JP2009135372A - 回路モジュールとその製造方法 - Google Patents

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仁 河野
Toshiyuki Taniguchi
俊幸 谷口
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徹 大西
Koji Nakajima
浩二 中嶋
Tsuneji Imanishi
恒次 今西
Toshiyuki Nakata
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Abstract

【課題】従来の放熱基板では、異形部品等の固定力が低く、絶縁基板に固定している厚肉回路導体が剥がれる可能性があった。
【解決手段】異形部品15の一部以上を、樹脂構造体11に固定し、この樹脂構造体11を直接、金属板21は、金属板21等に固定し、異形部品15の耐振性を高めると共に、リードフレーム19と伝熱層20との密着強度を局所的に高め、放熱基板18と回路基板24を接続配線22で最短距離で接続して、モジュール自体の機械的強度と耐ノイズ性を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイルドハイブリッドカーを始めとするハイブリッドカーや産業用の機器に使われる回路モジュールとその製造方法に関するものである。
近年、ブレーキ時の回生電力等を電気二重層キャパシタ等に蓄積することで、低消費電力化を実現するハイブリッドカーや各種産業用の機器が注目されている。
こうした機器においては、100Aを超える大電流を高精度に制御するDCDCコンバータ(ここでDCDCとは、DC入力をDC出力にするコンバータの意味である)等の大電流を取り扱う回路モジュールが必要であり、これらに使われるパワー半導体等は、放熱や大電流に対応する放熱基板に実装され、回路モジュールを構成する。ここで回路モジュールとは、電源モジュールやDCDCコンバータ等を含む、50A以上の大電流の電圧変換装置である。
こうした回路モジュールは、パワー半導体等を実装した放熱基板部と、パワー半導体等を制御する一般電子部品を実装した回路基板部と、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品等の表面実装(いわゆるSMD実装。なお円柱状、コイン状、立方体、重量部品等の異形部品も含む)の難しい異形部品とから構成される。
そしてパワー半導体や異形部品を制御する半導体チップ等の各種電子部品を高密度実装した回路基板を、パワー半導体等を実装した回路モジュールに、できるだけ隣接して設置する必要がある。これは回路モジュールの小型化と同時に、回路のノイズ対策のためである。
こうした異形部品を有する回路モジュールにおいて、異形部品の固定は重要な課題となる。
図14は、異なる高さを有する異形部品を実装した従来の回路モジュールの一例を説明する断面図である。図14において、絶縁基板1の表面には、平坦な厚肉回路導体2や段差付き厚肉回路導体3が形成されている。異形部品4a、4bは、それぞれ表面実装が難しく、互いの高さが異なる部品である。異形部品4bは平坦な厚肉回路導体2へ、高さの低い異形部品4aは、孔5を介して段差付き厚肉回路導体3に、それぞれネジ7を用いて実装している。また異形部品4a、4bに発生した熱は、これらを固定するヒートシンク6へ、矢印8に示すように拡散している。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特許第2786343号公報
しかし図14で示した従来の回路モジュールでは、少なくとも異形部品4a、4bの一面をヒートシンク6等に固定する必要がある。また異形部品4a、4bの数や形状によって、ヒートシンク6への固定方法が難しくなる。
その結果、図14で示した従来の異形部品の実装構造では、外部から絶縁基板1等に引っ張り力が伝わった場合、ネジ7が壊れたり、異形部品4a、4bが変形したり、異形部品4a、4b自体がヒートシンク6から剥がれてしまうという課題が有った。
更にパワー半導体や異形部品4a、4bを制御する一般電子部品を実装した回路基板を隣接して設置することが難しい。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、前記金属板と略並行に固定した回路基板と、から構成され、前記異形部品の一部以上は、前記樹脂構造体を用いて固定し、前記接続配線の一部以上は前記回路基板に接続している回路モジュールとする。
