JP2009134145A - プロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置、プロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法、プロキシミティ露光用フォトマスク、パターン転写方法及びプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法 - Google Patents

プロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置、プロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法、プロキシミティ露光用フォトマスク、パターン転写方法及びプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロキシミティ露光用フォトマスクのパターン形状の良否を実際の露光に先立って把握できるプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】被検体であるプロキシミティ露光用フォトマスク3に対して少なくともフォトマスク3を用いたプロキシミティ露光において使用される波長の光束を含む照明光を開口数が可変となされた照明光学系2を介して略平行光として照射し、フォトマスク3に照明光として照射されフォトマスク3を透過した光束を対物レンズ系4に入射させて結像させ対物レンズ系4を経た光束を撮像手段5により受光する。照明光学系2の開口数はプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度調整に必要とされる範囲において設定可能で、対物レンズ系4は、前側焦点面がフォトマスク3のパターン面から露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ移動可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の製造に使用されるプロキシミティ露光用フォトマスクを検査するためのプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置及びプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法、これらの検査を経たプロキシミティ露光用フォトマスク、パターン転写方法及びプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法に関する。
従来、電子部品の製造においては、エッチング加工がなされる被加工層上に形成されたレジスト膜に対して、所定のパターンを有するプロキシミティ露光用フォトマスクを用いてプロキシミティ露光(近接露光)を行い、このレジスト膜をエッチング加工におけるマスクとなるレジストパターンとなすことが行われている。
図2は、プロキシミティ露光を行う露光機の構成を示す側面図である。
プロキシミティ露光を行う露光機は、図2に示すように、光源101を有し、この光源101から発せられた光束を、集光ミラー(楕円ミラー)102、インテグレータ103及びコリメータレンズ104により、均一な照度の平行光束とするようになっている。この平行光束は、プロキシミティ露光用のフォトマスク3に照射される。フォトマスク3を透過した光束は、このフォトマスク3から所定のプロキシミティギャップpgを隔てて配置された露光基板105の被加工層106上のレジスト膜を露光する。プロキシミティギャップpgは、数μm乃至数100μm程度である。
プロキシミティ露光は、プロジェクション露光(投影露光)に比べ、得られるパターンの解像度においては劣るものの、露光機のコスト、スループットなどにおいて大幅に有利である。また、プロキシミティ露光は、コンタクト露光(密着露光)のようにマスクと基板が接触することがないため、マスクの汚れや消耗が少ないなどの利点をもち、液晶表示装置のカラーフィルターや、ブラックマトリックスを製造するフォトマスクなどに多く使用されている。
特許文献1には、カラーフィルタ製造のパターニング露光に、近接(プロキシミティ)露光方式を用いる方法が記載されている。近接露光方式の欠点として、平行光のフォトマスク透過時における光の回折、干渉が上げられており、該公報によると、これらの影響によってパターンコーナー部が丸みを帯びる問題を指摘し、これを補償するための補助パターンを開示している。
特許文献2には、マスクの透過照明光の強度分布により、欠陥を検査するマスクの検査装置が記載されている。
特開2007−256880 特開2004−309327公報
カラーフィルタなどの製品は、パターンサイズが数十μmであるものが多く、高価なプロジェクション露光用の露光機を用いなくても、プロキシミティ露光用の露光機によって十分にパターン形成を行うことができる一方、パターンサイズのより小さなものに対しても、プロキシミティ露光を利用する期待がある。
しかながら、プロキシミティ露光による転写像は、上記のとおり解像度に劣るため、プロキシミティ露光用フォトマスクの製造においては露光機による転写性の評価や、パターン形状の検査及び決定は、所望のレジストパターンが得られるプロキシミティ露光用フォトマスクを製造するための重要なファクタとなっている。プロキシミティ露光においては、フォトマスクとレジスト膜との間には、数μm乃至数十μmのプロキシミティギャップが形成されるため、フォトマスク上のパターンと、レジスト膜上に形成されるパターンとは、照明光の回折等の影響により、同一のものとはならない。
特許文献1には、パターンの転写精度の劣化を、補助パターンで補償しているが、転写精度の劣化の有無やその程度を、まず定量的に評価することが必要である。
