、次いで排出可能である。フィルタストランド製造機の始動後に標準速度に達した場合、第１の回転体上に配設された切断体によって、フィルタストランドが切り離される。標準速度前に生産されたストランドは、２つのロールによって排出される。

特許文献２からは、シガレット製造機内で連続的なシガレット棒を偏向及び切断するための装置が公知であるが、偏向部品によって偏向された棒を破断するために使用される棒破断装置が設けられている。この場合、特許文献２において回転式の切断機構と呼ばれるある種の回転プロペラが設けられている。破断装置と呼ぶこともできる特許文献２の切断装置は、比較的明らかにシガレットストランドもしくはシガレット棒の構成要素に損傷を与える。包装紙片も生じる。包装紙片は、タバコの再使用時に望ましくない。
独国特許出願公開第１０ ２００５ ０６２ ６４４号明細書 欧州特許第０ ２８６ ８２８号明細書

本発明の課題は、傷をつけないストランドの切断を可能にし、相応に滑らかな切断を可能にする、ストランド切断装置を提供することにある。

この課題は、回転カッタの回転時に回転カッタの切断エッジの長手軸方向に延在する、相手カッタとの回転カッタの作用領域が設けられていることを特徴とする、互いに協働する回転カッタと相手カッタを有するタバコ加工産業のストランド切断装置によって解決される。本発明のこの措置により、非常に綺麗で滑らかな切断を可能にするある種のシャー切断が得られる。これにより、ストランド材料の再使用を困難にする紙片の発生を不可能にする。

相手カッタのベース部分は、位置を固定されている。相手カッタのベース部分は、相手カッタの切断エッジとは反対側の領域である。これにより、非常に正確な、これにより材料を傷つけない切断が可能である。

有利なことに、回転カッタを配設したカッタロールが設けられている。この措置により、非常に均等な切断が保証可能である。有利なことに、回転カッタの切断エッジ及び／又は相手カッタの切断エッジは、カッタロールの回転軸に対して斜めに配設されている。これにより、特に有利なことに、双曲面のシャー切断が可能である。従って、斜めの配設は、有利なことに、カッタロールの回転軸に対して斜めの方向だけでなく、これに対して垂直な方向にも行なわれる。従って、カッタロールを水平に位置調整した場合、回転カッタの切断エッジ及び／又は相手カッタの切断エッジは、水平方向にもカッタロールの回転軸に対して斜めに配設され、垂直方向にもカッタロールの回転軸に対して斜めに配設されている。切断エッジとカッタロールの回転軸間の角度は、有利な場合は１°〜９°であり、特に有利な場合は約５°である。

相手カッタが柔軟である場合、良好な結果が達成可能である。これにより、特に詰りもしくは滞りを防止することができる。

回転カッタの特に簡単な位置決めは、回転カッタが、偏心装置によって位置決めされている場合に可能である。相応に、相手カッタの非常に簡単で正確な位置決めは、相手カッタが、偏心装置によって位置決めされている場合に可能である。

特に好ましいことに、カッタロールが、ストランドの移送及び／又は裁断をするようにストランドと協働する少なくとも１つの溝を備えるように、本発明によるストランド切断装置は形成されている。このため、有利なことに、少なくとも１つの溝は、特に鋭利なアウタエッジを備える。本発明の範囲内で鋭利なアウタエッジとは、特に、エッジを構成する面の勾配の急激な連続性の変化と理解する。少なくとも１つの溝は、有利なことに、本質的にカッタロールの全幅にわたって長手軸方向に延在する。

有利なことに、隣接する２つの溝が設けられており、２つの溝の間に、アウタエッジが配設されている。有利なことに、アウタエッジを構成する２つの面が、鋭角をなすように互いに配設されている。

有利なことに、回転カッタは、少なくともストランド速度と同じ大きさの回転速度で回転する。その場合、これにより、特にまた、排出されたストランドもしくは切り離されたストランド部分の滞りが生じない。

有利なことに、ストランドを回転カッタに誘導する少なくとも１つの誘導要素が設けられている。

本発明を、図面に関連させた実施例を基にして発明思想を限定することなく以下で説明する。この場合、文章で詳細に説明していない本発明の全ての詳細ついては、図面を参照されたい。

以下の図で、それぞれ同じ又は同様の要素もしくは相応の部分は、同じ符号を備えているので、相応の新たな紹介を省略する。

図１は、図２及び３で重要な要素と共に概略的に図示されたストランド切断装置１０の本発明によるカッタロール１５の３次元分解図を示す。良好な表現のため、図１では分解図が選択されている。

