JP2009135673A - 遅延調整回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】遅延の調整範囲を拡大し、遅延時間を長くした場合に遅延回路のスルーレートが長くなりノイズ耐性の悪化するという事態の発生を回避できる遅延調整回路の提供。
【解決手段】 N段の差動遅延回路(1−1、2−1、3−1、4−1、5−1)を備えた遅延回路列と、N段の差動インターポレータ(11、12、13、14、15)と、を備え、M段目(ただし、M<N)の差動インターポレータには、M段目の差動遅延回路の出力と、M+1段目の差動インターポレータの出力を入力し、N段目の差動インターポレータ(15)は、N段目の差動遅延回路(5−1)を入力し、合成比率を100%として合成し、1段からN−1段の差動インターポレータのうち、1つの差動インターポレータが、デジタルアナログ変換器(DAC)(7)からのアナログ信号に応じて0%と100%の範囲で波形合成を行い、1段目のインターポレータの出力が、遅延調整された出力信号とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遅延調整回路に関し、特に、DLL(Delay Lock Loop)に適用して好適な遅延調整回路に関する。
高速データ転送を行うシステムにおいては、DLL(Delay Lock Loop)のような内部クロック信号の遅延調整を行う回路が多用されている。遅延調整回路の基本回路が、VCDL(Voltage Controlled Delay Line;電圧制御ディレイライン)のような電圧レベルなどによって遅延調整を行う回路である。ある特定の周波数のみでの動作の場合、VCDLもそれにあわせた設計となるが、例えば、DDR(Double Data Rate)2のDRAM(Dynamic Random Access Memory)の場合、クロック周期(tCK)として、高速側は2ns、低速側は8nsで動作する必要がある。広い周波数域をカバーし、且つ、安定して動作する必要がある。
図9(A)は、関連技術のDLL(Delay Lock Loop)の構成の一例を示す図である(非特許文献1参照)。差動遅延回路(差動増幅回路)を複数段備え、バイアス電圧により遅延時間を可変するVCDL(Voltage Controlled Delay Line)20を備え、VCDL20の最終段の差動増幅回路(バッファ)30は、前段の差動出力を受けシングルエンデッドで出力する。入力と出力の位相差を比較する位相検出器(位相比較器)(PD)60と、位相検出器60での比較結果を受け、入力と出力の位相差に応じて、アップダウンカウントする位相調整カウンタ50と、位相調整カウンタ50のカウント値を受けアナログ信号に変換してバイアス電圧をVCDL20に供給するD/A変換器40を備えている。図9(B)、図9(C)は、図9(A)のVCDL20を構成する3段分の差動遅延回路の構成を示す図である。
図9(C)を参照すると、差動遅延回路は、ソースが共通接続されドレインが負荷素子L1、L2を介して電源に接続されたNチャネルMOSトランジスタN1、N2よりなる差動対を備え、差動対の共通ソースは、ゲートにバイアス電圧Vbiasを入力する電流源トランジスタN3のドレインに接続されており、前段の差動対のドレインが後段の差動対のゲートにそれぞれ接続されている。図9に示した構成は、差動増幅回路の遅延のレベルを調整してVCDLそのものの遅延を変化させている。
R.Jacob Baker、「CMOS」、第2版、WILEY INTERSCIENCE、2005年、 第598頁
図9に示した構成において、1個の差動遅延回路(差動増幅回路)の遅延制御範囲は限られており、その調整範囲により、VCDLの全体調整範囲も制限される。
VCDLを構成する差動遅延回路(差動増幅回路)の遅延を長くすることは、信号のスルーレートを下げることになる。この場合、ノイズに対する耐性が悪化することになる。
したがって、本発明の目的は、遅延の調整範囲を拡大する遅延調整回路を提供することにある。
また本発明の他の目的は、遅延時間を長くした場合にも、遅延回路のスルーレートが長くなりノイズ耐性の悪化するという事態の発生を回避する遅延調整回路を提供することにある。
本願で開示される発明は、上記課題を解決するため、概略以下の構成とされる。
本発明の1つの側面によれば、初段に入力された信号を後段に伝播させる複数段の遅延回路よりなるディレイライン(遅延回路列)と、信号伝播が前記ディレイラインの信号伝播の向きと逆向きとなるように配設された複数段のインターポレータと、を備え、前記複数段のインターポレータのうち少なくとも一のインターポレータは、対応する段の前記遅延回路からの信号と、後段のインターポレータから出力される信号とを入力し、与えられた制御信号で規定される比率で入力した2つの信号を合成して出力し、最終段に位置するインターポレータには、前記最終段のインターポレータに対応した段の前記遅延回路からの信号が入力され、1段目のインターポレータの出力から遅延調整された信号が出力される遅延調整回路が提供される。
本発明においては、前記遅延回路列の遅延回路が、入力信号を差動で受け、出力信号を差動で出力する差動遅延回路を含む。
本発明においては、前記一のインターポレータが、出力対同士が共通接続されて負荷素子対に接続され、前記出力対と前記負荷素子対の接続点から差動出力信号を出力する第1、第2の差動増幅回路を備え、
前記第1の差動増幅回路は、前記遅延回路の出力を差動入力し、
前記第2の差動増幅回路は、前記前段のインターポレータの差動出力を差動入力し、
前記第1、第2の差動増幅回路は、前記制御信号を受け、駆動電流を可変させ、遅延出力を可変させる。
