JP2009129749A - 燃料電池システムの制御装置 - Google Patents

燃料電池システムの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009129749A
JP2009129749A JP2007304408A JP2007304408A JP2009129749A JP 2009129749 A JP2009129749 A JP 2009129749A JP 2007304408 A JP2007304408 A JP 2007304408A JP 2007304408 A JP2007304408 A JP 2007304408A JP 2009129749 A JP2009129749 A JP 2009129749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cathode
fuel cell
temperature
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007304408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5232451B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Okajima
一博 岡島
Hidetoshi Oishi
英俊 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007304408A priority Critical patent/JP5232451B2/ja
Publication of JP2009129749A publication Critical patent/JP2009129749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5232451B2 publication Critical patent/JP5232451B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】運転停止後の過剰なエネルギー消費を防止しつつ、結露の発生を防止する。
【解決手段】制御器10は、燃料電池システム1aの運転停止時において、外部の温度(例えば、外気温等)を検出する外気温センサ16、および、圧力センサ15の上流側のオフガス温度およびオフガス湿度を検出する上流側状態センサ41、および、ガス圧検出室25内の温度を検出する温度センサ34、および、ガス圧検出室25内の湿度を検出する湿度センサ35から出力される各検出値に基づき、酸素極側の出口側配管14内のカソードオフガスの温度が低下した場合にカソードオフガスに含まれる水が結露するか否かを判定し、結露すると判定した場合にはカソードオフガスの湿度を低下させる制御として、ヒータ33への通電の実行を開始すると共に、過給機を駆動して燃料電池の酸素極およびカソードオフガスの流路に空気を掃気ガスとして供給する掃気の実行を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムの制御装置に関する。
従来、例えば固体高分子膜型燃料電池等の燃料電池を備える燃料電池システムにおいては、固体高分子電解質膜のイオン導電性を保つために、燃料電池に供給される反応ガス(例えば、水素や空気)には加湿装置等によって水(加湿水)が混合されており、さらに、燃料電池の作動時には電気化学反応による反応生成水が生成されるため、燃料電池のオフガス、特に酸素極側のオフガスは高湿潤のガスとなっている。
このため、上記従来技術の一例に係る燃料電池システムにおいては、燃料電池から排出される高湿潤のオフガスによって、オフガスの流路内に配置された各種センサ等に結露が発生する場合があり、この場合には、センサの劣化や破損等が生じる虞がある。特に、上述した固体高分子膜型燃料電池は、通常作動温度が、水の蒸気化温度よりも低く、オフガスは多湿度で水分量が多いガスとなって排出されるため、オフガス中の水分が結露しやすいという問題がある。
このような問題に対して、上記従来技術の一例に係る燃料電池システムにおいては、燃料電池システムの運転停止後に、燃料電池の温度が所定温度以下に低下した場合には、燃料電池システムを自動的に起動し、燃料電池に掃気ガスを供給する燃料電池システムの制御方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−035389号公報
ところで、上記従来技術に係る燃料電池システムの制御方法においては、燃料電池システムの運転停止時であっても、燃料電池の温度を検出する温度センサを作動させる必要があり、この温度センサに加えて、温度センサによる検出タイミングを制御するためのタイマー等での電力消費が嵩むという問題が生じる。