一方、前述したようなプロキシミティ露光を用いて製造する製品であっても、近年において、パターン微細化の要求が顕著になってきている。例えば、ブラックマトリックスについては、パターンのピッチは、従来、80μm乃至100μm程度であり、格子パターンの線幅も20μm程度であったが、線幅をより細くすれば、より明るい表示画面を有する液晶表示装置が製造できることが知られている。しかし、微細化したパターンを解像するために、プロジェクション露光を用いてパターンを転写することとすると、高価なプロジェクション露光機を導入する必要があり、製品単価が大幅に上昇してしまう。したがって、プロキシミティ露光を利用しながら、パターンの微細化に対応できれば、極めて有用な技術となる。
パターンの微細化を進めていったときには、そのマスクを用いて形成する被転写体上のレジストパターンがどのような形状になるか、レジストパターンの処理に充分耐えられるようなパターン形状となるか、あるいは、製品の動作不良を導くリスクのあるレジストパターンとなってしまうかなどを、実際の露光に先立って把握することが有用である。これは、マスクのパターン形状を顕微鏡で見るだけでは、把握しきれない要素が多くあるからである。
例えば、プロキシミティ露光用の露光機は、一般に、i線乃至g線にかけての波長域を含む光源を用いる。このような波長域をもつ光源を使って、被転写体上のレジストをパターニングすると、例えばパターンの端部においては、異なる波長同士の複雑な回折の相互作用が生じる。このような現象は、マスクと被転写体が非常に近接した位置にあるプロキシミティ露光における独特の問題である。
さらに、ブラックマトリックスやカラーフィルターを製造する際のパターン転写では、ポジでなくネガ型の感光性材料を用いることが多く、一般的にポジレジストと比較してレジストパターンの予測がしにくいという事情もある。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、プロキシミティ露光用フォトマスクのパターン形状の良否を実際の露光に先立って把握することができるプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置及びプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を提供し、このような検査を工程に含むプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法及びパターン転写方法を提供することを目的とする。
本発明者は、プロキシミティ露光用フォトマスクについて、繰り返し試行して最適の露光や、レジストの現像プロセスなどの工程の条件出しをするよりも、実際の露光によってどのようなレジストパターンが形成されるかを、該露光条件との対応づけによって客観的に把握すれば、条件出しの作業を効率化できるという知見を有するに至った。
すなわち、実際の露光工程を近似した露光、または、実際の露光工程との相関が把握された擬似的な露光によって、得られるレジストパターンを推測(シミュレートする)することが有用であることに発明者らは注目した。
そこで、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置は、前述の課題を解決し前記目的を達成するため、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
被検体であるプロキシミティ露光用フォトマスクを保持する保持手段と、少なくともフォトマスクを用いたプロキシミティ露光において使用される波長の光束を含む照明光を発する光源と、光源からの照明光を導き、マスク保持手段により保持されたフォトマスクに対し照明光を略平行光として照射する開口数が可変となされた照明光学系と、フォトマスクに照明光として照射されフォトマスクを透過した光束が入射されこの光束を結像させる対物レンズ系と、対物レンズ系を経た光束を受光する撮像手段と、撮像手段により取得された情報を解析する演算手段と、照明光学系、対物レンズ系及び撮像手段をそれぞれの光軸を一致させた状態でフォトマスクの主面部に平行な面内で移動可能とする第1の移動手段と、対物レンズ系及び撮像手段を光軸方向に移動可能とする第2の移動手段と、第1及び第2の移動手段を制御する制御手段とを備え、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度調整に必要とされる範囲において設定可能であり、対物レンズ系は、その前側焦点面が、フォトマスクのパターン面から、露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ移動可能であることを特徴とするものである。
〔構成2〕
構成1を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置において、対物レンズ系の倍率及び撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度は、フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く、かつ、対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる対物レンズ系の分解能は、プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満であることを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成1、または、構成2を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置において、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定されていることを特徴とするものである。
〔構成4〕
構成1、または、構成2を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置において、照明光学系の開口数は、0.005乃至0.04であることを特徴とするものである。
また、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成5〕
被検体であるプロキシミティ露光用フォトマスクに対して少なくともフォトマスクを用いたプロキシミティ露光において使用される波長の光束を含む照明光を開口数が可変となされた照明光学系を介して略平行光として照射し、フォトマスクに照明光として照射されフォトマスクを透過した光束を対物レンズ系に入射させて結像させ、対物レンズ系を経た光束を撮像手段により受光するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法において、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度に基づいて設定し、対物レンズ系の前側焦点面の位置は、フォトマスクのパターン面に合焦させた後に、露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ対物レンズ系を後退させることによって、パターン面からプロキシミティギャップに対応する距離だけ遠ざかった位置とし、該位置において照明光の、フォトマスク透過光を撮像手段により受光し、撮像することを特徴とするものである。
〔構成6〕
構成5を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法において、対物レンズ系の倍率及び撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度を、フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く設定し、かつ、対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる対物レンズ系の分解能を、プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満に設定することを特徴とするものである。
〔構成7〕
構成5、または、構成6を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法において、照明光学系の開口数を、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定することを特徴とするものである。
〔構成8〕
構成5乃至構成6のいずれか一を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法において、照明光学系の開口数を、0.005乃至0.04とすることを特徴とするものである。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成9〕
構成1乃至構成8のいずれか一を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を検査工程として含むことを特徴とするものである。
本発明に係るパターン転写方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成10〕
所定のパターンが形成され、構成5乃至構成8のいずれか一を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法によって検査されたプロキシミティ露光用フォトマスク、または、構成9を有するプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法によって製造されたプロキシミティ露光用フォトマスクを用い、露光機によるプロキシミティ露光を行うことを特徴とするものである。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置は、構成1を有することにより、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度調整に必要とされる範囲において設定可能であり、対物レンズ系は、その前側焦点面が、フォトマスクのパターン面から、露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ移動可能であるので、実際のプロキシミティ露光を近似した露光、または、実際のプロキシミティ露光との相関が把握された擬似的な露光によって、得られるレジストパターンを推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置は、構成2を有することにより、対物レンズ系の倍率及び撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度は、フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く、かつ、対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる対物レンズ系の分解能は、プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満であるので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置は、構成3を有することにより、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定されているので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置は、構成4を有することにより、照明光学系の開口数は、0.005乃至0.04であるので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法は、構成5を有することにより、照明光学系の開口数は、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度に基づいて設定し、対物レンズ系の前側焦点面の位置は、フォトマスクのパターン面に合焦させた後に、露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ対物レンズ系を後退させることによって、パターン面からプロキシミティギャップに対応する距離だけ遠ざかった位置とし、該位置において照明光の、フォトマスク透過光を撮像手段により受光し、撮像するので、実際のプロキシミティ露光を近似した露光、または、実際のプロキシミティ露光との相関が把握された擬似的な露光によって、得られるレジストパターンを推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法は、構成6を有することにより、対物レンズ系の倍率及び撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度を、フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く設定し、かつ、対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる対物レンズ系の分解能を、プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満に設定するので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法は、構成7を有することにより、照明光学系の開口数を、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定するので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法は、構成8を有することにより、照明光学系の開口数を、0.005乃至0.04とするので、実際のプロキシミティ露光において得られるレジストパターンを正確に推測することができる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法は、構成9を有することにより、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を検査工程として含むので、実際のプロキシミティ露光において所望のレジストパターンが得られるプロキシミティ露光用フォトマスクを製造することができる。
本発明に係るパターン転写方法は、構成10を有することにより、所定のパターンが形成された本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法によって検査されたプロキシミティ露光用フォトマスク、または、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法によって製造されたプロキシミティ露光用フォトマスクを用い、露光機によるプロキシミティ露光を行うので、所望のレジストパターンを得ることができる。
すなわち、本発明は、プロキシミティ露光用フォトマスクのパターン形状の良否を実際の露光に先立って把握することができるプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置及びプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を提供し、このような検査を工程に含むプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法及びパターン転写方法を提供することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の実施の形態について説明する。
〔本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置の構成〕
図1は、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置の構成を示す側面図である。
この検査装置においては、フォトマスク3は、マスク保持手段3aによって保持される。このマスク保持手段3aは、フォトマスク3の主平面を略鉛直とした状態で、このフォトマスクの下端部及び側縁部近傍を支持し、このフォトマスク3を傾斜させて保持するようになっている。
そして、この検査装置は、所定波長の光束を発する光源1を有している。この光源1としては、例えば、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、UHPランプ(超高圧水銀ランプ)等を使用することができる。この光源1は、プロキシミティ露光用の露光機において使用される光源に近似した光源とすることができる。或いは、露光機において使用される光源波長域に含まれる波長光を含むことができる。そして、この検査装置は、光源1からの照明光を導きマスク保持手段3aにより保持されたフォトマスク3に照明光を照射する照明光学系2を有している。この照明光学系2は、開口数(NA)を可変とするため、絞り機構を備えている。さらに、この照明光学系2は、フォトマスク3における照明光の照射範囲を調整するための視野絞りを備えていることが好ましい。この照明光学系2を経た照明光は、マスク保持手段3aにより保持されたフォトマスク3に照射される。
照明光学系2は、光源1から出射された照明光をほぼ平行光として、フォトマスク3に照射する。この照明光の平行度は、このフォトマスク3を用いるプロキシミティ露光用の露光機のコリメーションアングルに基づいて設定され、該コリメーションアングルと同一にすることができ、一般には、0°乃至2°程度である。この照明光学系2は、開口数(NA)が可変となっているので、コリメーションアングルθを、〔NA=nsinθ(nは屈折率、空気中では1)〕の式に代入して得られる開口数を、照明光学系2の開口数として設定することにより、プロキシミティ露光用の露光機の照明光を再現することができる。なお、照明光学系2の開口数は、0.005乃至0.04とすることが好ましい。
フォトマスク3に照射された照明光は、このフォトマスク3を透過して、対物レンズ系4に入射される。この対物レンズ系4は、例えば、フォトマスク3を透過した照明光が入射されこの光束に無限遠補正を加えて平行光とする第1群(シミュレータレンズ)4aと、この第1群を経た光束を結像させる第2群(結像レンズ)4bとを備えたものとすることができる。
対物レンズ系4を経た光束は、撮像手段5により受光される。この撮像手段5は、対物レンズ系4の撮像面(前側焦点面)Pの像を撮像する。この撮像手段5としては、例えば、CCD等の撮像素子を用いることができる。
そして、この検査装置においては、撮像手段5によって得られた撮像画像についての画像処理、演算、所定の閾値との比較及び表示などを行う演算手段11、及び照明光学系2や対物レンズ系4の移動操作を制御する制御手段12が設けられている。
対物レンズ系4及び撮像手段5の位置関係により決定される撮像面(前側焦点面)Pは、フォトマスク3のパターン面から所定の微小距離(数μm乃至数100μm)だけ対物レンズ系4側に遠ざかった位置となっている。フォトマスク3のパターン面から撮像面Pまでの微小距離は、このフォトマスク3を用いてプロキシミティ露光を行う露光機におけるプロキシミティギャップに対応しており、撮像面Pの位置は、プロキシミティ露光用の露光機における、被転写体上のレジスト膜の位置に対応している。
この検査装置においては、プロキシミティ露光の際のプロキシミティギャップを模する構造として、フォトマスク3のパターン面に対して、対物レンズ系4を所定ギャップ量オフセットさせる。まず、対物レンズ系4を光軸と平行に移動させ、フォトマスク3のパターン面に焦点を合わせる。この状態は、プロキシミティギャップがない状態、すなわち、コンタクト露光の状態に相当する。その後、プロキシミティギャップと同じ量だけ、対物レンズ系4を光軸と平行、かつ、フォトマスク3から遠ざかる方向へシフトさせる。こうすることにより、この検査装置においては、フォトマスク3を用いてプロキシミティ露光する現実の状態に近似した状態となり、このときに、撮像手段5によって得られる画像情報は、プロキシミティ露光によって被転写体に照射される露光光になるのである。
この検査装置の特徴は、プロキシミティ露光を擬似的に再現する検査機でありながら、プロキシミティ露光用の露光機とは異なり、あたかも、プロジェクション露光機のように対物レンズ系4を有することである。ただし、この対物レンズ系4の機能は、プロジェクション露光機におけるものとは異なる。この対物レンズ系4は、プロキシミティ露光時にマスクと被転写体の間に形成されるギャップを決定する機能、およびそのギャップを以って転写を行ったときの転写像に相当する像を拡大して取得できる為の手段として機能する。すなわち、プロキシミティ露光を模して、フォトマスク3に露光を行い、その透過光を、光強度分布データとして得るとすると、そのパターン線幅CDは、撮像素子のCDに近いものとなってしまう。このようにして得られた撮像画像は、撮像素子の画素の大きさに対して粗過ぎて、実際の露光におけるパターンの転写状態を反映できず、転写画像の評価に耐えない。そのため、パターン線幅CDに対する撮像手段5の画素のサイズの比率が、フォトマスク上のパターンのCDを問題なく解像できるレベルとなっていなければならない。この比率は、例えば、1/5倍以上と考えられる。こうした考察に基づいて、本発明に係る検査機には、対物レンズ系4を備え、この対物レンズ系4の設計は、以下のようにして行う。
この検査装置においては、対物レンズ系4の倍率及び撮像手段5の画素サイズによって決まる取得画像の解像度は、フォトマスク3を用いたプロキシミティ露光における分解能に対して十分に高い必要があり、例えば、5倍以上、更には、10倍以上が好ましい。また、対物レンズ系4の開口数及び照明光の波長によって導かれる対物レンズ系4の分解能は、プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満であることが必要である。
なお、「取得画像の解像度」は、〔撮像手段(CCD)の画素サイズ/対物レンズ系4の倍率〕(μm)によって定義される。また、分解能(μm)とは、物体の近接した2点がどれ程まで接近した距離まで見分け得るかを示す量であって、例えば、分解能1μmは、1μm離れた2点を見分けられることを意味する。無収差レンズの光の回折による理論分解能εは、〔ε=0.61(λ/NA)(Rayleighの式)〕によって定義される。
プロキシミティ露光用の露光機においては、マスクのパターン面より規定のギャップだけ離れた位置に被転写体であるレジスト付き基板が配置される。前述したように、このプロキシミティ露光用の露光機と同様の光学的配置を取ろうとすれば、フォトマスク3のパターン面より規定のギャップだけ離れた位置に撮像手段5を配置することになる。しかし、この形態では、撮像手段5によって得られる像の解像度は、撮像手段5の画素サイズに依存してしまうことになる。CCD等の撮像素子の画素サイズは、小さな物でも3μm、通常は5μm乃至20μm程度の大きさを持つ。一方、プロキシミティ露光用の露光機で得られるレジスト転写像の解像度は、一般に、5μm乃至10μm程度と言われており、この転写像を取得し解析するには、一般的な撮像素子の画素サイズでは大きすぎるため、マスクを通過した転写像を拡大する機構が必要である。
そのため、この検査装置においては、フォトマスク3と撮像手段5との間に像を拡大するための光学系として対物レンズ系4が配置されている。この対物レンズ系4の拡大率(倍率)は、得られる転写像の解像度に対して撮像手段5から得られる画像の解像度が十分に高くなるように決定される。また、同様の考え方から、対物レンズ系の開口数も、対物レンズ系の分解能が撮像手段5から得られる解像度と同じかそれ以下であることを条件として決定することが必要である。例えば、5μm乃至10μmのパターンを解析するのに十分な分解能としては、少なくとも最小パターンの1/5、のぞましくは、1/10程度であることが望ましい。例えば、最小パターンが5μm、使用する撮像素子の画素サイズが10μmだとすると、対物レンズ系の倍率は少なくとも10倍、望ましくは20倍程度が必要であり、開口数はすくなくとも0.25、望ましくは、0.50程度が必要となる。
〔本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法〕
この検査装置においては、照明光学系2と、対物レンズ系4系及び撮像手段5とは、主平面を略鉛直として保持されたフォトマスク3を挟んで対峙する位置にそれぞれ配設され、両者の光軸を一致させた状態で、照明光の照射及び受光を行うことにより、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を実施することができる。
これら照明光学系2、対物レンズ系4系及び撮像手段5は、制御手段12が第1の移動手段14を制御することによって移動操作可能となっている。この第1の移動手段14は、照明光学系2、対物レンズ系4及び撮像手段5を、それぞれの光軸を互いに一致させつつ、図1中矢印Aで示すフォトマスク3の主平面に対して平行に移動させることができる。この検査装置においては、このような第1の移動手段14が設けられていることにより、大型のフォトマスクを検査する場合であっても、このフォトマスク3を主平面に平行な方向に移動させることなく、フォトマスク3の主平面の全面に亘る検査が可能であり、また、主平面上の所望の部位の選択的な検査が可能である。
そして、この検査装置においては、制御手段12が第2の移動手段15を制御することにより、対物レンズ系4及び撮像手段5がそれぞれ図1中矢印Bで示す光軸方向に移動操作可能となっており、これら対物レンズ系4及び/又は撮像手段5を、移動することでフォトマスク3に対する相対距離を変化させることができる。この検査装置においては、対物レンズ系4及び撮像手段5がそれぞれ光軸方向に移動可能であることにより、フォトマスク3を用いたプロキシミティ露光に近い状態での撮像を行うことができる。
そして、この検査装置の制御手段12は、照明光学系2の視野絞り及び絞り機構、対物レンズ系4の絞り機構、移動操作手段を制御する。この制御手段12は、この検査装置を用いたフォトマスクの検査方法において、移動操作手段により、照明光学系2、対物レンズ系4及び撮像手段5を、これらの光軸を一致させた状態で、マスク保持手段により保持されたフォトマスク3の主平面に平行な面内で移動操作するとともに、対物レンズ系4及び/又は撮像手段5を光軸方向について移動操作する。
〔照明光の分光特性について〕
プロキシミティ露光用の露光機において、光源の発光波長は、g線乃至i線の波長域を含んでおり、全波長同時の露光のほか、フィルタリングによって、g線、h線、i線のそれぞれを単独照射すること、及び得られた各波長の撮像データを合成することによって、実際の露光機におけるg線乃至i線のミックス光での露光をエミュレートすることも可能である。
本発明に係る検査装置における光源1としては、検査を経たフォトマスク3を用いたプロキシミティ露光における露光光と同一、または、略等しい波長分布を有する照明光を発するものを用いることができる。
具体的には、この照明光は、少なくともg線(436nm)、h線(405nm)、または、i線(365nm)のいずれかを含んでおり、これら各波長成分を全て含み、または、これら各波長成分のうち任意の2以上が混合されているミックス光とすることもできる。所望の光強度割合でのミックス光を適用する場合には、実際にプロキシミティ露光用の露光機において使用する露光機の光源の特性に基づいて決定することが好ましい。
そして、この照明光は、光学フィルタなどの波長選択フィルタ6を透過してフォトマスク3に照射されることにより、フォトマスク3上における各波長成分の混合比が調整される。この波長選択フィルタ6としては、所定の波長以下、または、所定の波長以上の光束をカットする特性を有するフィルタを使用することができる。
この検査装置においては、光源1から発せられる照明光の波長分布がプロキシミティ露光用の露光機において使用する光源からの露光光の波長分布と同一、または、略等しいことによって、実際のプロキシミティ露光に近似した検査を行うことができる。
なお、この検査装置において、g線乃至i線のミックス光を用いる場合には、画像の合成を行うため、単一波長で撮像した各画像の位置、倍率が同一であることが必要である。そのため、対物レンズ系4の光学設計においては、g線乃至i線の各波長において良好に収差補正されていることはもちろん、焦点位置が同一であることが望ましい。ただし、一般的に、焦点深度は、DOF=λ/NAで表されるため、対物レンズ系4の開口数から計算される焦点深度以下の範囲に各波長の焦点位置があれば、それは焦点位置が同一と見なすことができる。また、光学設計の都合により波長毎の焦点移動が生じたとしても、それに伴う倍率の変動量を把握しておき、合成前にその変動量に応じて画像に補正を施しても良い。対物レンズ系4の焦点深度は、10μm以下の範囲内となっていることが好ましい。さらに、この検査装置においては、波長選択フィルタとして、光源1より発せられた主としてg線のみを透過させる特性を有する第1のフィルタと、光源1より発せられた主としてh線のみを透過させる特性を有する第2のフィルタと、光源1より発せられた主としてi線のみを透過させる特性を有する第3のフィルタとを選択的に使用することができる。