本発明においては、前記最終段のインターポレータが、前記最終段のインターポレータに対応した段の前記遅延回路からの差動信号を差動入力する第1の差動増幅回路を備えている。
本発明において、前記第1の差増増幅器は、出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第1の差動対と、前記第1の差動対に駆動電流を供給する第1の電流源と、を備えている。前記第2の差増増幅器は、出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第2の差動対と、前記第2の差動対に駆動電流を供給する第2の電流源と、を備えている。前記第1の電流源には、前記制御信号として、前記第1の電流源の電流値を制御する第1のバイアス電圧が供給され、前記第2の電流源には、前記制御信号として、前記第2の電流源の電流値を制御する第2のバイアス電圧が供給される。
本発明において、前記第1の差増増幅器は、出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第1の差動対と、前記第1の差動対に駆動電流を供給する第1の電流源と、前記第1の電流源の電流パスをオン・オフする第1のスイッチと、を備えている。前記第2の差増増幅器は、出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第2の差動対と、前記第2の差動対に駆動電流を供給する第2の電流源と、前記第2の電流源の電流パスをオン・オフする第2のスイッチと、を備えている。前記第1の電流源には、前記制御信号として、前記第1の電流源の電流値を制御する第1のバイアス電圧が供給され、前記第2の電流源には、前記制御信号として、前記第2の電流源の電流値を制御する第2のバイアス電圧が供給される。
本発明においては、前記差動遅延回路は、前段からの入力を入力対に差動で受け、出力対から差動で出力する差動対と、前記出力対に接続された負荷素子対と、前記差動対に駆動電流を供給する電流源と、を含む。
本発明においては、前記差動遅延回路は、前段からの入力を入力対に差動で受け、出力対から差動で出力する差動対と、前記出力対に接続された負荷素子対と、前記差動対に駆動電流を供給する電流源と、前記電流源の電流パスをオン・オフする第1、第2のスイッチと、を含む。
本発明においては、前記最終段のインターポレータからの出力信号と入力信号との位相差を検出する位相検出器と、
前記位相検出器の出力を入力し位相のおくれ進みに応じてアップ及びダウンするカウンタと、
前記カウンタのカウント出力の第1のビット範囲のビット信号をデジタル入力として受けアナログ電圧を出力するデジタルアナログ変換器と、
前記カウンタのカウント出力の第2のビット範囲のビット信号に基き、前記複数段のインターポレータのいずれかを選択し、選択した前記インターポレータに前記デジタルアナログ変換器からのアナログ電圧を前記制御信号として供給し、他のインターポレータには前記制御信号として予め用意されたアナログ電圧を供給するセレクタと、を備えている。
本発明においては、N段の差動遅延回路を備えたディレイラインと、
N段の差動のインターポレータと、
を備え、
M段目(ただし、M<N)の差動インターポレータは、M段目の差動遅延回路の出力信号と、(M+1)段目の差動インターポレータの出力信号を入力し、
N段目の差動インターポレータは、N段目の差動遅延回路の出力信号を入力し合成比率を100%として合成し、
1段からN−1段の差動インターポレータのうち、選択された差動インターポレータは、デジタルアナログ変換器からのアナログ信号に応じて0%と100%の範囲で2つの入力信号の波形合成を行い、
1段目のインターポレータから遅延調整された出力信号が出力される。
本発明においては、M段目の差動インターポレータで遅延調整中には、M+2段以降の差動遅延回路、差動インターポレータは非活性状態に設定される。
本発明においては、N段の差動遅延回路を備えたディレイラインと、
L(ただし、LはN>L>1)段の差動のインターポレータと、
を備え、
N段の差動遅延回路はL個のグループに分割され、
M段目(ただし、M<L)の差動インターポレータには、M番目のグループの差動遅延回路のうちの1つの差動遅延回路の出力と、(M+1)段目の差動インターポレータの出力を入力し、
L段目の差動インターポレータは、L番目のグループの差動遅延回路のうちの1つの差動遅延回路の出力を入力し、合成比率を100%として波形合成し、
1段目のインターポレータから遅延調整された出力信号が出力される。
本発明によれば、遅延回路とインターポレータ1段分の遅延時間から、複数段の遅延回路と複数段のインターポレータ1段分の合成遅延時間まで、遅延の調整範囲を拡大する。
また、本発明によれば、遅延時間を長くした場合にも、遅延回路のスルーレートが長くなり、ノイズ耐性が悪化するという事態の発生は回避される。
上記した本発明についてさらに詳細に説明すべく添付図面を参照して実施例を説明する。本発明は、複数段の遅延回路(1−1、2−1、3−1、4−1、5−1)よりなる遅延回路列(ディレイライン)と、信号伝播が前記ディレイラインの信号伝播の向きと逆向きとなるように配設され、入力した信号の遅延を補間して出力する複数段のインターポレータ(11、12、13、14、15)と、を備え、一のインターポレータ(例えば11)は、該一のインターポレータに対応した段の遅延回路(1−1)からの信号と、後段に位置するインターポレータ(12)から出力される信号とを入力し、制御信号(a1、a1b、a2、a2b)に基き、入力した2つの信号を波形合成して出力し、1段目のインターポレータ(11)から遅延調整された信号が出力される。最後段のインターポレータ(15)には、最後段のインターポレータ(15)に対応した段の遅延回路(5−1)からの信号が入力される。本発明において、複数段のインターポレータは、複数段の遅延回路にそれぞれ対応させて備えてもよいし、あるいは、間引きする形態で配置してもよい(遅延回路の段数よりも少ない段数)。本発明において、遅延回路は、入力信号を差動で受け、出力信号を差動で出力する差動遅延回路を含む。
