JP2009131047A - パワーウインド用モータ - Google Patents

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秀典 石原
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博昭 山本
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友騎 山下
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Abstract

【課題】出力軸の回転情報を検出する回転センサによる回転検出の応答性を向上できるパワーウインド用モータを提供する。
【解決手段】減速部3において、モータ本体2の駆動に基づいて回転するウォーム22a(ウォーム軸22)とウォームホイール23とが備えられ、ウインドガラス側に駆動力を伝達する出力軸24が緩衝部材を介さずにウォームホイール23と直接連結される。出力軸24の回転情報を検出する回転センサ35は、ウォームホイール23からウォーム22aを介して検出すべく、ウォーム軸22と連結されるブレーキ機構30の従動側回転体32を検出対象として設置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のウインドガラスを開閉するパワーウインド用モータに係り、詳しくは、出力軸の回転情報を検出する回転センサを備えたパワーウインド用モータに関するものである。
自動車のウインドガラスを開閉するパワーウインド用モータは、モータ本体の駆動により回転するウォーム軸とウォームホイールとが噛合されて構成される減速機構がそのモータ本体と一体に組み付けられた減速機付きモータで構成されている。ウォームホイールには出力軸が駆動連結され、そのウォームホイールとともに出力軸が回転することでウインドガラスが開閉するようになっている。
ところで、ウインドガラスの開閉作動時の全開及び全閉時においては、ウインドガラスの作動が機械的にロックされる。このとき、ウインドガラスの作動ロック時の衝撃力が出力軸からウォームホイールとウォーム軸との噛合部分に伝達され、軽量・低騒音化等の目的で樹脂化されたウォームホイールではその歯部が破損する虞がある。
そのため、例えば特許文献1にて示されているように、出力軸とウォームホイールとの間にゴム等の緩衝部材が介在され、この緩衝部材はウォームホイールに形成される収容凹部内に収容されている。これにより、ウインドガラスの作動ロック時の衝撃力が出力軸から入力されても、緩衝部材によりその衝撃が緩和されてウォームホイールに伝達されることから、ウォームホイールの歯部が破損することが低減される。
また、パワーウインド用モータにおいて、ウインドガラスの作動状態を検出すべく出力軸の回転情報を検出する回転センサを搭載し、ウインドガラスによる異物の挟み込みを検出するものもある。
特開平9−189345号公報
ところで、上記のような回転センサは、検出分解能を高くするために、回転数の高いウォーム軸やモータ軸を検出対象として配設されている。そして、回転センサから得られた回転情報(回転速度変化)に基づいてウインドECUに設けられた判定手段によってウインドガラスによる異物の挟み込みの有無が判定される。従来では、出力軸からウォーム軸までの伝達経路中に緩衝部材が介在するために、ウインドガラスによる異物の挟み込みが生じた場合、その緩衝部材が弾性変形する分、回転速度変化を検出するのに遅れが生じていた。そのため、上記のように挟み込みの検出を行うものにおいては、挟み込みが生じているにもかかわらずその検出に時間を要し、回転検出の応答性が十分ではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、出力軸の回転情報を検出する回転センサを備えてなるものであり、その回転センサによる回転検出の応答性を向上させることができるパワーウインド用モータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転駆動するモータ本体と、前記モータ本体と一体に組み付けられ、前記モータ本体の回転駆動に基づいて回転するウォームとウォームホイールとを有し、ウインドガラス側に駆動力を伝達する出力軸が前記ウォームホイールと直接連結されてなる減速部と、前記出力軸の回転情報を前記ウォームホイールから前記ウォームを介して検出する回転センサと、を備えたパワーウインド用モータである。
