JP2009132232A - 給電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降駆動される移動体に給電する給電構造において、小型化・簡素化を図った給電構造を提供する。
【解決手段】レール14はウィンドガラス2の昇降方向と交差する方向に延長するようにウィンドガラス2の縁部に取り付けられる。ウィンドガラス2を昇降駆動する主アーム12は、その先端部がレール14に移動可能に係合している。主アーム12に添って配索された給電線21は、その一端部が主アーム12の先端部から導出され且つウィンドガラス2に接続されており、ウィンドガラス2に給電する。レール14とウィンドガラス2の縁部との間に形成されたスペースにはレール14と平行にシャフト31が設けられており、主アーム12の先端部とウィンドガラス2との間に配策された給電線21は、シャフト31に螺旋状に巻き付けられている。この給電線21は、主アーム12の先端部の移動に伴ってシャフト31に沿って伸縮する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のウィンドガラスなどの昇降駆動される移動体に給電する給電構造に関する。
自動車等の車両のウィンドガラスには、デフォガ(曇り止め)用の抵抗回路やアンテナ回路や破損検知回路などが設けられており、これらの回路が設けられたウィンドガラスには給電がなされる。そして、昇降駆動されるウィンドガラスに給電するための給電構造として、従来、図7に示すものが知られている。
図7に示す給電構造は、ドア101の内部空間に配設されて昇降駆動されるウィンドガラス102に給電する給電構造である。この給電構造では、ウィンドガラス102に設けられた移動体側コネクタ105と、ドア101に設けられたドア側コネクタ106とを給電線で繋ぎ、ウィンドガラス102に給電している。ウィンドガラス102の昇降に伴い給電線に弛みが生じるが、弛みが多い場合に、これが何らの規制なく動くと、ウィンドガラス102の昇降機構へ噛み込まれるなどして支障をきたす虞がある。そこで、この給電構造では、給電線に生じる弛みを、ドア101の内部空間に配設した余長吸収装置103で規制するようにしている。
余長吸収装置103は、給電線をU字状に湾曲させて折り返し、そしてウィンドガラス102の昇降方向に沿ってケース111内に収容して構成されている。給電線の一方の端部104は、摺動部材112に保持されてケース111の外に導出され、移動体側コネクタ105に接続している。摺動部材112はウィンドガラス102の昇降方向に移動可能にケース111に係合しており、給電線104は、摺動部材112を上下動させながら、ウィンドガラス102の昇降に追従する。摺動部材112の上下動に伴い、ケース111内の給電線には弛みが生じるが、その弛みはケース111内に収容され、ウィンドガラス102の昇降機構への噛み込みが防止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−57828号公報
特許文献1に開示された給電構造では、ウィンドガラス102の昇降に対応するうえで、給電線をU字状に湾曲させて折り返し、そしてウィンドガラス102の昇降方向に沿ってケース111に収容している。この場合、給電線には少なくともウィンドガラス102のストローク(即ち、移動距離)の半分以上の余長が必要となり、ウィンドガラス102の昇降に伴って給電線に生じる弛みも比較的多い。そのため、給電線を収容するケース111が必要であり、また、ケース111は比較的大型なものとなる。ウィンドガラス102およびその昇降機構が収容されるドア101の内部空間に、さらにケース111の収容スペースを確保することは困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇降駆動される移動体に給電する給電構造において、小型で簡素な給電構造を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記(1)〜(2)に記載の給電構造により達成される。