しかも、燃料電池システムの運転停止後に、温度センサから出力される検出値に応じて自動的に掃気が実行されることから、操作者等が予期しないタイミングで掃気に伴う騒音が発生することになり、操作者等が燃料電池システムの挙動に違和感を感じてしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、システムの運転停止後の過剰なエネルギー消費を防止しつつ、結露の発生を防止することが可能な燃料電池システムの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る燃料電池システムの制御装置は、水素供給源(例えば、実施の形態での燃料供給装置8)と、酸素供給源(例えば、実施の形態でのS/C出力制御器6および過給機(S/C)7)と、前記水素供給源からアノードガスとして水素が供給されるアノード極および前記酸素供給源からカソードガスとして酸素が供給されるカソード極および電解質を有し、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電し、前記アノード極からアノードオフガスを排出し、前記カソード極からカソードオフガスを排出するスタック(例えば、実施の形態での燃料電池2)とを備える燃料電池システム(例えば、実施の形態での燃料電池システム1a)であって、前記カソード極から排出された前記カソードオフガスの温度を検出する温度センサ(例えば、実施の形態での温度センサ34、上流側状態センサ41)と、前記カソード極から排出された前記カソードオフガスの湿度を検出する湿度センサ(例えば、実施の形態での湿度センサ35、上流側状態センサ41)と、前記燃料電池システムの外部温度を検出する外部温度センサ(例えば、実施の形態での外気温センサ16)と、前記燃料電池システムの運転停止時において、前記各センサから出力される検出値に基づき、前記カソードオフガスの温度が低下した場合に前記カソードオフガスに含まれる水が結露するか否かを判定し、結露すると判定した場合には前記カソードオフガスの湿度を低下させる制御を実行する制御手段(例えば、実施の形態での制御器10)とを備える。
さらに、本発明の第2態様に係る燃料電池システムの制御装置では、前記制御手段は、前記カソードオフガスの流路に掃気ガスを流通させる掃気制御を実行する。
さらに、本発明の第3態様に係る燃料電池システムの制御装置では、前記カソードオフガスを加熱するヒータ(例えば、実施の形態でのヒータ33)を備え、前記制御手段は、前記ヒータに対する通電制御を実行する。
さらに、本発明の第4態様に係る燃料電池システムの制御装置では、前記ヒータは前記カソードオフガスの状態量を検出する状態量センサ(例えば、実施の形態での圧力センサ15)に具備されている。
第1態様に係る燃料電池システムの制御装置によれば、燃料電池システムの運転停止時において、カソードオフガスの温度が低下することに伴い飽和水蒸気量が低下したときにカソードオフガスに含まれる水が結露すると判定した場合にのみカソードオフガスの湿度を低下させる制御(湿度低下制御)を実行することから、例えば燃料電池システムの運転停止時毎に過剰な頻度で湿度低下制御を実行してしまうことを防止すると共に、燃料電池システムの運転停止以後の適宜のタイミングでカソードオフガスによって結露が発生してしまうことを防止し、燃料電池システムの運転停止時において湿度低下制御の実行が必要となることを防止することができる。
さらに、第2態様に係る燃料電池システムの制御装置によれば、カソードオフガスの湿度を低下させる制御として、例えばカソードオフガスの流路に相対的に乾燥した掃気ガスを流通させる掃気制御を実行することにより、カソードオフガスの湿度を低下させることができる。
さらに、第3態様に係る燃料電池システムの制御装置によれば、カソードオフガスの湿度を低下させる制御として、例えばカソードオフガスの温度を直接的あるいは間接的に上昇させるヒータに対する通電制御を実行することにより、カソードオフガスの飽和水蒸気量を増大させて湿度を低下させることができる。
さらに、第4態様に係る燃料電池システムの制御装置によれば、ヒータはカソードオフガスの状態量を検出する状態センサに具備されていることから、状態センサから出力される検出値に応じて適切な通電制御を行うことができる。
以下、本発明の燃料電池システムの制御装置の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施形態による燃料電池システムの制御装置1は、例えば図1に示すように、燃料電池2と、電流制御器3と、蓄電装置4と、負荷5と、S/C出力制御器6と、過給機(S/C)7と、燃料供給装置8と、出力電流センサ9と、制御器10と、燃料電池2に接続された各配管11,12,13,14のうち、酸素極側の出口側配管14に設けられたヒータ内蔵型圧力センサ(圧力センサ)15と、外部の温度(例えば、外気温等)を検出する外気温センサ16とを備えて構成される燃料電池システム1aを制御するものである。
燃料電池2は、例えば燃料電池車両や電動車両等の電源として車両に搭載されており、固体高分子電解質膜を水素極と酸素極で挟持した電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる図示しない燃料電池セルを多数組積層して構成されている。
燃料電池2の水素極に接続された入口側配管11には、例えば高圧の水素タンク等を具備する燃料供給装置8から水素ガスを含む燃料ガスが供給され、水素極の触媒電極上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介して酸素極へと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。酸素極に接続された入口側配管12には、例えば、酸素などの酸化剤ガスあるいは空気が過給機(S/C)7から供給され、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。そして、水素極側、酸素極側共に出口側配管13、14から反応済みのいわゆるオフガスが系外に排出される。特に、固体高分子電解質型の燃料電池は通常作動温度が水の蒸気化温度よりも低く、オフガスは多湿度で水分量の多いガスとなって排出される。
ここで、酸素極側の出口側配管14には、ヒータ内蔵型圧力センサ(圧力センサ)15が取り付けられ、この圧力センサ15により酸素極側の出口側配管14内のオフガスの圧力を確認できるようになっている。
