JP2011202389A - 防水方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 利便性に優れ、低コストで簡易に、かつ、迅速に実施することができるとともに、設置現場に損傷を与えることなく、風雨時でも作業を確保することができる。
【解決手段】 屋上、バルコニー等の構造物1に雨除け部材10を設置して悪天候時における構造物1への防水工事その他の作業用のスペースを確保する。この場合、可撓性を有し、かつ、防水性を有する雨除け部材10を、構造物1の部位間に展張させて設置する。雨除け部材10を、構造物1の部位間に直接に挟持させて設置し、構造物1の屋外側に向けて膨らむように撓ませて構造物1の部位間に展張させる。雨除け部材10として、折り畳み又は巻き取り可能な部材を使用する。
【選択図】 図2
【解決手段】 屋上、バルコニー等の構造物1に雨除け部材10を設置して悪天候時における構造物1への防水工事その他の作業用のスペースを確保する。この場合、可撓性を有し、かつ、防水性を有する雨除け部材10を、構造物1の部位間に展張させて設置する。雨除け部材10を、構造物1の部位間に直接に挟持させて設置し、構造物1の屋外側に向けて膨らむように撓ませて構造物1の部位間に展張させる。雨除け部材10として、折り畳み又は巻き取り可能な部材を使用する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、ビル等の屋上等の構造物に防水シートを敷設する等して防水工事作業をする際に、雨天時等においても工事作業を円滑に行うための防水方法の改良に関し、特に、雨除け部材を様々な作業箇所に適切に、かつ、簡易に設置して作業を確保する防水方法に関するものである。
例えば、オフィスビルや学校、住宅等の屋上、バルコニー、ベランダ等の風雨に曝される構造物には、当該構造物の躯体や断熱材等の上に防水シートを敷設して、防水工事をすることが一般的である。この場合、防水シートの敷設箇所は、風雨に曝される箇所である結果、工事の作業中に降雨等があった場合には、雨中での作業を避けるために、工事を中断しなければならず、工事日程が天候に大きく左右されるという問題があった。
この場合、作業員が、風雨を気にせずに作業を行うこと自体は困難ではないとしても、防水工事という作業の性質上、設置箇所の防水性を確保するためには、また、施工面の良好な仕上がりを確保するためには、設置対象が乾燥した状態で作業を行う必要があるため、設置箇所が水に濡れた状態では作業自体を行うことができない。
このような事態を回避するため、ベランダやバルコニー内等に、風雨が侵入しないように、雨除けのための手段が種々提案されている。その一つとして、ベランダの床面から天井にかけて支持体を設置し、当該支持体にシート又はカーテンを取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1、2等参照)。しかし、防水工事は、床面を対象に行われるのが一般的であるため、このように床面に支持体を設置すると、当該箇所については防水作業を行うことができないと同時に、床面を損傷するおそれがある。
また、天候は急激に変化することがあるため、突然の風雨に対応するためには、支持体を設置する等して手間と時間を要していては、迅速に対応することができず、雨の降り出しに間に合わずに、作業対象面を濡らしてしまうおそれもある。
この点、構造物側に設置されている係止部や物干し竿等を利用して、シートやカーテンを設置することも提案されている(例えば、特許文献3、4等参照)。この手段によれば、確かに、床面への作業には支障がないが、シートやカーテン等をフック等の部材を使用して係止部や物干し竿等に連結すると、これらの係止部等の顧客の財産に傷を与えるおそれもある。同時に、雨除けのための手段の設置中には、係止部や物干し竿等を使用することができなくなる問題が生じ、特に、この問題は、工期が複数の日数に跨り、雨除け部材を数日間にわたって設置する必要がある場合においては、顧客の日常生活に与える支障がそれだけ大きくなるという重大な問題を発生させる。
更に、これらの従来技術では、シートやカーテン等を直線的にわたらせて配置するため、そのわたりの始点と終点との位置関係や距離によっては、これらのシートやカーテンに覆われる作業空間が狭小となり、雨除けのための部材が、工事作業の支障となるおそれもあった。この場合、これらのシートやカーテンが工事作業の支障とならないよう、屋外側へ向けて変位させるためには、これらのシートやカーテンが、自己保型性を有していないこともあって、ポール等の特別な部材を設置しなければならず、手間とコストを要する問題が生ずる。
