JP2009133176A - 防水シート連結固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】レジャーや催し物等での敷物として、あるいは工事現場での覆いなどに利用されている防水シートの利用価値をより高めるため、簡単にシートを連結して広く使用でき風雨その他の異物の混入をも防ぐことができるよい連結具を提供する。
【解決手段】上側と下側とから成る一対の長尺板材を相対して内側方向に湾曲させ、下側の長尺板材の中央縦方向に木板を装着するとともに外側から内側方向に複数本のボルトを貫通装着、上側の長尺板材にはボルトと相対する位置にボルト孔を、他の部分に複数個の釘孔を設け、両長尺板材の縁同士を密着保持させるナットを装着した防水シートの連結固定具である。
【選択図】図1
【解決手段】上側と下側とから成る一対の長尺板材を相対して内側方向に湾曲させ、下側の長尺板材の中央縦方向に木板を装着するとともに外側から内側方向に複数本のボルトを貫通装着、上側の長尺板材にはボルトと相対する位置にボルト孔を、他の部分に複数個の釘孔を設け、両長尺板材の縁同士を密着保持させるナットを装着した防水シートの連結固定具である。
【選択図】図1
Description
本発明は、防水シート同士を連結して広いシート面積を確保する連結具に関するものである。
防水シートは一般に戸外でのレジャーや催し物等で座ったり物を置くための敷物として利用される他、工事中の建物の囲い、傾斜地における土砂崩壊防止工事などの養生、あるいは雨に濡れるのを嫌う建築資材の覆いなど、防水、防塵、防風、防音、塗料の飛散防止等に広く使用されている。
防水シートは一辺が小さいものでは2m弱から大きいものでは9m四方くらいまであるが、それ以上のシート面積を必要とする場合には、シート周縁部に設けられている複数個の丸孔にロープや針金を通してシートを相互に連結したり、地面に広げて使う場合にはシートを重ねた部分に石や鉄材などの重石を乗せて面積を広げていく方法が一般的である。
このようなシートの重ね方では、天気がよく無風状態のときには特に支障はないが、強い風が吹くとめくれてしまったり、降雨があれば連結してあるシートとシートの隙間から雨水が内部に浸入したりする不具合が発生する。この欠点を補うために考えられたアイデアとしては、防水シートの縁同士をパイプの表面上で重ね合わせ、その上から押さえカバーを嵌め込むことで雨水の浸入を防ぐもの(特許文献1参照)があるが、シートがパイプを骨組みにして広げられていくためにシート全体として安定してはいるものの、組み立て後に移動する場合には大きすぎて取り扱いにくいことと、凹凸のある物体を覆うと不必要な空間が生まれて風等が入り込みシートがめくれるおそれがあることなど、不都合な点がみられる。
特開2004−3156号公報
本願発明の防水シート連結固定具は、上記の不具合を取り除き、防水、防塵等はもちろんのこと、軽量で移動や運搬が容易にでき、かつ覆われる物体の細かな凹凸にも十分なじんで対応できる連結固定具を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、上側と下側とから成る一対の長尺板材を相対して内側方向に湾曲させ、下側の長尺板材の中央縦方向に木板を装着するとともに外側から内側方向に複数本のボルトを貫通装着、上側の長尺板材にはボルトと相対する位置にボルト孔を、他の部分に複数個の釘孔を設け、両長尺板材の縁同士を密着保持させるナットを装着したことを特徴とする防水シート連結固定具である。
防水シート連結固定具は、直径6〜8cm程度の塩ビ管を縦方向に四等分したような形状で湾曲断面を有する長尺の板材で、シートの下側に位置するシート受け部材と上側に位置するシート押さえ部材の2本を一対(以下、連結固定具という)として使用する。
長尺板材の断面形状は必ずしも真円の一部を形成している必要はなく、シート受け部材とシート押さえ部材とを重ね合わせナットで締め付けたときに、両部材の両縁に沿って力がかかる形状であれば例えばコの字形の断面など他の形状でもよい。
連結固定具の両部材には相対する位置にボルト孔を設ける。一組の連結固定具には通常2個所のボルト孔にとどめ取り扱いやすい短めの長さにしているが、場合によっては3個所以上のボルト孔を有するより長い連結固定具にすることも可能である。また、シート上側に来るシート押さえ部材にはボルト孔の他に数個の釘用の小孔をあけ、シートの下側に来るシート受け部材内側中央にはシート押さえ部材から打つ釘を受ける木製の釘受け板を装着する。釘受け板は接着剤で固着するか木ネジで留めて使用する。
防水シート周縁部に設けられている丸孔相互間の間隔は同一シートでも1センチ前後のずれがあるため、シート受け材とシート押さえ材にあけるボルト孔は、この間隔のずれを考慮して長尺縦方向に長い孔をあけておく方が対応に便利である。
連結固定具はシートとシートの合わせ目に取り付ける器具であり、ねじれや曲げに強くかつコストが安く軽量の素材が好ましい。塩化ビニールなどの合成樹脂が適当であるが、アルミや鉄などの金属を使用しても構わない。
