JP2009135371A - 回路モジュールとその製造方法 - Google Patents

回路モジュールとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009135371A
JP2009135371A JP2007312103A JP2007312103A JP2009135371A JP 2009135371 A JP2009135371 A JP 2009135371A JP 2007312103 A JP2007312103 A JP 2007312103A JP 2007312103 A JP2007312103 A JP 2007312103A JP 2009135371 A JP2009135371 A JP 2009135371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead frame
resin structure
fixed
heat transfer
transfer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007312103A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Taniguchi
俊幸 谷口
Toru Onishi
徹 大西
Hitoshi Kono
仁 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007312103A priority Critical patent/JP2009135371A/ja
Publication of JP2009135371A publication Critical patent/JP2009135371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】従来の放熱基板では、異形部品等の固定力が低く、絶縁基板に固定している厚肉回路導体が剥がれる可能性があった。
【解決手段】異形部品15の一部以上を、放熱基板18側に固定したバスバーを兼用する取付治具16によって、樹脂構造体11側に固定し、この樹脂構造体11を直接、金属板21は、金属板21等に固定し、異形部品15の耐振性を高めると共に、リードフレーム19と伝熱層20との密着強度を局所的に高め、回路モジュールの高強度化を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイルドハイブリッドカーを始めとするハイブリッドカーや産業用の機器に使われる回路モジュールとその製造方法に関するものである。
近年、ブレーキ時の回生電力等を電気二重層キャパシタ等に蓄積することで、低消費電力化を実現するハイブリッドカーや各種産業用の機器が注目されている。
こうした機器においては、100Aを超える大電流を高精度に制御するDCDCコンバータ(ここでDCDCとは、DC入力をDC出力にするコンバータの意味である)等の大電流を取り扱う回路モジュールが必要であり、これらに使われるパワー半導体等は、放熱や大電流に対応する放熱基板に実装され、回路モジュールを構成する。ここで回路モジュールとは、電源モジュールやDCDCコンバータ等を含む、50A以上の大電流の電圧変換装置である。
こうした回路モジュールは、パワー半導体等を実装した放熱基板部と、パワー半導体等を制御する一般電子部品を実装した回路基板部と、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品等の表面実装(いわゆるSMD実装。なお円柱状、コイン状、立方体、重量部品等の異形部品も含む)の難しい異形部品とから構成される。
そしてパワー半導体や異形部品を制御する半導体チップ等の各種電子部品を高密度実装した回路基板を、パワー半導体等を実装した回路モジュールに、できるだけ隣接して設置する必要がある。これは回路モジュールの小型化と同時に、回路のノイズ対策のためである。
こうした異形部品を有する回路モジュールにおいて、異形部品の固定は重要な課題となる。
図10は、異なる高さを有する異形部品を実装した従来の回路モジュールの一例を説明する断面図である。図10において、絶縁基板1の表面には、平坦な厚肉回路導体2や段差付き厚肉回路導体3が形成されている。異形部品4a、4bは、それぞれ表面実装が難しく、互いの高さが異なる部品である。異形部品4bは平坦な厚肉回路導体2へ、高さの低い異形部品4aは、孔5を介して段差付き厚肉回路導体3に、それぞれネジ7を用いて実装している。また異形部品4a、4bに発生した熱は、これらを固定するヒートシンク6へ、矢印8に示すように拡散している。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特許第2786343号公報