(1)昇降駆動される移動体に給電する給電構造であって、前記移動体の縁部に取り付けられ、該移動体の昇降方向と交差する方向に伸びたレールと、前記レールに沿って移動可能に該レールに係合する先端部を有するアームと、前記アームに添って配索された給電線と、前記レールと前記移動体の縁部との間に形成されたスペースに該レールと平行に設けられたシャフトと、を備え、前記アームが、その基端部を回動駆動されて揺動し、それにより該移動体を昇降駆動し、前記給電線は、その前記アームの先端部から導出された一端部が、前記移動体に給電するために該移動体に接続されており、前記アームの先端部と前記移動体との間に配策された前記給電線が、前記シャフトに螺旋状に巻き付けられ、前記アームの先端部の移動に伴って該シャフトに沿って伸縮することを特徴とする給電構造。
(2)前記シャフトが、円柱状であり、前記給電線の許容曲げ半径以上の半径を有していることを特徴とする(1)に記載の給電構造。
上記(1)の構成の給電構造によれば、移動体を昇降駆動するアームに添って給電線が配索されており、給電線の大部分について、その動きをアームにより規制することができる。そして、移動体の昇降に対しては、アームの先端部から導出されて移動体に接続された給電線の一端部側を撓み変形させることにより対応することができる。ここで、アームの先端部と移動体との間に配索された給電線には、移動体の昇降に伴って弛みが生じ得るが、アームの先端部のストロークについては、移動体のストロークに比べて比較的小さくすることができる。それにより、アームの先端部と移動体との間に配索される給電線に必要な余長を少なくし、給電線に生じる弛みを削減することができる。よって、給電線の動きを規制するためのケース等の部材を別途必要とせず、給電構造の小型化・簡素化を図ることができる。
さらに、アームの先端部と移動体との間に配索された給電線をシャフトに螺旋状に巻き付けており、アームの先端部の移動に伴って給電線がシャフトに沿って伸縮するように構成している。このように構成することにより、アームの先端部と移動体との間に配索された給電線に生じる弛みについても、その動きをシャフトで規制しており、それにより、移動体の昇降機構への給電線の噛み込みを確実に防止することができる。そして、このシャフトは、移動体の縁部とレールとの間のスペースで、従来デッドスペースとなっていたところに設けられており、よって給電構造の小型化を妨げることはない。
また、上記(2)の構成の給電構造によれば、シャフトに巻き付けられた給電線は、シャフトへの巻き付きを締めもしくは緩めるようにしてシャフトに沿って伸縮するが、円柱状のシャフトの半径を給電線の許容曲げ半径以上とすることにより、シャフトへの巻き付きを締めた際に給電線に過度の曲げが生じることを回避して、給電線の断線を防止することができる。
以上述べたとおり、本発明によれば、昇降駆動される移動体に給電する給電構造の小型化・簡素化を図ることができる。
以下、本発明に係る給電構造の好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る給電構造を適用した自動車のドアの断面図、図2は図1のドアのウィンドガラスの昇降機構を示す正面図、図3は図2の昇降機構の詳細な正面図であって、本発明の給電構造の一実施形態を示す正面図、図4は図3の昇降機構の平面図、図5(A)〜(C)はウィンドガラスの昇降に伴う図3の給電構造の動作を示す正面図、図6(A)〜(C)は図5(A)〜(C)の要部をそれぞれ拡大して示す正面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の給電構造は、自動車のドアに設けられており、このドアに配設されて昇降駆動されるウィンドガラスに給電するものである。以下に、ウィンドガラスの昇降機構を説明する。
ドアパネル1は、所用形状にプレス成形されたアウタパネル3とインナパネル4とを接合して、内部に所用の空間を形成したものである。
ウィンドガラス2は、アウタパネル3とインナパネル4との間に介装され、後述する昇降機構により略上下方向に昇降駆動される。それにより、ウィンドガラス2は、ドアパネル1の上縁にあたるアウタパネル3とインナパネル4と隙間からドアパネル1の外部に出現し、また、ドアパネル1の内部空間に没入する。
ウィンドガラス2とアウタパネル3との間には、互いに前後方向に所定の間隔を隔て、それぞれ略上下方向に伸びる1対のガラスガイド5、5が配設されている。ウィンドガラス2は、その下縁部を一対のガラスガイド5、5に係合させ、略上下方向に移動を案内される。
そして、ドアパネル1の内部空間には、ウィンドガラス2を昇降駆動するウィンドレギュレータ(昇降機構)6が配設されている。
さらに図3および図4を参照して、ウィンドレギュレータ6は、いわゆるX字アーム式のウィンドレギュレータであって、ドアパネル1に固定されるベースプレート11と、このベースプレート11に支持された主アーム12と、この主アーム12に支持された一対の補助アーム15、16と、を備えている。
