JP2009130806A - 弾性表面波素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤモンド積層構造の基板にIDTを形成した高周波化対応のダイヤモンドSAW素子において、その周波数を高精度に調整することができかつ周波数安定性に優れたSAW素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板2と、基板2上に形成された交差指電極5a,5b及び交差指電極からなるIDTと、を有し、原子量が150amuよりも大きくて物理吸着が少ないTa粒子12を、基板2の主面に、交差指電極5a,5b間及び交差指電極間が短絡しない程度に付着され、それにより周波数を調整したSAW素子1である。
【選択図】図2

Description

本発明は、弾性表面波(SAW:surface acoustic wave)を利用したSAW素子に関し、特にダイヤモンド薄膜からなる積層構造の高速化基板を用いたSAW素子において、その周波数を調整して製造する方法、及びその方法を用いて製造されるSAW素子に関する。
従来から圧電基板の表面に形成した交差指電極からなるIDT(すだれ状トランスデューサ)により励振する弾性表面波を利用したSAW素子を備える共振子、フィルタ、発振器等のSAWデバイスが様々な電子機器に多く利用されている。特に通信機器などの分野では、通信の高速化に対応したSAWデバイスの高周波化及び高精細化が要求されている。SAWデバイスの高周波化を実現する方法として、IDTの微細化を図ること、又はSAWの伝搬速度を高速化することがある。
高精細なIDTの微細化は、製造技術上限界がある。そこで最近は、その表面にダイヤモンド薄膜及び圧電体層を積層した基板上にIDTを形成した所謂ダイヤモンドSAWデバイスが開発されている(例えば、非特許文献1,2を参照)。このような積層構造の基板を用いたSAW素子は、SAW伝搬速度の高速化により、IDTを微細化することなく高周波化を図れることに加え、高い耐電力性を有するという特徴がある。更に、SiO膜からなる最上層を積層することによって、水晶基板を用いた従来のSAW素子よりも更に優れた温度特性が得られる。
他方、SAWデバイスの高精細化をはかるために、SAWの伝搬速度を変化させて周波数を所望の値に調整する様々な構造及び方法が従来から用いられている。水晶等の圧電基板を用いたSAW素子では、例えば、圧電基板上に形成されたすだれ状電極の膜厚をウェットエッチングで減少させて周波数を高くしたり、CFガスなどを用いたドライエッチングで圧電基板の表面を削ることにより周波数を低くする周波数調整方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、圧電基板の表面にSiOの薄膜をスパッタし、スパッタ時間を変えることによりSAWの伝搬速度を変化させて周波数を調整する方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この方法では、スパッタ時間が短いとSiOが連続膜にならず、長すぎると挿入損失(CI値)が増加して実用性を欠くことが示唆されている。同様に、櫛型電極を設けた圧電基板の少なくとも一部にIV−a属元素を含む酸化物薄膜をスパッタで形成することにより、その動作周波数を調整し、また素子の表面を埃などから保護し得る構造のSAWモジュール素子が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
更に、圧電基板上にIDTを反射器とを有し、その共振周波数を観測しながら、反射器の表面にAu,Ag,Alなどの金属導体膜を蒸着またはスパッタリングで形成することにより、周波数を調整可能にしたSAW共振子が提案されている(例えば、特許文献4を参照)。また、圧電基板上のAl電極を陽極酸化させてその表面をアルミナにし、その重量を増加させることによって周波数を下げる方向にSAWデバイスの周波数調整を行う方法が知られている(例えば、特許文献5,6参照)。
