(1) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図13のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)と、前記出力情報を取得した携帯端末からのアクセスに応じて特典(たとえば、待受け画像、買物ポイント、記念品)を付与するための処理を行なうサーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)とを備える遊技用システム(たとえば、特典付与システム10)であって、
前記携帯端末は、
前記出力情報取得手段によって前記出力情報が取得されたことを条件として、前記サーバにアクセスするとともに、当該アクセスに伴って前記取得された出力情報の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)と前記携帯端末を個々に識別可能な携帯識別情報(たとえば、会員ID)とを前記サーバに送信する送信手段(たとえば、図13のS135)を備え、
前記サーバは、
前記送信手段により送信されてきた出力情報特定情報と前記携帯識別情報とを受信する受信手段(たとえば、図15のS231)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定手段(たとえば、図18のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
各携帯識別情報に対応付けて前記受信手段により受信した出力情報特定情報を記憶する携帯別出力情報記憶手段(たとえば、図16のS403、S406)と、
前記受信手段により出力情報特定情報と携帯識別情報とを受信したときに、該受信した携帯識別情報に対応付けて前記携帯別出力情報記憶手段に記憶されている出力情報特定情報を特定する出力情報特定情報特定手段(たとえば、図16のS401、S404)と、
該出力情報特定情報特定手段により特定された出力情報特定情報により特定される出力情報の種類と前記受信した出力情報特定情報により特定される出力情報の種類との組合せに対して前記特典設定手段にて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理手段(たとえば、図16のS404、S405)とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、遊技機から出力される出力情報のうち、遊技者の携帯端末が以前に取得した出力情報の種類と今回取得した出力情報の種類との組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(2) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図13のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)からのアクセスに応じて特典(たとえば、待受け画像、買物ポイント、記念品)を付与するための処理を行なう遊技用サーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)であって、
前記出力情報を取得した前記携帯端末からのアクセスに伴って当該出力情報の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)と、該携帯端末を個々に識別可能な携帯識別情報(たとえば、会員ID)とを、受信する受信手段(たとえば、図15のS231)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定手段(たとえば、図18のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
各携帯識別情報に対応付けて前記受信手段により受信した出力情報特定情報を記憶する携帯別出力情報記憶手段(たとえば、図16のS403、S406)と、
前記受信手段により出力情報特定情報と携帯識別情報とを受信したときに、該受信した携帯識別情報に対応付けて前記携帯別出力情報記憶手段に記憶されている出力情報特定情報を特定する出力情報特定情報特定手段(たとえば、図16のS401、S404)と、
該出力情報特定情報特定手段により特定された出力情報特定情報により特定される出力情報の種類と前記受信した出力情報特定情報により特定される出力情報の種類との組合せに対して前記特典設定手段にて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理手段(たとえば、図16のS404、S405)とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、遊技機から出力される出力情報のうち、遊技者の携帯端末が以前に取得した出力情報の種類と今回取得した出力情報の種類との組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(3) 前記特典設定手段は、前記複数種類の出力情報の組合せと該組合せに含まれる各出力情報の出力情報特定情報の受信順序とに応じて付与する特典を設定し(たとえば、図8(b)の組合せ特典DB、図16のS404)、
前記携帯別出力情報記憶手段は、前記受信手段により受信した各出力情報特定情報の受信順序を記憶し(たとえば、図8(c)の取得特典DBの「順序」の記憶エリア)、
前記特典付与処理手段は、前記出力情報特定情報特定手段により特定された出力情報特定情報により特定される出力情報の種類と前記受信した出力情報特定情報により特定される出力情報の種類との組合せ、および、該組合せに含まれる各出力情報特定情報の受信順序に対して前記特典設定手段にて設定された特典を付与するための前記特典付与処理を行なう(たとえば、図16のS404、S405)ことを特徴とする。
このような構成によれば、同一の出力情報の種類の組合せであったとしても、取得する順序によって異なる特典の付与を受けられるため、一旦組合せによる特典の付与を受けた遊技者に対しての再遊技を促進することができる。
(4) 前記特典付与処理手段により前記特典付与処理が行なわれたことを条件として(たとえば、図16のS405が実行されたことを条件として)、該特典付与処理の対象となった携帯識別情報に対応付けて前記携帯別出力情報記憶手段に記憶されている出力情報特定情報のうち、当該特典付与処理の対象となった出力情報特定情報を無効化する無効化手段(たとえば、図16のS406)をさらに備える。
このような構成によれば、遊技者は、特典付与処理の対象となった出力情報特定情報を伴うアクセスを繰返し行ない、何度も組合せによる特典の付与を受けるような行為を、防止することができる。
(5) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図21のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)と、前記出力情報を取得した携帯端末からのアクセスに応じて特典(たとえば、待受け画像、買物ポイント、記念品)を付与するための処理を行なうサーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)とを備える遊技用システム(たとえば、特典付与システム10)であって、
前記携帯端末は、
前記出力情報取得手段により取得された複数の出力情報各々の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)を記憶する出力情報記憶手段(たとえば、図19の特典DB)と、
前記サーバにアクセスするとともに、当該アクセスに伴って前記出力情報記憶手段に記憶されている複数の出力情報特定情報を前記サーバに送信する送信手段(たとえば、図21のS135、図22の413)とを備え、
前記サーバは、
前記送信手段により送信されてきた前記複数の出力情報特定情報を受信する受信手段(たとえば、図15のS231)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定手段(たとえば、図25のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
前記受信手段により受信した前記複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して前記特典設定手段にて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理手段(たとえば、図23のS404、S406)とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、携帯端末から送信される複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(6) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図21のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)からのアクセスに応じて特典(たとえば、待受け画像、買物ポイント、記念品)を付与するための処理を行なう遊技用サーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)であって、
複数の出力情報を取得した前記携帯端末からのアクセスに伴って当該複数の出力情報各々の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)を、受信する受信手段(たとえば、図15のS231、図23のS401)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定手段(たとえば、図25のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
前記受信手段より受信した前記複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して前記特典設定手段にて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理手段(たとえば、図23のS404、S406)とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、携帯端末から送信される複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
このような構成によれば、同一の出力情報の種類の組合せであったとしても、取得する順序によって異なる特典の付与を受けられるため、一旦組合せによる特典の付与を受けた遊技者に対しての再遊技を促進することができる。
(8) 前記受信手段によって出力情報特定情報を受信したときに、該受信した出力情報特定情報により特定される出力情報の種類を含む組合せに応じた特典の付与を受けるために必要な残りの出力情報の種類を示唆するための示唆情報を、前記携帯端末に返信する返信手段(たとえば、図16のS402)をさらに備える。
このような構成によれば、遊技者は、組合せに応じた特典の付与を受けるために必要な出力情報を認識することができるので、さらに再遊技への動機付けを高めることができる。
(9) 前記特典設定手段による新たな設定が行なわれたことを条件として、該設定の対象となった遊技機の機種を特定可能な案内情報を前記携帯端末に送信する案内情報送信手段(たとえば、図18のS314、図25のS314)とを、さらに備える。
(10) 前記特典設定手段は、種類の異なる遊技機からそれぞれ出力される前記出力情報の種類の組合せに応じて付与する特典を設定することを特徴とする(たとえば、図8(a)の特典DBの機種の記憶エリアと図8(b)の組合せ特典DBの特典種別ID順序の記憶エリアの「E,A」等)。
このような構成によれば、携帯端末は、遊技機から出力される複数種類の出力情報の組合せに応じて特典を付与するサーバへのアクセスに伴って複数の出力情報特定情報を送信し、遊技者は、当該送信した複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して設定された特典の付与を受けることができるので、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(12) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図13のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)に記憶され実行される携帯端末用プログラム(たとえば、図13の特典受取アプリ+復号アプリ)と、前記出力情報を取得した携帯端末からのアクセスに応じて特典を付与するための処理を行なう遊技用サーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)に記憶され実行される遊技用サーバプログラム(図15の特典付与処理)とを含む遊技用プログラムであって、
前記携帯端末用プログラムは、
前記出力情報取得手段によって前記出力情報が取得されたことを条件として、前記サーバにアクセスするとともに、当該アクセスに伴って前記取得された出力情報の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)と前記携帯端末を個々に識別可能な携帯識別情報(たとえば、会員ID)とを前記サーバに送信する送信ステップ(たとえば、図13のS135)を備え、
前記遊技用サーバプログラムは、
前記送信ステップにより送信されてきた出力情報特定情報と携帯識別情報とを受信する受信ステップ(たとえば、図15のS231)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定ステップ(たとえば、図18のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
各携帯識別情報に対応付けて前記受信ステップにより受信した出力情報特定情報を記憶する携帯別出力情報記憶ステップ(たとえば、図16のS403、S406)と、
前記受信ステップにより出力情報特定情報と携帯識別情報とを受信したときに、該受信した携帯識別情報に対応付けて前記携帯別出力情報記憶ステップにより記憶されている出力情報特定情報を特定する出力情報特定情報特定ステップ(たとえば、図16のS401、S404)と、
該出力情報特定情報特定ステップにより特定された出力情報特定情報により特定される出力情報の種類と前記受信した出力情報特定情報により特定される出力情報の種類との組合せに対して前記特典設定ステップにて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理ステップ(たとえば、図16のS404、S405)とを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、遊技機から出力される出力情報のうち、遊技者の携帯端末が以前に取得した出力情報の種類と今回取得した出力情報の種類との組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(13) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機700)から出力される出力情報(たとえば、2次元コード191、所定の演出画像)を取得する出力情報取得手段(たとえば、カメラ部190、データ処理部110、図21のS123〜S125)を有する携帯端末(たとえば、携帯端末100)に記憶され実行される携帯端末用プログラム(たとえば、図21の特典受取アプリ+復号アプリ)と、前記出力情報を取得した携帯端末からのアクセスに応じて特典を付与するための処理を行なう遊技用サーバ(たとえば、遊技機メーカサーバ200)に記憶され実行される遊技用サーバプログラム(図15の特典付与処理)とを含む遊技用プログラムであって、
