JP2009130883A - ディジタル・カメラおよびその動作制御方法 - Google Patents

ディジタル・カメラおよびその動作制御方法 Download PDF

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Abstract

【目的】比較的簡単に横長撮像と縦長撮像を行う。
【構成】撮像領域2が正方形とされる。撮像領域2の下辺2Aと長辺の一辺3Aとが一致する横長領域3および撮像領域2の左辺2Bと長辺の一辺4Aとが一致する縦長領域4が規定される。横長撮像が行われる場合には,横長領域3に被写体像が結像するように,撮像領域2を有する撮像素子が移動させられる。横長領域3に蓄積された信号電荷が読み出される。縦長撮像が行われる場合には,縦長領域4に被写体像が結像するように,撮像領域2を有する撮像素子が移動させられる。縦長領域4に蓄積された信号電荷が読み出され。
【選択図】図1

Description

この発明は,ディジタル・カメラおよびその動作制御方法に関する。
一般的なディジタル・カメラは,通常の姿勢で構えて被写体を撮像すると,横長撮像となり,横長の画像が得られる。縦長の画像を得るためには,横長のディジタル・カメラであれば,縦長となるようにディジタル・カメラを動かして構える必要がある。縦長で被写体を撮像する場合には無理な姿勢となるので,手振れが生じやすいなどの弊害がある。
このために,カメラを動かすことなく横長撮像と縦長撮像を行うことができるものがある。たとえば,光軸を中心に撮像レンズと撮像素子とを相対的に90度回転させるもの(特許文献1,2)がある。
特開2005-340948号公報 特開2006-74677号公報
しかしながら,撮像レンズまたは撮像素子を,光軸を中心に回転させるので,その回転機構が大型化してしまい,ディジタル・カメラも大型化してしまう。コストも高くなる。
また,正方形の撮像領域をもつ撮像素子を用いて縦長の撮像領域と横長の撮像領域とを規定するもの(特許文献3,4)もある。
特開2006-50475号公報 特開平10-155111号公報
しかしながら,縦長の撮像領域の中心と横長の撮像領域の中心とが一致しており,縦長の撮像領域および横長の撮像領域のいずれにも用いられない余分な領域が正方形の撮像領域の四隅に分散してしまう。このために,余分な領域を有効に利用しづらい。また,余分な領域が四隅に分散しているために,縦長の領域または横長の領域に蓄積された信号電荷を読み出す場合であっても,その余分な領域に蓄積された信号電荷までも読み出さなければならない。不要な信号電荷の読み出しがあるので,読み出し時間を短くできない。
この発明は,読み出し時間を短くでき,比較的簡単に縦長の撮像と横長の撮像とを実現できるようにすることを目的とする。
この発明によるディジタル・カメラは,正方形の撮像領域が長方形の縦長領域と長方形の横長領域とに規定されており,縦長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第1の一辺と一致しており,かつ横長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第2の一辺と一致している,そのような上記撮像領域を有し,被写体を撮像することにより被写体像を表す映像信号を出力する固体電子撮像素子,上記固体電子撮像素子の上記撮像領域の前方に配置された撮像レンズ,縦長撮像指令または横長撮像指令を与える指令手段,ならびに上記指令手段から縦長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記縦長領域に結像し,上記指令手段から横長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記横長領域に結像するように上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置を制御する位置制御手段を備えていることを特徴とする。
この発明は,上記ディジタル・カメラに適した動作制御方法も提供している。すなわち,この方法は,正方形の撮像領域が長方形の縦長領域と長方形の横長領域とに規定されており,縦長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第1の一辺と一致しており,かつ横長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第2の一辺と一致している,そのような上記撮像領域を有し,被写体を撮像することにより被写体像を表す映像信号を固体電子撮像素子から出力し,撮像レンズを上記固体電子撮像素子の上記撮像領域の前方に配置し,縦長撮像指令または横長撮像指令を与え,縦長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記縦長領域に結像し,横長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記横長領域に結像するように上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の撮像領域の少なくとも一方の位置を制御するものである。