特開平5−907865号公報 特開昭59−210708号公報 特開2003−264448号公報 特開平3−3512号公報 特開平8−46474号公報 特開平11−330882号公報
しかしながら、上述した従来技術において、基板表面をドライエッチング又はウェットエッチングで削除するSAW素子の周波数調整方法は、エッチング時間と周波数変動量との制御が困難で、周波数調整にバラツキを生じる虞がある。しかも、CFガスを用いたドライエッチングの場合、フッ素ガスにより環境を汚染する虞があり、好ましくないという問題がある。
特に、上述したダイヤモンド積層構造の基板を有する所謂ダイヤモンドSAW素子の場合、CFガスのドライエッチングによる従来の周波数調整方法では、周波数調整量が大きくなるほど挿入損失の増加が大きくなって伝送量が低下する、即ち伝送特性が劣化する傾向にある。更にその温度特性は、周波数調整量が大きくなるほど頂点温度が大きくシフトする傾向がある。これは、より一層SAW素子の高精度化及び高周波化を図る上で大きな問題となる。
また、圧電基板表面に酸化物を付着させる周波数調整方法は、一般に周波数調整量の高精度な制御が比較的難しい。そのため、特にSAW素子の高周波化が進むほど、酸化物の付着量に関する周波数の変動量が大きくなるから、周波数の微調整は困難になる。
また、SAW素子全体に金薄膜を付着させる周波数調整方法は、周波数調整及び制御の具体的な条件、工程は何ら開示されていない。実際、従来のトリミング装置を最大出力(3.3kW)の60%,65%で使用し、最大15秒の加工時間で試験した結果、フィラメントの加熱に最初の秒数を要した後、9〜11秒で周波数に変化が生じ、10秒前後で急激に大きく変化したと報告している。また、フィラメント電力が高くなるほどトリミング速度の制御が困難であり、その有効な制御、機械的信頼性、エージングには、更に研究が必要とされている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、ダイヤモンド積層構造の基板にIDTを形成した高周波化対応のダイヤモンドSAW素子において、その周波数を高精度に調整することができかつ周波数安定性に優れたSAW素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
本出願人は、高周波弾性表面波素子であるダイヤモンドSAW素子の表面上に、Au,Pt,Ag,Cr,Ni,Tiのいずれかからなる粒子をスパッタリングで均一に付着させて、SAW素子の周波数を調整する方法を既に提案している。これによれば、周波数の調整量を、スパッタ電力を適当に選択し且つその加工時間を設定することによって線形的に制御することができる。しかしながら、上記材料は水や有機物を付着し易い特徴があることや、密着性が良くないことからマイグレーションが起こりやすい。そのため、周波数調整後の封止工程や信頼性試験にて、周波数が大きく変動してしまうという問題がある。
本発明の弾性表面波素子の製造方法は、上記課題を解決するために、圧電材料と少なくとも1組の交差指電極からなるIDTとを有する弾性表面波素子を形成する工程と、物理蒸着法を用いて、前記弾性表面波素子の表面に原子量が150amuよりも大きくて物理吸着が少ない金属またはその酸化物の粒子を付着させて前記弾性表面波素子の周波数を調整する工程と、を有することを特徴とする。
本出願人は、IDTを形成した基板の主面に、物理吸着が少ない金属の粒子、つまり気体の吸着が物理吸着ではなく化学吸着となるような金属の粒子を付着させることにより、SAW素子の周波数調整を安定して行うことができる。物理吸着する金属粒子の場合、気体の付着が容易であるとともに離脱も容易であるため、環境によって重さが変動し、高精度な周波数調整が困難となる。化学吸着する金属粒子であれば、気体の離脱にエネルギーが必要となるため重さの変動が抑えられ、長期的に安定した周波数調整を行うことができる。また、水や有機物を付着し難く、マイグレーションを生じにくい。そのため、周波数調整後の製造工程及び信頼性試験の周波数変動を小さくすることが可能となる。さらに、粒子の質量が大きい(原子量が150amuよりも大きい)ので、僅かな付着量で有効に周波数調整を行うことができるとともに、交差指電極間の短絡が確実に防止される。