前記携帯端末用プログラムは、
前記出力情報取得手段により取得された複数の出力情報各々の種類を特定可能な出力情報特定情報(たとえば、URL、所定の演出画像)を記憶する出力情報記憶ステップ(たとえば、図21のS126)と、
前記サーバにアクセスするとともに、当該アクセスに伴って前記出力情報記憶ステップにより記憶された複数の出力情報特定情報を前記サーバに送信する送信ステップ(たとえば、図21のS135、図22のS413)とを含み、
前記遊技用サーバプログラムは、
前記送信ステップにより送信されてきた前記複数の出力情報特定情報を受信する受信ステップ(たとえば、図15のS231、図23のS401)と、
複数種類の出力情報の組合せに応じて付与する特典を設定する特典設定ステップ(たとえば、図25のS302、図8(b)の組合せ特典DB)と、
前記受信ステップにより受信した前記複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して前記特典設定ステップにて設定された特典を付与するための特典付与処理を行なう特典付与処理ステップ(たとえば、図23のS404、S406)とを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、サーバは、携帯端末から送信される複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して特典設定手段にて設定された特典を付与するため、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(14) 前記遊技用サーバプログラムは、前記特典設定ステップにて設定された出力情報の組合せを特定可能な組合せデータを前記携帯端末に送信する組合せデータ送信ステップ(たとえば、図25のS316)を含み、
前記携帯端末用プログラムは、
前記出力情報取得手段により出力情報が取得されたことを条件に(たとえば、図21のS121dで特別特典DBが更新されたことを条件に)前記組合せデータ送信ステップにより送信されてきた前記組合せデータに基づいて、当該取得された出力情報の種類を含む組合せに応じた特典の付与を受けるために必要な残りの出力情報の種類を、示唆するための示唆情報を報知する示唆情報報知ステップ(たとえば、図21のS121c)とをさらに含むことを特徴とする。
このような構成によれば、遊技者は、組合せに応じた特典の付与を受けるために必要な出力情報を認識することができるので、さらに再遊技への動機付けを高めることができる。
このような構成によれば、携帯端末は、遊技機から出力される複数種類の出力情報の組合せに応じて特典を付与するサーバへのアクセスに伴って複数の出力情報特定情報を送信し、遊技者は、当該送信した複数の出力情報特定情報により特定される複数の出力情報の種類の組合せに対して設定された特典の付与を受けることができるので、遊技機から出力情報を取得した遊技者がさらに出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なおうとするため、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(16) 前記サーバにより特典付与処理が行われたことを条件として(図23のS405、S406の処理が行なわれたことを条件として)、前記出力情報記憶ステップにより記憶された出力情報特定情報のうち、当該特典付与処理の対象となった出力情報特定情報を無効化する無効化ステップ(たとえば、図22のS416)を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、遊技者が、組合せによる特典付与処理の対象となった出力情報特定情報を含むアクセスを繰返し行ない、何度も組合せによる特典の付与を受けるような行為を、防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一のまたは相当する部品には同一の符号を付しており、それらの名称および機能は同様であるので、それらの詳細な説明は繰返さない。
[第1実施の形態]
図1は、本発明に係る特典付与システム10の構成の一例を示すシステム構成図である。図1を参照して、特典付与システム10は、携帯端末100と、遊技機メーカサーバ200とを含む。
遊技機メーカサーバ200および携帯端末キャリアサーバ500は、それぞれ、インターネット910に接続される。携帯端末キャリアサーバ500は、アンテナ510を用いて無線で、携帯端末100と通信することが可能である。これにより、携帯端末100および遊技機メーカサーバ200は、通信することが可能である。
遊技場30には、パチンコ遊技機700およびスロットマシンなどが設置される。カードユニット600は、パチンコ遊技機700およびスロットマシンごとに設けられる。
携帯端末100は、少なくとも、遊技機メーカサーバ200にアクセスを行なって通信する前述の機能に加えて、パチンコ遊技機700の変動表示装置745に表示された2次元コード191を取得する機能を有する。ここで、「サーバにアクセスする」とは、サーバに通信の要求をすることをいう。
さらに、携帯端末100は、アプリケーションソフト実行機能、ウェブページ閲覧機能、および、電子メール機能を有する。また、携帯端末100は、本実施の形態においては用いられない機能であるが、通話機能を有する。
図2は、本実施の形態における携帯端末100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、携帯端末100は、データ処理部110と、記憶部120と、データ入力部130と、表示部140と、音声入出力部150と、無線通信部160と、アンテナ161と、カメラ部190とを含む。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリなどの半導体メモリで構成される。記憶部120は、携帯端末100の各種機能をデータ処理部110に実行させるためのアプリケーションプログラムなどのプログラムやデータを記憶する。
データ入力部130は、電話番号や各種データなどの数字やアルファベットやその他の文字などを入力するためのダイヤルキーや十字操作キーやその他のファンクションキーで構成される。データ入力部130は、ユーザからデータの入力を受付けて、入力されたデータをデータ処理部110に受渡す。
表示部140は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、以下「LCD」という)で構成される。なお、表示部140は、EL(Electro Luminescence)ディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部140は、データ処理部110から受けた文字データおよび画像データを表示する。
音声入出力部150は、マイクおよびスピーカで構成される。音声入出力部150は、外部からマイクに入力された音声を電気信号に変えて、データ処理部110に受渡し、データ処理部110からの電気信号を音声に変換して、スピーカで外部に出力する。
無線通信部160は、他の携帯端末またはサーバからアンテナ161で受信した信号をデータ処理部110に受渡し、データ処理部110から他の携帯端末またはサーバへ送信する信号をアンテナ161から出力させる。
カメラ部190は、2次元コード191などの被写体を撮像して、撮像された画像を画像データに変換して、変換された画像データをデータ処理部110に出力する。
データ処理部110は、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit、以下「MPU」という)で構成される。データ処理部110は、記憶部120に記憶されたアプリケーションプログラムなどのプログラムに従って、記憶部120、データ入力部130、無線通信部160、音声入出力部150、または、カメラ部190から入力されたデータを処理して、記憶部120、表示部140、無線通信部160、または、音声入出力部150に出力する。
なお、本実施の形態においては、携帯端末100は、音声入出力部150を含んでも含まなくてもよい。
図3は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、遊技機メーカサーバ200は、データ処理部210と、記憶部220と、データ入力部230と、表示部240と、通信部260とを含む。
記憶部220は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやRAMなどの揮発性メモリなどの半導体メモリ、および、ハードディスクなどの外部記憶装置で構成される。記憶部220には、遊技機メーカサーバ200の各種機能をデータ処理部210に実行させるためのプログラムやデータが記憶される。
データ入力部230は、キーボードおよびマウスなどの入力装置で構成される。データ入力部230は、遊技機メーカサーバ200の管理者などのユーザからデータの入力を受付けて、入力されたデータをデータ処理部210に受渡す。
表示部240は、LCDで構成される。なお、表示部240は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやEL(Electro Luminescence)ディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部240は、データ処理部210から受けた文字データおよび画像データを表示する。
通信部260は、携帯端末100または他のサーバから、インターネット910または他のネットワークを介して受信したデータをデータ処理部210に受渡し、データ処理部210からインターネット910または他のネットワークを介して携帯端末100または他のサーバに送信するデータを出力する。
データ処理部210は、MPUで構成される。データ処理部210は、記憶部220に記憶されたプログラムに従って、記憶部220、データ入力部230、または、通信部260から入力されたデータを処理して、記憶部220、表示部240、または、通信部260に出力する。
なお、携帯端末キャリアサーバ500の構成は、図3で説明した遊技機メーカサーバ200の構成と同様である。
図4は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機700の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、パチンコ遊技機700は、遊技媒体としての遊技球を用いて所定の遊技を行う遊技機である。図1に示したように、パチンコ遊技機700には、額縁状に形成されたガラス扉枠、ガラス扉枠の下部表面に打球供給皿(上皿)、および、打球供給皿の右下部に遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)などが設けられる。ガラス扉枠の背面には、遊技盤が着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤の前面には遊技盤の表面に立設する打球レールによって囲まれた領域である遊技領域が形成される。
遊技領域の中央付近には、識別情報としての飾り図柄を可変表示(変動表示)する複数の可変表示部を含む変動表示装置745が設けられている。変動表示装置745には、たとえば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。
変動表示装置745は、遊技の演出を行う演出装置であり、液晶表示装置(LCD)によって構成される。たとえば、変動表示装置9の3つの可変表示部に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。そして、変動表示装置9の表示領域各々にて飾り図柄を「0」から順に表示することにより飾り図柄の可変表示を実行する。
遊技球が遊技領域に発射され、遊技領域を流下して、始動入賞口に入賞すると、各種スイッチ730の1つである始動口スイッチが、入賞した遊技球を検出し、検出信号を遊技制御部710に出力する。遊技制御部710は、始動口スイッチからの検出信号を受けたことを条件として、乱数を用いて大当り遊技状態を発生させるか否かを決定し、その決定結果に基づいた演出制御コマンドを演出制御部740に出力する。
演出制御部740は、遊技制御部710から受けた演出制御コマンドに従って、特別図柄を可変表示するように制御するとともに、飾り図柄を可変表示するよう変動表示装置745を制御する。そして、遊技制御部710によって大当り遊技状態を発生させることが事前に決定されている旨の演出制御コマンドを受けた場合、演出制御部740は、特別図柄の大当り図柄(特定表示結果)を停止表示させるように制御するとともに、飾り図柄の大当り図柄を停止表示させるよう変動表示装置745を制御する。
そして、大当り図柄が停止表示されると、遊技制御部710は、大当り遊技状態(特定遊技状態)に移行させる。大当り遊技状態において、遊技制御部710は、大入賞口および開閉板によって構成される特別可変入賞装置を、各種アクチュエータ750の1つであるソレノイドを動作させて開閉板を開状態にすることで遊技球が入賞可能な開放状態にするように制御し、所定回数、特別可変入賞装置を開放状態と遊技球が入賞不可能な閉塞状態とに変化させることでラウンド継続させる。
始動入賞口および大入賞口などの入賞口への遊技球の入賞に応じて、それぞれ、始動口スイッチおよびカウントスイッチなどの各種スイッチ730によって出力された検出信号を受けると、遊技制御部710は、入賞口に応じた設定した賞球個数を示す払出制御コマンドを払出制御部760に出力する。
遊技制御部710から払出制御コマンドを受けると、払出制御部760は、当該払出制御コマンドに応じて球払出装置765を駆動して賞球を打球供給皿に払出す。
カードユニット600は、パチンコ遊技機700に対応して設けられる。カードユニット600は、遊技者からプリペイドカードを受付けて、パチンコ遊技機700に設けられた球貸ボタンの操作に応じて、プリペイドカードに記録されたプリペイドデータで示される価値のうちから所定額相当(たとえば、500円相当)の価値を減算して、減算した価値に見合った遊技球を払出すことを指示する球貸操作信号をパチンコ遊技機700に送信する。
カードユニット600から球貸操作信号を受けると、払出制御部760は、当該球貸操作信号に応じて球払出装置765を駆動して貸球を打球供給皿に払出す。
カードユニット600は、遊技者から現金を受付けると、プリペイドカードに受付けた現金で示される価値を追加記録する。カードユニット600は、パチンコ遊技機700に設けられた返却ボタンの操作に応じて、プリペイドカードを排出する。