以上のように本発明によれば、コイル、トランス(チョークトランスを含む)、キャパシタ(電解コンデンサ、電気二重層キャパシタを含む)、リード付き部品等の異形部品の一部以上を、樹脂構造体を用いて固定することで、様々な形状、重さ、数量の異形部品であっても強固に固定する。
また異形部品の一部以上を固定した樹脂構造体を用いて、放熱基板を構成するリードフレームの一部からなる接続配線部を固定することで、接続配線部やリードフレーム自体の伝熱層からの剥離強度を高めると共に放熱基板自体を高強度化する。
更に、放熱基板に実装したパワー半導体等を制御する一般電子部品等を実装した回路基板を、放熱基板と略並行に設置することで、回路モジュールの小型化と、耐ノイズ特性を改善する。なお異形部品の電気的接続は放熱基板に接続されてもよい。
なお本発明の実施の形態に示された一部の製造工程は、成形金型等を用いて行われる。但し説明するために必要な場合以外は、成形金型は図示していない。また図面は模式図であり、各位置関係を寸法的に正しく示したものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の回路モジュールの構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、回路モジュールの構成を説明する斜視図である。図1において、11は樹脂構造体、12は取付け孔、13は配線孔、14は点線、15は異形部品、16は取付け金具、17は矢印、18は放熱基板、19はリードフレーム、20は伝熱層、21は金属板、22は接続配線、23はネジ、24は回路基板、25は電子部品である。
図1において、11は樹脂構造体であり、その外周部等には、樹脂構造体11を放熱基板18に固定するための取付け孔12や、放熱基板18のリードフレーム19の一部である接続配線22を保護するための配線孔13を形成する。
なお図1において、リードフレーム19からなる配線や、その上に実装したパワー半導体等、ソルダーレジスト等は図示していない。
樹脂構造体11の所定部分に、異形部品15や、異形部品15を取り付けるための取付け金具16を固定する。こうして異形部品15の一部以上を樹脂構造体11で保持する。なお図1において、異形部品15や取付け金具16は、点線14で記載しているが、これは樹脂構造体11の裏面側(放熱基板18側)に固定する。裏面側に固定することで、異形部品15を樹脂構造体11と、放熱基板18の両方で押さえるようにして固定できる(詳細は、後述する図7、図8等で説明する)。
なお異形部品15の樹脂構造体11への固定は、樹脂構造体11自体の形状を工夫しても良いし、取付け金具16を用いても良い。
図1において、放熱基板18は、金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から突き出してなる接続配線22と、から構成する。
なお接続配線22は、伝熱層20から略垂直に折り曲げているが、これは矢印17に示すように、樹脂構造体11に形成した配線孔13を介して突き出し、回路基板24に接続するためである。このように、放熱基板18の必要部分において、リードフレーム19を略垂直に折り曲げ、接続配線22とすれば良く、全ての周縁部(あるいは4辺全てで)で折り曲げる必要は無い。周縁部のリードフレーム19の一部を、略垂直に折り曲げることなく、そのまま(伝熱層20と略平行なまま)放熱基板から外部へ突き出しても良い。
図1において、取付け孔12に向かう矢印17は、放熱基板18の上に、異形部品15の一部以上を固定した樹脂構造体11が、ネジ23によって固定する様子を示す。
またこのネジ23によって固定した樹脂構造体11の一部は、リードフレーム19や、接続配線22の一部(あるいは略垂直に折り曲げた接続配線22の根元や根元付近)を固定し、回路モジュール全体の強度を高める。
回路基板24の表面に実装した電子部品25は、放熱基板18に実装したパワー半導体等(図示していない)に、接続配線22を介して最短距離(あるいは最短線路長)で接続するため、ノイズの影響を受けない。電子部品25とは、半導体やチップ部品等の一般電子部品である。
こうして、金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、前記金属板21と略並行に固定した回路基板24と、から構成され、前記異形部品15の一部以上は、前記樹脂構造体11を用いて固定し、前記接続配線22の一部以上は前記回路基板24に接続している回路モジュールを実現する。
次に図2を用いて、樹脂構造体11への異形部品15の固定方法の一例について説明する。図2(A)(B)は、共に樹脂構造体11を用いて、異形部品15の一部以上を固定する様子を説明する斜視図である。
