JP2009132753A - 摩擦材用バインダー樹脂、摩擦材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温短時間で熱成形が可能であると共に、後硬化工程を省略することができ、かつ成形時の熱分解成分の発生を抑制し得る摩擦材用バインダー樹脂、およびこのバインダー樹脂を用いてなる摩擦材を提供する。
【解決手段】 アミノフェノール化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂、2官能性フェノール化合物と2官能性アミン化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂、並びに、これらのバインダー樹脂を用いて得られた摩擦材である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、摩擦材用バインダー樹脂、該バインダー樹脂を用いてなる摩擦材およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、高温短時間で熱成形が可能であると共に、後硬化工程を省略することができ、かつ成形時の熱分解成分の発生を抑制し得る摩擦材用バインダー樹脂、このバインダー樹脂を用いてなる優れた耐熱性、最低摩擦係数の向上および摩耗量の減少を図ることのできる摩擦材、並びに該摩擦材を後加熱操作を施すことなしに、生産性よく製造する方法に関するものである。
自動車等のブレーキパッドに用いられるノンアスベスト系ブレーキ用摩擦材は、例えば、スチール繊維、銅繊維等の金属繊維、セラミック繊維、カーボン繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機繊維等からなる基材に、黒鉛、硫化アンチモン、二硫化モリブデン等の潤滑材、膨潤性粘土鉱物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等の充填材、およびカシューダスト、セラミック粉、金属粉末等の摩擦調整材を配合し、かつこれらの成分にバインダー樹脂を配合して十分攪拌混合後、加熱しつつ圧縮成形を行うことにより作製されている。
そして、上記バインダー樹脂として、フェノール樹脂が多用されてきた。しかしながら、フェノール樹脂を使用した摩擦材では、熱成形工程において、硬化剤のヘキサメチレンテトラミンに起因して発生するガスにより、ヒビ、フクレなどの成形不良が発生し、生産歩留まりが低下すると共に、ガスの主成分であるアンモニアによる環境汚染も懸念されている。
そこで、フェノール樹脂に代わる摩擦材のバインダー樹脂として、熱硬化過程でガスが発生せず、耐熱性、強度に優れる摩擦材を与えることのできるポリベンゾオキサジン樹脂の使用が試みられている。例えば耐熱性樹脂をバインダー樹脂とし、補強繊維を基材、そして黒鉛、金属粉、無機充填材等よりなる摩擦材において、前記耐熱性樹脂がジヒドロベンゾオキサジン環を含む樹脂(ポリベンゾオキサジン樹脂)からなる摩擦材が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、ポリベンゾオキサジン樹脂は、熱硬化時間が長いために種々の改良がなされており、例えば改良手段としてポリベンゾオキサジン樹脂とフェノールノボラック樹脂を混合してなる熱硬化性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、このような熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性が低下すると共に、180℃以上の高温で成形しようとすると、ポリベンゾオキサジン樹脂の分子鎖が熱分解してアニリンが放出されるため、180℃未満で成形する必要があり、生産効率を高めるために、高温短時間で成形しようとした場合に限界が生じる。
特開平8−74896号公報 特開平9−272786号公報
本発明は、このような事情のもとで、高温短時間で熱成形が可能であると共に、後硬化工程を省略することができ、かつ成形時の熱分解成分の発生を抑制し得る摩擦材用バインダー樹脂、このバインダー樹脂を用いてなる優れた耐熱性、最低摩擦係数の向上および摩耗量の減少を図ることのできる摩擦材、並びに該摩擦材を後加熱操作を施すことなしに、生産性よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、摩擦材用バインダー樹脂として、アミノフェノール化合物とホルムアルデヒド樹脂とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂、および2官能性フェノール化合物と2官能性アミン化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂が、その目的に適合し得ることを見出した。
