JP2009132528A - シート搬送装置及びシート搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの重送及び不送りを確実に抑制できるシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置10は、シート積載台37から所定数の用紙が繰り出される毎にシート積載台37を上昇させるシート搬送装置であって、シート積載台37、昇降機構36、ピックローラ39、不良検出部21及び制御部60を備える。不良検出部21は、シート積載台37からの用紙の重送及び不送りを含む繰り出し不良を検出する。制御部60は、不良検出部21によって用紙の繰り出し不良を検出した場合、最上面とピックローラ39とが接する圧力値の補正、又は、昇降機構36によるシート積載台37の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間にシート積載台37から繰り出されるシート数である間隔シート数の補正を、選択的に実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、シート積載台に積載されたシートの最上面とピックローラとの間に生じる摩擦力によってシートをシート積載台から繰り出すシート搬送装置及びシート搬送方法に関する。
画像形成装置等のシートに処理を施す装置には、シート搬送装置が備えられる。シート搬送装置の中には、シート積載台に積載されたシートの最上面と回転するピックローラとの間に生じる摩擦力によって、シートをシート積載台から繰り出すものがある。シートの最上面とピックローラとの摩擦力は両者が互いに接する圧力値に比例する。
シート積載台が一定高さにあるとき、シート積載台からシートが繰り出されることで、シートの最上面は下がる。所定数のシートが繰り出される毎にシート積載台が所定量上昇することで、シートの最上面の高さが略所定の範囲内に保たれ、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値が略所定の範囲内に維持される。
ところで、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値が適切でない場合、シートの重送又は不送りが生じやすくなる。シートの重送及び不送りを抑制する技術として、用紙取出開始から所定距離までの用紙の搬送時間を検出し、搬送時間に基づいてシートの最上面とピックローラとが接する圧力値を変更するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この技術では、搬送時間が所定の基準時間より短ければ、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値が高いためにシートの重送が生じかけていると判断して、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値を弱める。また、搬送時間が所定の基準時間より長ければ、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値が低いためにシートの不送りが生じかけていると判断して、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値を強める。
特開平6−1489号公報
しかし、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値は、シートが繰り出される毎にシートの最上面が下がること、及び、シート積載台が上昇することでシートの最上面が上がることによって、変化する。従来の技術は、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値のみを調整するものであって、シートの繰り出しによる最上面の低下とシート積載台の上昇による最上面の上昇とによる最上面の昇降領域、即ち、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値の高低範囲の調整を全く考慮していない。上述の圧力値のみを調整しても、シートの繰り出し等によってすぐに圧力値が変化し、重送及び不送りが生じる虞がある。
具体的に、従来の技術では、シート積載台の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間にシート積載台から繰り出されるシート数が多く設定されていれば、次回の上昇タイミングの直前にはシートの最上面とピックローラとが接する圧力値は低くなり、シートの不送りが生じやすくなる。一方、上述のシート数が少なく設定されていれば、シート積載台を僅かずつ頻繁にかつ厳密に上昇させる必要が生じる。このため、従来の技術では、シートの重送及び不送りを抑制することは困難である。
この発明の目的は、シートの重送及び不送りを確実に抑制できるシート搬送装置を提供することにある。
この発明のシート搬送装置は、搬送されるべきシートが積載されたシート積載台から所定数のシートが繰り出される毎にシート積載台を上昇させるシート搬送装置であって、シート積載台、昇降機構、ピックローラ、不良検出部、及び制御部を備える。昇降機構は、シート積載台を昇降させる。ピックローラは、シート積載台に積載されたシートの最上面との間に生じる摩擦力によってシートをシート積載台から繰り出す。不良検出部は、シート積載台からのシートの重送及び不送りを含む繰り出し不良を検出する。制御部は、不良検出部によってシートの繰り出し不良を検出した場合に、最上面とピックローラとが接する圧力値の補正、又は、昇降機構によるシート積載台の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間にシート積載台から繰り出されるシート数である間隔シート数の補正を、選択的に実行する。