図2(A)は、樹脂構造体11の裏面側(放熱基板18側)に、異形部品15を固定する様子を示す。図2(A)の点線14は、異形部品15の固定部を示す。樹脂構造体11の成形性の良さを利用して、この固定部に異形部品15の固定用に窪みや枠、取付け用、固定用の孔等を事前に形成できる。そして取付け金具16を併用することで、異形部品15の固定を強固にする。
図2(B)は、異形部品15を取り付けた樹脂構造体11の斜視図である。図2(B)の矢印17に示すようにして、ネジ23等を用いて放熱基板18(図示していない)に固定する。
なお予め樹脂構造体11の異形部品15の取付け部分に凹部や突起を設けておくことで取付け精度を高め、作業工数も減らす。例えば、樹脂構造体11に、異形部品15の外形に応じた窪みや突起(例えば、円柱状の異形部品15を埋め込む、あるいは嵌め込むための半円柱状の凹部を設ける。立方体の異形部品15を固定するための立方体状の凹部を設ける等)を設ける。この結果、取付け金具16の省略も可能となる。
図3は、異形部品15を取り付けた樹脂構造体11を、ネジ23を用いて放熱基板18に固定する様子を説明する斜視図である。
図3において、異形部品15の固定に樹脂構造体11を用いるため、複数個の異形部品15であっても、様々な異なる外形の異形部品15であっても、樹脂構造体11に固定できる。
また図3において、樹脂構造体11に形成した配線孔13は、放熱基板18の接続配線22を保護する。また樹脂構造体11の一部は、接続配線22の根元を、放熱基板側に押付けることで、その密着強度を高める。
樹脂構造体11への異形部品15の取付け方法は、取付け金具16以外に、樹脂構造体11自体を加工したもの(取付け孔、取付け溝、はめ込み構造等)であっても良い。そして樹脂構造体11における異形部品15を固定する構造部とは、樹脂構造体11における異形部品15の一部以上が接する部分である。そしてこの異形部品15を固定する構造部は、異形部品15用の取付け金具16の取付け部分(例えば図2(A)の点線14部分)、更には取付け金具16を固定するための構造部(孔や突起等を用いて取付け金具16を固定した場合、こうした孔や、突起部、更にはこの近辺部分も構造部に含む。なおこれら部分は図示していない)も含む。これは、取付け金具16の固定部分(取付け部分、更にはこの近辺部分も含む)は、異形部品15を固定する構造部の一部だからである。
このように樹脂構造体11側に、異形部品15の形状に応じた取付け構造部(あるいは取付け金具16等の固定構造部)を形成することで、様々な異形部品15の形状に対応できる。なお射出成形可能な市販の熱可塑性樹脂(望ましくは、エンジニアリングプラスチックや液晶ポリマー等の高強度樹脂材料)を用いることで、樹脂構造体11を作成できる。
樹脂構造体11に固定する異形部品15について説明する。異形部品15としては、質量の大きなもの(例えば5g以上。なお5g未満の軽い異形部品15の場合、放熱基板18の上に直接、固定できる場合がある)であっても対応する。複数個の異形部品15や重量の大きな異形部品15を固定する場合、回路モジュールの中央部付近等の最適位置に、あるいはバランスの最適位置に固定する。
こうして樹脂構造体11の形状(樹脂構造体11の肉厚も含む)は、搭載する異形部品15の大きさや形状、個数や、重さ等を考慮して設計する。
図4は、異形部品15を取り付けた樹脂構造体11を、放熱基板18に装着した後、ネジ23によって固定する様子を説明する斜視図である。
図4に示すように、接続端子の一部以上を、樹脂構造体11から突き出すようにすることで、この上に実装する回路基板24への装着を行う。この後、図1に示すように、回路基板24を実装する。
(実施の形態2)
次に、図5から図7を用いて、実施の形態1で説明した電源モジュールに用いる放熱基板の製造方法の一例について説明する。
図5(A)(B)は、共に放熱基板18の製造方法の一例を説明する断面図である。図5(A)において、26は伝熱樹脂である。
まず図5(A)に示すように、金属板21の上に、伝熱樹脂26をセットし、更にその上に所定パターン形状に加工したリードフレーム19をセットする。そして矢印17に示すように、これらを金型やプレス(共に図示していない)を用いて、加熱加圧することで一体化する。そして伝熱樹脂26を硬化し、伝熱層20とする。
図5(B)は、伝熱樹脂26を硬化し、伝熱層20とした後の状態を示す断面図である。図5(B)に示すように、放熱基板18を構成するリードフレーム19は、その一部以上が伝熱層20に埋め込むことで、リードフレーム19と伝熱層20との接触面積を増加させ、リードフレーム19の表面に実装したパワー半導体(図示していない)の熱を、リードフレーム19から伝熱層20を介して金属板21へ放熱しやすくできる。またリードフレーム19と伝熱層20との接合強度(あるいは剥離強度)を高める効果を得る。
