JP2009134440A - 印刷設定における用紙利用方法の最適化処理を有する文書処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 多面印刷時には用紙上に配置する原稿の数と印刷する原稿ページ数が整数倍になっていない場合に、生成される余分なスペースに対しては、余分なスペースの数を最小限にするように出力用紙サイズを変更、サイズ変更された用紙の出力順を変更することによって、断裁作業を効率化することができなかった。
【解決手段】 多面印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算し、計算された余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】 多面印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算し、計算された余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する。
【選択図】 図1
Description
本発明はパーソナルコンピュータなどの情報処理装置、スキャナおよびプリンタなどから生成された電子データを編集する文書処理方法に関するものである。
従来、紙の文書をスキャナで読み取り、読み取った画像データを文書処理システムにより画像編集手段で修正加工し、両面やステイプル、パンチ穴等の加工指示を付加して印刷装置より出力することが一般的に行われている。
また、PC上のアプリケーションソフトウェアで作成した文書データを、作成したアプリケーションに依存しない電子データに変換し、両面やステイプル、パンチ穴等の加工指示を付加して印刷装置より出力することが一般的に行われている。
また、PC上のアプリケーションソフトウェアで作成した文書データを、作成したアプリケーションに依存しない電子データに変換し、両面やステイプル、パンチ穴等の加工指示を付加して印刷装置より出力することが一般的に行われている。
さらに、画像データのページと電子データのページを組み合わせて電子原稿として保存し、両面やステイプル、パンチ穴等の加工指示を付加して印刷装置より出力することも行われている。
また、印刷業界において顧客ごとにデータを差し替えて印刷を行うバリアブルプリントが行われている。バリアブルプリントとは、一般的に宛名印刷などに用いられ、データベースから宛名データ(データベースレコード)を顧客ごとに差し替えて印刷を行う。バリアブルプリントでは、レイアウトテンプレートとデータベースのデータを結合することによって印刷物が得られる。結果的に、テンプレート×データベースレコード分の出力物が得られる。
上記をふまえ、近年プリントオンデマンド(POD)市場においては、紙の使用量を少なくしてコストダウンを行う目的で、原稿を同一用紙の上に複数枚面付けして印刷する多連印刷という印刷方法が存在している。印刷後は断裁機によって、ドキュメントごとに断裁して運用されている。同じく、異なる原稿を同一用紙上に複数面付けして印刷する多面印刷という印刷方法もある。また、同一用紙上に異なる原稿を面付けした上に、断裁後に重ねることにより原稿の順番がそろうように面付けを行う前半後半印刷という印刷方法もある。
さらに、前述したバリアブル印刷と同一用紙上への複数原稿面付けを合わせたかたちで、同一用紙上へ面付けするレコードが異なるマルチレコード印刷という印刷方法もある。
前述した前半後半印刷において、原稿が同一用紙上に面付けされる面数と、面付けする原稿のページ数が、整数倍でない場合に発生する余分なスペースを断裁後に取り除きやすいように複数の用紙の上側に配置する技術が存在している。(特許文献1参照)前記の技術は断裁後に重ねることを前提とした前半後半印刷における技術である。
また、用紙上に複数ページを割り当てる印刷を実行したときに、ページのサイズの整数倍の用紙を印刷可能な用紙として限定して、出力用紙を決定する技術が存在している(特許文献2参照)。用紙上の余分なスペースを少なくして、出力用紙枚数を節約するものである。
本明細書では、同じ原稿を同一用紙上に複数面付けすることを多連印刷、異なる原稿を同一用紙上に複数面付けすることを多面印刷、断裁後に重ねることにより原稿の順番が揃うように面付けすることを前半後半印刷、さらに同一用紙上に複数のレコードを面付けすることをマルチレコード印刷として記述している。これらの面付け方法は公知の技術として知られているが、面付け方法を示す用語についてはこの明細書で記述しているものと異なることがある。もし用語が異なっていたとしても、面付け方法が同様であるならば、本発明の技術は適用できることは言うまでもない。
特開2001−205885
特開2005−086427
しかしながら、上述した従来の技術では、多面印刷時には用紙上に配置する原稿の数と印刷する原稿ページ数が整数倍になっていない場合に、生成される余分なスペースに対しては、余分なスペースの数を最小限にするように出力用紙サイズを変更することや、サイズ変更された用紙の出力順を変更することによって、断裁作業を効率化することができなかった。
図23はその例を示している。前半後半印刷を行っており、2300は用紙、2301は用紙上に配置する原稿を示している。2300の用紙上に4ページの原稿を配置している。このときに10ページの原稿を印刷しようとすると、原稿のページ数が配置している数の整数倍と等しくないので、余分なスペース(2302)が生成されてしまっている。生成された余分なスペースを断裁後に取り除きやすいように、上部に配置している。しかし、取り除きやすくはなっているが、生成される余分なスペースの数は変わらない。
さらに、前述した従来の技術では、複数部数の印刷を行ったときに生成される余分なスペースに対しては、認識製を高めることや、断裁作業を効率化することができなかった。
図24はその例を示している。多面印刷を行っており、2400と2401は用紙、2402は用紙上に配置する原稿を示している。たとえば、原稿を6ページ印刷するときにその整数サイズの用紙を使って印刷を行うと、2400がA3、2401がA4サイズになったとする。しかし出力後の用紙は、2403,2404のように最適化された用紙2404が後ろに隠れてしまうため、異なる用紙サイズであるという認識性が低下してしまう。また、断裁時に異なる用紙サイズが内側に存在すると、断裁し難いという課題もある。
また、マルチレコード印刷においても同様の課題が存在する。図25はマルチレコード印刷時の例を示している。2500は用紙、2501は用紙上に配置する原稿、2502は原稿上に配置している可変データを示している。この例では2ページの原稿に対して6レコードのデータをマルチレコード印刷することを想定している。印刷するレコード数が用紙上に配置している原稿数の整数倍と等しくないので、余分なスペース(2503)が生成されてしまっている。原稿が複数部数印刷することが考慮されていないため、余分なスペースの認識性を向上させることや、余分なスペースが発生しないように用紙を最適化する処理や、断裁のし易さを考慮することが出来なかった。
ここで記述した多面印刷、前半後半印刷、マルチレコード印刷の詳細なレイアウト方法については、後述する。
本発明では、上記の課題を鑑みて、多面印刷、前半後半印刷、マルチレコード印刷において、生成される可能性のある余分なスペースの数を最小限にするように出力用紙サイズを変更する技術や、断裁時を考慮して出力用紙の順番を変更する技術を提供することを目的とする。さらに、複数部印刷時も考慮した技術として提供することも目的とする。
本発明の請求項1に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、前記文書処理システムにおいて、前記多面印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項2に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項1記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項3に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項2記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項4に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項1記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項5に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項4記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項6に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項1、4記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項7に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項2、3、5記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項8に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、前記文書処理システムにおいて、前記前半後半印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項9に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項8記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項10に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項9記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項11に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項8記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項12に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項11記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項13に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項8、11記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項14に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項9、10、12記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項15に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、前記文書処理システムにおいて、前記マルチレコード印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項16に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項15記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項17に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項16記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項18に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項15記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項19に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項18記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項20に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項15、18記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項21に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項16、17、19記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項22に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、前述した前記文書処理システムにおいて、前記マルチレコード印刷時の串刺し印刷指定を実行した際に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項23に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項22記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項24に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項23記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項25に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項21記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を用いる。
本発明の請求項26に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項25記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を用いる。
本発明の請求項27に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項22、25記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明の請求項28に記載の手段によれば、前記課題を解決するために、請求項23、24、26記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されるようになる。
本発明によって、多面印刷、前半後半印刷、およびマルチレコード印刷と串刺し印刷において、印刷時に用紙に生成される可能性のある余分なスペースの量を、用紙サイズを変更することによって、最小限に抑えることが可能となる。また、出力用紙やページ順を不整合がないように順序変更するので、断裁作業の効率を上げることができる。
<システム概要>
まず、本発明に係る文書処理システムの概要について、図1乃至図12を参照して以下に説明する。尚、この文書処理システムは、一般のアプリケーションによって作成されたデータファイルを電子原稿ファイルに変換する電子原稿ライタと、その電子原稿ファイルを編集する機能を提供する製本アプリケーションとを含み、作成されたデータを一まとめにした文書の作成及び編集を可能とし、その操作性を向上させて文書編集を効率的に行えるものである。
まず、本発明に係る文書処理システムの概要について、図1乃至図12を参照して以下に説明する。尚、この文書処理システムは、一般のアプリケーションによって作成されたデータファイルを電子原稿ファイルに変換する電子原稿ライタと、その電子原稿ファイルを編集する機能を提供する製本アプリケーションとを含み、作成されたデータを一まとめにした文書の作成及び編集を可能とし、その操作性を向上させて文書編集を効率的に行えるものである。