そして、前記ポリベンゾオキサジン樹脂をバインダー樹脂として用いることにより、目的とする高性能の摩擦材を、後加熱操作を施すことなしで、生産性よく製造し得ることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1) アミノフェノール化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂(以下、バインダー樹脂Iと称することがある。)、
(2) アミノフェノール化合物が、一般式(1)
Figure 2009132753
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基、Rは単結合、メチレン基、エチレン基又はトリメチレン基を示し、mは0〜3の整数である。)
で表される化合物である上記(1)項に記載の摩擦材用バインダー樹脂、
(3) アミノフェノール化合物が、p−アミノフェノールである上記(2)項に記載の摩擦材用バインダー樹脂、
(4) 2官能性フェノール化合物と2官能性アミン化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂(以下、バインダー樹脂IIと称することがある。)、
(5) 2官能性フェノール化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである上記(4)項に記載の摩擦材用バインダー樹脂、
(6) 2官能性アミン化合物が、4,4’−ジアミノジフェニルメタンである上記(4)または(5)項に記載の摩擦材用バインダー樹脂、
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれか1項に記載のバインダー樹脂を用いて得られたことを特徴とする摩擦材、
(8) 上記(1)〜(6)項のいずれか1項に記載のバインダー樹脂を含む熱硬化性樹脂材料を、150〜300℃の温度で熱成形することを特徴とする摩擦材の製造方法、および
(9) 熱成形後、後加熱操作を省略する上記(8)項に記載の摩擦材の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、高温短時間で熱成形が可能であると共に、後硬化工程を省略することができ、かつ成形時の熱分解成分の発生を抑制し得る摩擦材用バインダー樹脂、このバインダー樹脂を用いてなる優れた耐熱性、最低摩擦係数の向上および摩耗量の減少を図ることのできる摩擦材、並びに該摩擦材を後加熱操作を施すことなしに、生産性よく製造する方法を提供することができる。
まず、本発明の摩擦材用バインダー樹脂について説明する。
[摩擦材用バインダー樹脂]
本発明の摩擦材用バインダー樹脂(以下、単にバインダー樹脂と称することがある。)は、バインダー樹脂Iおよびバインダー樹脂IIの2つの態様がある。
(バインダー樹脂I)
本発明のバインダー樹脂Iは、アミノフェノール化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂(以下、ポリベンゾオキサジン樹脂Iと称することがある。)からなることを特徴とする。
<アミノフェノール化合物>
上記アミノフェノールとしては、例えば一般式(1)
Figure 2009132753
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基、Rは単結合、メチレン基、エチレン基又はトリメチレン基を示し、mは0〜3の整数である。)
で表される化合物を用いることができる。
上記一般式(1)において、Rで示される炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基を挙げることができ、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基を挙げることができる。
は単結合、メチレン基、エチレン基又はトリメチレン基を示すが、これらの中で、反応性、耐熱性などの観点から、単結合、メチレン基およびエチレン基が好ましく、単結合がより好ましい。mは0〜3の整数を示すが、反応性および耐熱性などの観点から、mは0であることが好ましい。
このアミノフェノール化合物において、ヒドロキシ基と、アミノ基またはアミノアルキル基の位置については、反応性の観点から、m−位又はp−位が好ましく、特にp−位が好ましい。
ヒドロキシ基と、アミノ基またはアミノアルキル基がp−位にあるアミノフェノール化合物としては、例えばp−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−3−エチルフェノール、4−アミノ−3−n−プロピルフェノール、4−アミノ−3−イソプロピルフェノール、4−アミノ−3−メトキシフェノール、4−アミノ−3−エトキシフェノール、4−アミノ−3−n−プロポキシフェノール、4−アミノ−3−イソプロポキシフェノール、4−ヒドロキシベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−メチルベンジルアミン、2−エチル−4−ヒドロキシベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−n−プロピルベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−イソプロピルベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−メトキシベンジルアミン、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−n−プロポキシベンジルアミン、4−ヒドロキシ−2−イソプロポキシベンジルアミン、4−ヒドロキシフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−メチルフェネチルアミン、2−エチル−4−ヒドロキシフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−n−プロピルフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−イソプロピルフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェネチルアミン、2−エトキシ−4−ヒドロキシフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−n−プロポキシフェネチルアミン、4−ヒドロキシ−2−イソプロポキシフェネチルアミンなどが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、反応性や耐熱性などの観点から、p−アミノフェノール、4−ヒドロキシベンジルアミンおよび4−ヒドロキシフェネチルアミンが好ましく、特にp−アミノフェノールが好適である。
<ポリベンゾオキサジン樹脂Iの構造>
ヒドロキシ基とアミノ基またはアミノアルキル基がp−位にあるアミノフェノール化合物を1種用い、ホルムアルデヒド類と反応させた場合、下記一般式(2)で表される構造のポリベンゾオキサジン樹脂I−aが得られる。
Figure 2009132753
(式中、R、Rおよびmは前記と同じであり、nは重合度を示す。)
また、前記アミノフェノール化合物を2種以上を用いた場合、例えばp−アミノフェノールと4−ヒドロキシフェネチルアミンとを用いた場合、下記一般式(3)で表される構造のポリベンゾオキサジン樹脂I−bが得られる。
Figure 2009132753
(式中、pおよびqは、それぞれ重合度を示す。)
本発明のバインダー樹脂Iにおいては、前記ポリベンゾオキサジン樹脂を1種用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(バインダー樹脂II)
本発明のバインダー樹脂IIは、2官能性フェノール化合物と2官能性アミン化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂(以下、ポリベンゾオキサジン樹脂IIと称することがある。)からなることを特徴とする。
<2官能性フェノール化合物>
本発明のバインダー樹脂IIであるポリベンゾオキサジン樹脂IIの原料の1つとして用いられる2官能性フェノール化合物としては、例えば下記一般式(4)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2009132753
上記一般式(4)において、RおよびRは、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基を示し、aおよびbは、それぞれ0〜3の整数を示す。炭素数1〜4のアルキル基およびアルコキシ基については、前記一般式(1)におけるRの説明で示したとおりである。また、反応性や耐熱性の観点から、aおよびbはいずれも0であることが好ましい。
は単結合、−SO−、−SO−、−S−、−O−、−CO−、メチレン基、エチレン基またはイソプロピリデン基を示す。
この一般式(4)で表される2官能性フェノール化合物としては、入手性、反応性および耐熱性などの観点から、例えばaおよびbが0で、Zが単結合、メチレン基またはイソプロピリデン基であるビフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)などを好ましく挙げることができる。これらの中で、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好適である。また、前記一般式(4)以外の2官能性フェノール化合物として、例えばハイドロキノンなどを用いることができる。
これらの2官能性フェノール化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<2官能性アミン化合物>
本発明のバインダー樹脂IIであるポリベンゾオキサジン樹脂IIのもう1つの原料として用いられる2官能性アミン化合物としては、耐熱性の観点から、芳香族系のものが好ましい。
この芳香族系2官能性アミン化合物としては、例えば、下記一般式(5)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2009132753
