JP2009134902A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】2灯の放電灯が直列接続され、かつ、各放電灯に対応した2つの出力線口出し部がプリント配線基板の対辺に配置される放電灯点灯装置において、高周波電流に伴う高周波ノイズの電源ラインへの伝搬を防止する。
【解決手段】ランプAとランプBとが、口出し部71、口出し部72に直列接続で取り付けられる。口出し部71、口出し部72は、プリント配線基板60の対辺に配置される。口出し部71に対して口出し部72を離れた位置に配置するため、高周波電流の流れる第1パターン201〜第3パターン203を引き回す必要が生じる。この場合、第1パターン201〜第3パターン203がプリント配線基板の外縁に沿って(辺63に沿って)並んでプリントされている。高周波電流の発生する第1パターン201〜第3パターン203をAC電源ライン82から離れた位置に形成することで、高周波ノイズの電源ラインへの伝搬を防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関する。
複数のランプを点灯させる放電灯点灯装置の負荷回路構成は、並列点灯方式、直列点灯方式が一般的であるが、低コスト化の為に、チョークコイルが1つで済む直列点灯方式が主流になりつつある。特に、住宅照明用に使用される照明器具は、今までは、間引き点灯可能な並列点灯方式が採用されていたが、市場ニーズの変化により、間引きの必要性が低下している為、直列点灯方式に移行しつつある。
図12は、従来の住宅用の吊り下げ型照明器具1000を示す。従来の住宅用の吊り下げ型照明器具1000は、引き紐81が取り付けられ、商用交流電源のON/OFFの切り替えや、全光、調光、豆球の切り替えを行う切替スイッチ80を備えた放電灯点灯装置100と、円形ランプ(放電灯)と、反射板などから構成されている。吊り下げ型照明器具1000の中央から出ている引き紐81を引くことで全光、調光、豆球、消灯などの切り替えができる。引き紐81は、上記のように、放電灯点灯装置100の切替スイッチ80に接続されており、切替スイッチ80は、放電灯点灯装置100のプリント配線基板に実装されている。図13は、放電灯点灯装置100のプリント配線基板60の部品配置を部品面からみた状態を示している。図13では、ノイズフィルタ回路10、電源回路20、スイッチング回路30、放電灯負荷回路40、出力線口出し部71、出力線口出し部72、切替スイッチ80を示している。吊り下げ型器具1000は器具の重量バランスが求められる為、切替スイッチ80は、プリント配線基板60の略中央に配置される。また、2灯用の吊り下げ型照明器具1000を例にとると、出力のランプ配線の出口(出力線口出し部71、出力線口出し部72)は、ランプ接続の誤配線を防止する為に、お互いに離して配置することが望ましく、このため、図13に示すように、出力線口出し部71、出力線口出し部72は、プリント配線基板60の対辺に配置されることが多い。
図14は、2灯用の放電灯点灯回路において、互いの口出し部を接近させて配置した場合を示す図である。この図14に対して、図13に示したように2つの口出し部を対辺に配置したいという要請があるため、プリント配線基板60上に2灯式の直列点灯負荷回路を配置しようとすると、図15に示すように、スイッチング回路(インバータ回路とも呼ばれる)による高周波電流が流れるランプ接続点のプリント配線(負荷回路高周波電流パターン)を、プリント配線基板60の端(対辺の一方の辺)から端(対辺の他方の辺)へ引き回す必要がある。この高周波基板配線(負荷回路高周波電流パターン)が切替スイッチ80の近くに配線されると、高周波放射ノイズが入力のノイズフィルタ回路10を介さず、直にAC電源ライン(ACパターン)へ伝搬され、結果として、雑音端子電圧や妨害電力といったノイズ性能が悪化する課題があった。
この高周波ノイズに関する先行技術として、特開平4−56098号公報(特許文献1)がある。しかし、特開平4−56098号公報(特許文献1)は、放電灯点灯装置に配置されたマイクロコンピュータへの前記高周波ノイズの対策に関する技術であり、AC電源ラインへの伝播に関するものではない。
特開平4−56098号公報