この構成では、シートの繰り出し不良の検出時に、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値の補正が実行されることで、シートの最上面とピックローラとの間に生じる摩擦力が調整され、シートの重送及び不送りが抑制される。また、間隔シート数の補正が実行されることで、シートの繰り出しによる最上面の低下とシート積載台の上昇による最上面の上昇とによる最上面の昇降領域の大きさが調整され、これによって、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値の高低範囲の大きさが調整されるので、シートの重送及び不送りが抑制される。
上述の構成において、制御部による圧力値及び間隔シート数の補正についての補正履歴を記憶する補正履歴記憶部をさらに備え、制御部は、補正履歴記憶部に記憶された補正履歴に基づいて、直前の圧力値の連続補正回数が所定回数以上である場合は間隔シート数の補正の実行を選択し、圧力値の連続補正回数が所定回数未満である場合は圧力値の補正の実行を選択する補正方法決定部を含む構成であってもよい。この構成では、圧力値の連続補正回数が所定回数未満である場合は、再び圧力値の補正を実行することで、重送及び不送りが抑制される。また、圧力値の補正が所定回数以上連続して実行されている場合は、間隔シート数の補正を実行することで、圧力値の高低範囲の大きさが調整され、重送及び不送りが抑制される。このように、最初のうちは圧力値を直接調整することでシートの重送及び不送りの抑制が図られ、それでもさらに重送又は不送りが生じる場合に間隔シート数を調整することで、圧力値の高低範囲の大きさが調整されるので、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
また、不良検出部で検出された繰り出し不良の種類についての不良履歴を記憶する不良履歴記憶部をさらに備え、制御部は、不良検出部で重送を検出した場合であって、不良履歴記憶部に記憶された不良履歴に基づいて、不送りの履歴がない場合、圧力値の現在値である現在圧力値より低い圧力補正値を算出するとともに間隔シート数の現在値である現在間隔シート数より大きいシート数補正値を算出する補正値算出部を含み、補正方法決定部は、圧力値の補正及び前記間隔シート数の補正のうち選択した方の補正方法の補正値を圧力値又は間隔シート数とする構成であってもよい。この構成では、不送りの履歴がなく全てが重送の履歴である場合は、圧力値が高いと判断できるので、圧力値を低下させる処理、及び、大きいシート数補正値を算出するという圧力値の低下を許容する処理が行われる。これによって、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
さらに、補正値算出部は、不送りの履歴がある場合、前回の不送り発生時の圧力補正値と現在圧力値との中間値を今回の圧力補正値として算出し、前回の不送り発生時のシート数補正値と現在間隔シート数との中間値を今回のシート数補正値として算出する構成であってもよい。不送りの履歴がある場合は、圧力値が低すぎる可能性があるとともに、間隔シート数が多すぎる可能性がある。しかし、圧力値を一気に高め過ぎると、却って重送が生じてしまう虞がある。また、間隔シート数を一気に減少させ過ぎると、シート積載台の上昇動作の間隔が過度に狭められる虞がある。このため、この構成では、圧力補正値及びシート数補正値として上述のような中間値を算出することで、圧力値及び間隔シート数が過度に変更されないので、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
また、不良検出部で検出された繰り出し不良の種類についての不良履歴を記憶する不良履歴記憶部をさらに備え、制御部は、不良検出部で不送りを検出した場合であって、不良履歴記憶部に記憶された不良履歴に基づいて、重送の履歴がない場合、圧力値の現在値である現在圧力値より高い圧力補正値を算出するとともに間隔シート数の現在値である現在間隔シート数より小さいシート数補正値を算出する補正値算出部を含み、補正方法決定部は、圧力値の補正及び間隔シート数の補正のうち選択した方の補正方法の補正値を現在圧力値又は現在間隔シート数とする構成であってもよい。この構成では、重送の履歴がなく全てが不送りの履歴である場合は、圧力値が低いと判断できるので、圧力値を上昇させる処理、及び、小さいシート数補正値を算出するという圧力値の上昇を許容する処理が行われる。これによって、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
さらに、補正値算出部は、重送の履歴がある場合、前回の不送り発生時の圧力補正値と現在圧力値との中間値を今回の圧力補正値として算出し、前回の不送り発生時のシート数補正値と現在間隔シート数との中間値を今回のシート数補正値として算出する構成であってもよい。重送の履歴がある場合は、圧力値が高すぎる可能性があるとともに、間隔シート数が少なすぎる可能性がある。しかし、圧力値を一気に低め過ぎると、却って不送りが生じてしまう虞がある。また、間隔シート数を一気に増加させ過ぎると、シート積載台の上昇動作の間隔が過度に広められる虞がある。このため、この構成では、圧力補正値及びシート数補正値として上述のような中間値を算出することで、圧力値及び間隔シート数が過度に変更されないので、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
