JP2009188308A - 放熱基板とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の放熱基板では、リードフレーム等の肉厚の厚い材料を用いた場合、リードフレーム部分が剥がれる可能性があった。
【解決手段】伝熱層13に固定したリードフレームの一部である折曲端子20等を、樹脂構造体11で保護すると共に、この樹脂構造体11を放熱基板15や放熱基板15の金属板12やあるいはシャーシ等に、ネジ孔16や、ネジ25等を用いて固定することで、外部接続部24のみならず、リードフレーム14や接続配線と、伝熱層13との機械的強度を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイルドハイブリッドカーを始めとするハイブリッドカーや産業用の機器に使われる放熱基板とその製造方法に関するものである。
近年、ブレーキ時の回生電力等を電気二重層キャパシタ等に蓄積することで、低消費電力化を実現するハイブリッドカーや各種産業用の機器が注目されている。
こうした機器においては、100Aを超える大電流を高精度に制御するDCDCコンバータ(ここでDCDCとは、DC入力をDC出力にするコンバータの意味である)等の大電流を取り扱う回路モジュール(電源モジュールもその一つである)が使われている。
こうした回路モジュールは、大電流を取り扱う複数個のパワー半導体を用いるため、放熱性の優れた放熱基板を用いる必要がある。また各種機器の薄層化、小型化に伴い、放熱基板や、これを用いた回路モジュールにも小型化、軽量化が求められている。
こうした放熱基板としては、例えば特許文献1のような、金属板に金属酸化物及び/又は金属窒化物を含有する絶縁接着剤層を介して回路基板を接合した構造を有する金属ベース回路基板が知られている。次に図10を用いて、従来の金属ベース基板について説明する。
図10は、従来の放熱基板の一例を示す断面図である。図10において、金属板1の上には、絶縁層2を介して導電回路3が固定している。そして金属板1の一部には、段付異径孔4が形成されている。また導電回路3の表面には電子部品5が実装されている。そして電子部品5は、モールド樹脂7等と共に、ケースカバー6によって固定されている。またケースカバー6は、固定ネジ8によって固定されている。このように、金属ベース基板の下部(特に金属板1の底面)から、ケースカバー6や固定ネジ8が突出しないようにすることで、金属板1の底面がほぼ平面で熱拡散性機能が維持される金属ベース基板が提案されている。
そして図10で示す従来の放熱基板の場合、その放熱性を高めるためには、絶縁層2と導電回路3とを接着する接着剤(あるいは絶縁層2)には、熱伝導性を高めるため無機フィラーの含有率を増加させる必要があった。その結果、無機フィラーの含有率を高めた分、樹脂等の接着成分の含有率が低下してしまい、導電回路3と絶縁層2との接着力が低下する。
更に導電回路3として銅箔(厚み50ミクロン以下)のような薄く曲がりやすい材料を用いた場合、絶縁層2から剥離しても、その剥離部分で銅箔が千切れてしまうため剥離がそれ以上広がらないが、リードフレーム(厚み100ミクロン以上、望ましくは200ミクロン以上)を用いた場合、リードフレーム自体が曲がりにくい分、剥離部が広がる可能性がある。
さらにこうした構造では、外部に接続するための端子(検査用端子も含む)を設けることも難しかった。
特公平6−48747号公報
しかし図10で示すように、放熱基板全体をケースカバー6で覆った場合、導電回路3と、外部回路(例えば、プリント配線板等)との接続が難しくなる。更に、その熱伝導性を高めた場合、導電回路3と樹脂層2の接着力や強度が低下してしまう。
また放熱基板の導電回路3部分だけを、選択的に高強度化することができなかった。
そのため、外部に接続するための端子(検査用端子やコネクタ等も含む)を取り付けることも難しく、外部接続用の端子部自体の高強度化も困難であった。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、金属板と、この金属板上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を折曲げてなる折曲端子と、この折曲端子もしくは前記リードフレームのどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体と、からなり、前記樹脂構造体の一部以上は前記金属板に固定し、前記樹脂構造体の一部に外部接続部を設けた放熱基板とするものである。