<システム構成及び動作>
図1は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。文書処理システムは、本発明の情報処理装置に好適な実施形態であるデジタルコンピュータ101(以下、ホストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。図1に示す一般アプリケーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドロー、あるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらのアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷する際に、オペレーティングシステム(OS)によって提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。即ち、アプリケーション101は、作成したデータを印刷するために、上述のインタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められる、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。一方、出力コマンドを受けた出力モジュールは、その出力コマンドをプリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式に変換して、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるため、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。
図1は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。文書処理システムは、本発明の情報処理装置に好適な実施形態であるデジタルコンピュータ101(以下、ホストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。図1に示す一般アプリケーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドロー、あるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらのアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷する際に、オペレーティングシステム(OS)によって提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。即ち、アプリケーション101は、作成したデータを印刷するために、上述のインタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められる、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。一方、出力コマンドを受けた出力モジュールは、その出力コマンドをプリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式に変換して、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるため、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。
電子原稿ライタ102は、上述のデバイスドライバを改良したものであり、本文書処理システム実現のために提供されるソフトウェアモジュールである。但し、電子原稿ライタ102は特定の出力デバイスを目的としておらず、詳細は後述する製本アプリケーション104やプリンタドライバ106により処理可能な形式に出力コマンドを変換する。この電子原稿ライタ102による変換後の形式(以後電子原稿形式と呼ぶ)は、ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わない。実質的な標準形式のうち、例えばアドビシステムズによるPDF形式やSVG形式などが電子原稿形式として採用できる。
一般アプリケーション101から電子原稿ライタ102を利用させる場合には、出力に使用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してから印刷を実行させる。但し、電子原稿ライタ102によって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定するのは製本アプリケーション104であり、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換が実行される。そして、製本アプリケーション104は電子原稿ライタ102が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下、この点を明瞭に識別する必要がある場合、電子原稿ライタ102によって作成されたファイルを「電子原稿ファイル」と呼び、製本アプリケーション104によって構造を与えられた電子原稿ファイルを「ブックファイル」と呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、アプリケーションにより生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
このようにデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定し、一般アプリケーション101によりデータを印刷させることで、アプリケーションデータはアプリケーション101によって定義されたページ(以後論理ページあるいは原稿ページと呼ぶ)を単位とする電子原稿形式に変換され、電子原稿ファイル103としてハードディスクなどの記憶媒体に格納される。尚、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであっても良く、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
製本アプリケーション104は電子原稿ファイル(あるいはブックファイル)103を読み込み、それを編集するための機能を利用者に提供する。但し、製本アプリケーション104は、各ページの内容を編集する機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成される、後述する章やブックの構造を編集するための機能を提供している。
製本アプリケーション104によって編集されたブックファイル103を印刷する際には、製本アプリケーション104によって電子原稿デスプーラ105が起動される。電子原稿デスプーラ105は、製本アプリケーションと共にコンピュータ内にインストールされるプログラムモジュールであり、製本アプリケーションで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷する際に、プリンタドライバへ描画データを出力するために使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ105は、指定されたブックファイルをハードディスクから読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ページを印刷するために、前述したOSの出力モジュールに適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ107用のプリンタドライバ106がデバイスドライバとして指定される。上述の出力モジュールは、受信した出力コマンドをデバイスコマンドに変換して指定されたプリンタ107用のプリンタドライバ106に出力し、そのプリンタドライバ106がプリンタ107で解釈実行可能なページ記述言語等のコマンドに変換する。そして、変換されたコマンドはプリンタドライバ106から不図示のシステムスプーラを介してプリンタ107に送信され、プリンタ107によってコマンドに応じた画像が印刷される。
図2は、コンピュータ100のハードウェアブロック図である。図2において、CPU201は、ROM203のプログラム用ROMに記憶された、あるいはハードディスク211からRAM202にロードされたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーションなどのプログラムを実行し、図1のソフトウェア構成や、後述するフローチャートの手順を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード209や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ210の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、後述する編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)211やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等とのアクセスを制御する。PRTC208は、接続されたプリンタ107との間の信号の交換を制御する。NC212はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
<電子原稿データの形式>
編集アプリケーション104の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式について説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模倣した3層の層構造を有する。まず、上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模倣しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章毎の属性が定義できる。そして、下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。尚、各ページについてもページ毎の属性が定義できる。更に、一つのブックは複数の章を含んでいてよく、また一つの章は複数のページを含むこともできる。
編集アプリケーション104の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式について説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模倣した3層の層構造を有する。まず、上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模倣しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章毎の属性が定義できる。そして、下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。尚、各ページについてもページ毎の属性が定義できる。更に、一つのブックは複数の章を含んでいてよく、また一つの章は複数のページを含むこともできる。
図3に示す(A)は、ブックファイルの形式の一例を模式的に示す図である。図示するように、この例では、ブックファイルにおけるブック,章,ページは、それぞれに相当するノードにより示されている。一つのブックファイルは一つのブックを含む。ブック,章は、ブックとしての構造を定義するための概念であるから、定義された属性値と下位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、アプリケーションプログラムによって出力されたページ毎のデータを実体として有する。そのため、ページは、その属性値のほかに、原稿ページの実体(原稿ページデータ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。
尚、紙媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示されず、ブック、章、ページ各階層における属性として表示される。
図3において、ブック301には、ブック属性が定義されていると共に、2つの章302A,302Bがリンクされている。このリンクにより、章302A,302Bがブック301に包含されていることが表示される。章302Aには、ページ303A,303Bがリンクされ、これらページが含まれることが示されている。各ページ303A,303Bにはそれぞれ属性値が定義され、その実体である原稿ページデータ(1)、(2)へのリンクが含まれる。これらリンクは、図3に示す(B)のように原稿ページデータ304のデータ(1)、(2)を指し示し、ページ303A、303Bの実体が原稿ページデータ(1)、(2)であることを表示している。
図4は、ブック属性のリストである。下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。尚、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
図5は章属性の、図6はページ属性のリストである。章属性とページ属性との関係もブック属性と下位層の属性との関係と同様である。
図4〜図6から明らかなように、ブック属性に固有の項目は、印刷方法、製本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りの6項目である。これらはブックを通して定義される項目である。印刷方法の属性としては、片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。ここで、製本印刷とは、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数等が指定できる。
表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめられる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのインデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータから、あるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び合紙を挿入する場合には、給紙元の指定などを含む。
章区切り属性は、章の区切り目において、新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用するか、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には、新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得る。
章属性に関しては、章に固有の項目はなく、全てブック属性と重複する。従って、章属性における定義とブック属性における定義とが異なれば、章属性で定義された値が優先する。ブック属性と章属性とにのみ共通する項目は、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の5項目である。これらのうち、N−up印刷指定属性は1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1、1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