図5は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶される会員情報DB(Database)を説明するための図である。本実施の形態においては、遊技者は、特別特典を受取るための特典受取アプリおよび復号アプリをダウンロードするために、会員登録する必要がある。特別特典とは、遊技機メーカサーバ200の非公開URLへのアクセスで付与される特典であり、図7で後述する一般特典とは異なり、たとえば、特別な待受け画像、着信音楽、買物ポイントおよび記念品などである。たとえば、遊技者は、買い物ポイント10ptを使用してストラップと交換できたり、また、買い物ポイント100ptを使用してプレミアム動画を受け取ったりできる。
ここで、特典受取アプリは、特別特典を受取るための遊技機メーカサーバ200の非公開URLへのアクセスを行なうための携帯端末100の処理手順を示すアプリケーションプログラムである。また、復号アプリは、機種ごとに暗号化された非公開URLを復号するための携帯端末100の処理手順を示すアプリケーションプログラムである。なお、復号アプリには、復号アプリ自体に加えて、機種ごとの非公開URLを暗号化した暗号化キーに対応する復号キーが含まれる。
図5を参照して、会員情報DBには、遊技者の会員IDに対応付けて、遊技者の氏名、性別、生年月日および会員のメールアドレスが記憶される。後述する遊技機の新機種が発表されたときにその新機種の復号プログラムがダウンロード可能となった旨を会員の携帯端末に送信するために、このメールアドレスが利用される。
たとえば、会員IDが「0001」の遊技者については、氏名が「佐藤太郎」、性別が「男」、生年月日が「1970年11月22日」、メールアドレスがsato@abcであることが会員情報DBによって示されている。
また、会員IDが「0002」の遊技者については、氏名が「鈴木花子」、性別が「女」、生年月日が「1971年8月4日」、メールアドレスがsato@defであることが会員情報DBによって示されている。
図6は、遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶されているDBを示す図である。記憶部220には、一般特典DBと特別特典DBとが記憶されている。一般特典DBは、復号アプリを受信記憶していない携帯端末100に対して付与するための一般特典を記憶しているDBである。特別特典DBは、復号アプリをダウンロードした携帯端末100が取得可能な特典を記憶しているDBである。
この特別特典DBは、特典DBと組合せ特典DBと取得特典DBとの3種類のDBを含んでいる。
一般特典DBと特別特典DB中の特典DBおよび組合せ特典DBとは、遊技機メーカサーバ200のデータ入力部230から入力されて後述する図18のS302により記憶部220に設定記憶させる。
図7(a)は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶される一般特典DBを説明するための図である。一般特典とは、遊技機メーカサーバ200の公開URLへのアクセスで付与される特典であり、前述した特別特典と異なり、たとえば、携帯端末100の着信メロディなどである。一般特典は、公開URLごとにそれぞれ用意される。
なお、特別特典は、会員登録をして特典受取アプリおよび復号アプリをダウンロードしないと取得することができないので、一般特典と比較して、遊技者が取得する手間が掛かる。このため、取得したいといったインセンティブを遊技者に与えるために、特別特典は、一般特典に対して、遊技者が取得したいと思うような価値の高い特典とする必要がある。
たとえば、一般特典の着信メロディが、1曲の音楽の一部を単音のメロディとして普通の音質でデジタルデータ化したものであれば、特別特典の着信音楽は、1曲すべてを複音で高音質にデジタルデータ化した音楽とする。
また、待受け画像、着信メロディおよび着信音楽などの著作物のコンテンツなどの無体物と異なり、有体物を購入することに用いることができる買物ポイント、および、有体物である記念品などが、特別特典には含まれるが、一般特典には含まれない。
図7(a)を参照して、一般特典DBには、各公開URLに対して一意に割振られる特典No.に対応させて、公開URL、および、その公開URLにアクセスすることで取得できる特典の内容が記憶される。ここで、「URLにアクセスする」とは、URLで示される処理の要求をすることである。
たとえば、特典No.110に対応付けて、公開URL「http://sankyo-fever.co.jp/mobile/kokai1」、および、特典「着信メロディa」が記憶される。同様に、特典No.120および特典No.190に対応付けて、それぞれ、公開URL「http://sankyo-fever.co.jp/mobile/kokai2」および「http://sankyo-fever.co.jp/mobile/kokai9」、ならびに、特典「着信メロディb」および「着信メロディz」が記憶される。
図7(b)は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶される付与済特定情報DBを説明するための図である。図7(b)を参照して、付与済特定情報DBには、非公開URLに対応付けて、当該非公開URLに行なわれたアクセスに伴って送信される情報に含まれる遊技機IDおよび取得日時が記憶される。
たとえば、非公開URL「http://sankyo-fever.co.jp/mobile/hikokai11」に対応付けて、遊技機IDおよび取得日時の組合せ「1111111」および「10021030」、ならびに、「1234567」および「10091520」が記憶される。
図8は、前述した特別特典DBに含まれる3種類のDBの具体的態様を示した図であり、(a)は特典DB、(b)は組合せ特典DB、(c)は取得特典DBを示している。
図8(a)を参照して、特典DBは、パチンコ遊技機700から出力される2次元コード191に含まれている暗号化URLを復号したURLに対応して付与される特典と、その特典の種別IDとが、データ入力部230から入力されて記憶部220に設定記憶されている。
機種αのパチンコ遊技機700からは、http:○○○、http:×××、http:△△△、http:○×○の4種類のURLを暗号化したものが出力される。また、機種βのパチンコ遊技機700からは、http:○××、http:○△○…のURLを暗号化したものが出力される。特典DBは、パチンコ遊技機700の機種ごとに、その機種から出力可能な暗号化URLを復号したものを記憶している。
そして、その各URLに対応して遊技者に付与される特典の内容と、その特典の種別を表わす特典種別IDとが対応付けて記憶されている。たとえば、機種αのパチンコ遊技機700から出力された復号されたURLであるhttp:×××の場合には、キャラクタYの待受け画像が付与される特典として記憶されており、その特典の種別を表わす特典種別IDとしてBが記憶されている。
遊技者が機種αのパチンコ遊技機700で遊技を行ない、まず2次元コード191を携帯端末で撮影してそれに含まれている暗号化URLを復号化したhttp:○○○にアクセスした場合には、キャラクタXの待受け画像が特典として携帯端末100に返信され、また機種αのパチンコ遊技機700で表示された2次元コード191を携帯端末で撮影してそれに含まれている暗号化URLを復号化したhttp:×××にアクセスした場合には、キャラクタYの待受け画像の特典が返信されてくる。
前述のURLには、遊技機メーカサーバ200を特定するサーバ名のほか、ボード番号、フォルダ名、ファイル名が含まれており、サーバ名で遊技機メーカサーバ200が特定されて、その遊技機メーカサーバ200にボード番号、フォルダ名、ファイル名が送信されて、特典種別IDおよび特典が特定される。
また、付与される特典は、前述のキャラクタXやY単独の待受け画像に限らず、前述の各URLの組合せとそのURLの取得順序によって、予め定められた組合せ特典が成立した場合には、その組合せ特典も遊技者に付与される。
図8(b)は、その組合せ特典を遊技者に付与するためのDBである。特典種別IDの組合せとその取得順序とを記憶するエリアと、それに対応して成立する組合せ特典を記憶するエリアとを有し、特典種別IDおよび取得順序のデータと組合せ特典の内容のデータとが対応付けられて記憶されている。
具体的には、データ入力部230から、特典種別IDとしてA,Bの組合せとその取得順序であるAが1、Bが2のデータが入力され、それに対応する組合せ特典として「キャラクタX,Y合体待受け画面」が入力されて、その入力データが組合せ特典DBに設定記憶される。同様に、B,Aの組合せおよびその取得順序と組合せ特典の内容、C,Dの組合せおよびその取得順序と組合せ特典の内容が、順次入力設定される。
組合せ特典DBは、このような通常設定の他に、記念品の組合せ特典に関する特別設定がなされる。具体的には、データ入力部230から、特別設定である旨を入力した後、特典種別IDとしてA,B,C,Dの組合せとそれに対応する組合せ特典としての記念品を入力して、その入力データが組合せ特典DBに設定記憶される。本実施の形態においては、A,B,C,Dの取得順序は設定しないが、設定するようにしてもよい。また、通常設定の場合の特典種別IDの組合せの数(図8では2つ)よりも多い特典種別IDの組合せ(図8では4つ)を設定し、特別設定された記念品の組合せ特典の方が、通常設定された組合せ特典よりも高価な特典を設定するのが望ましい。
このように設定された組合せ特典DBにおいて、たとえば、特典種別IDとして、AとBとが取得され、その取得順序が1番目にA、2番目にBであった場合には、組合せ特典DBを参照して、キャラクタXとキャラクタYとの合体待受け画像が組合せ特典として検索される。その検索された組合せ特典が携帯端末100へ送信される。
また、たとえば、どのような取得順序であっても最終的にA,B,C,Dの組合せの特典種別IDが取得された場合には、組合せ特典DBを参照して、記念品が組合せ特典として検索される。その検索された記念品が遊技者に配送される。
さらに、組合せ特典DBには、機種の異なった遊技機で取得した特典種別の組合せに対応した組合せ特典も設定記憶されている。たとえば機種βの遊技機でまず特典種別IDがEの特典を取得し、次に機種αの遊技機で特典種別IDがAの特典を取得した場合には、組合せ特典DBを参照して、キャラクタXとキャラクタPとの対決待受け画像が組合せ特典として検索され、携帯端末100へ送信される。
図8(c)に示す取得特典DBは、各会員IDに対応付けて、当該会員が取得した特典の特典種別IDである取得IDとその取得順序と取得済みIDの各データが記憶されている。取得IDは、図8(b)の組合せ特典DBにおける通常設定された組合せ得点を取得するために記憶されるデータである。取得済みIDは、図8(b)の組合せ特典DBにおける特別設定された記念品の組合せ特典を取得するために記憶されるデータである。前述の通常設定により設定された組合せ特典が成立して遊技者に付与されたときに、その成立した取得IDの組合せが無効化(たとえば消去)されるように構成されている。これは、特典付与済みの取得IDの組合せを再度遊技機メーカサーバ200に送信して重複して特典を取得する不正行為を防止するためである。
しかし、前述の特別設定により設定された記念品の組合せ特典の場合は、通常設定に比べてより多くの取得IDの組合せ(図8ではA,B,C,D)を要する。ゆえに、通常設定により設定された組合せ特典が成立して遊技者に付与されることによってその成立した取得ID(特典付与済み取得ID)の組合せ(図8ではたとえばA,B)が無効化(たとえば消去)された後においても、特別設定により設定された記念品の組合せ特典の成立を判定するために引続き特典付与済み取得IDを別エリアに記憶させておかなければならない。そこで、取得特典DBに「取得済みID」のエリアを設け、特典付与済みの取得IDを引続き記憶させている。特別設定により設定された記念品の組合せ特典を付与した段階で、この「取得済みID」の記憶データが無効化(たとえば消去)される。
取得特典DBを参照して、たとえば111の会員が、Aの特典種別IDの特典を取得し、その取得順序が初回であった場合には、会員IDが「111」に対応するエリアに、取得IDとして「A」、順序として「1」、取得済みIDとして「A」が記憶される。
一方、たとえば会員ID222の会員の場合には、以前特典種別IDがBの特典を取得した後次にAの特典を取得しており、その段階で組合せ特典DBを参照して「キャラクタX,Y対決待受け画像の組合せ特典」が成立してその組合せ特典が付与されるために、その段階で特典IDの記憶データおよび順序のエリアの記憶データが消去される。しかし、取得済みIDのエリアのデータは消去されず、B,Aのデータが記憶されたままとなっている。この状態で、会員IDが222の会員がさらに、特典種別IDのBの特典を取得し、次にDの特典を取得して現在に至っている。よって、会員IDが222に対応付けられて、取得IDのエリアにBとDとが記憶され、順序のエリアに1と2とが記憶される。そして、取得済みIDのエリアには、本来、B,A,B,Dのデータが記憶されることとなるが、Bを重複して記憶させる必要がないために、重複する特典種別IDが存在する場合には、重複記憶をしないように制御される。その結果、取得済みIDのエリアには、B,A,Dの特典種別IDが記憶されることとなる。この状態で、会員IDが222の会員が仮に特典種別IDがCの特典を取得した場合には、B,A,D,Cの特典種別IDが揃うこととなるために、組合せ特典DBに記憶されている記念品の組合せ特典が成立して、会員ID222の会員にその記念品が配送されることとなる。この記念品の組合せ特典が成立した段階で、会員IDが222に対応して記憶されている取得済みIDのデータが消去されることとなる。
図9は、本実施の形態における携帯端末100で実行されるウェブブラウザ処理および遊技機メーカサーバ200で実行されるアプリダウンロード処理それぞれの流れを示すフローチャートである。図9を参照して、まず、携帯端末100において、ステップS(以下単に「S」という)101で、携帯端末100のデータ処理部110は、会員登録ページのURLの指定が受付けられたかを判断する。URLの指定は、他のウェブページまたは電子メールなどに添付されたリンクが選択されることによってなされたり、携帯端末100に直接URLが入力されることによってなされたりする。
会員登録ページのURLの指定が受付けられていないと判断した場合(S101でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS105以降の処理に進める。
一方、会員登録ページのURLの指定が受付けられたと判断した場合(S101でYESと判断した場合)、S102で、データ処理部110は、指定されたURLで示される遊技機メーカサーバ200の会員登録ページにアクセスをするよう無線通信部160を制御する。ここで、「ウェブページにアクセスする」とは、ウェブページの送信の要求をすることをいう。
遊技機メーカサーバ200においては、S201で、遊技機メーカサーバ200のデータ処理部210は、会員登録ページにアクセスが有ったかを判断する。
会員登録ページへのアクセスが無いと判断した場合(S201でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS205以降の処理に進める。
一方、会員登録ページへのアクセスが有ったと判断した場合(S201でYESと判断した場合)、S202で、データ処理部210は、アクセスしてきた携帯端末100に、会員登録ページを送信するよう通信部260を制御する。
ここで、「ページを送信する」とは、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語で記述されたウェブページを表示するためのハイパーテキストデータを送信することである。
携帯端末100においては、S103で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から会員登録ページを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した会員登録ページを表示するよう表示部140を制御する。
図10は、本実施の形態における携帯端末100の表示部140に表示される第1の表示画面図である。図10(a)を参照して、図9のS103で携帯端末100の表示部140に表示される会員登録ページには、最上段に、このウェブページの名称である「会員登録ページ」、以下の段に、氏名入力欄、性別選択欄、生年月日入力欄、および、入力された内容を遊技機メーカサーバ200に送信するために操作される「登録」ボタンが表示される。
遊技者は、携帯端末100のデータ入力部130を用いて、この会員登録ページに、必要事項を入力する。ここでは、氏名として「佐藤太郎」、性別として「男」、生年月日として「1970/11/11」、メールアドレスとして「sato@abc」が入力されている。
図9に戻って、携帯端末100において、遊技者によって必要事項が入力され、「登録」ボタンが操作されると、S104で、データ処理部110は、会員登録ページに会員登録のために入力された必要事項の情報を、遊技機メーカサーバ200に送信するよう無線通信部160を制御する。
遊技機メーカサーバ200においては、S203で、データ処理部210は、携帯端末100から、会員登録の入力情報を受信するよう通信部260を制御する。
そして、S204で、データ処理部210は、新たに会員IDを発行し、発行した会員ID、ならびに、受信した会員登録の入力情報に基づく氏名、性別および生年月日を、図5で説明した記憶部220の会員情報DBに登録する。
次に、S205で、データ処理部210は、記憶部220に記憶された特典受取アプリを読出して、携帯端末100に送信するよう通信部260を制御する。
携帯端末100においては、S105で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から特典受取アプリを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した特典受取アプリを記憶部120に記憶させる。
図10に進んで、図10(b)で示される特典受取アプリダウンロードページは、特典受取アプリの受信前に携帯端末100の表示部140に表示される。図10(b)を参照して、特典受取アプリダウンロードページには、最上段に、このウェブページの名称である「特典受取アプリダウンロードページ」、以下の段に、特典を受取るためには特典受取アプリが必要である旨の文章、ダウンロードを開始するために「開始」ボタンの操作を促すための文章、および、特典受取アプリのダウンロードを開始させるための「開始」ボタンが表示される。
「開始」ボタンが遊技者によって操作されると、携帯端末100において、特典受取アプリの受信が開始される。そして、特典受取アプリの受信後に、図10(c)で示される特典受取アプリダウンロードページが、携帯端末100の表示部140に表示される。
図10(c)を参照して、特典受取アプリダウンロードページには、最上段に、このウェブページの名称である「特典受取アプリダウンロードページ」、以下の段に、特典受取アプリのダウンロードが完了した旨、特典受取アプリを起動して遊技機に表示される2次元コード191を読取ると特典を受取ることができる旨、および、特典受取アプリのダウンロードのための処理を終了させるための「OK」ボタンが表示される。
図9に戻って、携帯端末100において、ステップ111で、遊技機機種選択ページのURLの指定が受付けられたかを判断する。遊技機機種選択ページのURLの指定が受付けられていないと判断した場合(S111でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS113以降の処理に進める。
一方、遊技機機種選択ページのURLの指定が受付けられたと判断した場合(S111でYESと判断した場合)、S112で、データ処理部110は、指定されたURLで示される遊技機メーカサーバ200の遊技機機種選択ページにアクセスするよう無線通信部160を制御する。
遊技機メーカサーバ200においては、S211で、データ処理部210は、遊技機機種選択ページにアクセスが有ったかを判断する。遊技機機種選択ページにアクセスが無いと判断した場合(S211でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS212以降の処理に進める。
一方、遊技機機種選択ページへのアクセスが有ったと判断した場合(S211でYESと判断した場合)、S212で、データ処理部210は、アクセスしてきた携帯端末100に、遊技機機種選択ページを送信するよう通信部260を制御する。
携帯端末100においては、S113で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から遊技機機種選択ページを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した遊技機機種選択ページを表示するよう表示部140を制御する。
図11は、本実施の形態における携帯端末100の表示部140に表示される第2の表示画面図である。図11(a)を参照して、図9のS113で携帯端末100の表示部140に表示される遊技機機種選択ページには、最上段に、このウェブページの名称である「遊技機機種選択ページ」、以下の段に、遊技機の情報を取得したい機種の選択を遊技者に促す旨の文章、「機種A」を選択するためのボタン、「機種B」を選択するためのボタン、および、「機種C」を選択するためのボタンが表示される。
図9に戻って、携帯端末100において、S111で、データ処理部110は、遊技者の所望の機種の遊技機機種情報ページのURLが指定されたか否かを判断する。遊技機機種情報ページのURLが指定されていないと判断した場合(S111でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS116以降の処理に進める。
一方、図11(a)の遊技機機種選択ページで、遊技者によって所望の機種のボタンが操作されて、当該機種の遊技機機種情報ページのURLの指定が受付けられたと判断した場合(S111でYESと判断した場合)、S112で、データ処理部110は、指定されたURLで示される遊技機メーカサーバ200の当該機種の遊技機機種情報ページにアクセスをするよう無線通信部160を制御する。
遊技機メーカサーバ200においては、S211で、データ処理部210は、いずれかの機種の遊技機機種情報ページにアクセスが有ったかを判断する。
いずれの機種の遊技機機種情報ページへのアクセスも無いと判断した場合(S211でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS212以降の処理に進める。
一方、いずれかの機種の遊技機機種情報ページへのアクセスが有ったと判断した場合(S211でYESと判断した場合)、S212で、データ処理部210は、アクセスしてきた携帯端末100に、当該機種の遊技機機種情報ページを送信するよう通信部260を制御する。
携帯端末100においては、S113で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から遊技機機種情報ページを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した遊技機機種情報ページを表示するよう表示部140を制御する。
図11に進んで、図11(b)を参照して、図9のS116で携帯端末100の表示部140に表示される遊技機機種情報ページには、最上段に、このウェブページの名称である「遊技機機種情報ページ」、以下の段に、当該ページの機種の名称,特徴,大当り確率などの機種に関する情報、当該機種に対応する復号アプリのダウンロードを確認する旨の文章、および、当該機種の復号アプリのダウンロードを開始するための「はい」ボタンが表示される。
図9に戻って、携帯端末100において、S117で、遊技者の所望機種の復号アプリDL(download)ページのURLの指定が受付けられたかを判断する。復号アプリDLページのURLの指定が受付けられていないと判断した場合(S117でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS119以降の処理に進める。
一方、図11(b)の遊技機機種情報ページで、遊技者によって「はい」ボタンが操作されて、復号アプリDLページのURLの指定が受付けられたと判断した場合(S117でYESと判断した場合)、S118で、データ処理部110は、指定されたURLで示される遊技機メーカサーバ200の復号アプリDLページにアクセスするよう無線通信部160を制御する。
遊技機メーカサーバ200においては、S215で、データ処理部210は、いずれかの機種の復号アプリDLページにアクセスが有ったかを判断する。
いずれの機種の復号アプリDLページへのアクセスも無いと判断した場合(S215でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS216以降の処理に進める。
一方、いずれかの機種の復号アプリDLページへのアクセスが有ったと判断した場合(S215でYESと判断した場合)、S216で、データ処理部210は、アクセスしてきた携帯端末100に、当該機種に対応する復号アプリを送信するよう通信部260を制御する。
ここで、すでに他の機種の復号アプリが携帯端末100に送信済である場合は、当該機種に対応する差分で復号アプリを更新するための情報を送信する。前述したように、本実施の形態においては、復号アプリには、復号アプリ自体に加えて、機種ごとの非公開URLを暗号化した暗号化キーに対応する復号キーが含まれるので、ここでの差分は、当該機種に対応する復号キーを復号アプリに加えるための情報である。
携帯端末100においては、S119で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から復号アプリを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した復号アプリを記憶部120に記憶させる。
図11に進んで、復号アプリの受信後に、図11(c)で示されるウェブページが、携帯端末100の表示部140に表示される。図11(c)を参照して、このウェブページには、所望の機種に対応する復号アプリのDLが完了した旨の文章、特典受取アプリを起動して、当該機種に表示される2次元コード191を読取ると、ダウンロードした復号アプリで非公開URLが復号されて特別特典が受取れる旨の文章、および、復号アプリのダウンロードのための処理を終了させるための「OK」ボタンが表示される。
図12は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機700の演出制御部740で実行される2次元コード関連処理の流れを示すフローチャートである。この2次元コード関連処理は、演出制御部740によって行なわれるパチンコ遊技機700における変動表示装置745およびスピーカなどでの演出を制御するための処理のサブルーチンとして実行される処理である。
図12を参照して、パチンコ遊技機700において、S701で、演出制御部740は、遊技制御部710からのコマンドに基づいて、大当り遊技状態が終了したか否かを判断する。大当り遊技状態が終了していないと判断した場合(S701でNOと判断した場合)、この2次元コード関連処理が終了する。
一方、大当り遊技状態が終了したと判断した場合(S701でYESと判断した場合)、S702で、遊技制御部710からのコマンドに基づいて、大当り遊技状態が3回連続で発生する3連チャンが終了したか否かを判断する。3連チャンが終了していないと判断した場合(S704でNOと判断した場合)、演出制御部740は、S703により5連チャンが終了したか否か判定する。5連チャンが終了していない場合には、S704で、演出制御部740は、図1のパチンコ遊技機700の変動表示装置745で示すように、通常の大当り終了時の2次元コード191を、所定時間(たとえば、1分間)、表示するよう変動表示装置745を制御する。
この2次元コード191は、パチンコ遊技機700の機種に対応して生成され演出制御部740のROMに予め記憶される。また、この2次元コード191は、公開URL、暗号化非公開URL、当該機種の機種ID、および、当該パチンコ遊技機700に対して一意に割振られる遊技機IDを含む情報がコード化された画像である。
一方、3連チャンが終了したと判断した場合(S702でYESと判断した場合)、S705で、演出制御部740は、3連チャン終了時の2次元コード191を、所定時間(たとえば、1分間)、表示するよう変動表示装置745を制御する。
また、5連チャンが終了したと判断した場合には(S703でYESと判断した場合には)、S706で、演出制御部740は、5連チャン終了時の2次元コード191を、所定時間(たとえば、1分間)、表示するよう変動表示装置745を制御する。
図13は、本実施の形態における携帯端末100で実行される特典受取アプリの流れを示すフローチャートである。図13を参照して、携帯端末100において、特典受取アプリが起動されると、まず、S121で、データ処理部110は、メニュー画面を表示するよう表示部140を制御する。
図14は、本実施の形態における携帯端末100の表示部140に表示される第3の表示画面図である。図14(a)を参照して、図13のS121で携帯端末100の表示部140に表示されるメニュー画面には、最上段に、このアプリケーションプログラムの名称である「特典受取アプリ」、以下の段に、メニューとして、2次元コードの読取りを開始するための「1.2次元コード読取」リンク、特典の受取りを開始するための「2.特典受取」リンク、特典受取アプリを終了させるための「3.終了」リンク、および、いずれかのリンクの選択を促す旨の文章が表示される。
図13に戻って、携帯端末100において、S122で、データ処理部110は、図14(a)のメニュー画面で、遊技者によって「2次元コード読取」リンクが操作されることによって、2次元コードの読取りを開始することが選択されたか否かを判断する。2次元コード読取が選択されていないと判断した場合(S122でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS131の処理に進める。
一方、2次元コード読取が選択されたと判断した場合(S122でYESと判断した場合)、S123で、データ処理部110は、カメラ機能を起動させて、カメラ部190で撮影されている画像を表示するよう表示部140を制御する。
図14に進んで、図14(b)を参照して、特典受取アプリの2次元コード読取中の画面には、最上段に、このアプリケーションプログラムの名称である「特典受取アプリ」、以下の段に、2次元コード読取中である旨の文章、および、カメラ部190で撮影されている画像が表示される。
図13に戻って、S124で、データ処理部110は、遊技者によって携帯端末100が動かされて、撮影されている画像に2次元コードが含まれるようになったか否かを判断する。撮影画像に2次元コードが含まれないと判断した場合(S124でNOと判断した場合)、データ処理部110は、S124の処理を繰返す。