本発明においては、一のインターポレータ(例えば11)は、出力対同士が共通接続されて負荷素子対に接続され、前記出力対と前記負荷素子対の接続点から差動出力信号を出力する第1、第2の差動増幅回路(1−2、1−3)を備え、第1の差動増幅回路(1−2)は遅延回路(1−1)の出力を差動入力し、第2の差動増幅回路(1−3)は、後段のインターポレータ(12)の差動出力を差動入力し、第1、第2の差動増幅回路(1−2、1−3)は、制御信号(a1、a1b)、(a2、a2b)をそれぞれ受け、駆動電流を可変させ、出力差動信号の遅延を可変させる。
本発明において、インターポレータ(15)は、該インターポレータに対応した段の遅延回路(5−1)からの差動信号を差動入力する第1の差動増幅回路(5−2)のみを備えた構成とされている。
本発明において、インターポレータ(11)の出力(OUT)と入力信号(IN)との位相差を検出する位相検出器(9)と、位相検出器(9)の出力を入力し、位相のおくれ進みに応じてアップ及びダウンするカウンタ(8)と、カウンタ(8)のカウント出力の第1のビット範囲のビット信号群(例えば下位ビット)をデジタル入力として受け、アナログ電圧を出力するデジタルアナログ変換器(7)と、カウンタ(8)の第2のビット範囲のビット信号群(例えば上位ビット)に基き、インターポレータを選択し、選択したインターポレータにデジタルアナログ変換器(7)からのレベル信号を供給し、他のインターポレータには前記制御信号として固定値を供給するセレクタ(6)と、を備えている。セレクタ(6)で1つのインターポレータを選択しデジタルアナログ変換器(7)の出力電圧を前記1つの差動インターポレータの制御信号として供給するとき、他の差動インターポレータには、遅延回路又は前段のインターポレータの一方を100%として波形合成するための固定電位の制御信号が供給する。以下実施例に即して説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。図1を参照すると、N段(図1では、N=5)の差動遅延回路1−1、2−1、3−1、4−1、5−1と、N段の差動インターポレータ11、12、13、14、15と、セレクタ6と、デジタルアナログ変換器(DAC)7と、カウンタ(位相調整カウンタ)8と、位相検出器(PD)9と、を有する。初段の差動遅延回路1−1に入力INが入力され、差動遅延回路1−1、2−1、3−1、4−1、5−1と伝播する。
図1において、デジタルアナログ変換器(DAC)7と、カウンタ(位相調整カウンタ)8と、位相検出器(PD)9は、図9に示したデジタルアナログ変換器40と、位相調整カウンタ50と、位相検出器(PD)60と同一である。ただし、以下に説明されるように、セレクタ6が追加され、セレクタ6にはカウンタ8の上位ビットが入力され、DAC7のデジタル入力信号には、カウンタ8の上位ビットが入力される構成とされ、セレクタ6で選択された差動インターポレータにDAC7からのアナログ信号とその逆相信号(a1、a1b等)が供給される構成とされている。位相検出器9は、入力信号INと出力信号OUTの位相差を検出するものであり、差動(Differential)でなく、シングルエンデッド(Single Ended)に変換した信号の位相を比較するようにしてもよい。なお、特に制限されないが、図1において、5段の差動インターポレータ11、12、13、14、15から1つを選択する場合、セレクタ6にはカウンタ8のカウント出力の上位3ビットが入力され、DAC7には、カウンタ8のカウント出力のうち上位3ビットを除く下位ビットが入力される。
差動遅延回路1−1、2−1、3−1、4−1、5−1の各々は、電流源に共通ソースが接続され、ゲートが前段の差動対トランジスタのドレインに接続され、ドレインが負荷素子を介して電源に接続された差動対を備えた差動増幅回路からなる。N段の差動インターポレータ11、12、13、14、15において信号伝播方向は、差動遅延回路1−1、2−1、3−1、4−1、5−1とは逆向とされ、1段目の差動インターポレータ11の出力から遅延調整された出力信号OUTが出力される。すなわち、信号伝播に関して、配置1段目の差動インターポレータ11が最終段となる。また配置上最終段の差動インターポレータ15が信号伝播に関して初段となる。
差動インターポレータ11は、出力対(ドレイン)同士が共通接続されて共通の負荷素子に接続された2つの差動増幅回路1−2、1−3を備えている。差動増幅回路1−2、1−3は、差動遅延回路1−1の差動出力と差動インターポレータ12の差動出力をそれぞれ差動入力し、それぞれの電流源トランジスタのバイアス電圧a1、a1bにしたがって、遅延を可変させ、合成した信号が差動出力される。特に制限されないが、バイアス電圧a1、a1bは、DAC7からセレクタ6を介して供給される差動の電圧(a1=VCM+ΔV/2、a1b=VCM−ΔV/2、ただし、ΔV=a1−a1b、VCMはコモンモード電圧)である。