図6(A)(B)は、共に放熱基板18と樹脂構造体11を示す断面図である。図6(A)に示すように、リードフレーム19の一部を、伝熱層20と略並行に突き出し、また略垂直に折り曲げて突き出す。
リードフレーム19の一部以上を、伝熱層20に埋め込むことで、肉厚の(例えば、0.2mm以上、望ましくは0.3mm以上)リードフレーム19を用いた場合でも、その厚みが放熱基板18の表面に段差として表れないため、リードフレーム19の上へのソルダーレジスト(図示していない)の印刷性を高める効果を得る。
なお図5(B)に示す矢印17は、リードフレーム19の一部を、金属板21から略垂直になるように、折り曲げる様子を示す。後述する図6(A)で示すようにリードフレーム19の一部を、伝熱層20から引き剥がす。こうすることで、リードフレーム19(あるいはリードフレーム19で構成した接続配線22)と、金属板21(あるいは金属板21を固定する筐体やシャーシ)との間の沿面距離(一種の絶縁距離)を確保する。
図6(A)(B)は、それぞれ放熱基板18の断面と樹脂構造体11への異形部品15の取付けについて説明する断面図である。
図6(A)は、放熱基板18の断面図である。放熱基板18の一部に、開口部27(リードフレーム19を剥がしてなる溝部)を形成し、沿面距離を得る。
図6(B)は、樹脂構造体11に異形部品15の一部以上を固定する様子を説明する。異形部品15の固定に、取付け金具16を用いることで作業性、取付け強度を高める。
図6(B)における開口部27は、樹脂構造体11に形成した配線孔13の一側面以上を開口したものである。このように樹脂構造体11の一部に形成した開口部27で、樹脂構造体11とリードフレーム19との接触具合を調整する。後述する図9(B)、10(B)で示すように、放熱基板18に反りやうねりが発生しても、開口部27を設けることで、開口部を設けていない側(つまりリードフレーム19側)で、確実に樹脂構造体11とリードフレーム19側が接する。
図7は、回路モジュールを組み立てる様子を説明する断面図である。図7において、放熱基板18の上に、予め異形部品15の一部以上を固定した樹脂構造体11をセットし、ネジ23等で固定する。その後回路基板24を固定する。なお用途に合わせて、順番も入れ替える。
図8は、放熱基板18に樹脂構造体11を、ネジ23で固定する様子を示す。図8に示すように、回路基板24を実装する前に、放熱基板18と樹脂構造体11を固定することで作業性を高める。また樹脂構造体11に形成した配線孔13によって、接続配線22の曲がりや反り、歪み等を矯正する。
図9(A)(B)は、回路基板24を固定する様子を示す断面図である。図9(A)(B)において、28は半田である。図9(A)(B)に示すように、回路基板24に形成した配線孔13に、接続配線22を挿入し、半田28で固定する。また樹脂構造体11は、ネジ23によって、金属板21(更に、金属板21を固定する機器の筐体やシャーシ。なお筐体やシャーシは図示していない)に物理的にしっかり固定している。
図9(B)に示すように、回路基板24と、樹脂構造体11の間に隙間を設けることで、接続配線22部分等への半田28の付着具合(半田流れ、半田量の評価も含む)を検査する。
図9(B)の矢印17は、出来上がった回路モジュールに振動を与えた場合の、異形部品15の動きを示す。図9(B)に示すように、異形部品15(特に、5g以上の重量部品等)に、矢印17に示すような振動を加えた場合でも、この振動はネジ23で固定した樹脂構造体11を介して、金属板21(更には金属板21を固定する機器の筐体やシャーシ)に直接逃げるため、接続配線22やリードフレーム19、回路基板24等には影響しない。
なお図9(B)において、回路基板24を樹脂構造体11に取り付ける際の金属板21との位置規制を容易にするため、樹脂構造体11の外周部、または中心部、またはその両方に突起を設け、その突起で回路基板24を保持することが望ましい。さらには、その突起部をバネ性のある爪状の引っかけ構造とし、その引っかけ部で回路基板を機械的に固定することがより望ましい。
そうすることで回路モジュールの完成厚みを容易に制御できるし、回路モジュールに振動を与えられた場合の回路基板への影響を排除できる。
図10(A)(B)は、共に樹脂構造体11をネジ23で金属板21等に固定する効果を説明する断面図である。図10(A)(B)では、説明のために、接続配線22や回路基板24等は図示していない。
図10(A)に示すように、異形部品15の一部以上を固定した樹脂構造体11を、金属板21(更には金属板21を固定する機器の筐体やシャーシ)に、直接固定する。