また、最上面の位置を検出する最上面検出部をさらに備え、補正値算出部は、上昇中のシート積載台に積載されたシートの最上面を最上面検出部が検出してからシート積載台が停止するまでの上昇時間を圧力補正値として算出する構成であってもよい。この構成では、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値を測定するセンサを設けることなく、圧力値を容易に調整することができる。また、シート積載台の昇降機構に用いられるギヤのバックラッシュによる誤差の影響を受けることなく、圧力値を正確に調整することができる。
さらに、圧力補正値及びシート数補正値のそれぞれをシートの種類毎に異なるテーブルデータとして記憶する補正値記憶部をさらに備えていてもよい。重送及び不送りを生じさせない最適な圧力値は、シートの厚さやサイズ等のシートの種類によって異なる。この構成では、圧力補正値及びシート数補正値のそれぞれをシートの種類毎に異なるテーブルデータとして記憶しておくことで、より最適な圧力値を設定することができ、シートの重送及び不送りがより確実に抑制される。
この発明のシート搬送方法は、搬送されるべきシートが積載されたシート積載台から所定数のシートが繰り出される毎にシート積載台を上昇させるシート搬送方法であって、以下の第1ステップから第3ステップを備える。第1ステップでは、シート積載台に積載されたシートの最上面に上方から接する回転するピックローラと最上面との間に生じる摩擦力によってシートをシート積載台から繰り出す。第2ステップでは、シート積載台からのシートの重送及び不送りを含む繰り出し不良を検出する。第3ステップでは、第2ステップにおいてシートの繰り出し不良を検出した場合に、最上面とピックローラとが接する圧力値の補正、又は、シート積載台の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間にシート積載台から繰り出されるシート数である間隔シート数の補正を、選択的に実行する。
この発明によれば、シートの繰り出し不良の検出時に、シートの最上面とピックローラとが接する圧力値の補正又は間隔シート数の補正を選択的に実行することで、圧力値を直接調整できるとともに、圧力値の高低範囲の大きさをも調整できるので、シートの重送及び不送りを確実に抑制することができる。
以下に、この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係るシート搬送装置10の機能ブロック図である。
シート搬送装置10は、画像形成装置等のシートに所定の処理を施す装置に備えられる。この実施形態では、シート搬送装置10は画像形成装置に備えられる。
シート搬送装置10は、不良検出ブロック20、駆動系制御ブロック30、補正制御ブロック40、補正値退避ブロック50を備えている。シート搬送装置10は、シートの一例である用紙を搬送する。
不良検出ブロック20は、不良検出部21を含む。駆動系制御ブロック30は、駆動系メイン制御部31、ドライバ32,33、カウンタ34、最上面検出部35、昇降機構36、シート積載台37、モータ38、ピックローラ39、及びタイマ71を含む。補正制御ブロック40は、補正メイン制御部41、補正値算出部42、補正方法決定部43、用紙サイズ検出部44、入力部45、開閉検出部46、補正値記憶部47、及び履歴記憶部48を含む。補正値退避ブロック50は、補正値退避部51を含む。
制御部60は、駆動系メイン制御部31、ドライバ32,33、補正メイン制御部41、補正値算出部42、及び補正方法決定部43を含む。履歴記憶部48は、この発明の補正履歴記憶部及び不良履歴記憶部に相当する。
シート積載台37は、図示しない給紙部に備えられ、給紙部は、画像形成装置の装置本体から引き出された開位置と、装置本体に収納された閉位置との間で変位自在にされている。用紙はシート積載台37に積層される。
駆動系メイン制御部31は、ドライバ32を介して昇降機構36を駆動させることで、閉位置にある給紙部のシート積載台37を所望量、昇降させる。ピックローラ39は、シート積載台37の上方に配置される。ピックローラ39は、所定の上昇位置と所定の下降位置との間で、駆動系メイン制御部31の指示に従って変位する。駆動系メイン制御部31は、シート積載台37に積載された用紙の最上面と下降位置にあるピックローラ39とが、所定の圧力で接する位置にシート積載台37を配置する。ピックローラ39の上昇位置は、シート積載台37に積載された用紙の最上面に接しない位置に設定されている。
駆動系メイン制御部31は、ドライバ33を介してモータ38を駆動させることで、ピックローラ39を回転させる。ピックローラ39が、下降位置で回転することで、シート積載台37に積載された用紙のうち最上位の用紙が図示しないシート搬送路へ繰り出される。カウンタ34は、シート積載台37から繰り出された用紙数を計数し、用紙数を駆動系メイン制御部31へ出力する。駆動系メイン制御部31は、カウンタから入力された用紙数に基づいて、所定枚数毎にシート積載台37を所定量上昇させることで、ピックローラ39と用紙の最上面とが接する圧力値の略一定化を図る。カウンタ34の計数値SCは、シート積載台37を一旦下降させてから上昇させる加圧制御を行う毎に初期化される。
