JP2009130029A - 切削装置 - Google Patents

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圭吾 吉田
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Abstract

【課題】 ダイシングテープに程よく切削ブレードが切り込み可能な切削装置を提供することである。
【解決手段】 ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削ブレードが回転可能に装着された切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハを撮像し切削すべき領域を検出するアライメント手段と、該チャックテーブルを該切削ブレードの回転軸に対して直交する方向に切削送りするとともに該アライメント手段の直下に位置付け可能な切削送り手段とを備えた切削装置において、前記アライメント手段に隣接して配設されたレーザ測長手段を具備し、該レーザ測長手段は、ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハが前記切削手段で切削され、前記切削送り手段によって直下に位置付けられた際、該ダイシングテープに切り込まれた切削溝の深さを検出することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、ダイシングテープに程よく切削ブレードを切り込み可能な切削装置に関する。
IC、LSI等の数多くのデバイスが表面に形成され、且つ個々のデバイスが分割予定ライン(ストリート)によって区画された半導体ウエーハは、研削装置によって裏面が研削されて所定の厚みに加工された後、切削装置(ダイシング装置)によって分割予定ラインを切削して個々のデバイスに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ウエーハを切削する切削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削ブレードが回転可能に装着された切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハを撮像し切削すべき領域を検出するアライメント手段と、該チャックテーブルを該切削ブレードの回転軸に対して直交する方向に切削送りするとともに該アライメント手段の直下に位置付け可能な切削送り手段とから少なくとも構成されている。
そして、ウエーハはダイシングテープを介してフレームに配設されており、ダイシングテープを僅かに切削する切込深さに切削ブレードが位置付けられて、ウエーハは切削ブレードにより個々のデバイスに分割される。
また、ウエーハはシリコン等の脆性材料から形成されており、切削ブレードでウエーハを切削するとウエーハのドレッシング効果によって、切削ブレードにまとわりついたダイシングテープの粘着糊が適宜除去されて、切削ブレードの切削性能は良好に維持される。
しかし、ウエーハの厚みが100μm以下、更には50μm以下と薄くなるにつれて、切削ブレードのウエーハによるドレッシング効果が減少し、切削ブレードにまとわりついたダイシングテープの粘着糊が除去されず、切削抵抗が増大してデバイスが破損するとともに切削ブレードの寿命が低下するという問題がある。
一方、ダイシングテープの表面に切削ブレードが僅かに接触する程度に切込深さを設定すると、主に粘着糊の不均一さに起因するダイシングテープの厚さばらつきによってウエーハが不完全に切削される部分が生じ、デバイスの品質を低下させるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイシングテープに程よく切削ブレードが切り込み可能な切削装置を提供することである。
本発明によると、ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削ブレードが回転可能に装着された切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハを撮像し切削すべき領域を検出するアライメント手段と、該チャックテーブルを該切削ブレードの回転軸に対して直交する方向に切削送りするとともに該アライメント手段の直下に位置付け可能な切削送り手段とを備えた切削装置において、前記アライメント手段に隣接して配設されたレーザ測長手段を具備し、該レーザ測長手段は、ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハが前記切削手段で切削され、前記切削送り手段によって直下に位置付けられた際、該ダイシングテープに切り込まれた切削溝の深さを検出することを特徴とする切削装置が提供される。
好ましくは、前記レーザ測長手段は対物端部と測長部とを含んでおり、該対物端部はレーザビームが透過する透過窓を有しウエーハ側に開放した枠体と、該枠体内に水を供給する水供給手段を具備し、該枠体とダイシングテープとで仕切られる空間が水で満たされている。