よって、高い周波数安定性及びエージング特性を得ることができ、信頼性が向上する。
また、前記周波数調整工程において、弾性表面波素子の温度を略一定に保持することが好ましい。
これにより、温度特性の変動が抑制されるので、周波数調整幅を大きくすることができるとともに安定した調整を行うことができる。
また、前記物理蒸着法がイオンビームスパッタであり、そのイオンビームの電流量、加速電圧及び加工時間により前記周波数の調整量を線形的に制御することが好ましい。
これにより、基板と電極材料とのスパッタ率を意識することなく(材料に関係なく)周波数を調整することができるので、処理時間の短縮が可能になる。また、基板に対して熱衝撃が少ないので測定のバラツキが抑えられ、高精度に周波数を調整することができる。
したがって、レート調整が安定するとともに、作業が簡単で効率が良く生産性を向上させることができる。
また、前記粒子の材料は、Ta,Nb,Hf,La,W,Zrまたはこれらの酸化物(Ta,Nb,La,HfO,WO,ZrO)であることが好ましい。
これにより、物理吸着が少なく密着力が比較的高い遷移金属系材料を用いているので、水や有機物を付着し難く、マイグレーションを生じにくい。そのため、周波数調整後の製造工程及び信頼性試験の周波数変動を小さくすることが可能となる。また、スパッタリングなどの物理蒸着法で基板表面にその付着速度を制御して付着させることができる。また、酸化物を用いることで微粒子の質量が更に増加したものとなり、周波数調整をより効果的に行うことができる。また、酸化物であることから密着性がさらに向上しエージング特性を高めることができる。
また、前記周波数調整工程が、前記粒子を第1の付着速度で付着させる工程と、その後に、前記第1の付着速度よりも遅い第2の付着速度で前記粒子を付着させる工程と、を有することが好ましい。
これにより、第1の付着速度では短時間で多量の粒子を付着させることができ、時間当たりの周波数変動量が大きくなるので、SAW素子の周波数粗調整に適しているのに対し、第2の付着速度では、時間当たりの周波数変動量が小さくなるので、SAW素子の周波数微調整に適している。したがって、粒子の付着速度を途中で変更するように制御することにより、例えばスパッタリングにおいてその使用電力を切り換えることによって、SAW素子の周波数調整工程においてその粗調整と微調整とを連続して行うことができる。これは、同じスパッタ装置を使用して実施することができ、作業が簡単で効率がよく、生産性を向上させることができる。
また、前記弾性表面素子の表面に付着した前記粒子または前記粒子の集合体の大きさが、前記弾性表面波素子の波長λに対して1/4未満であることが好ましい。
これにより、交差指電極間の短絡が確実に防止され、マイグレーションが生じにくくなる。
本発明の弾性表面波素子は、圧電材料を含む基板と、前記基板上に形成された少なくとも1組の交差指電極からなるIDTと、を有し、原子量が150amuよりも大きくて物理吸着が少ない金属またはその酸化物が、IDTが形成された前記基板の表面に付着していることを特徴とする。
本発明は、周波数を高精度に調整かつ調整量のばらつきを少なくすることができる。また、粒子が、物理吸着が少なく密着性の高い遷移金属の粒子であることから、水や有機物を付着し難く、マイグレーションを生じにくい。そのため、周波数調整後の製造工程及び信頼性試験の周波数変動を小さくすることが可能となる。さらに、粒子の質量が大きい(原子量が150amuよりも大きい)ので、僅かな付着量で有効に周波数調整を行うことができるとともに、交差指電極間の短絡が確実に防止される。よって、高い周波数安定性及びエージング特性を得ることができ、信頼性の高い弾性表面波素子を得ることができる。
また、付着した前記粒子または前記粒子の集合体の大きさが、前記交差指電極の間隔より小さいことが好ましい。
これにより、交差指電極間の短絡が確実に防止され、マイグレーションが生じにくくなる。
また、前記粒子が、Ta,Nb,Hf,La,W,Zrまたはこれらの酸化物(Ta,Nb,La,HfO,WO,ZrO)からなることが好ましい。