カッタロール１５は、２つの回転カッタ１１，１１’を有し、これら回転カッタは、カッタロール１５のそれぞれ相応の溝３２，３２’に収容されている。本発明の範囲で、回転カッタ１１，１１’は、カッタロール１５のこの実施例では回転体に取り付けられており、カッタロール１５と共に回転するが、カッタロール１５に対して相対的に位置を固定されている。安定装置３０，３０’は、それぞれの溝３２，３２’への回転カッタ１１，１１’の安定した組立てをするために使用される。回転カッタ１１，１１’の位置決めもしくは調整をするため、ネジ１８，２１と偏心ネジ１９及び２０が使用され、偏心ネジは、回転カッタ１１，１１’と安定装置３０，３０’の長穴と部分的に協働し、それぞれのナット３１，３１’に対して固定される。

回転カッタ１１，１１’は、この実施例では、一方で、カッタロール１５での溝３２，３２’の位置調整に基づいて、回転軸１７に対して斜め垂直に配設されている。偏心ネジ１９及び２０により、カッタロール１５の回転軸１７に対して斜め水平に配設することもできる。

回転カッタ１１及び１１’の切断エッジ１４，１４’は、図１でも相応に認められる。加えて、カッタロール１５の胴体に、比較的鋭利なエッジ３３，３４，３５及び３６を決める別の溝２３，２４及び２５もしくは２６が設けられていることも認められる。鋭利なエッジは、隣接する溝の隣接するそれぞれ２つの面によって構成され、これらの面は、鋭角βを備え、これは、１５°〜６０°の範囲である場合が有利であり、３０°〜５０°の範囲である場合が特に好ましい。エッジ３５は、溝３６の面もしくは壁の切断線とカッタロール１５の外面によって決まる。カッタロール１５の溝もしくは面によって決まるエッジは、フィルタ棒又はシガレットストランドもしくは複数のストランドを移送するために使用され、場合によっては裁断もしくは予裁断のためにも使用される。良好な説明のため、図１には回転方向も図示され、符号４０を備えている。

図２には、本発明によるストランド切断装置１０が、部分的に分解図にした３次元図で概略的に示されている。カッタロール１５は、組み立てた回転カッタ１１及び１１’を備える。相応に、一点鎖線によって図示したようにピン３０及びネジ２９を介して互いに結合可能ないくつかの壁が設けられている。

更に、誘導要素４１，４２及び４３が設けられており、誘導要素４３は、壁に統合されている。誘導要素４１，４２及び４３は、ストランド材料を、カッタロール１５もしくは切断エッジ１６を有する相手カッタ１２の方向に移送するために使用される。駆動のための、図示してないモータによって駆動される駆動ローラ３８を有する駆動ベルト３７が図示されている。相手カッタは、この実施例では、カッタロール１５の回転軸１７に対して斜めに配設されており、相応に、安定装置３９と共に、誘導要素４３も有する相応の壁要素に固定される。

誘導要素４３が斜めに配設された壁を備えることによって、切断エッジ１６も、相手カッタ１２の誘導要素４３への組立てに基づいてカッタロール１５の回転軸１７に対して斜めに配設されている。これにより、水平方向の切断エッジ１６の斜めの配設だけでなく、垂直方向の切断エッジ１６の斜めの配設も得られる。切断エッジ１６をカッタロール１５の回転軸１７に対して平行に配設したり、水平方向もしくは垂直方向だけに斜めに配設することもできる。

図３は、組み立てた状態の図２の本発明によるストランド切断装置を概略３次元図で示すが、更に、矢印方向にストランド切断装置１０に移動するストランド２７、例えばシガレットストランド又はフィルタストランドも図示されている。

図４は、本発明によるストランド切断装置の切断領域の断面図を概略的に示す。切断エッジ１４及び１６は、所定の切断を可能にするために互いに協働する。相手カッタ１２は、この実施例では有利なことに柔軟であり、これは、例えば、カッタ自由長ｌを、高さｈの８〜１５倍にする、好ましいことに高さｈの１０．５〜１２．５倍にすることによって、適当な種類の鋼のような適当な材料の選択により得られる。

図５は、シャー切断もしくは双曲面切断もしくは藁切り切断の機能性を示す。角度αだけカッタロール１５が回転すると、回転カッタ１１の後部が最上位置から最下位置に達する。回転カッタ１１の後部は、符号１１０で示されている。相応に、前部１１１は、後部１１０が図５の上の領域に配設された瞬間に、相手カッタ１２の前部１２１と噛合っている。角度αだけカッタロール１５が回転した後、回転カッタ１１の後部１１０と相手カッタ１２の後部１２０は、切断エッジで接触する。切断エッジが、切断中に図５の垂直方向にも半径方向にも移動することが良好に認められる。これは、カッタロール１５の一点鎖線の２つの円によって図示されている。双曲面切断は、符号５０を備えている。相手カッタ１２は、偏心ネジ２２によって相手カッタ保持部もしくは誘導要素４３に固定されている。偏心ネジの代わりにこの箇所に標準のネジを使用することもできる。