この場合においては、第1のフィルタを使用したときに撮像手段5により得られる光強度データdgと、第2のフィルタを使用したときに撮像手段5により得られる光強度データdhと、第3のフィルタを使用したときに撮像手段5により得られる光強度データdiとをそれぞれ求める。
そして、これら各光強度データdg,dh,diを、それぞれに所定の重み付けを行った後、加算することにより、g線、h線及びi線が所定の強度比で混合された光束をフォトマスク3に照射したときに得られる光強度データを算出することができる。
各光強度データdg,dh,diの重み付けは、例えば、この検査装置の光源1からの光束におけるg線、h線及びi線の強度比率が、〔1.00:1.20:1.30〕であって、プロキシミティ露光における光源からの露光光におけるg線、h線及びi線の強度比率が、〔1.00:0.95:1.15〕であったとすると、dgに掛けるべき係数fgは、1.00、dhに掛けるべき係数fhは、0.95/1.20(=0.79)、diに掛けるべき係数fiは、1.15/1.30(=0.88)となる。
これらを加算したデータ、すなわち、〔fgdg+fhdh+fidi〕が、プロキシミティ露光用の露光機において露光光をフォトマスク3に照射したときに得られる光強度分布を示すデータとなる。なお、このような演算は、演算手段11により行うことができる。
〔プロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法〕
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法は、透明基板上に所定のパターンが形成されたフォトマスクを用いて被転写体(ガラス基板等に所望の膜が形成され、レジスト膜によって被覆されたもの)に対してプロキシミティ露光を行うにあたり、前述したプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置を用いて、プロキシミティ露光によって被転写体に転写されるパターンを撮像手段5によって捉え、光強度分布を求める工程を有する。ここで得られた光強度分布から、得られるレジストパターンを評価し、この評価に基づいてフォトマスクを製造する方法である。
より具体的には、前述したように、プロキシミティ露光用の露光機において使用される光源に近似した光源を使用し、フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う場合におけるレジスト膜の位置において、プロキシミティ露光によって被転写体に転写されるパターンと近似するパターンを対物レンズ系4及び撮像手段5によって捉えて検査し、または、プロキシミティ露光により形成されるレジストパターンと撮像手段5による光強度分布との相関を定量的に把握し、この相関を用いて、フォトマスクがプロキシミティ露光によって形成するレジストパターンを推測(エミュレート)する方法が含まれる。
そして、このフォトマスクの製造方法においては、撮像手段5により得られた光強度分布に基づいて、被転写体上のレジストパターン、または、そのレジストパターンをマスクとして加工した被加工層パターン寸法の仕上がり値、フォトマスクの透過率の変動によるそれらの形状変動などを含む様々な解析、評価を行なうことができる。更に、該光強度分布データに基づき、欠陥の判定を行い、その修正の容易を判断することも可能である。
また、所定の単数又は複数のテストパターンを形成したテストマスクを用い、本発明の検査装置によって、該パターンの光強度分布を得、一方、該テストマスクを、実際のプロキシミティ露光機によって露光して、被転写体上にレジストパターンを得、上記光強度分布と、上記レジストパターンの間の相関を把握し、把握された相関に基づいて、実パターンを形成した実マスクのプロキシミティ露光条件、実転写によって得られたレジストパターンの処理条件等を決定することも可能である。
〔パターン転写方法〕
プロキシミティ露光用フォトマスクを製造するにあたっては、一般的な公知の製造工程において、前述した本発明に係るフォトマスクの検査方法による評価工程を含む工程とすることにより、設計が最適化され、また、欠陥が必要十分に修正された良好な液晶装置製造用フォトマスクを迅速に製造することができる。
本発明においては、本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法によって検査された、又は製造方法によって製造されたフォトマスクを用いて、プロキシミティ露光により、被転写体の被加工層上に形成されたレジスト層に露光することにより、電子部品を製造することが可能である。
これにより、電子部品に対する所望の性能を、歩留まりよく、短期間に、安定して得ることが可能となる。
本発明に係るプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置の構成を示す側面図である。 プロキシミティ露光を行う露光機の構成を示す側面図である。
符号の説明
1 光源
2 照明光学系
3 フォトマスク
4 対物レンズ系
5 撮像手段
6 波長選択フィルタ

Claims (10)

  1. 被検体であるプロキシミティ露光用フォトマスクを保持する保持手段と、
    少なくとも前記フォトマスクを用いたプロキシミティ露光において使用される波長の光束を含む照明光を発する光源と、
    前記光源からの照明光を導き、前記マスク保持手段により保持された前記フォトマスクに対し、前記照明光を略平行光として照射する、開口数が可変となされた照明光学系と、
    前記フォトマスクに前記照明光として照射され、前記フォトマスクを透過した光束が入射され、この光束を結像させる対物レンズ系と、
    前記対物レンズ系を経た光束を受光する撮像手段と、