最上面検出部35は、シート積載台37の昇降経路のうちの所定高さに配置され、シート積載台37に積載された用紙の最上面を検出し、検出結果を駆動系メイン制御部31へ出力する。
タイマ71は駆動系メイン制御部31に時間情報を出力する。
不良検出部21は、ピックローラ39から用紙搬送方向の下流側へ所定距離離れた検出位置において、シート積載台37からの用紙の繰り出し不良を検出し、検出結果を駆動系メイン制御部31及び補正メイン制御部41へ出力する。繰り出し不良には、シート積載台37から所定時間内に不良検出部21まで用紙が繰り出されない用紙の不送り、及び、シート積載台37から同時に複数の用紙が繰り出される用紙の重送が含まれる。
不良検出部21として例えば光センサが用いられ、不良検出部21は例えば、検出位置での用紙の光の透過度によって重送を検出し、ピックローラ39による用紙の繰り出し開始から所定時間内に検出位置まで用紙が搬送されてこないことを検出することで不送りを検出する。
駆動系メイン制御部31は、不送り又は重送が検出されると、ピックローラ39の回転を停止することで新たな用紙の繰り出しを停止するとともに、用紙に対して所定の処理を施す図示しない処理部において進行中の処理が終了した時点で、処理部での処理を停止する。
補正メイン制御部41は、不送り又は重送が検出されると、ピックローラ39と用紙の最上面とが接する圧力値の補正値、及び、昇降機構36によるシート積載台37の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間にシート積載台37から繰り出される用紙数である間隔シート数の補正値を、補正値算出部42に算出させる。また、補正メイン制御部41は、圧力値の補正又は間隔シート数の補正のうちいずれの補正方法を実行するかを補正方法決定部43に決定させ、補正値及び補正方法を駆動系メイン制御部31へ出力する。駆動系メイン制御部31は、補正メイン制御部41から入力された補正値及び補正方法に基づいて、圧力値又は間隔シート数を変更する処理を実行する。
補正値記憶部47は、ピックローラ39と用紙の最上面とが接する圧力値の補正値である圧力補正値、及び、間隔シート数の補正値であるシート数補正値のそれぞれを用紙の種類毎に異なるテーブルデータとして記憶している(図3参照)。
履歴記憶部48は、繰り出し不良の種類についての不良履歴、及び、圧力値の補正及び間隔シート数の補正についての補正履歴を記憶している。不良履歴として、重送及び不送りが含まれる。補正履歴として、補正値の履歴及び補正方法の履歴が含まれる。履歴記憶部48には、補正値及び補正方法のそれぞれと、現在から何回前の補正であるかについての情報と、の関係が記憶される。
補正値算出部42は、補正値記憶部47から読み出したテーブルデータ、及び、履歴記憶部48から読み出した補正履歴に基づいて、圧力補正値及びシート数補正値を算出する。補正方法決定部43は、履歴記憶部48から読み出した補正履歴に基づいて、補正方法を決定する。
用紙サイズ検出部44は、シート積載台37に積載された用紙のサイズを検出し、補正メイン制御部41へ出力する。入力部45は、用紙の種類についての設定の入力を受け付ける。開閉検出部46は、給紙部が開位置及び閉位置のうちいずれの位置にあるのかについての開閉情報を検出して、補正メイン制御部41へ出力する。
補正値退避部51は、不揮発性メモリで構成されている。補正メイン制御部41は、給紙部が開位置にあると検出されたとき、用紙種類と、圧力値及び間隔シート数の現在値との関係を、補正値退避部51に記憶させる。補正値退避部51が不揮発性メモリで構成されているので、シート搬送装置10の電源がオフされた場合でも、直前の最適な圧力値及び間隔シート数が用紙種類とともに、次回の電源オン時に安全に読み出すことができる状態で記憶される。
図2は、重送検出時の制御部60の処理手順を示すフローチャートである。図3は、補正値記憶部47に記憶されたテーブルデータの一例を示す。
重送検出信号が入力されると(S1)、駆動系メイン制御部31は、画像形成装置が印刷処理中である場合は(S2)、新たな給紙を停止するとともに進行中である用紙への印刷処理が終了した時点で印刷処理を停止する(S3)。
重送検出信号が入力されると(S1)、補正値算出部42は、履歴記憶部48から不良履歴を読み出す(S4)。補正値算出部42は、不良履歴の中に不送りがない場合(S5)、即ち、不良履歴の全てが重送である場合及び不良履歴データがない場合、圧力補正値TBを低下させ、シート数補正値SBを増加させる(S6)。具体的には、補正値算出部42は、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAから用紙種類P1〜P5に応じた補正量TT[P1,1]を減じた値を算出し、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAに用紙種類に応じた補正量ST[P1,1]を加えた値を算出する。
TB=TA−TT[P1,1]
SB=SA+ST[P1,1]
ここで、テーブルデータTT[M,N]及びテーブルデータST[M,N]について、Mは用紙種類P1〜P5を示し、Nとして0〜3の数値が適用される。N=0は基準値を示し、N=1は補正量を示し、N=2は最大値を示し、N=3は最小値を示す。