この発明によると,固体電子撮像素子の撮像領域は正方形であり,その撮像領域において長方形の縦長領域と長方形の横長領域とが規定されている。縦長領域の長辺の一辺は撮像領域の第1の一辺と一致しており,横長領域の長辺の一辺は第2の一辺と一致している。固体電子撮像素子の前方には,撮像レンズが配置されている。縦長撮像指令が与えられると被写体像が縦長領域に結像するように,撮像レンズおよび固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置が制御される。横長撮像指令が与えられると被写体像が横長領域に結像するように,撮像レンズおよび固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置が制御される。
この発明によると,固体電子撮像素子の撮像領域に縦長領域と横長領域とが規定されている。縦長撮像指令が与えられると縦長領域に被写体が結像するように撮像レンズおよび固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置が制御され,横長撮像指令が与えられると横長領域に被写体が結像するように撮像レンズおよび固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置が制御される。光軸を中心に固体電子撮像素子を回転させる場合に比べてカメラが大型化してしまうことを未然に防止できる。縦長領域の長辺の一辺は撮像領域の第1の一辺と一致しており,横長領域の長辺の一辺は第2の一辺と一致しているので,撮像領域のうち縦長領域と横長領域といずれにも利用されない余分領域は撮像領域の一つの隅に集中する。このために,縦長領域に蓄積された信号電荷のみの読み出し,横長領域に蓄積された信号電荷のみの読み出しが比較的簡単になる。縦長領域に蓄積された信号電荷の読み出し時間または横長領域に蓄積された信号電荷のみの読み出し時間を短くできる。
上記ディジタル・カメラのぶれ量およびぶれ方向を検出するぶれ検出装置,ならびに 上記ぶれ検出装置によって検出されたぶれ量およびぶれ方向にもとづいてぶれ補正量を算出し,かつぶれ補正方向を検出するぶれ補正/検出算出手段をさらに備えてもよい。この場合,上記位置制御手段は,上記ぶれ補正算出/検出手段によって検出されたぶれ補正方向に,上記ぶれ補正算出/検出手段によって算出されたぶれ量分,上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の少なくとも一方を移動させるものとなろう。
上記撮像領域には水平方向および垂直方向に多数の光電変換素子が設けられている。この場合,上記固体電子撮像素子は,上記光電変換素子に蓄積された1行分の信号電荷を水平方向に転送して出力する水平転送路,上記縦長領域に含まれる光電変換素子に蓄積された信号電荷を上記水平転送路に与える第1のゲート,および上記横長領域に含まれる光電変換素子のうち上記縦長領域に含まれる光電変換素子が除かれた光電変換素子に蓄積された信号電荷を上記水平転送路に与える第2のゲートを備えていることが好ましい。そして,上記指令手段によって縦長撮像指令が与えられることに応じて上記第1のゲートを開放し,上記指令手段によって横長撮像指令が与えられることに応じて上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを開放し,かつ上記横長領域に含まれる光電変換素子に蓄積された信号電荷の上記水平転送路への付与が終了したことにより上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを閉じるように上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを制御するゲート制御手段を備えるとよい。
上記水平転送路を転送した信号電荷をアナログ映像信号に変換する信号変換回路をさらに備えてもよい。この場合,上記撮像領域のうち上記縦長領域および上記横長領域を除いた余分領域に上記信号変換回路によって変換されたアナログ映像信号をディジタル画像データに変換するアナログ/ディジタル変換回路を設け,上記固体電子撮像素子から被写体像を表す画像データを出力することとなろう。