差動インターポレータ12も、差動インターポレータ11と同一構成とされ、出力対同士が共通接続されて共通の負荷に接続される2つの差動増幅回路2−2、2−3を備えている。差動増幅回路2−2、2−3は、差動遅延回路2−1の差動出力と差動インターポレータ13の差動出力をそれぞれ差動入力し、それぞれの電流源トランジスタのバイアス電圧a2、a2bにしたがって遅延を可変させ、合成した信号が差動出力し、差動インターポレータ11の差動増幅回路1−3に差動入力される。特に制限されないが、バイアス電圧a2、a2bは、DAC7からセレクタ6を介して供給される差動の電圧(a2=VCM+ΔV/2、a2b=VCM−ΔV/2、ただし、ΔV=a2−a2b、VCMはコモンモード電圧)である。
差動インターポレータ15には、出力対同士が共通接続されて共通の負荷に接続される2つの差動増幅回路5−2、5−3を備えている。差動増幅回路5−2は、差動遅延回路5−1の差動出力を差動入力し、電流源トランジスタのバイアス電圧a5にしたがって遅延を可変させ、その差動出力が差動インターポレータ14の差動増幅回路4−3に差動入力される。差動インターポレータ15は、差動遅延回路5−1を入力しその信号を100%として合成する。差動増幅回路5−3は使用しない。バイアス電圧a5、a5bは、DAC7からセレクタ6を介して供給される差動の電圧(a5=VCM+ΔV/2、a5b=VCM−ΔV/2、ただし、ΔV=a5−a2b、VCMはコモンモード電圧)である。この場合、a5は100%の電圧、a5bは0%の電圧である。
1段から4段の差動インターポレータ11〜14のうち、セレクタ6で選択された1つの差動のインターポレータのみが、DAC7からのアナログ電圧信号に応じて、0〜100%の範囲で波形合成を行う。
例えばセレクタ6で選択された1つの差動インターポレータ11に関して、DAC7のアナログ電圧信号が例えば100%に達した場合には、セレクタ6は、選択された差動インターポレータ11に与えるa1、a1bとして100%、0%の固定電位を与えるように切り替える。この電位は、差動インターポレータ11がセレクタ6で非選択とされた場合にも、差動インターポレータ11のa1、a1bの電位として供給される。
1段目の差動インターポレータ11の出力が最終的にDLLで調整された遅延信号となる。カウンタ8は、図9の位相調整カウンタ50に対応し、そのカウント値がDAC7に入力され、またセレクタ6を選択する。なお、図1には、差動インターポレータ11の差動出力OUTと入力と位相差を検出する位相差検出回路(PD)は省略されている。
図1の5段構成の遅延調整回路において、遅延が短い場合は、最短は、差動遅延回路1−1と差動増幅回路1−2の遅延(2単位の遅延)であり、最大の遅延は、差動遅延回路1−1、2−1、3−1、4−1、5−1と、差動インターポレータ15、14、13、12、11の差動増幅回路5−2、4−3、3−3、2−3、1−3の遅延となる。
遅延調整範囲の最大値は、差動遅延回路及び、差動インターポレータの接続数を増やせば任意に設定可能となる。遅延調整範囲の最小値は、差動増幅回路2台分である。すなわち、図9の構成よりも小さい遅延にも対応できる。
また、差動増幅回路そのものの遅延を変更しているわけではないので、差動増幅回路の信号のスルーレートが遅くなりノイズ耐性が悪化することもない。
図1に示した構成は、実質的に図2に示す構成と等価である。この場合、1〜4段目の差動インターポレータ11、12、13、14は、入力した信号を遅延合成することがが可能であるが、本実施例において、4段の差動インターポレータ11、12、13、14のうち差動インターポレータとして、信号の遅延合成を行うのは、セレクタ6で選択された1台の差動インターポレータみである。
例えば差動インターポレータ11で遅延調整を行う場合、隣の差動インターポレータ12では例えば差動増幅回路2−1の出力のみを100%合成して出力している。図3に太線の遅延パスで示すように、差動遅延回路1−1から出力される遅延信号F1と、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動増幅回路2−2を経由した遅延信号F2とが差動インターポレータ11の差動増幅回路1−2、差動増幅回路1−3にそれぞれ差動入力され、差動増幅回路1−2、差動増幅回路1−3はそれぞれ供給されるバイアスa1とa1bのレベルに従って合成比率が調整され、遅延信号F1、F2の遅延差をa1とa1bに基づき補間した遅延の信号が、差動増幅回路1−2と差動増幅回路1−3の共通接続された出力OUTから差動出力される。
図4(A)は、図1の3段目までの具体的な回路構成を示す。差動遅延回路1−1は、ソースが共通接続され、入力INをゲートに受けドレインが負荷114、115に接続されたNチャネルMOSトランジスタ111、112と、NチャネルMOSトランジスタ111、112の共通ソースとグランド間に接続されゲートにバイアス電圧Vbias1を受ける電流源トランジスタ113を備えている。差動遅延回路2−1、差動遅延回路3−1も同様な構成とされ、差動遅延回路2−1の差動対トランジスタのゲートは、差動遅延回路1−1の出力対に接続され、差動遅延回路3−1の差動対トランジスタのゲートは、差動遅延回路2−1の出力対に接続されている。
差動インターポレータ11を構成する差動増幅回路1−2、差動増幅回路1−3は、負荷124、125を共用しており、バイアス電圧a1、a1bを制御することで、F1、F2の信号の合成比を調整する。なお、差動インターポレータの構成自体は、一般的な構成である。