これにより、水や有機物を付着し難く、マイグレーションを生じにくい。そのため、周波数調整後の製造工程及び信頼性試験の周波数変動を小さくすることが可能となる。また、酸化物を用いることで微粒子の質量が更に増加したものとなり、周波数調整をより効果的に行うことができるとともに、密着性がさらに向上しエージング特性を高めることができる。
また、基板が、ダイヤモンド層及び圧電体層を積層して構成されていることが好ましい。
これにより、高周波化に対応したいわゆるダイヤモンドSAW素子において、非常に高い周波数精度及び周波数安定性が得られる。また、優れたエージング特性及び信頼性が確保される。
また、基板が、水晶、タンタル酸リチウム、ランガサイトのいずれか一種を主として構成されていることが好ましい。
これにより、電気機械結合係数の大きい弾性表面波が励振される。また、高周波化のために交差指電極間が狭ピッチになったとしても、粒子間の電気的導通が防止され、交差指同士の短絡を防止することができる。これにより、優れたエージング特性及び信頼性が確保される。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明を適用したトランサルバーサル型構造のSAWフィルタとしてのSAW素子1を示している。SAW素子1は、例えばシリコンからなる矩形薄板の基板2を有する。基板2の主面には、ダイヤモンド層3が形成され、かつその上に例えばZnOからなる圧電体層4が積層されている。このダイヤモンド積層構造の基板を用いることにより、SAW素子1は、水晶等の圧電基板の場合に比してSAW伝搬速度を高速度化でき、それにより高周波化を図ることができる。
基板2は、シリコン以外の半導体材料や、パイレックス(登録商標)ガラス等のガラス材料、セラミックス材料、ポリイミド又はポリカーボネイト等の樹脂材料を用いることもできる。ダイヤモンド層3は、例えばダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等のように、従来公知の方法により合成される多結晶ダイヤモンドの薄膜で形成することができる。圧電体層4には、ZnO以外に、例えばAlN(窒化アルミニウム)、LiTaO、LiNbO、KNb17(ニオブ酸カリウム)等の様々な公知の圧電材料を用いることができる。
基板2には、その長手方向の左右に1対の交差指電極5a、5bからなる入力用(送信用)のIDT6と同じく1対の交差指電極7a、7bからなる出力用(受信用)のIDT8とが、圧電体層4上に形成されている。入力用の交差指電極5a、5bは、基板2の隣接する長手方向端部付近に形成された入力用の接続ランド9に接続され、かつ出力用の交差指電極7a、7bは、基板2の反対側の長手方向端部付近に形成された出力用の接続ランド10に接続されている。前記交差指電極及び接続ランドは、加工性及びコストの観点からAl又はAlを主成分とする合金からなる電極膜で形成され、従来と同様に、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングにより所望のパターンに加工される。別の実施例では、前記電極膜にCuを添加したAl合金膜を用いることもできる。
図2は、基板2の入力用交差指電極5a、5bを形成した領域の断面をSAWの伝搬方向に沿って示している。同図に示すように、基板2の最上層には、絶縁保護膜11がIDT6,8(図1参照)の上に形成されている。絶縁保護膜11でIDT6,8を被覆することにより、SAW素子1表面にゴミ等の異物が付着して、隣接する交差指電極間が電気的に短絡されることを未然に防止できる。絶縁保護膜11は、例えばSiOをスパッタリング又は蒸着することにより、容易に所望の厚さに成膜される。絶縁保護膜11には、SiO以外に、例えばTaのような酸化物、Si、TiNのような窒化物等、様々な絶縁材料を用いることができる。特にSiO膜を用いた場合、その下層側に形成される圧電体層及びダイヤモンド層の温度係数を打ち消すことができ、それにより優れた温度特性が得られる。