一方、撮影画像に2次元コードが含まれるようになったと判断した場合(S124でYESと判断した場合)、S125で、データ処理部110は、撮影された2次元コードで示される情報および2次元コードの取得日時を記憶部120に記憶させ、記憶が完了した旨を表示するよう表示部140を制御する。2次元コードで示される情報には、公開URL、暗号化非公開URL、および、遊技機IDが含まれる。
図14に進んで、図14(c)を参照して、図13のS125で携帯端末100の表示部140に表示される画面には、最上段に、このアプリケーションプログラムの名称である「特典受取アプリ」、以下の段に、2次元コードで示される情報が記憶された旨の文章、および、2次元コードの読取りを終了するための「OK」ボタンが表示される。
図13に戻って、図14(c)の画面で「OK」ボタンが操作されると、データ処理部110は、実行する処理をS121の処理に戻す。
次に、S131で、データ処理部110は、図14(a)のメニュー画面で、遊技者によって「特典受取」リンクが操作されることによって、特典の受取りを開始することが選択されたか否かを判断する。特典受取が選択されていないと判断した場合(S131でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS141の処理に進める。
一方、特典受取が選択されたと判断した場合(S131でYESと判断した場合)、S132で、データ処理部110は、少なくとも1つの復号アプリが記憶部120に記憶されているか否かを判断する。
復号アプリが少なくとも1つ記憶されていると判断した場合(S132でYESの場合)、S133で、データ処理部110は、S125で記憶部120に記憶された2次元コードで示される情報のうち暗号化非公開URLを、記憶部120に記憶されているすべての復号アプリで、順次、復号することを試みる。
そして、S134で、データ処理部110は、暗号化非公開URLから正常に復号されたものがあるか否かを判断する。正常に復号されたか否かは、復号されたものがURLの体をなしているか否か、たとえば、復号されたものが「http://」の文字で始まる文字列であるか否かを判断することによって判断することができる。
復号アプリが1つも記憶されていないと判断した場合(S132でNOと判断した場合)、または、暗号化非公開URLから正常に復号されたものがないと判断した場合(S134でNOと判断した場合)、S137で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200の公開URLのうちの1つであるS125で記憶部120に記憶された2次元コードで示される情報に含まれる公開URLにアクセスし、特典受取アプリに登録された会員ID、ならびに、当該2次元コードで示される情報に含まれる機種IDおよび遊技機ID、ならびに、S125で記憶部120に記憶された取得日時を、遊技機メーカサーバ200に送信する。
図15は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200で実行される特典付与処理の流れを示すフローチャートである。図15を参照して、遊技機メーカサーバ200において、まず、S221で、データ処理部210は、通信部260を確認することによって、公開URLのうちの1つにアクセスが有ったか否かを判断する。
公開URLにアクセスが無いと判断した場合(S221でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS231の処理に進める。
一方、公開URLの1つにアクセスが有ったと判断した場合(S221でYESと判断した場合)、S222で、データ処理部210は、公開URLへのアクセスに伴って送信される情報である会員ID、遊技機IDおよび取得日時を携帯端末100から受信したか否かを判断する。
特典受取アプリからの公開URLへのアクセスであれば、図13のS137で説明したように、当該アクセスに伴って会員ID、遊技機IDおよび取得日時が送信される。
このため、公開URLへのアクセスに伴って送信される情報を受信していないと判断した場合(S222でNOと判断した場合)、特典受取アプリからのアクセスでないので、S223で、データ処理部210は、特別特典を受取るためには特典受取アプリが必要である旨の示唆情報、および、記憶部220に記憶された図7で説明した一般特典DBのアクセスされた公開URLに対応する一般特典である待受け画像または着信メロディをダウンロードするためのリンクを含む一般特典ページを、アクセス元の携帯端末100に送信する。その後、データ処理部210は、実行する処理をS221の処理に戻す。
一方、公開URLへのアクセスに伴って送信される情報を受信したと判断した場合(S222でYESと判断した場合)、特典受取アプリからのアクセスであり、特典受取アプリは既にダウンロードされているので、S224で、データ処理部210は、図9および図11(b)で説明した遊技機機種情報ページにアクセスして機種に応じた復号アプリをダウンロードすればさらに特別特典を受取ることが可能である旨の案内情報、および、記憶部220に記憶された図7で説明した一般特典DBのアクセスされた公開URLに対応する一般特典である待ち受画像または着信メロディをダウンロードするためのリンクを含む一般特典ページを、アクセス元の携帯端末100に送信する。その後、データ処理部210は、実行する処理をS221の処理に戻す。
図13に戻って、携帯端末100においては、S138で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から一般特典ページを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した一般特典ページを表示するよう表示部140を制御する。
図17は、本実施の形態における携帯端末100の表示部140に表示される第4の表示画面図である。図17(a)を参照して、特典受取アプリからのアクセスでない公開URLへのアクセスに応じてS138で携帯端末100の表示部140に表示される一般特典ページには、上段から順に、特別特典を受取るためには特典受取アプリが必要である旨の示唆情報、特典受取アプリのダウンロードを促す旨の文章、および、特典受取アプリをダウンロードするためのウェブページのホームページのURLへのリンクが表示される。
また、図17(b)を参照して、特典受取アプリからの公開URLへのアクセスに応じてS138で携帯端末100の表示部140に表示される一般特典ページには、最上段に、一般特典ページを表示させているアプリケーションプログラムの名称である「特典受取アプリ」、以下の段に、「着信メロディAをダウンロードしました。」のメッセージ、機種ごとの復号アプリをインストールするとさらに豪華な特別特典を受取ることができる旨の案内情報、特典受取アプリのダウンロードを促す旨の文章、および、特典受取アプリをダウンロードするためのウェブページのホームページのURLへのリンクが表示される。
図13に戻って、一方、暗号化非公開URLから正常に復号されたものがあると判断した場合(S134でYESと判断した場合)、S135で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200の非公開URLのうちの1つである、S133で復号された非公開URLにアクセスするとともに、特典受取アプリに登録された会員ID、ならびに、S125で記憶部120に記憶された2次元コードで示される情報に含まれる遊技機ID、ならびに、S125で記憶部120に記憶された取得日時を、遊技機メーカサーバ200に送信する。
図15に進んで、遊技機メーカサーバ200において、S231で、データ処理部210は、通信部260を確認することによって、非公開URLのうちの1つにアクセスが有って、非公開URLへのアクセスに伴って送信される情報である会員ID、遊技機IDおよび取得日時を携帯端末100から受信したか否かを判断する。会員IDの送信は、特定プログラム(たとえば、特典受取アプリ+復号アプリ)を記憶している携帯端末100がその特定プログラムに従ってアクセスしなければ送信できないものであり、このS231により、携帯端末100からの受信情報中に会員IDが含まれているか否かを判断することが、特定プログラムに従ったアクセスであるか否かの判断となる。非公開URLへのアクセスが無いと判断した場合(S231でNOの場合)、データ処理部210は、実行する処理をS221の処理に戻す。
一方、非公開URLへのアクセスが有って、伴って送信される情報も受信されたと判断した場合(S231でYESの場合)、データ処理部210は、実行する処理をS234の処理に進める。
次に、S234で、データ処理部210は、記憶部220に記憶されている図7(b)で説明した付与済特定情報DBに、当該非公開URLおよびS231で受信した遊技機IDに対して記憶されている取得日時を含む所定時間の範囲(たとえば、取得日時の前後1分の範囲)に、S231で受信した取得日時が含まれるような、遊技機IDおよび取得日時の組合せが既に記憶されているか否かを判断する。
なお、このように判断することが、2次元コードを特定可能な情報であるS231で受信した遊技機IDおよび取得日時の組合せが、付与済特定情報DBに既に記憶されているか否かを判断することであるとみなす。
たとえば、2次元コードがt分間表示される場合、図8の付与済特定情報DBに、取得日時として、10月2日10時30分を示す「10021030」が記憶されているとすると、10月2日10時(30−t)分から(30+t)分までの間に、複数回2次元コードが撮影されている可能性があるので、所定時間の範囲は、記憶されている取得日時の前後t分の範囲を少なくとも含む範囲とすることが好ましい。
これによって、パチンコ遊技機700に表示された2次元コードをそのまま他の携帯端末にコピーして使い回すこと、および、パチンコ遊技機700に表示された2次元コードを複数台の携帯端末で同時に撮影して使うことだけでなく、パチンコ遊技機700に表示された2次元コードを時間をずらして1台または複数の携帯端末で撮影して使うことも防止することができる。
遊技機IDおよび取得日時の組合せが既に記憶されていると判断した場合(S234でYESと判断した場合)、S237で、データ処理部210は、当該非公開URLに対応する特別特典は既に付与済である旨を、アクセス元の携帯端末100に送信する。その後、データ処理部210は、実行する処理をS221の処理に戻す。
一方、遊技機IDおよび取得日時の組合せが未だ記憶されていないと判断した場合(S234でNOと判断した場合)、S235で、データ処理部210はアクセスが有った非公開URLに対応させて、S231で受信した遊技機IDおよび取得日時の組合せを記憶させる。
次に、S236で、特別特典付与処理が実行される。この特別特典付与処理は、図16に基づいて後述する。その後、データ処理部210は、実行する処理をS221の処理に戻す。
図13に戻って、携帯端末100においては、S136で、データ処理部110は、遊技機メーカサーバ200から特別特典ページを受信するよう無線通信部160を制御し、受信した特別特典ページを表示するよう表示部140を制御する。
次に、S236で実効される特別特典付与処理の具体的処理内容は、図16に基づいて説明する。
まずS400において、特典DB(図8(a)参照)を検索して、携帯端末100から送信されてきたURLに対応する特典を含む特典ページを携帯端末100に送信する処理が行なわれる。次にS401において、会員IDに対応する取得IDまたは取得済みIDが、取得特典DB(図8(c)参照)に記憶されているか否か、判断される。記憶されていない場合には、今回携帯端末100から送信されてきたURLに該当する単独の特典を付与する。すなわちS400による特典ページを送信する。その場合には、制御がS402へ進み、組合せ特典DB(図8(b)参照)を検索して組合せ特典の成立に不足している特典種別と順序とを割出して会員の携帯端末100に返信する制御が行なわれる。たとえば、会員の携帯端末100から今回送信されてきたURLに対応する特典が、Aの特典種別IDであった場合には、次にBの特典種別IDの特典を取得することにより、キャラクタX,Y合体待受け画像の組合せ特典が成立する。このような場合に、機種αの遊技機において表示される特典種別IDがBのURLを含む2次元コード、たとえば機種αの遊技機において大当り3連チャンの終了時点で表示される2次元コード191を取得することを示唆するメッセージを、S402により携帯端末100に返信する。
次に、S403において、取得特典DB(図8(c)参照)の会員IDに対応するデータを加算更新する。たとえば、今回のアクセスが会員ID「333」の会員であった場合において、今回取得した特典の特典種別IDがBであった場合には、会員IDが333に相当する取得IDと順序とのエリアを二分して、既に記憶されている取得IDCに対応する順序を「1」とするとともに、新たにBを取得IDとして記憶させ、それに対応する順序のデータとして「2」を記憶させる。また、取得済みIDのエリアにおいては、既に記憶されているCに加えて、Bを追加して記憶させる。
S401において、YESの判断がなされた場合には、制御がS404へ進み、記憶されている取得IDおよび順序または取得済みIDと今回取得した特典種別IDとの組合せで成立する組合せ特典が、組合せ特典DB(図8(c)参照)に記憶されているか否か、判断される。記憶されていなければ、S402に制御が移行するが、記憶されている場合には、S405において、その成立している組合せ特典を含む特典ページを携帯端末100へ送信する処理が行なわれる。
次に、S406において、取得特典DB(図8(c)参照)から組合せ特典の成立に用いられたデータを削除し、削除しなかったデータに対し今回取得した特典に関するデータを追加する処理が行なわれる。たとえば、333の会員IDの会員がアクセスして、今回取得した特典種別IDがDであった場合には、既に取得した特典Cが取得IDとして記憶されているために(図8(c)の取得特典DB参照)、C,Dの特典種別IDの組合せが成立して、図8(b)の組合せ特典DBを参照して、「買い物ポイント10pt」の組合せ特典が成立し、会員に付与される。その結果、取得IDのエリアに記憶されているCの特典種別IDが組合せ特典の取得に用いられたために、この取得IDのエリアにおけるCが削除されることとなる。一方、取得済みIDのエリアにおけるCは、記念品の取得のために記憶されているデータであり、A,B,C,Dの組合せが成立して初めて記念品の付与として用いられるデータである。よって、今回Dの特典を取得した段階では、C,Dの組合せは成立しても、A,B,C,Dの組合せが成立していない段階であるために、記念品は付与されず、その結果取得済みIDのエリアにおけるCはまだ削除されない。
図17(c)は、S137により受信された(S400により送信されてきた)特典ページを示しており、具体的には、携帯端末100がAの特典種別IDに相当するURL(http:○○○)を含む2次元コード191を読取って遊技機メーカサーバ200へアクセスして送信した場合に、その遊技機メーカサーバ200から返信されてきたページを示している。この場合には、図8(a)の特典DBを参照して、「キャラクタX待受け画像」を含むページが遊技機メーカサーバ200から返信されてくることになる。その具体的ページの画面は、図17(c)を参照して、キャラクタXの画像が表示され、その下に、キャラクタXを待受けにする場合にその画像を保存することを促す旨の文章が表示される。さらに、図16のS402に従って返信されてきた、組合せ特典を取得するのに不足している特典種別を取得するための具体的方法を示唆した文章が表示される。その示唆文章は、たとえば、「大当り5連チャン時の2次元コードを取得すれば、キャラクタXとキャラクタYの合体待受けがプレゼント」等である。
図13に戻って、S136またはS138の後、S139で、データ処理部110は、S125で記憶部120に記憶された2次元コードで示される情報を記憶部120から削除する。その後、データ処理部110は、実行する処理をS121の処理に戻す。
また、S141では、データ処理部110は、図14(a)のメニュー画面で、遊技者によって「終了」リンクが操作されることによって、特典受取アプリを終了させることが選択されたか否かを判断する。特典受取アプリの終了が選択されていないと判断した場合(S141でNOと判断した場合)、データ処理部110は、実行する処理をS121に戻す。
一方、特典受取アプリの終了が選択されたと判断した場合(S141でYESと判断した場合)、データ処理部110は、この特典受取アプリを終了させる。
図18は、本実施の形態における遊技機メーカサーバ200で実行される特典設定処理の流れを示すフローチャートである。図18を参照して、遊技機メーカサーバ200において、まず、S301で、ある遊技機の機種に対応する、公開URLおよび一般特典の組合せ、ならびに、非公開URLおよび特別特典組合せが、データ入力部230から入力されたか否かを判断する。
それぞれの組合せに含まれる各情報が入力されていないと判断した場合(S301でNOと判断した場合)、データ処理部210は、実行する処理をS313の処理に進める。
一方、それぞれの組合せに含まれる各情報が入力されたと判断した場合(S301でYESと判断した場合)、S302で、データ処理部210は、入力されたそれぞれの組合せに含まれる情報を、図7で説明した一般特典DB、および、図8で説明した特別特典DBに記憶させる。
次に、S303で、2次元コードを記憶させる当該機種の遊技機の機種IDおよび複数の遊技機IDが、データ入力部230から入力されたか否かを判断する。入力されていないと判断した場合(S303でNOと判断した場合)、データ処理部210は、S303の処理を繰返す。
一方、機種IDおよび複数の遊技機IDが入力されたと判断した場合(S303でYESと判断した場合)、S304で、データ処理部210は、機種ごとの暗号キーで、S301で入力された非公開URLを暗号化する。
そして、S305で、データ処理部210は、当該暗号キーに対応する復号キーを含む復号プログラムを生成して、記憶部220に記憶させる。
次に、データ処理部210は、当該パチンコ遊技機700の新機種情報HP(HomePage)の公開日であれば(S313でYESであれば)、S314で、当該新機種の復号プログラムがダウンロード可能となった旨を会員の携帯端末100に電子メールで送信する。
[第2実施の形態]
次に、第2実施の形態を説明する。前述した第1実施の形態では、取得特典DBが遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶されていたが、この第2実施の形態では、各携帯端末100の記憶部120にそれぞれ記憶されている。
図19は、携帯端末100の記憶部120に記憶されている各DBを示している。記憶部120には、特別特典DBが記憶されており、その特別特典DBは、特典DBと組合せ特典DBと取得特典DBとの3種類を含んでいる。
特典DBと組合せ特典DBとは、図8(a)、(b)で示した特典DB、組合せ特典DBと同じである。取得特典DBに関しては、第1実施の形態では、各会員IDに対応付けてそれぞれの会員のデータを記憶しているが、この第2実施の形態では、携帯端末100に記憶されているDBであるために、当該携帯端末100が取得した特典種別に関するデータのみを記憶している。図19の例では、Bの取得IDとDの取得IDとが記憶されており、順序として、Bが「1」、Dが「2」となる順序データが記憶されており、取得済みIDとして、B,C,Dが記憶されている。
またこの第2実施の形態においては、遊技機メーカサーバ200の記憶部220に記憶されている特別特典DBとしては、図8(a)の特典DBと図8(b)の組合せ特典DBのみであり、図8(c)の取得特典DBは記憶していない。
図20は、第2実施の形態におけるウェブブラウザ処理とアプリダウンロード処理とを示しており、図9の第1実施の形態と相違点は、S205aによる特典受取アプリの送信時に、現時点で組合せ特典の付与対象となっているすべての機種の遊技機についての、特典種別IDと特典と組合せ特典データとが併せて、携帯端末100に送信され、S105aで、それら送信されてきた特典受取アプリと特典種別IDと特典と組合せ特典データとを受信して記憶する処理がなされる。これは、携帯端末100側において特典データベースを記憶しなければならないために(図19参照)、特典受取アプリばかりでなく、特典種別IDと特典とURLと組合せ特典データとを遊技機メーカサーバ200から送信してもらう必要があるためである。
図21は、第2実施の形態における特典受取アプリを示しており、図13の第1実施の形態と相違点は、以下の点である。
S121の処理の後、S121aにより、新機種の特別特典データの要求選択があったか否かの判断がなされる。遊技機メーカーが新機種の遊技機を発表した場合には、その新機種情報をホームページに公開するとともに、その新機種の復号プログラムがダウンロード可能となった旨が会員の携帯端末100にメール送信される(図25のS314参照)。そのメールを見た会員が、その新機種の特別特典のデータをダウンロードしたい場合には、新機種の特別特典データの要求を選択操作する。すると、S121aによりYESの判断がなされて、S121dにより、特別特典DBの更新処理が行なわれる。
この特別特典DBの更新処理は、具体的には、以下のような処理動作を行なう。
まず、新機種を特定してその特別特典データの要求を遊技機メーカサーバ200へ送信する。すると、遊技機メーカサーバ200から、その指定された新機種の特別特典DBに記憶されるデータが返信されてくる(図25のS316参照)。この特別特典DBに記憶されるデータとは、図19の記憶部120に記憶される特別特典DBのデータであり、具体的には、図19に示した、特典DBと組合せ特典DBとである。遊技機メーカサーバ200からこの特別特典DBに対応するデータが返信されてくれば、記憶部120の特典DBと組合せ特典DBとにそれぞれ対応するデータを記憶させる処理が行なわれる。
次に、S121aによりNOの判断がなされた場合には、S121bにより、組合せ特典取得情報の表示選択が行なわれたか否かの判断がなされる。この組合せ特典取得情報の表示選択とは、現時点において、組合せ特典を取得するのに不足している特典種別の取得方法を表示させる選択操作のことである。S121bによりNOの判断がなされた場合には制御がS122へ移行するが、YESの判断がなされた場合には、制御がS121cに移行し、組合せ特典取得情報表示処理が実行された後S122へ移行する。この組合せ特典取得情報表示処理では、まず取得特典DBを参照して、現在取得している取得IDおよび順序さらには取得済みIDを読出し、組合せ特典DBに記憶されている組合せ特典が成立する特典種別に不足している特典種別を割出す。そしてその割出された不足している特典種別を得ることのできる遊技機の機種を特典DBを参照して割出す。そして、その割出された遊技機の機種とその機種で実際に不足している特典種別を得るための方法とを、画面表示する。その画面表示の具体例が、図24に示されている。
図24(a)を参照して、まず、組合せ特典を取得できる可能性がある機種が表示される。その表示された機種のいずれかを選択指定すると、図24(b)に示すように、成立する可能性のある組合せ特典の内容と、それを取得するための具体的方法が表示される。たとえば、「キャラクタX,Y合体待受けをゲットするためには、遊技機αで5連チャン時に表示される2次元コードを取得して下さい。」等のようなメッセージ表示がなされる。
図22は、図21のS135aに示された特別特典要求処理の具体的制御内容を示すフローチャートである。まずS410により、取得IDまたは取得済みIDが取得特典DB(図19参照)に記憶されているか否か、判断される。何ら記憶されていない場合には、今回読取った2次元コード191に含まれている非公開URLに対応する特典のみを取得することとなり、その取得のためのデータの送信は、既にS135で行なわれている。このような場合には、携帯端末100は、S411により、組合せ特典DB(図19参照)を検索して組合せ特典の成立に不足している特典種別と順序とを割出して表示する処理が行なわれる。次にS412において、今回取得した特典に関するデータを取得特典DB(図19参照)に追加記憶する処理が行なわれる。この追加記憶する処理は、前述の第1実施の形態で説明した内容と同様である。
一方、取得IDまたは取得済みIDが取得特典DBに記憶されている場合には、制御がS413へ移行し、記憶されている特典IDおよび順序または取得済みIDをサーバ100へ送信する処理が行なわれる。たとえば、図9に示す取得特典DBのデータが記憶されている状態で、新たに、Aの特典種別に対応した暗号化URLを読取って復号化し、その非公開URLにアクセスして所定情報を送信する処理が、S135により実行され、さらに、S413により、現在既に取得特典DBに記憶されているデータ、すなわちBの取得IDが順序1でDの取得IDが順序2で、かつ取得済みIDがB,C,Dである旨のデータが送信される。それを受けた遊技機メーカサーバ200は、組合せ特典DB(図8(b)参照)を参照して、特典種別IDとしてA,B,C,Dの組合せが成立し、記念品を組合せ特典として付与することを判定し、記念品を会員に送るための処理を実行する。具体的には、会員の携帯端末100に住所入力画像を送信し、その画像にしたがって会員に自己の住所を入力して返信してもらい、その住所に記念品を配送する。
また、このように、組合せ特典が成立している場合には、遊技機メーカサーバ200は、組合せ特典が成立した旨と共に特典種別IDの組合せを携帯端末100へ返信する(図23のS405参照)。一方、組合せ特典が成立しなかった場合には、遊技機メーカサーバ200は、組合せ特典が成立しない旨を携帯端末100に返信する(図23のS407参照)。
そのサーバからの返信を受ければ、S414により、YESの判断がなされて、S415により、その返信結果が組合せ特典の成立を表わすものであるか否かの判断がなされる。組合せ特典が成立してない旨を表わす返信であった場合には、制御がS411へ移行するが、組合せ特典が成立している旨の返信内容であった場合には、S416により、返信された特典種別IDを削除する処理が行なわれる。
第2実施の形態におけるサーバ100での特典付与処理の動作は、図15に示した第1実施の形態の特典付与処理と同様のものを採用している。よって、ここでは、図示および説明の繰返しを省略する。
図23は、第2実施の形態における特別特典付与処理の具体的制御内容を示すフローチャートである。S400により、特典DBを検索してURLに対応する特典を含む特典ページを送信する処理が行なわれる。これは、S231によって送信されてきた非公開URLに対応して特典DBに記憶されている特典を含む特典ページを携帯端末100に返信する処理である。次にS401により、取得IDおよび順序または取得済IDを受信したか否かの判断が行なわれる。受信していなければこの特別特典付与処理が終了するが、図22のS413により、取得IDおよび順序または取得済IDが送信されてくれば、制御がS404へ移行する。S404では、記憶されている取得IDおよび順序または取得済みIDと今回取得した特典種別IDとの組合せで、成立する組合せ特典が組合せ特典DBに記憶されているか否かの判断が行なわれる。記憶されている場合には、S405aにより、組合せ特典が成立した特典種別IDの組合せを携帯端末100へ返信する処理がなされ、S406により、その成立している組合せ特典を含む特典ページを携帯端末100へ返信する処理が実行される。
一方、S404により、NOの判断がなされた場合には、組合せ特典が成立していない旨を携帯端末100へ返信する処理が行なわれる。
図25は、第2実施の形態における特典設定処理の制御動作を示すフローチャートである。図18に示した第1実施の形態における特典設定処理との相違点は、S314の処理の後、S315、S316のステップ処理が追加されている点である。S315により、機種を指定して特別特典データの送信要求を携帯端末100から受信したか否かの判断がなされる。受信していなければS301へ戻るが、携帯端末100を操作して新機種の特別特典データの要求が選択されて(S121aでYES)、S121dにより特別特典DBの更新処理が行なわれた場合には、機種を指定して特別特典データの送信要求がその携帯端末100から遊技機メーカサーバ200へ送信されてくる。すると、S315によりYESの判断がなされてS316へ進み、特別特典DB中の指定された機種に対応するデータをその携帯端末100へ返信する処理がなされた後、S301へ戻る。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1−1) 図13のS123〜S125で説明したように、携帯端末100によって、パチンコ遊技機700から出力される2次元コードが取得される。図9のS105,S119で説明したように、携帯端末100によって、特別特典を受けるための非公開URLへのアクセスを行なうための携帯端末100の処理手順を示す特典受取アプリ+復号アプリが記憶部120に記憶される。図13のS125,S134,S135で説明したように、携帯端末100によって、2次元コードが取得されたことを条件として、記憶された特典受取アプリ+復号アプリに従って、サーバの非公開URLへのアクセスが行なわれる。
また、図15のS221,S231で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、携帯端末100からのアクセスが受付けられる。図15のS231,S236で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、受付けられたアクセスが非公開URLへのアクセスであることを条件として、特別特典ページを携帯端末100に送信する処理が行なわれる。
このように、遊技者によって特典受取アプリ+復号アプリを予め携帯端末100に記憶させる手続が行なわれていれば、特典付与システム10によって、携帯端末100で取得した2次元コードに基づいて特別特典が付与されるようにすることができる。また、遊技者によって特典受取アプリ+復号アプリを予め携帯端末100に記憶させる手続が行なわれていない限り、特典付与システム10によって、2次元コードに基づいて特別特典が付与されないようにすることができる。その結果、特別特典の付与を受けるためのパチンコ遊技機700から出力される2次元コードを正規に取得した遊技者が特別特典の付与を受けられないといった事態を防止しつつ、特別特典を受けるための手続をしていない携帯端末100を用いた2次元コードの使い回しを効果的に制限することができる。
(1−2) 図13のS123〜S125で説明したように、携帯端末100によって、パチンコ遊技機700での大当り回数を特定可能な情報を含む2次元コードが取得される。図13のS135で説明したように、携帯端末100によって、非公開URLへのアクセスに伴って大当り回数を特定可能な情報が遊技機メーカサーバ200に送信される。また、図15のS236で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、受付けられた非公開URLへのアクセスに伴って送信される単独の特典や組合せ特典を付与する特別特典ページが携帯端末100に送信される。
このように、特典付与システム10によって、単独の特典や組合せ特別特典が付与される。その結果、遊技者の遊技意欲を掻き立てることができる。
(1−3) 図13のS135で説明したように、携帯端末100によって、非公開URLへのアクセスに伴って、パチンコ遊技機700から取得された2次元コードを特定可能な遊技機IDおよび2次元コードの取得日時が遊技機メーカサーバ200に送信される。また、図15のS236で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、受付けられた非公開URLへのアクセスに伴って送信される遊技機IDおよび2次元コードの取得日時が、当該非公開URLに対応させて記憶される。また、図15のS231,S234,S236,S237で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、非公開URLへのアクセスが受付けられたときに、受付けられた非公開URLへのアクセスに伴って送信される遊技機IDおよび取得日時が付与済特定情報DBに既に記憶されていることを条件として、特別特典ページが付与されずに、当該特別特典を付与済である旨が送信される。
このように、ある2次元コードに基づいて非公開URLへのアクセスが行なわれ特別特典が付与されると、当該2次元コードを特定可能な遊技機IDおよび取得日時が付与済特典DBに記憶されるので、その後に、その2次元コードに基づいて非公開URLへのアクセスが行なわれてもその2次元コードの遊技機IDおよび取得日時が既に記憶されているので、当該非公開URLに対応する特別特典の付与が禁止される。その結果、同一の2次元コードに基づいて繰返し非公開URLへのアクセスを行ない特別特典の付与を受けるような行為を防止することができる。
(1−4) 図15のS221,S223で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、受付けられたアクセスが非公開URLへのアクセスでないことを条件として、当該アクセスを行なった携帯端末100に対して、特別特典を受けるためには特典受取アプリが必要である旨を示す示唆情報が返信される。
このように、特別特典の付与を受けるためには特典受取アプリの取得が必要であることを遊技者に認識させることができる。
(2−1) 図13のS123〜S125で説明したように、携帯端末100によって、パチンコ遊技機700から出力される2次元コードが取得される。図9のS211〜S214で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、携帯端末100からの遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへのアクセスに応じて予め記憶している遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページが送信される。図9のS201,S211,S213,S215、図15のS221,S231で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、携帯端末100からのアクセスが受付けられる。図9のS215,S216で説明したように、図9のS212で送信された遊技機機種選択ページにおいて、S114で遊技者によって所望の機種の遊技機機種情報ページのURLが指定されてS115で行なわれたアクセスに応じてS214で送信された遊技機機種情報ページにおいて、S117で遊技者によって復号アプリのDLページのURLが指定されてS118で行なわれた復号アプリのDLページへのアクセスがS215で有ったと判断されたことを条件として、当該アクセスを行なった携帯端末100に対して、暗号化非公開URLを復号するための携帯端末100の処理手順を示す復号アプリが送信される。
また、図9のS119で説明したように、携帯端末100によって、遊技機メーカサーバ200から送信されてきた復号アプリが記憶部120に記憶される。図13のS133で説明したように、携帯端末100によって、記憶された復号アプリに従って、取得された2次元コードで示される情報に含まれる暗号化非公開URLが復号される。
そして、図13のS137で説明したように、携帯端末100によって、図13のS132で復号アプリが当該携帯端末100に記憶されていないと判断され、かつ、図13のS123からS125までで2次元コードが撮影され2次元コードで示される情報が記憶されたことを条件として、当該2次元コードで示される情報に含まれる公開URLに基づくアクセスが行なわれる。一方、図13のS135で説明したように、図13のS132で復号アプリが当該携帯端末100に記憶されていると判断され、かつ、図13のS123からS125までで2次元コードが撮影され2次元コードで示される情報が記憶されたことを条件として、復号された非公開URLに基づくアクセスが行なわれる。
また、図15のS224で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、図15のS221で公開URLへのアクセスが受付けられたと判断されたことを条件として、一般特典ページを携帯端末100に送信する処理が行なわれる。一方、図15のS237で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、図15のS231で非公開URLへのアクセスが受付けられたと判断されたことを条件として、特別特典ページを携帯端末100に送信する処理が行なわれる。
このように、特別特典を受けるためには、復号アプリの配信を受けておく必要があるので、遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへのアクセスを行なう必要がある。また、復号アプリの配信を受けた遊技者が特別特典を受けるためには、パチンコ遊技機700から出力される2次元コードを取得する必要があるので、実際にパチンコ遊技機700で遊技する必要がある。
その結果、遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへアクセスすることに対する動機付けを遊技者に対して与えることができるとともに遊技することに対する動機付けを遊技者に対して与えることができるといった相乗効果を得ることが可能な特典付与システム10を提供することができる。
(2−2) 図15のS224で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、公開URLへのアクセスを行なった携帯端末100に対して、遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへのアクセスを条件に特別特典の付与が受けられる旨を示す案内情報が返信される。
このように、特別特典の付与を受けられることを知らない遊技者に案内情報が送信される。その結果、遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへのアクセスを新たな遊技者に対して促すことができるので、遊技機機種選択ページおよび遊技機機種情報ページへのアクセス数を増加させることができる。
(2−3) 図9のS214で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、パチンコ遊技機700の各機種の機種情報を含む遊技機機種情報ページが送信される。図9のS216で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、図9のS114で遊技者の所望の機種の遊技機機種情報ページのURLが指定されることに応じてS214で送信された遊技機機種情報ページの復号アプリDLページのURLが指定されることに応じて対応する復号アプリが送信される。また、図13のS132〜S135で説明したように、携帯端末100によって、S132で、少なくとも1つの復号アプリが記憶されていると判断され、S133で、記憶されたすべての復号アプリで暗号化非公開URLの復号が試みられ、S134で、正常に復号されたものがあったと判断されることによって、間接的に、取得された2次元コードに含まれる機種IDから特定される機種の復号アプリが記憶部110に記憶されていると判断されることをさらに条件として、非公開URLへのアクセスが行なわれる。
このように、特別特典を受けるためには、さらに、2次元コードが出力されるパチンコ遊技機700の機種の復号アプリが必要である。その結果、遊技機機種情報ページへアクセスして機種ごとに復号アプリを取得する必要があるため、遊技機機種情報ページへのアクセス数を増加させることができる。
(2−4) 図18のS314で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、S313で新機種情報HPの公開日であると判断されたことを条件として、当該新機種の復号アプリが送信可能とされた旨を示す電子メールが携帯端末100に送信される。
このため、新機種の復号アプリが送信可能となったことを遊技者に認識させることができる。その結果、新機種の復号アプリが送信可能となるごとに、遊技機機種情報ページへのアクセス数を増加させることができる。また、遊技者が特別特典を受けるための準備を事前にさせることができるので、遊技者の利便性を向上させることができる。
(2−5) 図13のS135で説明したように、携帯端末100によって、非公開URLへのアクセスに伴って、当該携帯端末100を識別可能な会員IDおよび取得された2次元コードに含まれる機種IDが送信される。そして、図15のS231で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、非公開URLへのアクセスに伴って送信される会員IDおよび機種IDが受信される。図15のS233で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、各会員IDの、受付けられた機種IDで特定される機種の累計の特典付与済機種数が加算更新される。図15のS237で説明したように、遊技機メーカサーバ200によって、非公開URLへのアクセスを行なった携帯端末100の会員IDの計数された特典付与済機種数に応じた特別特典を含む特別得点ページが送信される。
このように、遊技者が2次元コードを取得したパチンコ遊技機700の特典付与済機種数に応じた特別特典が付与される。その結果、より多くの機種で遊技することを遊技者に促すことができる。
(3−1) パチンコ遊技機700から出力される出力情報(2次元コード)に含まれる暗号化URLを復号したものの組合せに応じて付与する特典が設定されており、パチンコ遊技機700から出力される出力情報のうち、遊技者の携帯端末100が以前に取得した出力情報の種類と今回取得した出力情報の種類との組合せに対して、図18、図25のS302にて設定された特典を付与するために、パチンコ遊技機700からの出力情報を取得した遊技者がさらなる出力情報を取得してそれら出力情報の種類の組合せに応じた特典を取得するべく再遊技を行なうとするのであり、出力情報を取得した遊技者に対する再遊技の動機付けを高めることができる。
(3−2) 図8、図19の組合せ特典DBで示したように、同一の出力情報の種類の組合せであったとしても、取得する順序によって異なる特典の付与を受けられるため、一旦組合せによる特典の付与を受けた遊技者に対しての再遊技を促進することができる。
(3−3) 組合せ特典が付与された後に、その組合せ特典の成立に用いられたデータが特典取得DBから削除されるために(図16のS406、図22のS416)、遊技者が、組合せによる特典付与処理の対象となった出力情報特定情報を含むアクセスを繰返し行ない、何度も組合せによる特典の付与を受けるような行為を、防止することができる。
(3−4) 遊技者は、組合せに応じた特典の付与を受けるために必要な出力情報を認識することができるので(図17(c)、図24)、さらに再遊技への動機付けを高めることができる。
(3−5) 組合せ特典が付与される新機種の遊技機の発表に伴ってその旨が会員の携帯端末100にメール送信されるため(図18、図25のS314)、遊技者に対して、出力情報の組合せに応じて付与する特典が新たに設定された遊技機での遊技を促すことができる。
(3−6) 複数種類の機種の遊技機からそれぞれ出力された出力情報の組合せによっても、組合せ特典が付与されるために(図19のE,Aの組合せによるキャラクタX,P対決待受け画像)、ある種類の遊技機で遊技を行なった遊技者の他の種類の遊技機での遊技も促進することができる。
次に前述した実施の形態の変形例を挙げる。
(1) 前述した実施の形態においては、携帯端末の例として、たとえば電話機能を有する携帯端末100を示した。しかし、これに限定されず、本発明における携帯端末は、2次元コード191などのアクセス先を特定可能な情報を取得する機能と、サーバにアクセスを行なう機能とを有する携帯端末であれば、どのような携帯端末であってもよく、たとえば、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型パーソナルコンピュータ、および、腕時計などであってもよい。
また、前述した実施の形態においては、特典受取アプリと復号アプリとをサーバ200から携帯端末100がダウンロードするものを示したが、それに代えて、それらアプリの一方または双方を予め記憶している携帯端末100であってもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、特典付与システム10のサーバの例として、遊技機メーカサーバ200を示した。しかし、これに限定されず、本発明におけるサーバは、ウェブサーバ機能(機種情報を提供する機能)と、携帯端末100に特典を付与する機能とを有するサーバであれば、どのようなサーバであってもよく、たとえば、ウェブサーバ機能を有するサーバと、携帯端末100に特典を付与する機能を有するサーバとを含むサーバ群であってもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、遊技機の例として、たとえばパチンコ遊技機700を示した。しかし、これに限定されず、本発明における遊技機は、2次元コード191などのアクセス先を特定可能な情報を表示する機能を有する遊技機であれば、どのような遊技機であってもよく、たとえば、スロットマシン、業務用ゲーム機、および、家庭用ゲーム機などであってもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機700などの遊技機から出力される出力情報またはアクセス情報である2次元コードに、特典の付与を受けるアクセスのアクセス先の公開URLおよび非公開URLが含まれるようにした。しかし、これに限定されず、出力情報またはアクセス情報は、特典の付与を受けるアクセスのアクセス先を特定可能なものであればよい。
たとえば、予め特典受取アプリまたは復号アプリに特典の付与を受けるアクセスのアクセス先を当該アクセス先の識別情報とともに記憶しておき、出力情報またはアクセス情報には、当該識別情報を含むようにしてもよい。また、2次元コードを、公開URLや非公開URLが含まれていない出力情報特定情報、すなわち、出力情報の種類を示すコード情報(特典種別ID)にしてもよい。この場合、特典受取アプリに1つのURLが含まれており、そのURLへのアクセスに伴ってコード情報(特典種別ID)を送信するようにしてもよい。