上記一般式(5)において、RおよびRは、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基を示し、cおよびdは、それぞれ0〜4の整数を示す。炭素数1〜4のアルキル基およびアルコキシ基については、前記一般式(1)におけるRの説明で示したとおりである。また、反応性や耐熱性の観点から、cおよびdはいずれも0であることが好ましい。
は単結合、−SO−、−SO−、−S−、−O−、−CO−、メチレン基、エチレン基またはイソプロピリデン基を示す。
この一般式(5)で表される芳香族系2官能性アミン化合物としては、入手性、反応性および耐熱性などの観点から、例えばcおよびdが0で、Zが単結合、メチレン基またはイソプロピリデン基である4,4’−ジアミノジフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパンなどを好ましく挙げることができる。これらの中で、4,4’−ジアミノジフェニルメタンが好適である。また、その他芳香族系2官能性アミン化合物として、例えばp−フェニレンジアミンなどを用いることができる。
<ポリベンゾオキサジン樹脂IIの構造>
2官能性フェノール化合物として、前記一般式(4)で表される化合物1種と、2官能性アミン化合物として、前記一般式(5)で表される芳香族系アミン化合物1種とを用い、ホルムアルデヒド類と反応させた場合、下記一般式(6)で表される構造のポリベンゾオキサジン樹脂IIが得られる。
Figure 2009132753
(式中、Rは、下記一般式
Figure 2009132753
で表される2価の基を示し、kは重合度を示す。R、R、R、R、Z、Z、a、b、cおよびdは前記と同じである。)
本発明のバインダー樹脂IIにおいては、前記ポリベンゾオキサジン樹脂IIを1種用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(ポリベンゾオキサジン樹脂の製造)
<ポリベンゾオキサジン樹脂I>
本発明のバインダー樹脂Iとして用いられるポリベンゾオキサジン樹脂Iは、前記一般式(1)で表されるアミノフェノール化合物とホルムアルデヒド類とを縮合反応させることにより製造することができる。
この際、用いられるホルムアルデヒド類としては、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、トリオキサンなどを挙げることができる。
縮合反応は、前記一般式(I)で表されるアミノフェノール化合物1モルに対し、ホルムアルデヒド類を、好ましくは1.5〜2モルの割合で反応させるのがよい。
反応は、適当な溶媒、例えばメタノールやエタノールなどの低級アルコール、メチルエチルケトンやメチルイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフランやジオキサンなどのエーテル類、塩化メチレンやクロロホルムなどの塩素化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、およびこれらの混合溶媒等を用い、50〜120℃程度、好ましくは60〜80℃の温度で加熱処理することにより行うことができる。反応終了後、固液分離し、乾燥することにより、あるいは減圧下で溶媒を留去させることにより、前記一般式(2)で表されるポリベンゾオキサジン樹脂Iが得られる。
<ポリベンゾオキサジン樹脂II>
本発明のバインダー樹脂IIとして用いられるポリベンゾオキサジン樹脂IIは、例えば前記一般式(4)で表される2官能性フェノール化合物と、一般式(5)で表される芳香族系2官能性アミン化合物と、ホルムアルデヒド類とを縮合反応させることにより製造することができる。上記ホルムアルデヒド類については、前述したポリベンゾオキサジン樹脂Iの製造において、説明したとおりである。
縮合反応は、例えば前記一般式(4)で表される2官能性フェノール化合物1モルに対して、前記一般式(5)で表される芳香族系2官能性アミン化合物を、好ましくは0.5〜1モルの割合で用い、さらにホルムアルデヒド類を、好ましくは2〜4モルの割合で用いて反応させるのがよい。
反応は、適当な溶媒中において、50〜120℃程度、好ましくは60〜80℃の温度で加熱処理することにより、行うことができる。上記溶媒としては、前記ポリベンゾオキサジン樹脂Iの製造において説明したものを用いることができる。
反応終了後、固液分離し、乾燥することにより、あるいは減圧下で溶媒を留去させることにより、前記一般式(6)で表されるポリベンゾオキサジン樹脂IIが得られる。
このようにして得られたポリベンゾオキサジン樹脂IまたはIIからなる本発明のバインダー樹脂は、下記の性状を有している。
本発明のバインダー樹脂は、高温短時間でジヒドロベンゾオキサジン環を開環して自己架橋するため、熱硬化時間が短縮され、成形が容易である。