ページ属性に固有の項目には、ページ回転属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ページに配置する際の回転角度を指定するための項目である。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するための項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズを100%として指定される。仮想論理ページ領域とは、原稿ページを、Nup等の指定に応じて配置した場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば、1×1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を70パーセントに縮小した領域となる。
ブック、章、ページについて共通な属性としては、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性がある。ここで、ウォーターマークとは、アプリケーションで作成されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。但し、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時など変数により指定可能な項目が用意されている。尚、ウォーターマーク属性およびヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
<ブックファイルの生成手順>
ブックファイルは上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によるブックファイルの作成手順について説明する。ブックファイルの作成手順は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
ブックファイルは上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によるブックファイルの作成手順について説明する。ブックファイルの作成手順は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
図7は、製本アプリケーション104によりブックファイルを開く際の手順である。まず、開こうとするブックファイルが、新規作成すべきものであるか、それとも既存のものであるか判定する(ステップS701)。新規作成の場合には、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ステップS702)。新規に作成されるブックファイルは、図3の例で示せば、ブックノード301のみ有し、章のノードに対するリンクが存在しないブックのノードとなる。ブック属性は、新規作成用としてあらかじめ用意された属性のセットが適用される。そして、新規ブックファイルを編集するためのユーザインタフェース(UI)画面を表示する(ステップS703)。図11は、新規にブックファイルが作成された際のUI画面の一例である。この場合は、ブックファイルは実質的な内容を持たないため、UI画面1100には何も表示されない。
一方、既存のブックファイルがあれば、指定されたブックファイルを開き(ステップS703)、そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザインタフェース(UI)画面を表示する。図10は、既存のブックファイルから指定されたブックファイルを表示するUI画面の一例である。UI画面1100は、ブックの構造を示すツリー部1101と、印刷された状態を表示するプレビュー部1102とを含む。ツリー部1101には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページが図3に示す(A)のような木構造で表示される。ツリー部1101に表示されるページは原稿ページである。またプレビュー部1102には、印刷ページの内容が縮小されて表示される。その表示順序はブックの構造を反映したものとなっている。
さて、開かれたブックファイルには、電子原稿ライタ102によって電子原稿ファイルに変換されたアプリケーションデータを、新たな章として追加することができる。この機能を電子原稿インポート機能と呼ぶ。図7に示す手順によって新規に作成されたブックファイルに電子原稿インポートすることで、そのブックファイルには実体が与えられる。この機能は、図10の画面にアプリケーションデータをドラッグアンドドロップ操作することで起動される。
図8に電子原稿インポートの手順を示す。まず、指定されたアプリケーションデータを生成したアプリケーションプログラムを起動し、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してアプリケーションデータを印刷出力させることで、電子原稿データに変換する(ステップS801)。変換を終えたなら、変換されたデータが画像データであるか否かを判定する(ステップS802)。例えば、拡張子が「bmp」であればウインドウズビットマップデータであり、「jpg」であればjpeg圧縮された画像データ、「tiff」であればtiff形式の画像データであると判定できる。また、このような画像データの場合はS8010のようにアプリケーションを起動せずに、画像データから直接電子原稿ファイルを生成することが可能であるため、S8010の処理を省略することも可能である。
ここで、画像データでなかった場合には、ステップS801で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれているブックファイルのブックに、新たな章として追加する(ステップS803)。章属性としては、ブック属性と共通するものについてはブック属性の値がコピーされ、そうでないものについては、予め用意された規定値に設定される。
また、ステップS802で画像データである場合には、原則として新たな章は追加されず、指定されている章に、ステップS801で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿ページが追加される(ステップS804)。但し、ブックファイルが新規作成されたファイルであれば、新たな章が作成されて、その章に属するページとして電子原稿ファイルの各ページが追加される。ページ属性は、上位層の属性と共通のものについてはその属性値が与えられ、アプリケーションデータにおいて定義された属性を電子原稿ファイルに引き継いでいるものについてはその値が与えられる。例えば、Nup指定などがアプリケーションデータにおいて指定されていた場合には、その属性値が引き継がれる。このようにして、新規なブックファイルが作成され、あるいは、新規な章が追加される。
図9は、図8に示すステップS801において、電子原稿ライタ102により電子原稿ファイルを生成させる手順のフローチャートである。まず、新たな電子原稿ファイルを作成してそれを開く(ステップS901)。指定したアプリケーションデータに対応するアプリケーションを起動し、電子原稿ライタをデバイスドライバとしてOSの出力モジュールに対して出力コマンドを送信させる。出力モジュールは、受信した出力コマンドを電子原稿ライタ102によって電子原稿形式のデータに変換し、出力する(ステップS902)。その出力先はステップS901で開いた電子原稿ファイルである。指定されたデータ全てについて変換が終了したか判定し(ステップS903)、終了していれば電子原稿ファイルを閉じる(ステップS904)。電子原稿ライタ102によって生成される電子原稿ファイルは、図3の(B)に示される原稿ページデータの実体を含むファイルである。
<ブックファイルの編集>
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト。
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト。
このほか、一旦行った編集操作を取り消す操作や、更に取り消した操作をやり直す操作が可能である。これら編集機能により、例えば複数のブックファイルの統合、ブックファイル内で章やページの再配置、ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページのレイアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などの編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、図4、図5に示す属性に操作結果が反映されたり、あるいはブックファイルの構造に反映される。例えば、ブランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所にブランクページが挿入される。このブランクページは原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りといった属性に反映される。
<ブックファイルの出力>
以上のように作成・編集されるブックファイルは、印刷出力を最終目的とするものである。ここで、利用者が図10に示した製本アプリケーションのUI画面1100からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成し、そのジョブチケットを電子原稿デスプーラ105に渡す。一方、電子原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばウインドウズのGDI関数に変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
以上のように作成・編集されるブックファイルは、印刷出力を最終目的とするものである。ここで、利用者が図10に示した製本アプリケーションのUI画面1100からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成し、そのジョブチケットを電子原稿デスプーラ105に渡す。一方、電子原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばウインドウズのGDI関数に変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
ここで、ジョブチケットは原稿ページを最小単位とする構造を有するデータである。ジョブチケットにおける構造は、用紙上における原稿ページのレイアウトを定義している。ジョブチケットは1ジョブにつき1つ発行される。そのため、まず最上位にドキュメントというノードがあり、文書全体の属性、例えば両面印刷/片面印刷などが定義されている。その下には、用紙ノードが属し、用いるべき用紙の識別子やプリンタにおける給紙口の指定などの属性が含まれる。各用紙ノードには、その用紙で印刷されるシートのノードが属する。1シートは1枚の用紙に相当する。各シートには、印刷ページ(物理ページ)が属する。片面印刷ならば1シートには1物理ページが属し、両面印刷ならば1シートに2物理ページが属する。各物理ページには、その上に配置される原稿ページが属する。また物理ページの属性として、原稿ページのレイアウトが含まれる。
電子原稿デスプーラ105は、上述のジョブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
<そのほかのシステム構成>
本実施形態の文書処理システムの概要は以上のようなものである。これはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルを作成・編集できる。但し、ブックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
本実施形態の文書処理システムの概要は以上のようなものである。これはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルを作成・編集できる。但し、ブックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
図12は、サーバクライアント型文書処理システムの構成を示すブロック図である。クライアント文書処理システムは、スタンドアロン型システムに、クライアントモジュールであるDOMS(Document Output Management Service:文書出力管理サービス)ドライバ109及びDOMSプリントサービスモジュール110、DS(文書サービス)クライアントモジュール108を加えた構成を有する。このクライアント文書処理システム1200に文書管理サーバ1201、印刷集中管理サーバ1202及びプリントサーバ1203が接続されている。これらサーバは、通常ネットワークによってクライアント文書処理システムと接続されるが、サーバが同時にクライアントとしても機能する場合には、ネットワーク間の通信をシミュレートするプロセス間通信によって接続される。
尚、図12に示す例では、文書管理サーバ1201と印刷集中管理サーバ1202の両方のサーバがクライアントに接続されているが、何れか一方のみネットワーク上に存在する場合もあり得る。例えば、接続されているサーバが文書管理サーバであれば、そのクライアントモジュール108を含む文書管理サーバクライアントシステム1201SCが、また印刷集中管理サーバ1202であれば、そのクライアントモジュールを含む印刷管理サーバクライアントシステム1202SCが、スタンドアロン型文書管理システムに追加される。
文書管理サーバ1201は、製本アプリケーション104により作成・編集されたブックファイルを格納するサーバである。文書管理サーバ1201によってブックファイルを管理する場合、ブックファイルはクライアントPCのローカルHDに代わって、あるいはそれに加えて、文書管理サーバ1201のデータベース1211に保存される。製本アプリケーション104と文書管理サーバ1201との間のブックファイルの保存及び読み出しは、DSクライアント108及びDSコア1212を介して行われる。
印刷集中管理サーバ1202は、クライアント文書管理システム1200に格納された、あるいは文書管理サーバ1201に格納されたブックファイルの印刷を管理するサーバである。クライアントにおける印刷要求は、DOMSドライバ109およびDOMSプリントサービスモジュール110を介して印刷集中管理サーバ1202のDOMSWGサーバモジュール1221に送信される。集中印刷管理サーバ1202は、クライアントのプリンタで印刷する場合にはクライアントのDOMSプリントサービスモジュール110を介して電子原稿デスプーラ105に電子原稿データを渡し、プリントサーバ1203により印刷する場合には、プリントサーバ1203のDOMSプリントサービスモジュール1203に送信する。集中印刷管理サーバは、例えば保存されているブックファイルに対して印刷要求を発行した利用者の資格などについてセキュリティチェックを行ったり、印刷処理のログを保存したりする。このように、文書処理システムは、スタンドアロンとしても、クライアントサーバシステムとしても実現できる。
<プレビュー表示の内容>
既に説明した通り、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図10に示したユーザインタフェース画面1100が表示される。ツリー部1101には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。まず、第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。この原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。尚、プレビュー部1102の表示にレイアウトは反映されない。次に、第2は印刷ビューモードである。この印刷ビューモードでは、プレビュー部1102には原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。そして、第3は簡易印刷ビューモードである。この簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
