JP2009129726A - 燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システム。 - Google Patents

燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システム。 Download PDF

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Abstract

【課題】 強度を向上させた燃料極を備える燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 本発明に係る燃料電池(100)は、一部に平板領域(12)を有し、水素をプロトンおよび/または水素原子の状態で透過する水素透過性金属からなり、中空領域(18)を有する燃料極(10)と、プロトン伝導性を有し、燃料極の平板領域の外面上に形成された固体電解質膜(40)と、固体電解質膜の燃料極と反対側の面に形成された酸素極(50)と、を備え、燃料極は、中空領域を介して平板領域と対向する領域(20)の外面に凹凸を有することを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池によれば、燃料極の強度が向上する。また、燃料極の反発力が向上する。それにより、燃料電池を複数積層した場合の集電性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システムに関する。
燃料電池は、一般的には水素および酸素を燃料として電気エネルギを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れており、また高いエネルギ効率を実現できることから、今後のエネルギ供給システムとして広く開発が進められてきている。
燃料電池のうち固体の電解質を用いたものには、固体高分子型燃料電池、固体酸化物型燃料電池等がある。固体酸化物型燃料電池には、電極と固体電解質膜とが円筒状に形成された円筒型構造を有するものがある。さらに、固体酸化物型燃料電池には、電極と固体電解質膜とが平板筒型に形成された平板筒型構造を有するものがある。
ところで、近年では、固体の電解質を用いた燃料電池として、水素分離膜電池が開発されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、水素分離膜電池とは、緻密な水素分離膜を備えた燃料電池である。緻密な水素分離膜は、水素をプロトンおよび/または水素原子の状態で透過する水素透過性金属によって形成される層であり、燃料極としても機能する。水素分離膜電池は、この水素分離膜上にプロトン伝導性を有する電解質膜が成膜された構造を有する。水素分離膜に供給された水素はプロトンおよび/または水素原子に変換され、プロトン伝導性の電解質膜中を移動し、酸素極において酸素と結合して発電が行われる。
特開2005−166532号公報
このような水素分離膜電池を平板筒型構造にした場合、水素分離膜電池に押圧が加えられると、水素分離膜が押し潰されてしまうおそれがある。水素分離膜は薄膜であるからである。
本発明は、強度を向上させた燃料極を備える燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、一部に平板領域を有し、水素をプロトンおよび/または水素原子の状態で透過する水素透過性金属からなり、中空領域を有する燃料極と、プロトン伝導性を有し、燃料極の平板領域の外面上に形成された固体電解質膜と、固体電解質膜の燃料極と反対側の面に形成された酸素極と、を備え、燃料極は、中空領域を介して平板領域と対向する領域の外面に凹凸を有することを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池によれば、燃料極の強度が向上する。また、燃料極の反発力が向上する。それにより、燃料電池を複数積層した場合の集電性が向上する。
上記構成において、燃料極の凹凸は、燃料極に形成された折目であってもよい。この構成によれば、燃料極の中空領域を介して平板領域と対向する領域の外面に凹凸が形成される。
上記構成において、凹凸の凹部および凸部は、反応ガスの流動方向に沿って形成されていてもよい。この構成によれば、燃料極の中空領域を介して平板領域と対向する領域の内面に形成された凹凸の凹部は、反応ガス流路を兼ねることができる。それにより、反応ガス流路を別途設ける必要がない。その結果、コストが低減される。