絶縁保護膜11の表面には、その全体にTa粒子12が均一に付着されている。Ta粒子12の付着による質量増加により、SAW素子1はSAW伝搬速度が低下し、その共振周波数を下げる方向に調整されている。Ta粒子12は、その原子量が150amu以上である。Ta粒子12は、島状又はクラスタ状で、その大きさがIDT6,8の交差指電極5a、5b、7a、7bの間隔よりも小さくなるように形成されている。また、この島状又はクラスタ状のTa粒子12は、Taをターゲットとするスパッタリングやイオンビームスパッタ等によりSAW素子1の電極形成面に均一に付着させることができる。島状又はクラスタ状に付着したTa粒子12は、例えば二次イオン質量分析法(SIMS)や飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)などの表面分析方法を用いて、SAW素子1の主面を表面分析することによって確認できる。
(イオンビームスパッタ装置)
図3に、イオンビームスパッタ装置の概略構成を示す。
このイオンビームスパッタ装置20は、蒸着室としての真空チャンバ21、該真空チャンバ21に接続される真空排気系30、真空チャンバ21内に配置されるイオンガン22、ワークホルダ(不図示)、シャッター27及び真空チャンバ21外に測定器29を備えている。
真空チャンバ21内には板状のTaからなるターゲット23が配置されている。真空排気系30を動作させると真空チャンバ21内部が真空排気され、ターゲット23が真空雰囲気下に置かれる。
イオンガン22は、その放出口22aが真空チャンバ21内部のターゲット23の斜め側方位置に配置されており、イオンガン22の内部で生成されたイオン(例えばArイオン)が放出口22aからビーム状に引き出され、ターゲット23の表面(スパッタ面)に斜めに入射する。
ここで、イオンビーム24は所定のビーム幅を有しているので、イオンビーム24がターゲット23のスパッタ面に入射すると、そのビーム幅に応じた広さの領域(照射領域)が照射され、スパッタリングされた粒子(スパッタ粒子)がスパッタ面からワーク26へと放出される。
ワークホルダ(不図示)は、IDTが形成されたワーク26を保持するためのもので、ターゲット23の斜め側方位置であってターゲット23を挟んでイオンガン22の放出口22aとは反対側の位置に配置される。したがって、イオンガン22の放出口22aからイオンビーム24を照射しスパッタリングを行うと、ターゲット23からのスパッタ粒子(Ta粒子)がワーク26に向かって飛行する。
シャッター27は、ワークホルダ(ワーク26)とターゲット23との間の位置であってワークホルダ(ワーク26)の近傍位置に配置されている。このシャッター27は、ワーク26に蒸着される粒子量を制御するためのもので、ワーク26の蒸着面を被覆自在に水平移動する。
測定器29は、SAW素子の周波数特性の測定を行うためのもので、本実施形態ではネットワークアナライザが用いられている。この測定器29は、真空チャンバ21内に配置される接地側プローブ28aと信号側プローブ28bと、真空チャンバ21外に配置される演算部とを備える。プローブ28a,28bは、ワークホルダ(ワーク26)の近傍であってターゲット23側とは反対側に配置され、IDTにおける一方の電極に接地側プローブ28aを導通させ、IDTにおける他方の電極に信号側プローブ28bを導通させることで周波数特性の測定を行う。そして、演算部29Aにおいて周波数の測定値と目標値とを比較して周波数調整量を算出する。上記イオンガン22は、測定器29での周波数特性の算出結果に基づいてイオンの取り出し量を制御する。
なお、イオンガン22、ターゲット23、ワーク26の位置関係は、ターゲット23の物性、使用するイオンの種類、スパッタリング収率のイオン入射角依存性、ターゲット23からの放出粒子の出射確立を考慮し、所望の周波数に対し必要なレートが出せる関係になるように各々の角度や距離などを設定する。
SAW素子の周波数調整は、以下の要領で行う。
大筋には、圧電基板に形成された各SAW素子の実際の周波数を測定し、その測定値を所望の周波数(目標値)と比較して必要な周波数調整量を算出する。この算出結果に対応してスパッタ電力を適当に選択しかつそれに基づいて加工時間を適当に設定して、SAW素子1の周波数を調整する。