また、過給機7は、例えば車両の外部から空気を取り込んで圧縮し、この空気を反応ガスとして燃料電池2の酸素極に供給する。
この過給機7を駆動するモータ(図示略)の回転数は、制御器10から入力される制御指令に基づき、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを具備するS/C出力制御器6によって制御されている。
燃料電池2から取り出される発電電流(出力電流)は電流制御器3に入力されており、この電流制御器3には、例えば電気二重層コンデンサや電解コンデンサ等からなる複数のキャパシタセルが互いに直列に接続されて構成されたキャパシタ等からなる蓄電装置4が接続されている。
そして、燃料電池2および電流制御器3と蓄電装置4は、例えば走行用モータ(図示略)と、例えば燃料電池2や蓄電装置4の冷却装置(図示略)や空調装置(図示略)等の各種補機類からなる負荷5と、S/C出力制御器6とに対して並列に接続されている。
この燃料電池システム1aにおいて制御器10は、例えば、車両の運転状態や、燃料電池2の水素極に供給される燃料ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池2の水素極から排出されるオフガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池2の発電状態、例えば各複数の燃料電池セルの端子間電圧や、燃料電池2から取り出される出力電流等に基づき、過給機7から燃料電池2へ供給される空気の流量に対する指令値および燃料供給装置8から燃料電池2へ供給される燃料ガスの流量に対する指令値を出力し、燃料電池2の発電状態を制御する。
このため、制御器10には、燃料電池2から取り出される出力電流の電流値を検出する出力電流センサ9から出力される検出信号が入力されている。
さらに、制御器10は、燃料電池2に対する発電指令(FC出力指令値)に基づき、電流制御器3により燃料電池2から取り出される出力電流の電流値を制御する。
例えば図2に示すように、圧力センサ15は、フランジ部22を有するケース21を備え、フランジ部22にはボルト23が挿入されて、出口側配管14の取付座14aに締め付け固定されるようになっている。
ケース21の厚さ方向の端面(例えば、下面)には、筒状部24が設けられ、この筒状部24は出口側配管14の貫通孔14bに外側から挿入されている。
筒状部24の内部はガス圧検出室25として形成され、ガス圧検出室25は出口側配管14内に連通している。
また、筒状部24の外周面25Aにはシール材26が装着され、出口側配管14の貫通孔14bの内周壁に密接して気密性を確保している。
ケース21内には樹脂で封止された回路基板30が設けられ、例えば図3に示すように、ガス圧検出室25内に臨むダイアフラム31の表面上に配置されたゲージ抵抗32および平板状のヒータ33が回路基板30に接続されている。
ヒータ33は、例えばチタン酸バリウム等からなるPTC(positive temperature coefficient)サーミスタであって、このPTCサーミスタを構成するチタン酸バリウムを主成分とする半導体セラミックの材料組成により、任意にキュリー温度を設定することができ、このキュリー温度から電気抵抗が急激に増大するという性質を利用して、ヒータ33を定温発熱体とすることができる。
つまりPTCサーミスタは、PTC素子に電圧が印加されるとジュール熱により自己発熱し、PTC素子の温度がキュリー温度を超えると、PTC素子の抵抗値は対数的に増大する。これにより、PTC素子に通電される電流が減少し、電力の増大が抑制されることから、発熱温度が低下する。そして、PTC素子の抵抗値が低下すると、PTC素子に通電される電流が増大し、再度、電力が増大することから、発熱温度が増大する。この一連の動作が繰り返されることで、PTCサーミスタは、自己制御機能を有する定温発熱体として機能する。
また、ガス圧検出室25の内部側面25A上には、ガス圧検出室25内の温度を検出する温度センサ34と、ガス圧検出室25内の湿度を検出する湿度センサ35とが配置され、各センサ34,35はケース21内の回路基板30に接続されている。
例えば図2に示すように、圧力センサ15が取り付けられた酸素極側の出口側配管14において、検査対象ガスの流通方向で圧力センサ15の取付部位に隣接した上流側の位置で被検出ガスの温度および湿度、つまり圧力センサ15の上流側のオフガス温度およびオフガス湿度を検出する上流側状態センサ41が取り付けられている。
上流側状態センサ41は出口側配管14に形成された貫通孔14cに基部42が挿通固定され、先端の検出部43が出口側配管14内に挿入されるものである。なお、上流側状態センサ41の基部42の外周壁にはシール材44が取り付けられ、上流側状態センサ41と貫通孔14cとの間のシール性を確保している。
制御器10は、外気温センサ16と、出口側配管14に取り付けられた上流側状態センサ41と、圧力センサ15内部に設けられたゲージ抵抗32および温度センサ34および湿度センサ35とに接続されると共に、圧力センサ15のヒータ33に接続されている。
そして、制御器10は、燃料電池システム1aの運転停止時において、各センサ16,41,34,35から出力される検出値に基づき、酸素極側の出口側配管14内のカソードオフガスの温度が低下した場合にカソードオフガスに含まれる水が結露するか否かを判定し、結露すると判定した場合にはカソードオフガスの湿度を低下させる制御を実行する