好ましくは、前記測長部は、レーザビームを出射するレーザ光源と、音叉と、該音叉非駆動時に焦点が該ダイシングテープの表面に結ぶように該音叉に取り付けられた集光レンズと、前記ダイシングテープで反射された反射光を受光するフォトディテクタと、該音叉を駆動する音叉駆動手段と、駆動時の該音叉の位置を検出する位置センサと、該フォトディテクタで検出する反射光の最大光量信号及び該最大光量信号検出時の前記音叉の位置信号に基づいて、前記ダイシングテープに切り込まれた切込溝の深さを算出する溝深さ算出手段とを含んでいる。
本発明によると、アライメント手段に隣接して配置されたレーザ測長手段によりダイシングテープの切込深さを検出して、切削ブレードによるダイシングテープの切込深さを適正に調整できる。
ダイシングテープへの切込深さを適正に調整できるので、ダイシングテープの粘着糊が切削ブレードに付着してもウエーハの切削によって適宜ドレッシングされて切削ブレードから除去されるとともに、ウエーハの不完全切削が無くなる適切な切込深さに切削ブレードを位置付けることができる。
また、枠体とダイシングテープとで仕切られる空間が水で満たされている場合には、ウエーハの切削によってダイシングテープに切削水が付着していても高精度にダイシングテープに切り込まれた切削溝の深さを測長できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1はウエーハをダイシングして個々のチップ(デバイス)に分割することのできる切削装置(ダイシング装置)2の外観を示している。
切削装置2の前面側には、オペレータが加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段4が設けられている。装置上部には、オペレータに対する案内画面や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示されるCRT等の表示手段6が設けられている。
図2に示すように、ダイシング対象のウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2ストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画されて多数のデバイスDがウエーハW上に形成されている。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周縁部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介してフレームFに支持された状態となり、図1に示したウエーハカセット8中にウエーハが複数枚(例えば25枚)収容される。ウエーハカセット8は上下動可能なカセットエレベータ9上に載置される。
ウエーハカセット8の後方には、ウエーハカセット8から切削前のウエーハWを搬出するとともに、切削後のウエーハをウエーハカセット8に搬入する搬出入手段10が配設されている。ウエーハカセット8と搬出入手段10との間には、搬出入対象のウエーハが一時的に載置される領域である仮置き領域12が設けられており、仮置き領域12には、ウエーハWを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段14が配設されている。
仮置き領域12の近傍には、ウエーハWと一体となったフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する搬送手段16が配設されており、仮置き領域12に搬出されたウエーハWは、搬送手段16により吸着されてチャックテーブル18上に搬送され、このチャックテーブル18に吸引されるとともに、複数の固定手段(クランプ)19によりフレームFが固定されることでチャックテーブル18上に保持される。
チャックテーブル18は、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成されており、チャックテーブル18のX軸方向の移動経路の上方には、ウエーハWの切削すべきストリートを検出するアライメント手段20が配設されている。
アライメント手段20は、ウエーハWの表面を撮像する撮像手段22を備えており、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の処理によって切削すべきストリートを検出することができる。撮像手段22によって取得された画像は、表示手段6に表示される。
アライメント手段20の左側には、チャックテーブル18に保持されたウエーハWに対して切削加工を施す切削手段24が配設されている。切削手段24はアライメント手段20と一体的に構成されており、両者が連動してY軸方向及びZ軸方向に移動する。
切削手段24は、回転可能なスピンドル26の先端に切削ブレード28が装着されて構成され、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能となっている。切削ブレード28は撮像手段22のX軸方向の延長線上に位置している。