具体的には、まず真空チャンバ21内に配置されたイオンガン22よりイオンビーム(射出方向を矢印24で示す)を、Taから構成されたターゲット23に向けて照射する。そして、イオンビーム24によってスパッタされたスパッタ粒子(飛行方向を矢印25で示す)すなわちTa粒子12(図2参照)は、ワークホルダに保持されたワーク(圧電基板)26へと飛んで行き、ワーク26表面の電極が形成された部分に付着する。ワーク26の周波数は、プローブ28a,28bをSAW素子の電極へ接触させ、その信号を真空チャンバ21外に配置された演算部29Aで常時モニタリングする。測定器29は、演算部29Aにおけるモニタリング結果に基づいて、イオンガン22からのイオンの引出量を制御する。
ここで、本願出願人がスパッタリングによりTa粒子12を付着させる加工時間(秒)に関する周波数の変化量ΔF(ppm)を測定したところ、スパッタ電力が一定の場合に、加工時間と周波数変化量との間には、直線的に変化するという線形関係があることが分かった。
図4に、イオンの引き出し量とF調レート(周波数調整のレート)との関係を示す。縦軸が合わせ込み周波数との差ΔF[ppm]を表し、横軸が時間Tを表す。
直線L1は、第1のスパッタレート(例えば、1000ppm/sec)で周波数を調整した場合である。直線L2は、第2のスパッタレート(例えば、10ppm/sec)で周波数を調整した場合である。直線L1は傾斜が急で、周波数が急激に変化していることを表しているのに対して、直線L2は比較的緩やかな周波数の変動を表している。従って、Ta粒子12の単位時間当たりの付着量及び付着速度は、スパッタ電力により決定される。
このように、まず最初に、イオンビームスパッタ装置20のスパッタ電力を比較的高くし、Ta粒子を比較的早い第1の付着速度で基板に付着させることで、SAW素子の周波数をある所望の周波数範囲に合わせ込む周波数の粗調整を行う。次に、同じイオンビームスパッタ装置20によって最初よりもスパッタ電力を低くし、従って第1の付着速度よりも遅い第2の付着速度でTa粒子を付着させることで、SAW素子の周波数を所望の周波数値に合わせ込む周波数の微調整を行う。
そして、SAW素子の周波数が所望の周波数に達したらシャッター27を閉じてワーク26の表面を被覆し、Ta粒子の付着を遮断することで周波数調整を終了する。なお、イオンガン22からのイオンビーム24の照射を停止することで終了としてもよい。
そして、SAW素子の周波数の調整を行った後、最後にワーク(圧電基板)26を切断して各SAW素子に分離する。
以上述べたように、本実施形態では、本実施形態で使用するTa粒子12は、物理吸着が少なく密着性が良い金属粒子であることから水や有機物を付着し難く、またマイグレーションを生じにくい。そのため、周波数調整後の製造工程及び信頼性試験の周波数変動を小さくすることが可能となる。したがって、高い周波数安定性及びエージング特性を得ることができ、信頼性が向上する。また、その質量が比較的大きい(原子量150amuよりも大きい)ので、僅かな付着量で有効に周波数調整を行うことができる。また、付着した時に島状になっている時間が長いため、交差指電極間の短絡が確実に防止される。
また、本実施形態ではイオンビームスパッタ方式を用いている。しかし、従来例に多く記載されているエッチング方式では、水晶と電極材料とで大きくスパッタ率が異なる場合は選択的にエッチングすることができるため高速に処理することが可能になるが、水晶と電極材料とのスパッタ率に大きな差がない場合は処理時間が大幅に増加してしまう。そのため、本実施形態のようにイオンビームスパッタを採用することによって、上記スパッタ率を意識することなく(材料に関係なく)周波数を調整することができる。