上記構成において、燃料極の凹凸の凸部は、所定の間隔を空けて複数形成されていてもよい。この構成によれば、複数の燃料電池を、一方の燃料電池の酸素極上に他方の燃料電池の燃料極が配置されるように積層して燃料電池スタックとした場合に、燃料極と酸素極との接触点を多くすることができる。それにより、複数の燃料電池を積層した場合における燃料極と酸素極との接触抵抗を小さくすることができる。
本発明に係る燃料電池スタックは、請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池を複数備え、隣接する各燃料電池において、一方の燃料電池の酸素極上に他方の燃料電池の燃料極が積層され、燃料電池の積層方向において、一方の燃料電池の燃料極の凸部の位置と他方の燃料電池の凸部の位置とが異なることを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池スタックによれば、各燃料電池に加わる押圧を分散させることができる。その結果、押圧が一点に集中することに起因する短絡の発生が抑制される。
本発明に係る燃料電池システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池と、酸素極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、燃料極に酸化剤ガスの圧力よりも高い圧力を有する燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、を備えることを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池システムによれば、燃料ガスと酸化剤ガスとの圧力差に起因する空気バネ効果によって、燃料極と酸素極との良好な接触が得られる。
本発明によれば、強度を向上させた燃料極を備える燃料電池、燃料電池スタックおよび燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1(a)は、本発明の実施例1に係る燃料電池100の模式的な斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。図1(a)に示すように、燃料電池100は、燃料極10と、固体電解質膜40と、酸素極50と、を備える。図1(a)および図1(b)に示すように、燃料極10は、中空領域18が形成された略平板筒形状を有する。具体的には、燃料極10は、内部に一端から他端に向けて貫通した中空領域18を有する。また、燃料極10の上側の外面(上面)には、平板領域12が形成されている。平板領域12は、平坦な外面を有する領域である。
燃料極10の中空領域18においては、水素を含有する燃料ガスが流動する。つまり、中空領域18は、燃料ガス流路としての機能を有する。本実施例においては、燃料ガスは、燃料極10の一端側の開口部から他端側の開口部へ向けて流動する。
また、図1(a)および図1(b)に示すように、燃料極10の中空領域18を介して平板領域12と対向する領域(以下、この領域を対向領域20と称する)の外面は、凹凸を有している。具体的には、対向領域20は、谷と山とが交互に形成されるように折曲された形状を有している。つまり、燃料極10の対向領域20の凹凸は、燃料極10に形成された折目である。したがって、対向領域20の凹凸が折目である場合、対向領域20の外面は凹凸を有しているとともに、対向領域20の内面(中空領域18側の面)も凹凸を有している。ここで、対向領域20の外面の谷を凹部24と称し、山を凸部22と称する。また、対向領域20の内面の山を凸部26と称し、谷を凹部28と称する。対向領域20の凸部26および凹部28は、燃料ガスの流動方向に沿って伸びるように形成されている。
燃料極10は、緻密な水素透過性金属からなる。本実施例に係る燃料極10は、水素をプロトンおよび/または水素原子の状態で透過する程度に緻密な構造を有している。燃料極10を構成する材料は、緻密で水素透過性および導電性を有していれば特に限定されるものではない。燃料極10としては、例えば、Pd(パラジウム)、V(バナジウム)、Ta(タンタル)、Nb(ニオブ)等の金属、またはこれらの合金等を用いることができる。燃料極10の肉厚は、特に限定されないが、例えば5μm〜100μm程度である。燃料極10は、自立膜であってもよく、多孔質状の卑金属板によって支持された薄膜であってもよい。