しかし図10で示した従来の回路モジュールでは、少なくとも異形部品4a、4bの一面をヒートシンク6等に固定する必要がある。また異形部品4a、4bの数や形状によって、ヒートシンク6への固定方法が難しくなる。
その結果、図10で示した従来の異形部品の実装構造では、外部から絶縁基板1等に引っ張り力が伝わった場合、ネジ7が壊れたり、異形部品4a、4bが変形したり、異形部品4a、4b自体がヒートシンク6から剥がれてしまうという課題が有った。
更にパワー半導体や異形部品4a、4bを制御する一般電子部品を実装した回路基板を隣接して設置することが難しい。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、から構成され、前記異形部品は、前記リードフレームの一部を利用して、前記樹脂構造体側に固定している回路モジュールとする。
以上のように本発明によれば、コイル(チョークコイルも含む)、トランス、キャパシタ(電解コンデンサ、電気二重層キャパシタを含む)、リード付き部品等の異形部品の一部以上を、リードフレームの一部を利用して樹脂構造体側に固定することで、様々な形状、重さ、数量の異形部品であっても強固に固定する。
また異形部品の一部以上を固定した樹脂構造体を用いて、放熱基板を構成するリードフレームの一部からなる接続配線部を固定することで、接続配線部やリードフレーム自体の伝熱層からの剥離強度を高めると共に放熱基板自体を高強度化する。
更に必要に応じて、放熱基板に実装したパワー半導体等を制御する一般電子部品等を実装した回路基板を、放熱基板と略並行に設置することで、回路モジュールの小型化、高機能化、耐ノイズ特性を改善する。
なお本発明の実施の形態に示された一部の製造工程は、成形金型等を用いて行われる。但し説明するために必要な場合以外は、成形金型は図示していない。また図面は模式図であり、各位置関係を寸法的に正しく示したものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の回路モジュールの構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、回路モジュールの構成を説明する斜視図である。図1において、11は樹脂構造体、12は取付孔、13は配線孔、14は点線、15は異形部品、16は取付治具、17は矢印、18は放熱基板、19はリードフレーム、20は伝熱層、21は金属板、22は接続配線、23は回路基板、24は電子部品、25はネジである。
図1において、樹脂構造体11の外周部等には、樹脂構造体11を放熱基板18に固定するための取付孔12や、放熱基板18のリードフレーム19の一部である接続配線22を保護するための配線孔13を形成する。
なお図1において、リードフレーム19からなる配線や、その上に実装したパワー半導体等、ソルダーレジスト等は図示していない。
図1において、放熱基板18は、金属板21と、この上に固定したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22とから構成する。
そして金属板21にネジ25等で強固に固定した樹脂構造体11を用いて接続配線22を保護する。また必要に応じて、樹脂構造体11の上に露出した接続配線22を用いて、予め電子部品24を実装した回路基板23を固定する。こうして、回路モジュールの小型化や高機能化が可能となる。なお接続配線22は、回路モジュールの外部用端子(例えば電流供給端子等)としても機能する。
図1において、異形部品15は、コイル(チョークコイルも含む)やトランス、キャパシタ(電界コンデンサ、電気二重層キャパシタも含む)、リード付き部品等のSMD実装の難しい部品である)。そして異形部品15は、放熱基板18に固定したリードフレーム19やリードフレーム19の上に固定した取付治具16を用いて、樹脂構造体11側に固定する。樹脂構造体11の点線14は、異形部品15の固定位置を示す。なお樹脂構造体11側に、異形部品15の固定構造(例えば、位置決め用の突起や窪み、桟、円柱状の異形部品15を固定する半円柱状の窪み、立方体の異形部品15を固定する立方状の窪み等)を設ける。