図10(B)は、異形部品15に振動をかけた場合に、樹脂構造体11が脱離しないメカニズムを示す。図10(B)に示すように、異形部品15による引き剥がし力は、ネジ23によって打ち消され、樹脂構造体11は脱離しない。
更に金属板21にばか孔等と呼ばれる、大きな取付け孔12を形成しておくことで、樹脂構造体11そのものを機器の筐体やシャーシに取り付ける。この結果、取付工数が削減でき、更に強力な固定が可能である。ここでばか孔とは、clearance holeとも呼ばれる機械用語の一つであり、通しボルトは埋め込みボルトなどを挿入する孔も含む。
図11(A)(B)は、共に樹脂構造体11を用いない場合について説明する断面図である。図11(A)において、異形部品15は、取付け金具16を用いて、放熱基板18に直接取り付ける。この状態で矢印17に示すような振動(あるいは外力)を加えると、図11(B)に示すように、異形部品15や取付け金具16が放熱基板18から脱離する。
特に、異形部品15の質量が増加すると(特に5g以上)、取付け金具16を工夫しても脱離しやすい。これは取付け金具16自体の質量も増加するためである。また取付け金具16と共に、リードフレーム19の一部も脱離した場合、回路動作自体に影響を与える。
図12(A)(B)は、共に異形部品15を回路基板24側に取り付けた場合に発生しうる課題を説明する断面図である。
図12(A)(B)に示すように、異形部品15を、取付け金具16等を用いて回路基板24に固定しても、矢印17で示すような力が発生した場合、リードフレーム19毎、矢印17に示すように外れる可能性がある。
一方、図9(B)や図10(B)に示した場合は、異形部品15のみならず、接続配線22自身を高強度化する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、樹脂構造体11と放熱基板18との間に、異形部品15を挟む場合について説明する。異形部品15を、樹脂構造体11と放熱基板18の間に挟むことで、異形部品15に振動等による力が発生しても、リードフレーム19や、リードフレーム19に実装したパワー半導体等に影響を与えない。
次に図13を用いて異形部品15の取付け例について、チョークコイル等のコイルを例に説明する。図13(A)(B)は、それぞれコイル部品の断面図と、コイル部品を回路モジュールに実装した場合の拡大断面図である。図13(A)(B)において、29はコイル部品、30はコア部、31はコイル部であり、コイル部品29は、コア部30とコイル部31から構成されている。そしてコイル部品29は半田28を用いて、リードフレーム19に固定する。
チョークコイルに発生した熱は、矢印17に示すように、伝熱層20やリードフレーム19を介して放熱する。
図13(A)(B)に示すように、コア部30とコイル部31を別構造とすることで、コイル部品29の全体質量を複数に分割でき、振動時の固有振動を抑えられ、耐震性を高められる。またコイル部品29に発生した熱は、矢印17のように、樹脂構造体11やリードフレーム19を介して別々に拡散できる。
なお樹脂構造体11の固定方法は、ネジ23に限定するものではなく、樹脂構造体11の一部等に形成した構造体(例えば、爪構造やひっかけ構造、楔構造等)としても良いことは言うまでもない。
なお図13において、リードフレーム19に実装した発熱部品や、回路基板24等は図示していない。
(実施の形態4)
実施の形態4では、回路モジュールに使用する放熱基板18や樹脂構造体11に用いる部材について説明する。
リードフレーム19としては、銅やアルミニウムのような熱伝導性の高い部材を用いる。またリードフレーム19の厚みは0.2mm以上(望ましくは0.3mm以上)を用いる。リードフレーム19の厚みが0.2mm未満の場合、接続配線22の強度が低下し、作業中に曲がる。
またリードフレーム19の厚みは、10.0mm以下(望ましくは5.0mm以下)が望ましい。リードフレーム19の厚みが10.0mmを超えた場合、接続配線22のファインパターン化に影響を与える。
次に伝熱樹脂26について説明する。伝熱樹脂26は、例えば、樹脂とフィラーとからなるものとすることで、その熱伝導性を高めることができる。そして樹脂として熱硬化性の樹脂を用いることで、その信頼性を高める。
ここで無機フィラーとしては、例えば略球形状で、その直径は0.1μm以上100μm以下が適当である(0.1μm未満の場合、樹脂への分散が難しくなる。また100μmを超えると伝熱層20の厚みが厚くなり熱拡散性に影響を与える)。そのためこれら伝熱層20における無機フィラーの充填量は、熱伝導率を上げるために70から95重量%と高濃度に充填する。特に、本実施の形態では、無機フィラーは、平均粒径3μmと平均粒径12μmの2種類のアルミナを混合したものを用いている。この大小2種類の粒径のアルミナを用いることによって、大きな粒径のアルミナの隙間に小さな粒径のアルミナを充填できるので、アルミナを90重量%近くまで高濃度に充填する。この結果、これら伝熱層20の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。