また、防水工事の施工箇所は、一律ではなく、現場によって形状や寸法が異なるため、様々な現場に適切に対応できることが肝要となる。加えて、防水工事は、通常、作業者が、現場に赴いて行うため、雨除けのための手段の収納や運搬が困難であったり、設置に手間を要すると、適切に対応することができない問題がある。更には、工事期間中のみの仮設置による雨除けのために、特別な雨除け手段を用意して、コストをかけることは、工事費用節減の観点からも、好ましい事態ではないということができる。
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、利便性に優れ、低コストで簡易に、かつ、迅速に実施することができるとともに、設置現場に損傷を与えることなく、風雨時でも作業を確保することができる防水方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、屋上、バルコニー等の構造物に雨除け部材を設置して悪天候時における構造物への防水工事その他の作業用のスペースを確保する防水方法において、可撓性を有し、かつ、防水性を有する雨除け部材を、構造物の部位間に展張させて設置することを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、雨除け部材を、構造物の部位間に直接に挟持させて設置することを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、雨除け部材を、構造物の軒下の壁面と腰壁上の手摺り又は欄干との間に設置することを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、雨除け部材を、構造物の屋外側に向けて膨らむように撓ませて構造物の部位間に展張させることを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、雨除け部材として、折り畳み又は巻き取り可能な部材を使用することを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段において、雨除け部材として、樹脂製プレート又はエアクッションを使用することを特徴とする防水方法を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材を、構造物の部位間に展張させて設置することにより、雨除けを実現しているため、非常に簡易な作業で、迅速に、雨を除けることができると共に、雨除け部材が防水工事等の作業の使用となることがなく、雨除け部材として、可撓性を有し、かつ、防水性を有する部材を使用しているため、構造物に設置しても、当該構造物に損傷を与えるおそれが殆どない実益があるがある上に、雨除け部材の個数や形状等を設置現場の寸法や形状等に合わせて適宜設定することにより、様々な設置現場に適切に対応することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材を、構造物の部位間に直接に挟持させて設置しているため、雨除け部材の固定のための特別な部材を要することなく雨除け手段を固定して設置することができ、非常に簡易に、かつ、低コストに、雨除けを達成することができると共に物干し竿等の設置物を利用しないため、設置中であっても、これらの設置物の利用を妨げることがないと同時に、雨除け部材の固定のための部材が構造物を損傷させることがない実益がある。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材を、構造物の軒下の壁面と腰壁上の手摺り又は欄干との間に設置しているため、雨除け部材が、防水工事の作業対象面である床面に干渉することがなく、防水工事に影響を与えず、風雨を除けつつ、円滑に工事作業を行うことができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材を、単に、構造物の部位間に直線的にわたらせるのではなく、構造物の屋外側に膨らむように撓ませて構造物の部位間に展張させて設置しているため、雨除け部材内に大きな作業スペースを確保することができ、雨除け部材が、工事作業の支障となることがないと同時に、例えば、展張させる部位間の距離よりも長い雨除け部材を使用等することにより、直線上に復元しようとする復元力により構造物の部位間に固定することができ、特に、特別な部材を使用することなく、雨除け部材を屋外側に向けて膨らませつつ固定することができる点で、簡易に充分な作業スペースを確保することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材として、折り畳み又は巻き取り可能な部材を使用しているため、折り畳んだり巻き取ったりして容易に収納・運搬することができる一方、現場で簡易に展開して設置することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、雨除け部材として、樹脂製プレート又はエアクッションを使用することができるため、入手が容易で、かつ、非常に低コストで、効果的な雨除けを実現することができると同時に、これらの軽量性から運搬や設置等の取扱いの際の利便性も向上する実益がある。