主アーム12は、その基端部に設けられた回動軸13を介して回転自在にベースプレート11に支持されている。主アーム12の先端部は、ウィンドガラス2の下縁部に固定されて略前後方向に伸びるレール14にローラを介して係合しており、主アーム12の先端部は、レール14に沿って略前後方向に移動可能である。
ここで、ウィンドガラス2の下縁部は、ウィンドガラス2が閉じられた際にもドアパネル1の内部空間に依然として収容され、外部に露呈しない。そこで、軽量化等のため、ウィンドガラス2における一対のガラスガイド5、5との係合箇所2a、2aの間でウィンドガラス2の下縁の中央部は切り欠かれている。レール14は、ウィンドガラス2の下縁の切り欠き2bを跨ぎ、両側の係合箇所2a、2aに取付部材30、30を介して取り付けられている。よって、ウィンドガラス2の下縁部とレール14との間にはスペースが形成されている。
ウィンドガラス2の下縁部とレール14との間に形成されたスペースにはシャフト31が設けられている。シャフト31は、レール14に立設された一組の支持部材32、32に両端を支持されて、レール14と平行に配置されている。
一方の補助アーム15は主アーム12の表面側に、他方の補助アーム16は主アーム12の裏面側にあって、互いに一直線に伸びて主アーム12と略X字状に交差するように配置されている。そして、一対の補助アーム15、16は、互いに同軸上で且つ一体に回動するように、それぞれの基端部を回動自在に主アーム12の長手方向の略中央部に支持されている。
補助アーム15の先端部は、主アーム12の先端部と同様にレール14にローラを介して係合しており、レール14に沿って略前後方向に移動可能である。補助アーム16の先端部は、ドアパネル1に固定されてレール14と平行に略前後方向に伸びるレール17にローラを介して係合しており、レール17に沿って略前後方向に移動可能である。
ベースプレート11には駆動機構18が設けられている。この駆動機構18は、モータや手動ハンドルなどの不図示の駆動源と、この駆動源の動作により回転するピニオンギヤ18aと、を含んでいる。そして、主アーム12の基端部には、セクタギヤ19が一体に回動するように固着されており、このセクタギヤ19は、駆動機構18のピニオンギヤ18aと噛合している。
以上の構成において、駆動機構18の駆動源が動作すると、駆動機構18のピニオンギヤ18aとセクタギヤ19との噛合により主アーム12は回動駆動され、揺動する。主アーム12の揺動に伴い、主アーム12の先端部がレール14に沿って前後に移動するとともにレール14を上下に移動させる。それにより、ウィンドガラス2が昇降する。
一対の補助アーム15、16は、ウィンドガラス2と共に上下動するレール14とドアパネル1に固定されたレール17との間に挟まれ、レール14の上下動に伴いそれぞれの先端部をレール14、17に沿って前後に移動させながら一体に回動し、レール14の姿勢を維持する。それにより、ウィンドガラス2は安定して昇降する。
昇降駆動されるウィンドガラス2に給電するための給電線21は、車体からドアパネル1の内部空間に導入される。そして、給電線21は、所定箇所21aをベースプレート11に固定され、主アーム12の回動軸13の近傍を通り、補助アーム16の回動軸を回避しつつ主アーム12の裏面もしくは側面に添って配索され、主アーム12の先端部に達している。
給電線21は、主アーム12の回動軸13の周辺で撓み変形可能に配索されており、この部位を除き、主アーム12に添う全域もしくは複数箇所で主アーム12の裏面もしくは側面に固定されている。固定手段は特に限定されないが、例えば粘着テープやクリップなどを用いることができる。
主アーム12の先端部に達した給電線21は、その箇所に固定され、主アーム12の先端部から導出される。主アーム12の先端部から導出された給電線21の一端部は、ウィンドガラス2に接続されている。そして、主アーム12の先端部における固定箇所21cとウィンドガラス2における接続箇所21dとの間で給電線21は、シャフト31に螺旋状に巻き付けられて配索されている。
次に、図5(A)〜(C)および図6(A)〜(C)を参照して、本実施形態の給電構造の動作を説明する。図5(A)および図6(A)は、ウィンドガラス2が閉じている際のウィンドレギュレータ6の状態を示し、図5(B)および図6(B)はウィンドガラス2が半開している際のウィンドレギュレータ6の状態を示し、図5(C)および図6(C)はウィンドガラス2が全開している際のウィンドレギュレータ6の状態を示している。