既に説明した通り、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図10に示したユーザインタフェース画面1100が表示される。ツリー部1101には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。まず、第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。この原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。尚、プレビュー部1102の表示にレイアウトは反映されない。次に、第2は印刷ビューモードである。この印刷ビューモードでは、プレビュー部1102には原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。そして、第3は簡易印刷ビューモードである。この簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
<ステイプル制御>
次に、ステイプル機能を有するプリンタと接続するコンピュータ100の製本アプリケーション104によって行われるステイプル制御について説明する。
次に、ステイプル機能を有するプリンタと接続するコンピュータ100の製本アプリケーション104によって行われるステイプル制御について説明する。
図13は、ステイプル制御システムの構成を示すブロック図である。図示するように、ステイプル制御システムは、図2に示したホストコンピュータ100とステイプル機能を有するプリンタ107とで構成される。
以下、プリンタ107の構成について説明する。尚、本発明の機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
図示するように、プリンタ107において、1301はプリンタCPUであり、ROM1302内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等や外部メモリ1303に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス1304に接続される印刷部I/F1305を介して、印刷部(プリンタエンジン)1306に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM1302内のプログラムROMには、CPU1301の制御プログラム等が記憶され、ROM1302内のフォント用ROMには、出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM1302内のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ1303がないプリンタの場合、ホストコンピュータ100上で利用される情報等が記憶されている。
また、CPU1301は、入力部1307を介してホストコンピュータ100との通信処理が可能となっており、プリンタ107内の情報等をホストコンピュータ100に通知できる。RAM1308は、CPU1301の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
尚、RAM1308は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。上述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ1303は、メモリコントローラ(MC)1309によりアクセスを制御される。外部メモリ1303は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、操作パネル1311は操作のためのスイッチ及びLED表示器等で構成されている。
また、上述の外部メモリ1303は1個に限らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル1311からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。
<多連印刷>
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、多連印刷を設定することが可能である。図14−1は多連印刷についての例を示している。多連印刷とは、印刷ページ上に、同一の原稿ページを複数配置する印刷方法である。原稿ページ(1400)に対して、印刷ページ上に2ページ分の原稿ページを配置するように多連印刷を行うと、印刷ページ(1401)には、同一の原稿ページ(1401,1402)が印刷ページを等分に分けるように配置される。実際の運用時には断裁機によって断裁して個別のページにされるので、断裁を示す断裁線(1404)を付加する。また、印刷ページを断裁するときに、等分するように原稿ページ間を一度断裁するだけではなく、原稿ページの上下左右4辺すべてを断裁するような原稿の配置も行うことが可能である。そのときは、断裁する4辺の位置を示す「しるし(トンボ)」を印刷ページ上に描画する。トンボの描画例は後述する多面印刷の説明で記述する。
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、多連印刷を設定することが可能である。図14−1は多連印刷についての例を示している。多連印刷とは、印刷ページ上に、同一の原稿ページを複数配置する印刷方法である。原稿ページ(1400)に対して、印刷ページ上に2ページ分の原稿ページを配置するように多連印刷を行うと、印刷ページ(1401)には、同一の原稿ページ(1401,1402)が印刷ページを等分に分けるように配置される。実際の運用時には断裁機によって断裁して個別のページにされるので、断裁を示す断裁線(1404)を付加する。また、印刷ページを断裁するときに、等分するように原稿ページ間を一度断裁するだけではなく、原稿ページの上下左右4辺すべてを断裁するような原稿の配置も行うことが可能である。そのときは、断裁する4辺の位置を示す「しるし(トンボ)」を印刷ページ上に描画する。トンボの描画例は後述する多面印刷の説明で記述する。
図14−2は前記多連印刷の設定UI例を示している。1405は設定ダイアログ概観、1406は印刷方法を指定するリストボックス、1407は印刷ページに原稿ページをいくつ配置するかを指定するスピンボタン、1408は断裁時に原稿ページの4辺を断裁するためのトンボを指定するチェックボックス、1409は1406〜1408で指定した設定内容を簡易的に確認できるプレビューエリア、1410はプレビュー用の印刷ページ、1411はプレビュー用の原稿ページ、1412は1406〜1408で指定した設定内容をブック属性として設定するためにOKボタン、1413は設定をキャンセルするためのキャンセルボタンを示している。設定ダイアログ(1405)は編集アプリケーションのメニューなどから選択される。リストボックス(1406)は印刷方法を指定するためのものであるので、多連印刷を行う場合は『多連』という項目を選択する。他にも後述する『多面』『前半後半』という項目がリストされる。スピンボタン(1407)は、縦×横の数値指定により、原稿を配置する数を指定する。たとえば、縦2、横2と指定すれば4枚の原稿ページが印刷ページ上に配置される。チェックボックス(1408)は、用紙上に配置した原稿ページの4辺を断裁するときはチェックオンにして、断裁するためのトンボを有効にする。プレビュー(1409〜1411)は、設定した内容を簡易的に確認するものであり、多連印刷を指定していれば、用紙(1410)に同じ原稿ページ(1409)が配置されている様子が確認できる。原稿ページの上に表示している番号はページ番号を示しているが、プレビューは簡易的なものであるので、実際の原稿ページのページ番号と必ずしも一致しているとは限らない。ここで説明した設定UIは一例であるため、各コントロールの形状・操作などは同様の機能を持っていれば、他の形態であってもよい。
<多面印刷>
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、多面印刷を設定することが可能である。図15−1は多面印刷についての例を示している。多面印刷とは、印刷ページ上に、異なる原稿ページを複数配置する印刷方法である。原稿ページ(1500)に対して、印刷ページ上に4ページ分の原稿ページを配置するように多面印刷を行うと、印刷ページ(1501)には、4ページ分の原稿ページ(1502)が印刷ページ上に配置される。実際の運用時には断裁機によって断裁して個別のページにされる。ここでは、多連印刷で前述した原稿ページの上下左右4辺すべてを断裁するような原稿の配置を行った例を示している。原稿ページの4辺を断裁するので、配置される原稿ページのおのおの(1502)はある間隔を空けて配置される。4辺を断裁するための目印はトンボとして印刷ページに描画される(1503)。このトンボを目印として断裁機で断裁することにより、原稿ページを得ることが出来る。
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、多面印刷を設定することが可能である。図15−1は多面印刷についての例を示している。多面印刷とは、印刷ページ上に、異なる原稿ページを複数配置する印刷方法である。原稿ページ(1500)に対して、印刷ページ上に4ページ分の原稿ページを配置するように多面印刷を行うと、印刷ページ(1501)には、4ページ分の原稿ページ(1502)が印刷ページ上に配置される。実際の運用時には断裁機によって断裁して個別のページにされる。ここでは、多連印刷で前述した原稿ページの上下左右4辺すべてを断裁するような原稿の配置を行った例を示している。原稿ページの4辺を断裁するので、配置される原稿ページのおのおの(1502)はある間隔を空けて配置される。4辺を断裁するための目印はトンボとして印刷ページに描画される(1503)。このトンボを目印として断裁機で断裁することにより、原稿ページを得ることが出来る。
図15−2は前記多面印刷の設定UI例を示している。外観や各コントロールについては前述した多連印刷の設定ダイアログUI例と同じであるので、説明は省く。リストボックス(1504)は印刷方法を指定するためのものであるので、多面印刷を行う場合は『多面』という項目を選択する。チェックボックス(1505)は、断裁するためのトンボを有効にするためのもので、前述したレイアウト例のようにトンボを付けるときはチェックオンにする。プレビュー(1506)は、多面印刷を指定しているのでそれを示す原稿ページの順番になる。ここで説明した設定UIは一例であるため、各コントロールの形状・操作などは同様の機能を持っていれば、他の形態であってもよい。
<前半後半印刷>
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、前半後半印刷を設定することが可能である。図16−1は前半後半印刷についての例を示している。前半後半印刷とは、印刷ページ上に、原稿ページを複数配置して、断裁後に断裁された用紙の束と束を重ねるとページ順番が揃う印刷方法である。原稿ページ(1600)に対して、印刷ページ上に2ページ分の原稿ページを配置するように前半後半印刷を行うと、印刷ページ(1601)には、2ページ分の原稿ページ(1602、1603)が印刷ページ上に配置される。ここで、配置される原稿ページは断裁後の順番を考慮しているので、用紙上に配置される原稿ページの数と、印刷する原稿ページの枚数によって計算されて求められる。図16−1の例では、印刷する6ページの原稿を、用紙上に2ページ配置しているので、1枚目の用紙には1ページ目と、4ページ目の原稿が配置されることになる。また前述した多連印刷、多面印刷と同様に断裁するための断裁線を用紙上に描画する(1604)。
製本アプリケーションは、生成したブックファイルの属性として、前半後半印刷を設定することが可能である。図16−1は前半後半印刷についての例を示している。前半後半印刷とは、印刷ページ上に、原稿ページを複数配置して、断裁後に断裁された用紙の束と束を重ねるとページ順番が揃う印刷方法である。原稿ページ(1600)に対して、印刷ページ上に2ページ分の原稿ページを配置するように前半後半印刷を行うと、印刷ページ(1601)には、2ページ分の原稿ページ(1602、1603)が印刷ページ上に配置される。ここで、配置される原稿ページは断裁後の順番を考慮しているので、用紙上に配置される原稿ページの数と、印刷する原稿ページの枚数によって計算されて求められる。図16−1の例では、印刷する6ページの原稿を、用紙上に2ページ配置しているので、1枚目の用紙には1ページ目と、4ページ目の原稿が配置されることになる。また前述した多連印刷、多面印刷と同様に断裁するための断裁線を用紙上に描画する(1604)。
図16−2は前記前半後半印刷の設定UI例を示している。外観や各コントロールについては前述した多連印刷の設定ダイアログUI例と同じであるので、説明は省く。リストボックス(1605)は印刷方法を指定するためのものであるので、前半後半印刷を行う場合は『前半後半』という項目を選択する。プレビュー(1606)は、前半後半印刷を指定しているのでそれを示す原稿ページの順番になる。ここで説明した設定UIは一例であるため、各コントロールの形状・操作などは同様の機能を持っていれば、他の形態であってもよい。
<可変印刷>
製本アプリケーションは、生成したブックファイルのページ属性として、可変印刷を実行するための可変フィールドの設定を行うことが可能である。図17は可変印刷のページレイアウト例を示している図例である。1700は原稿ページ、1701は可変印刷を実行するための可変フィールドを指名している。可変フィールドは原稿ページ上に複数は位置することも可能であるし、一つも配置しないことも可能である。可変フィールドの中に、接続したデータベースからデータを差込み、カスタマイズして印刷を行う。1702は接続しているデータベースのデータを示している。データベースにはレコードと呼ばれる識別子があり、このレコード単位で原稿ページに対してデータを差し替える。この例では、データベース1702には、1)〜4)の4レコードのデータが設定されている。1702のデータベースのレコードには、それぞれテキストのデータ(1703)とイメージのデータ(1704)が設定されている。この例では、原稿ページ1ページ目に設定されている可変フィールドにはテキストデータ(1703)、原稿ページ2ページ目に設定されている可変フィールドにはイメージデータ(1704)を差し込むように設定されているものとする。可変フィールドの設定や、データベースデータとの関連の設定については、後述する。1705は実際にデータベースのデータが差し込まれた原稿ページの例を示している。レコード1)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード1)のテキストデータ“AAA”(1706)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(飛行機のイメージ1707)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード2)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード2)のテキストデータ“BBB”(1708)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(トラックのイメージ1709)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード3)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード3)のテキストデータ“CCC”(1710)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(船のイメージ1711)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード4)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード4)のテキストデータ“DDD”(1712)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(自動車のイメージ1713)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。原稿ページ3ページ目については、可変フィールドが設定されていないので、データの差込みは実行されない。しかし、データの差込は実行されなくても、すべてのレコードに対して原稿ページ3ページ目は印刷される。このように、可変印刷を行うと、原稿ページ×レコード数分の印刷が行われることとなる。