図3を参照すると、チャックテーブル18の切削送り機構(X軸方向送り機構)及び切削手段24の割り出し機構(Y軸方向送り機構)、Z軸方向送り機構が示されている。ベース30上にチャックテーブルユニット32がX軸方向に移動可能に搭載されている。
チャックテーブルユニット32は、支持基台34と、支持基台34に回転自在に配設されたチャックテーブル18を含んでいる。チャックテーブルユニット32は更に、チャックテーブル18を挿通する穴を有したカバー36を備えている。
チャックテーブルユニット32は、チャックテーブル移動機構(切削送り機構)38により切削装置2のX軸方向に移動される。チャックテーブル移動機構38は、ベース30上に固定されたX軸方向に伸張する1対のガイドレール40,42を含んでいる。チャックテーブル移動機構38は更に、ボールねじ44と、ボールねじ44のねじ軸46の一端に連結されたパルスモータ48を含んでいる。
パルスモータ48をパルス駆動すると、ボールねじ44のねじ軸46が回転し、このねじ軸46に螺合したナットを有する支持基台34がX軸方向に移動する。よって、チャックテーブル18もパルスモータ48の回転方向に応じて、X軸方向に移動する。
本実施形態の切削装置2では、アライメント手段20に隣接してレーザ測長手段50が配設されている。アライメント手段20、切削手段24及びレーザ測長手段50は一体的にY軸方向及びZ軸方向に移動する。
すなわち、アライメント手段20、切削手段24及びレーザ測長手段50は、パルスモータ52をパルス駆動することによりY軸方向に一体的に移動され、パルスモータ54をパルス駆動することによりZ軸方向に一体的に移動される。25はスピンドル26を回転可能に収容したスピンドルハウジングである。
図1を参照して、このように構成された切削装置2の作用について説明する。ウエーハカセット8に収容されたウエーハWは、搬出入手段10によってフレームFが挟持され、搬出入手段10が装置後方(Y軸方向)に移動し、仮置き領域12においてその挟持が解除されることにより、仮置き領域12に載置される。そして、位置合わせ手段14が互いに接近する方向に移動することにより、ウエーハWが一定の位置に位置づけられる。
次いで、搬送手段16によってフレームFは吸着され、搬送手段16が旋回することによりフレームFと一体となったウエーハWがチャックテーブル18に搬送されてチャックテーブル18により保持される。そして、チャックテーブル18がX軸方向に移動してウエーハWはアライメント手段20の直下に位置づけられる。
アライメント手段20が切削すべきストリートを検出するアライメントの際のパターンマッチングに用いる画像は、切削前に予め取得しておく必要がある。そこで、ウエーハWがアライメント手段20の直下に位置づけられると、撮像手段22がウエーハWの表面を撮像し、撮像した画像を表示手段6に表示させる。
以下、撮像手段22によるアライメントの概要について説明する。切削装置2のオペレータは、操作手段4を操作することにより、撮像手段22で撮像し、表示手段6上に表示された画像をゆっくりと移動させながらパターンマッチングのターゲットとなるキーパターンを探索する。このキーパターンは、例えばデバイスD中の回路の特徴部分を利用する。
オペレータがキーパターンを決定すると、そのキーパターンを含む画像が切削装置2のアライメント手段20に備えたメモリに記憶される。また、そのキーパターンとストリートS1,S2の中心線との距離を座標値等によって求めその値もメモリに記憶させておく。
さらに、撮像画像を画面上でゆっくりと移動することにより、隣り合うストリートとストリートとの間隔(ストリートピッチ)を座標値等によって求め、ストリートピッチの値についてもアライメント手段20のメモリに記憶させておく。
ウエーハWのストリートに沿った切断の際には、記憶させたキーパターンの画像と実際に撮像手段22により撮像されて取得した画像とのパターンマッチングをアライメント手段20にて行う。このパターンマッチングは、X軸方向に伸長する同一ストリートS1に沿った互いに離間した少なくとも2点で実施する。
まず、A点で撮像した画像を画面上でゆっくりと移動させながら、記憶させたキーパターンと実際の画像のキーパターンとのパターンマッチングを行い、キーパターンがマッチングした状態で画面を固定する。
このようにA点での撮像画面からパターンマッチングを実施したら、チャックテーブル18をX軸方向に移動させてA点とX軸方向に相当離れたB点でのパターンマッチングを行う。
このとき、A点からB点まで一気に移動してパターンマッチングを行うのではなく、B点への移動途中の複数個所で必要に応じてパターンマッチングを実施してY軸方向のずれを補正すべくチャックテーブル18を僅かに回転させてθ補正を行って、最終的にB点でのパターンマッチングを実施することが好ましい。
A点及びB点でのパターンマッチングが完了すると、2つのキーパターンを結んだ直線はストリートS1と平行となったことになり、キーパターンとストリートS1の中心線との距離分だけ切削手段24をY軸方向に移動させることにより、切削しようとするストリートと切削ブレード28との位置合わせを行う。