固体電解質膜40は、燃料極10の平板領域12の外面上に形成されている。固体電解質膜40としては、プロトン伝導性を有する電解質を用いることができる。例えば、固体電解質膜40として、ペロブスカイト型電解質(SrZrInO等)、パイロクロア型電解質(LnZr(Ln:La(ランタン)、Nd(ネオジム)、Sm(サマリウム)等))、モナザイト型希土類オルトリン酸塩電解質(LnPO(Ln:La、Pr(プラセオジム)、Nd、Sm等))、ゼニタイプ型希土類オルトリン酸塩電解質(LnPO(Ln:La、Pr、Nd、Sm等))、希土類メタリン酸塩電解質(LnP(Ln:La、Pr、Nd、Sm等))、希土類オキシリン酸塩電解質(Ln18(Ln:La、Pr、Nd、Sm等))等を用いることができる。固体電解質膜40の膜厚は、特に限定されないが、例えば1μm程度である。
酸素極50は、固体電解質膜40の燃料極10と反対側の面に形成されている。酸素極50としては、例えば、触媒活性および導電性を有する電極材料を用いることができる。ここで、触媒活性とは、酸素と電子とプロトンとの反応を促進させる性質をいう。酸素極50としては、例えば、酸素イオン伝導性セラミックス(例えば、La0.6Sr0.4CoO,La0.5Sr0.5MnO,La0.5Sr0.5FeO等)を用いることができる。酸素極50の膜厚は、特に限定されないが、例えば数μm程度である。
続いて、図1(a)および図1(b)を参照して、燃料電池100の動作について説明する。まず、水素を含有する燃料ガスが、中空領域18に供給される。燃料ガス中の水素は、プロトンおよび/または水素原子の状態で燃料極10を透過する。それにより、水素原子および/またはプロトンは、固体電解質膜40に到達する。固体電解質膜40に到達した水素原子は、燃料極10と固体電解質膜40との界面においてプロトンと電子とに解離する。プロトンは、固体電解質膜40を伝導し、酸素極50に到達する。電子は、燃料極10を介して、外部に取り出される。外部に取り出された電子は、外部の負荷に供給された後に、酸素極50に戻る。
一方、酸素を含有する酸化剤ガスは、酸素極50に供給される。酸素極50と固体電解質膜40との界面においては、酸化剤ガス中の酸素と酸素極50に到達したプロトンと燃料極10を介して外部に取り出された電子とが反応し、水が発生する。以上の動作により、燃料電池100による発電が行われる。
本実施例に係る燃料電池100によれば、燃料極10は、対向領域20の外面に凹凸を有している。それにより、燃料極10の強度が向上する。また、燃料極10の反発力が向上する。それにより、燃料電池100を複数積層した場合の集電性が向上する。
また、本実施例に係る燃料電池100によれば、燃料極10の凹凸の凸部26および凹部28は、燃料ガスの流動方向に沿って形成されている。この構成によれば、燃料極10の対向領域20の内面に形成された凹凸の凹部28は、燃料ガス流路を兼ねることができる。それにより、燃料ガス流路を別途設ける必要がない。その結果、コストが低減される。
続いて、本発明の実施例2に係る燃料電池100aについて説明する。図2は、本実施例に係る燃料電池100aの模式的断面図である。燃料電池100aは、燃料極10の代わりに燃料極10aを備える点において、図1(b)に示す燃料電池100と異なる。燃料極10aは、図1(b)に示す対向領域20の代わりに、対向領域20aを備える。その他の構成は、図1(b)に示す燃料電池100と同じため、説明を省略する。
図2に示すように、対向領域20aの外面には、所定の間隔をあけて複数の凸部22aが形成されている。また、対向領域20aの内面には、所定の間隔をあけて複数の凹部28aが形成されている。本実施例においては、凸部22aと凹部28aとは、表裏一体の構造を有する。すなわち、対向領域20aは、所定の間隔をあけて配置された複数の凸部を有する基板を対向領域20aの内面に押し当てて、対向領域20aの外面に基板の凸部の形状を転写させた形状を有する。例えば、対抗領域20aは、玉子パック形状を有していてもよい。
なお、図2において、凸部22aおよび凹部28aは、それぞれ滑らかな曲面を有する立体形状を有しているが、これに限定されない。凸部22aおよび凹部28aは、立体形状であればよい。例えば、凸部22aおよび凹部28aは、一部に平面領域を有する立体形状であってもよく、複数の平面が組み合わされて構成された立体形状であってもよい。
本実施例に係る燃料電池100aにおいても、燃料極10aは、対向領域20aの外面に凹凸を有する。それにより、燃料極10aの強度が向上する。
また、本実施例に係る燃料電池100aによれば、複数の燃料電池100aを、一方の燃料電池100aの酸素極50上に他方の燃料電池100aの燃料極10aが配置されるように積層して燃料電池スタックとした場合に、燃料極10aと酸素極50との接触点を多くすることができる。それにより、複数の燃料電池100aを積層した場合における燃料極10aと酸素極50との接触抵抗を小さくすることができる。