なお無機フィラーとしてはアルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、及び窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリカ、酸化チタン、酸化錫、ジルコン珪酸塩からなる群から選択される少なくとも一種以上を含んでいるものとすることが、熱伝導性やコスト面から望ましい。
なお熱硬化性樹脂を使う場合は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド樹脂、アラミド樹脂、PEEK樹脂の群から選ばれた少なくとも1種類の熱硬化性樹脂を含む。これはこれらの樹脂が耐熱性や電気絶縁性に優れている。
特に、伝熱層20の放熱性を高めようとすると、無機フィラーの含有率を増加させることが必要となるが、この結果、伝熱層20における熱硬化性樹脂の含有率を減らす可能性がある。そして伝熱層20における熱硬化性樹脂の含有率を減らした場合、伝熱層20と、リードフレーム19との間の接着力が低下する可能性がある。そしてリードフレーム19の一部である接続配線22や、接続配線22に接続した回路基板24を、非常に強い力で繰り返し何度も引き剥がそうとした場合、放熱基板18における伝熱層20とリードフレーム19の界面が剥離してしまう可能性も考えられる。
以上のようにして、金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、前記金属板21と略並行に固定した回路基板24と、から構成され、前記異形部品15の一部以上は、前記樹脂構造体11を用いて固定し、前記接続配線22の一部以上は、前記樹脂構造体11によって前記伝熱層20に押付けられ、前記接続配線22の一部以上は前記回路基板24に接続している回路モジュールを提供することで、車載用等の過酷な環境にも耐える。
なお接続配線22の根元の一部以上を、樹脂構造体11によって伝熱層20に固定する。接続配線22の根元とは、接続配線22の中央部から下半分と、略垂直の折り曲げ部と、折り曲げ部近くのリードフレーム19とからなる。なお折り曲げ部から10mm以内のリードフレーム19も根元である。10mmを超えると、押付け効果が低下する場合がある。また接続配線22の先端部(接続配線22の中央部から上半分)を、尖らせることで、樹脂構造体11の配線孔13への挿入性を高める。
金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、前記金属板21と略並行に固定した回路基板24と、から構成され、前記異形部品15の一部以上は、前記樹脂構造体11を用いて固定し、前記接続配線22の一部以上は、前記樹脂構造体11によって前記伝熱層20に押付けられ、前記接続配線22の一部以上は前記回路基板24に接続している回路モジュールとすることで、車載用等の過酷な環境に耐える。
金属板21と、この上にシート状の伝熱層20を用いて固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、前記金属板21と略並行に固定した回路基板24と、から構成され、前記異形部品15の一部以上を、前記樹脂構造体11と前記伝熱層20との間に固定し、前記接続配線22の一部以上が、前記樹脂構造体11によって前記伝熱層20に押付けられ前記接続配線22の一部以上は前記回路基板24に接続している回路モジュールとすることで、車載用等の過酷な環境に耐える。
異形部品15は、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品のいずれか一つ以上とすることで、様々な異形部品15を回路モジュールに実装する。
金属板21上に、シート状の伝熱層20を用いてリードフレーム19を固定する工程と、前記リードフレーム19の一部を、伝熱層20から略垂直に折り曲げ接続配線22とする工程と、異形部品15の一部以上を、樹脂構造体11に固定する工程と、前記樹脂構造体11を用いて、前記リードフレーム19の一部を前記伝熱層20側に押付ける工程と、前記樹脂構造体11を、前記金属板21に固定する工程と、前記金属板21と略並行になるように設置した回路基板24に、前記接続配線22を接続する工程と、を有する回路モジュールの製造方法によって、車載用等の過酷な環境に耐え得る回路モジュールを製造する。
