JP2009131917A - 超硬合金部材と鋼部材との高接合強度を有する複合材料およびこの複合材料からなる切削工具用複合素材および切削工具 - Google Patents

超硬合金部材と鋼部材との高接合強度を有する複合材料およびこの複合材料からなる切削工具用複合素材および切削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】超硬合金部材と鋼部材の高接合強度を有する複合材料およびこの複合材料からなるエンドミル、ドリル等の切削工具を提供する。
【解決手段】 超硬合金部材と鋼部材とを接合層を介して接合した超硬合金部材と鋼部材の複合材料、あるいは、該複合材料の超硬合金部材に刃先加工を施したエンドミル、ドリル等の切削工具において、超硬合金部材に接する側の接合層はNiからなり、一方、鋼部材に接する側の接合層はNi−Cu合金からなり、さらに、鋼部材と接合層との接合面近傍には、該接合面から遠ざかるにしたがってCuの含有量が減少するCu拡散領域が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接合層を介して接合された超硬合金部材とステンレス鋼等の鋼部材との高接合強度を有する複合材料に関し、さらに、かかる複合材料からなるエンドミルあるいはドリル等の切削工具用丸棒複合素材、また、かかる複合素材から形成されたエンドミル、ドリル等の切削工具に関する。
従来、タングステン−コバルト系合金等の超硬合金は、高硬度を有し耐摩耗性にすぐれることから、切削チップ、エンドミル、ドリル等の切削工具、ロール、パンチ、ダイス等の塑性加工工具、また破砕機等の耐摩耗部材などに広く用いられているが、超硬合金自体は加工が困難で高価なうえ、靭性が低く折損しやすいためにその用途が制約されていたが、近年、これを克服するための方法として、安価で加工性、靭性にすぐれたステンレス鋼等の鋼と超硬合金とをろう付けしたり、あるいは、鋼と超硬合金とを拡散接合で接合することにより、超硬合金部材と鋼部材との複合材料を得ることが行われている。
ろう付けにより複合材料を得る典型的な方法としては、銀ろうを用いた接合が知られているが、ろう材と超硬合金、鋼との熱膨張の違いで生じた内部応力によって、ろう材あるいは超硬合金に割れが発生しやすいという欠点があった。
また、拡散接合によって超硬合金部材と鋼部材との複合材料を得る方法としては、例えば、超硬合金部材と鋼部材とを摩擦圧接して両者を直接接合する拡散接合法、あるいは、超硬合金部材と鋼部材との間にニッケル、ニッケル合金からなるインサートを介在させ、インサートを介して超硬合金部材と鋼部材とを加圧加熱処理し、両者を接合する拡散接合法などが知られており、上記インサートを用いた拡散接合によれば、比較的靭性の改善された超硬合金部材と鋼部材との複合材料が得られることが知られている。
また、超硬合金部材と鋼部材との複合材料からなる切削工具としては、超硬合金部材に切刃加工を施し、鋼部材自体をシャンク部として用いるエンドミル、ドリル、あるいは、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部をシャンク部材へ螺入嵌合する刃先交換型エンドミル、ドリル等が知られている。
特開昭58−128281号公報 特開平11−80868号公報 特開平11−115095号公報 特開2006−102823号公報 特開2002−103130号公報
切削チップ、エンドミル、ドリル等の切削工具、ロール、パンチ、ダイス等の塑性加工工具、また破砕機等の耐摩耗部材を利用する各種技術分野においては、所定の耐摩耗性を備え、また、所定の靭性を有する超硬合金部材と鋼部材との複合材料を使用することにより、より厳しい使用条件下での利用が可能になってきたが、既に述べたように、ろう材で接合された複合材料では、接合部あるいは超硬合金部材に割れが発生しやすく、また、拡散接合で形成された複合材料では、大きな負荷がかかると、接合部からの破断が生じやすく、例えば、拡散接合で形成された超硬合金部材と鋼部材との複合材料でエンドミルを構成した場合、切削加工時にたおれやビビリ振動が発生し、その結果、被削材の加工精度が劣化し、あるいは、接合部からの破断に至り工具寿命が短命となりやすい。