続いて、本発明の実施例3に係る燃料電池100bについて説明する。図3は、本実施例に係る燃料電池100bの模式的断面図である。燃料電池100bは、燃料極10の代わりに燃料極10bを備える点において、図1(b)に示す燃料電池100と異なる。燃料極10bは、材質が異なる点と、触媒30および触媒32をさらに備える点と、において、図1(b)に示す燃料極10と異なる。触媒30は平板領域12の外面に設けられ、触媒32は平板領域12の内面に設けられている。その他の構成は、図1(b)に示す燃料電池100と同じため、説明を省略する。
燃料極10bとしては、5A族元素(V,Nb,Ta等)を用いることができる。この場合、燃料極10bとしてPd、Pd合金等の貴金属を用いる場合に比較してコストを小さくすることができる。しかしながら、5A族元素は水素透過性を有するが、水素分子を水素原子化またはプロトン化することができず、水素原子またはプロトンを水素分子化することができない。そこで、燃料極10bの平板領域12の外面および内面に、それぞれ水素解離能を有する触媒30および触媒32が設けられている。
触媒30および触媒32はそれぞれ、例えば、Pd、Pd合金、Pt(白金)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)等からなる。この場合、中空領域18を流動する燃料ガスに含まれる水素は、触媒32において水素原子またはプロトンとなり、燃料極10bおよび触媒30を通過する。燃料極10bおよび触媒30を通過した水素原子は、固体電解質膜40に到達した後に、触媒30と固体電解質膜40との界面においてプロトンと電子とに解離する。
なお、PdおよびPd合金は水素透過性を有することから、触媒30および触媒32がPdまたはPd合金からなる場合には、触媒30および触媒32は層状であってもよい。Pt、Ru、Rh等は水素透過性を有していないことから、触媒30および触媒32がPt、Ru、Rh等からなる場合には、触媒30および触媒32は多孔質状であることが好ましい。
なお、固体電解質膜40が形成されていない領域に触媒30が設けられると、その領域から水素がリークするおそれがある。したがって、触媒30は、固体電解質膜40が形成されている領域のみに設けられていることが好ましい。そのため、固体電解質膜40は、触媒30の全体を覆うように設けられている。
また、触媒32の面積は、触媒30の面積よりも大きいことが好ましい。触媒30へのプロトン供給効率が向上するからである。また、触媒32は、燃料極10bの内周面全体に設けられていることがさらに好ましい。この場合、燃料極10bの全体を水素原子またはプロトンが透過するため、触媒30への水素原子またはプロトンの供給効率が向上するからである。なお、触媒30および触媒32の膜厚は、特に限定されないが、例えば数μm程度である。
本実施例に係る燃料電池100bにおいても、燃料極10bは、対向領域20の外面に凹凸を有する。それにより、燃料極10bの強度が向上する。また、燃料極10bの反発力が向上する。それにより、燃料電池100bを複数積層した場合の集電性が向上する。
また、本実施例に係る燃料電池100bによれば、発電に寄与しない部分におけるPd等の貴金属の使用量が低減される。また、発電に寄与しない部分における水素透過が抑制される。それにより、水素の酸化剤ガス流路へのリークが抑制される。
続いて、本発明の実施例4に係る燃料電池スタック200について説明する。図4は、本実施例に係る燃料電池スタック200の模式的断面図である。図4に示す燃料電池スタック200は、複数の燃料電池を備え、隣接する各燃料電池において、一方の燃料電池の酸素極上に他方の燃料電池の燃料極が積層されている。図4においては、3つの燃料電池が積層されている。
なお、最下段(1段目)の燃料電池を燃料電池100cとする。2段目の燃料電池を燃料電池100dとする。3段目の燃料電池を燃料電池100eとする。燃料電池100c、燃料電池100dおよび燃料電池100eは、それぞれ実施例1〜実施例3のいずれかに記載の燃料電池が用いられる。図4においては、燃料電池100c、燃料電池100dおよび燃料電池100eは、それぞれ実施例1に係る燃料電池100と同様のものである。
本実施例に係る燃料電池スタック200においては、燃料電池の積層方向において、一の燃料電池の燃料極の凹部が隣接する他の燃料電池の凹部に対してずれている。また、一の燃料電池の燃料極の凸部が隣接する他の燃料電池の凸部に対してずれている。それにより、各燃料電池に加わる押圧を分散させることができる。その結果、押圧が一点に集中することに起因する短絡の発生が抑制される。