また、スパッタレートを可変することで周波数調整レート(周波数の変化スピード)を調整することができる。未調整状態におけるSAW素子の周波数が、合わせ込み周波数に対してズレ量が大きい場合、合わせ込む周波数の近傍付近(例えば、500ppm手前)までは早いレートで調整し(粗調)、その後遅いレートに切り替えて所望の周波数に合わせ込むようにする。これにより、スパッタレートを変化させることでイオンの引き出し量を制御でき、結果、周波数調整における制御性に優れ、高速及び高精度にF調量及びF調レートを制御することが可能となる。また、SAW素子を同じスパッタ装置に装着したまま連続して、周波数の粗調整と微調整とを行うことにより、従来に比して作業が大幅に簡単化されかつ作業効率が向上し、生産性の向上及びコストの低減を図ることができる。
なお、上記条件を満たす金属粒子の他の材料としては、Taの他に、Nb,Hf,La,W,Zrを用いることもできる。また、これらの酸化物(Ta,Nb,La,HfO,WO,ZrO)を用いることもできる。酸化物を用いることで、微粒子の質量が更に増加したものとなり、周波数調整をより効果的に行うことができる。また、酸化物であることから密着性がさらに向上し、マイグレーションの防止効果が高まり、エージング特性の向上を図ることができる。
ここで、原子量が150amuよりも大きい金属には、Au,Ptなどが挙げられるが、AuはOに対して化学吸着ではなく、AgはO以外の気体(C,C,CO,H,CO,N)を物理吸着するため、環境によっては周波数調整後に変動が生じる虞があるため好ましくない。
[信頼性試験]
次に、複数のSAW素子を長時間駆動させて周波数の長期的な変動幅を測定する信頼性試験を行う。
図5に、Taを用いて周波数調整を行ったSAW素子のエージング特性を示す。
高温加速試験の条件を、保存温度85℃、デバイスへの印加電力を5dBmとし、所定の時間経過した後の周波数の変化ΔFを測定した。
図5に示すように、Taを用いて周波数調整を行ったSAW素子は、試験開始後100時間を少し越えたところまで周波数の変動はほとんど生じていない。その後ほんの僅かな変動が見受けられるが、その変動量は極めて小さく長時間に亘ってその変動幅に大きな変化がないことが分かる。
一方、図6にAuを用いて周波数調整を行ったSAW素子のエージング特性を示す。高温加速試験の条件は図5のときと同様である。
図6に示すように、Auを用いて周波数調整を行ったSAW素子は、試験開始後まもなく周波数の変動が見受けられる。その変動幅は時間が経過するにつれて大きくなり、300時間を経過したあたりからその変動幅が一段と大きくなっていることが分かる。
図5及び図6を比較すると、Taを用いて周波数調整を行ったSAW素子の場合は、Ta(異物)の付着による周波数の変動が長期的に防止されていることが分かる。Auを用いて周波数調整を行ったSAW素子の場合は、周波数の変動が大きく、異物の影響が生じていることが分かった。したがって、安定した周波数特性を得るためには、本実施形態のようにTa粒子を用いて周波数の調整を行う方が良いことが分かる。これにより、SAW素子の長期的な高信頼性を確保することが可能となる。
図7に、Au,Ta,Hf,Wを用いてそれぞれ周波数調整を行った複数のSAW素子の大気放置したときの周波数変動量を示す。
それぞれの材料で周波数の調整を行った後、大気中に4時間放置し、所定時間経過した後の周波数の変化ΔFを測定した。図7によれば、Auに比べ、物理吸着の少ないTa,Hf,Wの方が周波数の変動が小さいことが分かる。これにより、物理吸着の少ない金属材料を用いることでエージング特性が良好となり、従来のAuを用いた場合より優れていることが分かる。また、特にTaは他の材料よりも周波数の変動が極めて少ないことが明らかとされ、Taを用いて周波数調整を行った方が、長期的に安定した特性を有するSAW素子を得ることが可能となる。
[他の実施形態]
他の実施形態として、絶縁保護膜11を省略し、IDTを形成した基板2の表面にTa粒子12を直接付着させることができる。この場合にも、Ta粒子12を島状又はクラスタ状に形成することにより、隣接する交差指電極間の電気的短絡を防止しつつ、SAW素子1の周波数を調整できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では測定器としてネットワークアナライザを用いたが、これに代えて、スペクトラムアナライザや周波数カウンタ等を用いてもよい。これらスペクトラムアナライザや周波数カウンタ等で周波数を測定しながら、適当なスパッタ電力(又は、真空蒸着の場合はその投入電力)を選択及び組み合わせて、所望の周波数値又は範囲に合わせ込むことも可能である。