製本アプリケーションは、生成したブックファイルのページ属性として、可変印刷を実行するための可変フィールドの設定を行うことが可能である。図17は可変印刷のページレイアウト例を示している図例である。1700は原稿ページ、1701は可変印刷を実行するための可変フィールドを指名している。可変フィールドは原稿ページ上に複数は位置することも可能であるし、一つも配置しないことも可能である。可変フィールドの中に、接続したデータベースからデータを差込み、カスタマイズして印刷を行う。1702は接続しているデータベースのデータを示している。データベースにはレコードと呼ばれる識別子があり、このレコード単位で原稿ページに対してデータを差し替える。この例では、データベース1702には、1)〜4)の4レコードのデータが設定されている。1702のデータベースのレコードには、それぞれテキストのデータ(1703)とイメージのデータ(1704)が設定されている。この例では、原稿ページ1ページ目に設定されている可変フィールドにはテキストデータ(1703)、原稿ページ2ページ目に設定されている可変フィールドにはイメージデータ(1704)を差し込むように設定されているものとする。可変フィールドの設定や、データベースデータとの関連の設定については、後述する。1705は実際にデータベースのデータが差し込まれた原稿ページの例を示している。レコード1)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード1)のテキストデータ“AAA”(1706)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(飛行機のイメージ1707)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード2)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード2)のテキストデータ“BBB”(1708)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(トラックのイメージ1709)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード3)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード3)のテキストデータ“CCC”(1710)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(船のイメージ1711)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。レコード4)が差し込まれると、原稿ページ1ページ目にはレコード4)のテキストデータ“DDD”(1712)が差し込まれ、原稿ページ2ページ目にはイメージデータ(自動車のイメージ1713)が差し込まれて原稿ページがレイアウトされる。原稿ページ3ページ目については、可変フィールドが設定されていないので、データの差込みは実行されない。しかし、データの差込は実行されなくても、すべてのレコードに対して原稿ページ3ページ目は印刷される。このように、可変印刷を行うと、原稿ページ×レコード数分の印刷が行われることとなる。
図18−1は前述した可変印刷の設定を行う可変印刷エディタのUI例を示している。この可変印刷エディタは、製本アプリケーションから起動され、ブックファイルの論理ページ単位で設定を行うことが可能である。製本アプリケーションからの起動方法は、製本アプリケーションのプレビュー画面で単一の論理ページを選択して、製本アプリケーションのUI画面からツールメニューを選択して“可変印刷エディタ”を選択する方法や、製本アプリケーションのプレビュー画面で単一の論理ページを選択してマウス右クリックメニューで“可変印刷エディタ”を選択する方法などでよい。その他(たとえばツールボタンなど)の起動方法であっても良い。1800は可変印刷エディタの全体UIを示している。可変印刷エディタが起動されるとこの全体UIが表示される。1801は可変印刷エディタのウインドウを最小化、最大化、閉じることが出来るボタンを示している。1802は可変印刷エディタの各種編集操作を行うメニューバーを示している。1803は可変印刷エディタのツールボタンを示している。これらはメニューで行える操作を簡単な操作で選択できるように用意されている。1804はスクロールバーを示しており、可変印刷エディタで原稿ページを表示しきれない場合に表示され、ウインドウ全体をスクロールして原稿ページ全体を編集することを可能にする。1805は可変印刷エディタのグラブコントロールを示しており、マウスポインタを使ってウインドウサイズを任意に変更することを可能にする。1806は可変印刷エディタで編集多少としている原稿ページを示している。可変印刷エディタで原稿ページのページ移動機能を用意し、製本アプリケーションに戻らなくとも、ページ移動を可能にしてもよい。1807は原稿ページ上に描画されているオブジェクトである。可変印刷エディタでは前述した可変フィールドの設定のみを機能として持つので、他の原稿ページ上のオブジェクトに対しては編集作業を施すことはできない。1808はテキストデータを差し込むテキスト可変フィールドを示している。1809はイメージデータを差し込むイメージ可変フィールドを示している。この明細書ではテキスト可変フィールド、イメージ可変フィールドを区別せずに指し示すときに可変フィールドという言葉を用いている。これらのフィールドは1802のメニューや1803のツールボタンで可変フィールド作成機能を選択して、マウスカーソルで矩形を描画することにより作成することが可能である。図18−2は、可変フィールドへデータを差し込むためのデータを設定するために接続するデータベースへの接続方法を示している接続ダイアログのUI例を示している。1810は接続ダイアログの概観、1811は接続ダイアログを閉じるボタンを示している。接続ダイアログは、1802のメニューや1803のツールボタンを選択することで表示させることが可能である。1812はデータベースへの接続を行うエリアである。すでに接続されていれば、接続中のデータベースファイル名が表示される。未接続であれば空白である。接続を行うときは、参照ボタン(1813)を押下し、データベースファイル参照ダイアログ等を表示させ、データベースファイルを指定する。データベースへ接続中に参照ボタンで他のデータベースファイルを選択したときは、選択したデータベースへ接続を切り替える。製本アプリケーションで接続が出来るデータベースの数は1つである。複数のデータベースとの接続はできない。1814〜1819はデータベースに接続中に有効になるコントロールであり、接続中のデータベースの内容を示すためのものである。1814は接続しているデータベースのレコードを移動させるレコード移動ボタンである。1815は接続しているデータベースの総レコード数と、現在内容を表示しているレコード番号を示すものである。1816は接続しているデータベースに設定されているカラム名を示している。カラム名はデータベースの各レコードデータがどのような属性を持っているかを示すもので、図18−2の例では、“名前”と“イメージ”(1817)という属性を持ったデータベースであることを示している。1818は接続しているデータベースの各レコードのカラム名に対する値(データ)を示しており、図18−2では、1レコード目のデータは“名前”という属性に対して“AAA”、“イメージ”という属性に対して“XXXX.bmp”という値を持っていることを示す。1814のレコード移動ボタンでレコードを移動すると、1819のデータの内容も移動したレコード番号に合わせて変化する。1820は接続ダイアログ(1810)で設定した内容を確定するOKボタン、1821は設定内容を反映せずに終了するキャンセルボタンを示している。
図19−1は可変フィールドにデータベースデータの関連付けを示したUI例である。1900のテキスト可変フィールドへは前述した“名前”というカラムが設定されている。設定方法としては、テキスト可変フィールドのプロパティなどで、接続しているデータベースのカラムを設定できるようにすれば良い。テキスト可変フィールドへ設定できるデータベースのカラムの数は複数であっても良い。1901のイメージ可変フィールドへは前述した“イメージ”というカラムが設定されている。設定方法としては、イメージ可変フィールドのプロパティなどで、接続しているデータベースのカラムを設定できるようにすれば良い。イメージ可変フィールドへ設定できるデータベースのカラムの数は単数である。図19−2は設定した内容をプレビューしたときのUI例である。プレビューでは、可変フィールドへ設定したデータベースデータが差し込まれた状態が確認できる。1902は図19−1で示したテキスト可変フィールド(1900)へ“名前”のカラムの値“AAA”が差し込まれた状態を示している。また1903は図19−1で示したイメージ可変フィールド(1901)へ“イメージ”のカラムの値“電車のイメージ”が差し込まれた状態を示している。このときに、設定したカラムに対するデータの型にエラーが発生していたり、データに抜けが発生していたりすると、プレビュー表示することが出来ない。1904はデータベースのレコードを移動するレコード移動ボタンである。このボタンを使ってレコード移動を行い、それぞれのレコードにおいてプレビュー状態を確認することが出来る。なお、可変印刷は製本アプリケーションの印刷ダイアログで印刷時にON/OFFの指定を可能とする。したがって、印刷ダイアログで可変印刷をしないということを指定すれば、可変印刷エディタで設定した内容は反映せずに印刷することが出来る。
<マルチレコード印刷>
製本アプリケーションは、生成されたブックファイルの属性として、マルチレコード印刷を設定することが可能である。図20はマルチレコード印刷の例を示した図例である。まず、マルチレコード印刷を行うためには、原稿ページに対して前述した可変印刷の設定がされている必要がある。ここでは図17の1700〜1704で説明した原稿ページ、可変フィールド、データベースの設定と同じものを用いる。個別の説明は前述したので省かせてもらう。2000は印刷ページ上に4ページの原稿を配置したマルチレコードのレイアウト例を示している。2001は印刷ページを示している。2002は原稿ページの1ページ目を示しており、印刷ページ上に同一の原稿ページが配置される。2003は原稿ページ1ページ目に設定されている可変フィールドを示している。印刷ページ上に配置されている原稿ページは同一であるが、各原稿ページに設定されている可変フィールドへ差し込まれるレコードは異なる。この例では印刷ページに対して4ページの原稿を配置しているので、4レコード分のレコードが差し込まれて配置される。同じく、原稿ページ2ページ目(2004)に配置されている可変フィールド(2005)も4レコード分のレコードが差し込まれて配置される。同じく、原稿ページ3ページ目(2006)も印刷ページ上に4ページ分配置される。原稿ページ3ページ目には可変フィールドが設定されていないので、実質同じ原稿ページが並ぶことになる。マルチレコード印刷は、前述した多連印刷と同様に断裁して運用されることになるので、印刷ページに対して垂直方法は同じ印刷データでなくてはいけない。したがって、印刷ページ(2001)上の左上の原稿ページには同じレコード番号がレイアウトされる。
製本アプリケーションは、生成されたブックファイルの属性として、マルチレコード印刷を設定することが可能である。図20はマルチレコード印刷の例を示した図例である。まず、マルチレコード印刷を行うためには、原稿ページに対して前述した可変印刷の設定がされている必要がある。ここでは図17の1700〜1704で説明した原稿ページ、可変フィールド、データベースの設定と同じものを用いる。個別の説明は前述したので省かせてもらう。2000は印刷ページ上に4ページの原稿を配置したマルチレコードのレイアウト例を示している。2001は印刷ページを示している。2002は原稿ページの1ページ目を示しており、印刷ページ上に同一の原稿ページが配置される。2003は原稿ページ1ページ目に設定されている可変フィールドを示している。印刷ページ上に配置されている原稿ページは同一であるが、各原稿ページに設定されている可変フィールドへ差し込まれるレコードは異なる。この例では印刷ページに対して4ページの原稿を配置しているので、4レコード分のレコードが差し込まれて配置される。同じく、原稿ページ2ページ目(2004)に配置されている可変フィールド(2005)も4レコード分のレコードが差し込まれて配置される。同じく、原稿ページ3ページ目(2006)も印刷ページ上に4ページ分配置される。原稿ページ3ページ目には可変フィールドが設定されていないので、実質同じ原稿ページが並ぶことになる。マルチレコード印刷は、前述した多連印刷と同様に断裁して運用されることになるので、印刷ページに対して垂直方法は同じ印刷データでなくてはいけない。したがって、印刷ページ(2001)上の左上の原稿ページには同じレコード番号がレイアウトされる。
また、前述したマルチレコード印刷にはレコードが印刷ページ上に順に並んでいくものではなく、断裁後に重ねるとレコードの順番が揃うように配置するレコードの順番を並べる“串刺し印刷”という設定を行うことが可能である。図21は串刺し印刷のレイアウト例を示している。2100は印刷ページ、2101は原稿ページを示しており、原稿ページ内の番号はそこにレイアウトされるレコード番号であると仮定する。図21では原稿ページ2ページのブックファイルに10コードのデータベースと接続して可変印刷を行い、印刷ページに4ページの原稿ページを配置するマルチレコード印刷を串刺し印刷で実行した時の例である。レコード番号の配置が断裁後の重ねを想定して、印刷ページに対して垂直方向に順番を揃えるようになる。2102はレイアウトするレコードが存在しないので生成される余分なスペースである。
図22は前記マルチレコード印刷の設定UI例を示している。前述した多連印刷などの設定UIと同じ部分については説明を省く。リストボックス(2200)は印刷方法を指定するためのものである。マルチレコード印刷を行うときは、印刷ページに配置する原稿ページは同一のものであるので、『多連』という項目を選択する。マルチレコード印刷を行うときは、チェックボックス(2201)のチェックをONにする。また、前述した串刺し印刷を行うときはさらにチェックボックス(2202)をチェックONにする。最初の印刷方法で『多連』を指定することが分かりづらければ、この指定方法ではなく、マルチレコード印刷用の選択項目を設けても良い。2203はプレビューエリアであり、設定した状態を確認することが出来る。なお、可変印刷は製本アプリケーションの印刷ダイアログで印刷時にON/OFFの指定を可能であるので、印刷ダイアログで可変印刷をしないということを指定すれば、マルチレコード印刷は行われず、原稿ページの配置方法も『多連』印刷へと切り替わる。
[全体処理フロー]