例えば制御器10は、カソードオフガスの温度、つまり上流側状態センサ41から出力される圧力センサ15の上流側のオフガス温度あるいは温度センサ34から出力されるガス圧検出室25内の温度が、外気温センサ16から出力される外気温にほぼ等しい温度まで低下した場合に、結露が発生するか否かを判定する。そして、この判定結果が「YES」の場合、つまり結露が発生する可能性があると判定した場合には、ヒータ33への通電の実行を開始すると共に、過給機7を駆動して燃料電池2の酸素極およびカソードオフガスの流路(つまり、酸素極側の出口側配管14)に空気を掃気ガスとして供給する掃気の実行を開始する。
なお、ヒータ33への通電の実行時には、温度センサ34から出力される温度検出値が所定のヒステリシスを有する閾温度TE(L/H)に応じた所定温度範囲内の値となるようにして、ヒータ33の通電量を制御する。このとき、制御器10は、例えばヒータ33へ通電される電流値に対するフィードバック制御や、例えばスイッチング素子のオン/オフ動作等に基づくチョッパ制御(つまり、通電のオン/オフの切替制御)等によってヒータ33の通電量を制御する。
この実施の形態による燃料電池システムの制御装置1は上記構成を備えており、次に、この燃料電池システムの制御装置1の動作、特に、燃料電池システム1aの運転停止時における動作について説明する。
先ず、例えば図4に示すステップS01においては、外気温センサ16から出力される外気温と、カソードオフガスの温度、例えば上流側状態センサ41から出力される圧力センサ15の上流側のオフガス温度と、湿度センサ35から出力されるガス圧検出室25内の湿度とを取得する。
そして、ステップS02においては、例えば外気温とガス圧検出室25内の湿度とに基づき、カソードオフガスの温度が外気温にほぼ等しい温度まで低下した場合に、相対湿度が所定の目標相対湿度(<100%)となるために、後述する所定のヒステリシスを有する閾温度TE(L/H)に応じた所定温度範囲に対して必要とされる湿度の閾値(例えば、所定のヒステリシスを有する閾湿度HY(L/H))を、例えば所定マップに対するマップ検索等により取得する。
そして、ステップS03においては、カソードオフガスの温度、つまり上流側状態センサ41から出力される圧力センサ15の上流側のオフガス温度が、外気温にほぼ等しい温度まで低下した場合に、結露が発生する可能性が有るか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS04に進む。
そして、ステップS04においては、ヒータ33への通電の実行を開始すると共に、過給機7を駆動して燃料電池2の酸素極およびカソードオフガスの流路(つまり、酸素極側の出口側配管14)に空気を掃気ガスとして供給する掃気の実行を開始する。
そして、ステップS05においては、温度センサ34から出力される検出室内温度、つまりガス圧検出室25内の温度が所定のヒステリシスを有する閾温度TE(L/H)のハイ側閾温度TE(H)(例えば、0℃以上かつ5℃以下の適宜の値であって、5℃等)よりも高いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS07に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、ヒータ33への通電電流を減少させる。これにより、ガス圧検出室25内の温度を低下させることで所望の温度範囲内の目標温度を確保し、過剰な電力の消費を防止している。
また、ステップS07においては、温度検出値が所定のヒステリシスを有する閾温度TE(L/H)のロー側閾温度TE(L)(例えば、0℃以上かつ5℃以下の適宜の値であって、0℃等)よりも小さいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS09に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進む。
そして、ステップS08においては、ヒータ33への通電電流を増大させる。これにより、ガス圧検出室25内の温度を上昇させることで所望の温度範囲内の目標温度を確保し、圧力センサ15における結露発生の防止をより確実なものとしている。
また、ステップS09においては、この時点でのヒータ33への通電電流を維持する。
そして、ステップS10においては、湿度センサ35から出力される検出室内湿度、つまりガス圧検出室25内の湿度が所定のヒステリシスを有する閾湿度HY(L/H)以下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり検出室内湿度が所定のハイ側閾湿度HY(H)よりも高い場合には、上述したステップS05に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり検出室内湿度が所定のロー側閾湿度HY(L)以下である場合には、ステップS11に進む。
そして、ステップS11においては、ヒータ33への通電および掃気の実行を停止し、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施の形態による燃料電池システムの制御装置1によれば、燃料電池システム1aの運転停止時において、カソードオフガスの温度が低下することに伴い飽和水蒸気量が低下したときにカソードオフガスに含まれる水が結露する可能性があると判定した場合にのみカソードオフガスの湿度を低下させる制御(湿度低下制御)を実行することから、例えば燃料電池システム1aの運転停止時毎に過剰な頻度で湿度低下制御を実行してしまうことを防止すると共に、燃料電池システム1aの運転停止以後の適宜のタイミングでカソードオフガスによって結露が発生してしまうことを防止し、燃料電池システム1aの運転停止時において湿度低下制御の実行が必要となることを防止することができる。