このように、異形部品15を、放熱基板18と樹脂構造体11の間に固定することで、その固定性、耐振動性等を改善する。なお異形部品15を樹脂構造体11側に固定するに当たり、リードフレーム19を伝熱層20側から持上げ(あるいは浮かせて)、バネ状とすることで、耐振動性や取付け時の寸法誤差を吸収する。なおリードフレーム19を浮かせる代わりに、金属片からなる取付治具16を用いても良い。この場合、取付治具16となる金属片を、一種のバスバー(ブスバーとも呼ばれる電流供給ライン、あるいはジャンパー配線)と機能させで、後述する図6等で説明するようにリードフレーム19からなる配線の引き回しの設計の自由度を高める。
なお接続配線22は、伝熱層20から略垂直に折り曲げているが、これは矢印17に示すように、樹脂構造体11に形成した配線孔13を介して突き出し、回路基板23に接続するためである。このように、放熱基板18の必要部分において、リードフレーム19を略垂直に折り曲げ、接続配線22とすれば良く、全ての周縁部(あるいは4辺全てで)で折り曲げる必要は無い。周縁部のリードフレーム19の一部を、略垂直に折り曲げることなく、そのまま(伝熱層20と略平行なまま)放熱基板から外部へ突き出しても良い。
図1において、取付孔12に向かう矢印17は、放熱基板18の上に、異形部品15の一部以上を固定した樹脂構造体11が、ネジ25によって固定する様子を示す。
またこのネジ25によって固定した樹脂構造体11の一部は、リードフレーム19や、接続配線22の一部(あるいは略垂直に折り曲げた接続配線22の根元や根元付近)を固定し、回路モジュール全体の強度を高める。
また必要に応じて設置する回路基板23に実装した電子部品24は、放熱基板18に実装したパワー半導体等(図示していない)に、接続配線22を介して最短距離(あるいは最短線路長)で接続するため、ノイズの影響を受けない。電子部品24とは、半導体やチップ部品等の一般電子部品である。
こうして、金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、から構成され、前記異形部品15は、前記リードフレーム19の一部を利用して、前記樹脂構造体11側に固定している回路モジュールを実現する。
次に図2を用いて、樹脂構造体11への異形部品15の固定方法の一例について説明する。図2は、リードフレーム19やリードフレーム19の上に固定した金属片からなる取付治具16をバネ状とし、この上に異形部品15をセットする様子を説明する斜視図である。
図2において、取付治具16は、リードフレーム19(図示していない)に半田等で固定しており、バスバーも兼ねる。なおリードフレーム19自体を、取付治具16のような構造としても良い。こうした弾性構造(あるいは取り付け誤差を吸収する構造)とすることで、この上にセットする異形部品15の寸法バラツキを吸収する。
そしてこの上に、樹脂構造体11をセットし、異形部品15を固定する。なお放熱基板18の周縁部等に形成した接続配線22(更に樹脂構造体11に形成した配線孔13)を一種のガイドとすることで、取付け精度を高める。
図3は、異形部品15を、放熱基板18と樹脂構造体11の間に固定した様子を示す斜視図である。図3における点線14は、異形部品15や取付治具16を示す。樹脂構造体11は、その周縁部等に設けた配線孔13に挿入した接続配線22で固定している。更にネジ25を用いて、樹脂構造体11は、直接、金属板21(更には金属板21を固定した機器の筐体やシャーシも含む)に固定する。こうして取付けの難しい異形部品15をしっかり保持する。
更に、図3に示すように、回路基板23を設置することで、回路モジュールの小型化、高性能化が可能となる。
なお予め樹脂構造体11の異形部品15の取付け部分に凹部や突起を設けておくことで取付け精度を高め、作業工数も減らす。例えば、樹脂構造体11に、異形部品15の外形に応じた窪みや突起(例えば、円柱状の異形部品15を埋め込む、あるいは嵌め込むための半円柱状の凹部を設ける。立方体の異形部品15を固定するための立方体状の凹部を設ける等)を設ける。
図3において、異形部品15の固定に樹脂構造体11を用いるため、複数個の異形部品15であっても、様々異なる外形の異形部品15であっても、樹脂構造体11に固定できる。
また図3において、樹脂構造体11に形成した配線孔13は、放熱基板18の接続配線22を保護する。また樹脂構造体11の一部は、接続配線22の根元を、放熱基板18側に押付けることで、その密着強度を高める。
樹脂構造体11への異形部品15の取付け方法は、取付治具16以外に、樹脂構造体11自体を加工したもの(取付孔、取付け溝、はめ込み構造等)であっても良い。そして樹脂構造体11における異形部品15を固定する構造部とは、樹脂構造体11における異形部品15の一部以上が接する部分である。そしてこの異形部品15を固定する構造部は、異形部品15用の取付治具16の取付け部分(例えば図1の点線14部分)、更には取付治具16を固定するための構造部(孔や突起等を用いて取付治具16を固定した場合、こうした孔や、突起部、更にはこの近辺部分も構造部に含む。なおこれら部分は図示していない)も含む。これは、取付治具16の固定部分(取付け部分、更にはこの近辺部分も含む)は、異形部品15を固定する構造部の一部だからである。
このように樹脂構造体11側に、異形部品15の形状に応じた取付け構造部(あるいは取付治具16等の固定構造部)を形成することで、様々な異形部品15の形状に対応できる。なお射出成形可能な市販の熱可塑性樹脂(望ましくは、エンジニアリングプラスチックや液晶ポリマー等の高強度樹脂材料)を用いることで、樹脂構造体11を作成できる。
樹脂構造体11に固定する異形部品15について説明する。異形部品15としては、質量の大きなもの(例えば5g以上。なお5g未満の軽い異形部品15の場合、放熱基板18の上に直接、固定できる場合がある)であっても対応する。複数個の異形部品15や重量の大きな異形部品15を固定する場合、回路モジュールの中央部付近等の最適位置に、あるいはバランスの最適位置に固定する。
こうして樹脂構造体11の形状(樹脂構造体11の肉厚も含む)は、搭載する異形部品15の大きさや形状、個数や、重さ等を考慮して設計する。
(実施の形態2)
次に、図4から図5を用いて、実施の形態1で説明した電源モジュールに用いる放熱基板18の製造方法の一例について説明する。
図4(A)(B)は、共に放熱基板18の製造方法の一例を説明する断面図である。図4(A)(B)において、26は伝熱樹脂である。
まず図4(A)に示すように、金属板21の上に、伝熱樹脂26をセットし、更にその上に所定パターン形状に加工したリードフレーム19をセットする。そして矢印17に示すように、これらを金型やプレス(共に図示していない)を用いて、加熱加圧することで一体化する。そして伝熱樹脂26を硬化し、伝熱層20とする。
図4(B)は、伝熱樹脂26を硬化し、伝熱層20とした後の状態を示す断面図である。図4(B)に示すように、放熱基板18を構成するリードフレーム19は、その一部以上が伝熱層20に埋め込むことで、リードフレーム19と伝熱層20との接触面積を増加させ、リードフレーム19の表面に実装したパワー半導体(図示していない)の熱を、リードフレーム19から伝熱層20を介して金属板21へ放熱しやすくできる。またリードフレーム19と伝熱層20との接合強度(あるいは剥離強度)を高める効果を得る。
その後、図4(C)に示すように、リードフレーム19の一部を、矢印17に示すように略垂直に折り曲げ、接続配線22とする。なおリードフレーム19の一部を、伝熱層20から引き剥がすようにすることで、その引き剥がした部分(引き剥がした距離)を沿面距離(一種の絶縁距離)とする。
そして図4(C)に示すように、取付治具16を矢印17に示すようにセットする。なお取付治具16を、リードフレーム19から構成しても良い。また発熱部品(例えば、パワートランジスタやパワーFET等)も実装する(図示していない)。
図5(A)(B)は、共に放熱基板18と樹脂構造体11を示す断面図である。図5において27は開口部である。図5(A)に示すように、放熱基板18の上に、矢印17に示すように樹脂構造体11をセットする。
図5(B)は、異形部品15を、取付治具16を用いて、樹脂構造体11側に固定した様子を説明する断面図である。図5(B)に示すように、樹脂構造体11に形成した配線孔13に、接続配線22の一部以上を挿入することで、接続配線22を保護する。また接続配線22同士のショートを防止し、同時に接続配線22の曲がり(歪みや傾きも含む)を矯正する。
なおリードフレーム19の一部以上を、伝熱層20に埋め込むことで、肉厚の(例えば、0.2mm以上、望ましくは0.3mm以上)リードフレーム19を用いた場合でも、その厚みが放熱基板18の表面に段差として表れないため、リードフレーム19の上へのソルダーレジスト(図示していない)の印刷性を高める効果を得る。
図5(B)の開口部27を設けることで、接続配線22の配線孔13への挿入性を高める。また開口部27を用いて、完成後の回路モジュールの電気検査を行う。また接続配線22の根元部分における伝熱層20との接合強度を高める(後述する図9(B)等で説明する)。
この開口部27は、樹脂構造体11に形成した配線孔13の一側面以上を開口したものである。このように樹脂構造体11の一部に形成した開口部27で、樹脂構造体11とリードフレーム19との接触具合を調整する。後述する図9(B)等で示すように、放熱基板18に反りやうねりが発生しても、開口部27を設けることで、開口部27を設けていない側(つまりリードフレーム19側)で、確実に樹脂構造体11とリードフレーム19側が接するためである。
こうして回路モジュールとする。なお必要に応じて、更に回路基板23と組み合わせることができる。
図6(A)(B)は、回路モジュールに回路基板23を組み合わせる様子を説明する断面図である。図6において、28は半田である。図6(A)(B)において、放熱基板18と樹脂構造体11の間には、バスバーを兼用する取付治具16を用いて樹脂構造体11を固定している。
図6(A)の矢印17に示すように、回路基板23をセットし、半田28を用いて回路基板23と接続配線22を接続する。
図6(A)(B)に示すように、回路基板23に形成した配線孔13に、接続配線22を挿入し、半田28で固定することで、回路基板23を固定する。また樹脂構造体11は、ネジ25(図示していない)によって、金属板21(更に、金属板21を固定する機器の筐体やシャーシ。なお筐体やシャーシは図示していない)に物理的にしっかり固定している。
図6(B)に示すように、回路基板23と、樹脂構造体11の間に隙間を設けることで、接続配線22部分等への半田28の付着具合(半田流れ、半田量の評価も含む)を検査する。
なお図6(B)において、回路基板23を樹脂構造体11に取り付ける際の金属板21との位置規制を容易にするため、樹脂構造体11の外周部、または中心部、またはその両方に突起を設け、その突起で回路基板23を保持することが望ましい。さらには、その突起部をバネ性のある爪状の引っかけ構造とし、その引っかけ部で回路基板を機械的に固定することがより望ましい。
そうすることで回路モジュールの完成厚みを容易に制御できるし、回路モジュールに振動を与えられた場合の回路基板への影響を排除できる。
図7(A)(B)は、共に樹脂構造体11に形成した開口部27の効果を説明する斜視図である。図7(A)に示すように、樹脂構造体11の一部に開口部27を設け、矢印17に示すように、接続配線22に被せ、接続配線22を保護する。
図7(B)は、接続配線22が、樹脂構造体11で保護された様子を示す斜視図である。図7(B)に示すように、接続配線22の根元部分(更にはリードフレーム19部分)が、ネジ25(図示していない)で固定した樹脂構造体11によってしっかり固定する。
図8(A)(B)は、共に樹脂構造体11を用いない場合の課題について説明する断面図である。図8(A)(B)において、異形部品15は、樹脂構造体11の代わりに、回路基板23を用いて固定している。この状態で、振動試験等を行うと、異形部品15に矢印17で示すような力が発生する。そしてこの力が、接続配線22を矢印17に示すように引き剥がす方向に発生する。
この結果、図8(B)に示すように、回路基板23や異形部品15が、脱離する可能性が考えられる。
図9(A)(B)は、共に樹脂構造体11を用いる効果を説明する断面図である。図9(A)(B)に示すように、異形部品15を、放熱基板18と樹脂構造体11の間に挟むことで、その耐振性を高める。また樹脂構造体11は、ネジ25によって直接、金属板21(更には筐体やシャーシ)に固定しているため、放熱基板18に影響を与えない。
図9(B)に示すように、異形部品15(特に、5g以上の重量部品等)に、矢印17に示すような振動を加えた場合でも、この振動はネジ25で固定した樹脂構造体11を介して、金属板21(更には金属板21を固定する機器の筐体やシャーシ)に直接逃げるため、接続配線22やリードフレーム19、回路基板23等には影響しない。
更に金属板21にばか孔等と呼ばれる、大きな孔を形成しておくことで、樹脂構造体11そのものを機器の筐体やシャーシに取り付ける。この結果、取付工数が削減でき、更に強力な固定が可能である。ここでばか孔とは、clearance holeとも呼ばれる機械用語の一つであり、通しボルトは埋め込みボルトなどを挿入する孔も含む。
なお図9において、接続配線22等は図示していない。しかし接続配線22等は、樹脂構造体11によって、接続配線22のみならず接続配線22の根元部分、あるいは接続配線22から延びるリードフレーム19部分も、伝熱層20側に機械的に固定しているため、接続配線22に大きな引っ張り力が発生した場合でも、リードフレーム19と伝熱層20との界面が剥離しない。
(実施の形態3)
実施の形態3では、回路モジュールに使用する放熱基板18や樹脂構造体11に用いる部材について説明する。