以上のように、本発明にかかる回路モジュールとその製造方法を用いることで、実装性の低いあるいは重量の大きい部品に対しても、樹脂モジュールの中にしっかり固定でき、かつ放熱基板と回路基板を最短距離で接続でき、耐振性や耐ノイズ性に優れるため、各種機器の小型化と高強度化を実現できる。
回路モジュールの構成を説明する斜視図 (A)(B)は、共に樹脂構造体を用いて、異形部品の一部以上を固定する様子を説明する斜視図 異形部品を取り付けた樹脂構造体を、ネジを用いて放熱基板に固定する様子を説明する斜視図 異形部品を取り付けた樹脂構造体を、放熱基板に装着した後、ネジによって固定する様子を説明する斜視図 (A)(B)は、共に放熱基板の製造方法の一例を説明する断面図 (A)(B)は、それぞれ放熱基板の断面と樹脂構造体への異形部品の取付けについて説明する断面図 回路モジュールを組み立てる様子を説明する断面図 放熱基板に樹脂構造体を、ネジで固定する様子を説明する断面図 (A)(B)は、回路基板を固定する様子を示す断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造体をネジで金属板等に固定する効果を説明する断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造体を用いない場合について説明する断面図 (A)(B)は、共に異形部品を回路基板側に取り付けた場合に発生しうる課題を説明する断面図 (A)(B)は、それぞれコイル部品の断面図と、コイル部品を回路モジュールに実装した場合の拡大断面図 異なる高さを有する異形部品を実装した従来の回路モジュールの一例を説明する断面図
符号の説明
11 樹脂構造体
12 取付け孔
13 配線孔
14 点線
15 異形部品
16 取付け金具
17 矢印
18 放熱基板
19 リードフレーム
20 伝熱層
21 金属板
22 接続配線
23 ネジ
24 回路基板
25 電子部品
26 伝熱樹脂
27 開口部
28 半田
29 コイル部品
30 コア部
31 コイル部

Claims (5)

  1. 金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、前記金属板と略並行に固定した回路基板と、から構成され、
    前記異形部品の一部以上は、前記樹脂構造体を用いて固定し、
    前記接続配線の一部以上は前記回路基板に接続している回路モジュール。
  2. 金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、前記金属板と略並行に固定した回路基板と、から構成され、
    前記異形部品の一部以上は、前記樹脂構造体を用いて固定し、
    前記接続配線の一部以上は、前記樹脂構造体によって前記伝熱層に押付けられ、
    前記接続配線の一部以上は前記回路基板に接続している回路モジュール。
  3. 金属板と、この上にシート状の伝熱層を用いて固定したリードフレームと、このリードフレームの一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、前記金属板と略並行に固定した回路基板と、から構成され、
    前記異形部品の一部以上を、前記樹脂構造体と前記伝熱層との間に固定し、
    前記接続配線の一部以上が、前記樹脂構造体によって前記伝熱層に押付けられ
    前記接続配線の一部以上は前記回路基板に接続している回路モジュール。
  4. 異形部品は、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品のいずれか一つ以上である請求項1から3のいずれか一つに記載の回路モジュール。
  5. 金属板上に、シート状の伝熱層を用いてリードフレームを固定する工程と、
    前記リードフレームの一部を、伝熱層から略垂直に折り曲げ接続配線とする工程と、
    異形部品の一部以上を、樹脂構造体に固定する工程と、
    前記樹脂構造体を用いて、前記リードフレームの一部を前記伝熱層側に押付ける工程と、
    前記樹脂構造体を、前記金属板に固定する工程と、
    前記金属板と略並行に設置した回路基板に、前記接続配線を接続する工程と、
    を有する回路モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114585203A (zh) * 2022-03-11 2022-06-03 上海米右智能科技有限公司 一种智能设备控制面板锁紧机构

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