以上のように本発明によれば、金属板上に、シート状の伝熱層を介して固定したリードフレームの一部を折曲端子とし、この折曲端子もしくはリードフレームのどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体を用い、さらにこの外部接続部(検査用端子やコネクタ部等も含む)の一部以上を、金属板等の高強度部材に直接固定することによって、外部接続部のみならず折曲げ端子やリードフレーム、更には伝熱層自体を金属板に固定する(さらにはこれら部材の接着強度をアップする)ことで、補強する。
この結果、接続配線部のみならずリードフレーム自体も、樹脂構造体によって、伝熱層に押付けられるように固定されるため、振動等によって引っ張り力が発生した場合でも、リードフレームの突き出し部のみならずリードフレーム本体、外部接続部自体も、シート状の伝熱層から剥がれ、脱離しないため、放熱基板の配線部等を選択的に高強度化、耐震化する。
なお本発明の実施の形態に示された一部の製造工程は、成形金型等を用いて行われる。但し説明するために必要な場合以外は、成形金型は図示していない。また図面は模式図であり、各位置関係を寸法的に正しく示したものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の放熱基板の構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、放熱基板の構成を説明する斜視図である。図1において、11は樹脂構造体、12は金属板、13は伝熱層、14はリードフレーム、15は放熱基板、16はネジ孔、17はガイド溝(ガイド溝17は誘いガイドも含む)、18はガイド孔(ガイド孔18は貫通しないくぼみ状の凹みや貫通孔も含む)、19は点線、20は折曲端子、21はコネクタピン、22はコネクタ(コネクタ22につながるケーブル等は図示していない)、23は矢印である。点線19は省略を意味し、点線19によって放熱基板15の中央部等に形成したリードフレーム14からなる配線パターンやリードフレーム14に実装した発熱部品(例えば、パワー半導体、パワーLED、高出力レーザー素子、トランスやコイル等)を省略する。
図1に示す樹脂構造体11は、その中央部等にコネクタ22を挿入するための外部接続部24があり、その中にはリードフレーム14の一部を折曲げてなる折曲端子20の一部が露出している。そしてコネクタ22を矢印23に示すように、外部接続部24に挿入することで、コネクタピン21(コネクタピン21はバネ付のものとすることで、コンタクト性を高められる)と、折曲端子20との接続性を高める。なおガイド溝17やガイド孔18は、コネクタ20の取付け/取外し性(固定性、位置決め性、挿入性等)を高める。
図1において、樹脂構造体11の一部は、直接、金属板12に固定している。ここで金属板12への固定は、ネジ孔16を用い、ここにネジやピン、固定具(共に図示していない)を挿入することで行う。このように樹脂構造体11を、直接、金属板12に固定することで、リードフレーム14や折曲端子20、あるいは伝熱層13の一部以上も、同時に金属板12に押し当て、機械的に固定する。
図1における放熱基板15は、金属板12と、この金属板12の上に形成したシート状の伝熱層13と、この伝熱層13に固定したリードフレーム14と、このリードフレーム14の一部を折曲げてなる折曲端子20と、この折曲端子20もしくはリードフレーム14のどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体11とからなる。そしてこの樹脂構造体11の一部以上を金属板12に固定すると共に、この樹脂構造体11の一部に折曲端子20の一部を露出させ、外部接続部24としている。
次に図2〜図5を用いて、更に詳しく説明する。図2は、リードフレーム14の一部を折り曲げて、折曲端子20とする様子を示す斜視図である。図2において、放熱基板15は、金属板12と、この金属板12上に形成したシート状の伝熱層13と、この伝熱層13に固定したリードフレーム14とから構成する。なお伝熱層13の一部を削除することで、金属板12を露出させている。金属板12に形成したネジ孔16にネジ溝(図示していない)を形成しても良い。またネジ孔16をバカ孔とし、金属板12の下にセットした機器のシャーシや筐体(共に図示していない)に固定しても良い。ここでバカ孔とは、clearance holeとも呼ばれる機械用語の一つであり、通しボルトや埋め込みボルトなどを挿入する孔も含む。このようにネジ孔16をバカ孔(あるいは単なる孔)とすることで、取付け時の寸法誤差を吸収でき、コストダウンする。このようにネジ孔16(ネジ孔16とは、ネジ等の固定用の治具を挿入もしくは固定する孔を意味する)を設け、このネジ孔16を介して、強固な土台部分に固定する。