切削しようとするストリートと切削ブレード28との位置合わせが行われた状態で、チャックテーブル18をX軸方向に移動させるとともに、切削ブレード28を高速回転させながら切削手段24を下降させると、位置合わせされたストリートが切削される。
上述したように、ウエーハWはダイシンテープTを介して環状フレームFに配設されているため、ストリートの切削の際にはダイシングテープTを僅かに切削する切込深さに切削ブレード28が位置付けられて、ウエーハWの切削が実行される。
切削ブレード28によるストリートの切削の際に、切削水供給ノズル32,42から切削水を切削ブレード28及びウエーハWに向かって噴出しながらストリートの切削を遂行する。切削ブレード28に切削水を噴出することにより切削ブレード28を冷却する。
メモリに記憶されたストリートピッチずつ切削手段24をY軸方向にインデックス送りにしながら切削を行うことにより、同方向のストリートS1が全て切削される。更に、チャックテーブル18を90°回転させてから、上記と同様の切削を行うと、ストリートS2も全て切削され、個々のデバイスDに分割される。
切削が終了したウエーハWはチャックテーブル18をX軸方向に移動してから、Y軸方向に移動可能な搬送手段25により把持されて洗浄装置27まで搬送される。洗浄装置27では、洗浄ノズルから水を噴射しながらウエーハWを低速回転(例えば300rpm)させることによりウエーハを洗浄する。
洗浄後、ウエーハWを高速回転(例えば3000rpm)させながらエアノズルからエアを噴出させてウエーハWを乾燥させた後、搬送手段16によりウエーハWを吸着して仮置き領域12に戻し、更に搬出入手段10によりウエーハカセット8の元の収納場所にウエーハWが戻される。
背景技術の項で説明したように、ウエーハWはシリコン等の脆性材料から形成されており、切削ブレード28でウエーハWを切削すると、ウエーハのドレッシング効果によって、切削ブレード28にまとわりついたダイシングテープTの粘着糊が適宜除去されて、切削ブレード28の切削性能は良好に維持される。
しかし、ウエーハWの厚みが100μm以下、更には50μm以下と薄くなるにつれて、切削ブレード28のウエーハによるドレッシング効果が減少し、切削ブレード28にまとわりついたダイシングテープTの粘着糊が除去されず、切削抵抗が増大するという問題がある。
この問題を解決するために、切削ブレード28によるダイシングテープTの切込深さを検出する本発明実施形態の切削装置について図4乃至図6を参照して説明する。
図4を参照すると、レーザ測長手段50によりダイシングテープTの表面に切り込まれた切込溝51の深さを検出する様子を示す斜視図が示されている。レーザ測長手段50をX軸方向に移動して切込溝51の真上に位置させて切込溝51の深さを検出する。
図5に示すように、レーザ測長手段50のハウジング56は、その先端部56aが円筒形状に形成されている。レーザ測長手段50は、測定する対象部に隣接した対物端部66と、測長部68から構成される。
対物端部66は、ガラス等のレーザ透過窓60を有する隔壁58を含んでおり、隔壁58とハウジング56の円筒状端部56a及びウエーハW又はダイシングテープTとの間に水充填室64が画成されている。62は水充填室64に水を供給する水供給穴である。
測長部68は、レーザビームを出射するレーザダイオード(LD)70と、ハウジング56に取り付けられた音叉72を含んでいる。音叉72には、集光レンズ74とバランサ76が取り付けられている。
音叉72には、超音波振動子等の振動子78が取り付けられており、駆動回路80により振動子78が駆動されることにより、音叉72は所定の振動数及び周期で振動し、その振動は正弦曲線を描く。よって、音叉72に取り付けられた集光レンズ74も音叉の振動につれて正弦曲線を描くように振動する。
音叉72に隣接して音叉72の位置を検出する位置センサ82が設けられている。位置センサ82としては、超音波センサ、光センサ等の公知の位置センサを採用可能である。
レーザダイオード70から出射されたレーザビームはミラー84で反射されてハーフミラー86、バランサ76を透過し、音叉72非駆動時に、集光レンズ74でダイシングテープTの表面に焦点を結ぶように光学系が調整されている。
ダイシングテープTで反射されたレーザビームの反射光は、透過窓60、集光レンズ74及びバランサ76を透過して、その一部はハーフミラー86で反射されて、ピンホールマスク88のピンホール89を透過してフォトディテクタ(PD)90に入射する。フォトディテクタ90では受光した光量に応じて電流に変換される。
レーザー測長手段50によるダイシングテープTの切込溝51の測長時には、ダイシングテープTに照射されたレーザビームの反射光は、切込溝51の底部に焦点を結んだ時その強さが最大となる。
すなわち、この時には反射光がほとんど全てピンホールマスク88のピンホール89を通過してフォトディテクタ90に受光されるからである。振動している集光レンズ74により切込溝51の底部に焦点が合わない場合には、反射光の大部分はピンホールマスク88により蹴られその一部のみがピンホール89を通過してフォトディテクタ90で受光されるため、フォトディテクタ90で受光する反射光の強度は小さくなる。