なお、燃料電池スタック200を構成する各々の燃料電池は、さらに集電体を備えていてもよい。具体的には、図4において、燃料電池100c,100d,100eは、燃料極10と酸素極50との間に集電体を備えていてもよい。集電体には、ガス透過性を有する導電性材料を用いることができる。
続いて、本発明の実施例5に係る燃料電池システム300について説明する。図5は、本実施例に係る燃料電池システム300の模式図である。燃料電池システム300は、燃料電池100fと、酸化剤ガス供給手段60と、燃料ガス供給手段70と、を備える。燃料電池100fは、実施例1〜実施例3のいずれかの燃料電池100が用いられる。図5においては、燃料電池100fは、実施例1に係る燃料電池100である。
酸化剤ガス供給手段60は、酸素極50に酸化剤ガスを供給する。酸化剤ガス供給手段60は、例えば、エアポンプからなる。燃料ガス供給手段70は、燃料極10に燃料ガスを供給する。具体的には、燃料ガス供給手段70は、燃料極10の中空領域18に燃料ガスを供給する。
本実施例においては、燃料ガス供給手段70は、酸化剤ガス供給手段60によって酸素極50に供給される酸化剤ガスの圧力よりも高い圧力を有する燃料ガスを中空領域18に供給する。この場合、燃料ガスと酸化剤ガスとの圧力差に起因する空気バネ効果によって、燃料極10と酸素極50との良好な接触が得られる。
なお、上記各実施例において、対向領域の外面の凹凸の形状は特に限定されるものではない。対向領域の外面に凹凸が形成されていれば、本発明の効果が得られる。また、上記各実施例において、燃料極の対向領域の内面の凸部は、平板領域の内面に接触していてもよい。この場合、燃料極の強度がさらに向上し、燃料電池の積層時の反発力がさらに向上する。
図1(a)は、実施例1に係る燃料電池の模式的な斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。 実施例2に係る燃料電池の模式的断面図である。 実施例3に係る燃料電池の模式的断面図である。 実施例4に係る燃料電池スタックの模式的断面図である。 実施例5に係る燃料電池システムの模式図である。
符号の説明
10 燃料極
12 平板領域
18 中空領域
20 対向領域
22,26 凸部
24,28 凹部
30,32 触媒
40 固体電解質膜
50 酸素極
60 酸化剤ガス供給手段
70 燃料ガス供給手段
100 燃料電池
200 燃料電池スタック
300 燃料電池システム

Claims (6)

  1. 一部に平板領域を有し、水素をプロトンおよび/または水素原子の状態で透過する水素透過性金属からなり、中空領域を有する燃料極と、
    プロトン伝導性を有し、前記燃料極の前記平板領域の外面上に形成された固体電解質膜と、
    前記固体電解質膜の前記燃料極と反対側の面に形成された酸素極と、を備え、
    前記燃料極は、前記中空領域を介して前記平板領域と対向する領域の外面に凹凸を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記燃料極の凹凸は、前記燃料極に形成された折目であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記凹凸の凹部および凸部は、反応ガスの流動方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記燃料極の凹凸の凸部は、所定の間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池を複数備え、
    隣接する各燃料電池において、一方の燃料電池の酸素極上に他方の燃料電池の燃料極が積層され、
    前記燃料電池の積層方向において、前記一方の燃料電池の燃料極の凸部の位置と前記他方の燃料電池の凸部の位置とが異なることを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池と、
    前記酸素極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記燃料極に酸化剤ガスの圧力よりも高い圧力を有する燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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