本発明の実施例について説明する。図26は本発明における全体処理フローを示している。それぞれの処理ステップについて説明する。各処理ステップは、前記実施形態で説明した構成を有する文書処理システムが実行するものとする。S2600は製本アプリケーションの印刷メニューより印刷指示がされた情報を取得する処理である。この印刷処理の取得が本発明の各処理の開始トリガーとなる。本明細書では、出力用紙の最適化を行うことを前提とした処理フローであるが、この処理はユーザによって実行の有無を選択できても良い。その場合は、図33のような印刷指定ダイアログなどで、ユーザに実行の有無を選択させる。各コントロールについては、3300は印刷指定ダイアログの概観、3301は印刷を指示する印刷装置指定コンボボックス、3302は3301で指定した印刷装置の詳細設定を行うためのプロパティボタン、3303は印刷するドキュメントの範囲を指定するコントロール群、3304は印刷部数を指定するスピンボタン、3305は本発明の出力用紙最適化を実行させるためのチェックボックス、3306は印刷実行を指示するOKボタン、3307は印刷指示をキャンセルするキャンセルボタンを示している。3305のようなチェックボックスなどによって、ユーザによって本発明の適用の有無を指定させることが可能である。図33の印刷指定ダイアログは、必ずしも3300〜3307と同じコントロールを持っている必要はない。S2601は製本アプリケーションで設定されたブック、章、ページの属性を元に、その印刷データで生成される余分なスペースの計算を行い、出力用紙の最適化を行うための用紙サイズ変更処理を行う処理ステップである。用紙サイズ変更処理の詳細については後述する。S2602は前ステップ(S2601)で計算された出力用紙のサイズ変更を元に、サイズ変更された用紙の順序を並び替える出力用紙順序変更処理である。出力用紙サイズ変更処理で、サイズ変更を行ったときはシステムが自動的に、出力用紙順序変更処理も実行する。出力用紙順序変更処理の詳細については後述する。S2603は前ステップ(S2602)で変更された出力用紙の順序を元に、原稿ページまたはレコード番号の配置順番を変更する処理である。詳細な配置順番変更処理については後述する。S2604は、S2601〜2603によって設定変更された出力用紙サイズや面付け情報に従って、出力を行う処理である。
本発明の実施例について説明する。図26は本発明における全体処理フローを示している。それぞれの処理ステップについて説明する。各処理ステップは、前記実施形態で説明した構成を有する文書処理システムが実行するものとする。S2600は製本アプリケーションの印刷メニューより印刷指示がされた情報を取得する処理である。この印刷処理の取得が本発明の各処理の開始トリガーとなる。本明細書では、出力用紙の最適化を行うことを前提とした処理フローであるが、この処理はユーザによって実行の有無を選択できても良い。その場合は、図33のような印刷指定ダイアログなどで、ユーザに実行の有無を選択させる。各コントロールについては、3300は印刷指定ダイアログの概観、3301は印刷を指示する印刷装置指定コンボボックス、3302は3301で指定した印刷装置の詳細設定を行うためのプロパティボタン、3303は印刷するドキュメントの範囲を指定するコントロール群、3304は印刷部数を指定するスピンボタン、3305は本発明の出力用紙最適化を実行させるためのチェックボックス、3306は印刷実行を指示するOKボタン、3307は印刷指示をキャンセルするキャンセルボタンを示している。3305のようなチェックボックスなどによって、ユーザによって本発明の適用の有無を指定させることが可能である。図33の印刷指定ダイアログは、必ずしも3300〜3307と同じコントロールを持っている必要はない。S2601は製本アプリケーションで設定されたブック、章、ページの属性を元に、その印刷データで生成される余分なスペースの計算を行い、出力用紙の最適化を行うための用紙サイズ変更処理を行う処理ステップである。用紙サイズ変更処理の詳細については後述する。S2602は前ステップ(S2601)で計算された出力用紙のサイズ変更を元に、サイズ変更された用紙の順序を並び替える出力用紙順序変更処理である。出力用紙サイズ変更処理で、サイズ変更を行ったときはシステムが自動的に、出力用紙順序変更処理も実行する。出力用紙順序変更処理の詳細については後述する。S2603は前ステップ(S2602)で変更された出力用紙の順序を元に、原稿ページまたはレコード番号の配置順番を変更する処理である。詳細な配置順番変更処理については後述する。S2604は、S2601〜2603によって設定変更された出力用紙サイズや面付け情報に従って、出力を行う処理である。
S2600〜S2604の処理ステップを行うことにより、本発明の手段を実行することが出来る。ただし、S2602の出力用紙順序変更処理をスキップして、S2600→S2601→S2603という処理でも本発明の構成要件を満たす。
[用紙サイズ変更処理]
図27〜29は、図26の全体処理フローのS2601の用紙サイズ変更処理の詳細を示している処理フローである。それぞれの処理ステップについて説明する。
図27〜29は、図26の全体処理フローのS2601の用紙サイズ変更処理の詳細を示している処理フローである。それぞれの処理ステップについて説明する。
図27はブックの印刷設定が前述した“多面印刷”もしくは“前半後半印刷”であったときに実行される処理ステップである。S2700は印刷ページ上に配置する原稿ページの数を取得する処理である。たとえば、図14−2で説明した設定ダイアログのスピンボタン(1407)で縦×横を2×2と指定したとすると、この処理で取得される値は4となる。S2701は前処理ステップ(S2700)で取得された値を変数Nに代入する処理である。S2702は印刷する原稿ページ数を取得する処理である。たとえば、製本アプリケーションのブックに10ページの原稿データが存在して、その原稿データをすべて印刷するのであれば、この処理で取得される値は10である。S2703は前処理ステップ(S2702)で取得した値を変数Mに代入する処理である。S2704は前処理ステップ(S2700〜S2703)で取得した値を用いて、生成される余分スペースの数を計算する処理である。計算方法は、N−(M%N)とあらわすことが出来る。変数MとNの割り算の余りの数を求めることにより、原稿ページの何ページ分が印刷ページ上に配置できずに余るのかが求められ、その数を印刷ページ上に配置する原稿ページの数から引くことによって印刷ページに生成される余分なスペースの数が求まる。求まった値は、変数Xに代入される。S2705は前処理ステップ(S2704)により計算された余分なスペースの数Xが、印刷ページ上に配置する原稿ページの数Nと等しいかどうかを判断する処理である。もし、変数Xと変数Nが等しい値であれば、余分なスペースは生成されないことを意味するので、本発明の処理は適用せずに終了する。等しくなければ、余分なスペースが生成されたことを意味するので、次の処理ステップへ進む。S2706からは、それまでの処理で求められた余分なスペースの数を元に、用紙サイズ変更を実行する処理である。まずは、変数Kを定義し面付け数Nから余分なスペースXを引いた値を代入する(S2706)。これにより、変数Kには用紙サイズを変更してレイアウトすべきページ数が格納される。次に変数iに0を代入する(S2707)。S2706で求めたK枚のページを用紙にレイアウトするための最小面付け数を計算して変数N2に代入する(S2708)。この処理で、計算される面付け数も変数Nに格納したときと同様で、縦×横による数である。このときに、元の面付け数が(縦:M1×横:N1)だったとすると、ここで求める面付け数には、(縦:M2<M1×横:N2<N1)であることが条件になる。要するに、元の面付け数よりも用紙の縦横幅が大きくなってはいけない。次に、前ステップで求めた最小面付け数N2を印刷用紙にレイアウトしたときの用紙サイズを計算して、配列P[i].sizeに格納する(S2709)。配列P[]は用紙サイズとその用紙上に面付けする原稿ページの数を格納するsizeとposというメンバーを持っている。この提案書ではそのようなデータの持ち方をしているが、同じデータを格納できれば他の持ち方でも良い。次に、配列P[i].posに変数N2の値を格納する(S2710)。変数iをインクリメントした(S2711)後に、変数N2と変数Kの値が等しいかどうかを比較する(S2712)。もしN2==Kであったときは、サイズ変更した用紙P[i]上にレイアウトすべき余剰ページを余分なスペースなしにレイアウトできたことを示す。したがって、K=N2−Kを行い、未だレイアウトできていない余剰ページの数Kを0にする(S2713)。そして次に処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。S2712で変数N2と変数Kの値が等しくなかった場合は、出力用紙の分割処理を行うかどうかを確認するステップに移る(S2714)。前記確認処理は、システムが自動的に行っても良いが、ユーザに選択させる方法をとっても良い。方法としては、図34で示すような警告メッセージダイアログを表示させてユーザに選択させる。3400は用紙分割処理の実行有無の選択ダイアログの概観、3401はユーザに内容を伝えるためのテキスト、3402は用紙分割処理を実行する場合に選択するボタン、3403は用紙分割処理を実行しない場合に選択するボタンを示している。ユーザは3402のボタンを押下することで、用紙分割処理を実行することができる。また、ユーザによる選択方法は、前述した警告メッセージダイアログを用いる方法でなくても良い。用紙分割処理を実行する場合は、S2715の用紙分割処理を行う。詳細については後述する。用紙分割処理を実行しない場合は、S2713に進み、Kの値を更新する。そして、次の処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。
図28はブックの印刷設定が前述した“マルチレコード印刷”であったときに実行される処理ステップである。S2800は印刷ページ上に配置するレコードの数を取得する処理である。たとえば、図22で説明した設定ダイアログのスピンボタンで縦×横を2×2として、マルチレコード(2201)印刷を指定した場合は、この処理で取得される値は4となる。S2801は前処理ステップ(S2800)で取得された値を変数Nに代入する処理である。S2802は印刷するレコード数を取得する処理である。たとえば、図18−1、18−2で示す可変印刷エディタで、1810のデータベースの接続ダイアログにて接続設定をしたデータベースの総レコード数(1815)が20であり、そのレコードをすべて印刷するのであれば、この処理で取得される値は20である。S2803は前処理ステップ(S2802)で取得した値を変数Rに代入する処理である。S2804は前処理ステップ(S2800〜S2803)で取得した値を用いて、生成される余分スペースの数を計算する処理である。計算方法は、N−(R%N)と表すことが出来る。変数RとNの割り算の余りの数を求めることにより、レコードの何レコード分が印刷ページ上に配置できずに余るのかが求められ、その数を印刷ページ上に配置するレコードの数から引くことによって印刷ページに生成される余分なスペースの数が求まる。求まった値は、変数Xに代入される。S2805は前処理ステップ(S2804)により計算された余分なスペースの数Xが、印刷ページ上に配置する原稿ページの数Nと等しいかどうかを判断する処理である。もし、変数Xと変数Nが等しい値であれば、余分なスペースは生成されないことを意味するので、本発明の処理は適用せずに終了する。等しくなければ、余分なスペースが生成されたことを意味するので、次の処理ステップへ進む。S2806からは、それまでの処理で求められた余分なスペースの数を元に、用紙サイズ変更を実行する処理である。まずは、変数Kを定義しレコード面付け数Nから余分なスペースXを引いた値を代入する(S2806)。これにより、変数Kには用紙サイズを変更してレイアウトすべきレコード数が格納される。次に変数iに0を代入する(S2807)。S2806で求めたKレコード分を用紙にレイアウトするための最小レコード面付け数を計算して変数N2に代入する(S2808)。この処理で、計算されるレコード面付け数も変数Nに格納したときと同様で、縦×横による数である。このときに、元のレコード面付け数が(縦:M1×横:N1)だったとすると、ここで求めるレコード面付け数には、(縦:M2<M1×横:N2<N1)であることが条件になる。要するに、元のレコード面付け数よりも用紙の縦横幅が大きくなってはいけない。次に、前ステップで求めた最小レコード面付け数N2を印刷用紙にレイアウトしたときの用紙サイズを計算して、配列P[i].sizeに格納する(S2809)。配列P[]は用紙サイズとその用紙上に面付けするレコードの数を格納するsizeとposというメンバーを持っている。この提案書ではそのようなデータの持ち方をしているが、同じデータを格納できれば他の持ち方でも良い。次に、配列P[i].posに変数N2の値を格納する(S2810)。変数iをインクリメントした(S2811)後に、変数N2と変数Kの値が等しいかどうかを比較する(S2812)。もしN2==Kであったときは、サイズ変更した用紙P[i]上にレイアウトすべき余剰レコードを余分なスペースなしにレイアウトできたことを示す。したがって、K=N2−Kを行い、未だレイアウトできていない余剰レコードの数Kを0にする(S2813)。そして次に処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。S2812で変数N2と変数Kの値が等しくなかった場合は、出力用紙の分割処理を行うかどうかを確認するステップに移る(S2814)。前記確認処理は、システムが自動的に行っても良いが、ユーザに選択させる方法をとっても良い。方法としては、図34で示すような警告メッセージダイアログを表示させてユーザに選択させる。3400は用紙分割処理の実行有無の選択ダイアログの概観、3401はユーザに内容を伝えるためのテキスト、3402は用紙分割処理を実行する場合に選択するボタン、3403は用紙分割処理を実行しない場合に選択するボタンを示している。ユーザは3402のボタンを押下することで、用紙分割処理を実行することができる。また、ユーザによる選択方法は、前述した警告メッセージダイアログを用いる方法でなくても良い。用紙分割処理を実行する場合は、S2815の用紙分割処理を行う。詳細については後述する。用紙分割処理を実行しない場合は、S2813に進み、Kの値を更新する。そして、次の処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。
図29はブックの印刷設定が前述した“マルチレコード印刷+串刺し印刷”であったときに実行される処理ステップである。S2900は印刷ページ上に配置するページ数を取得する処理である。たとえば、図22で説明した設定ダイアログのスピンボタンで縦×横を2×2として、串刺し印刷(2202)を指定した場合は、この処理で取得される値は4となる。S2901は前処理ステップ(S2900)で取得された値を変数Nに代入する処理である。S2902は印刷する原稿ページ数を取得する処理である。たとえば、製本アプリケーションのブックに10ページの原稿データが存在して、その原稿データをすべて印刷するのであれば、この処理で取得される値は10である。S2903は前処理ステップ(S2902)で取得した値を変数Mに代入する処理である。S2904は印刷するレコード数を取得する処理である。たとえば、図18−1、18−2で示す可変印刷エディタで、1810のデータベースの接続ダイアログにて接続設定をしたデータベースの総レコード数(1815)が20であり、そのレコードをすべて印刷するのであれば、この処理で取得される値は20である。S2905は前処理ステップ(S2904)で取得した値を変数Rに代入する処理である。S2906は前処理ステップ(S2800〜S2805)で取得した値を用いて、生成される余分スペースの数を計算する処理である。計算方法は、N−(M×R%N)と表すことが出来る。変数Mと変数Rの乗算により、串刺し印刷で生成される全体のページ数を計算することができる。その値とNの割り算の余りの数を求めることにより、串刺し印刷で生成される総ページ分の内、何ページが印刷ページ上に配置できずに余るのかが求められ、その数を印刷ページ上に配置するページの数から引くことによって印刷ページに生成される余分なスペースの数が求まる。求まった値は、変数Xに代入される。S2907は前処理ステップ(S2906)により計算された余分なスペースの数Xが、印刷ページ上に配置する原稿ページの数Nと等しいかどうかを判断する処理である。もし、変数Xと変数Nが等しい値であれば、余分なスペースは生成されないことを意味するので、本発明の処理は適用せずに終了する。等しくなければ、余分なスペースが生成されたことを意味するので、次の処理ステップへ進む。S2908からは、それまでの処理で求められた余分なスペースの数を元に、用紙サイズ変更を実行する処理である。まずは、変数Kを定義し面付け数Nから余分なスペースXを引いた値を代入する(S2908)。これにより、変数Kには用紙サイズを変更してレイアウトすべきページ数が格納される。次に変数iに0を代入する(S2909)。S2908で求めたKレコード分を用紙にレイアウトするための最小面付け数を計算して変数N2に代入する(S2910)。この処理で、計算される面付け数も変数Nに格納したときと同様で、縦×横による数である。このときに、元の面付け数が(縦:M1×横:N1)だったとすると、ここで求める面付け数には、(縦:M2<M1×横:N2<N1)であることが条件になる。要するに、元の面付け数よりも用紙の縦横幅が大きくなってはいけない。次に、前ステップで求めた最小面付け数N2を印刷用紙にレイアウトしたときの用紙サイズを計算して、配列P[i].sizeに格納する(S2911)。配列P[]は用紙サイズとその用紙上に面付けするレコードの数を格納するsizeとposというメンバーを持っている。この提案書ではそのようなデータの持ち方をしているが、同じデータを格納できれば他の持ち方でも良い。次に、配列P[i].posに変数N2の値を格納する(S2912)。変数iをインクリメントした(S2913)後に、変数N2と変数Kの値が等しいかどうかを比較する(S2914)。もしN2==Kであったときは、サイズ変更した用紙P[i]上にレイアウトすべき余剰レコードを余分なスペースなしにレイアウトできたことを示す。したがって、K=N2−Kを行い、未だレイアウトできていない余剰レコードの数Kを0にする(S2915)。そして次に処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。S2914で変数N2と変数Kの値が等しくなかった場合は、出力用紙の分割処理を行うかどうかを確認するステップに移る(S2916)。前記確認処理は、システムが自動的に行っても良いが、ユーザに選択させる方法をとっても良い。方法としては、図34で示すような警告メッセージダイアログを表示させてユーザに選択させる。3400は用紙分割処理の実行有無の選択ダイアログの概観、3401はユーザに内容を伝えるためのテキスト、3402は用紙分割処理を実行する場合に選択するボタン、3403は用紙分割処理を実行しない場合に選択するボタンを示している。ユーザは3402のボタンを押下することで、用紙分割処理を実行することができる。また、ユーザによる選択方法は、前述した警告メッセージダイアログを用いる方法でなくても良い。用紙分割処理を実行する場合は、S2917の用紙分割処理を行う。詳細については後述する。用紙分割処理を実行しない場合は、S2915に進み変数Kの値を更新する。そして、次の処理フロー(全体処理ステップのS2602)へ進む。
[用紙分割処理]
図30−1、30−2は、用紙分割処理(図27のS2715、図28のS2815、図29のS2917)の詳細フロー図と、説明図である。S2715、S2815、S2917の用紙分割処理は、同様の処理を行うため、処理フロー図30−1の1つを使って説明する。用紙分割処理とは、前述した用紙サイズ変更処理によって、サイズ変更された用紙において、さらにサイズを分割することによって余分なスペースの数を最適化する処理である。例えば、用紙サイズ変更処理において、出力用紙が図30−2の3011で示している用紙サイズに変更されたとする。このときに、ブックの属性で指定されていた用紙サイズよりは、余分なスペースの生成数が少なくなっているが、3012のような余分なスペースが発生することがある。このときに、サイズ変更された用紙(3011)をさらに分割して、3013と3014の用紙サイズで出力すると、余分なスペースが生成されなくすることが可能である。この処理を用紙分割処理と呼んでいる。
図30−1、30−2は、用紙分割処理(図27のS2715、図28のS2815、図29のS2917)の詳細フロー図と、説明図である。S2715、S2815、S2917の用紙分割処理は、同様の処理を行うため、処理フロー図30−1の1つを使って説明する。用紙分割処理とは、前述した用紙サイズ変更処理によって、サイズ変更された用紙において、さらにサイズを分割することによって余分なスペースの数を最適化する処理である。例えば、用紙サイズ変更処理において、出力用紙が図30−2の3011で示している用紙サイズに変更されたとする。このときに、ブックの属性で指定されていた用紙サイズよりは、余分なスペースの生成数が少なくなっているが、3012のような余分なスペースが発生することがある。このときに、サイズ変更された用紙(3011)をさらに分割して、3013と3014の用紙サイズで出力すると、余分なスペースが生成されなくすることが可能である。この処理を用紙分割処理と呼んでいる。
図30−1の各処理ステップを説明する。まず、変数iを0に戻す(S3000)。次に、Kページ分の原稿が、余分なスペースを生成することなく印刷用紙上にレイアウト可能であり、且つ用紙サイズP[i].sizeよりも小さい、もしくは等しい最大の用紙サイズを計算する(S3001)。図30−2を例にとると、K=5の原稿ページがあり、用紙サイズが3011である。そうすると余分なスペース3012が生成されてしまうが、この処理を行うと、原稿ページが余分なスペースを生成することがなく、且つ用紙サイズ3011よりも小さい、もしくは等しい最大の用紙サイズを計算するので、3013の用紙サイズが計算される。3013には余分なスペースは生成されない。そして、S3001で計算された用紙サイズをP[i].sizeに代入する(3002)。次に、計算された用紙サイズP[i].sizeに面付けできるページ数をP[i].posに代入する(S3003)。図30−2を例にとるとこの処理では、用紙サイズ3013に面付けできるページ数なので、4が代入されることになる。次に、変数iをインクリメントして(S3004)、余剰ページ数KからP[i−1].posを引く。求まった値は、再度変数Kに代入する(S3005)。そして、前ステップで計算した変数Kが0と等しいかどうかをチェックする(S3006)。もし、S3006でK==0であったら、分割した用紙サイズによって、余分なスペースが生成されることなくページがレイアウトされていることを示すので、この用紙分割処理は終了して、次の処理フロー(図26の全体フローのS2602)へ進む。S3006でK==0でなかったら、次は変数KがP[i−1].pos以下であり、且つP[i−1].sizeが最小の用紙サイズかをチェックする(S3007)。もし、S3007の双方がYesであれば、S3008に進み、P[i].sizeにP[i−1].sizeを代入する。P[i−1].sizeが既に最小サイズになっているため、これ以上用紙の分割処理が不可能である。そのため余剰ページKはP[i−1].size上に面付けするほかに方法はないことになる。従って、P[i].sizeにP[i].sizeを代入する。また、P[i].posにP[i−1].posも代入する。そして、変数KにP[i−1].posからKを引いた値を代入する(S3009)。最後に変数iをインクリメントして(S3010)、用紙分割処理は終了させて、次の処理フロー(図26の全体フローのS2602)へ進む。S3007でNoであった場合は、Kページ分の原稿が、余分なスペースを生成することなく印刷用紙上にレイアウト可能であり、且つ用紙サイズP[i−1].sizeよりも小さい、もしくは等しい最大の用紙サイズを計算する(S3011)。この処理は、S3001で、比較対象とする用紙サイズがP[i−1].sizeに変わっただけである。S3011の次は、S3002に戻り処理を繰り返す。これらの処理によって、用紙分割処理が行われる。
[出力用紙順序変更処理]
図31は、図26の全体フローのS2602の出力用紙順序変更処理の詳細処理を示している処理フローである。出力用紙順序変更処理とは、図26の全体フローのS2601の用紙サイズ変更処理(詳細は、図27〜図29)によって、サイズが変更された出力用紙について、出力順序を変更する処理である。用紙サイズ変更処理では、ブックの属性で設定されている用紙サイズよりも、用紙の利用を最適化するためにサイズを小さく変更する処理が行われている。用紙サイズを小さくしたことで、用紙の利用は最適化されているが、出力順序が用紙サイズの大きい物から順になると、本発明で対象としている印刷設定のように、出力後に断裁する作業が非効率になってしまう。そこで、本発明ではサイズ変更された用紙の出力順序を変更して、小さいものから順に出力されるようにする。それによって、出力時にサイズ変更された用紙が出力束の上側になるので、断裁時に用紙の認識性を高めることができる。図31の各処理ステップについて説明する。
図31は、図26の全体フローのS2602の出力用紙順序変更処理の詳細処理を示している処理フローである。出力用紙順序変更処理とは、図26の全体フローのS2601の用紙サイズ変更処理(詳細は、図27〜図29)によって、サイズが変更された出力用紙について、出力順序を変更する処理である。用紙サイズ変更処理では、ブックの属性で設定されている用紙サイズよりも、用紙の利用を最適化するためにサイズを小さく変更する処理が行われている。用紙サイズを小さくしたことで、用紙の利用は最適化されているが、出力順序が用紙サイズの大きい物から順になると、本発明で対象としている印刷設定のように、出力後に断裁する作業が非効率になってしまう。そこで、本発明ではサイズ変更された用紙の出力順序を変更して、小さいものから順に出力されるようにする。それによって、出力時にサイズ変更された用紙が出力束の上側になるので、断裁時に用紙の認識性を高めることができる。図31の各処理ステップについて説明する。
まず変数Sを用意して1を代入する(S3100)。次に、変数iが0と等しいかどうかをチェックする(S3101)。変数iが0と等しかったら、前ステップ(図26の全体フローのS2601)で、用紙サイズ変更処理が実行されていないことを示すため、S3108へ進む。変数iが0と等しくなかったら、S3102へ進む。S3102は変数jを用意して、i−1を代入する処理である。代入処理が終了すると、S3103へ進む。S3103は、出力用紙S番目の用紙サイズにP[j].sizeを設定する処理である。配列Pのメンバーsizeには、用紙サイズ変更処理でサイズ変更された用紙サイズが格納されており、P[0].size〜P[i−1].sizeまでサイズ変更された用紙の情報が格納されている。また、用紙サイズについては、P[0].sizeが一番大きくP[i−1].sizeに近づくにつれて小さくなる。従って、出力用紙を用紙サイズの小さい順に並べるためには、P[i−1].sizeから順に設定していく必要がある。S3102でi−1をjに代入しているので、P[j].sizeから順に出力用紙を設定していき、P[0].sizeまでを設定し終わったら、その後は、ブックの属性に設定されている用紙サイズで出力用紙を設定していけばよい。用紙サイズの設定が終了したら、S3104に進む。S3104は、出力用紙S番目の面付け情報にP[j].posを設定する処理である。S3103,3104によって、S番目の出力用紙の情報が設定終了となる。次に変数Sをインクリメントして(S3105)、変数jをデクリメントする(S3106)。そして、変数jが0より小さいかどうかを判定する(S3107)。もし、jが0以上であれば、S3103に戻り処理を繰り返す。jが0よりも小さければ、S3108に進む。S3108は、S番目以降の出力用紙に、ブックの属性値で指定された用紙サイズを設定する処理である。この処理は、元々ブックの属性で指定されていた、用紙サイズを設定する処理なので、本発明の全体処理ステップ(図26)を開始する以前に、すべて設定が終了していれば、省略することも可能である。用紙サイズの設定が終了したらS3109に進む。S3109は、S番目以降の出力用紙の面付け情報に、ブックの属性値で指定された面付け情報を設定する処理である。この処理もS3108と同様に、本発明の全体処理ステップ(図26)を開始する以前に、すべて設定が終了していれば、省略することも可能である。S3109が終了したら、次の処理フロー(図26の全体フローのS2603)に進む。
[ページ配置順番変更処理]
図32−1、32−2は全体処理フローのS2603のページ配置順番を変更する処理について詳細を示したものである。図32−1は、印刷設定が多面印刷、前半後半印刷、もしくはマルチレコード+串刺し印刷の場合の処理であり、図32−2は、マルチレコード印刷の場合の処理を示している。まず図32−1の処理について説明する。
図32−1、32−2は全体処理フローのS2603のページ配置順番を変更する処理について詳細を示したものである。図32−1は、印刷設定が多面印刷、前半後半印刷、もしくはマルチレコード+串刺し印刷の場合の処理であり、図32−2は、マルチレコード印刷の場合の処理を示している。まず図32−1の処理について説明する。
S3200は、ドキュメントの面付け開始位置をKページ分ずらして、各出力用紙に設定されたサイズ、面付け情報に従ってレイアウトする処理である。変数Kは、全体処理フローのS2601の用紙サイズ変更処理で計算された余分スペースの数であり、本発明の用紙サイズ変更処理を実行した結果生成されてしまった余分スペースの数を示している。用紙サイズの変更をしたことにより、余分スペースの数は最小減に抑えることが可能になるが、生成されてしまうこともある。その場合は、余分なスペースを出力用紙の上部に移動させて、余分なスペースの認識性を高めるように配置する。また、用紙を断裁するときに、余分なスペース(白紙)が上部に配置されていると断裁後に取り除きやすいという効果もある。このように、変数K分ずらして各出力用紙の面付け情報(サイズ変更処理によって、サイズが変更された用紙に対しては、その用紙に設定された面付け情報)に従ってページをレイアウトすることにより、余分なスペースの生成は最小減に抑えられ、さらに断裁作業の効率化も図れる。S3200が終了したら、次の処理フロー(図26の全体処理フローのS2604)へ進む。
図32−2の処理について説明する。S3201は、レコードの面付け開始位置をK分ずらして、各出力用紙に設定されたサイズ、面付け情報に従って各レコードのページをレイアウトする処理である。変数Kは、全体処理フローのS2601の用紙サイズ変更処理で計算されたレコードを配置する必要のない余分スペースの数であり、本発明の用紙サイズ変更処理を実行した結果生成されてしまった余分スペースの数を示している。用紙サイズの変更をしたことにより、余分スペースの数は最小減に抑えることが可能になるが、生成されてしまうこともある。その場合は、余分なスペースを出力用紙の上部に移動させて、余分なスペースの認識性を高めるように配置する。また、用紙を断裁するときに、余分なスペース(白紙)が上部に配置されていると断裁後に取り除きやすいという効果もある。このように、変数K分ずらして各出力用紙の面付け情報(サイズ変更処理によって、サイズが変更された用紙に対しては、その用紙に設定された面付け情報)に従って各レコードのページをレイアウトすることにより、余分なスペースの生成は最小減に抑えられ、さらに断裁作業の効率化も図れる。S3201が終了したら、次の処理フロー(図26の全体処理フローのS2604)へ進む。
図35は、本発明の処理結果を示している図例であり、3500が本発明を適用しない出力例を示している。6ページのドキュメントを2×2の面付けで出力している。すると、出力用紙(3501)一枚目には1〜4のページ(3502)がレイアウトされ、二枚目には、5,6ページがレイアウトされる。そのときに3503で示しているような余分なスペースが生成されてしまう。これを出力後の束にしてみると、3504で示すように、内側に余分なスペースが配置されてしまうため、認識性・断裁の効率が低下してしまう。3505は本発明適用時の出力例であり、同じ6ページのドキュメントを2×2の面付けで出力しているのだが、用紙サイズ変更処理(S2601)により出力用紙が変更され、さらに出力用紙順序変更処理(S2602)により、サイズ変更された用紙(3506)が出力順の一枚目に移動し、ページ配置順番変更処理(S2603)により、ページの配置順番も断裁後に順番がずれないようになっている。これを出力後の束にしてみると、3507で示すように、束の上部にサイズ変更された用紙が配置されるため、認識性・断裁の効率が低下することがない。