よって、音叉72を駆動しながらフォトディテクタ90で反射光を受光し、受光量最大値検出部92で受光量の最大値を検出した時、レーザビームはダイシングテープTの切込溝51の底部に焦点を結んだことになる。
よって、最大反射光がフォトディテクタ90に入射した瞬間の音叉72の位置、即ち集光レンズ74の位置を検出し、図6に示したようなテーブルから切込溝51の溝深さを溝深さ算出手段94で算出することができる。
すなわち、溝深さ算出手段94では、フォトディテクタ90で検出する反射光の最大光量信号及びその最大光量信号検出時の音叉72又は集光レンズ74の位置信号に基づいて、ダイシングテープTに切り込まれた切込溝51の溝深さを算出する。
ダイシングテープTへの切込溝51の溝深さ検出は、定期的に行うようにするのが好ましい。切込溝51の溝深さが許容値を超えた場合には、パルスモータ54を所定パルス駆動して切削ブレード28を僅かばかり上昇させる。
これにより、ダイシングテープTの切込溝51の溝深さを常に所定範囲内に抑えることができ、ダイシングテープTの粘着糊が切削ブレード28に付着しても少量であるため、ウエーハWの切削によって適宜ドレッシングされて切削ブレード28から除去されるとともに、ウエーハWの不完全切削が無くなる適切な切込深さに切削ブレード28を位置付けることができる。
また、枠体56a,58とダイシングテープTで仕切られる空間が常に水で満たされているので、ウエーハWの切削によってダイシングテープTに切削水が付着しても高精度にダイシングテープTに切り込まれた切削溝の深さを測長できる。
上述した実施形態では、音叉72に隣接して配置された位置センサ82により音叉位置を検出しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、音叉72に加速度センサを取り付け、この加速度センサの検出信号から集光レンズ74の位置を検出するようにしても良い。
すなわち、音叉72は一定の正弦曲線を描いて振動しているため、その加速度は時々刻々と変化し、加速度を検出することにより音叉72の位置、ひいては集光レンズ74の位置を検出することができる。
切削装置の外観斜視図である。 フレームと一体化されたウエーハを示す斜視図である。 チャックテーブル及び切削手段の駆動機構を示す斜視図である。 レーザ測長手段により切込溝の深さを検出する様子を示す斜視図である。 実施形態に係るレーザ測長手段の概略構成図である。 集光レンズ位置と溝深さの関係を示すテーブルである。
符号の説明
2 切削装置
18 チャックテーブル
24 切削手段
26 スピンドル
28 切削ブレード
50 レーザ測長手段
51 切込溝
60 レーザ透過窓
64 水充填室
66 対物端部
68 測長部
70 LD
72 音叉
74 集光レンズ
76 バランサ
78 振動子
80 位置センサ
88 ピンホールマスク
90 PD

Claims (3)

  1. ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削ブレードが回転可能に装着された切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハを撮像し切削すべき領域を検出するアライメント手段と、該チャックテーブルを該切削ブレードの回転軸に対して直交する方向に切削送りするとともに該アライメント手段の直下に位置付け可能な切削送り手段とを備えた切削装置において、
    前記アライメント手段に隣接して配設されたレーザ測長手段を具備し、
    該レーザ測長手段は、ダイシングテープを介してフレームに配設されたウエーハが前記切削手段で切削され、前記切削送り手段によって直下に位置付けられた際、該ダイシングテープに切り込まれた切削溝の深さを検出することを特徴とする切削装置。
  2. 前記レーザ測長手段は対物端部と測長部とを含んでおり、該対物端部はレーザビームが透過する透過窓を有しウエーハ側に開放した枠体と、該枠体内に水を供給する水供給手段を具備し、
    該枠体とダイシングテープとで仕切られる空間が水で満たされていることを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  3. 前記測長部は、レーザビームを出射するレーザ光源と、音叉と、該音叉非駆動時に焦点が該ダイシングテープの表面に結ぶように該音叉に取り付けられた集光レンズと、前記ダイシングテープで反射された反射光を受光するフォトディテクタと、該音叉を駆動する音叉駆動手段と、駆動時の該音叉の位置を検出する位置センサと、該フォトディテクタで検出する反射光の最大光量信号及び該最大光量信号検出時の前記音叉の位置信号に基づいて、前記ダイシングテープに切り込まれた切込溝の深さを算出する溝深さ算出手段とを含んでいることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
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