そして、オフガス中の水分がガス圧検出室25内で凝結するのを防止することができるため、ガス圧検出室25内において凝結水がダイアフラム31に接触すること、および、この凝結水が凍結してしまうことを防止することができ、ダイアフラム31の耐久性を高めることができると共にゲージ抵抗32による圧力の検出精度を高めることができる。
しかも、ヒータ33での過剰なエネルギー消費を防止すると共に、例えばガス圧検出室25内を乾燥させるための専用のガスを供給する装置を備えることで装置構成が複雑化かつ大型化してしまうことを防止しつつ、ダイアフラム31での結露の発生、さらには、燃料電池システム1aの停止後におけるダイアフラム31での凝結水の凍結に起因する圧力センサ15の破損、劣化、検出精度の低下を防止することができる。
そして、ヒータ33のオンの状態ではガス圧検出室25内の温度が所定のヒステリシスを有する閾温度TE(L/H)に応じた所定範囲内の値となるようにして、ヒータ33の通電量を制御することから、ガス圧検出室25内に流入する被検出ガスによって新たに結露が発生してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ステップS04において、カソードオフガスの湿度を低下させる制御として、ヒータ33への通電および掃気を実行するとしたが、これに限定されず、例えばヒータ33への通電または掃気の何れか一方のみを実行してもよい。
また、上述した実施の形態においては、ステップS03においては、上流側状態センサ41から出力される圧力センサ15の上流側のオフガス温度が、外気温にほぼ等しい温度まで低下した場合に、結露が発生する可能性が有るか否かを判定するとしたが、これに限定されず、例えばカソードオフガスの温度として、温度センサ34から出力されるガス圧検出室25内の温度が、外気温にほぼ等しい温度まで低下した場合に、結露が発生する可能性が有るか否かを判定してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、ステップS10において、湿度センサ35から出力される湿度検出値、つまりガス圧検出室25内の湿度が所定のヒステリシスを有する閾湿度HY(L/H)以下であるか否かを判定するとしたが、これに限定されず、上流側状態センサ41から出力される湿度検出値、つまり圧力センサ15よりも上流側でのカソードオフガスのオフガス湿度が所定のヒステリシスを有する閾湿度HY(L/H)以下であるか否かを判定してもよい。
また、上述した実施の形態においては、ステップS05およびステップS07において、温度センサ34から出力される検出室内温度、つまりガス圧検出室25内の温度と、所定のヒステリシスを有する閾温度TE(H/L)とを比較したが、これに限定されず、例えばヒータ33に温度センサを備え、この温度センサから出力される温度検出値、つまりヒータ33の温度あるいはダイアフラム31の温度と、所定のヒステリシスを有する閾温度TE(H/L)とを比較してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、ヒータ33をPTCサーミスタとしたが、これに限定されず、例えば焼結体ヒータや、例えば薄い板状のステンレスからなるヒータや、例えばニクロム線等の電気抵抗が大きい線状材からなるヒータ等の他のヒータであってもよいし、例えばダイアフラム31の表面上での導電性の抵抗体の印刷および焼成により形成され、電気回路の一部の導体パターンをなすヒータであってもよい。
また、制御器10で実行される制御機能を、回路基板30に実装されるマイクロコンピュータやIC(図示略)等で実行するようにしてもよい。
また、温度センサ34により検出されるガス圧検出室25内の温度および湿度センサ35により検出されるガス圧検出室25内の相対湿度に基づき、圧力センサ15の検知感度の変動を補正してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、カソードオフガスの湿度を低下させる制御として、圧力センサ15に設けられたヒータ33への通電を開始するとしたが、これに限定されず、他のセンサ、例えば酸素極側の出口側配管14から水素ガスが排出されていないことを確認するために設けられたガスセンサ等に内蔵されるヒータへの通電を開始してもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係るヒータ内蔵型圧力センサのダイアフラムおよびゲージ抵抗およびヒータの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの制御装置の動作、特に、燃料電池システムの運転停止時における動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システムの制御装置
1a 燃料電池システム
2 燃料電池(スタック)
6 S/C出力制御器(酸素供給源)
7 過給機(S/C)(酸素供給源)
8 燃料供給装置(水素供給源)
10 制御器(制御手段)
15 圧力センサ(状態量センサ)
16 外気温センサ(外部温度センサ)
33 ヒータ
34 温度センサ
35 湿度センサ
41 上流側状態センサ(温度センサ、湿度センサ)

Claims (4)

  1. 水素供給源と、酸素供給源と、
    前記水素供給源からアノードガスとして水素が供給されるアノード極および前記酸素供給源からカソードガスとして酸素が供給されるカソード極および電解質を有し、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電し、前記アノード極からアノードオフガスを排出し、前記カソード極からカソードオフガスを排出するスタックとを備える燃料電池システムであって、