連結固定具の長さにこれといった制限はなく2m以上のものでも構わないが、上述したように実際の取り扱いやすさを考え、本願発明の連結固定具では1組の連結固定具にボルト用穴2組ずつを有する長さとし、シート上での使用部位、シートの大きさにより2m以下のA、B、C3種類の長さのものを用意することとした。この3種類があればどのタイプのシートにも適用できる。概略であるがAの長さは128cm、Bが163cm、Cが193cmである。この長さはシート周縁部にあけられている丸孔と丸孔との間隔を83cmとして算出してある。
実際に防水シートに連結固定具を取り付ける場合、連結したシートを折り畳んで移動したり保管する場合のことを考慮に入れ、隣り合う連結固定具間には2〜3cm程度の隙間のある方が取り扱いやすい。この基準により算出した3種類の連結固定具の長さは、シートの端から装着するAはシート端と丸孔間の長さ5cm+2個の丸孔間の長さ83cm+2個の丸孔間の長さの半分40cm=128cm、同様にBはシートの中間に使用するもので、40cm+83cm+40cm=163cm、Cは他の連結固定具と交差する所に使用するもので40cm+83cm+40cm+交差直前で他の連結固定具の幅の半分を差し引いた長さと隙間を考慮に入れた30cm=193cmである。
連結固定具下側のシート受け部材には、内側の中央に釘受け板を装着し固定する。この板はボルト同様、連結固定具とシート間の密着度を高めるために打つ釘を受けるためのものである。板は2本のボルト間に装着することも、一本の連結固定具を通して装着することも可能である。
連結固定具のシート受け部材には外側からボルトを挿入し内側からナットで留める。このボルトに重ねた2枚のシートの丸孔を通し、シート押さえ部材をかぶせて別のナットで留めるが、この別ナットは一般的なナットでも構わないが、先端にリングが付いたナットを用いればリングにロープなどを通して近くの建設用パイプや立ち木、石などに結び付けることができて都合がよい。
請求項2に記載の発明は、上側および下側の長尺板材の内側両縁近くに縦方向の帯状仕切りを設け、上側の長尺板材には帯状仕切りと縁部との間にクッション材を縦方向に装着したことを特徴とする請求項1記載の防水シート連結固定具である。
防水シート連結固定具のシート押さえ部材の役割は、シート受け部材と一体となってシート2枚の重なり部分を挟み込み両シートを連結した状態で保持するとともに、シート内への風雨や砂、塵などの浸入を防止することにある。連結固定具の両部材の縁に沿って帯状仕切りを設けることにより部材の強度を増すとともに、シート上側に来るシート押さえ部材の縁と帯状仕切り間にゴムなどのクッション材を装着することで、より一層シートと両部材との密着度を高めて風雨等の浸入被害を減らすのに役立つ。
本願発明の防水シート連結固定具は以上述べたような構成からなり、以下の効果が期待できる。
防水シートを簡単につなげて広い範囲に伸ばしていくことができ、同時に雨、砂、塵等の浸入を防ぐほか、風によるパタパタ音やめくれを防止することができる。また、リング状のナットにロープを通して建設現場のパイプや立ち木、石、杭などに結わえておけば、シートが風で飛ばされることもなく目を離していても安心である。
シート押さえ部材、シート受け部材ともにおおむね平たい形状をしており、かつ樹脂製のものは柔軟性があり、1本の長さも2m以下と短いため取り扱いが楽で、覆う物の形状に多少の凹凸があってもその形になじみやすく、隙間を少なくしてしっかりと覆うことが可能である。
本連結固定具は構成部品が短いため小さく折り畳んで運ぶことが可能で、組み立てたシートを保管するにも余分なスペースをとらず保管しやすい。
以下、本願実施の一例として4枚の防水シートを連結する場合の最良の形態について、図1〜4を参照しながら説明する。図1は防水シート連結固定具3種類のうちの1つであるシート端部を起点として使用する連結固定具を示す斜視図、図2は図1の端部付近の拡大斜視図、図3は2枚の防水シートを重ねて連結固定具を装着した状態を示す断面図、図4は4枚のシートを連結した状態を表わすイメージ平面図である。なお、本説明に使用する防水シートは丸孔と丸孔間の距離が83cmのシートを使用する。
本項では、丸孔11が縦に4個、横に5個並んでいる防水シートを使って説明する。どのシートとどのシートから連結していくかの決まりはないが、まず図4において防水シート10の(a)と(b)を長い方の一辺で連結する場合について説明する。まず図3で示すように2枚のシートの縁同士を重ね合わせ、重ねたシートの下からボルト3を2個の丸孔11に通す。次にその上からシート押さえ部材2をかぶせ、ボルト3の頭にリング状ナット4を嵌め締め付ける。この工程を2回やることで1枚のシートの連結ができる。このときに使用する連結固定具は、シートの端を起点とする長さ128cmの連結固定具A2−1を1本、続いて長さ193cmの連結固定具C2−2を1本である。(連結固定具Bは本例では使用しない)