上記余分領域に温度測定回路をさらに設けてもよい。
図1は,この発明の実施例を示すもので,固体電子撮像素子の撮像領域を示している。図2(A)は横長撮像領域を示し,図2(B)は縦長撮像領域を示している。
図1は,ディジタル・カメラ1を通常の持ち方でユーザが手7で持つときのディジタル・カメラ(ディジタル・スチル・カメラでもディジタル・ムービ・カメラでもよい)1と撮像領域2との関係を示している。図1の上図を参照して,ディジタル・カメラ1は,横長のものである。ユーザはディジタル・カメラ1を横長の状態となるように手7で持ってカメラ・アングルを決定して被写体を撮像する。もっとも,ディジタル・カメラ1は横長のものでなく,縦長のものでもよい。
撮像領域2は,一辺がM画素の正方形である。この撮像領域2に,いずれも長方形の横長領域3と縦長領域4とが規定されている。図2(A)および図2(B)に示すように,縦長領域3も横長領域4も長辺がM画素分,短辺がN画素分に相当する(但し,M画素>N画素)。
図1の下図に示すように,横長領域3の長辺の一辺3Aは,正方形の撮像領域2の下辺2Aと一致している。図1においては分かり易くするために,撮像領域2の下辺2Aと横長領域3の長辺の一辺3Aとは,ずらしている。もっとも完全に一致しなくともほぼ一致していればよい。横長領域3の中心はC3である。縦長領域4の長辺の一辺4Aは,正方形の撮像領域2の左辺2Bと一致している。撮像領域2の左辺2Bと縦長領域の長辺の一辺4Aも,分かり易くするために,ずれている。撮像領域2の左辺2Bと縦長領域4の長辺の一辺4Aとも完全に一致しなくともほぼ一致していればよい。縦長領域4の中心はC4である。
横長領域3と縦長領域4とは撮像領域2の左下につめられているから,撮像領域2の右上には横長領域3または縦長領域4のいずれにも含まれない余分領域5が形成される。余分領域は一辺が(M−N)画素の正方形となる。
余分領域5は,撮像領域2の右上隅の領域にまとまっているので,余分領域5が分散している場合に比べて利用し易くなる。余分領域5を撮像以外の用途に利用する場合には,撮像に利用される横長領域3および縦長領域4から一定の距離を空ける必要がある。このために,余分領域5が分散していると,さらに利用可能な面積が小さくなってしまうが,余分領域5が一つにまとまっているので,余分領域5が分散している場合に比べて,利用可能な面積も大きくなる。余分領域5に回路を配置することにより,撮像素子以外の回路部品の数を減らすことができ,ディジタル・カメラ1を小さくできる。
図3および図4は,撮像領域2とイメージ・サークル6との関係を示すものである。図3は縦長撮像のときの撮像領域2とイメージ・サークル6との関係を示し,図4は横長撮像のときの撮像領域2とイメージ・サークル6との関係を示している。
この実施例においては,横長の画像を得る横長撮像をする場合も縦長撮像を得る縦長撮像をする場合も,ユーザは,図1の上図のようにディジタル・カメラ1を構える。縦長撮像をする場合には,イメージ・サークル6に縦長領域4が内接するように,撮像領域2を有する固体電子撮像素子の位置が移動させられる。イメージ・サークル6の中心と縦長領域4の中心C4とが一致する。被写体を撮像することにより,縦長領域4に被写体像が結像する。横長撮像をする場合には,イメージ・サークル6に横長領域3が内接するように,撮像領域2を有する固体電子撮像素子の位置が移動させられる。イメージ・サークル6の中心と横長領域3の中心C3とが一致する。被写体を撮像することにより,横長領域3に被写体が結像する。
縦長領域4の中心C4の位置は撮像領域2の左下隅を原点とすると(N/2,M/2)である。横長領域3の中心C3の位置は同様に(M/2,N/2)である。したがって,図3に示す縦長撮像から図4に示す横長撮像に変える場合には,x方向(左方向)に(M−N)/2,y方向(下方向)に(M−N)/2だけ固体電子撮像素子を移動させればよい。逆に図4に示す横長撮像から図3に示す縦長撮像に変える場合には,x方向(右方向)に(M−N)/2,y方向(上方向)に(M−N)/2だけ固体電子撮像素子を移動させればよい。
上述したものにおいては,縦長撮像と横長撮像との切り替えにおいては固体電子撮像素子を移動させているが,固体電子撮像素子を移動させずに固体電子撮像素子の受光面前方に配置されている撮像レンズを移動させることにより,縦長領域4または横長領域3が内接するようにイメージ・サークル6の位置を移動させてもよい。また,撮像レンズと固体電子撮像素子との両方を移動させるようにしてもよい。
図5は,上述した撮像領域を有する固体電子撮像素子を用いたディジタル・カメラ1の電気的構成を示すブロック図である。
ディジタル・カメラ1の全体の動作は,CPU10によって統括される。