不送りの履歴がなく全てが重送の履歴である場合は、圧力値が高いと判断できるので、圧力値を低下させる処理、及び、大きいシート数補正値を算出するという圧力値の低下を許容する処理が行われる。また、不送りの履歴がある場合は、圧力値が低い可能性があるので、圧力値を上昇させる処理、及び、小さいシート数補正値を算出するという圧力値の低下を許容しないようにする処理が行われる。これによって、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
補正値算出部42は、不良履歴の中に不送りが1回以上ある場合(S5)、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAと前回の圧力補正値THとの中間値を算出し、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAと前回のシート数補正値SHとの中間値を算出する(S7)。
不送りの履歴がある場合は、圧力値が低すぎる可能性があるとともに、間隔シート数が多すぎる可能性がある。しかし、圧力値を一気に高め過ぎると、却って重送が生じてしまう虞がある。また、間隔シート数を一気に減少させ過ぎると、シート積載台37の上昇動作の間隔が過度に狭められる虞がある。このため、圧力補正値TB及びシート数補正値SBとして上述のような中間値を算出することで、圧力値及び間隔シート数が過度に変更されないので、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
補正値算出部42は、圧力補正値TB(圧力値についての中間値)と現在圧力値TAとが同一である場合、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAから用紙種類P1〜P5に応じた補正量TT[P1,1]を減じた値を算出する。また、補正値算出部42は、シート数補正値SB(間隔シート数についての中間値)と現在間隔シート数SAとが同一である場合、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAに用紙種類に応じた補正量ST[P1,1]を加えた値を算出する(S8,S9)。
TB=TA−TT[P1,1]
SB=SA+ST[P1,1]
補正値算出部42は、圧力補正値TBと現在圧力値TAとが同一でない場合、及び、シート数補正値SBと現在間隔シート数SAとが同一でない場合は(S10)、圧力値及び間隔シート数のそれぞれについて、中間値をそれぞれの補正値にする(S10)。
補正方法決定部43は、履歴記憶部48から補正方法についての補正履歴を読み出し(S11)、前回まで所定回数以上連続で圧力値を補正している場合(S12)、間隔シート数の補正を実行することを選択し、シート数補正値SBを現在間隔シート数SAとし、現在圧力値TAは変更しない(S13)。
補正方法決定部43は、前回までの圧力値の連続補正回数が所定回数未満である場合(S12)、圧力値の補正を実行することを選択し、圧力補正値TBを現在圧力値TAとし、現在間隔シート数SAは変更しない(S14)。
補正方法決定部43は、履歴記憶部48に対して圧力補正値TB、シート数補正値SBについての履歴、不良履歴と補正方法履歴との関係FH[N]を更新し(S15)、駆動系メイン制御部31に対して補正制御ブロック40で決定した補正値及び補正方法で加圧制御を行うように要求する。
ここで、圧力補正値TB及びシート数補正値SBのそれぞれは、前回の圧力補正値TH及び前回のシート数補正値SHとして記憶される。また、不良履歴と補正方法履歴との関係FH[N]について、N=1のとき、不良履歴=重送に対して、補正方法=圧力値補正が行われたことを示し、N=2のとき、不良履歴=重送に対して、補正方法=間隔シート数補正が行われたことを示し、N=3のとき、不良履歴=不送りに対して、補正方法=圧力値補正が行われたことを示し、N=4のとき、不良履歴=不送りに対して、補正方法=間隔シート数補正が行われたことを示している。
駆動系メイン制御部31は、補正メイン制御部41から出力された要求に基づいて、圧力値の補正を行う場合は図4に示す加圧制御1を実行し、間隔シート数の補正を行う場合は図5に示す加圧制御2を実行する(S16)。
圧力値の連続補正回数が所定回数未満である場合は、再び圧力値の補正を実行することで、重送及び不送りが抑制される。また、圧力値の補正が所定回数以上連続して実行されている場合は、間隔シート数の補正を実行することで、圧力値の高低範囲の大きさが調整され、重送及び不送りが抑制される。このように、最初のうちは圧力値を直接調整することで用紙の重送及び不送りの抑制が図られ、それでもさらに重送又は不送りが生じる場合に間隔シート数を調整することで、圧力値の高低範囲の大きさが調整されるので、用紙の重送及び不送りが確実に抑制される。
重送及び不送りを生じさせない最適な圧力値は、用紙の厚さやサイズ等の用紙種類によって異なる。このため、図3に示すように、圧力補正値及びシート数補正値のそれぞれを用紙の種類毎に異なるテーブルデータとして記憶しておくことで、より最適な圧力値を設定することができ、用紙の重送及び不送りがより確実に抑制される。
図4は、圧力値補正実行時の制御部60の処理手順の一部を示すフローチャートである。
シート積載台37に積載された用紙の最上面とピックローラ39とが接する圧力値は、シート積載台37が上昇することで調整される。このため、この実施形態のシート搬送装置10では、現在圧力値TA及び圧力補正値TB等の圧力値は、用紙の最上面が検出位置を通過したことを最上面検出部35によって検出されてから、シート積載台37が停止するまでのシート積載台37の上昇時間として具現化されている。