この発明は、2灯の放電灯が直列接続され、かつ、それぞれの放電灯に対応した2つの出力線口出し部がプリント配線基板の対辺に配置される放電灯点灯装置において、スイッチング回路による生成される高周波電流に伴う高周波ノイズが、電源ラインに伝搬することを防止する放電灯点灯装置の提供を目的とする。
この発明の放電灯点灯装置は、
第1放電灯と第2放電灯とが直列接続で取り付けられる放電灯点灯装置において、
商用交流電源の供給をオン、オフする切替スイッチと、
前記切替スイッチがオンの場合に供給される前記商用交流電源を直流電源に変換する直流電源回路と、
スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記直流電源を高周波電源に変換するスイッチング回路と、
前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第1放電灯に供給する第1口出し線が取り付けられる第1口出し部と、前記第1口出し部に複数の配線によって接続されるとともに、前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第2放電灯に供給する第2口出し線が取り付けられる第2口出し部とを有する放電灯負荷回路と
が配置されたプリント配線基板を備え、
前記第1口出し部は、
前記プリント配線基板の2組の対辺のうちの一方の対辺の一方の辺の近傍に配置され、
前記第2口出し部は、
前記一方の対辺の前記一方の辺に対応する他方の辺の近傍に配置され、
前記切替スイッチは、
前記2組の対辺のうち他方の対辺の間の略中央のいずれかの位置に配置され、
前記第1口出し部と前記第2口出し部とを接続する前記複数の配線は、
前記プリント配線基板の外縁に沿って並んでプリントされたプリント配線であることを特徴とする。
この発明により、2灯の放電灯が直列接続され、かつ、それぞれの放電灯に対応した2つの出力線口出し部がプリント配線基板の対辺に配置される放電灯点灯装置において、スイッチング回路による生成される高周波電流に伴う高周波ノイズが、電源ラインに伝搬することを防止する放電灯点灯装置を提供することができる。
実施の形態1.
図1〜図3を参照して実施の形態1を説明する。実施の形態1は、放電灯であるランプA(第1放電灯)とランプB(第2放電灯)とが直列接続で取り付けられる放電灯点灯装置100において、放電灯点灯装置100を構成するプリント配線基板60の外周に、放電灯負荷回路40の高周波電流が流れるパターン(第1パターン201〜第3パターン203)を配置する実施形態である。このように、放電灯負荷回路40の高周波電流が流れるパターンをプリント配線基板60の外周(外縁)に配置することで、これらのパターンから放射されるノイズが、ノイズフィルタ回路10を介さずにAC電源ライン82へ戻る事を最小限に防ぐ効果がある。また、高周波電流が流れるパターンが数本ある場合、ノイズ成分が大きいパターンをプリント配線基板の一番外側に配置することで、より効果的となる。
図1は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。図1は、ランプA(第1放電灯)とランプB(第2放電灯)とが、直列接続で取り付けられる放電灯点灯装置100のプリント配線基板60のパターン面における部品配置を示している。図2は、図1のスイッチング回路30及び放電灯負荷回路40のプリント配線を具体的に示す図である。なお、図2には、切替スイッチ80は示していない。放電灯点灯装置100は、プリント配線基板60及びプリント配線基板60に配置された部品によって構成される。図1に示すように、放電灯負荷回路40の高周波電流が流れるパターン(第1パターン201〜第3パターン203)は、プリント配線基板60の外周に配置されている。
図1に示すように、放電灯点灯装置100のプリント配線基板60には、AC電源ライン82が接続された切替スイッチ80、ノイズフィルタ回路10、電源回路20(直流電源回路)、スイッチング回路30、放電灯負荷回路40などが配置されている。プリント配線基板60は、図1に示すように、略長方形の形状である。略長方形の形状は一例であり、プリント配線基板60の形状は、2組の対辺を持つ四辺形、例えば矩形(長方形あるいは正方形)でもよい。
(構成要素)