この発明では、モータ本体と一体に組み付けられる減速部において、モータ本体の駆動に基づいて回転するウォームとウォームホイールとが備えられ、ウインドガラス側に駆動力を伝達する出力軸がウォームホイールと直接連結される。出力軸の回転情報を検出する回転センサは、ウォームホイールからウォームを介して検出すべく設置される。つまり、出力軸の回転情報を検出する回転センサは、その出力軸からウォームホイールとウォームとを介した出分解能の高い位置に設置される。この場合、出力軸がウォームホイールと直接連結されることから、出力軸の回転情報をウォームホイール及びウォームを介して検出する位置に回転センサを設置しても、その検出の応答性を向上することが可能となる。これにより、例えば出力軸の回転情報からウインドガラスの挟み込みの有無を検出して反転させる制御を行うような場合、その応答性を向上できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパワーウインド用モータにおいて、前記ウォームは、前記ウォームホイールの歯部を有する外周部に倣った鼓型に形成されていることをその要旨とする。
この発明では、ウォームは、ウォームホイールの歯部を有する外周部に倣った鼓型に形成され、ウォームとウォームホイールとの噛合範囲が大きくされる。これにより、ウォームとウォームホイールとの噛合部分の強度を向上できる。つまり、パワーウインド用モータでは、ウインドガラスの全開及び全閉時の作動ロック時に生じる衝撃力がウォームとウォームホイールとの噛合部分に作用し、特にこのパワーウインド用モータでは、出力軸とウォームホイールとを直接連結(従来で用いた緩衝部材を廃止)する構成としていることから、噛合部分の強度向上は有効である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のパワーウインド用モータにおいて、前記ウォームホイールの歯部は、前記ウォームの外周部に倣った凹状に形成されていることをその要旨とする。
この発明では、ウォームホイールの歯部は、ウォームの外周部に倣った凹状に形成され、ウォームとウォームホイールとの噛合範囲が大きくされる。これにより、ウォームとウォームホイールとの噛合部分の強度を向上でき、上記請求項2と同様の作用効果が得られる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーウインド用モータにおいて、前記ウォームホイールは、前記出力軸と連結される金属製の補強部と、該補強部の外周部に固定された樹脂製のギヤ部とから構成されていることをその要旨とする。
この発明では、ウォームホイールは、出力軸と連結される金属製の補強部と、該補強部の外周部に固定された樹脂製のギヤ部とから構成される。これにより、パワーウインド用モータは軽量・低騒音化等が要求されるため、ウォームと噛合するギヤ部を樹脂で構成してその要求を満たすとともに、出力軸との連結部分(補強部)を金属で構成してウォームホイールの強度向上が図られる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパワーウインド用モータにおいて、前記モータ本体の回転軸と、前記ウォームを有するウォーム軸とが連結部材を介して連結される構成をなすものであり、前記連結部材は、前記回転軸に連結され前記回転軸と一体回転する駆動側回転体と、前記ウォーム軸に連結され前記ウォーム軸と一体回転し、前記回転軸の回転時に前記駆動側回転体に対して回転方向に係合して該駆動側回転体とともに回転する従動側回転体とを有し、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とが係合する部位に緩衝部材が設けられ、前記回転センサは、前記従動側回転体又は前記ウォーム軸をその検出対象に設定されていることをその要旨とする。
この発明では、モータ本体の回転軸とウォームを有するウォーム軸とが連結部材を介して連結され、この連結部材は、回転軸と一体回転する駆動側回転体と、ウォーム軸と一体回転し回転軸の回転時に駆動側回転体に対して回転方向に係合して該駆動側回転体とともに回転する従動側回転体とを有してなる。この駆動側回転体と従動側回転体とが係合する部位には緩衝部材が設けられる。つまり、パワーウインド用モータでは、ウインドガラスの全開及び全閉時の作動ロック時に生じる衝撃力が駆動側回転体と従動側回転体との係合部分に作用するため、この係合部分に緩衝部材を設けることで衝撃力が吸収される。これにより、作動ロック時に生じる衝撃力から駆動側回転体や従動側回転体等を保護できる。このように緩衝部材を設けるのに対し、回転センサは、従動側回転体又はウォーム軸をその検出対象に設定される。これにより、出力軸の回転情報をウォームホイール及びウォームを介してウォーム軸又は従動側回転体にて検出する際、その途中に緩衝部材が介在しないため、高い検出の応答性を維持することが可能である。