図4(B)に示すように、差動増幅回路1−2、差動増幅回路1−3のバイアス電圧a1、a1bを25%:75%、差動増幅回路2−2、差動増幅回路2−3のバイアス電圧a2、a2bを100%:0%とすると、図4(C)に示すように、出力OUT(差動インターポレータ11の差動出力)は、F1(差動遅延回路1−1の出力)とF2(差動遅延回路1−1、2−1、差動増幅回路2−2を経由した信号)を25%:75%の比で合成(補間)した遅延に調整される。すなわち、差動インターポレータの差動増幅回路1−2、1−3に同一の遅延信号(差動信号)F1を入力した場合の差動インターポレータの出力の遅延量(図4(C)のF1参照)と、差動インターポレータの差動増幅回路1−2、1−3に同一の遅延信号(差動信号)F2を入力した場合の差動インターポレータの出力の遅延量(図4(C)のF2参照)の差を、25%:75%=1:3で内分した遅延量に設定される。
図4(C)において、F1で示す波形は、差動インターポレータの2つの差動増幅回路に図4(A)、(B)のF1の信号を入力し50%:50%で合成した場合の差動インターポレータの出力波形を示している。あるいは、差動インターポレータの1つの差動増幅回路にF1の信号を入力し100%で出力した場合の差動インターポレータの出力波形を示している。
F2で示す波形は、差動インターポレータの2つの差動増幅回路に図4(A)、(B)のF2の信号を入力し50%:50%で合成した場合の差動インターポレータの出力波形を示している。あるいは、差動インターポレータの1つの差動増幅回路にF2の信号を入力し100%で出力した場合の差動インターポレータの出力波形を示している。
OUTで示す波形は、差動インターポレータの2つの差動増幅回路に図4(A)、(B)のF1、F2の信号を入力し、25%:75%=1:3で合成した場合の差動インターポレータの出力波形を示している。図4(C)に示すように、OUTのエッジは、F1とF2のエッジを1:3で内分したタイミングに位置している。
図5(A)は、本実施例において、遅延の合成とバイアスレベルの関係を示す図である。バイアスa1、a1bで差動増幅回路1−2、1−3の遅延の比率を制御し、a1bが100%となり(a1が0%)、差動増幅回路1−3が100%の後は、a2とa2bで差動増幅回路2−2、2−3の遅延の比率を制御することで、微調整は、差動増幅回路2−2と差動増幅回路2−3からなる差動インターポレータ12側に移り、更に遅延調整が可能となる。
図1のセレクタ6は、DAC7からのレベル信号(アナログ電圧)をいずれか1つの差動インターポレータに出力する切替を行う回路である。前述したように5つの差動インターポレータのうちの1つを、DAC7の出力アナログ電圧に接続する場合、セレクタ6にはカウンタ8から上位3ビットが選択制御信号として入力される。
図5(A)において、例えばセレクタ6でa1、a1bが選択される(1)、(2)、(3)の状態で、カウンタ8でのカウント動作により、DAC7からのバイアスa1の電圧が減少し、a1の逆相信号a1bの電圧が上昇し、a1、a1bの電圧がクロスしたのち、a1bが100%、a1が0%となると((3)の状態)、以後、a1、a1bが非選択となった状態(例えば(3)、(4)、(5)・・)において、そのレベルが維持される。
図5(B)は、DAC7の出力とセレクタ6とバイアス信号の接続切替の一例を示す図である。図5(A)の(1)、(2)、(3)において、差動インターポレータ11が選択され、バイアス電圧a1、a1bには、DAC7からのレベル信号(アナログ電圧AOUT、AOUTB)が差動で供給され(図5(B)の破線参照)、a2、a2bには、DACからの100%、0%の電圧がそれぞれ供給される(図5(B)の破線参照)。図5(A)の(3)において、a1、a1bにDAC7から供給されるレベル信号(アナログ電圧)が0%、100%に達すると、a1、a1bには、それぞれDACからの0%、100%の電圧が固定で供給される(図5(B)の実線参照)。図5(A)の(3)、(4)、(5)において、差動インターポレータ12が選択され、バイアス電圧a2、a2bには、DAC7からのレベル信号(アナログ電圧AOUT、AOUTB)が差動で供給されるように切り替えられる(図5(B)の実線参照)。
なお、0%、100%の固定電圧への切替は、DAC7のデジタル入力の最大値等を検出時に切り替えるようにしてもよい。DAC7からの0%電圧、100%電圧は、デジタル入力に対するDAC出力電圧の上限と下限を規定する参照電圧に対応し、本実施例では、100%電圧、0%電圧がDACから取り出される。
さらに図5(A)を参照すると、状態(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の下の000、001、011、・・・は、セレクタ6に入力されるカウンタ8の上位3ビットを示している。カウンタ8の上位ビットによりセレクタ6は、DAC7から出力されるレベル信号を、ai、aib(i=1〜N)のどこに出力するかを選択する。状態(1)、(2)、(3)では、カウンタ8の上位3ビット’000’により、差動インターポレータ11が選択され、カウンタ8のカウントアップ動作に対応して、DAC7からのレベル信号がa1、a1bに供給され、a1、a1bは100%から0%、0%から100%に推移する。状態(3)、(4)、(5)では、カウンタ8の上位3ビット’001’により、差動インターポレータ12が選択され、カウンタ8のカウントアップ動作に対応して、DAC7からのレベル信号がa2、a2bに供給され、a2、a2bは100%から0%、0%から100%に推移する。なお、0%のバイアス電圧は、例えば、DAC7の出力電圧の下限に対応し、差動インターポレータの差動増幅回路の電流源トランジスタをオフさせる電圧であり、100%は、DAC7の出力電圧の上限に対応する。DAC7は、カウンタ8の下位ビットをデジタル入力としデジタル入力のビット数に応じた精度で100%と0%の間の電圧を出力する。