図5(A)および図6(A)に示すウィンドレギュレータ6の状態から、主アーム12が、その基端部を回動駆動されて矢印A方向に揺動する。主アーム12の矢印A方向の揺動に伴い、図5(B)および図6(B)、そして図5(C)および図6(C)に順次示すように、主アーム12の先端部がレール14に沿って矢印B、C方向に往復移動するとともにレール14を降下させる。それにより、ウィンドガラス2が降下して開かれる。
主アーム12の先端部から導出されてウィンドガラス2に接続している給電線21の端部には、撓み変形して主アーム12の先端部の矢印B、C方向の往復移動に追従するために所定の余長が設定され、主アーム12の先端部における給電線21の固定箇所21cとウィンドガラス2における給電線21の接続箇所21dとが接近する程に給電線21には弛みが生じ得る。ここで、主アーム12の揺動範囲が図5(B)に示す水平な状態を基準に上下に90°ある場合に、主アーム12の先端部の前後方向のストロークはウィンドガラス2の上下方向のストロークの略半分であり、そして、主アーム12の揺動範囲が上下に90°未満では、主アーム12の先端部の前後方向のストロークはウィンドガラス2の上下方向のストロークの半分未満となる。このように、ウィンドガラス2の上下方向のストロークに対して主アーム12の先端部の前後方向のストロークを小さくすることができ、それにより、給電線21の端部に必要となる余長も短く済み、この端部に生じる弛みを削減することができる。
固定箇所21cと接続箇所21dとの間でシャフト31に螺旋状に巻き付けられた給電線21は、主アーム12の先端部の矢印B、C方向の往復移動に追従してシャフト31に沿って伸縮する。給電線21は、図5(A)および図6(A)、もしくは図5(C)および図6(C)に示す最も収縮した状態で、シャフト31との間に隙間を生じさせる螺旋半径でシャフト31に巻き付けられており、シャフト31への巻き付きを締めもしくは緩めるようにして伸縮する。給電線21のシャフト31への巻き数は、上記螺旋半径における一巻き分の伸縮量と巻き数との積が主アーム12の先端部のストローク以上となるように設定される。
給電線21が巻き付けられるシャフト31は、円柱状であり、その半径は、給電線21の許容曲げ半径以上とされている。それにより、シャフト31への巻き付きを締めた際に給電線21に過度の曲げが生じることが回避される。
また、主アーム12の回動軸13の近傍に配索された給電線21の部位には、撓み変形して主アーム12の矢印A方向の揺動に追従するために所定の余長が設定され、給電線21のベースプレート11における固定箇所21aと主アーム12における固定箇所21bとが接近する程に給電線21に弛みが生じる。しかし、給電線21の主アーム12における固定箇所21bが回動軸13に接近しているため、そのストロークは比較的小さく、そのため、主アーム12の回動軸13の近傍に配索された給電線21の部位に必要となる余長も短く済み、この部位に生じる弛みを削減することができる。
特に、本実施形態の給電構造では、図5(A)〜(C)に示すように、給電線21は、主アーム12の回動軸13を周回して配索されている。かかる構成において、主アーム12の矢印A方向の揺動に伴い、給電線21のベースプレート11における固定箇所21aと主アーム12における固定箇所21bとの給電線21の配索経路に沿った距離が短くなり、主アーム12の回動軸13を周回する給電線21に僅かに弛みが生じるが、給電線21は、その弾性により回動軸13を周回する曲率半径が大きくなる向きに広がり、回動軸13への巻き付きを緩める。
このように、給電線21を主アーム12の回動軸13を周回して配索することにより、回動軸13への巻き付きを緩めもしくは締めるように給電線21の動きを予め規定することができ、ウィンドレギュレータ6への給電線21の噛み込みの防止に、より完全を期することができる。
そして、一対の補助アーム15、16は、降下するレール14とドアパネル1に固定されたレール17との間に挟まれ、レール14の降下に伴い、それぞれの先端部をレール14、17に沿って前後に移動させながら一体に回動する。その過程で、補助アーム16が主アーム12の裏面上を通過するが、給電線21は、主アーム12の側面に添着しており、補助アーム16との干渉が回避される。そこで、主アーム12と補助アーム16との間の隙間を詰めることができる。
以上、説明したように、本実施形態の給電構造によれば、ウィンドガラス2を昇降駆動する主アーム12に添って給電線21が配索されており、給電線21の大部分について、その動きを主アーム12により規制することができる。そして、ウィンドガラス2の昇降に対しては、主アーム12の先端部から導出されてウィンドガラス2に接続された給電線21の一端部側を撓み変形させることにより対応することができる。ここで、主アーム12の先端部とウィンドガラス2との間に配索された給電線21には、ウィンドガラス2の昇降に伴って弛みが生じ得るが、主アーム12の先端部のストロークは、ウィンドガラス2のストロークに比べて比較的小さくすることができる。それにより、主アーム12の先端部とウィンドガラス2との間に配索される給電線21に必要な余長を少なくし、給電線21に生じる弛みを削減することができる。よって、給電線21の動きを規制するためのケース等の部材を別途必要とせず、給電構造の小型化・簡素化を図ることができる。
さらに、主アーム12の先端部とウィンドガラス2との間に配索された給電線21をシャフト31に螺旋状に巻き付けており、主アーム12の先端部の移動に伴って給電線21がシャフト31に沿って伸縮するように構成している。このように構成することにより、主アーム12の先端部とウィンドガラス2との間に配索された給電線21に生じる弛みについても、その動きをシャフト31で規制し、ウィンドガラス2の昇降機構への給電線21の噛み込みを確実に防止することができる。そして、このシャフト31は、ウィンドガラス2の縁部とレール14との間のスペースで、従来デッドスペースとなっていたところに設けられており、よって給電構造の小型化を妨げることはない。
また、本実施形態の給電構造によれば、シャフト31に巻き付けられた給電線21は、シャフト31への巻き付きを締めもしくは緩めてシャフト31に沿って伸縮するが、円柱状のシャフト31の半径を給電線21の許容曲げ半径以上とすることにより、シャフト31への巻き付きを締めた際に給電線21に過度の曲げが生じることを回避して、給電線21の断線を防止することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では主アーム12と一対の補助アーム15、16を備えるX字アーム式のウィンドレギュレータ6での適用例を説明したが、主アーム12のみのシングルアーム式のウィンドレギュレータについても同様に適用することができる。
本発明に係る給電構造を適用した自動車のドアの断面図である。 図1のドアのウィンドガラスの昇降機構を示す正面図である。 図2の昇降機構の詳細な正面図であって、本発明の給電構造の一実施形態を示す正面図である。 図3の昇降機構の平面図である。 (A)〜(C)はウィンドガラスの昇降に伴う図3の給電構造の動作を示す正面図である。 (A)〜(C)は図5(A)〜(C)の要部をそれぞれ拡大して示す正面図である。 従来の給電構造を示す自動車のドアの断面図である。
符号の説明
1 ドアパネル
2 ウィンドガラス(移動体)
6 ウィンドレギュレータ
11 ベースプレート
12 主アーム(アーム)
13 主アームの回動軸
14 レール
15 補助アーム
16 補助アーム
17 レール
18 駆動機構
31 シャフト

Claims (2)

  1. 昇降駆動される移動体に給電する給電構造であって、
    前記移動体の縁部に取り付けられ、該移動体の昇降方向と交差する方向に伸びたレールと、
    前記レールに沿って移動可能に該レールに係合する先端部を有するアームと、
    前記アームに添って配索された給電線と、
    前記レールと前記移動体の縁部との間に形成されたスペースに該レールと平行に設けられたシャフトと、
    を備え、
    前記アームが、その基端部を回動駆動されて揺動し、それにより該移動体を昇降駆動し、
    前記給電線は、その前記アームの先端部から導出された一端部が、前記移動体に給電するために該移動体に接続されており、
    前記アームの先端部と前記移動体との間に配策された前記給電線が、前記シャフトに螺旋状に巻き付けられ、前記アームの先端部の移動に伴って該シャフトに沿って伸縮することを特徴とする給電構造。
  2. 前記シャフトが、円柱状であり、前記給電線の許容曲げ半径以上の半径を有していることを特徴とする請求項1に記載の給電構造。
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