また、従来のポリベンゾオキサジン樹脂は、180℃以上の高温で成形しようとすると、ポリベンゾオキサジン樹脂の分子鎖が熱分解してアニリンなどが放出されるが、本発明のバインダー樹脂に用いるポリベンゾオキサジン樹脂は、180℃を超える高温成形、例えば250〜300℃程度の温度で成形してもアニリンなどの放出が認められない。また、このような高温成形することにより後硬化工程を省略することもできる。
次に、本発明の摩擦材およびその製造方法について説明する。
[摩擦材およびその製造方法]
本発明の摩擦材は、前述した摩擦材用バインダー樹脂(I、II)を用いて得られたものであって、前記バインダー樹脂を含む熱硬化性樹脂材料を熱成形することにより、製造することができる。
(熱硬化性樹脂材料)
本発明の摩擦材の成形材料として用いる熱硬化性樹脂材料としては、前述したポリベンゾオキサジン樹脂Iからなるバインダー樹脂Iおよび/またはポリベンゾオキサジン樹脂IIからなるバインダー樹脂IIと共に、繊維状補強材、潤滑材および摩擦調整材を含有するものが用いられる。
<繊維状補強材>
本発明の熱硬化性樹脂材料における繊維状補強材としては、有機繊維および無機繊維のいずれも用いることができる。有機繊維としては、高強度の芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維;デュポン社製、商品名「ケブラー」など)、耐炎化アクリル繊維、ポリイミド繊維、ポリアクリレート繊維、ポリエステル繊維などを挙げることができる。一方、無機繊維としては、チタン酸カリウム繊維や炭化珪素繊維などの無機繊維;ガラス繊維;炭素繊維;ワラストナイト、セピオライト、アタパルジャイト、ハロイサイト、モルデナイト、ロックウールなどの鉱物繊維;アルミナシリカ系繊維などのセラミック繊維;アルミニウム繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、銅繊維、黄銅繊維、ニッケル繊維などの金属繊維等を挙げることができる。これらの繊維状物質は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<潤滑材、摩擦調整材、その他フィラー>
≪潤滑材≫
本発明の熱硬化性樹脂材料における潤滑材としては、特に制限はなく、従来摩擦材に潤滑材として使用されている公知のものの中から、任意のものを適宜選択することができる。この潤滑材の具体例としては、黒鉛、フッ化黒鉛、カーボンブラック、グラファイトや、二硫化モリブデン、硫化アンチモン等の金属硫化物などを挙げることができ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
≪摩擦調整材≫
また、本発明の熱硬化性樹脂材料における摩擦調整材としては、特に制限はなく、従来摩擦材に摩擦調整材として使用されている公知のものの中から、任意のものを適宜選択することができる。この摩擦調整材の具体例としては、アルミナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア、酸化鉄などの金属酸化物;ケイ酸ジルコニウム;炭化ケイ素;銅、黄銅、亜鉛、鉄などの金属粉末類等の無機摩擦調整材、NBR、SBRなどのゴムダストや、カシューダストなど有機ダスト等の有機摩擦調整材を挙げることができる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
≪その他フィラー≫
本発明の熱硬化性樹脂材料においては、補強材や摩擦調整材などとして、膨潤性粘土鉱物を含有させることができる。この膨潤性粘土鉱物としては、例えばモンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、スティブンサイト等のスメクタイト系粘土鉱物やバーミキュライト、ハロイサイトなどが挙げられ、これらは天然品であっても、合成品であってもよい。これらの中で、特にモンモリロナイトが、補強性向上効果などの観点から好適である。
また、増量材などとして、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化カルシウムなどを含有させることができる。
なお、本発明の熱硬化性樹脂材料においては、前記の潤滑材、摩擦調整材およびその他フィラーの中で無機系フィラーは、当該熱硬化性樹脂材料中への分散性を良好なものとするために、有機化合物で処理されたフィラーを用いることができる。
≪有機化合物で処理されたフィラー≫
有機化合物で処理されたフィラーとしては、例えば膨潤性粘土鉱物を始め、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マグネシア、アルミナ、ジルコニア、シリカ、アルミニウム粉、銅粉、亜鉛粉、黒鉛あるいは二硫化モリブデン、硫化アンチモンなどの、有機化合物による処理物を挙げることができる。
膨潤性粘土鉱物からなるフィラーの有機化合物による処理
膨潤性粘土鉱物は層状構造を有し、有機化合物による処理によって、層間化合物を形成すると共に、層間が拡大し、層剥離が生じやすくなり、本発明の複合材料中への分散性が向上する。
前記膨潤性粘土鉱物の処理に用いられる有機化合物としては、アミン類や4級アンモニウム塩などが挙げられる。ここで、アミン類としては、例えば炭素数1〜18の脂肪族アミンや芳香族アミンなどを用いることができる。脂肪族アミンの具体例としてはジエチルアミン、アミルアミン、ドデシルアミン、ステアリルアミン、ジドデシルメチルアミンの塩酸塩や臭酸塩などが挙げられ、芳香族アミンの具体例としては、アニリン、トルイジン、キシリジン、フェニレンジアミンなどが挙げられる。これらのアミン類の中では、特にアニリンが好適である。一方、4級アンモニウム塩としては、例えばジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリドなどを好ましく挙げることができる。
膨潤性粘土鉱物以外のフィラーの有機化合物による処理
前記の膨潤性粘土鉱物以外のフィラー、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マグネシア、アルミナ、ジルコニア、シリカ、アルミニウム粉、銅粉、亜鉛粉、黒鉛あるいは二硫化モリブデン、硫化アンチモンなどのフィラーの有機化合物による処理は、有機化合物として、炭素数10〜35程度の脂肪族または芳香族1級アミン、あるいは末端に1級アミン基を有するシランカップリング剤などを用いて行うことが好ましい。
脂肪族または芳香族1級アミンとしては、例えばn−ドデシルアミン、n−ヘキサデシルアミン、n−オクタデシルアミン、n−ノナデシルアミン、p−tert−ブチルアニリン、p−オクチルアニリン、p−ドデシルアニリンなどが挙げられ、シランカップリング剤としては、例えば3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。これらの中で、特にドデシルアミンが好適である。
前記有機化合物によるフィラーの処理方法に特に制限はなく、当該有機化合物を融液の状態で、そのまま用いて処理する方法、あるいは適当な有機溶媒に当該有機化合物を溶解し、溶液の状態で処理する方法などを用いることができる。
このようにして有機化合物により処理されたフィラーを当該熱硬化性樹脂材料中に含有させる方法に特に制限はなく、他の成分と共に溶融混練する方法を用いることができ、また分散性の観点から、ポリベンゾオキサジン樹脂の製造過程において混入することもできる。
(摩擦材の製造)
本発明の摩擦材の製造方法によれば、前記熱硬化性樹脂材料を金型などに充填し、通常常温にて5〜30MPa程度の圧力で予備成形し、次いで温度150〜300℃、好ましくは230〜300℃、圧力10〜100MPa程度の条件で2〜10分間程度圧縮成形することにより、所望の摩擦材を製造することができる。
本発明の摩擦材の製造方法によれば、このように高温成形することにより、後加熱操作を省略することができる上、短時間で成形が完了するので、生産効率が高く、製造コストを下げることができ、かつ成形時に熱分解成分の放出が抑制される。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、諸特性の評価試験は、以下のようにして行った。
<樹脂の諸特性>
(1)ゲルタイム
180℃熱板上で、樹脂粉末1gを練りながら、糸を引かなくなるまでの時間(秒)を測定し、ゲルタイムとした。
(2)耐熱性
樹脂を180℃で1時間、250℃で3時間加熱したのちに粉砕して作製した測定用試料を、示差熱天秤で空気流量100mlにて25〜800℃で測定し、600℃の質量保持率を求めた。
<摩擦材の諸特性>
(3)成形性
試料200個について、目視および打音検査により、成形不良(ヒビ、クラック)の有無を検査し、良品率を算出した。
(4)ガス発生状況
成形中のガス発生を、目視・臭気により観察した。
(5)ロックウェル硬さ
熱成形後、および後加熱処理後、JISD4421に準拠してロックウェル硬さを測定した。
(6)アセトン抽出率
熱成形後、および後加熱処理後の試料について、アセトンによるソックスレー抽出試験を、還流温度、4時間の条件で実施し、アセトン抽出率を測定した。
(7)フェード試験
摩擦材からテストピースを切り出し、テストピース試験機を用いて、JASO−C406−82に準拠してフェード試験を行い、第1フェードの最小摩擦係数と、試験後の摩擦材摩耗量を測定した。

実施例1
4つ口フラスコにp−アミノフェノール300g、パラホルムアルデヒド176g、クロロホルム675gおよび1,4−ジオキサン675gを仕込み、還流下にて5時間反応させた。
反応終了後、反応液をろ過して得られたろ液を1モル/リットル濃度の炭酸水素ナトリウム水溶液1000mlで洗浄し、次いで蒸留水3000mlで水洗した。水洗後、真空オーブン中、70℃で減圧乾燥したのち、粉砕処理し、ポリベンゾオキサジン樹脂からなるバインダー樹脂A366gを得た。このバインダー樹脂Aについて、ゲルタイムおよび耐熱性(質量保持率)を求めた。その結果を表2に示す。
実施例2
4つ口フラスコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)200g、4,4’−ジアミノジフェニルメタン174g、パラホルムアルデヒド105g、クロロホルム675gおよび1,4−ジオキサン675gを仕込み、還流下にて5時間反応させた。