ディジタル・カメラ1には,電源スイッチ,シャッタ・レリーズ・ボタン,撮像モードまたは再生モードを選択するモード選択スイッチ,縦長撮像または横長撮像を指定する撮像方向選択スイッチなどの各種スイッチ類を含む操作スイッチ11が含まれている。この操作スイッチ11から出力される操作信号は,CPU10に入力する。
また,ディジタル・カメラ1は手振れ補正機能を有する。このために,ディジタル・カメラ1には,ぶれ検出装置12およびぶれ補正算出/検出装置13が設けられている。ぶれ検出装置12によって,ディジタル・カメラ1の手振れの方向およびぶれ量が検出される。検出された手振れの方向およびぶれ量を表すデータは,ぶれ補正算出/検出装置13に入力し,ぶれ補正量の算出およびぶれ補正方向の検出が行われる。
さらに,ディジタル・カメラ1はストロボ発光撮像が可能である。このために,ディジタル・カメラ1には,被写体にストロボ光を照射する発光素子14および被写体からの反射光を受光する受光素子15が設けられている。
撮像素子(この実施例においては,CCDであるが,CCDに限らず,C−MOSなどでもよい。また,撮像素子のフォトダイオードの受光面上に形成されているカラー・フィルタの配列はベイヤ配列,いわゆるハニカム配列でもどのような配列でもよい。)19の前方には,撮像レンズ16,絞り12および光学的ロウ・パス・フィルタ18が設けられている。
撮像レンズ16の位置は,レンズ駆動装置22によって制御される。また,絞り17の開口量は絞り駆動装置23によって制御される。被写体像を表す光線束は,撮像レンズ16,絞り17および光学的ロウ・パス・フィルタ18を介して撮像素子19の受光面に入射する。
撮像素子19の位置(光軸と垂直の面内における位置)は,位置制御装置26によって制御される。撮像素子19の左右位置は,位置制御装置26に含まれている左右位置制御装置24によって制御され,撮像素子19の上下位置は上下位置制御装置25によって制御される。撮像モードにおいて,縦長撮像が設定されていると,図3に示すように,縦長領域4がイメージ・サークル6に内接するように撮像素子19の位置が決められる。縦長領域4に被写体像が結像する。横長撮像が設定されていると,図4に示すように,横長領域3がイメージ・サークル6に内接するように撮像素子19の位置が決められる。横長領域3に被写体像が結像する。
撮像素子19が撮像素子駆動装置27によって駆動させられると,被写体像を表す映像信号がアナログ信号処理回路20に入力する。アナログ信号処理回路20において,白バランス調整などの所定の白バランス調整処理が行われる。アナログ信号処理回路20から出力された映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路21においてディジタル画像データに変換される。ディジタル画像データは,メモリ制御装置31の制御のもとにメイン・メモリ32に一時的に記憶される。
ディジタル画像データはメイン・メモリ32から読みだされてディジタル信号処理回路33において,輝度データと色差データとが生成される。生成された輝度データは積算回路35に与えられて積算される。積算された輝度データにもとづいて,適正な露光量となるように,絞り17の開口量および撮像素子19のシャッタ速度が決定される。
メイン・メモリ32から読み出された画像データは表示制御装置38にも与えられる。表示制御装置38により表示装置39が制御されることにより,撮像により得られた被写体像が表示装置39の表示画面に表示される。
シャッタ・レリーズ・ボタンが押されると,上述のようにして得られたディジタル画像データは圧縮/伸張回路34に入力する。圧縮/伸張回路34において圧縮された画像データが外部メモリ制御装置36に入力する。外部メモリ制御装置36によって,圧縮された画像データがメモリ・カード37に記録される。
再生モードが設定されると,メモリ・カード37に記録されている画像データが読み出されて圧縮/伸張回路34において伸張される。伸張された画像データが表示制御装置38に与えられることにより,メモリ・カード37に記録されている画像データによって表される画像が表示装置39の表示画面上に表示される。
上述した実施例においては,位置制御装置26を用いて,設定された縦長撮像または横長撮像に応じた位置に撮像素子19を位置決めしている。しかしながら,位置制御装置26を用いて,縦長撮像または横長撮像に応じた位置に撮像素子を位置決めするだけでなく,上述した位置制御装置26を用いて,ぶれ補正算出/検出装置13において検出された補正方向に,算出された補正量分だけ撮像素子19を移動させることもできる。ぶれ補正のために撮像素子19を移動させるための新たな回路を設けることなく,ぶれ補正を行うことができる。ぶれ補正は,図1の上部に示すように通常の持ち方で被写体を撮像する場合を前提として設計されていることが多い。このために,縦長撮像を行うためにディジタル・カメラ1を通常の持ち方からディジタル・カメラ1が縦となるように90度回転させた場合には,正確にぶれ補正を行うことができないことがある。この実施例においては,縦長撮像も横長撮像もディジタル・カメラ1は通常の持ち方となるから,縦長撮像であっても比較的正確にぶれ補正を行うことができる。
図6は,上述した撮像領域2を有する固体電子撮像素子19を示している。
横長領域3および縦長領域4には水平方向および垂直方向に多数のフォトダイオード41が配列されている。縦長領域4に配列されているフォトダイオード41の各列の右側(左側でもよい)には垂直転送路42が形成されている。横長領域3のうち,縦長領域4と重複していない領域3Bにおいてもフォトダイオード41の各列の右側には垂直転送路43が形成されている。余分領域5には,フォトダイオード41も垂直転送路42または43も形成されていない。しかしながら,余分領域5にもフォトダイオード41および垂直転送路42または43を形成するようにしてもよいのはいうまでもない。
垂直転送路42の出力端(下端)は,第1のゲート51を介して水平転送路61と接続されている。垂直転送路43の出力端は,第2のゲート52を介して水平転送路61と接続されている。水平転送路61の出力端部には,増幅回路62が接続されている。
縦長撮像,横長撮像にかかわらず,フォトダイオード2に蓄積された信号電荷が垂直転送路42または43にシフトされる。縦長撮像の場合には,第1のゲート51にゲートを開放するゲート・パルスが与えられる。垂直転送路42に垂直転送パルスが与えられることにより,垂直転送路42から転送させられた信号電荷が第1のゲート51を通過して水平転送路61に与えられる。縦長撮像の場合には,第2のゲート52にはゲート・パルスは与えられないので,垂直転送路43から転送させられた信号電荷は水平転送路61には与えられない。縦長領域4内に配置されたフォトダイオード2に蓄積された信号電荷が水平転送路61に与えられて,水平転送路61および増幅回路62を介して映像信号として,撮像素子19から出力される。
横長撮像の場合には,第1のゲート51および第2のゲート52のいずれにもゲート・パルスが与えられる。垂直転送路42から転送されてきた信号電荷は,第1のゲート51を介して水平転送路61に与えられる。垂直転送路43から転送されてきた信号電荷は,第2のゲート52を介して水平転送路61に与えられる。横長領域3のフォトダイオード41に蓄積された信号電荷がすべて水平転送路61に与えられると,第1のゲート51および第2のゲート52のいずれのゲートも閉じる。横長領域3内に配置されたフォトダイオード2に蓄積された信号電荷が水平転送路61に与えられて,水平転送路61および増幅回路62を介して映像信号として,撮像素子19から出力される。
横長領域3または縦長領域4に含まれるフォトダイオード41に蓄積された信号電荷のみを読み出すことができるので,すべてのフォトダイオード41に蓄積された信号電荷を読み出した後に,横長領域3または縦長領域4に相当する映像信号(または画像データ)を抽出する場合に比べて信号電荷の読み出し時間を短くできる。もっとも,横長領域3または縦長領域4に含まれるフォトダイオード41に蓄積された信号電荷のみを読み出すことができるので,すべてのフォトダイオード41に蓄積された信号電荷を読み出した後に,横長領域3または縦長領域4に相当する映像信号(または画像データ)を抽出するようにしてもよい。
また,第1のゲート51および第2のゲート52を設けずに,横長領域3のうち,縦長領域4と重複していない領域3Bから与えられた信号電荷は,水平転送しないように水平転送路61に水平転送パルスを与えることにより,縦長領域4に蓄積された信号電荷を読み出すこともできる。また,縦長領域4のフォトダイオード41に蓄積された信号電荷のみを垂直転送路42にシフトし,横長領域3のうち縦長領域4と重複しない領域3Bのフォトダイオード41に蓄積された信号電荷は垂直転送路43にシフトしないようにしても,縦長領域4のフォトダイオード41に蓄積された信号電荷のみを読み出すことができる。
図7は,他の変形例を示すもので,撮像素子19Aを示している。
基板8上に撮像領域2等が形成されている。この変形例の撮像素子19Aにおいては,余分領域5にアナログ信号処理回路71,アナログ/ディジタル変換回路72,クロック・パルス・ドライバ72が形成されている。出力回路62から出力された映像信号は,アナログ信号処理回路71に与えられ,所定のアナログ信号処理が行われる。アナログ信号処理回路71から出力されたアナログ映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路72においてディジタル画像データに変換される。変換されたディジタル画像データが撮像素子19Aの出力となる。撮像素子19Aから出力された画像データは,上述のように,メモリ制御装置31によってメイン・メモリ32に与えられ,一時的に記憶される。撮像素子19Aの余分領域5にアナログ信号処理回路71およびアナログ/ディジタル変換回路72が設けられている場合には,図5に示すように,撮像素子19の外部に設けられているアナログ信号処理回路20およびアナログ/ディジタル変換回路21は不要となることはいうまでもない。
余分領域5にアナログ信号処理回路71およびアナログ/ディジタル変換回路72が設けられているので,撮像素子19Aからはアナログ映像信号が出力されないので,撮像素子からアナログ映像信号が出力された場合に比べてノイズの影響を防ぐことができる。
また,余分領域5にはクロック・パルス・ドライバ72も形成されている。このクロック・パルス・ドライバ72は撮像素子19を駆動する撮像素子駆動装置の一部を構成するもので,このクロック・パルス・ドライバ72から,フォトダイオード41に蓄積された信号電荷を垂直転送路42または43にシフトするシフト・パルス,垂直転送パルス,ゲート・パルス,水平転送パルスなどが出力されて各回路等に与えられる。クロック・パルス・ドライバ72から出力されるパルス等の周波数は高いので強い電磁波を放射し,各回路等の動作に悪影響を及ぼすことがある。この変形例においては,クロック・パルス・ドライバ72は,余分領域5に配置されているので,周波数の高いクロック・パルスが通るラインの長さを短くできる。このために,電磁波の放射を比較的抑えることができる。
図8は,他の変形例を示すもので,撮像素子19Bおよびその周辺回路の回路構成を示している。
この変形例においては,基板8Aに含まれる撮像領域2の余分領域5に温度測定装置81が設けられている。
撮像素子駆動装置90には,高速クロック・パルスを発生する高速クロック・パルス発生回路91と低速クロック・パルスを発生する低速クロック・パルス発生回路92とが含まれている。高速クロック・パルス発生回路91から出力される高速クロック・パルスは切り換えスイッチ91のS1端子を介してパルス・ドライバ94に供給可能である。低速クロック・パルス発生回路92から出力される低速クロック・パルスは切り換えスイッチ93のS2端子を介してパルス・ドライバ94に供給可能である。与えられるクロック・パルスにもとづいて,パルス・ドライバ94において垂直転送パルス等が生成されて,撮像素子19Bの各回路に与えられる。切り換えスイッチ91は,通常はS1端子が接続されており,温度測定装置81から得られる温度を示すデータが一定以上の温度を示した場合には,S2端子が接続される。低速クロック・パルス・パルスがパルス・ドライバ94に与えられるので,温度上昇を抑えることができるようになる。
また,撮像素子19Bから出力されるアナログ映像信号はアナログ信号処理回路100を構成するサンプリング回路101に入力する。サンプリング回路101から出力されたアナログ映像信号は増幅回路102において増幅されてアナログ信号処理回路100から出力される。増幅回路102にも温度測定装置81から出力される温度を示すデータが与えられる。増幅回路102は,高い増幅率と低い増幅率とを設定可能である。温度測定装置81において測定された温度が高い場合には増幅回路102は低い増幅率に設定され,測定された温度が低い場合には増幅回路102は高い増幅率に設定される。
温度測定装置81は,撮像素子19Bに含まれているので,撮像素子19Bの温度を比較的正確に計測できる。誤差の小さい良好な制御を実現できる。
撮像領域を示している。 (A)は横長撮像領域を示し,(B)は縦長撮像領域を示している。 縦長撮像をする場合の撮像領域とイメージ・サークルとの関係を示している。 横長撮像をする場合の撮像領域とイメージ・サークルとの関係を示している。 ディジタル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。 固体電子撮像素子の一例である。 固体電子撮像素子の一例である。 固体電子撮像素子とその周辺装置とを示している。
符号の説明
1 ディジタル・カメラ
2 撮像領域
3 横長撮像領域
4 縦長撮像領域
5 余分領域
11 操作スイッチ類(指令手段)
12 ぶれ検出装置
13 ぶれ算出/検出装置
19 固体電子撮像素子
16 撮像レンズ
26 位置制御装置
27 撮像素子駆動装置(ゲート制御手段)
51 第1のゲート
52 第2のゲート
61 水平転送路
71 アナログ信号処理回路
72 アナログ/ディジタル変換回路
81 温度測定装置

Claims (6)

  1. 正方形の撮像領域が長方形の縦長領域と長方形の横長領域とに規定されており,縦長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第1の一辺と一致しており,かつ横長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第2の一辺と一致している,そのような上記撮像領域を有し,被写体を撮像することにより被写体像を表す映像信号を出力する固体電子撮像素子,
    上記固体電子撮像素子の上記撮像領域の前方に配置された撮像レンズ,
    縦長撮像指令または横長撮像指令を与える指令手段,ならびに
    上記指令手段から縦長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記縦長領域に結像し,上記指令手段から横長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記横長領域に結像するように上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置を制御する位置制御手段,
    を備えたディジタル・カメラ。
  2. 上記ディジタル・カメラのぶれ量およびぶれ方向を検出するぶれ検出装置,ならびに
    上記ぶれ検出装置によって検出されたぶれ量およびぶれ方向にもとづいてぶれ補正量を算出し,かつぶれ補正方向を検出するぶれ補正/検出算出手段をさらに備え,
    上記位置制御手段は,上記ぶれ補正算出/検出手段によって検出されたぶれ補正方向に,上記ぶれ補正算出/検出手段によって算出されたぶれ量分,上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の少なくとも一方を移動させるものである,
    請求項1に記載のディジタル・カメラ。
  3. 上記撮像領域には水平方向および垂直方向に多数の光電変換素子が設けられており,
    上記固体電子撮像素子は,
    上記光電変換素子に蓄積された1行分の信号電荷を水平方向に転送して出力する水平転送路,
    上記縦長領域に含まれる光電変換素子に蓄積された信号電荷を上記水平転送路に与える第1のゲート,ならびに
    上記横長領域に含まれる光電変換素子のうち上記縦長領域に含まれる光電変換素子が除かれた光電変換素子に蓄積された信号電荷を上記水平転送路に与える第2のゲートを備え,
    上記指令手段によって縦長撮像指令が与えられることに応じて上記第1のゲートを開放し,上記指令手段によって横長撮像指令が与えられることに応じて上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを開放し,かつ上記横長領域に含まれる光電変換素子に蓄積された信号電荷の上記水平転送路への付与が終了したことにより上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを閉じるように上記第1のゲートおよび上記第2のゲートを制御するゲート制御手段,
    を備えた請求項1または2に記載のディジタル・カメラ。
  4. 上記水平転送路を転送した信号電荷をアナログ映像信号に変換する信号変換回路をさらに備え,
    上記撮像領域のうち上記縦長領域および上記横長領域を除いた余分領域に上記信号変換回路によって変換されたアナログ映像信号をディジタル画像データに変換するアナログ/ディジタル変換回路を設け,
    上記固体電子撮像素子から被写体像を表す画像データを出力する,
    請求項3に記載のディジタル・カメラ。
  5. 上記余分領域に設けられた温度測定回路をさらに備えた請求項4に記載のディジタル・カメラ。
  6. 正方形の撮像領域が長方形の縦長領域と長方形の横長領域とに規定されており,縦長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第1の一辺と一致しており,かつ横長領域の長辺の一辺が上記撮像領域の第2の一辺と一致している,そのような上記撮像領域を有し,被写体を撮像することにより被写体像を表す映像信号を固体電子撮像素子から出力し,
    撮像レンズを上記固体電子撮像素子の上記撮像領域の前方に配置し,
    縦長撮像指令または横長撮像指令を与え,
    縦長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記縦長領域に結像し,横長撮像指令が与えられたことに応じて被写体像が上記横長領域に結像するように上記撮像レンズおよび上記固体電子撮像素子の少なくとも一方の位置を制御する,
    ディジタル・カメラの動作制御方法。
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