両シートの丸孔11付近の重ね合わせは丈夫でしっかりしているものの、丸孔と丸孔間のシート重ね具合をより堅固にするため、シート押さえ部材2に設けた釘用小孔7から釘を打ち、両シートを貫通させて釘受け板5で留める。このとき打つ釘はシートのずれを防ぐ補助的な留め具として打つものであり、細い釘で十分である。
続いて防水シート10の(a)と(c)の短い一辺を連結する。連結方法は上記と同じであるが、使用する連結固定具は長さ128cmの連結固定具A2−1を2本である。次に(b)と(d)の短い一辺を連結する。使用連結固定具は(a)と(c)の連結同様、連結固定具Aを2本であるが、4枚のシートが重なる中心部分では連結固定具A2−1の先端を2本重ねてリング状ナット4で留める。最後に(c)と(d)の長い一辺を連結して4枚のシートの連結が完了する。連結完了後のシートで物体を覆う場合、シート周縁部に設けてある丸孔11に適宜ロープをくくりつけ、ロープの端を周囲の建設資材や立ち木、重石となる石などに結わえてシートのめくれや飛散を防ぐことができる。
防水シートを平面上に敷く場合はシートの重なり部分の重なり方について考慮する必要はないが、シートを山などの斜面または家の壁などの垂直面に垂らす場合には、高い方に位置するシートを上にして重ねるように注意すれば、雨水等の浸入をより確実に防ぐことができる。
1・・・・シート受け部材
2・・・・シート押さえ部材
2−1・・連結固定具A
2−2・・連結固定具C
3・・・・ボルト
4・・・・リング状ナット
5・・・・釘受け板
6・・・・ボルト孔
7・・・・釘用小孔
8・・・・帯状仕切り
9・・・・クッション材
10・・・防水シート
11・・・丸孔
2・・・・シート押さえ部材
2−1・・連結固定具A
2−2・・連結固定具C
3・・・・ボルト
4・・・・リング状ナット
5・・・・釘受け板
6・・・・ボルト孔
7・・・・釘用小孔
8・・・・帯状仕切り
9・・・・クッション材
10・・・防水シート
11・・・丸孔
Claims (2)
- 上側と下側とから成る一対の長尺板材を相対して内側方向に湾曲させ、下側の長尺板材の中央縦方向に木板を装着するとともに外側から内側方向に複数本のボルトを貫通装着、上側の長尺板材にはボルトと相対する位置にボルト孔を、他の部分に複数個の釘孔を設け、両長尺板材の縁同士を密着保持させるナットを装着したことを特徴とする防水シート連結固定具。
- 上側および下側の長尺板材の内側両縁近くに縦方向の帯状仕切りを設け、上側の長尺板材には帯状仕切りと縁部との間にクッション材を縦方向に装着したことを特徴とする請求項1記載の防水シート連結固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007341607A JP2009133176A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 防水シート連結固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007341607A JP2009133176A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 防水シート連結固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009133176A true JP2009133176A (ja) | 2009-06-18 |
Family
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JP2007341607A Pending JP2009133176A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 防水シート連結固定具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013112989A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Toyota Home Kk | 防水シートの設置構造 |
JP2020117936A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | ミサワホーム株式会社 | シート挟持具 |
-
2007
- 2007-11-30 JP JP2007341607A patent/JP2009133176A/ja active Pending
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JP2020117936A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | ミサワホーム株式会社 | シート挟持具 |
JP7287608B2 (ja) | 2019-01-23 | 2023-06-06 | ミサワホーム株式会社 | シート挟持具 |
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