また、出力情報またはアクセス情報は、単なる画像であり、当該画像を取得した携帯端末100によって、当該画像が電子メールに添付されて遊技機メーカサーバ200に送信され、遊技機メーカサーバ200によって、当該画像が認識されて、当該画像が正当なものであれば当該画像に対応するアクセス先を示す情報が携帯端末100に送信されるようにしてもよいし、当該アクセス先に代えて特典が付与されたメールを返信するようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機700から取得した2次元コードを特定可能な情報が、2次元コードで示される情報に含まれる遊技機ID、および、図13のS125で2次元コードが取得されたときに携帯端末100によって定められる取得日時であることとした。
しかし、これに限定されず、パチンコ遊技機700に2次元コードを生成する機能およびリアルタイムクロック機能を設けるようにして、パチンコ遊技機700から取得した2次元コードを特定可能な情報が、予めパチンコ遊技機700に記憶され2次元コードで示される情報に含められた遊技機ID、および、2次元コード生成時に2次元コードに含められた時刻情報であることとしてもよい。
しかし、これに限定されず、アクセスの上限回数を設定するようにして、設定された上限回数以上アクセスが行なわれたときに、特典を付与しないようにしてもよい。
(6) 前述した第2実施の形態においては、遊技機からの出力情報を取込んだ携帯端末100が遊技機メーカサーバ200にアクセスして、取得特典DBに記憶されているデータを送信するようにしている(図22のS413)。しかし、それに代えて、携帯端末100が組合せ特典DBを参照して組合せ特典が成立したか否か判断し、成立している場合にその成立している組合せ特典を返信する旨の要求を遊技機メーカサーバ200に送信し、遊技機メーカサーバ200がそれを受けて要求された組合せ特典を返信するようにしてもよい。この場合、携帯端末100は、組合せ特典を返信する旨の要求を送信した後、組合せ特典DB内における当該組合せが成立している特典種別IDの組合せおよび順序を無効化する。
(7) 前述した実施の形態においては、遊技機の情報を提供する情報提供サイトである図11(b)で示した遊技機機種情報ページにアクセスして当該遊技機機種情報ページにリンクされた復号アプリダウンロードページにアクセスするだけで、図9のS216およびS119で復号アプリがダウンロードできることとした。しかし、これに限定されず、さらに、会員登録されていること、または、遊技結果をダウンロードの条件としてもよい。
(8) 前述した実施の形態のおいては、図9のS216で、すでに他の機種の復号アプリが携帯端末100に記憶されている場合には、遊技者の所望の機種に対応する差分で復号アプリを更新するための情報を携帯端末100に送信するようにした。
しかし、これに限定されず、他の機種の復号アプリがすでに携帯端末100に記憶されていたとしても、遊技者の所望の機種に対応する新たな復号アプリを携帯端末100に送信するようにしてもよい。
(9) 前述した実施の形態においては、復号アプリは、一度、携帯端末100にダウンロードされれば、特に期限はなく使えるものとした。しかし、これに限定されず、復号アプリの使用可能期限を設けるようにしてもよい。
具体的には、遊技機メーカサーバ200によって、図18のS304で、所定期間ごと(たとえば月ごと)の複数の暗号キーで非公開URLがそれぞれ暗号化され、S305で、それぞれの暗号キーごとの復号アプリが生成され、2次元コードに所定期間ごとの暗号化非公開URLを示す情報が含められるようにし、図9のS216で、日に応じた所定期間に対応する復号アプリがダウンロードされるようにする。そして、パチンコ遊技機700によって、日に応じた所定期間に対応する2次元コードが表示されるようにする。これによって、復号アプリの使用可能期限を所定期間とすることができる。
(10) 前述の図13や図21のS132で、少なくとも1つの復号アプリが記憶されているか否か判定しているが、それに代えて、各機種IDからそれに対応する復号アプリを特定できるように携帯端末100に記憶させておき、読取った2次元コードに含まれている機種IDに対応する復号アプリが記憶されているか否か判定し、記憶されている場合にその復号アプリを用いて暗号化非公開URLを復号するようにしてもよい。
また、アプリとしては、特典受取アプリと復号アプリとがあるが、特典受取アプリのみにしてもよい。この場合には、読取った2次元コードに含まれている機種情報に基づいて対応する復号キーが特典受取アプリに記憶され、その復号キーを用いて特典受取アプリが暗号化非公開URLを復号する。
(11) 前述の実施の形態では、遊技機メーカサーバ200の記憶部220に一般特典DBを記憶させて公開URLにアクセスしてきた遊技者に一般特典を付与するものを示したが、この一般特典DBを記憶させないようにして遊技者に一般特典を付与しないようにしてもよい。また、前述の実施の形態では、復号アプリを携帯端末100にダウンロードした会員のみが、暗号化URLを復号して非公開URLにアクセスして特別特典を取得できるようにしたが、2次元コード191に暗号化されていない平文のURLを含ませ、読取った平文のURLに直接アクセスして特別特典を取得できるようにしてもよい。
さらに、前述の実施の形態では、携帯端末100により非公開URLにアクセスしてデータを送信する際に遊技機IDと取得日時も送信し(S135参照)、遊技機メーカサーバ200側において、同じ遊技機IDおよび取得日時の組合せの重複した送信による重複した特典の取得という不正行為を防止している(S234参照)。しかし、この遊技機IDおよび取得日時の送信およびそれに基づいた不正行為のチェックを行なわないようにしてもよい。
(12) 前述した実施の形態では、遊技機の変動表示装置745から表示される2次元コード191を携帯端末が撮影してそれに含まれるURLにアクセスするものを示したが、それに代えて、変動表示装置745により予め定められた演出画像が表示され、その演出画像を携帯端末100で撮影して遊技機メーカサーバ200に送信するようにしてもよい。その場合に、特典DBにおいて、URLの代わりに演出画像を記憶させ、送信されてきた演出画像がどの種類の演出画像に一致するかを判別して、その一致する演出画像に対応して記憶されている特典を付与するとともに、その一致する演出画像に対応して記憶されている特典種別IDを当該会員IDに対応付けて取得特典DBに記憶させる。なお、各種演出画像とそれに対応した演出画像コードとを記憶する専用の演出画像DBを構築し、送信されてきた演出画像をその演出画像DBで照合チェックして、一致する演出画像に対応する演出画像コードを割出すようにしてもよい。そして特典DBには演出画像自体を記憶させるのではなく演出画像コードを記憶させ、割出された演出画像コードに対応して記憶されている特典および特典種別IDを特典DBを検索して割出すようにしてもよい。
(13) 前述の実施の形態では、組合せ特典が成立した場合にはその組合せ特典の成立に用いられたデータを取得特典DBから削除することによって無効化するものを示したが(図16のS406、図22のS416参照)、それに代えて、組合せ特典の成立に用いられたデータを無効化した旨を表わすフラグを取得特典DBに記憶させてデータの無効化を行なうようにしてもよい。また、前述の実施の形態では、組合せ特典の成立に用いられたデータをすべて無効化するものを示したが、それに代えて、組合せ特典の成立に用いられたデータのうち一部のみを無効化するように構成してもよい。
(14) 前述の実施の形態では、大当り終了時あるいは連チャン終了時において、2次元コードを変動表示装置745により表示するものを示したが、それに代えてまたはそれに加えて、プレミアムリーチ成立時等に、2次元コードを変動表示装置745で表示するようにしてもよい。
(15) 前述の実施の形態では、新機種の遊技機の発表時に、その新機種の遊技機における特別特典DB用のデータを新たに設定し、当該新たに設定された新機種を特定可能な案内情報を携帯端末100に送信するものを示した。しかし、それに限らず、既存機種に対して新たな組合せ特典を追加設定したり変更された組合せ特典を再設定し、その際に設定された機種を特定可能な案内情報を携帯端末100に送信するようにしてもよい。さらに、この案内情報の携帯端末100への送信時期は、特別特典DB用のデータが設定されたとき、携帯端末100が遊技機メーカサーバ200のホームページにアクセスしたとき、パチンコ遊技機700からの出力情報(2次元コードや演出画像等)を携帯電話が取込んで遊技機メーカサーバ200にアクセスしたとき等、どのようなときであってもよい。
(16) 前述の実施の形態では、携帯端末100において、組合せ特典を付与するために必要な残りの出力情報の示唆を、パチンコ遊技機700から取得した出力情報に基づいてサーバにアクセスしたが組合せ特典が成立していない場合に表示するとともに(図22のS411参照)、遊技者が組合せ特典取得情報の表示選択操作を行なった場合に表示するものを示したが(図21のS121c参照)、それに加えて、パチンコ遊技機700から出力された出力情報を携帯端末100が取得したとき、遊技機メーカサーバ200へのアクセス時等において、表示するようにしてもよい。
(17) 前述の実施の形態では、特典取得DBに「取得済ID」の記憶エリアを設け、通常設定により設定された組合せ特典が付与されることによって「取得ID」の記憶エリアのデータが無効化(たとえば消去)されたとしても、引続き「取得済ID」に取得済IDのデータを記憶させておくことにより、たとえばA,B,C,Dの特典種別IDを取得した段階で、その取得済IDの記憶エリアのデータに基づいて記念品の組合せ特典を付与できるように構成したものを示した。しかし、これに限定されるものではなく、以下に示す3種類の方法を採用してもよい。
第1の方法としては、取得済IDの欄を設けなく、ある組合せ特典の取得IDの組合せ(たとえばAが1番、Bが2番)が成立した段階で、それに対応する組合せ特典(たとえば、キャラクタX,Y合体待受け画像)を取得するか否かの選択を遊技者にさせ、取得する旨の選択があった場合には、その組合せが成立している取得IDのデータを無効化(たとえば消去)する。一方、現段階では取得せずにさらに取得IDの組合せを増やしてより大きな組合せ特典(たとえば記念品)を取得するべく、遊技者が現段階では取得しないことを選択した場合には、取得IDの記憶データを無効化(たとえば消去)しないように制御する。そして、現在記憶されている取得IDのデータであるA,Bに対して、さらにC,Dの特典種別IDを取得した段階で、取得IDの記憶エリアのデータがA,B,C,Dとなり、その段階で記念品の組合せ特典を取得できるようにする。
すなわち、取得IDのデータを無効化する時期を遊技者に委ね、どの段階で成立した組合せ特典を取得して無効化(たとえば消去)するかを、遊技者に選択させるという方法である。
また、本実施の形態の組合せ特典DBに加えて、たとえば、A,B,C,D,Eの特典種別IDの組合せが成立したときにより高価な記念品が付与されるように組合せ特典DBを設定した場合においても、取得IDのエリアの無効化時期を遊技者に委ねるために、遊技者がそのより高価な記念品を取得するまで無効化しなければ、そのより高価な記念品の取得IDの組合せが成立したか否かの判定も可能となる。
第2の方法としては、組合せ特典が成立して遊技者に付与した後においても、取得IDのデータを無効化(たとえば消去)しないように制御するものである。これによって、通常設定による組合せ特典が成立してそれが遊技者に付与された後においても、取得IDの記憶データが消去されずに残るために、さらに取得IDの組合せを増加させて、取得IDのエリアがたとえばA,B,C,Dとなり、記念品の組合せ特典の取得IDの組合せが成立した段階で、記念品を付与する。
さらに、この後、たとえば、Eの特典種別IDが送信されてきた場合に、記念品付与後もA,B,C,Dのデータが無効化されずに残っているために、A,B,C,D,Eの特典種別IDの組合せとなるが、このA,B,C,D,Eの特典種別IDの組合せが成立したときにより高価な記念品が付与されるように組合せ特典DBを設定した場合においては、そのより高価な記念品の取得IDの組合せが成立したか否かの判定も可能となり、より高価な記念品の付与がなされる。
なお、これ以上の特典種別IDの組合せが存在しない最終の組合せ特典が付与された段階で、その特典種別IDの組合せを無効化(たとえば削除)してもよい。
第3の方法としては、組合せ特典が付与される取得IDの組合せが成立してその組合せ特典が付与された場合に、その成立した取得IDの組合せデータを無効化することなく、そのデータが組合せ特典の付与済である旨を表す付与済フラグの記憶エリアを設け、その記憶エリアに付与済である旨のデータ(たとえば「A1、B2」)を記憶させるように制御する。このようにすれば、特典付与済の取得IDを再度遊技機メーカサーバ200に送信して(たとえば、再度Aを送信した後Bを送信して)重複して特典を取得する不正行為が行われた場合には、「A1、B2」というデータになるが、これは前述の付与済である旨のデータ「A1、B2」と同じであるために、再度の特典付与は行わない。これにより、重複して特典を取得する不正行為を防止できる。一方、携帯端末100から、Bが送信された後Aが送信された場合には、「B1、A2」というデータになるが、これは前述の付与済である旨のデータ「A1、B2」と異なるために、特典付与を行なう。そして、取得IDの記憶データが引続き残っているために、取得IDの組合せをさらに増加させてより高価な組合せ特典である記念品に対応する取得IDの組合せが成立したか否かを判定することが可能となる。
また、本実施の形態の組合せ特典DBに加えて、A,B,C,D,Eの特典種別IDの組合せが成立したときにより高価な記念品が付与されるように組合せ特典DBを設定した場合においても、取得IDのエリアが無効化されないために、そのより高価な記念品の取得IDの組合せが成立したか否かの判定も可能となる。
(18) 前述の第2実施の形態においても、図16のS402による、「組合せ特典DB(図8(b)参照)を検索して組合せ特典の成立に不足している特典種別と順序とを割出して会員の携帯端末100に返信する制御」を行ない、これを受信した携帯端末100において、図22のS411による、「組合せ特典の成立に不足している特典種別と順序とを表示する処理」を行うようにしてもよい。
(19) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 特典付与システム、30 遊技場、100 携帯端末、110 データ処理部、120 記憶部、130 データ入力部、140 表示部、150 音声入出力部、160 無線通信部、161 アンテナ、190 カメラ部、191 2次元コード、200 遊技機メーカサーバ、210 データ処理部、220 記憶部、230 データ入力部、240 表示部、260 通信部、500 携帯端末キャリアサーバ、510 アンテナ、600 カードユニット、700 パチンコ遊技機、710 遊技制御部、730 各種スイッチ、740 演出制御部、745 変動表示装置、750 各種アクチュエータ、760 払出制御部、765 球払出装置、745 変動表示装置、910 インターネット。