本発明によれば、出力軸の回転情報を検出する回転センサによる回転検出の応答性を向上できるパワーウインド用モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態のモータ1を示す。本実施形態のモータ1は、自動車のウインドガラスWGを開閉するパワーウインド用のモータであり、モータ本体2と減速部3とからなる減速機付きモータにて構成されている。
モータ本体2は、ヨークハウジング4、一対のマグネット5、電機子6、ブラシホルダ7及び一対のブラシ8を備えている。ヨークハウジング4は略有底扁平円筒状に形成され、その内側面にマグネット5が固着されている。ヨークハウジング4の底部中央には軸受9が設けられ、該軸受9は電機子6の回転軸10の基端を回転可能に支持する。
ヨークハウジング4の開口部4aはフランジ状に形成され、後述するギヤハウジング21の開口部21aにネジ11にて固定される。尚、この固定の際に、ヨークハウジング4の開口部4aとギヤハウジング21の開口部21aとでブラシホルダ7が挟持されて固定される。
ブラシホルダ7は、ヨークハウジング4内において、電機子6の回転軸10の先端を回転可能に支持する軸受12及び回転軸10に固着された整流子13に摺接するブラシ8を保持している。また、ブラシホルダ7の両ハウジング4,21から突出する部分は車体側から延びる車体側コネクタ(図示略)と連結するためコネクタ部7aであって、該コネクタ部7aの凹部7b内には複数本のターミナル14が露出している。これらターミナル14はブラシホルダ7にインサートされており、前記ブラシ8及びモータ1内に備えられる後述の回転センサ35(ホール素子35b)等と電気的に接続されている。そして、コネクタ部7aが車体側コネクタと連結されることで、モータ1と車体側に備えられるウインドECU40とが電気的に接続され、電源供給やセンサ信号等の出力が行われる。
このようなモータ本体2に対し、減速部3は、ギヤハウジング21、ウォーム軸22、ウォームホイール23、出力軸24及びブレーキ機構30を備えている。
ギヤハウジング21は樹脂製であって、該ギヤハウジング21の内部には、ウォーム軸22、ウォームホイール23及びブレーキ機構30が収容されている。ギヤハウジング21は、前記ヨークハウジング4の開口部4aと対向する開口部21aを備え、両開口部4a,21a間に前記ブラシホルダ7が介装される。
ギヤハウジング21は、ウォーム軸22を収容するために開口部21aから軸方向に延びる略円筒状の軸収容筒部21bと、該軸収容筒部21bと連通しウォームホイール23を収容するためのホイール収容凹部21cと、軸収容筒部21bの基端(モータ本体2側)に設けられブレーキ機構30を収容するためのブレーキ収容凹部21dとを備えている。
軸収容筒部21bには、所定間隔を有する一対の軸受25a,25bにてウォーム軸22が前記回転軸10と同軸上に回転可能に支持されて収容されている。ウォーム軸22の軸受25a,25bにて支持される部位間には、ウォームホイール23と噛合するためのウォーム22aが形成されている。ウォーム22aは、軸方向両端部より軸方向中央部が小径とされウォームホイール23の歯部23aを有する外周部に倣った鼓型ウォームにて構成されている。つまり、ウォーム22aとウォームホイール23との噛合範囲が大きくされており、この噛合部分の強度向上が図られている。また、ウォーム軸22の先端には、該ウォーム軸22のスラスト荷重を受けるためのスラスト受けボール26a及びスラスト受けプレート26bが備えられている。
ホイール収容凹部21cには、図2に示すように、前記ウォーム軸22のウォーム22aと噛合されるウォームホイール23が回転可能に収容されている。ウォームホイール23は、金属製の補強プレート23xの外周部に樹脂製のギヤ部23yが一体に成形されて構成されている。この樹脂製のギヤ部23yの外周部には、ウォーム軸22のウォーム22aと噛合する歯先が平坦状の歯部23aを有している。
補強プレート23xは、その直径がウォームホイール23の直径の略半分に設定されており、円形の金属板材から形成されている。補強プレート23xは、中央部に出力軸24の基端部と一体回転するように連結するための連結孔23bを有するとともに、プレート23xの径方向中間部分が断面クランク状に屈曲されて出力軸24の軸方向に沿う円筒状に形成された円筒嵌合部23cを有している。ここで、ホイール収容凹部21cの中央部には、出力軸24を挿通支持する挿通孔21eと、該挿通孔21eの周囲に円筒状に立設される円筒支持部21fとが形成されている。