そのため、超硬合金部材と鋼部材との複合材料、また、かかる複合材料からなるエンドミルあるいはドリル等の切削工具用丸棒複合素材、さらに、かかる複合素材から形成されたエンドミル、ドリル等の切削工具においては、より一層すぐれた接合部の接合強度を有する複合材料が求められている。
そこで、本発明者らは、接合層を介して接合された超硬合金部材とステンレス鋼等の鋼部材との複合材料において、その接合層の強度改善について鋭意研究した結果、以下の知見を得た。
超硬合金部材と鋼部材(例えば、ステンレス鋼)との複合材料を製造するに当たり、図1に示すように、超硬合金部材と鋼部材との間に、超硬合金部材の側から順に、10〜200μmの厚さのNi箔と5〜30μmの厚さのCu箔をそれぞれインサート金属として介挿し、これらを加圧保持した状態で、Cuの融点(1083.4℃)以上の温度に加熱保持し、Cu箔を液相化すると同時に、CuをNi箔中及び鋼部材中へ拡散させ、その後室温へと冷却すると、接合層を介して超硬合金部材と鋼部材とが強固に接合された複合材料が形成されること。
上記接合層の状態を観察すると、図2および図3に示すように、インサート金属として挿入したCu箔は液相化・拡散により見かけ上消失し、鋼部材は、Cu箔を介さずに接合層と一体化した接合部を形成しているが、接合層の構成成分を測定したところ、超硬合金部材と接合層との接合面近傍では、超硬合金中へのNiの拡散およびNi箔中への超硬合金成分(Co,W等)の拡散が生じていることが観察され、一方、鋼部材側の接合層には、Cu箔の液相化、拡散によって生じたCu拡散領域が形成され、また、接合層側の鋼部材の接合面近傍にもCu拡散領域が形成されており、さらに、接合層および鋼部材に形成されたCu拡散領域のCu含有量は、両者の接合面から遠ざかるにしたがって、次第に減少していること。
上記接合層、即ち、鋼部材との接合面近傍に、接合面から遠ざかるにしたがって、次第にCu含有量が低減するCu拡散領域を有する接合層、を介して接合された超硬合金部材と鋼部材からなる複合材料について、引張試験、曲げ試験を実施し、その特性を確認したところ、すぐれた引張強さおよびすぐれた曲げ強さを示し、さらに、破断も接合層で起こるのではなく、超硬合金部材の箇所で破断が生じていたことから、この発明による接合層はすぐれた引張強さ及び曲げ強さを有し、その結果として、この発明の複合材料は、すぐれた接合強度を有するものであること。
この発明の複合材料を、エンドミル、ドリル等の切削工具用丸棒複合素材あるいは切削工具として形成するにあたり、インサート金属であるNi箔とCu箔を、それぞれ、超硬合金部材側および鋼部材側に介挿し、これらを加圧保持した状態で、Cuの融点以上の温度に加熱する際に、例えば、高周波誘導加熱によって接合部のみを短時間で急速昇温加熱することが可能であり、このような場合、急速昇温加熱によって鋼部材に生じた硬さ勾配は、エンドミル、ドリル等の回転工具に対しては、切削加工時の制振/クッション効果を与え、加工精度を改善することができること。
さらに、この発明の複合材料を用いて、刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルを形成した場合、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部を例えば、超硬合金製のシャンクへ螺入嵌合保持させることにより、上記切削加工時の制振/クッション効果に加えて、切削加工時の発熱による締り嵌め効果が生じ、刃先交換型工具とシャンクの強固な結合が期待でき、安全確実な切削加工を実施しえること。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、
「(1) 超硬合金部材と鋼部材とが、10〜200μmの層厚の接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材の複合材料において、
超硬合金部材に接する側の接合層は主としてNiからなり、一方、鋼部材に接する側の接合層は主としてNi−Cu合金からなり、該接合層と鋼部材との接合面近傍には、該接合面から遠ざかるにしたがってCuの含有量が減少するCu拡散領域が形成されており、しかも、接合層と鋼部材との接合面中心におけるCuの含有量は5〜50原子%、かつ、接合層との接合面から0.001〜0.005mmに位置する鋼部材の横断面中心におけるCuの含有量は1〜30原子%、さらに、鋼部材との接合面から0.005〜0.01mmに位置する接合層の横断面中心におけるCuの含有量は0.1〜5原子%であることを特徴とする接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材の複合材料。
(2) 前記(1)記載の超硬合金部材と鋼部材の複合材料からなる切削工具用丸棒複合素材。
(3) 前記(2)2記載の切削工具用丸棒複合素材において、超硬合金部材に刃付加工が施されているエンドミルまたはドリルからなる切削工具。
(4) 前記(3)記載のエンドミルまたはドリルからなる切削工具において、鋼部材にねじ加工が施され、該ねじ部がシャンクへ螺入嵌合されていることを特徴とする刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルからなる切削工具。」
を特徴とするものである。
以下に、本発明について、詳細に説明する。
(a) 本発明では、超硬合金部材とステンレス鋼等の鋼部材を接合層を介して接合し、複合材料を構成するが、複合材料の製造法は、例えば、以下のとおりである。
まず、複合化する超硬合金部材、鋼部材のサイズと同径で、直径1〜30mm×厚さ10〜200μmのNi箔からなるインサート金属および直径1〜30mm×厚さ5〜30μmのCu箔からなるインサート金属を、Ni箔が超硬合金部材側になるように、また、Cu箔が鋼部材側になるように配置して、それぞれを、超硬合金部材と鋼部材との間に介挿し(図1参照)、つぎに、超硬合金部材/Ni箔インサート/Cu箔インサート/鋼部材の順で整列させた上記複合化材料を、加圧しつつ一体保持し、各接合部を、真空雰囲気、Ar雰囲気あるいは窒素雰囲気のいずれかの雰囲気中で、各接合部がCuの融点以上、かつ、Niの融点以下である1084〜1450℃の温度範囲になるように昇温加熱し、Cu箔の液相化、拡散を生じさせた後、室温にまで冷却するという熱処理を施すことにより、接合層の直径1〜30mm、長さ10〜200μmの接合部を有する超硬合金部材と鋼部材の複合材料を形成することができる。
(b)そして、上記複合材料の接合層(接合部)の状態を目視観察すると、インサート金属として挿入した直径1〜30mm×厚さ5〜30μmのCu箔は消失しており、金属組織は、あたかも、超硬合金部材と鋼部材とがNiを介して一体化接合した複合材料が形成されているようにみられるが(図2参照)、接合層についてEDX(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)を用いて、詳細にその構成成分、分布を調査したところ、超硬合金部材と接合層との接合面近傍では、超硬合金中へのNiの拡散およびNi箔中への超硬合金成分(Co,W等)の拡散が生じていること、一方、鋼部材側の接合層には、Cu箔の液相化、拡散によって生じたCu拡散領域が形成されており、また、接合層側の鋼部材の接合面近傍にもCu拡散領域が形成されており、さらに、接合層および鋼部材に形成されたCu拡散領域のCu含有量は、接合層と鋼部材の接合面から遠ざかるにしたがって、次第に減少していることを見出した。
(c)そして、接合層および鋼部材に形成される上記Cu拡散領域について、さらに詳しく調査したところ、Cu拡散領域における接合面からの距離とCu含有量の関係は、接合面をピークとしたほぼ正規分布を示しており(図3参照)、そして、このCu分布形状、即ち、接合面からの距離とCu拡散領域におけるCu含有量との関係は、超硬合金部材および鋼部材の組成・サイズ、インサート金属の厚さ、接合部の熱処理条件等によって影響を受けるが、最適なCu分布形状を特定することにより、接合部にすぐれた引張強さ、曲げ強さが付与され、接合強度にすぐれた複合材料を得ることが可能であることを見出した。
(d)最適なCu分布形状を特定するために、超硬合金部材/Ni箔インサート/Cu箔インサート/鋼部材の順で整列させた被処理材を、表2に示される各種条件にて処理し、製造された各複合材料に対して、引張試験、曲げ試験を実施することにより、複合材料がすぐれた接合強度を備えるために必要とされるCu分布形状、即ち、接合面からの距離とCu拡散領域におけるCu含有量との関係、を求めた。
上記調査によれば、
(イ)接合層と鋼部材との接合面中心におけるCuの含有量は5〜50原子%、かつ、
(ロ)接合層との接合面から0.001〜0.005mmに位置する鋼部材の横断面中心におけるCuの含有量は1〜30原子%、さらに、
(ハ)鋼部材との接合面から0.005〜0.01mmに位置する接合層の横断面中心におけるCuの含有量は0.1〜5原子%である。
上記(イ)〜(ハ)を満足するCu分布形状を呈する場合に、接合層は、すぐれた引張強さおよびすぐれた曲げ強さを示し、その結果、かかる接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材からなる複合材料は、全体としてすぐれた接合強度、即ち、590N/mm以上の高引張強さかつ2.0GPa以上の曲げ強さ、を示すようになることを確認した。
(e)上記のCu分布形状において、接合層と鋼部材との接合面中心におけるCuの含有量が上記(イ)の条件から外れる場合、即ち、Cu含有量が50原子%を超える場合には、Cuが固相のまま残存し拡散状態が不十分であるか、もしくは、接合時に液相となったCuが超硬合金部材側にも回り込み、超硬合金表面のCoがCu中に拡散し、代わりにCu−W合金を形成し粒界破断の原因となってしまうことが考えられるため、所望の接合強度が得られず、また、Cu含有量が5原子%未満の場合には、Cu量不足による液相拡散が不十分で、接合層と鋼部材との接合界面の接合強度が著しく低下してしまうことから、Cu含有量は5〜50原子%にしなければならない。
また、Cu分布形状が上記(ロ)の条件から外れる場合、即ち、接合層との接合面から0.001〜0.005mmに位置する鋼部材の横断面中心におけるCuの含有量が30原子%を超える場合には、Cuが固相のままの状態で接合されていてCu濃度勾配が小さく不完全な接合状態であり、また、Cu含有量が1原子%未満の場合には、接合温度が低い、もしくは、挿入したCu量の不足によりCu濃度勾配を持たない拡散不十分な状態であるから、Cu含有量は1〜30原子%にしなければならない。
さらに、Cu分布形状が上記(ハ)の条件から外れる場合、即ち、鋼部材との接合面から0.005〜0.01mmに位置する接合層の横断面中心におけるCuの含有量が5原子%を超える場合には、Cu濃度勾配が小さく不完全な接合状態であり、また、Cu含有量が0.1原子%未満の場合には、Cu濃度勾配を持たない拡散不十分な状態であるから、Cu含有量は0.1〜5原子%にしなければならない。
なお、接合層の長さ(Ni箔インサートの厚さ)は、10μm未満であると異種材料高温接合の際に生じる熱膨張係数の違いにより残留応力の緩和効果が十分に得られなくなり超硬合金部材への引張り残留応力により超硬合金部材が小さな衝撃等の外力により破壊され易くなり十分な固体強さを持つ複合化を行うことができず、一方、200μmを超えると、1固体として見かけ上は3種複合材料となり比較的強度の低いNiの材料特性が顕著に現れてしまうことから、接合層の長さ(Ni箔インサートの厚さ)は10〜200μmでなければならない。
(f)複合材料の径、即ち、超硬合金部材および鋼部材の径、が1〜30mmである場合、上記のCu分布形状を付与するのに最適な製造条件は以下の通りである。
Ni箔インサートの厚さ:10〜200μm
Cu箔インサートの厚さ:5〜30μm
加圧保持力:5〜50MPa、
加熱昇温手段:高周波誘導加熱
昇温時間:2〜60秒、
加熱保持温度:1084〜1450℃、
加熱保持時間:60秒以内、
冷却手段:真空あるいはガス冷却、
冷却条件:30〜300秒で、200℃以下の温度にまで冷却、
なお、上記製造条件において、Ni箔インサートの厚さを定めた理由は既に述べたとおりであるが、Cu箔インサートについては、その厚さが5μm未満であると、鋼部材との接合面近傍に所定Cu分布形状のCu拡散領域が形成されないため、接合が不十分となり、一方、Cu箔インサートの厚さが30μmを超えると、熱処理によるCu箔の液相化、拡散が不十分となり、接合層にCu層が残存し、これが接合部の機械特性を低下させることになるので、Cu箔インサートの厚さは5〜30μmとすることが必要である。また、加圧保持力、加熱昇温時間、加熱保持温度、加熱保持時間の各条件は、超硬合金とNi間の拡散による接合を行うとともに、Cu箔の液相化、拡散を十分に行い、接合面近傍に所定のCu分布形状を形成させて接合するために必要とされ、さらに、加熱によって生じた拡散成分が、冷却過程で粗大化しあるいは析出物として析出し、接合層、接合面近傍での機械的性質を劣化させないようにするために、冷却手段および冷却条件を上記のとおり特定した。
なお、インサート金属であるNi箔、Cu箔および接合面近傍の超硬合金部材、鋼部材の加熱手段としては、いかなる手段をも採用しえるが、急速加熱により短時間で熱処理するためには、加熱昇温手段として高周波誘導加熱を用いることが望ましい。ただ、高周波誘導加熱では表層が過熱されやすいことから、表層と内部での組織が不均一になりやすいこと、表層−内部間での残留歪み、残留内部応力が発生しやすいこと、熱影響が複合材料長手方向にも及び材質変化が生じやすいこと等があるので、加熱保持温度については上記の条件を外れてはならない。
(g)また、本発明の複合材料は、超硬合金部材の耐摩耗性、鋼部材の強度・靭性さらに接合層(接合部)の高接合強度を生かし、切削工具用丸棒複合素材あるいはこれから形成した切削工具として適用することが可能であり、特に、超硬合金部材に刃付加工を施したエンドミルまたはドリルからなる切削工具として用いた場合には、切削加工時の制振/クッション効果を備えていることから、加工精度を改善することができ、また、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部をシャンクへ螺入嵌合保持させる刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルとして用いた場合には、切削加工時の発熱による締り嵌め効果が生じ、刃先交換型工具とシャンクが強固に結合されるために安全確実に切削加工を実施することができる。
本発明は、超硬合金部材と鋼部材とが接合層を介して接合され、さらに、特に、接合層と鋼部材の接合面近傍に、特定量のCuが拡散分布するCu拡散領域が形成されている(図3参照)ことによって、すぐれた接合強度を有する複合材料を提供することができるばかりか、高価な超硬合金成分の使用量の低減、リサイクル、軽量化による省資源、省エネ化を図ることができ、さらに、この複合材料を、切削工具用丸棒複合素材として用いた場合、あるいは、エンドミル、ドリル、刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルとして用いた場合には、加工精度の改善、工具寿命の延長が図られ、安全確実な切削加工を実施することができ、さらに、工具が加工容易な鋼との複合材として形成されていることから、工具設計の自由度が大幅に向上するというすぐれた効果が期待できる。
また、本発明における接合層であるCu−Niは全率固溶体を形成し、接合温度は液相が存在する温度以上であるため、PVD、CVD等の高温条件下、即ち接合温度以下の条件で被覆層を設けたとしても、接合層からのガス発生による被覆層への悪影響、および、複合材料の接合状態に劣化はない。したがって、本発明の複合材料に、PVD、CVD等による表面被覆層を設けることによって、より一層高品質の表面被覆切削工具を製造することができる。
つぎに、この発明を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、VC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、ボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した後、100MPa の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を6Paの真空中、温度:1400℃に1時間保持の条件で焼結し、表1に示される4種のサイズ(直径×長さ:25mm×130mm,7mm×70mm,13mm×80mm,4mm×50mm)のWC基の超硬合金部材(以下、単に、超硬合金部材という)A−1〜A−4を形成した。
次に、鋼部材SUS304(以下、鋼部材B−1という)、SUS420J2(以下、鋼部材B−2という)、SUS630(以下、鋼部材B−3という)、SCM435(以下、鋼部材B−4という)を、それぞれ上記超硬合金部材A−1〜A−4と同一サイズ(直径×長さ)となるように用意し、表3に示される組み合わせで、かつ、表3に示されるインサート金属としてのNi箔、Cu箔を、それぞれ、超硬合金部材と鋼部材との間に介挿し、表2に示される条件で熱処理することにより、接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材からなる表3に示される本発明複合材料1〜12を製造した。
比較のため、Cu箔インサートを使用せず、Ni箔インサートのみを使用し、超硬合金部材/Ni箔インサート/鋼部材の順で整列させた複合化材料に対して、表2に示される条件で熱処理し、表4に示される従来複合材料1〜8を製造した。
さらに、Ni箔インサートとCu箔インサートの位置を入れ替え、超硬合金部材/Cu箔インサート/Ni箔インサート/鋼部材の順で整列させた複合化材料に対して、表2に示される条件で処理し、表4に示される参考複合材料1〜4を製造した。
上記本発明複合材料1〜12、従来複合材料1〜8および参考複合材料1〜4のそれぞれについて、引張試験および曲げ試験を実施し、引張強さ、曲げ強さを測定するとともに、破断箇所を目視観察した。
その結果を表3、4に示す。
なお、引張試験は、JIS・Z2241で規定される金属材料引張試験方法で行い、また、曲げ試験は、JIS・R1601で規定されるファインセラミックスの曲げ強さ試験方法により行った。
表3、4に示される結果から、本発明複合材料1〜12は、590N/mm以上の引張強さ、2.0GPa以上の曲げ強さを示し、かつ、破断は、ほとんどが接合層以外の箇所(超硬合金部材)で生じるすぐれた接合強度を有する複合材料であるのに対して、従来複合材料1〜8および参考複合材料1〜4の引張強さ、曲げ強さは、本発明複合材料1〜12に比してはるかに劣るものであり、しかも、破断が接合層で生じていることから、これらの複合材料の接合強度が十分であるとはいえないことは明らかである。
Figure 2009131917
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Figure 2009131917
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実施例1で作製した直径が7mmおよび25mmの2種の本発明複合材料1〜6、従来複合材料1〜4および参考複合材料1、2をエンドミル用丸棒複合素材とし、この丸棒複合素材に刃付加工(研削加工)を施して、表5に示される組合せで、切刃部の直径×長さがそれぞれ6mm×13mmおよび24mm×45mmの寸法、並びにいずれもねじれ角30度の4枚刃スクエア形状をもった本発明複合材料製エンドミル(以下、本発明エンドミルという)1〜6、従来複合材料製エンドミル(以下、従来エンドミルという)1〜4および参考複合材料製エンドミル(以下、参考エンドミルという)1、2をそれぞれ製造した。
つぎに、本発明エンドミル1〜6、従来エンドミル1〜4および参考エンドミル1、2のそれぞれについて、切れ刃部へPVDコーティングによる硬質皮膜層を被覆し、以下の切削条件で切削加工試験を行った。
《切削条件A》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・SKD61の板材、
切削速度: 28 m/min.、
溝深さ(切り込み): 10 mm、
テーブル送り: 170 mm/分、
の条件での工具鋼の乾式溝切削加工試験、
《切削条件B》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・S55Cの板材、
切削速度: 100 m/min.、
溝深さ(切り込み): 10 mm、
切削幅: 1 mm
テーブル送り: 1100 mm/分、
の条件での炭素鋼の乾式側面切削加工試験、
そして、上記切削加工試験で、切れ刃部の外周刃の逃げ面摩耗幅が使用寿命の目安とされる0.1mmに至るまでの切削溝長(あるいは工具寿命)を測定するとともに、被削材の加工精度の良否を判断するため、表面粗さRaを測定した。
この結果を表6にそれぞれ示す。
Figure 2009131917
Figure 2009131917
また、上記本発明エンドミル1〜6、従来エンドミル1〜4および参考エンドミル1、2のそれぞれについて、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部を超硬合金製シャンクへ螺入嵌合することによって、本発明刃先交換型エンドミル1〜6、従来刃先交換型エンドミル1〜4および参考刃先交換型エンドミル1、2を形成し、切れ刃部へPVDコーティングによる硬質皮膜層を被覆し、以下の切削条件で切削加工試験を行った。
《切削条件C》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・SCM440の板材、
切削速度: 75 m/min.、
溝深さ(切り込み): 10 mm、
テーブル送り: 450 mm/分、
の条件での合金鋼の乾式溝切削加工試験、
《切削条件D》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・SCM440の板材、
切削速度: 110 m/min.、
溝深さ(切り込み): 10 mm、
切削幅: 0.75 mm、
テーブル送り: 1050 mm/分、
の条件での合金鋼の乾式側面切削加工試験、
そして、上記切削加工試験で、切れ刃部の外周刃の逃げ面摩耗幅が使用寿命の目安とされる0.1mmに至るまでの切削長(あるいは工具寿命)を測定するとともに、被削材の加工精度の良否を判断するため、表面粗さRaを測定した。
この測定結果を表7にそれぞれ示す。
Figure 2009131917
実施例1で作製した直径が25mmおよび7mmの2種の本発明複合材料1〜6、従来複合材料1〜4および参考複合材料1、2をドリル用丸棒複合素材とし、この丸棒複合素材に研削加工を施して、溝形成部の直径×長さ寸法がそれぞれ16mm×58mm、4mm×27mmの表8に示される本発明複合材料製ドリル(以下、本発明ドリルという)1〜6、従来複合材料製ドリル(以下、従来ドリルという)1〜4および参考複合材料製ドリル(以下、参考ドリルという)1、2をそれぞれ製造した。
つぎに、本発明ドリル1〜6、従来ドリル1〜4および参考ドリル1、2のそれぞれについて、切れ刃部へPVDコーティングによる硬質皮膜層を被覆し、以下の切削条件で切削加工試験を行った。
《切削条件a》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・S50Cの板材、
切削速度: 40 m/min.、
送り: 0.3 mm/rev、
穴深さ: 25 mm、
の条件での炭素鋼の湿式穴あけ切削加工試験、
《切削条件b》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・SUS304の板材、
切削速度: 25 m/min.、
送り: 0.15 mm/rev、
穴深さ: 25 mm、
の条件でのステンレス鋼の湿式穴あけ切削加工試験、
上記いずれの湿式穴あけ切削加工試験(水溶性切削油使用)でも、先端切れ刃面の逃げ面摩耗幅が0.3mmに至るまでの穴あけ加工数を測定するとともに、被削材の加工精度の良否を判断するため、穴内壁面の表面粗さRzを測定した。
その結果を表9にそれぞれ示した。
Figure 2009131917
Figure 2009131917
また、上記本発明ドリル1〜6、従来ドリル1〜4および参考ドリル1、2のそれぞれについて、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部を超硬合金製シャンクへ螺入嵌合することによって、本発明刃先交換型ドリル1〜6、従来刃先交換型ドリル1〜4および参考刃先交換型ドリル1、2を形成し、切れ刃部へPVDコーティングによる硬質皮膜層を被覆し、以下の切削条件で切削加工試験を行った。
《切削条件c》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・S50Cの板材、
切削速度: 35 m/min.、
送り: 0.2 mm/rev、
穴深さ: 25 mm、
の条件での炭素鋼の湿式穴あけ切削加工試験、
《切削条件d》
被削材−平面寸法:100mm×250mm、厚さ:50mmのJIS・SUS304の板材、
切削速度: 20 m/min.、
送り: 0.1 mm/rev、
穴深さ: 25 mm、
の条件でのステンレス鋼の湿式穴あけ切削加工試験、
上記いずれの湿式穴あけ切削加工試験(水溶性切削油使用)でも、先端切刃れ面の逃げ面摩耗幅が0.3mmに至るまでの穴あけ加工数を測定するとともに、被削材の加工精度の良否を判断するため、穴内壁面の表面粗さRzを測定した。
この測定結果を表10にそれぞれ示した。
Figure 2009131917
以上の結果(表3、4、6、7、9、10)によれば、本発明の接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材の複合材料、あるいは、この複合材料からなる切削工具用丸棒複合素材は、すぐれた接合強度を有し、また、この切削工具用丸棒複合素材から形成されたエンドミルまたはドリルからなる切削工具は、すぐれた接合強度に加えて切削加工時の制振/クッション効果を備えていることから、被削材の加工精度を改善することができ、さらに、鋼部材にねじ加工を施し、該ねじ部をシャンクへ螺入嵌合保持させるように形成された刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルの場合には、切削加工時の発熱による締り嵌め効果が生じ、刃先交換型工具とシャンクが強固に結合されるため安全確実な切削加工を行い得るばかりか、加工容易な鋼との複合体であるため工具設計の自由度が大幅に向上し、実用上の効果が極めて大きい。
また、本発明複合材料は高温下で接合層が形成されているため、本発明複合材料を表面被覆工具として用いるような場合、例えば、PVD、CVD等の高温条件下において、ろう付け工具ではろう層からのガス発生による被覆層への悪影響や接合精度の低下が発生し切削工具としての品質が得られなかったものが、本発明複合材料では接合温度以下の条件で表面被覆層を設けているため、被覆層への悪影響も複合材料接合状態の劣化もないことから、コーティング技術を併用することにより、より一層工具特性、工具寿命等を改善することができる。
さらに、本発明の複合材料は、希少金属の使用を低減することができ、また、工具の軽量化も図れるため、省資源、省エネ効果は非常に大きい。
本発明複合材料の形成するための、接合開始前の各部材(超硬合金部材、Niインサート箔、Cuインサート箔、鋼部材)の配置関係を示す概略説明図である。 接合された本発明複合材料の超硬合金部材、接合面A、接合層、接合面B、鋼部材を示す概略説明図である。 接合された本発明複合材料の接合層と接合面Bと鋼部材の拡大図であり、特に、接合面Bから遠ざかるにしたがってCuの含有量が減少するCu拡散領域が形成されていることを示す。

Claims (4)

  1. 超硬合金部材と鋼部材とが、10〜200μmの層厚の接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材の複合材料において、
    超硬合金部材に接する側の接合層は主としてNiからなり、一方、鋼部材に接する側の接合層は主としてNi−Cu合金からなり、該接合層と鋼部材との接合面近傍には、該接合面から遠ざかるにしたがってCuの含有量が減少するCu拡散領域が形成されており、しかも、接合層と鋼部材との接合面中心におけるCuの含有量は5〜50原子%、かつ、接合層との接合面から0.001〜0.005mmに位置する鋼部材の横断面中心におけるCuの含有量は1〜30原子%、さらに、鋼部材との接合面から0.005〜0.01mmに位置する接合層の横断面中心におけるCuの含有量は0.1〜5原子%であることを特徴とする接合層を介して接合された超硬合金部材と鋼部材の複合材料。
  2. 請求項1記載の超硬合金部材と鋼部材の複合材料からなる切削工具用丸棒複合素材。
  3. 請求項2記載の切削工具用丸棒複合素材において、超硬合金部材に刃付加工が施されているエンドミルまたはドリルからなる切削工具。
  4. 請求項3記載のエンドミルまたはドリルからなる切削工具において、鋼部材にねじ加工が施され、該ねじ部がシャンクへ螺入嵌合されていることを特徴とする刃先交換型エンドミルまたは刃先交換型ドリルからなる切削工具。
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