    前記カソード極から排出された前記カソードオフガスの温度を検出する温度センサと、
    前記カソード極から排出された前記カソードオフガスの湿度を検出する湿度センサと、
    前記燃料電池システムの外部温度を検出する外部温度センサと、
    前記燃料電池システムの運転停止時において、前記各センサから出力される検出値に基づき、前記カソードオフガスの温度が低下した場合に前記カソードオフガスに含まれる水が結露するか否かを判定し、結露すると判定した場合には前記カソードオフガスの湿度を低下させる制御を実行する制御手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池システムの制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記カソードオフガスの流路に掃気ガスを流通させる掃気制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  3. 前記カソードオフガスを加熱するヒータを備え、
    前記制御手段は、前記ヒータに対する通電制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  4. 前記ヒータは前記カソードオフガスの状態量を検出する状態量センサに具備されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムの制御装置。
JP2007304408A 2007-11-26 2007-11-26 燃料電池システムの制御装置 Expired - Fee Related JP5232451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304408A JP5232451B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 燃料電池システムの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304408A JP5232451B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 燃料電池システムの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009129749A true JP2009129749A (ja) 2009-06-11
JP5232451B2 JP5232451B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=40820467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007304408A Expired - Fee Related JP5232451B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 燃料電池システムの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5232451B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4868094B1 (ja) * 2011-01-28 2012-02-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2017098148A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 株式会社豊田自動織機 燃料電池システム
JP2019508849A (ja) * 2016-02-05 2019-03-28 サフラン・パワー・ユニッツ 燃料電池及び関連する加熱システム
JP2022006714A (ja) * 2020-06-24 2022-01-13 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
CN114441106A (zh) * 2022-01-28 2022-05-06 上海重塑能源科技有限公司 一种具有加热功能的氢浓度传感器及燃料电池系统
CN114914487A (zh) * 2022-05-10 2022-08-16 西安交通大学 一种氢燃料电池测试台供气湿度测量装置及测量方法
EP4207402A1 (en) * 2021-10-01 2023-07-05 Cummins, Inc. Systems and methods for controlling and monitoring a fuel cell stack using cathode exhaust humidity

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003203665A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004069436A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Honda Motor Co Ltd ガスセンサの結露防止構造
JP2006093028A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池の膜乾燥状態推定方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003203665A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004069436A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Honda Motor Co Ltd ガスセンサの結露防止構造