反応終了後、反応液をろ過して得られたろ液を1モル/リットル濃度の炭酸水素ナトリウム水溶液1000mlで洗浄し、次いで蒸留水3000mlで水洗した。水洗後、真空オーブン中、70℃で減圧乾燥したのち、粉砕処理し、ポリベンゾオキサジン樹脂からなるバインダー樹脂B416gを得た。このバインダー樹脂Bについて、ゲルタイムおよび耐熱性(質量保持率)を求めた。その結果を表2に示す。
比較例1
4つ口フラスコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)300g、アニリン245g、パラホルムアルデヒド158gおよびメチルエチルケトン300gを仕込み、40℃で1時間、50℃で1時間加熱攪拌したのち、還流下で4時間反応させた。反応後、0.06MPaで1時間減圧脱溶媒したのち、冷却し、得られた固形物を粉砕して、ポリベンゾオキサジン樹脂からなるバインダー樹脂C608gを得た。このバインダー樹脂Cについて、ゲルタイムおよび耐熱性(質量保持率)を求めた。その結果を表2に示す。
実施例3、4および比較例2〜4
表1に示す量の各成分を、ミキサーで混合したのち、混合物を予備成形型に投入し、常温、30MPaの条件で圧縮して予備成形を行った。
次いで、この予備成形体と、予め接着剤を塗布したプレッシャプレートとを熱成形型にセットし、下記条件で加熱圧縮成形を行い、摩擦材を作製し、諸特性を求めた。
<成形条件>
(1)成形圧力:50MPa、成形温度:180℃、成形時間:300秒
(2)成形圧力:50MPa、成形温度:250℃、成形時間:180秒
なお、上記(1)の180℃成形品は、熱成形後、250℃で3時間、後加熱処理を行い、この後加熱処理品についても、ロックウェル硬さおよびアセトン抽出率を測定した。
これらの結果を表2に示す。
Figure 2009132753
Figure 2009132753
表2から、以下に示すことが分かった。
比較例2は、樹脂Cの硬化時間が長く、成形することができず、比較例3および4は、180℃では成形できたものの、250℃では成形できなかった。また、比較例3においては、180℃では、成形中ガスが発生しなかったが、250℃では成形中ガスが発生した。
一方、実施例3、4においては、250℃でも成形中にガスの発生がなく、成形可能であった。また、実施例3、4においては、250℃で成形した摩擦材の物性(ロックウェル硬さ、アセトン抽出率)は、180℃成形品を後加熱処理して得られた摩擦材の特性と同等であり、後加熱工程を省略しても大きな問題が生じることはなかった。
実施例3、4の摩擦材は、バインダー樹脂の優れた耐熱性が反映され、フェードが抑制された結果、最低摩擦係数が向上すると共に、摩擦材摩耗量が減少し、優れた摩擦材であった。
本発明の摩擦材用バインダー樹脂は、高温短時間で熱成形が可能であると共に、後硬化工程を省略することができ、かつ成形時の熱分解成分の発生を抑制することができる。このバインダー樹脂を用いることにより、耐熱性および最低摩擦係数を向上させ、かつ摩耗量を減少させ得る摩擦材を得ることができる。

Claims (9)

  1. アミノフェノール化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂。
  2. アミノフェノール化合物が、一般式(1)
    Figure 2009132753
    (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基、Rは単結合、メチレン基、エチレン基又はトリメチレン基を示し、mは0〜3の整数である。)
    で表される化合物である請求項1に記載の摩擦材用バインダー樹脂。
  3. アミノフェノール化合物が、p−アミノフェノールである請求項2に記載の摩擦材用バインダー樹脂。
  4. 2官能性フェノール化合物と2官能性アミン化合物とホルムアルデヒド類とを反応させて得られたポリベンゾオキサジン樹脂からなる摩擦材用バインダー樹脂。
  5. 2官能性フェノール化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである請求項4に記載の摩擦材用バインダー樹脂。
  6. 2官能性アミン化合物が、4,4’−ジアミノジフェニルメタンである請求項4または5に記載の摩擦材用バインダー樹脂。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバインダー樹脂を用いて得られたことを特徴とする摩擦材。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバインダー樹脂を含む熱硬化性樹脂材料を、150〜300℃の温度で熱成形することを特徴とする摩擦材の製造方法。
  9. 熱成形後、後加熱操作を省略する請求項8に記載の摩擦材の製造方法。
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