[複数部数印刷時の最適化処理]
本発明は、複数部印刷時においても適用することが可能である。全体の処理フローとしては図26で示した処理フローと同じである。個々の処理ステップで、複数部を意識した処理が必要になるだけである。処理フローについては後述する。
本発明は、複数部印刷時においても適用することが可能である。全体の処理フローとしては図26で示した処理フローと同じである。個々の処理ステップで、複数部を意識した処理が必要になるだけである。処理フローについては後述する。
図36と37は、本発明を複数部数印刷時に適用させたときの例を示している。3600は、本発明適用前の複数部数印刷の例である。ここでは、9ページのドキュメントを2×2の前半後半印刷という面付け情報で、5部印刷することを例に挙げている。3601は出力用紙、3602は出力用紙上に配置されているページ、3603は出力用紙上に生成された余分なスペースを示している。1部ごとにみると、余分なスペースが3つ生成されている。したがって、5部印刷を行うと合計3×5=15の余分なスペースが生成されている。このときに、複数部全体で生成されるページ数と、ブックの属性値で指定されている面付け情報を元に余分なスペースの生成数を計算して、出力用紙上にレイアウトを行うと、3604のようになる。複数部数全体のページを出力用紙に配置することで、部毎に生成される余分なスペースを各部で共有することが可能になり、全体の出力用紙枚数を少なくすることが可能になる。図36の場合も通常は15枚であった出力用紙枚数が、12枚にすることができている。次に図37を説明する。3700は、図36の3604で生成された余分なスペースの数を元に、本発明の用紙サイズ変更処理を行った例である。出力用紙12枚目の3701は用紙サイズ変更処理によって、サイズ変更された出力用紙を示しいている。また、サイズを変更したので3702で示すような、他用紙とのサイズのずれが発生する。3703は、12枚目に出力されるサイズ変更された出力用紙(3704)を本発明の出力用紙順序変更処理によって、出力用紙の上部に移動させる処理を示している。処理が適用されると、12枚目にあったサイズ変更された用紙が、1枚目に移動する。さらに、本発明のページ配置順序変更処理を行うことによって、変更された用紙出力順序に従って、複数部数全体のページを不整合がないように再配置するので、出力順番もずれることがない。
複数部数時に変更される処理ステップについて、説明する。図38は図27の“多面印刷”もしくは“前半後半印刷”であったときに実行される用紙サイズ変更処理を元に、複数部数時の変更処理を加えた処理フローである。3800で囲まれている処理ステップが変更処理である。S3801は印刷実行時に指定した印刷部数を取得する処理である。例えば、図33の3304のスピンボックスで5と指定して、印刷を実行したとすると、この処理で取得される値は、5である。そして、取得した印刷部数を変数Tに代入する(S3802)。代入処理が終了したらS3803に進む。S3803は、複数部数全体で生成される印刷ページを、ブックの印刷属性で設定されている用紙サイズ、面付け情報で配置したときに生成される余分なスペースの数を計算する処理である。計算式は、N−(M×T%N)で表すことができる。この処理ステップは、図27のS2704、図28のS2805と置き換えられる。また、図29のマルチレコード印刷時の用紙サイズ変更処理のS2906については、計算式を、N−(M×R×T%N)として置き換えられる。用紙分割処理や、出力用紙順序変更処理については、複数部数印刷時でも処理ステップは同じである。ページ配置順番変更処理においては、図32−1、32−2それぞれの処理ステップS3200、S3201において、ドキュメントの面付け開始位置をK分ずらして、複数部数全体を各出力用紙に設定されたサイズ、面付け情報に従ってレイアウトするように変更が必要である。
このように、本発明を複数部数印刷時にも適用させることによって、複数部数印刷時に出力される用紙枚数を少なくすることや、複数部数全体で生成される余分なスペースの数を、用紙サイズを変更することで少なくすることが可能になる。また、サイズ変更された出力用紙を複数部数全体の上部に移動させることで、断裁時にサイズ変更された用紙の認識性、断裁の効率が低下することがない。
[出力用紙サイズチェック処理]
本発明の用紙サイズ変更処理(S2601)により、サイズ変更された用紙が印刷対象の出力機に存在しないときに、その旨をユーザに対して警告するような処理を追加することも有効である。処理フローとしては、本発明の全体処理フローのS2603とS2604の間に出力用紙サイズチェック処理という処理を追加する。
本発明の用紙サイズ変更処理(S2601)により、サイズ変更された用紙が印刷対象の出力機に存在しないときに、その旨をユーザに対して警告するような処理を追加することも有効である。処理フローとしては、本発明の全体処理フローのS2603とS2604の間に出力用紙サイズチェック処理という処理を追加する。
図39−1,39−2は出力用紙サイズチェック処理に関する警告ダイアログと処理フローを示している。図39−2の処理フローの書く処理ステップについて説明する。まずS3905で、印刷対象の出力機にセットされている出力用紙サイズの情報を取得する。取得した用紙サイズ情報は、文書処理システムのメモリなどに格納しておく。S3906は変数jにi−1を代入する処理である。次に、サイズ変更された用紙サイズ、P[j].sizeとS3905で取得した出力機にセットされている用紙サイズとを比較する(S3907)。S3907の比較の結果、出力機にP[j].sizeの用紙サイズと同じサイズの用紙があるかどうかを判定する(S3908)。S3908にて出力機にP[j].sizeと同じ用紙サイズがなかったと判定された場合は、S3909に進む。同じサイズが存在していた場合は、S3910に進む。S3909はP[j].sizeの用紙サイズが存在しないという警告メッセージをリストに登録する処理である。また、(初期状態OFFの)警告フラグを用意して、S3909の処理を一度でも実行したら警告フラグをONにする処理も行う。警告メッセージを登録したらS3910に進む。S3910はjをデクリメントする処理である。デクリメントしたjが0より小さいかをチェックして(S3911)、0以上であったらS3907に戻り処理を繰り返す。0より小さかったらS3912に進む。S3912は警告フラグの状態をチェックする処理であり、フラグがOFFであれば、次に処理フロー(図26の全体処理フローのS2604)に進み、出力を行う。フラグがONであったら、S3913に進む。S3913は警告メッセージを表示する処理である。警告メッセージは図39−1に示すようなものである。3900は警告メッセージの概観、3901は警告内容、3902は補足文字列、3903はOKボタン、3904はキャンセルボタンを示している。3901の警告内容は、S3909でリストに登録した警告の内容が表示される。3903のOKボタンは、警告内容を確認の上、印刷を続行するボタンである。3904のキャンセルボタンは印刷処理のキャンセルを実行するボタンである。S3914は印刷続行かどうかを確認する処理である。3900の警告メッセージでキャンセルボタン(3904)が、押下された場合は、S3915に進む。S3915は印刷をキャンセルする処理であり、印刷をキャンセルして本発明の全体フローを終了する。3900の警告メッセージでOKボタン(3903)が押下された場合は、印刷続行であるためS3916へ進む。S3916は出力機の状態を再度確認する処理であり、もし状態に変化があればS3905に戻り処理を繰り返す。この処理は、3900の警告メッセージの補足文字列(3902)で示しているように、警告メッセージが表示されているときに出力機に、警告内容(3901)で示された存在しなかった用紙をセットし直したときに、その情報を再度チェックしてから出力用紙サイズチェック処理を行うための処理である。S3916で出力機の状態に変化がないと判定されたときは、次の処理フロー(図26の全体処理ステップのS2604)へ進む。このとき、サイズ変更された用紙が出力機に存在せずに、印刷を行った場合には、文書処理システムもしくは出力機のほうで、最適な用紙サイズを選択して印刷されても良い。
100 ホストコンピュータ
107 プリンタ
201 CUP
202 RAM
107 プリンタ
201 CUP
202 RAM
Claims (28)
- スキャナから読み取った画像からなるページと、電子原稿からなるページの二種類のページに対して、表示・印刷・製本指示を行う文書処理システムで、前記製本指示の中には出力用紙を断裁して運用されることを考慮した、同じページを同一用紙内にレイアウトする多連印刷手段と、断裁後に束を重ね合わせるとページ順番に並ぶ前半後半印刷手段と、同一用紙に異なるページを複数レイアウトする多面印刷手段が含まれている。この前記文書処理システムにおいて、前記多面印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項1記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項2記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項1記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約
が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。 - 請求項4記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項1、4記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項2、3、5記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- スキャナから読み取った画像からなるページと、電子原稿からなるページの二種類のページに対して、表示・印刷・製本指示を行う文書処理システムで、前記製本指示の中には出力用紙を断裁して運用されることを考慮した、同じページを同一用紙内にレイアウトする多連印刷手段と、断裁後に束を重ね合わせるとページ順番に並ぶ前半後半印刷手段と、同一用紙に異なるページを複数レイアウトする多面印刷手段が含まれている。この前記文書処理システムにおいて、前記前半後半印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項8記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項9記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項8記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項11記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項8、11記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項9、10、12記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- スキャナから読み取った画像からなるページと、電子原稿からなるページの二種類のページに対して、表示・印刷・製本指示を行う文書処理システムであり、さらに前述したページに対して、外部データベースとリンクを行いドキュメントの内容をデータベースのデータに従い、カスタマイズする可変印刷手段が含まれている。また、前記文書処理システムは、出力用紙を断裁して運用されることを考慮して、前記可変印刷手段において同一用紙上に異なるデータベースレコードをレイアウトするマルチレコード印刷手段を備える。前述した前記文書処理システムにおいて、前記マルチレコード印刷時に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項15記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項16記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項15記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項18記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項15、18記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項16、17、19記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- スキャナから読み取った画像からなるページと、電子原稿からなるページの二種類のページに対して、表示・印刷・製本指示を行う文書処理システムであり、さらに前述したページに対して、外部データベースとリンクを行いドキュメントの内容をデータベースのデータに従い、カスタマイズする可変印刷手段が含まれている。また、前記文書処理システムは、出力用紙を断裁して運用されることを考慮して、前記可変印刷手段において同一用紙上に異なるデータベースレコードをレイアウトするマルチレコード印刷手段を備える。さらに、マルチレコード印刷時に出力用紙を断裁後に重ねるとレコードの順番が揃う串刺し印刷手段を備える。前述した前記文書処理システムにおいて、前記マルチレコード印刷時の串刺し印刷指定を実行した際に用紙上にレイアウトするページ数とドキュメント全体のページ数から、ドキュメント全体で生成される余分なスペースを計算する手段と、前記計算手段により求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項22記載の文書処理システムにおいて、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項23記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、複数部数全体を考慮して、断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項21記載の文書処理システムにおいて、複数部数印刷時には、指定された部数と複数部数全体で生成される余分なスペースの総数より、出力用紙の節約が可能かどうかを判定する用紙節約判定手段と、前記手段により用紙を節約可能と判定された場合には、複数部数全体のページのレイアウト順番を変更するページ順番変更手段と、前記ページ順変更手段を行ったときに発生する余分なスペースの数を計算する手段より求められた余分なスペースの数より、前記余分なスペースの数が最小限になるように、出力用紙サイズを変更する手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項25記載の文書処理システムにおいて、複数部数全体で断裁後に出力用紙サイズ変更手段によりサイズ変更された出力用紙が、ユーザに認識されやすくなるように、用紙の出力順を変更する手段と、前記用紙出力順変更手段によって、変更された用紙の出力順においても、ページのレイアウト順番に不整合が発生しないように、ページのレイアウト順を変更するページ順番変更手段を備えることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項22、25記載の文書処理システムにおいて、適用される出力用紙サイズ変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
- 請求項23、24、26記載の文書処理システムにおいて、適用されるページ順番変更手段は、システムによって自動的に選択され、処理されることを特徴とする文書処理システム。
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