図6は、図5(A)の(1)〜(5)の時点での遅延調整状況を示す。図6(A)は、図5の(1)〜(5)の接続構成、図6(B)はそれぞれのタイミング波形図を示す。
図5(A)の(1)状態の場合、a1、a2、a3は100%、100%、100%、a1b、a2b、a3bは0%、0%、0%であり、図6(A)の(1)に示すように、OUT(1)は、入力信号INを、差動遅延回路1−1の遅延と差動増幅回路1−2の遅延(100%)の和で遅延(1−1+1−2の二つの遅延単位)させたものとなる(図6(B)のOUT(1)参照)。
図5(A)の(2)状態の場合、a1、a2、a3は50%、100%、100%、a1b、a2b、a3bは50%、0%、0%であり、図6(A)の(2)に示すように、OUT(2)は、入力信号INを差動遅延回路1−1、差動増幅回路1−2で遅延(2単位)させた信号と、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動増幅回路2−2、差動増幅回路1−3で遅延(4単位)させた信号を50%:50%で合成した遅延(3遅延単位)となる(図6(B)のOUT(2)参照)。
図5(A)の(3)の場合、a1、a2、a3は0%、100%、100%、a1b、a2b、a3bは100%、0%、0%であり、図6(A)の(3)に示すように、OUT(3)入力信号INを、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動増幅回路2−2、差動増幅回路1−3で遅延(4遅延単位)させたものとなる(図6(B)のOUT(2)参照)。
図5(A)の(4)の場合、a1、a2、a3は0%、50%、100%、a1b、a2b、a3bは100%、50%、0%であり、図6(A)の(4)に示すように、OUT(4)入力信号INを、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動増幅回路2−2で遅延(3遅延単位)させたもの、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動遅延回路3−1、差動増幅回路3−2、差動増幅回路2−3で遅延(5遅延単位)させたものを50%:50%の比で合成し、さらに差動増幅回路1−3の遅延を加えた遅延(5遅延単位)となる(図6(B)のOUT(4)参照)。
図5(A)の(5)の場合、a1、a2、a3は0%、0%、100%、a1b、a2b、a3bは100%、100%、0%であり、図6(A)の(5)に示すように、OUT(5)入力信号INを、差動遅延回路1−1、差動遅延回路2−1、差動遅延回路3−1、差動増幅回路3−2、差動増幅回路2−3、差動増幅回路1−3で遅延(6遅延単位)させたものとなる(図6(B)のOUT(5)参照)。
OUT(2)は、2遅延単位のOUT(1)と4遅延単位のOUT(3)の中間、OUT(4)は、4遅延単位のOUT(3)と6遅延単位のOUT(6)の中間となる。
このように、本実施例によれば、差動遅延回路(1−1、2−1、3−1)の遅延は一定としながら、大きい調整範囲で遅延をシフトできることがわかる。
次に、本発明の別の実施例を説明する。図1において、差動インターポレータ11の差動増幅回路1−2と1−3の合成で遅延を生成する場合、差動遅延回路2−1と差動増幅回路2−2が動作する必要があるが、その他は動作する必要がない。
クロックサイクルが短い場合などは、DLLで扱う遅延の範囲が小さい。このような場合、1段と2段目だけ調整が可能である。したがって、遅延調整に関係のない差動増幅回路の電流を止めることで消費電力を抑えるようにしてもよい。
図7に示すように、差動遅延回路とインターポレータの差動増幅回路(1−1、1−2、1−3、2−1、2−2、2−3、3−1、3−2、3−3)の電流源(113、123、133、213、223、233、313、323、333)とグランド間にスイッチ(116、126、136、216、226、236、316、326、336)を備えている。図7に示すように、差動遅延回路3−1と対応するインターポレータの差動増幅回路3−2、3−3を停止させる場合、差動遅延回路3−1、差動増幅回路3−2、3−3のスイッチ(NMOSトランジスタ)316、326、334のゲート電圧をGND電位とし、オフさせることで電流を止めるようにしてもよい。
一方、差動遅延回路1−1、差動増幅回路1−2、1−3のスイッチ(NMOSトランジスタ)116、126、134、差動遅延回路2−1、差動増幅回路2−2、2−3のスイッチ216、226、234のゲートは電源電位とされ、オン状態とされる。どの段数を止めるかは、例えばカウンタのカウント出力を用いて制御するようにしてもよい。
図8は、本発明のさらに別の実施例の構成を示す図である。本発明においては、図8に示すように、差動のインターポレータの台数を減らす構成としてもよい。図8に示す例では、5段の差動遅延回路(1−1、2−1、3−1、4−1、5−1)に対して、差動インターポレータ11、13、15の3段として、差動遅延回路2段毎に差動インターポレータを配置する構成とされている。差動インターポレータ11の差動増幅回路1−2、1−3は、差動遅延回路1−1、差動インターポレータ13の差動出力を入力する。差動インターポレータ13の差動増幅回路3−2、3−3は、差動遅延回路3−1、差動インターポレータ15の差動出力を入力する。
図8の構成は、5段の差動遅延回路(1−1、2−1、3−1、4−1、5−1)は、3段の差動インターポレータ11、13、15に対応して、{1−1}、{2−1、3−1}、{4−1、5−1}の3つのグループに分割されたことに対応している。差動インターポレータの調整範囲が広ければ、本実施例の構成のようにインターポレータの台数を減らすことも可能である。