    前記撮像手段により取得された情報を解析する演算手段と、
    前記照明光学系、前記対物レンズ系及び前記撮像手段を、それぞれの光軸を一致させた状態で、前記フォトマスクの主面部に平行な面内で移動可能とする第1の移動手段と、
    前記対物レンズ系及び前記撮像手段を、光軸方向に移動可能とする第2の移動手段と、
    前記第1及び第2の移動手段を制御する制御手段と
    を備え、
    前記照明光学系の開口数は、前記フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度調整に必要とされる範囲において設定可能であり、
    前記対物レンズ系は、その前側焦点面が、前記フォトマスクのパターン面から、前記露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ移動可能である
    ことを特徴とするプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置。
  2. 前記対物レンズ系の倍率及び前記撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度は、前記フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く、かつ、前記対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる前記対物レンズ系の分解能は、前記プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満である
    ことを特徴とする請求項1記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置。
  3. 前記照明光学系の開口数は、前記フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定されている
    ことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置。
  4. 前記照明光学系の開口数は、0.005乃至0.04である
    ことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査装置。
  5. 被検体であるプロキシミティ露光用フォトマスクに対して少なくとも前記フォトマスクを用いたプロキシミティ露光において使用される波長の光束を含む照明光を開口数が可変となされた照明光学系を介して略平行光として照射し、前記フォトマスクに前記照明光として照射され前記フォトマスクを透過した光束を対物レンズ系に入射させて結像させ、前記対物レンズ系を経た光束を撮像手段により受光するプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法において、
    前記照明光学系の開口数は、前記フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における光源からの照明光の平行度に基づいて設定し、
    前記対物レンズ系の前側焦点面の位置は、前記フォトマスクのパターン面に合焦させた後に、前記露光機におけるプロキシミティギャップに対応する距離だけ前記対物レンズ系を後退させることによって、前記パターン面から前記プロキシミティギャップに対応する距離だけ遠ざかった位置とし、該位置において前記照明光の、前記フォトマスク透過光を撮像手段により受光し、撮像する
    ことを特徴とするプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法。
  6. 前記対物レンズ系の倍率及び前記撮像手段の画素サイズによって決まる取得画像の解像度を、前記フォトマスクを用いたプロキシミティ露光における分解能よりも高く設定し、かつ、前記対物レンズ系の開口数及び照明光の波長によって導かれる前記対物レンズ系の分解能を、前記プロキシミティ露光において得られる像における最小パターン間隔未満に設定する
    ことを特徴とする請求項5記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法。
  7. 前記照明光学系の開口数を、前記フォトマスクを用いてプロキシミティ露光を行う露光機における照明光学系のコリメーションアングルに基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項5、または、請求項6記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法。
  8. 前記照明光学系の開口数を、0.005乃至0.04とする
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一に記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法を検査工程として含む
    ことを特徴とするプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法。
  10. 所定のパターンが形成され、請求項5乃至請求項8のいずれか一に記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの検査方法によって検査されたプロキシミティ露光用フォトマスク、または、請求項9記載のプロキシミティ露光用フォトマスクの製造方法によって製造されたプロキシミティ露光用フォトマスクを用い、前記露光機によるプロキシミティ露光を行う
    ことを特徴とするパターン転写方法。
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