駆動系メイン制御部31は、まずシート積載台37の下降を開始し(S21)、シート積載台37に積載された用紙の最上面が所定の検出位置を通過したことを、最上面検出部35によって検出した場合(S22)、この検出時から所定時間経過後にシート積載台37の下降を停止する(S23)。
駆動系メイン制御部31は、シート積載台37の上昇を開始し(S24)、最上面検出部35で最上面を検出すると同時に(S25)、タイマ71による計測を開始する(S26)。
駆動系メイン制御部31は、タイマ71による計測時間TCが現在圧力値TAに達したとき(S27)、シート積載台37の上昇を停止し(S28)、タイマ71による計測時間TCの計測を停止するとともに、計測時間TCを初期化する(S29)。
これによって、用紙の最上面とピックローラ39とが、補正後の圧力値で圧接される。また、用紙の最上面とピックローラ39とが接する圧力値を測定するセンサを設けることなく、圧力値を容易に調整することができる。さらに、シート積載台37の昇降機構36に用いられるギヤのバックラッシュによる誤差の影響を受けることなく、圧力値を正確に調整することができる。
図5は、間隔シート数補正実行時の制御部60の処理手順の一部を示すフローチャートである。
駆動系メイン制御部31は、カウンタ34の計数値SCが現在間隔シート数SAに達しない場合(S31)、シート積載台37からの給紙をし(S32)、カウンタ34の計数値SCをインクリメントする(S33)。
駆動系メイン制御部31は、カウンタ34の計数値SCが現在間隔シート数SAに達した場合(S31)、S21〜S29の処理を行い、カウンタ34の計数値SCを初期化する(S34)。
上述のように、用紙の繰り出し不良の検出時に、用紙の最上面とピックローラ39とが接する圧力値の補正が実行されることで、用紙の最上面とピックローラ39との間に生じる摩擦力が調整され、用紙の重送及び不送りが抑制される。また、間隔シート数の補正が実行されることで、用紙の繰り出しによる最上面の低下とシート積載台37の上昇による最上面の上昇とによる最上面の昇降領域の大きさが調整され、これによって、用紙の最上面とピックローラ39とが接する圧力値の高低範囲の大きさが調整されるので、用紙の重送及び不送りが抑制される。
このように、シート搬送装置10によれば、用紙の繰り出し不良の検出時に、用紙の最上面とピックローラ39とが接する圧力値の補正又は間隔シート数の補正を選択的に実行することで、圧力値を直接調整できるとともに、圧力値の高低範囲の大きさをも調整できるので、用紙の重送及び不送りを確実に抑制することができる。
図6は、シート積載台37を備えた給紙部の引き出し時の制御部60の処理手順の一部を示すフローチャートである。
補正メイン制御部41は、給紙部が閉位置にあることを開閉検出部46で検出した場合(S41)、用紙種類を判別し(S42)、用紙種類の変更があったか否かを判別する(S43)。用紙種類の判別は、例えば、入力部45から入力された用紙種類によって判別される。また、補正用のテーブルデータが用紙サイズ毎に異なるデータをも備えている場合は、用紙サイズ検出部44で検出された用紙サイズもここでいう用紙種類に含まれる。
用紙種類の変更があった場合は(S43)、前回の圧力補正値TH、前回のシート数補正値SH、及び不良履歴と補正方法履歴との関係FH[N]がクリアされ(S44)、該当する用紙種類の退避値が補正値退避部51から読み出される(S45)。
退避値は現在圧力値TA及び現在間隔シート数SAとされ(S46)、圧力値の補正実行時は図4に示す加圧制御1が実行され(S47)、間隔シート数の補正実行時は図5に示す加圧制御2が実行される(S47)。
用紙種類が変更された場合でも、前回の圧力値及び間隔シート数が用いられるので、用紙種類が変更された当初から、重送及び不送りが確実に抑制される。
図7は、シート積載台37を備えた給紙部の収納時の制御部60の処理手順の一部を示すフローチャートである。
補正メイン制御部41は、給紙部が開位置にあることを開閉検出部46で検出した場合(S51)、用紙種類を判別し(S52)、現在圧力値TA及び現在間隔シート数SAのそれぞれと用紙種類との関係を補正値退避部51へ退避させる(S53)。現在圧力値TA及び現在間隔シート数SAのそれぞれと用紙種類との関係を退避させておくことで、次回の用紙の使用時に、当初から重送及び不送りの抑制を図ることができるようになる。
図8は、不送り検出時の制御部60の処理手順を示すフローチャートである。
不送り検出信号が入力されると(S61)、駆動系メイン制御部31は、給紙部に設けられた図示しない用紙切れセンサによって用紙切れか否かを判別し、不送りが用紙切れによる場合は(S62)、S61の処理に戻り、用紙切れによるものでなければ(S62)、画像形成装置が印刷処理中である場合は(S63)、新たな給紙を停止するとともに進行中である用紙への印刷処理が終了した時点で印刷処理を停止する(S64)。
不送り検出信号が入力されると(S61)、補正値算出部42は、履歴記憶部48から不良履歴を読み出す(S65)。補正値算出部42は、不良履歴の中に重送がない場合(S66)、即ち、不良履歴の全てが不送りである場合及び不良履歴データがない場合、圧力補正値TBを上昇させ、シート数補正値SBを減少させる(S67)。具体的には、補正値算出部42は、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAに用紙種類P1〜P5に応じた補正量TT[P1,1]を加えた値を算出し、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAから用紙種類に応じた補正量ST[P1,1]を減じた値を算出する。