JP2006093028A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池の膜乾燥状態推定方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4868094B1 (ja) * 2011-01-28 2012-02-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2017098148A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 株式会社豊田自動織機 燃料電池システム
JP2019508849A (ja) * 2016-02-05 2019-03-28 サフラン・パワー・ユニッツ 燃料電池及び関連する加熱システム
JP2022006714A (ja) * 2020-06-24 2022-01-13 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP7363680B2 (ja) 2020-06-24 2023-10-18 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
EP4207402A1 (en) * 2021-10-01 2023-07-05 Cummins, Inc. Systems and methods for controlling and monitoring a fuel cell stack using cathode exhaust humidity
CN114441106A (zh) * 2022-01-28 2022-05-06 上海重塑能源科技有限公司 一种具有加热功能的氢浓度传感器及燃料电池系统
CN114914487A (zh) * 2022-05-10 2022-08-16 西安交通大学 一种氢燃料电池测试台供气湿度测量装置及测量方法
CN114914487B (zh) * 2022-05-10 2024-05-17 西安交通大学 一种氢燃料电池测试台供气湿度测量装置及测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5232451B2 (ja) 2013-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917111B2 (ja) ヒータ内蔵型ガスセンサの作動開始方法および作動停止方法および作動方法
JP5232451B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置
US8088523B2 (en) Startup reliability using HFR measurement
WO2018047259A1 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
WO2008142564A1 (en) Control device and control method for fuel cell system
US20170244122A1 (en) Low-temperature startup method for fuel cell system
JP4973138B2 (ja) 燃料電池システム
JP3746778B2 (ja) ガスセンサの制御装置
JP5186188B2 (ja) ヒータ内蔵型ガスセンサの制御装置
CN108390088B (zh) 燃料电池系统
JP2007242449A (ja) 燃料電池システム
JP2009092587A (ja) ヒータ内蔵型ガスセンサの制御装置
JP4011429B2 (ja) ガスセンサを具備する燃料電池システムおよびガスセンサを具備する燃料電池車両
JP2005209634A (ja) 燃料電池の運転停止時制御方法及びその装置
US10062914B2 (en) Apparatus and method for preventing moisture condensation
JP5332089B2 (ja) 燃料電池システム、燃料電池システムの停止方法
JP2005091321A (ja) ガスセンサの制御装置
CA2942629C (en) Fuel cell system with wetness control
WO2003015203A1 (fr) Procede d'exploitation de piles a combustible et alimentation
JP2007035464A (ja) 燃料電池システム
JP4903116B2 (ja) ヒータ内蔵型圧力センサの制御装置
JP2005141940A (ja) 燃料電池システム
JP2006179199A (ja) 燃料電池システム
US20090305088A1 (en) Modified startup strategy to improve startup reliability after extended off time
JP2006093028A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の膜乾燥状態推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees