JP2009133460A - 流体ダンパ - Google Patents

流体ダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP2009133460A
JP2009133460A JP2007311832A JP2007311832A JP2009133460A JP 2009133460 A JP2009133460 A JP 2009133460A JP 2007311832 A JP2007311832 A JP 2007311832A JP 2007311832 A JP2007311832 A JP 2007311832A JP 2009133460 A JP2009133460 A JP 2009133460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed position
position member
casing
operating shaft
convex portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007311832A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4859066B2 (ja
Inventor
Tei Ri
丁 李
Hironori Ri
浩典 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoei Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoei Kogyo Co Ltd filed Critical Kyoei Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007311832A priority Critical patent/JP4859066B2/ja
Priority to TW097144465A priority patent/TWI344521B/zh
Publication of JP2009133460A publication Critical patent/JP2009133460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4859066B2 publication Critical patent/JP4859066B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F5/00Braking devices, e.g. checks; Stops; Buffers
    • E05F5/06Buffers or stops limiting opening of swinging wings, e.g. floor or wall stops
    • E05F5/10Buffers or stops limiting opening of swinging wings, e.g. floor or wall stops with piston brakes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/20Application of doors, windows, wings or fittings thereof for furniture, e.g. cabinets

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】従来とは異なる構造によって急激な負荷を柔らかく受け止めることのできる流体ダンパを提供する。
【解決手段】流体を満たしたケーシング10を作動軸12が前後動する構造であり、作動軸の所定位置には定位置部材22を設けてケーシングを前後A,Bに分け、該両室を連通させる定位置部材連通路22Hを有し、定位置部材の外周とケーシングの内面との間には、定位置部材連通路と比較して小さな流路が設けられており、定位置部材に対面して作動軸上を前後移動可能な移動部材24を有し、該移動部材は、最も突出して弾力性を有する凸部と、該凸部よりも低い低部とを有し、低部は定位置部材に当接した場合に定位置部材連通路を介する前記両室の連通を不能にでき、ケーシングの室内には弾力性ブロック16が配設されており、弾力性ブロックは流体の圧力によって収縮と復元が可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は流体ダンパに関する。
流体ダンパは各種分野に利用されており、下記の特許文献1や特許文献2にその一種の液体ダンパの例がある。前者では、折畳みテーブルに利用したものであり、水平使用位置と垂直収納位置との間で天板を回動する際、各回動端において衝撃が発生しないように回動抵抗を付与している。後者では、ドアクローザーに利用しており、ドアを開ける場合は抵抗が小さくなって軽く開けられるが、閉める際には、衝撃的に閉まらないように抵抗を大きくしてゆっくりと閉める工夫をし、閉塞終端では、抵抗を小さくして確実に閉鎖できるように工夫している。また、本件発明に改良する前の本出願人による流体ダンパが下記特許文献3に開示されている。
特開2004−135725号公報 特開2003−193740号公報 特開2007−46729号公報
しかし、流体ダンパはその目的に応じて種々の構造によって種々の抵抗変化作動をさせることができる。例えば、流体ダンパを適用したキャビネットにおいて、引き出した抽斗を勢い良く押し込んだ場合でも、抽斗の収納終了近くにおいて流体ダンパが作動し始める場合、まずその抽斗収納の強すぎる勢いを吸収して抽斗が勢い良く筐体にぶつかることを防止し、柔らかい収納感覚を持たせて収納を完了させることができると、より高級感のあるキャビネットになる。こうした作用を奏する流体ダンパとして、上記特許文献3の構造もあるが、これに代わる構造、或いは特許文献3の構造よりも更にソフトな収納感を達成できる構造の流体ダンパとしたい。
本発明の解決しようとする課題は、従来とは異なる構造によって急激な負荷を柔らかく受け止めることのできる流体ダンパを提供することである。
第1の発明では、流体を満たしたケーシングの室内を、該ケーシングの長手方向に沿って作動軸が前後動する構造であり、該ケーシングの室内径寸法は前記長手方向に沿った作動軸の作動範囲において一定であり、前記作動軸の所定位置には定位置部材を設けており、該定位置部材は前記ケーシングの室を前後2つに分けると共に、該両室を連通させる定位置部材連通路を有し、前記定位置部材の外周とケーシングの内面との間には、前記定位置部材連通路と比較して小さな小流路が設けられており、該定位置部材とその後方所定位置との間の作動軸上を前後移動できる移動部材を有し、該移動部材は、前記定位置部材に対面する対面側領域において該定位置部材側に最も大きく突出した凸部を有し、該凸部は前後方向に弾力性を有して圧縮と復元の可能な弾力性部材であって、該凸部が定位置部材に当接しても前記定位置部材連通路を介する前記両室の連通を不能にすることはなく、前記定位置部材に対面する対面側領域において、前記凸部よりも低い低部を有し、該低部は前記凸部の圧縮によって定位置部材への当接が可能であると共に、定位置部材に当接した場合に前記定位置部材連通路を介する前記両室の連通を不能にでき、ケーシングの室内には弾力性ブロックが配設されており、該弾力性ブロックは流体の圧力によって収縮と復元が可能であることを特徴とする流体ダンパを提供する。
本願のケーシングは、円筒とは限らず、横断面が矩形状のものでもよい。従って、定位置部材や移動部材も円形とは限らず、矩形状等の形状も含まれる。また同様に、径という表現をしているが、円形以外の矩形等に対しては作動軸からの離隔距離を表わしている。また、ここでの一定とは、数学的な意味の厳密さは要せず、略一定の意味である。しかし、上記小流路としての流体抵抗の意義を無くするような大きな隙間δ(後述の図7)になってしまう径寸法の大きな変動は含まない。具体的には、ケーシングを型成形する場合に、型抜きのために抜き方向に僅かにテーパをつけることがあるが、この程度は本願で述べる一定である。
弾力性ブロックとしては発泡性ウレタン樹脂等がある。流体が内部に侵入しないためには、弾力性ブロックの内部の各孔同士は殆どが弾力性ブロック表面にまで開口するようには互いが連通していない。
第2の発明では、第1の発明の作動軸を前側方向又は後側方向に付勢する付勢手段を設けるよう構成する。
第3の発明では、第1の発明の前記移動部材は、全体が前記定位置部材よりも柔軟な弾力性部材で形成されており、前記凸部は前記作動軸に近い径方向の中央側に位置し、前記低部は該凸部よりも径方向の外側に位置しているよう構成する。
第4の発明では、第2の発明の前記移動部材は、全体が前記定位置部材よりも柔軟な弾力性部材で形成されており、前記凸部は前記作動軸に近い径方向の中央側に位置し、前記低部は該凸部よりも径方向の外側に位置しているよう構成する。
第5の発明では、第4の発明の前記弾力性部材で形成された移動部材を前記定位置部材との間に挟む位置に設けられ、該移動部材よりも硬質な部材で形成され、該移動部材と同等以上の径方向寸法を有する受け部材を作動軸に固定しているよう構成する。
第1の発明では、作動軸を介して緩やかな外力が作用する場合は、その外力に応じた流体上昇圧力によって移動部材が定位置部材に押し付けられるが、最も突出した移動部材の凸部が大きく潰れる程の圧力上昇ではなく、移動部材の低部は定位置部材と離隔したままである。従って、定位置部材連通路を介した両室の連通が可能なため、流体ダンパの抵抗は小さい。
一方、作動軸を介して急激な外力が作用する場合は、その外力に応じた流体上昇圧力によって移動部材が定位置部材に押し付けられ、その凸部が大きく潰れて移動部材の低部も定位置部材に押し付けられる。従って、定位置部材連通路を介した連通が不可能になり、急激に圧力上昇した側の室内流体は小流路を介して他方の室に流れるのみであるため、流体ダンパの抵抗力は大きい。即ち、急激な外力を受け止めることができる。しかし、それだけではなく、その上昇圧力によって弾力性ブロックが体積変化するため、その急激な外力を緩和しつつ柔らかい感じで受け止めることができる。
また、作動軸の進入や後退によって作動軸がケーシングに出入りする体積変動分、ケーシング内の流体の体積が変動する必要性が生じるが、特に流体が液体の場合は液体自身ではその体積変動の吸収は困難であり、こうした体積変動を弾力性ブロックが吸収できる。
第2の発明では、付勢手段を設けると、作動軸を元の位置に押し戻すことができるので、流体ダンパを自動的に繰り返し使用できる。
第3と第4の発明では、移動部材はその全体を柔軟性部材で形成するため製造が容易になる。
第5の発明では、付勢手段によって作動軸を元の位置まで押し戻すことができるが、この押し戻す際、弾力性部材で形成された移動部材は流体の圧力によって定位置部材から離隔する方向に押されて変形するが、該移動部材よりも硬質な部材であって該移動部材と同等以上の径方向寸法を有する受け部材の存在によって受け止められるため、移動部材はその形状を保持でき、繰り返し使用する場合の耐久性が向上する。
図1は、ピストン・シリンダ機構と類似の本発明に係る流体ダンパの一つの液体ダンパ40を装着した家具の断面による側面図であり、図2は図1の家具のダンパ部を下方から見た図であり、図3は図1に使用の液体ダンパに外力が作用していない場合の全体構造を示す縦断面図であり、図4は急激に外力が作用した図であって、図3とは異なる状態の図であり、図5は図4から状態変化した図であり、図6は図5から更に状態の変化した図であり、図7は図3の要部拡大図であり、図8は図4の要部拡大図であり、図9は図5の要部拡大図である。
図1の家具50は、例えば、台所の収納庫である。天板50Aの裏面手前部に、以下に説明する液体ダンパ40がホルダ48に収納保持されて設けられている。50Bは側板であり、液体ダンパ40は蝶番を介する片開き又は両開きの扉50Cが閉まる際に、その閉鎖の勢いを吸収して静かに閉鎖させる機能を有する。
液体ダンパの構造は、シリンダに相当し、この例では円筒形状であるケーシング10の内壁面10Aを規定するケーシングの室内径寸法は、作動軸12の作動範囲内において、長手方向位置に拘わらず一定である。作動軸12は図3ではケーシングの右側から左方向に進入し、付勢手段としてのコイルバネ20の作用で、左から右方向に退く進退を行い得る。
ケーシング10内には作動流体としてのオイルが封入されており、部材28は作動軸12の作動によるオイル漏れを防止するためのシール部材であり、部材29はシール押さえ部材である。
作動軸の外部側端部には外部からの衝撃力を直接受ける部位としてゴム部材18が装着されている。また、内部側端部には、外周面が概ねケーシング10の内壁面10Aに近接する円柱体形状の定位置部材22が装着されており、これは作動軸と共に移動する。この定位置部材に一体化されており、作動軸12とは反対側に、中心軸部12’が突出形成されている。中心軸部12’も本願で言う(広い意味での)作動軸の一部である。
この定位置部材はケーシングの室を左室Aと右室Bとの2つに分けるが、左室と右室とを充分に連通させる断面積や数を有する定位置部材連通路22Hを設けている。前記中心軸部12’の(左側)先部には、例えば図10に示すような受け部材26を装着している。この受け部材26と前記定位置部材22との間にウレタン樹脂等の弾力性部材であって圧縮と復元の可能な柔軟な部材からなる移動部材24を配設している。この受け部材は移動部材24の外径よりも幾分大きな外径を有している。また、この受け部材はコイルバネ20の一端部を受け止めてもいる。
左室Aの左端部には、円筒状のケース14に収容された発泡性ウレタン樹脂等の多孔性の弾力性ブロック16が配設されており、これはオイル圧力によって収縮、復元が可能である。多孔の各孔には気体(空気)が封入されている。ケーシング10内のオイルは弾力性ブロックの内部には浸入しないでその圧力によって多孔を潰しつつソフトな圧縮と復元が可能となる。内部の多孔の多くが互いに連結されることなく、独立的に存在しているため、気体が抜け出ないと共にオイルが孔内部に浸入することを防止できる。
前記移動部材24は、作動軸に近い径方向中央側に位置して、作動軸の一部である中心軸部12’を取り囲むように凸部24Tを設けている。また、この凸部24Tの外側の環状溝24Kを介した外側領域に、該環状溝よりも高いが、前記凸部よりも低い低部24Lを設けている。
移動部材はこの例の形態の他、金属板等の硬質部材を基盤材、例えば円板状の基盤材とし、その円板の前面に弾力性部材を一体的に設け、上記のような凸部と低部を設けたものでもよい。この場合は、当該移動部材はその基盤材によってその基本形状を維持できるため、移動部材を受け止めるための受け部材26は無くてもよい。即ち、図3等に示す受け部材26は、単にコイルバネ20の一端部を受け止める機能だけの部材としてよい。また、上記環状溝24Kの存在しない(溝の埋まった状態の)移動部材形状であってもよい。
この例の円柱体形状の定位置部材22には、その所定半径の位置に円周方向に等間隔に並んだ複数個の長手方向貫通孔からなる定位置部材連通路22Hを設けており、前記移動部材22の凸部24Tは前記所定半径よりも小さな半径位置に形成されている。また、前記低部24Lは定位置部材22の端面であって、定位置部材連通路の外側となる端面領域に対面している。
従って、作動軸の外部側端部のゴム部材18に、ケーシング内に作動軸を押し込む方向の急激な外力が作用した場合は、図4及び図8に図示するように、移動部材24は、左室A内のオイルの急激な上昇圧力を、この例では、初期には受け部材26に設けられている貫通孔26Hを介して左側から受け、移動部材24の凸部24Tが定位置部材22の端面に押し付けられて潰れ、やがて受け部材26と移動部材24との間の隙間全体から上昇圧力を受けて更に潰れる。こうして当該凸部よりも低かった移動部材周辺部の低部24Lも、定位置部材連通路22Hの外側の定位置部材の端面に押し付けられる。
このため、定位置部材22の定位置部材連通路22Hを介する左室Aと右室Bとの圧力差によるオイル流れは起こらず、定位置部材22の外周面とケーシング10内面10Aとの小さな隙間δによる小流路22SHを介して流れるのみである。従って、左室Aの上昇圧力は低下し難く、強い外力を受け止めることができる。ケーシング内径が10mm程度の場合、前記小さな隙間δは例えば50μm程度と小さい。
この場合、前記弾力性ブロック16が前記上昇圧力によって多孔を潰しつつソフトな感じに圧縮変形する。従って、強い急激な外力もソフトに受け止められる。
この弾力性ブロック16の圧縮変形と、前記小流路22SHを介する流れとの両方の作用で、左室A内の圧力は徐々に下がる。このため、移動部材24の凸部24Tの大きな圧縮変形が幾分回復し、図5や図9に示す状態になる。即ち、低部24Lは定位置部材22の端面との当接状態が解除される。このため、低部と定位置部材端面との間に流路ができ、定位置部材連通路22Hを介したオイルの流れが可能となる。従って、左室Aと右室Bとの圧力差を急速に低減でき、作動軸12の進入に大きな抵抗が無くなる。
この場合、左室Aに在るコイルバネ20が圧縮されて復元しようとする付勢力は作動軸12を元の状態の外(右方向)に押し出そうとするが、この力は、図1の家具50の扉50Cの蝶番に設けられている扉を閉じる作用の図示しないバネによって打ち消すことができる。実際に作動軸12が最後の終端位置まで進入できるのはこの蝶番のバネ力の作用による。
こうしてやがて凸部24Tの圧縮変形が元の状態に伸びきり、作動軸ストロークの終端位置である図6の状態になる。この図6の状態を維持する力は、上記の蝶番のバネ力である。この蝶番バネ力に対向した人の力で扉50Cを開放させれば、コイルバネ20の作用で作動軸12を自動的に図3の状態に押し戻す。この押し戻しの最中には、右室Bのオイルが定位置部材22の定位置部材連通路22Hを介して左室Aに流れるため、特別な大きな抵抗を示すこともなく、コイルバネ20の力で押し戻せる。この押し戻しの際に、全体が柔軟な弾力性部材で形成されている移動部材24は左側の受け部材26に押し付けられてその円板状の形状が保持される。
なお、図6の状態の弾力性ブロック16の、元の図3のサイズからの縮み体積は、ケーシング内に進入した作動軸12の体積増分と同じである。
外力が弱い場合は左室Aのオイルの圧力上昇が小さく、移動部材24の凸部24Tが図4(図8)のように強く潰れる状態を経ることなく、図5(図9)の潰れ状態となる。従って、左室Aのオイルは右室Bに充分に流れるので、流体ダンパは作動軸の進入に対して軽い抵抗しか示さない。
以上の実施例における移動部材24は、外力を受けていない通常時の状態で、定位置部材22と受け部材26とに丁度挟まれて前後に隙間が無い状態を描いているが、定位置部材22と受け部材26との間隔が、移動部材24の最大厚さを越える寸法であって、外力を受けていない通常時の状態の移動部材と定位置部材との間に隙間が存在する形態であってもよい。
以上の例とは異なり、本願発明の流体ダンパを抽斗に適用する図11の例を以下説明する。ケーシング10は、図3等に示すものと同じ円筒形としてもよいが、ここでは断面形状が矩形状の薄型のケーシングにしている。従って、定位置部材22、移動部材24、受け部材26も左右何れかから見た端面形状は円形ではなく矩形状であるが、こうした形状は本願発明本質ではない。その他、上記収納庫用の例と異なる事項としては、コイルバネ20が右室Bに設けられて、作動軸12を左室A側に付勢している。また、作動軸12が定位置部材22、移動部材24、受け部材26を貫通しており、定位置部材22と受け部材26は、作動軸との装着位置が一定に保持されている。
移動部材24の作用は同様であるため、ここでは省略する。
ケーシング外に出ている作動軸12の頭部12Hを、例えば、図12で説明するキャビネットに設けた抽斗の自動引き込み装置に対して取り付ける。こうすると、上記収納庫の場合の例の説明から分かるように、引き出す際は非常に軽く引き出せ、収納する場合、勢いよく収納しても、自動引き込み装置が作動し始めた際にオイル抵抗は最も強い抵抗を呈し、弾力性ブロック16の圧縮作用を伴ってソフトな感じにその勢いを受け止める。その後は、強かったオイル抵抗が急に小さくなるため、コイルバネ20の付勢力による自動引き込み力で抽斗を収納できる。