上記した実施例によれば、差動増幅回路の2個の遅延からNx2個の遅延と、短い遅延から長い遅延まで調整範囲が広い。
上記した実施例によれば、差動増幅回路の遅延自体を変更しているわけではないので、差動増幅回路の動作点は同一であり、スルーレートが長くなりノイズ耐性が悪化することもない。
なお、図1では、差動遅延回路、差動インターポレータを備えた構成を例に説明したが、遅延回路をシングルエンド伝送の遅延回路で構成し、インターポレータを、遅延回路のシングルエンド出力と、前段のインターポレータの出力を遅延合成するインターポレータで構成してもよいことは勿論である。
本発明は、内部クロックで外部のクロックと同期されるシステム全般に用いられる。例えば、DDR1以降のDRAM、および、そのDRAMを使うコントローラーにも使用可能である。
なお、上記の非特許文献1の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の構成を示す図である。 本発明の一実施例の構成を示す図である。 本発明の一実施例の動作を説明する図である。 本発明の一実施例の動作を説明する図である。 本発明の一実施例の動作を説明する図である。 本発明の一実施例の動作を説明する図である。 本発明の別の実施例の構成を示す図である。 本発明の別の実施例の構成を示す図である。 関連技術の構成を示す図である。
符号の説明
1−1、2−1、3−1、4−1、5−1 差動遅延回路
1−2、2−2、3−2、4−2、5−2 差動増幅回路
1−3、2−3、3−3、4−3、5−3 差動増幅回路
6 セレクタ
7 DAC
8 カウンタ(位相調整カウンタ)
9 位相検出器(PD)
11、12、13、14、15 差動インターポレータ
20 VCDL
30 差動増幅器(出力バッファ)
40 DA変換器
50 位相調整カウンタ
60 位相検出器(PD)
111、112、121、122、131、132 NチャネルMOSトランジスタ
113、123、133 電流源(NチャネルMOSトランジスタ)
114、115、124、125 負荷
116、126、134 スイッチ(NチャネルMOSトランジスタ)
211、212、221、222、231、232 NチャネルMOSトランジスタ
213、223、233 電流源(NチャネルMOSトランジスタ)
214、215、224、225 負荷
216、226、234 スイッチ(NチャネルMOSトランジスタ)
311、312、321、322、331、332 NチャネルMOSトランジスタ
313、323、333 電流源(NチャネルMOSトランジスタ)
314、315、324、325 負荷
316、326、334 スイッチ(NチャネルMOSトランジスタ)
a1、a1b、a2、a2b、a3、a3b、a4、a4b、a5、a5b バイアス信号
F1、F2 遅延信号
IN 入力信号
L1、L2 負荷
N1、N2 NチャネルMOSトランジスタ
N3 電流源(NチャネルMOSトランジスタ)
OUT 出力信号
Vbias、Vbias1 バイアス電圧

Claims (17)

  1. 初段に入力された信号を後段に伝播させる複数段の遅延回路よりなるディレイラインと、
    信号伝播が前記ディレイラインの信号伝播の向きと逆向きとなるように配設された複数段のインターポレータと、
    を備え、
    前記複数段のインターポレータのうち少なくとも一のインターポレータは、対応する段の前記遅延回路からの信号と、後段のインターポレータから出力される信号とを入力し、与えられた制御信号で規定される比率で入力した2つの信号を合成して出力し、
    最終段に位置するインターポレータには、前記最終段のインターポレータに対応した段の前記遅延回路からの信号が入力され、
    1段目のインターポレータの出力から、遅延調整された信号が出力される、ことを特徴とする遅延調整回路。
  2. 前記インターポレータの段数は、前記遅延回路の段数と等しいか、前記遅延回路の段数よりも少ない、ことを特徴とする請求項1記載の遅延調整回路。
  3. 前記遅延回路が、差動入力、差動出力型の差動遅延回路を含む、ことを特徴とする請求項1又は2記載の遅延調整回路。
  4. 前記一のインターポレータは、
    出力対同士が共通接続されて負荷素子対に接続され、前記出力対と前記負荷素子対の接続点から、差動出力信号を出力する第1、第2の差動増幅回路を備え、
    前記第1の差動増幅回路は、対応する段の前記遅延回路の出力を差動入力し、
    前記第2の差動増幅回路は、前記前段のインターポレータの差動出力を差動入力し、
    前記第1、第2の差動増幅回路は、それぞれ、前記制御信号に基づき、駆動電流を可変させ、波形合成した出力差動信号の遅延を可変させる、ことを特徴とする請求項1記載の遅延調整回路。
  5. 前記最終段のインターポレータが、前記最終段のインターポレータに対応した段の前記遅延回路からの差動信号を、差動入力する第1の差動増幅回路を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の遅延調整回路。
  6. 前記第1の差増増幅器は、
    出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第1の差動対と、
    前記第1の差動対に駆動電流を供給する第1の電流源と、
    を備え、
    前記第2の差増増幅器は、
    出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第2の差動対と、
    前記第2の差動対に駆動電流を供給する第2の電流源と、