本発明を適用したSAWフィルタの構成を概略的に示す斜視図。 図1のII-II線における部分拡大断面図。 イオンビームスパッタ装置の概略構成図。 SAW素子における周波数調整量と加工時間との関係を示す線図。 Taを用い周波数調整したSAW素子のエージング特性を示すグラフ。 Auを用い周波数調整したSAW素子のエージング特性を示すグラフ。 各材料ごとの大気放置したときの周波数変動量を示すグラフ。
符号の説明
1…SAW素子、2…基板、3…ダイヤモンド層、4…圧電体層、5a,5b…交差指電極、7a,7b…交差指電極、9…入力用の接続ランド、10…出力用の接続ランド、11…絶縁保護膜、12…Ta粒子、L1…直線、L2…直線、20…装置、21…真空チャンバ、22…イオンガン、22a…放出口、23…ターゲット、24…イオンビーム、24…矢印(イオンビームの射出方向を示す)、25…矢印(スパッタ粒子の飛行方向を示す)、26…ワーク、27…シャッター、28a…接地側プローブ、28b…信号側プローブ、29…測定器、29A…演算部、30…真空排気系

Claims (11)

  1. 圧電材料と少なくとも1組の交差指電極からなるIDTとを有する弾性表面波素子を形成する工程と、
    物理蒸着法を用いて、前記弾性表面波素子の表面に原子量が150amuよりも大きくて物理吸着が少ない金属またはその酸化物の粒子を付着させて前記弾性表面波素子の周波数を調整する工程と、を有することを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。
  2. 前記周波数調整工程において、
    前記弾性表面波素子の温度を略一定に保持することを特徴とする請求項1記載の弾性表面波素子の製造方法。
  3. 前記物理蒸着法がイオンビームスパッタであり、そのイオンビームの電流量、加速電圧
    及び加工時間により前記周波数の調整量を線形的に制御することを特徴とする請求項1又は2記載の弾性表面波素子の製造方法。
  4. 前記粒子の材料は、Ta,Nb,Hf,La,W,Zrまたはこれらの酸化物(Ta,Nb,La,HfO,WO,ZrO)であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  5. 前記周波数調整工程が、前記粒子を第1の付着速度で付着させる工程と、
    その後に、前記第1の付着速度よりも遅い第2の付着速度で前記粒子を付着させる工程と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  6. 前記弾性表面素子の表面に付着した前記粒子または前記粒子の集合体の大きさが、前記弾性表面波素子の波長λに対して1/4未満であることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波素子の製造方法。
  7. 圧電材料を含む基板と、
    前記基板上に形成された少なくとも1組の交差指電極からなるIDTと、を有し、
    原子量が150amuよりも大きくて物理吸着が少ない金属またはその酸化物が、前記IDTが形成された前記基板の表面に付着していることを特徴とする弾性表面波素子。
  8. 付着した前記粒子または前記粒子の集合体の大きさが、前記交差指電極の間隔より小さいことを特徴とする請求項7記載の弾性表面波素子。
  9. 前記粒子が、Ta,Nb,Hf,La,W,Zrまたはこれらの酸化物(Ta,Nb,La,HfO,WO,ZrO)からなることを特徴とする請求項7または8記載の弾性表面波素子。
  10. 前記基板が、ダイヤモンド層及び圧電体層を積層して構成されていることを特徴とする請求項7記載の弾性表面波素子。
  11. 前記基板が、水晶、タンタル酸リチウム、ランガサイトのいずれか一種を主として構成されていることを特徴とする請求項7記載の弾性表面波素子。
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