図12は自動引き込み装置の一例を示す図である。例えばキャビネットの抽斗に設けた凸状部32が係合できる凹部34Aを有するスライド部材34を使用した装置である。例えば、ケーシング10と同じ幅のレール部材30の一方の壁面30Aと他方の壁面30Bとの間に配設されて長手方向にスライド移動できる。液体ダンパの作動軸12の頭部12Hを、スライド部材のケーシング側端部に、後述の傾斜を可能にさせるべく回転可能に係合させ、作動軸はスライド部材の長手方向移動に追随して進退する。レール部材30の前記他方の壁面30Bの適宜位置には係合孔又は係合凹所30Hを形成している。一方、スライド部材34には、壁面30Bに対面する側に係合凸部34Bを設けている。
更には、前記凹部34Aに係合した凸状部32から受けるスライド部材34に対する引張力の作用点が、作動軸12の中心軸線よりも壁面30A側に偏寄した位置に位置して、図上で右方向(抽斗開放方向)の抽斗移動によって、スライド部材34には図上で時計回り方向のモーメントMが生ずる。従って、スライド部材が右方向に移動中は係合凸部34Bは常に壁面30Bを押圧しており、前記係合孔30Hに至ると該係合孔に侵入して係合する。その結果、スライド部材は34’で示すように傾斜し、凸状部32は凹部34Aとの係合が外れて係合孔の位置にスライド部材を残したまま抽斗を引き出し切るまで右方向に移動する(番号32’で示す)。
スライド部材が上記34’で示す位置に在る場合は、ケーシング10から作動軸12が最も引き出された位置に在る。更には、コイルバネ20が最も圧縮された状態になる。この後、抽斗が収納される場合、抽斗を人の手で押し込むが、その凸状部32が凹部34Aにおける押し込み終端側壁面(図12における左側壁面)を押すと、今度はスライド部材には図上で反時計方向のモーメントが生じ、係合凸部34Bと係合孔30Hとの係合を解除させる。その後は、抽斗を人が押し込まなくても、既述のコイルバネの付勢力によって自動的に引き込む。抽斗を引き込んだ最終位置では、スライド部材34は図12の左側に示す位置に在り、作動軸は進入終端位置となる。
自動引き込み機構は他の形態のものでもよく、図12の形態に限定されない。
図13は作動軸12を引き出す際に急激な引き出し力が作用する場合に本発明流体ダンパを使用する構造例であるが、図11と異なるのは、右室Bの側に移動部材24と受け部材26とを配設していることである。その作用は最初の収納庫の例の説明から明らかであるので、ここでは省略する。
本発明は、開き扉、引戸、抽斗等を有する家具やドア等に利用できる。
図1は、本発明に係る流体ダンパを装着した家具の断面による側面図である。 図2は図1の家具のダンパ部を下方から見た図である。 図3は図1に使用の流体ダンパに外力が作用していない場合の全体構造を示す縦断面図である。 図4は急激な外力が作用した状態であって、図3とは異なる状態の図である。 図5は図4から状態変化した図である。 図6は図5から更に状態の変化した図である。 図7は図3の要部拡大図である。 図8は図4の要部拡大図である。 図9は図5の要部拡大図である。 図10は受け部材の斜視図である。 図11は本発明に係る流体ダンパを他の形態で使用する例の構造を示す縦断面図である。 図12は自動引き込み装置の説明図である。 図13は本発明に係る流体ダンパを他の形態で使用する例の構造を示す縦断面図である。
符号の説明
10 ケーシング
12,12’ 作動軸
16 弾力性ブロック
20 コイルバネ(付勢手段)
22 定位置部材
22H 定位置部材連通路
22SH 小流路
24 移動部材
24L 低部
24T 凸部
26 受け部材

Claims (5)

  1. 流体を満たしたケーシング(10)の室内を、該ケーシングの長手方向に沿って作動軸(12)が前後動する構造であり、
    該ケーシングの室内径寸法は前記長手方向に沿った作動軸の作動範囲において一定であり、
    前記作動軸の所定位置には定位置部材(22)を設けており、該定位置部材は前記ケーシングの室を前後2つ(A,B)に分けると共に、該両室を連通させる定位置部材連通路(22H)を有し、前記定位置部材の外周とケーシングの内面との間には、前記定位置部材連通路と比較して小さな小流路(22SH)が設けられており、
    該定位置部材に対面して配設され、該定位置部材と所定位置との間の作動軸上を前後移動できる移動部材(24)を有し、
    該移動部材は、
    前記定位置部材に対面する対面側領域において該定位置部材側に最も大きく突出した凸部(24T)を有し、該凸部は前後方向に弾力性を有して圧縮と復元の可能な弾力性部材であって、該凸部が定位置部材に当接しても前記定位置部材連通路を介する前記両室の連通を不能にすることはなく、
    前記定位置部材に対面する対面側領域において、前記凸部よりも低い低部(24L)を有し、該低部は前記凸部の圧縮によって定位置部材への当接が可能であると共に、定位置部材に当接した場合に前記定位置部材連通路を介する前記両室の連通を不能にでき、
    ケーシングの室内には弾力性ブロック(16)が配設されており、該弾力性ブロックは流体の圧力によって収縮と復元が可能である
    ことを特徴とする流体ダンパ。