TB=TA+TT[P1,1]
SB=SA−ST[P1,1]
重送の履歴がなく全てが不送りの履歴である場合は、圧力値が低いと判断できるので、圧力値を上昇させる処理、及び、小さいシート数補正値を算出するという圧力値の上昇を許容する処理が行われる。これによって、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
補正値算出部42は、不良履歴の中に重送が1回以上ある場合(S66)、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAと前回の圧力補正値THとの中間値を算出し、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAと前回のシート数補正値SHとの中間値を算出する(S68)。
重送の履歴がある場合は、圧力値が高すぎる可能性があるとともに、間隔シート数が少なすぎる可能性がある。しかし、圧力値を一気に低め過ぎると、却って不送りが生じてしまう虞がある。また、間隔シート数を一気に増加させ過ぎると、シート積載台の上昇動作の間隔が過度に広められる虞がある。このため、圧力補正値及びシート数補正値として上述のような中間値を算出することで、圧力値及び間隔シート数が過度に変更されないので、シートの重送及び不送りが確実に抑制される。
補正値算出部42は、圧力補正値TB(圧力値についての中間値)と現在圧力値TAとが同一である場合、圧力補正値TBとして、現在圧力値TAに用紙種類P1〜P5に応じた補正量TT[P1,1]を加えた値を算出する。また、補正値算出部42は、シート数補正値SB(間隔シート数についての中間値)と現在間隔シート数SAとが同一である場合、シート数補正値SBとして、現在間隔シート数SAから用紙種類に応じた補正量ST[P1,1]を減じた値を算出する(S69,S70)。
TB=TA+TT[P1,1]
SB=SA−ST[P1,1]
補正値算出部42は、圧力補正値TBと現在圧力値TAとが同一でない場合、及び、シート数補正値SBと現在間隔シート数SAとが同一でない場合は(S69)、圧力値及び間隔シート数のそれぞれについて、中間値をそれぞれの補正値にする(S71)。
補正方法決定部43は、履歴記憶部48から補正方法の履歴を読み出し(S72),前回まで所定回数以上連続で圧力値を補正している場合(S73)、間隔シート数の補正を実行することを選択し、シート数補正値SBを現在間隔シート数SAとし、現在圧力値TAは変更しない(S74)。
補正方法決定部43は、前回までの圧力値の連続補正回数が所定回数未満である場合(S73)、圧力値の補正を実行することを選択し、圧力補正値TBを現在圧力値TAとし、現在間隔シート数SAは変更しない(S75)。
補正方法決定部43は、履歴記憶部48に対して圧力補正値TB、シート数補正値SBについての履歴、不良履歴と補正方法履歴との関係FH[N]を更新し(S76)、駆動系メイン制御部31に対して補正制御ブロック40で決定した補正値及び補正方法で加圧制御を行うように要求する。
ここで、圧力補正値TB及びシート数補正値SBのそれぞれは、前回の圧力補正値TH及び前回のシート数補正値SHとして記憶される。
駆動系メイン制御部31は、補正メイン制御部41から出力された要求に基づいて、圧力値の補正を行う場合は図4に示す加圧制御1を実行し、間隔シート数の補正を行う場合は図5に示す加圧制御2を実行する(S77)。
シート搬送装置10によれば、用紙の重送及び不送りを確実に抑制できるので、シート積載台37を昇降させる加圧制御を頻繁に行う必要がなくなり、用紙搬送速度を高めることができる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施形態に係るシート搬送装置の機能ブロック図である。 重送検出時の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 補正値記憶部に記憶されたテーブルデータの一例を示す図である。 圧力値補正実行時の制御部の処理手順の一部を示すフローチャートである。 間隔シート数補正実行時の制御部の処理手順の一部を示すフローチャートである。 シート積載台を備えた給紙部の引き出し時の制御部の処理手順の一部を示すフローチャートである。 シート積載台を備えた給紙部の収納時の制御部の処理手順の一部を示すフローチャートである。 不送り検出時の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 シート搬送装置
21 不良検出部
31 駆動系メイン制御部
34 カウンタ
35 最上面検出部
36 昇降機構
37 シート積載台
39 ピックローラ
41 補正メイン制御部
42 補正値算出部
43 補正方法決定部
46 開閉検出部
47 補正値記憶部
48 履歴記憶部
51 補正値退避部
71 タイマ
TA 現在圧力値
SA 現在間隔シート数
TB 圧力補正値
SB シート数補正値
TH 前回の圧力補正値
SH 前回のシート数補正値
FH[N] 不良履歴と補正方法履歴との関係
TC タイマによる計測時間
SC カウンタの計数値
TT[M,N] 圧力値補正用テーブルデータ
ST[M,N] 間隔シート数補正用テーブルデータ

Claims (9)

  1. 搬送されるべきシートが積載されたシート積載台から所定数のシートが繰り出される毎に前記シート積載台を上昇させるシート搬送装置であって、