そして、ウォームホイール23は、補強プレート23xの円筒嵌合部23cがホイール収容凹部21cに設けた円筒支持部21fに外嵌されて回転可能に支持されている。また、補強プレート23xの連結孔23bに連結された出力軸24は、ホイール収容凹部21cに設けた挿通孔21eに軸受27にて回転可能に支持される。つまり、出力軸24は、その軸方向中央部が軸受27にて支持されるとともに、基端部が補強プレート23xを介して円筒支持部21fに対して支持されることで、これら2箇所で安定して支持されている。そして、このようにウォームホイール23を支持されたホイール収容凹部21cは、開口部がカバー部材28にて閉塞され、該カバー部材28の一部にて出力軸24の基端端面も支持されている。出力軸24には、ウインドガラスWGを開閉するウインドレギュレータWRと駆動連結されている。
図1に示すように、ブレーキ収容凹部21dには、ウォーム軸22と前記回転軸10との間に介在されるブレーキ機構30が収容されている。ブレーキ機構30は、回転軸10に連結され該回転軸10と一体回転する駆動側回転体31と、ウォーム軸22に連結され該ウォーム軸22と一体回転する従動側回転体32とを備えている。ブレーキ機構30は、モータ本体2の駆動による回転軸10の回転時に駆動側回転体31に対して回転方向に係合し該回転軸10の回転力を駆動側回転体31から従動側回転体32に伝達する一方、出力軸24側からの回転力がウォームホイール23及びウォーム軸22を介して従動側回転体32に入力されると、該従動側回転体32に制動力が生じ、自身の回転が規制されるように作動するものである。
つまり、ウインドガラスWGを自動開閉させる旨の指令が生じてモータ本体2が駆動され回転軸10が回転すると、ブレーキ機構30ではその回転軸10の回転を駆動側回転体31から従動側回転体32に伝達する。そして、従動側回転体32の回転により、ウォーム軸22及びウォームホイール23を介して出力軸24が回転し、この出力軸24の回転により、ウインドレギュレータWRが作動してウインドガラスWGが開閉作動される。
また、ウインドガラスWGの自重や走行中の振動、ウインドガラスWGの手動開閉しようとした場合、出力軸24に回転力が作用する。この出力軸24側からの回転力がウォームホイール23及びウォーム軸22を介してブレーキ機構30の従動側回転体32に入力されると、該ブレーキ機構30では従動側回転体32に制動力が生じて自身の回転が規制される。つまり、出力軸24に回転力が作用した場合には、ブレーキ機構30により出力軸24の回転がロックされる。これにより、ウインドガラスWGの落下が防止され、また悪意のある者のウインドガラスWGの開作動が防止されて車両の盗難防止が図られる。
また、ブレーキ機構30の従動側回転体32には、周方向に多極着磁されたリング状のセンサマグネット35aが該従動側回転体32と一体回転するように装着されている。これに対し、ブレーキ収容凹部21dにおけるセンサマグネット35aとの対向部位には、該センサマグネット35aの回転に伴う磁界変化を検知するホール素子35bが配設されている。つまり、センサマグネット35aとホール素子35bとで回転センサ35が構成され、該回転センサ35にて従動側回転体32、即ち出力軸24の回転方向や回転数等の回転情報が検出される。この回転情報を検出する検出信号は、コネクタ部7aを介してウインドECU40に出力される。
この場合、出力軸24の回転情報を検出すべく、この出力軸24よりも十分に回転数の高いウォーム軸22と連結された従動側回転体32を検出対象としていることから、回転センサ35の検出分解能は高い。しかも、上記のように従動側回転体32から出力軸24までは剛体で駆動連結される(緩衝部材を用いていない)ことから、従動側回転体32が検出対象であっても、出力軸24の回転情報として精度良く検出が可能である。
ウインドECU40は、回転センサ35からの検出信号に基づいて従動側回転体32(出力軸24)の回転情報を把握し、ウインドガラスWGの開閉位置や開閉方向、開閉速度を把握している。そして、ウインドECU40は、このウインドガラスWGの開閉位置や開閉速度等の検出に基づいて、ウインドガラスWGを通常開閉させるべくモータ本体2を制御する開閉制御を行っている。