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1乃至図3は、本発明の防水方法を実施する状態を示し、この防水方法は、図1乃至図3に示すように、構造物1に雨除け部材10を設置して悪天候時における構造物1への防水工事その他の作業用のスペースを確保するものである。
より具体的には、本発明の防水方法は、例えば、マンションやアパート、戸建て等の居住用、また学校の校舎等の事業用のベランダやバルコニー等の構造物1に使用するのに特に適し、これらの床面への防水工事の対象となる構造物1を風雨から保護して、特に雨中等での防水工事を円滑に行う目的で使用されるものである。但し、その設置箇所には、特に限定はなく、バルコニーやベランダ以外の、例えば、屋根や、また、防水工事以外の工事の対象となる構造物1に使用することもでき、更には、必ずしも作業目的以外の目的で使用することを妨げるものではない。
(1.雨除け部材)
本発明の防水方法においては、図1乃至図3に示すように、雨除け部材10として、可撓性を有し、かつ、防水性を有するものを使用する。このような雨除け部材10の材質としては、樹脂製又は金属性を問わないが、軽量性を考慮すると、樹脂製の部材を使用することが望ましい。
本発明の防水方法においては、図1乃至図3に示すように、雨除け部材10として、可撓性を有し、かつ、防水性を有するものを使用する。このような雨除け部材10の材質としては、樹脂製又は金属性を問わないが、軽量性を考慮すると、樹脂製の部材を使用することが望ましい。
また、この雨除け部材10は、後述するように、構造物1の部位間に展張させるため、柔軟なシート材等ではなく、自己保型性を有していることが望ましい。以上を考慮すると、雨除け部材10としては、樹脂製で、かつ、硬質又は半硬質のプレート状の部材を使用することが望ましい。より好ましくは、軽量性を考慮して、中空状、発泡状等の硬質または半硬質のプレート状の部材であることが望ましい。このような雨除け部材10を使用することにより、構造物1に設置しても、雨除け部材10が、構造物1に損傷を与えるおそれが殆どない。
このような雨除け部材10としては、具体的には、例えば、紙ダンボールと同様の形態で、表裏層を形成するシート間に波形状のシートが空隙を残して一体積層された波形状、又はハニカム状等の断面を有する樹脂製プレート、即ち、内装工事の際の壁面の養生材等として使用されるプラスチック製の段ボールシート(いわゆる、ダンプラ又はプラダン:以下、「ダンプラ」と略称する。)を挙げることができる。このダンプラは、ポリプロピレン等から形成することができる。また、その他、発泡状のポリエチレンやポリプロピレン製のボード、発泡状のポリエチレンやポリプロピレン樹脂を芯材として表層に樹脂製シートを貼り合わせた軽量プラスチックボード、温室や採光材用としても利用される内部に空気層を有すように一体積層成形されたポリカーボネート樹脂製等の中空パネル、樹脂製の波板等を挙げることができる。
特に、このダンプラは、軽量性に優れると共に、その厚さによっては、芯線方向を軸線として、巻き取ったり、又は、折り畳んだりすることもできるため、運搬や保管等の際に、巻き取り又は折り畳みをすることにより、コンパクトな状態として、簡易に取り扱うことができる。一方、展開も容易であるため、設置に際しても手間を要することもない。
また、このダンプラとして、半透明又は白色のものを使用することにより、ある程度の透光性を確保することができ、作業面への採光や外部の視認性をも確保することができる。一方、逆に、濃い色彩を有するダンプラを使用することもでき、これにより、目隠しとしたり、構造物1の色調に合わせる等することにより、工事中においても、外観を大きく損なわせない対応もすることもできる。
更には、このダンプラには、形状や長さ、幅、厚み等も種々存在するため、これらの大きさや厚み等を設置現場に合わせて適切に選択することもできる。この場合、バルコニーやベランダ等の構造物1に設置する場合には、厚みが約1.5mm〜約5.0mm程度のダンプラを使用すれば、簡易にかつ適切に構造物1に設置して充分に雨除けとして機能させることができると共に、簡易に保存や運搬等の取扱いをすることができる。