    を備え、
    前記第1の電流源には、前記制御信号として、前記第1の電流源の電流値を制御する第1のバイアス電圧が供給され、
    前記第2の電流源には、前記制御信号として、前記第2の電流源の電流値を制御する第2のバイアス電圧が供給される、ことを特徴とする請求項4記載の遅延調整回路。
  7. 前記第1の差増増幅器は、
    出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第1の差動対と、
    前記第1の差動対に駆動電流を供給する第1の電流源と、
    前記第1の電流源の電流パスをオン・オフする第1のスイッチと、
    を備え、
    前記第2の差増増幅器は、
    出力対同士が共通に接続されて前記負荷素子対に接続される第2の差動対と、
    前記第2の差動対に駆動電流を供給する第2の電流源と、
    前記第2の電流源の電流パスをオン・オフする第2のスイッチと、
    を備え、
    前記第1の電流源には、前記制御信号として、前記第1の電流源の電流値を制御する第1のバイアス電圧が供給され、
    前記第2の電流源には、前記制御信号として、前記第2の電流源の電流値を制御する第2のバイアス電圧が供給される、ことを特徴とする請求項4記載の遅延調整回路。
  8. 前記差動遅延回路は、
    前段からの入力を入力対に差動で受け、出力対から差動で出力する差動対と、
    前記出力対に接続された負荷素子対と、
    前記差動対に駆動電流を供給する電流源と、
    を含む、ことを特徴とする請求項3記載の遅延調整回路。
  9. 前記差動遅延回路は、
    前段からの入力を入力対に差動で受け、出力対から差動で出力する差動対と、
    前記出力対に接続された負荷素子対と、
    前記差動対に駆動電流を供給する電流源と、
    前記電流源の電流パスをオン・オフするスイッチと、
    を含む、ことを特徴とする請求項3記載の遅延調整回路。
  10. 前記最終段のインターポレータからの出力信号と入力信号との位相差を検出する位相検出器と、
    前記位相検出器の出力を入力し位相のおくれ進みに応じてアップ及びダウンするカウンタと、
    前記カウンタのカウント出力の第1のビット範囲のビット信号をデジタル入力として受けアナログ電圧を出力するデジタルアナログ変換器と、
    前記カウンタのカウント出力の第2のビット範囲のビット信号に基き、前記複数段のインターポレータのいずれかを選択し、選択した前記インターポレータに前記デジタルアナログ変換器からのアナログ電圧を前記制御信号として供給し、他のインターポレータには前記制御信号として予め用意されたアナログ電圧を供給するセレクタと、
    を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の遅延調整回路。
  11. 前記セレクタは、1つのインターポレータを選択して前記デジタルアナログ変換器の出力電圧を前記1つのインターポレータの制御信号として供給するとき、他のインターポレータには、前記遅延回路の出力又は前記前段のインターポレータの出力の一方を100%として波形合成するために、予め用意されたアナログ電圧が前記制御信号として供給される、ことを特徴とする請求項10記載の遅延調整回路。
  12. N段の差動遅延回路を備えたディレイラインと、
    N段の差動のインターポレータと、
    を備え、
    M段目(ただし、M<N)の差動インターポレータは、M段目の差動遅延回路の出力信号と、(M+1)段目の差動インターポレータの出力信号を入力し、
    N段目の差動インターポレータは、N段目の差動遅延回路の出力信号を入力し合成比率を100%として合成し、
    1段からN−1段の差動インターポレータのうち、選択された差動インターポレータは、デジタルアナログ変換器からのアナログ信号に応じて0%と100%の範囲で2つの入力信号の波形合成を行い、
    1段目のインターポレータから遅延調整された出力信号が出力される、ことを特徴とする遅延調整回路。
  13. M段目の差動インターポレータで遅延調整中は、(M+2)段目以降の差動遅延回路、差動インターポレータは非活性状態に設定される、ことを特徴とする請求項12記載の遅延調整回路。
  14. N段の差動遅延回路を備えたディレイラインと、
    L(ただし、LはN>L>1)段の差動のインターポレータと、
    を備え、
    N段の差動遅延回路はL個のグループに分割され、
    M段目(ただし、M<L)の差動インターポレータには、M番目のグループの差動遅延回路のうちの1つの差動遅延回路の出力と、(M+1)段目の差動インターポレータの出力を入力し、
    L段目の差動インターポレータは、L番目のグループの差動遅延回路のうちの1つの差動遅延回路の出力を入力し、合成比率を100%として波形合成し、
    1段目のインターポレータから遅延調整された出力信号が出力される、ことを特徴とする遅延調整回路。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の遅延調整回路を備えたディレイロックループ。
  16. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の遅延調整回路を備えた半導体装置。
  17. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の遅延調整回路を備えた半導体記憶装置。
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