リードフレーム19としては、銅やアルミニウムのような熱伝導性の高い部材を用いる。またリードフレーム19の厚みは0.2mm以上(望ましくは0.3mm以上)を用いる。リードフレーム19の厚みが0.2mm未満の場合、接続配線22の強度が低下し、作業中に曲がる。
またリードフレーム19の厚みは、10.0mm以下(望ましくは5.0mm以下)が望ましい。リードフレーム19の厚みが10.0mmを超えた場合、接続配線22のファインパターン化に影響を与える。
次に伝熱樹脂26について説明する。伝熱樹脂26は、例えば、樹脂とフィラーとからなるものとすることで、その熱伝導性を高めることができる。そして樹脂として熱硬化性の樹脂を用いることで、その信頼性を高める。
ここで無機フィラーとしては、例えば略球形状で、その直径は0.1μm以上100μm以下が適当である(0.1μm未満の場合、樹脂への分散が難しくなる。また100μmを超えると伝熱層20の厚みが厚くなり熱拡散性に影響を与える)。そのためこれら伝熱層20における無機フィラーの充填量は、熱伝導率を上げるために70から95重量%と高濃度に充填する。特に、本実施の形態では、無機フィラーは、平均粒径3μmと平均粒径12μmの2種類のアルミナを混合したものを用いている。この大小2種類の粒径のアルミナを用いることによって、大きな粒径のアルミナの隙間に小さな粒径のアルミナを充填できるので、アルミナを90重量%近くまで高濃度に充填する。この結果、これら伝熱層20の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。
なお無機フィラーとしてはアルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、及び窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリカ、酸化チタン、酸化錫、ジルコン珪酸塩からなる群から選択される少なくとも一種以上を含んでいるものとすることが、熱伝導性やコスト面から望ましい。
なお熱硬化性樹脂を使う場合は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド樹脂、アラミド樹脂、PEEK樹脂の群から選ばれた少なくとも1種類の熱硬化性樹脂を含む。これはこれらの樹脂が耐熱性や電気絶縁性に優れている。
特に、伝熱層20の放熱性を高めようとすると、無機フィラーの含有率を増加させることが必要となるが、この結果、伝熱層20における熱硬化性樹脂の含有率を減らす可能性がある。そして伝熱層20における熱硬化性樹脂の含有率を減らした場合、伝熱層20と、リードフレーム19との間の接着力が低下する可能性がある。そしてリードフレーム19の一部である接続配線22や、接続配線22に接続した回路基板23を、非常に強い力で繰り返し何度も引き剥がそうとした場合、放熱基板18における伝熱層20とリードフレーム19の界面が剥離してしまう可能性も考えられる。
しかし、図1、図5(B)、図6(B)、図9(B)等に示すようにリードフレーム19は、樹脂構造体11でしっかり金属板21等に固定しているため、その界面は剥離しない。
以上のようにして、金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、から構成され、前記異形部品15は、前記リードフレーム19の一部を利用して、前記樹脂構造体11側に固定し、前記接続配線22は前記樹脂構造体11によって前記伝熱層20側に固定している回路モジュールとすることで、高強度の回路モジュールを実現する。
なお接続配線22の根元の一部以上を、樹脂構造体11によって伝熱層20に固定する。接続配線22の根元とは、接続配線22の中央部から下半分と、略垂直の折り曲げ部と、折り曲げ部近くのリードフレーム19とからなる。なお折り曲げ部から10mm以内のリードフレーム19も根元である。10mmを超えると、押付け効果が低下する場合がある。また接続配線22の先端部(接続配線22の中央部から上半分)を、尖らせることで、樹脂構造体11の配線孔13への挿入性を高める。
また金属板21と、この上に形成したシート状の伝熱層20と、この伝熱層20に固定したリードフレーム19と、このリードフレーム19の一部を前記伝熱層20から略垂直に折り曲げてなる接続配線22と、この接続配線22の一部以上を固定する樹脂構造体11と、異形部品15と、前記金属板21と略並行に固定した回路基板23と、から構成され、前記異形部品15は、前記リードフレーム19に固定した金属片からなる取付治具16を用いて、前記樹脂構造体11側に固定し、前記接続配線22は前記樹脂構造体11によって前記伝熱層20側に固定している回路モジュールとすることで、高強度で高性能の回路モジュールを実現する。