また、長さについては、図1乃至図3に示すように、少なくとも、後述するように雨除け部材10を展張させるべき部位間の直線距離よりも長く設定する。この場合、設置対象となるバルコニーやベランダ等の構造物1の寸法に合わせて設定し、これらの構造物1の寸法にもよるが、1.5m〜2.5m程度に設定すれば、殆どの構造物1に対応することができる。
更に、幅についても、運搬や保管等の際の取扱い性を考慮すると、0.8m〜1.5m程度に設定することが好ましい。この場合、設置対象であるベランダ等の構造物1の幅が広い場合には、複数の雨除け部材10を連続的に設置することにより、様々な設置現場に適切に対応することができる。
また、雨除け部材10として、ダンプラと同様の機能性を確保することができるものとして、他に、エアクッションを挙げることができる。具体的には、形状や大きさの観点から本発明に使用するのに適しているエアクッションとして、空気を装填して膨らませるビーチマットを挙げることができる。
このビーチマットも、軽量性に優れると共に、特に、空気を抜いた状態では、非常にコンパクトに折り畳んだり、巻き取ったりすることができるため、保存や運搬の際の利便性に優れると言うことができる。一方、空気を充填するだけで、展開することができるため、設置の利便性も高まる。また、このビーチマットも、ダンプラと同様に、必要に応じて、透光性や色彩を有するものを選択することもでき、更には、複数のビーチマットを設置することもでき、本発明における雨除け部材10として使用するのに好適ということができる。
なお、ダンプラ又はビーチマットのいずれについても、比較的簡易に、かつ、安価に入手することができるため、非常に低コストで、効果的な雨除けを実現することができる。但し、雨除け部材10は、これらのダンプラやビーチマットに限定されるものではなく、同様の機能を確保することができれば、他の適宜の部材を使用することができる。
(2.設置方法)
本発明の防水方法においては、上述した雨除け部材10を、図1乃至図3に示すように、構造物1の部位間に展張させて、即ち、構造物1の部位間に展開して、その直線的に展開しようとする復元力を利用して構造物1の部位間に突っ張らせることにより、設置する。このため、雨除け部材10の設置のために、特別な工具等を要せず、非常に簡易な作業で雨を除けることができると共に、非常に迅速に設置することができ、突然の天候の変化にも適切に対応して、雨除けを達成することができる。
本発明の防水方法においては、上述した雨除け部材10を、図1乃至図3に示すように、構造物1の部位間に展張させて、即ち、構造物1の部位間に展開して、その直線的に展開しようとする復元力を利用して構造物1の部位間に突っ張らせることにより、設置する。このため、雨除け部材10の設置のために、特別な工具等を要せず、非常に簡易な作業で雨を除けることができると共に、非常に迅速に設置することができ、突然の天候の変化にも適切に対応して、雨除けを達成することができる。
この場合、図1乃至図3に示すように、構造物1の部位間に直接に挟持させて設置する。即ち、雨除け部材10の固定のための特別な部材は使用せずに設置することにより、非常に簡易に、かつ、低コストに、雨除けを達成することができると共に物干し竿等の設置物を利用しないため、設置中であっても、これらの設置物の利用を妨げることがないと同時に、雨除け部材の固定のための部材が構造物を損傷させることがない。
より具体的には、特に、図2に示すように、雨除け部材10を、構造物1の軒下の壁面1aと、比較的高い腰壁1b上に設置された手摺り2との間に設置することが望ましい。即ち、手摺り2を利用することにより、雨除け部材10の先端部を腰壁1b上に支持させつつ、雨除け部材10が腰壁1b上から変位しようとするのを手摺り2により防止して、雨除け部材10を固定することができる。これにより、雨除け部材10が、防水工事の作業対象面である床面1cに干渉することがなく、防水工事に影響を与えず、風雨を除けつつ、円滑に工事作業を行うことができる。
また、対象となるベランダ等の構造物1に手摺り2がなく、図3に示すように、比較的低い腰壁1b上に、比較的高い欄干3(柵)が設置されている場合には、雨除け部材10を構造物1の軒下の壁面1aと、この欄干3との間に設置することができる。これによっても、雨除け部材10が、工事対象面である床面1cに干渉することがないと同時に、欄干3の開口部からの雨水の浸入も防止することができる。