図2の矢印23に示すように、リードフレーム14の一部を、折曲げる。
図3は、折曲端子20を設けた様子を説明する斜視図である。図3において、リードフレーム14の一部以上は、伝熱層13から引き剥がされ、折曲端子20としている。このようにリードフレーム14の一部以上を、伝熱層13から引き剥がすことで、折曲端子20と金属板12との間の沿面距離(一種の絶縁距離)を設ける。なお図3において、リードフレーム14の一部以上は、伝熱層13に埋め込んでいるが、このように埋め込むことでリードフレーム14の肉厚による凹凸発生を防止する。
図4は、樹脂構造体11をセットする様子を示す斜視図である。図4において、25はネジ(なおボルト、ピン、固定具等であっても良い)、26は折曲端子固定孔である。図4に示すように、樹脂構造体11に設けた折曲端子固定孔26に折曲端子20を挿入し、更に樹脂構造体11はネジ25等を用いて、直接、金属板12に固定する。なお折曲端子20の折曲げ角度は略垂直とすることで、折曲端子固定孔26への挿入性を高める。また折曲端子20を折曲端子固定孔26へ挿入することで、折曲端子20の歪みや曲がり、反り等を矯正することができる。なお折曲端子固定孔26の形状を工夫する(挿入側の入り口を大きくする等)ことで、作業性を高める。
図5は、ネジ25で固定した樹脂構造体11に、コネクタ22を挿入する様子を説明する斜視図である。図5に示すように、樹脂構造体11をネジ25等によって、直接、金属板12に固定することで、外部接続部24を高強度化する。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態1の放熱基板15の製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。
図6(A)(B)は、共に放熱基板15の製造方法の一例を説明する断面図である。
図6(A)において、27は伝熱材料である。図6(A)に示すように、金属板12の上に、伝熱材料27をセットし、その上に、所定形状に加工したリードフレーム14をセットする。その後、矢印23に示すようにプレスや金型(共に図示していない)を用いて、これら部材を一体化する。なおプレスの際に、加熱、加圧することで、リードフレーム14の隙間まで、伝熱材料27を充填させられる。また伝熱材料27に熱硬化性樹脂を用いることで、伝熱材料27を硬化させ、図6(B)に示すような伝熱層13とする。
図6(B)は、図6(A)に示した部材が一体化した様子を説明する断面図である。こうして、図6(B)に示すような、金属板12と、この金属板12上に形成したシート状の伝熱層13と、この伝熱層13に固定したリードフレーム14と、このリードフレーム14の一部を前記伝熱層13から突き出してなる接続配線とし、その後ソルダーレジストやハンダメッキ等の工程を経て(共に図示していない)放熱基板15とする。その後、矢印23に示すように、リードフレーム14の一部を、伝熱層13から引き剥がすように折り曲げ、折曲端子20とする。
図7(A)(B)は、共に折曲端子20に樹脂構造体11をセットする様子を説明する断面図である。図7(A)において、28は開口部である。図7(A)において、リードフレーム14の一部は、伝熱層13から引き剥がされ、折曲端子20を構成する。次に矢印23に示すように、樹脂構造体11に形成した折曲端子固定孔26に、折曲端子20を挿入する。
その後図7(B)に示すようにネジ25等を用いて、樹脂構造体11の一部を直接、金属板12に固定する。図7(B)における点線19は、ネジ孔16を示す。図7(B)においては、樹脂構造体11に形成した開口部28に、折曲端子20の一部を露出させ、外部接続部24としている。このように外部接続用電極として、リードフレーム14や折曲端子20を用いることで、接続信頼性を高め、コストダウンする。
図8(A)(B)は、共に樹脂構造体11の一部を直接、金属板12に固定することで、高強度化した様子を説明する断面図である。