また、ウインドガラスWGの開閉位置や開閉方向、開閉速度等から該ウインドガラスWGによる異物の挟持有無を検出し、ウインドガラスWGにて異物の挟持が検出されると、モータ本体2を反転制御してウインドガラスWGを開作動させ、挟み込んだ異物を開放させる挟み込み防止制御も行っている。この挟み込み防止制御においては、上記したように回転センサ35の検出対象となっている従動側回転体32からウインドガラスWGを作動させる出力軸24まで剛体で駆動連結されていることから、挟み込みが即座に検出され、挟み込み荷重が低減されている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)減速部3において、モータ本体2の駆動に基づいて回転するウォーム22a(ウォーム軸22)とウォームホイール23とが備えられており、ウインドガラスWG側に駆動力を伝達する出力軸24が緩衝部材を介さずにウォームホイール23と直接連結されている。出力軸24の回転情報を検出する回転センサ35は、ウォームホイール23からウォーム22aを介して検出すべく、ウォーム軸22と連結されるブレーキ機構30の従動側回転体32を検出対象として設置されている。つまり、出力軸24の回転情報を検出する回転センサ35は、その出力軸24からウォームホイール23とウォーム22aとを介した出分解能の高い位置に設置されている。この場合、出力軸24がウォームホイール23と直接連結されることから、出力軸24の回転情報をウォームホイール23及びウォーム22aを介して検出する位置に回転センサ35を設置しても、その検出の応答性を向上することができる。これにより、本実施形態のように出力軸24の回転情報からウインドガラスWGの挟み込みの有無を検出して反転させる制御を行うような場合、その応答性を向上することができる。
(2)ウォーム軸22に設けられるウォーム22aは、ウォームホイール23の歯部23a(歯先が平坦状)を有する外周部に倣った鼓型に形成され、ウォーム22aとウォームホイール23との噛合範囲が大きくされている。これにより、ウォーム22aとウォームホイール23との噛合部分の強度を向上することができる。つまり、本実施形態のようなパワーウインド用モータ1では、ウインドガラスWGの全開及び全閉時の作動ロック時に生じる衝撃力がウォーム22aとウォームホイール23との噛合部分に作用し、特にこのパワーウインド用モータ1では、出力軸24とウォームホイール23とを直接連結(従来で用いた緩衝部材を廃止)する構成としていることから、噛合部分の強度向上は有効である。
(3)ウォームホイール23は、出力軸24と連結される金属製の補強プレート23xと、該補強プレート23xの外周部に固定された樹脂製のギヤ部23yとから構成されている。これにより、本実施形態のようなパワーウインド用モータ1は軽量・低騒音化等が要求されるため、ウォーム22aと噛合するギヤ部23yを樹脂で構成してその要求を満たすとともに、出力軸24との連結部分(補強プレート23x)を金属で構成することで、ウォームホイール23の強度向上を図ることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ウォーム軸22に設けたウォーム22aを、ウォームホイール23の歯部23a(歯先が平坦状)を有する外周部に倣った鼓型に形成したが、例えば図3に示すように、ウォーム22aを円柱型とし、ウォームホイール23の歯部23aをウォーム22aの外周部に倣った凹状に形成してもよい。このようにしても、ウォーム22aとウォームホイール23との噛合範囲を大きくでき、噛合部分の強度を向上することができる。
・上記実施形態では、ウォームホイール23を金属製の補強プレート23xと樹脂製のギヤ部23yとから構成したが、例えばウォームホイール23を全て樹脂にて構成してもよい。
・上記実施形態で用いたブレーキ機構30において、駆動側回転体31と従動側回転体32とが回転方向に係合する部位に緩衝部材を設けてもよい。このようにすれば、駆動側回転体31と従動側回転体32との係合部分に作用するウインドガラスWGの全開及び全閉時の作動ロック時の衝撃力が、この係合部分に設けた緩衝部材にて吸収される。これにより、作動ロック時に生じる衝撃力から駆動側回転体31や従動側回転体32等を保護することができる。このように緩衝部材を設ける場合、回転センサ35は、従動側回転体32又はウォーム軸22をその検出対象に設定するのが好ましい。つまり、出力軸24の回転情報をウォームホイール23及びウォーム22aを介してウォーム軸22又は従動側回転体32にて検出する際、その途中に緩衝部材が介在しないため、高い検出の応答性を維持できる。
・上記実施形態では、回転軸10側からウォーム軸22側には駆動力を伝達し、ウォーム軸22側からは回転を規制するブレーキ機構30を用いたモータ1に適用したが、ブレーキ機構30といった連結部材を用いず、回転軸10とウォーム軸22とが一体化された構成のパワーウインド用モータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ウインドECU40がモータ1と別体であるが、ウインドECU40をモータ1に一体に備えられる構成であってもよい。