本発明によるストランド切断装置は、一条、二条及び多条のストランド製造機のシガレット及び／又はフィルタ棒の裁断のために適しており、全てのストランドを唯一のストランド切断装置で処理することができる。

回転カッタ１１，１１’の切断エッジ１４，１４’を斜めに位置調整することは、本発明によれば、特に、切断エッジが、カッタロールの回転軸とカッタロールの半径によって構成される面に対して相対的に角度をもって配設されている。加えて、回転カッタの切断エッジは、付加的又は選択的に、カッタロールの回転軸に対して角度をもって半径方向に斜めに配設することができる。

部分的に分解図にした本発明によるカッタロールの概略３次元図を示す。 部分的に分解図にした本発明によるストランド切断装置の概略図を示す。 組み立てた状態の図２の本発明によるストランド切断装置の概略図を示す。 本発明によるストランド切断装置の互いに協働するカッタの部分の概略断面図を示す。 回転角度が異なる種々の位置にある本発明によるストランド切断装置の部分の概略断面図を示す。

符号の説明

１０ ストランド切断装置
１１，１１’ 回転カッタ
１２ 相手カッタ
１３ 相手カッタのベース部分
１４，１４’ 切断エッジ
１５ カッタロール
１６ 切断エッジ
１７ 回転軸
１８ ネジ
１９ 偏心ネジ
２０ 偏心ネジ
２１ ネジ
２２ 偏心ネジ
２３ 溝
２４ 溝
２５ 溝
２６ 溝
２７ ストランド
２８ ハウジング
２９ ネジ
３０ ピン
３０，３０’ 安定装置
３１，３１’ ナット
３２，３２’ 溝
３３ エッジ
３４ エッジ
３５ エッジ
３６ エッジ
３７ 駆動ベルト
３８ 駆動ローラ
３９ 安定装置
４０ 回転方向
４１ 誘導要素
４２ 誘導要素
４３ 誘導要素
５０ 双曲面断面
１１０ 回転カッタの後端
１１１ 回転カッタの前端
１２０ 相手カッタの後端
１２１ 相手カッタの前端
α 角度
β 角度
ｈ 高さ
ｌ 長さ

Claims (13)

1. 互いに協働する回転カッタ（１１，１１’）と相手カッタ（１２）を有するタバコ加工産業のストランド切断装置（１０）において、
   回転カッタ（１１，１１’）の回転時に回転カッタ（１１，１１’）の切断エッジ（１４，１４’）の長手軸方向に延在する、相手カッタ（１２）との回転カッタ（１１，１１’）の作用領域が設けられていることを特徴とするストランド切断装置。
2. 相手カッタ（１２）のベース部分（１３）が、位置を固定されていることを特徴とする請求項１に記載のストランド切断装置。
3. 回転カッタ（１１，１１’）を配設したカッタロール（１５）が設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載のストランド切断装置。
4. 回転カッタ（１１，１１’）の切断エッジ（１４，１４’）及び／又は相手カッタ（１２）の切断エッジ（１６）が、カッタロール（１５）の回転軸（１７）に対して斜めに配設されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
5. 相手カッタが柔軟であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
6. 回転カッタ（１１，１１’）が、偏心装置（１８〜２１）によって位置決めされていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
7. 相手カッタ（１２）が、偏心装置（２２）によって位置決めされていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
8. カッタロール（１５）が、ストランド（２７）の移送及び／又は裁断をするようにストランド（２７）と協働する少なくとも１つの溝（２３〜２６）を備えることを特徴とする請求項３〜７のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
9. 少なくとも１つの溝（２３〜２６）が、鋭利なアウタエッジ（３３〜３６）を備えることを特徴とする請求項８に記載のストランド切断装置。
10. 少なくとも１つの溝（２３〜２６）が、本質的にカッタロール（１５）の全幅にわたって長手軸方向に延在することを特徴とする請求項８又は９に記載のストランド切断装置。
11. アウタエッジ（３３〜３６）が、２つの溝（２３〜２６）の間に配設されており、アウタエッジ（３３〜３６）を構成する２つの面が、βの鋭角をなすように互いに配設されていることを特徴とする請求項８〜１０のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
12. 回転カッタ（１１，１１’）が、少なくともストランド速度と同じ大きさの回転速度で回転することを特徴とする請求項１〜１１のいずれか１つに記載のストランド切断装置。
13. ストランド（２７）を回転カッタ（１１，１１’）に誘導する少なくとも１つの誘導要素（４１，４２，４３）が設けられていることを特徴とする請求項１〜１２のいずれか１つに記載のストランド切断装置。

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