図8(A)に示すように、樹脂構造体11の一部を、直接、金属板12に固定する。その後、コネクタ22を樹脂構造体11に挿入する。ここで樹脂構造体11は、ネジ25等によって、矢印23に示すように強固に金属板12に固定している。
図8(B)は、コネクタ22に外力が発生する様子を示す。例えばコネクタ22の挿入時、あるいはコネクタ22を挿入した後、抜き取る際、更にはコネクタ22を挿入した状態で機器に組み込まれた後も、振動等でコネクタ22に色々な外力が発生する。しかし図8(B)に示すように、ネジ25等によって、樹脂構造体11は強固に固定されているため、コネクタ22からの外力は、折曲端子20やリードフレーム14に直接、伝わることが無い。その結果、コネクタ22等からの外力によって、折曲端子20やリードフレームが剥離、脱離することが無い。
図9(A)(B)は、共に樹脂構造体11を金属板12に固定していない場合に発生する可能性のある課題について説明する断面図である。図9(A)(B)において、樹脂構造体11は金属板12に固定していない。図9(A)(B)に示す樹脂構造体11は、リードフレーム14の一部を折り曲げてなる折曲端子20に挿入、固定しただけである。
図9(A)は、コネクタ22から外力が、樹脂構造体11に伝わる様子を示す断面図である。図9(A)に示すように、コネクタ22から外力が樹脂構造体11に伝わった場合、図9(B)に示すように、樹脂構造体11が、折曲端子20やリードフレーム14と共に、伝熱層13から剥離(あるいは脱離)する可能性がある。これはリードフレーム14と伝熱層13との接着が、主に界面化学的な力やアンカー効果によるためである。
一方、本願発明の場合、図8(A)(B)に示すように樹脂構造体11は、ネジ25等によって物理的、機械的に固定されているため、図9(A)(B)に比べて、固定強度が高くなる。これは外力が、樹脂構造体11を介して金属板12等に逃げることによって、リードフレーム14と伝熱層13との界面部分に伝わらないためである。
次に、実施の形態1等の放熱基板15の作製に用いる部材について説明する。リードフレーム14としては、銅やアルミニウムのような熱伝導性の高い部材を用いる。またリードフレーム14の厚みは0.1mm以上(望ましくは0.2mm以上、更には0.3mm以上)を用いる。リードフレーム14の厚みが0.1mm未満の場合、接続配線の強度が低下し、加工性が低い。
またリードフレーム14の厚みは、10.0mm以下(望ましくは5.0mm以下)が望ましい。リードフレーム14の厚みが10.0mmを超えた場合、接続配線のファインパターン化に影響を与える。
次に伝熱材料27について説明する。伝熱材料27は、例えば、樹脂とフィラーとからなるものとすることで、その熱伝導性を高めることができる。そして樹脂として熱硬化性の樹脂を用いることで、その信頼性を高める。
ここで無機フィラーとしては、例えば略球形状で、その直径は0.1μm以上100μm以下が適当である(0.1μm未満の場合、樹脂への分散が難しくなる。また100μmを超えると伝熱層13の厚みが厚くなり熱拡散性に影響を与える)。そのためこれら伝熱層13における無機フィラーの充填量は、熱伝導率を上げるために70から95重量%と高濃度に充填する。特に、本実施の形態では、無機フィラーは、平均粒径3μmと平均粒径12μmの2種類のアルミナを混合したものを用いている。この大小2種類の粒径のアルミナを用いることによって、大きな粒径のアルミナの隙間に小さな粒径のアルミナを充填できるので、アルミナを90重量%近くまで高濃度に充填する。この結果、これら伝熱層13の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。
なお無機フィラーとしてはアルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、及び窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリカ、酸化チタン、酸化錫、ジルコン珪酸塩からなる群から選択される少なくとも一種以上を含んでいるものとすることが、熱伝導性やコスト面から望ましい。
なお熱硬化性樹脂を使う場合は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド樹脂、アラミド樹脂、PEEK樹脂の群から選ばれた少なくとも1種類の熱硬化性樹脂を含む。これはこれらの樹脂が耐熱性や電気絶縁性に優れている。
特に、伝熱層13の放熱性を高めようとすると、無機フィラーの含有率を増加させることが必要となるが、この結果、伝熱層13における熱硬化性樹脂の含有率を減らす可能性がある。そして伝熱層13における熱硬化性樹脂の含有率を減らした場合、伝熱層13と、リードフレーム14との間の接着力が低下する可能性がある。その結果、図9(A)(B)で説明したように、放熱基板15における伝熱層13とリードフレーム14の界面での剥離が発生する可能性も考えられる。
しかし図1〜図8に示すように、樹脂構造体11をネジ孔16やネジ25、固定用の治具等を用いて金属板12等のしっかりした土台部分に固定することで、リードフレーム14や接続配線と伝熱層13との間の剥離強度を高める。
(実施の形態3)
実施の形態3として、樹脂構造体11の形状の最適化例について説明する。樹脂構造体11は、放熱基板15の形状や用途に応じて最適化設計する。
例えば、樹脂構造体11に形成する折曲端子固定孔26を複数個とすることで、複数本の接続配線間の位置矯正(位置ズレ防止も含む)や曲がり防止、ショート防止が可能となる。
なお折曲端子20の一部を弓状に曲げることで、折曲端子20自体にクッション性(あるいは応力吸収構造)を持たせられる。また折曲端子20と樹脂構造体11との間に隙間を設けることで、同様のクッション性を持たせられる。また折曲端子20と樹脂構造体11との接触を面接触でなく、点接触(望ましくは1mm以上離れた部分での複数個所での接触)とすることで、コネクタ22等との接触性を高められる。なおこれらクッション性を活かすことで、コネクタ22との接触面での汚れ除去(あるいは汚れ部分の研磨除去)の効果も期待できる。こうして一時的にコンタクトピン21等との完全接触を実現する。なおコンタクトピン21との接触によって、放熱基板11を用いた回路モジュールの動作確認を行うことができる。この動作確認は、回路モジュールを各種機器、例えば、カー用DCDCコンバータ(なおDCDCコンバータとはDCからDCへの電圧変換を意味する)、産業用電源モジュール、プラズマテレビ等に組み込んだ後でも、定期的に行うことができ、機器のメンテナンス性を高める。
なお図7において、樹脂構造体11は、放熱基板15の一辺となる周辺部分も保護するように図示しているが、一辺に拘る必要はない。放熱基板15の必要部分(例えば、複数辺)を選択的に保護することもできる。こうした場合、樹脂構造体11は、図7の形状(一種の棒状)に限定することは無く、額縁状(あるいはLの字型やコの字型も含む)とすれば良い。また板状(あるいは平面状)とすることで、放熱基板15の上に形成したリードフレーム14を全面的に覆い、全面を保護、強化することができる。
なお樹脂構造体11としては、射出成型に対応する樹脂材を用いる。こうした樹脂は成形性に富み、安価である。また必要に応じて液晶ポリマー、PPE、PEEK等の強度の高いエンジニアリング樹脂を用いることが望ましい。
以上のようにして、金属板12と、この金属板12上に形成したシート状の伝熱層13と、この伝熱層13に固定したリードフレーム14と、このリードフレーム14の一部を折曲げてなる折曲端子20と、この折曲端子20もしくは前記リードフレーム14のどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体11と、からなり、前記樹脂構造体11の一部以上は前記金属板12に固定し、前記樹脂構造体11の一部に前記折曲端子20の一部を露出させてなる外部接続部24を設けた放熱基板15を提供することで、放熱基板15の高強度化を行う。
金属板12と、この金属板12上に形成したシート状の伝熱層13と、この伝熱層13に固定したリードフレーム14と、このリードフレーム14の一部を前記伝熱層13から引き剥がしてなる折曲端子20と、この折曲端子20もしくは前記リードフレーム14のどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体11と、からなり、前記樹脂構造体11の一部以上は前記金属板12に固定し、前記樹脂構造体11に形成した外部接続部24に前記折曲端子20の一部を露出させた放熱基板15とすることで、放熱基板15の高強度化を行う。
樹脂構造体11は、前記伝熱層13の一部以上を前記金属板12に押し付ける(あるいはリードフレーム14を介して伝熱層13の一部以上を間接的に金属板12に押し付ける、あるいは樹脂構造体11によって直接、伝熱層13の一部以上を金属板12に押し付ける)ことによって、放熱基板15の高強度化を行う。
金属板12上に、シート状の伝熱層13を用いてリードフレーム14を固定する工程と、前記リードフレーム14の一部を伝熱層13から折曲げて折曲端子20とする工程と、前記折曲端子20の一部以上を樹脂構造体11に固定し、外部接続部24の一部とする工程と、を有する放熱基板15の製造方法によって、高強度化した放熱基板15を製造する。
なおリードフレーム14は、伝熱層13に必ずしも埋め込む必要は無い。また伝熱層13として、樹脂フィルム等のキャスティングで形成したシート材を用いても良い。こうすることで、金属板12に樹脂フィルムを介してリードフレーム14を固定してなる放熱基板15も、本願発明の放熱基板15とする。
以上のように、本発明にかかる放熱基板とその製造方法によって、放熱基板の耐振性や機械的強度を向上でき、各種機器の高信頼性化や高強度化を実現できる。
放熱基板の構成を説明する斜視図 リードフレームの一部を折り曲げて、折曲端子とする様子を示す斜視図 折曲端子を設けた様子を説明する斜視図 樹脂構造体をセットする様子を示す斜視図 ネジで固定した樹脂構造体に、コネクタを挿入する様子を説明する斜視図 (A)(B)は、共に放熱基板の製造方法の一例を説明する断面図 (A)(B)は、共に折曲端子に樹脂構造体をセットする様子を説明する断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造体の一部を直接、金属板に固定することで、高強度化した様子を説明する断面図 (A)(B)は、共に樹脂構造体を金属板に固定していない場合に発生する可能性のある課題について説明する断面図 従来の放熱基板の一例を示す断面図
符号の説明
11 樹脂構造体
12 金属板
13 伝熱層
14 リードフレーム
15 放熱基板
16 ネジ孔
17 ガイド溝
18 ガイド孔
19 点線
20 折曲端子
21 コンタクトピン
22 コネクタ
23 矢印
24 外部接続部
25 ネジ
26 折曲端子固定孔
27 伝熱材料
28 開口部

Claims (4)

  1. 金属板と、この金属板上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を折曲げてなる折曲端子と、この折曲端子もしくは前記リードフレームのどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体と、からなり、
    前記樹脂構造体の一部以上は前記金属板に固定し、
    前記樹脂構造体の一部に外部接続部を設けた放熱基板。
  2. 金属板と、この金属板上に形成したシート状の伝熱層と、この伝熱層に固定したリードフレームと、このリードフレームの一部を前記伝熱層から引き剥がしてなる折曲端子と、この折曲端子もしくは前記リードフレームのどちらかあるいは両方の一部以上を固定する樹脂構造体と、からなり、
    前記樹脂構造体の一部以上は前記金属板に固定し、
    前記樹脂構造体に外部接続部を形成した放熱基板。
  3. 樹脂構造体の一部は、前記伝熱層に接している請求項1もしくは2のいずれか一つに記載の放熱基板。
  4. 金属板上に、シート状の伝熱層を用いてリードフレームを固定する工程と、
    前記リードフレームの一部を伝熱層から折曲げて折曲端子とする工程と、
    前記折曲端子の一部以上を樹脂構造体に固定する工程と、
    を有する放熱基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102122879A (zh) * 2011-01-07 2011-07-13 华为技术有限公司 一种叠层电源及叠层电源互联方法
US8803183B2 (en) 2010-10-13 2014-08-12 Ho Cheng Industrial Co., Ltd. LED heat-conducting substrate and its thermal module
JP5832694B2 (ja) * 2013-10-21 2015-12-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両用操作装置および自転車

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