本実施形態におけるパワーウインド用モータの断面図である。 本実施形態におけるパワーウインド用モータの減速部の断面図である。 別例におけるウォームホイールの噛合部分を示す断面図である。
符号の説明
1…パワーウインド用モータ、2…モータ本体、3…減速部、10…回転軸、22…ウォーム軸、22a…ウォーム、23…ウォームホイール、23a…歯部、23x…補強部としての補強プレート、23y…ギヤ部、24…出力軸、30…連結部材としてのブレーキ機構、31…駆動側回転体、32…従動側回転体、35…回転センサ、WG…ウインドガラス。

Claims (5)

  1. 回転駆動するモータ本体と、
    前記モータ本体と一体に組み付けられ、前記モータ本体の回転駆動に基づいて回転するウォームとウォームホイールとを有し、ウインドガラス側に駆動力を伝達する出力軸が前記ウォームホイールと直接連結されてなる減速部と、
    前記出力軸の回転情報を前記ウォームホイールから前記ウォームを介して検出する回転センサと、
    を備えたことを特徴とするパワーウインド用モータ。
  2. 請求項1に記載のパワーウインド用モータにおいて、
    前記ウォームは、前記ウォームホイールの歯部を有する外周部に倣った鼓型に形成されていることを特徴とするパワーウインド用モータ。
  3. 請求項1に記載のパワーウインド用モータにおいて、
    前記ウォームホイールの歯部は、前記ウォームの外周部に倣った凹状に形成されていることを特徴とするパワーウインド用モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーウインド用モータにおいて、
    前記ウォームホイールは、前記出力軸と連結される金属製の補強部と、該補強部の外周部に固定された樹脂製のギヤ部とから構成されていることを特徴とするパワーウインド用モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパワーウインド用モータにおいて、
    前記モータ本体の回転軸と、前記ウォームを有するウォーム軸とが連結部材を介して連結される構成をなすものであり、
    前記連結部材は、前記回転軸に連結され前記回転軸と一体回転する駆動側回転体と、前記ウォーム軸に連結され前記ウォーム軸と一体回転し、前記回転軸の回転時に前記駆動側回転体に対して回転方向に係合して該駆動側回転体とともに回転する従動側回転体とを有し、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とが係合する部位に緩衝部材が設けられ、
    前記回転センサは、前記従動側回転体又は前記ウォーム軸をその検出対象に設定されていることを特徴とするパワーウインド用モータ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991551A (ja) * 1982-11-17 1984-05-26 Nec Corp 分岐先アドレス予測を行なう命令先取り装置
JP2011010395A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Canon Inc 振動波駆動装置及び振動波駆動装置を用いた撮像装置
JP2016516160A (ja) * 2013-03-14 2016-06-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 伝動装置駆動ユニット及び伝動装置駆動ユニットを備える快適性のための駆動装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5991551A (ja) * 1982-11-17 1984-05-26 Nec Corp 分岐先アドレス予測を行なう命令先取り装置
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JP2016516160A (ja) * 2013-03-14 2016-06-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 伝動装置駆動ユニット及び伝動装置駆動ユニットを備える快適性のための駆動装置

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