図1、図2を参照して、放電灯点灯装置100の部品、回路を説明する。
(1)切替スイッチ80は、商用交流電源1の供給をオン、オフする。実施の形態7で後述する図10に示すように、切替スイッチ80のAC電源ライン82には、商用交流電源1を供給するリード線であるAC供給線が接続する。切替スイッチ80は、このAC供給線から供給される交流電源をON/OFFする。また、図1に示すように、プリント配線基板60には、AC供給線からの交流電源を電源回路20に供給するAC電源ライン82がプリントされている。AC電源ライン82は、第1パターン201等と平行な部分を有するが、実施の形態4で後述するように、この平行な部分と、第1パターン201等との間の位置に後述の制御回路90が配置される。
(2)ノイズフィルタ回路10は、高周波ノイズがAC電源ライン82に伝搬するのを防止する機能を有する。
(3)電源回路20(直流電源回路)は、切替スイッチ80がオンの場合に供給される商用交流電源1を直流電源に変換する。
(4)スイッチング回路30は、図2に示すように、2つのスイッチング素子31,32を有し、これら2つのスイッチング素子のスイッチングにより電源回路20を高周波電源に変換する。
(5)放電灯負荷回路40は、図2に示すように、スイッチング回路30により変換された高周波電源をランプA(第1放電灯)に供給する第1口出し線711〜714が取り付けられるランプA用口出し部71(第1口出し部)を有する。ランプA用口出し部71では、接続点71−1には第1口出し線711が接続され、接続点71−2には第1口出し線712が接続され、接続点71−3には第1口出し線713が接続され、接続点71−4には第1口出し線714が接続される。これらの口出し線711〜714は、ランプAのフィラメントに接続する。また、放電灯負荷回路40は、ランプA用口出し部71に複数の配線(第1パターン201、第2パターン202、第3パターン203)によって直列に接続されるとともに、スイッチング回路30により変換された高周波電源をランプB(第2放電灯)に供給する第2口出し線721〜724が取り付けられるランプB用口出し部72(第2口出し部)とを有している。ランプB用口出し部72では、接続点72−1には第2口出し線721が接続され、接続点72−2には第2口出し線722が接続され、接続点72−3には第2口出し線723が接続され、接続点72−4には第2口出し線724が接続される。これらの口出し線721〜724は、ランプBのフィラメントに接続する。放電灯負荷回路40は共振回路であり、図2に示すように、スイッチング回路30に接続される共振用インダクタ41(チョ−クコイル)、始動用コンデンサ42、予熱用コンデンサ43、結合コンデンサ44を備えている。共振用インダクタ41は、直列接続の第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との直列接続の間の中間位置である中間点33に、パターン301(プリント配線)によって接続されている。また、図2において予熱用コンデンサ43の上側に直列接続しているコイルは、共振用インダクタ41(チョークコイル)の2次巻線である。
ランプA用口出し部71は、図1、あるいは図2に示すように、略長方形のプリント配線基板60の2組の対辺のうちの一方の対辺の一方の辺61の近傍に配置される。また、ランプB用口出し部72部は、前記一方の対辺の前記一方の辺に対応する他方の辺62の近傍に配置される。このように2つの口出し部が対辺に配置されるのは、背景技術でも述べたように、ランプ接続の誤配線を防止する為である。
図1に示すように、切替スイッチ80は、プリント配線基板60の略中央に配置されるが、これに限定するものではなく、プリント配線基板60は、プリント配線基板60の2組の対辺のうち口出し部が配置される対辺とは別の他方の対辺の間の略中央のいずれかの位置に配置されてもよい。すなわち、図1ではプリント配線基板60の上部の辺63、下部の辺64の間の略中央のいずれかの位置(略中央において、辺63に平行な左右方向のいずれかの位置)に配置されてもよい。スペース及び重量配分が許すのであれば、切替スイッチ80は、高周波電流の流れる第1パターン201等がプリントされる辺63よりも、できるだけ辺64側に設置するのが好ましいのはもちろんである。
図1、図2に示すように、ランプA用口出し部71とランプB用口出し部72とを接続するプリント配線である第1パターン201、第2パターン202、第3パターン203は、それぞれの少なくとも一部が、プリント配線基板60の外周(外縁)に沿って並んで(辺63に沿って平行に)プリントされている。第1パターン201は、接続点71−4と接続点72−4とを結び、第2パターン202は、接続点71−3と接続点72−3とを結び、第3パターン203は、接続点71−2と接続点72−2とを結んでいる。第4パターン204は、接続点72−1とスイッチング回路30のアース側とを結んでおり、第5パターン205は、接続点71−1と共振用インダクタ41とを結んでいるので、プリント配線基板60の端(対辺の一方の辺)から端(対辺の他方の辺)へ引き回されることはないが、切替スイッチ80から遠ざけて配置することが好ましいのはもちろんである。
図3は、図1、図2に示した放電灯点灯装置100の回路図の例を示す図である。なお、ノイズフィルタ回路10は示していない。切替スイッチ80により商用交流電源の供給がON/OFFされる。電源回路20は、ダイオードブリッジ21(整流回路)と昇圧チョッパ回路22とから構成されている。また、スイッチング回路30は、マイクロコンピュータを介してドライブ回路によりスイッチングされる。マイクロコンピュータとドライブ回路とは、実施の形態4で述べる制御回路の一例である。
以上のように実施の形態1における放電灯点灯装置100では、放電灯負荷回路40の高周波電流が流れるプリント配線をプリント配線基板60の外周に沿って配置した。すなわち、高周波電流の発生する第1パターン201〜第3パターン203がAC電源ライン82から離れた位置に形成されているため、高周波ノイズが、ノイズフィルタ回路10を介さずにAC電源ライン82へ戻る事を最小限に防ぐことができる。
実施の形態2.
図4を参照して実施の形態2を説明する。図4は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。実施の形態2は、スイッチング回路30の高周波電流が流れるパターン301(プリント配線)を、プリント配線基板60基板の外周(外縁)に配置した形態である。
図4に示すように、中間点33と共振用インダクタ41とを接続するパターン301が、プリント配線基板60の外縁に沿って(辺63に沿って)プリントされている。このように、スイッチング回路30の高周波電流が流れるパターン301をプリント配線基板60の外周(辺63)に沿って配置したので、パターン301から放射される高周波ノイズが、ノイズフィルタ回路10を介さずに電源ラインへ戻る事を最小限に防ぐことができる。すなわち、スイッチング回路30における高周波電流が流れるパターン301を基板の外周に配置することで、実施の形態1と同様な効果が得られる。この実施の形態2は、放電灯点灯装置100に発生するノイズ成分のうち、スイッチング回路30に流れる高周波電流によるものが支配的な場合、特に有効である。
実施の形態3.
図5を参照して実施の形態3を説明する。図5は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。実施の形態3は、実施の形態1と実施の形態2とを合わせた実施形態である。すなわち、放電灯負荷回路40における高周波電流が流れる第1パターン201〜第3パターン203に加えて、スイッチング回路30の高周波電流が流れるパターン301も、プリント配線基板60基板の外周(外縁)に配置した形態である。
図5に示すように、中間点33と共振用インダクタ41とを接続するパターン301が、プリント配線基板60の外縁に沿って並んでプリントされた第1パターン201、第2パターン202、第3パターン203とともに、外縁(辺63)に沿って並んでプリントされている。このように、実施の形態3の放電灯点灯装置100は、放電灯負荷回路40における高周波電流が流れるプリント配線とスイッチング回路30における高周波電流が流れるプリント配線とをプリント配線基板の外周に沿って配置したので、これらのパターンから放射される高周波ノイズが、ノイズフィルタ回路10を介さずに電源ラインへ戻る事を最小限に防ぐことができる。
実施の形態4.