回路基板23は、接続配線22の一部以上と接続され、前記金属板21と略並行になるように設置している回路モジュールとすることで、回路モジュールの小型化と、耐ノイズ性を高める。
異形部品15は、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品のいずれか一つ以上とすることで、回路モジュールにおける異形部品15の対応性を高める。
金属板21上に、シート状の伝熱層20を用いてリードフレーム19を固定する工程と、前記リードフレーム19の一部を、伝熱層20から略垂直に折り曲げ接続配線22とする工程と、異形部品15の一部以上を、前記リードフレーム19もしくは前記リードフレーム19に固定した金属片を用いて、樹脂構造体11に固定する工程と、前記樹脂構造体11を用いて、前記リードフレーム19の一部を前記伝熱層20側に固定する工程と、を有する回路モジュールの製造方法によって、高強度の回路モジュールを製造する。
以上のように、本発明にかかる回路モジュールとその製造方法を用いることで、実装性の低いあるいは重量の大きい部品に対しても、樹脂モジュールの中にしっかり固定でき、かつ放熱基板と回路基板を最短距離で接続でき、耐振性や耐ノイズ性に優れるため、各種機器の小型化と高強度化を実現できる。
回路モジュールの構成を説明する斜視図 リードフレームやリードフレームの上に固定した金属片からなる取付治具をバネ状とし、この上に異形部品をセットする様子を説明する斜視図 異形部品を、放熱基板と樹脂構造体の間に固定した様子を示す斜視図 (A)(B)(C)は、共に放熱基板の製造方法の一例を説明する断面図 (A)(B)は、共に放熱基板と樹脂構造体を示す断面図 (A)(B)は、回路モジュールに回路基板を組み合わせる様子を説明する断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造に形成した開口部の効果を説明する斜視図 (A)(B)は、共に樹脂構造体を用いない場合の課題について説明する断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造体を用いる効果を説明する断面図 異なる高さを有する異形部品を実装した従来の回路モジュールの一例を説明する断面図
符号の説明
11 樹脂構造体
12 取付孔
13 配線孔
14 点線
15 異形部品
16 取付治具
17 矢印
18 放熱基板
19 リードフレーム
20 伝熱層
21 金属板
22 接続配線
23 回路基板
24 電子部品
25 ネジ
26 伝熱樹脂
27 開口部
28 半田

Claims (5)

  1. 金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、から構成され、
    前記異形部品は、前記リードフレームの一部を利用して、前記樹脂構造体側に固定し
    前記接続配線は前記樹脂構造体によって前記伝熱層側に固定している回路モジュール。
  2. 金属板と、この上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から略垂直に折り曲げてなる接続配線と、この接続配線の一部以上を固定する樹脂構造体と、異形部品と、前記金属板と略並行に固定した回路基板と、から構成され、
    前記異形部品は、前記リードフレームに固定した金属片を用いて、前記樹脂構造体側に固定し、
    前記接続配線は前記樹脂構造体によって前記伝熱層側に固定している回路モジュール。
  3. 回路基板は、接続配線の一部以上と接続され、前記金属板と略並行になるように設置している請求項1もしくは2のいずれか一つに記載の回路モジュール。
  4. 異形部品は、コイル、トランス、キャパシタ、リード付き部品のいずれか一つ以上である請求項1もしくは2のいずれか一つに記載の回路モジュール。
  5. 金属板上に、シート状の伝熱層を用いてリードフレームを固定する工程と、
    前記リードフレームの一部を、伝熱層から略垂直に折り曲げ接続配線とする工程と、
    異形部品の一部以上を、前記リードフレームもしくは前記リードフレームに固定した金属片を用いて、樹脂構造体に固定する工程と、
    前記樹脂構造体を用いて、前記リードフレームの一部を前記伝熱層側に固定する工程と、
    を有する回路モジュールの製造方法。