    前記シート積載台と、
    前記シート積載台を昇降させる昇降機構と、
    前記シート積載台に積載されたシートの最上面との間に生じる摩擦力によってシートを前記シート積載台から繰り出すピックローラと、
    前記シート積載台からのシートの重送及び不送りを含む繰り出し不良を検出する不良検出部と、
    前記不良検出部によってシートの繰り出し不良を検出した場合に、前記最上面と前記ピックローラとが接する圧力値の補正、又は、前記昇降機構による前記シート積載台の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間に前記シート積載台から繰り出されるシート数である間隔シート数の補正を、選択的に実行する制御部と、を備えるシート搬送装置。
  2. 前記制御部による前記圧力値及び前記間隔シート数の補正についての補正履歴を記憶する補正履歴記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記補正履歴記憶部に記憶された補正履歴に基づいて、直前の前記圧力値の連続補正回数が所定回数以上である場合は前記間隔シート数の補正の実行を選択し、前記圧力値の連続補正回数が前記所定回数未満である場合は前記圧力値の補正の実行を選択する補正方法決定部を含む請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記不良検出部で検出された繰り出し不良の種類についての不良履歴を記憶する不良履歴記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記不良検出部で重送を検出した場合であって、前記不良履歴記憶部に記憶された不良履歴に基づいて、不送りの履歴がない場合、前記圧力値の現在値である現在圧力値より低い圧力補正値を算出するとともに前記間隔シート数の現在値である現在間隔シート数より大きいシート数補正値を算出する補正値算出部を含み、
    前記補正方法決定部は、前記圧力値の補正及び前記間隔シート数の補正のうち選択した方の補正方法の補正値を前記現在圧力値又は前記現在間隔シート数とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記補正値算出部は、不送りの履歴がある場合、前回の不送り発生時の圧力補正値と現在圧力値との中間値を今回の圧力補正値として算出し、前回の不送り発生時のシート数補正値と現在間隔シート数との中間値を今回のシート数補正値として算出する請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記不良検出部で検出された繰り出し不良の種類についての不良履歴を記憶する不良履歴記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記不良検出部で不送りを検出した場合であって、前記不良履歴記憶部に記憶された不良履歴に基づいて、重送の履歴がない場合、前記圧力値の現在値である現在圧力値より高い圧力補正値を算出するとともに前記間隔シート数の現在値である現在間隔シート数より小さいシート数補正値を算出する補正値算出部を含み、
    前記補正方法決定部は、前記圧力値の補正及び前記間隔シート数の補正のうち選択した方の補正方法の補正値を前記現在圧力値又は前記現在間隔シート数とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  6. 前記補正値算出部は、重送の履歴がある場合、前回の不送り発生時の圧力補正値と現在圧力値との中間値を今回の圧力補正値として算出し、前回の不送り発生時のシート数補正値と現在間隔シート数との中間値を今回のシート数補正値として算出する請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記最上面の位置を検出する最上面検出部をさらに備え、
    前記補正値算出部は、上昇中の前記シート積載台に積載されたシートの最上面を前記最上面検出部が検出してから前記シート積載台が停止するまでの上昇時間を前記圧力補正値として算出する請求項3から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 前記圧力補正値及び前記シート数補正値のそれぞれをシートの種類毎に異なるテーブルデータとして記憶する補正値記憶部をさらに備える請求項3から7に記載のシート搬送装置。
  9. 搬送されるべきシートが積載されたシート積載台から所定数のシートが繰り出される毎に前記シート積載台を上昇させるシート搬送方法であって、
    前記シート積載台に積載されたシートの最上面に上方から接する回転するピックローラと前記最上面との間に生じる摩擦力によってシートを前記シート積載台から繰り出す第1ステップと、
    前記シート積載台からのシートの重送及び不送りを含む繰り出し不良を検出する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいてシートの繰り出し不良を検出した場合に、前記最上面と前記ピックローラとが接する圧力値の補正、又は、前記シート積載台の前回の上昇タイミングから次回の上昇タイミングまでの間に前記シート積載台から繰り出されるシート数である間隔シート数の補正を、選択的に実行する第3ステップと、を備えるシート搬送方法。
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