図6を参照して実施の形態4を説明する。図6は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。実施の形態4は、実施の形態1に、さらに、制御回路90の配置を追加した実施形態である。実施の形態4は、放電灯点灯装置100を制御する制御回路90を、プリント配線基板60の外周に配置した放電灯負荷回路40の高周波パターン(第1パターン201〜第3パターン203)と、切替スイッチ80と電源回路とを接続するAC電源ライン82(プリント配線)との間に配置する。図6に示すように、プリント配線基板60には、AC供給線からの交流電源を電源回路20に供給するAC電源ライン82がプリントされている。このAC電源ライン82は、第1パターン201等と平行な部分を有する。制御回路90は、この平行な部分と、第1パターン201等との間の位置に配置される。制御回路90は、動作電圧が30ボルト以下であり、所定の制御対象の回路(例えばスイッチング回路30)を制御する。
以上の実施の形態4の放電灯点灯装置100では、放電灯負荷回路40における高周波電流が流れるプリント配線とスイッチ機構に接続されているプリント配線との間に、所定の回路を制御する動作電圧30ボルト以下の制御回路90を配置したので、ノイズ成分を除去する目的で配置された制御回路90中のノイズ除去用コンデンサにより、高周波パターンから伝搬されたノイズが減衰される効果がある。図7は、制御回路90(制御回路パターン)中に配置されたノイズ除去用コンデンサを示す図である。図7に示すように制御回路90(制御回路パターン)には複数のノイズ除去用コンデンサが配置されている。
実施の形態5.
図8を参照して実施の形態5を説明する。図8は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。実施の形態5は、実施の形態2に、さらに、実施の形態4と同様に制御回路90の配置を追加した実施形態である。実施の形態5は、放電灯点灯装置100を制御する制御回路90を、プリント配線基板60の外周に配置したスイッチング回路30の高周波電流が流れるパターン301と、切替スイッチ80と電源回路20とを接続するAC電源ライン82(プリント配線)との間に配置する。制御回路90は、動作電圧が30ボルト以下であり、所定の制御対象の回路(例えばスイッチング回路30)を制御する。
以上の実施の形態5の放電灯点灯装置100では、スイッチング回路の高周波電流が流れるパターン301と、スイッチ機構に接続されているAC電源ライン82との間に、所定の回路を制御する動作電圧30V以下の制御回路を配置したので、制御回路90中のノイズ成分を除去する目的で配置されたコンデンサにより、高周波パターンから伝搬されたノイズが減衰される効果がある。
実施の形態6.
図9を参照して実施の形態6を説明する。図9は、プリント配線基板60を部品配置側に対して裏側となるパターン面からみた図である。実施の形態6は、実施の形態3に、さらに、実施の形態と同様に、制御回路90の配置を追加した実施形態である。実施の形態6は、放電灯点灯装置100を制御する制御回路90を、プリント配線基板60の外周に配置した放電灯負荷回路40の高周波パターン及びスイッチング回路30の高周波電流が流れるパターン301と、切替スイッチ80と電源回路とを接続するAC電源ライン82との間に配置する実施形態である。前述のように制御回路90は、動作電圧が30ボルト以下であり、所定の制御対象の回路(例えばスイッチング回路30)を制御する。このように間に配置することで、制御回路90中のノイズ成分を除去する目的で配置されたコンデンサにより、高周波パターンから伝搬されたノイズが減衰される効果がある。
図9に示すように、切替スイッチ80は、プリント配線基板60にプリントされたAC電源ライン82により、ノイズフィルタ回路10を介して、電源回路20に接続される。制御回路90は、プリント配線基板60の外縁に沿って並んでプリントされた第1パターン201〜第3パターン203及びパターン301と、ノイズフィルタ回路10を介して切替スイッチ80と電源回路20とを接続するAC電源ライン82との間に配置される。
以上の実施の形態6の放電灯点灯装置100は、基板の外周に配線されたスイッチング回路の高周波電流が流れるプリント配線及び基板外周に配線された放電灯負荷回路の高周波電流が流れるプリント配線基板配線と、スイッチ機構に接続されているAC電源ライン82との間に、所定の回路を制御する動作電圧30ボルト以下の制御回路90を配置したので、制御回路90中のノイズ成分を除去する目的で配置されたコンデンサにより、高周波パターンから伝搬されたノイズが減衰される効果がある。
実施の形態7.
図10、図11を参照して実施の形態7の照明器具1000を説明する。図10は、実施の形態7の照明器具1000の外観を示す図である。外観は従来技術で説明した図12と同様であるが、内蔵する放電灯点灯装置が、実施の形態1〜6で説明したいずれかの放電灯点灯装置100であることが従来と異なる。図10に示すように、上記の実施の形態1〜6で述べた切替スイッチ80のAC電源ライン82には、商用交流電源1を供給するリード線であるAC供給線が接続する。切替スイッチ80は、このAC供給線から供給される交流電源をON/OFFする。実施の形態1〜6の放電灯点灯装置を用いない場合は、高周波放射ノイズがノイズフィルタ回路10を介さず、直にAC電源ライン82へ伝搬され、AC供給線の供給元まで伝搬し、音端子電圧や妨害電力といったノイズ性能が悪化することとなる。
図11は、ランプA用ソケットを示す図である。実施の形態7の照明器具1000は、図11(a)に示すように、ランプA用口出し部71に取り付けられた口出し線711〜714(第1口出し線)と、口出し線711〜714のランプA用口出し部71の側と反対の側に取り付けられたランプA用ソケット(第1ソケット)とを備える。ランプA用ソケットは、図11(b)に示すようにランプAの口金ピンが挿入される。ランプA用口出し部71の場合と同様であるため図示は省略したが、同様に、照明器具1000は、ランプB用口出し部72に取り付けられた口出し線721〜724(第2口出し線)と、口出し線721〜724のランプB用口出し部72の側と反対の側に取り付けられた第ランプB用ソケット(第2ソケット)とを備えている。これらはランプA用口出し部71の場合と同様であるため、図示は省略した。
実施の形態7の照明器具1000は、実施の形態1〜6で説明したいずれかの放電灯点灯装置100を備えたので、高周波パターンから放射されるノイズが、電源ラインへ戻る事を最小限に防ぐことができる。
実施の形態1のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態1のスイッチング回路30及び放電灯負荷回路40のプリント配線を具体的に示す図。 実施の形態1の放電灯点灯装置100の回路図の一例。 実施の形態2のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態3のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態4のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態4の制御回路パターン中のノイズ除去用コンデンサを示す図。 実施の形態5のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態6のプリント配線基板60をパターン面からみた図。 実施の形態7の照明器具1000の外観を示す図。 実施の形態7のランプA用ソケットを示す図。 従来例を示す図。 従来例を示す図。 従来例を示す図。 従来例を示す図。
符号の説明
A ランプ、B ランプ、1 商用交流電源、10 ノイズフィルタ回路、100 放電灯点灯装置、1000 照明器具、20 電源回路、21 ダイオードブリッジ、22 昇圧チョッパ回路、201 第1パターン、202 第2パターン、203 第3パターン、204 第4パターン、205 第5パターン、30 スイッチング回路、31,32 スイッチング素子、33 中間点、301 パターン、40 放電灯負荷回路、41 共振用インダクタ、42 始動用コンデンサ、43 予熱用コンデンサ、44 結合コンデンサ、50 制御回路、60 プリント配線基板、71 ランプA用口出し部、72 ランプB用口出し部、71−1 接続点、71−2 接続点、71−3 接続点、71−4 接続点、72−1 接続点、72−2 接続点、72−3 接続点、72−4 接続点、711 口出し線、712 口出し線、713 口出し線、714 口出し線、721 口出し線、722 口出し線、723 口出し線、724 口出し線、80 切替スイッチ、81 引き紐、82 AC電源ライン、90 制御回路。

Claims (7)

  1. 第1放電灯と第2放電灯とが直列接続で取り付けられる放電灯点灯装置において、
    商用交流電源の供給をオン、オフする切替スイッチと、
    前記切替スイッチがオンの場合に供給される前記商用交流電源を直流電源に変換する直流電源回路と、
    スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記直流電源を高周波電源に変換するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第1放電灯に供給する第1口出し線が取り付けられる第1口出し部と、前記第1口出し部に複数の配線によって接続されるとともに、前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第2放電灯に供給する第2口出し線が取り付けられる第2口出し部とを有する放電灯負荷回路と
    が配置されたプリント配線基板を備え、
    前記第1口出し部は、
    前記プリント配線基板の2組の対辺のうちの一方の対辺の一方の辺の近傍に配置され、
    前記第2口出し部は、
    前記一方の対辺の前記一方の辺に対応する他方の辺の近傍に配置され、
    前記切替スイッチは、