JP2007312103A 2007-12-03 2007-12-03 回路モジュールとその製造方法 Pending JP2009135371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007312103A JP2009135371A (ja) 2007-12-03 2007-12-03 回路モジュールとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007312103A JP2009135371A (ja) 2007-12-03 2007-12-03 回路モジュールとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009135371A true JP2009135371A (ja) 2009-06-18

Family

ID=40866962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007312103A Pending JP2009135371A (ja) 2007-12-03 2007-12-03 回路モジュールとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009135371A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067064A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ一体型電動圧縮機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067064A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ一体型電動圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4941555B2 (ja) 放熱構造体基板
US7440282B2 (en) Heat sink electronic package having compliant pedestal
US7649739B2 (en) Circuit device
US7944033B2 (en) Power semiconductor module
JP2007158279A (ja) 半導体装置及びそれを用いた電子制御装置
JP2008205344A (ja) 熱伝導基板とその製造方法及びこれを用いた回路モジュール
JP2009135372A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2009224445A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2010003718A (ja) 放熱基板とその製造方法及びこれを用いたモジュール
JP4452888B2 (ja) 電子回路装置
JP2009135371A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2009188308A (ja) 放熱基板とその製造方法
JP2009266872A (ja) 放熱基板とその製造方法及び放熱基板を用いた回路モジュール
JP2009194277A (ja) 放熱基板とその製造方法
JP2009218254A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2009188307A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2009141101A (ja) 放熱基板とこれを用いた垂直多連基板及びこれらの製造方法
JP2009142063A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP5777175B2 (ja) 電子回路基板およびその組立方法
JP5146016B2 (ja) 電子装置およびその製造方法
JP2010040900A (ja) 放熱基板とこの製造方法及びこれを用いたモジュール
JP2009212427A (ja) 回路モジュールとその製造方法
JP2009188192A (ja) 回路装置
JP7267412B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の製造方法
JP2004111645A (ja) Qfp構造を有するicの実装構造及びその実装方法、実装に用いる組立て治具