なお、これらの手摺り2や欄干3が存在しない場合には、腰壁1bの下端付近に設けられた段差を利用したり、あるいは、いったん腰壁1bの下端付近の床面1cに雨除け部材10の先端部を支持させて、腰壁1b自体により直線的に展開しようとする雨除け部材10の変位を抑えて、雨除け部材10を固定して、設置することもできる。この場合であっても、床面1cには、プレート状の雨除け部材10の先端部が接触するだけであるため、床面1cへの作業の大きな使用となることはないと共に、その先端部の位置を、若干上方へずらすだけで、当該箇所への作業も確保することができる。なお、手摺り2や欄干3がある場合において、風が強い場合には、雨除け部材10の飛散を防止するため、紐やテープ等により、手摺り2や欄干3に雨除け部材10を固定することもできる。
更に、この場合、図1乃至図3に示すように、雨除け部材10を、単に、構造物1の部位間に直線的にわたらせるのではなく、構造物1の屋外側に向けて膨らむように撓ませて構造物1の部位間に展張させて設置する。具体的には、雨除け部材10の長さを、構造物1の軒下の壁面1aと、腰壁1b上の手摺り2又は欄干3との間の直線距離よりも充分に長い雨除け部材10とし、当該雨除け部材10を屋外側へ膨らむように撓ませながら、その間に挟んで設置する。なお、ベランダ等の構造物1に図示しない物干し等が設置されている場合には、雨除け部材10が当該物干し等よりも屋外側をわたるように設置する。
このように、雨除け部材10を屋外側へ膨らむように撓ませると、図1乃至図3に示すように、雨除け部材10内に大きな作業スペースを確保することができ、雨除け部材10が、工事作業の支障となることがない。
また、この場合、雨除け部材10を設置すべき構造物1の部位間の直線距離よりも長い雨除け部材10を、当該部位間で挟んで撓ませているため、雨除け部材10は、元の直線上の状態に復元しようとし、その結果、雨除け部材10の軒下の壁面1a側の先端面は、当該壁面1aに当接する一方で雨除け部材10の直線上への復元が構造物1の軒により受け止められると共に、雨除け部材10の手摺り2又は欄干3側の先端面は腰壁1b上に当接する一方で雨除け部材10の直線上への復元が手摺り2又は欄干3により受け止められ、これにより、雨除け部材10を安定して固定することができる。特に、特別な部材を使用することなく、雨除け部材を屋外側に向けて膨らませつつ固定することができる点で、簡易に充分な作業スペースを確保することができる。
本発明は、例えば、マンションやアパート、戸建て等の居住用、また学校の校舎等の事業用のベランダやバルコニー等の防水工事の対象となる構造物において、防水工事作業を行う場合に広く適用することができるほか、作業目的以外の雨除けとして使用することもできる。
1 構造物
1a 軒下の壁面
1b 構造物の腰壁
1c 構造物の床面
2 手摺り
3 欄干
10 雨除け部材
1a 軒下の壁面
1b 構造物の腰壁
1c 構造物の床面
2 手摺り
3 欄干
10 雨除け部材
Claims (6)
- 屋上、バルコニー等の構造物に雨除け部材を設置して悪天候時における前記構造物への防水工事その他の作業用のスペースを確保する防水方法において、可撓性を有し、かつ、防水性を有する前記雨除け部材を、前記構造物の部位間に展張させて設置することを特徴とする防水方法。
- 請求項1に記載された防水方法であって、前記雨除け部材を、前記構造物の部位間に直接に挟持させて設置することを特徴とする防水方法。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された防水方法であって、前記雨除け部材を、前記構造物の軒下の壁面と腰壁上の手摺り又は欄干との間に設置することを特徴とする防水方法。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された防水方法であって、前記雨除け部材を、前記構造物の屋外側に向けて膨らむように撓ませて前記構造物の部位間に展張させることを特徴とする防水方法。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された防水方法であって、前記雨除け部材として、折り畳み又は巻き取り可能な部材を使用することを特徴とする防水方法。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された防水方法であって、前記雨除け部材として、樹脂製プレート又はエアクッションを使用することを特徴とする防水方法。
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- 2010-03-25 JP JP2010069540A patent/JP2011202389A/ja active Pending
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