    前記2組の対辺のうち他方の対辺の間の略中央のいずれかの位置に配置され、
    前記第1口出し部と前記第2口出し部とを接続する前記複数の配線は、
    前記プリント配線基板の外縁に沿って並んでプリントされたプリント配線であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記放電灯負荷回路は、
    共振用インダクタを備えた共振回路であり、
    前記スイッチング回路は、
    直列接続の第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを有するとともに、前記直列接続の中間の中間点が前記プリント配線基板にプリントされたプリント配線によって前記共振用インダクタに接続され、
    前記中間点と前記共振用インダクタとを接続する前記プリント配線は、
    前記プリント配線基板の外縁に沿って並んでプリントされた前記第1口出し部と前記第2口出し部とを接続する前記複数の配線とともに、前記外縁に沿って並んでプリントされたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記切替スイッチは、
    前記プリント配線基板にプリントされたプリント配線によって前記直流電源回路に接続され、
    前記放電灯点灯装置は、さらに、
    所定の制御対象の回路を制御するとともに、前記プリント配線基板の外縁に沿って並んでプリントされた前記プリント配線と、前記切替スイッチと前記直流電源回路とを接続する前記プリント配線との間に配置され、動作電圧が30ボルト以下である制御回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記切替スイッチは、
    前記プリント配線基板にプリントされたプリント配線によって前記直流電源回路に接続され、
    前記放電灯点灯装置は、さらに、
    所定の制御対象の回路を制御するとともに、前記プリント配線基板の外縁に沿って並んでプリントされた前記プリント配線と、前記切替スイッチと前記直流電源回路とを接続する前記プリント配線との間に配置され、動作電圧が30ボルト以下である制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 第1放電灯と第2放電灯とが直列接続で取り付けられる放電灯点灯装置において、
    商用交流電源の供給をオン、オフする切替スイッチと、
    前記切替スイッチがオンの場合に供給される前記商用交流電源を直流電源に変換する直流電源回路と、
    スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記直流電源を高周波電源に変換するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第1放電灯に供給する第1口出し線が取り付けられる第1口出し部と、前記第1口出し部に複数の配線によって接続されるとともに、前記スイッチング回路により変換された前記高周波電源を前記第2放電灯に供給する第2口出し線が取り付けられる第2口出し部とを有する放電灯負荷回路と
    が配置されたプリント配線基板を備え、
    前記第1口出し部は、
    前記プリント配線基板の2組の対辺のうちの一方の対辺の一方の辺の近傍に配置され、
    前記第2口出し部は、
    前記一方の対辺の前記一方の辺に対応する他方の辺の近傍に配置され、
    前記切替スイッチは、
    前記2組の対辺のうちの他方の対辺の間の略中央のいずれかの位置に配置され、
    前記放電灯負荷回路は、
    共振用インダクタを備えた共振回路であり、
    前記スイッチング回路は、
    直列接続の第1スイッチング素子と第2のスイッチング素子とを有するとともに、前記直列接続の中間の中間点が前記プリント配線基板にプリントされたプリント配線によって前記共振用インダクタに接続され、
    前記中間点と前記共振用インダクタとを接続する前記プリント配線は、
    前記プリント配線基板の外縁に沿ってプリントされたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 前記切替スイッチは、
    前記プリント配線基板にプリントされたプリント配線によって前記直流電源回路に接続され、
    前記放電灯点灯装置は、さらに、
    所定の制御対象の回路を制御するとともに、前記プリント配線基板の外縁に沿ってプリントされた前記中間点と前記共振用インダクタとを接続する前記プリント配線と、前記切替スイッチと前記直流電源回路とを接続する前記プリント配線との間に配置され、動作電圧が30ボルト以下である制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置と、
    前記第1口出し部に取り付けられた第1口出し線と、
    前記第1口出し線の前記第1口出し部の側と反対の側に取り付けられた第1放電灯用の第1ソケットと、
    前記第2口出し部に取り付けられた第2口出し線と、
    前記第2口出し線の前記第2口出し部の側と反対の側に取り付けられた第2放電灯用の第2ソケットと
    を備えたことを特徴とする照明器具。
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