  2. 作動軸を前側方向又は後側方向に付勢する付勢手段(20)を設けている請求項1記載の流体ダンパ。
  3. 前記移動部材は、全体が前記定位置部材よりも柔軟な弾力性部材で形成されており、前記凸部は前記作動軸に近い径方向の中央側に位置し、前記低部は該凸部よりも径方向の外側に位置している請求項1記載の流体ダンパ。
  4. 前記移動部材は、全体が前記定位置部材よりも柔軟な弾力性部材で形成されており、前記凸部は前記作動軸に近い径方向の中央側に位置し、前記低部は該凸部よりも径方向の外側に位置している請求項2記載の流体ダンパ。
  5. 前記弾力性部材で形成された移動部材を前記定位置部材との間に挟む位置に設けられ、該移動部材よりも硬質な部材で形成され、該移動部材と同等以上の径方向寸法を有する受け部材を作動軸に固定している請求項4記載の流体ダンパ。
JP2007311832A 2007-12-01 2007-12-01 流体ダンパ Expired - Fee Related JP4859066B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311832A JP4859066B2 (ja) 2007-12-01 2007-12-01 流体ダンパ
TW097144465A TWI344521B (en) 2007-12-01 2008-11-18 Damper using fluid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311832A JP4859066B2 (ja) 2007-12-01 2007-12-01 流体ダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009133460A true JP2009133460A (ja) 2009-06-18
JP4859066B2 JP4859066B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=40865528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007311832A Expired - Fee Related JP4859066B2 (ja) 2007-12-01 2007-12-01 流体ダンパ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4859066B2 (ja)
TW (1) TWI344521B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155578A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 川湖科技股▲分▼有限公司 緩衝装置及びそれを有する什器用蝶番
JP2017525907A (ja) * 2014-10-01 2017-09-07 ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. ダンパアッセンブリ
KR20200021980A (ko) * 2017-06-29 2020-03-02 드룩- 운트 슈프리츠구스베어크 헤티히 게엠베하 & 코. 카게 댐퍼

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6128636B2 (ja) * 2012-11-12 2017-05-17 カヤバ システム マシナリー株式会社 緩衝器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002284A (ja) * 1998-04-21 2000-01-07 Jarret Sa 弾性流体圧縮型ショックアブソ―バ
JP2003193740A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Nhk Spring Co Ltd ドアクローザー
JP2004135725A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Okamura Corp 回動抵抗手段付き折り畳みテーブル
JP2005188693A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nifco Inc ダンパ
JP2007046729A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Kyoei Ind Co Ltd 流体ダンパ
JP2007205494A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Fuji Latex Kk ショック・アブソーバ
JP2007303626A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kayaba Ind Co Ltd ダンパ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002284A (ja) * 1998-04-21 2000-01-07 Jarret Sa 弾性流体圧縮型ショックアブソ―バ
JP2003193740A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Nhk Spring Co Ltd ドアクローザー
JP2004135725A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Okamura Corp 回動抵抗手段付き折り畳みテーブル
JP2005188693A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nifco Inc ダンパ
JP2007046729A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Kyoei Ind Co Ltd 流体ダンパ
JP2007205494A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Fuji Latex Kk ショック・アブソーバ
JP2007303626A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kayaba Ind Co Ltd ダンパ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017525907A (ja) * 2014-10-01 2017-09-07 ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. ダンパアッセンブリ
JP2017155578A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 川湖科技股▲分▼有限公司 緩衝装置及びそれを有する什器用蝶番
US10145162B2 (en) 2016-03-02 2018-12-04 King Slide Works Co., Ltd. Damping device and furniture hinge comprising the same
KR20200021980A (ko) * 2017-06-29 2020-03-02 드룩- 운트 슈프리츠구스베어크 헤티히 게엠베하 & 코. 카게 댐퍼
KR102605570B1 (ko) * 2017-06-29 2023-11-23 드룩- 운트 슈프리츠구스베어크 헤티히 게엠베하 & 코. 카게 댐퍼

Also Published As

Publication number Publication date
TWI344521B (en) 2011-07-01
TW200930917A (en) 2009-07-16
JP4859066B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5284801B2 (ja) 汎用衝撃防止装置
JP4648390B2 (ja) 家具用ドア閉動作衝撃緩衝装置
JP4859066B2 (ja) 流体ダンパ
JP5270376B2 (ja) 家具用のダンパ
TWI645811B (zh) 可活動傢俱件及其緩衝裝置
JP2003210267A (ja) 家具の可動部分用エアダンパー
EP2546443A1 (en) Door damper buffer
EP2233672A1 (en) Automatic door closing hinge and double swing door structure
US20130145580A1 (en) Damping device for furniture parts
JP2007046729A (ja) 流体ダンパ
JP2002349622A (ja) 家具用緩衝具
JP5542390B2 (ja) 液体ダンパー装置
TW200912159A (en) Fluid damper
TWI641342B (zh) 緩衝裝置及包含有該緩衝裝置的傢俱件
AU2009250025A1 (en) Damper
US10094157B2 (en) Variable shock-absorbing damper for furniture hinge, with built-in pressure control means
KR100976011B1 (ko) 가스 스프링
JP4916012B2 (ja) 流体ダンパ
JP2008156906A (ja) 折り戸開閉装置
JP2006189151A (ja) ダンパー
JP2008267493A (ja) 往復動作する作動軸のシール構造
KR100875757B1 (ko) 유압댐퍼
JP6708852B2 (ja) ドアクローザ
KR200435106Y1 (ko) 도어용 충격 완화장치
JP2003336424A (ja) ドアチェック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees