JP2009128566A - 表示装置及び配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線同士の交差を少なくするとともに配線基板のサイズを小さくすることができる表示装置及び配線基板を提供する。
【解決手段】第1絶縁性基材上に形成した第1配線と第2配線とを有する第1配線基板と、第2絶縁性基材上に形成した第3配線と第4配線とを有する第2配線基板とを備え、第1配線基板と第2配線基板とが両配線基板の各々の端縁部で電気的に接続された表示装置であって、第1配線は、主配線部と、該主配線部と連結された接続配線部とを有し、接続配線部は、端縁部において第2配線の一端部と第1絶縁性基材の端辺との間に形成された隙間に、主配線部及び第2配線の長手方向と交差する方向に配置され、電気的接続は、接続配線部と第3配線、及び第2配線と第4配線とが各々接続されることによりなされている。
【選択図】図5

Description

本発明は、2つの配線基板のそれぞれの端縁部を電気的に接続して表示手段と成した表示装置、及び当該表示装置に用いる配線基板に関し、より詳しくは、当該配線基板の端縁部の配線構造に関する。
従来、この種の表示装置としては、例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイなどが知られている。これらの表示装置は、一般に、電子部品として駆動用ICチップを実装した配線基板であるFPC(Flexible Print Circuit)基板の端縁部と表示パネルの端縁部とを接続した構成を有する。
液晶ディスプレイの技術分野において、FPC基板に駆動用ICを実装する技術としては、一般に、TCP(Tape Carrier Package)技術やCOF(Chip on Film)技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。TCPはテープ状の薄膜フィルムをパッケージとしてICチップをFPC基板上に実装する技術であり、COFはパッケージングしていないICベアチップを直接FPC基板上に実装する技術である。これらの技術の中でもCOF技術は、従来の他の技術よりも高集積化が可能であり、基板のフレキシブル性にも優れることから注目されている。このCOF技術により駆動用ICを実装したFPC基板を用いて液晶ディスプレイを構成した場合には、表示パネルとFPC基板との接続箇所を減らして、製造歩留まりの改善と部品点数の削減を図ることができる。
近年、前記COF技術は、有機ELディスプレイの技術分野にも適応されつつある。アクティブ型の有機ELディスプレイでは、液晶ディスプレイとは異なり、各画素毎に電源信号を供給する必要がある。このため、電源信号を供給する配線である電源線の分、配線数が多くなるとともに、FPC基板に引き回す配線幅が大きくなる。すなわち、有機ELディスプレイでは、液晶ディスプレイよりもFPC基板の外形サイズが大きくなり、また、部材コストも高くなる。
図20は、従来の有機ELディスプレイ101の平面図である。図20において、有機ELディスプレイ101は、表示部を有する表示パネル102と、表示パネル102の端縁部に電気的に接続された複数のFPC基板103と、FPC基板103上に実装された前記表示部の画像表示制御用の電子部品としての駆動用IC104と、FPC基板103に電気的に接続され前記表示部に信号と電源を供給するためのサブ基板105とを有している。
図21は、表示パネル102の部分拡大配線図である。図21に示すように、表示パネル102は、絶縁性基材上にマトリクス状に配置された複数の画素回路106を有している。各画素回路106は、有機ELディスプレイに一般的に用いられる、コンデンサと2つのトランジスタで構成されたいわゆる2Tr1Cの回路である。各画素回路106には、各画素回路106の駆動を線順次に選択する走査線107と、走査線107と直交するように配置され各画素回路106にデータ信号を供給するデータ線108と、データ線108と並行に配置され各画素回路106に電源信号を供給する電源線109とが配線されている。データ線108及び電源線109とは、FPC基板103との接続のために、表示パネル102の端縁部まで引き回されている。
電源線109は、同電位・同位相の信号を伝送するために、表示パネル102内でFPC基板103毎に収束され、FPC基板103の中央又は両側に引き出された構造をとる。FPC基板103毎に電源線109を収束するため、データ線108と電源線109とは、交差点110で交差する構造をとる。この交差点110は、表示パネル102のサイズが例えば5インチの場合、約2,000箇所におよぶ。
特開2000−174071号公報
近年、前記各表示装置においては、製造工程における高歩留まりへの要望が高くなっている。歩留まりを低下させる要因としては、配線の断線、配線同士が交差するなど互いに接近することによる電流のリーク、及び冗長配線によるリペア適応不可などが挙げられる。したがって、高歩留まりを実現するには、配線同士の交差を少なくすることが有効な手段であると考えられる。しかしながら、高歩留まりへの要望が高まる一方で、配線については高密度化及び高精度化が進んでいる。このため、仮に、配線を複雑に配置することで配線同士の交差を回避することができたとしても、この場合には、配線の高密度化及び高精度化に反することになる。したがって、配線同士の交差を減少させることと、配線の高密度化及び高精度化の両方を実現することは困難である。
また、前記従来の有機ELディスプレイにおいては、FPC基板103毎に電源線109を収束するため、表示パネル102とFPC基板103との接続面積における電源線109の占有面積の割合が大きい。このことにつき、図22及び図23を用いて説明する。
図22は、FPC基板103の端縁部の配線構造を示す平面図であり、図23は、表示パネル102の端縁部の配線構造を示す平面図である。
図22に示すように、FPC基板103では、基材の端縁部で互いに対向する2辺のそれぞれに沿って2本の電源線が並列に配置され、2本の電源線109に挟まれた領域に、複数のデータ線108が電源線109に並列に配置されている。また、図23に示すように、表示パネル102には、FPC基板103のデータ線108及び電源線109に対応する位置に、データ線111及び電源線112が配置されている。
表示パネル102のサイズが例えば5インチである場合、データ線108は、例えば80μmピッチ、幅40μmで約200本配置される。これに対して電源線109は、複数本の電源線が収束されて端縁部で2本となった電源線で多くの電流を流す必要があることから、その幅が例えば1.7mm程度と、データ線108に比べ非常に大きな幅を有する必要がある。
したがって、表示パネル102とFPC基板103との接続面積における電源線109の占有面積の割合が大きく、また、電流量確保の観点から電源線109の幅を狭くすることが困難であるため、前記接続面積を縮小することが困難である。その結果、FPC基板103のサイズを縮小することができず、使用部材のコスト削減などを図ることが困難になっている。
本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、配線同士の交差を少なくするとともに配線基板のサイズを小さくすることができる表示装置、及び当該表示装置に用いる配線基板を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、第1絶縁性基材上に形成した第1配線と第2配線とを有する第1配線基板と、
第2絶縁性基材上に形成した第3配線と第4配線とを有する第2配線基板とを備え、
前記第1配線基板と前記第2配線基板とが前記両配線基板の各々の端縁部で電気的に接続された表示装置であって、
前記第1配線は、主配線部と、該主配線部と連結された接続配線部とを有し、
前記接続配線部は、前記端縁部において前記第2配線の一端部と前記第1絶縁性基材の端辺との間に形成された隙間に、前記主配線部及び前記第2配線の長手方向と交差する方向に配置され、
前記電気的接続は、前記接続配線部と前記第3配線、及び前記第2配線と前記第4配線とが各々接続されることによりなされている、表示装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記第2配線基板は、画像を表示する表示部を有し、
前記第1配線と前記第3配線とは前記表示部に電源信号を供給する電源線であり、
前記第2配線と前記4配線とは前記表示部にデータ信号を供給するデータ線である、
第1態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記第3配線及び第4配線はそれぞれ、前記端縁部においては互いに並列となるように、複数本配置され、
前記複数の第4配線のうちの少なくとも1本は、前記端縁部において互いに隣接する前記第3配線間に位置する、第1又は2態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記主配線部は、前記第1絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
前記接続配線部は、前記2つの端辺のうちの1辺側に配置された前記主配線部に一端部を接続され、前記2つの端辺のうちの他辺側に配置された前記主配線部に他端部が接続されている、
第1〜3のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記主配線部は、前記第1絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
前記接続配線部は、互いに並列に少なくとも2本配置され、
前記それぞれの接続配線部の一端部が、それぞれ別の前記主配線部に接続されている、
第1〜4のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記主配線部と前記接続配線部とは、同一の配線層で構成されている、第1〜5のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記接続配線部上の前記第3配線が対向する部分及び前記第3配線上の前記接続配線部が対向する部分のうちの少なくとも一方に絶縁膜が配置されている、第1〜6のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記接続配線部は、前記主配線部よりも幅が大きい、第1〜7のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記第2配線と前記第4配線、及び前記接続配線部と前記第3配線は、導電性接着材を介して電気的に接続される、第1〜8のいずれか1つの態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記接着材は、絶縁性樹脂中に導電性粒子が分散された異方性導電性シートである、第9態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記異方性導電性シートは、前記第2配線と前記第4配線とを電気的に接続する第1導電性シートと、前記接続配線部と前記第3配線とを電気的に接続する第2導電性シートとを有し、
前記第1導電性シートと前記第2導電性シートとは、前記導電性粒子の粒径又は密度が異なっている、第10態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記導電性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施した粒子である、第11態様に記載の表示装置を提供する。
本発明の第13態様によれば、画像を表示する表示部を有する表示パネルに、互いに端縁部に位置する配線同士を電気的に接続されて表示装置を構成する配線基板であって、
前記配線基板は、
絶縁性基材上に形成された第1配線と、前記端縁部において前記絶縁性基材の端辺と一端部との間に隙間が形成されるように前記絶縁性基板上に形成された第2配線とを有し、
前記第1配線は、主配線部と、該主配線部と連結された接続配線部とを有し、
前記接続配線部は、前記隙間に、前記主配線部及び前記第2配線の長手方向と交差する方向に配置されている、配線基板を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記第1配線と前記第3配線とは前記表示部に電源信号を供給する電源線であり、
前記第2配線は前記表示部にデータ信号を供給するデータ線である、第13態様に記載の配線基板を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記主配線部は、前記絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
前記接続配線部は、前記2つの端辺のうちの1辺側に配置された前記主配線部に一端部を接続され、前記2つの端辺のうちの他辺側に配置された前記主配線部に他端部が接続されている、第13又は14態様に記載の配線基板を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記主配線部は、前記絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
前記接続配線部は、互いに並列に複数本配置され、
前記それぞれの接続配線部の一端部が、それぞれ別の前記主配線部に接続されている、
第13〜15のいずれか1つの態様に記載の配線基板を提供する。
本発明の第17態様によれば、前記主配線部と前記接続配線部とは、同一の配線層で構成されている、第13〜16のいずれか1つの態様に記載の配線基板を提供する。
本発明の第18態様によれば、第1絶縁性基材と、前記第1絶縁性基材の端縁部で且つ互いに対向する2つの端辺に沿って並列に配置された少なくとも2本の主配線部と、前記少なくとも2本の主配線部のうち内側で隣接する前記主配線部で挟まれた前記第1絶縁性基材上の領域内に前記主配線部と並列に配置され且つ前記第1絶縁性基材の端縁部の前記2つの端辺と交差する方向に延びる辺と一端部との間に隙間を空けてそれぞれ配置された複数の第2配線と、前記交差する方向に前記隙間を連結した前記第1絶縁性基材上の領域内に前記それぞれの第2配線の一端部と離れて配置され且つ前記少なくとも2本の主配線部のうちの少なくとも1本に接続された接続配線部とを有する第1配線基板と、
前記第1配線基板に対向配置された第2絶縁性基材と、前記第2絶縁性基材上に前記それぞれの第2配線に対応する配線ピッチで並列に配置され前記それぞれの第2配線と電気的に接続された複数の第4配線と、前記第2絶縁性基材上に前記第4配線と並列に配置され前記接続配線部と電気的に接続された複数の第3配線とを有する第2配線基板と、
を備える表示装置を提供する。
本発明にかかる表示装置によれば、第1配線基板が、主配線部及び第2配線の長手方向と交差する方向に配置され且つ主配線部と連結された接続配線部を有するので、当該接続配線部が第2配線基板に配線された第3配線と接続されることができる。すなわち、第3配線に共通して接続配線部を電気的に接続することで、主配線部を通じて供給される信号を、接続配線部を介して第3配線に供給することができる。このとき、主配線部からの信号を第3配線に共通して供給するために、第3配線を主配線部に収束させる必要性を無くすことができる。これにより、第2配線基板の第3配線に共通の信号を供給するような表示装置(例えば、表示パネルの複数の電源線に共通の電源信号を供給する有機ELディスプレイ)においては、当該共通の信号を供給するための配線を共通化させて、当該配線の面積分、配線基板のサイズを小さくすることができる。これにより、使用部材のコスト削減などを図ることができる。
また、このとき、第3配線を主配線部と接続するために収束させる必要がないので、第3配線が第4配線と交差する部分を少なくすることができる。これにより、前記接続配線部を第2配線の長手方向と交差する方向に配置するというシンプルな配線構造により、表示装置の歩留まりを向上させることができる。
本発明にかかる配線基板によれば、第1配線基板が、第2配線の長手方向と交差する方向に配置され且つ主配線部と連結された接続配線部を有するので、画像を表示する表示パネルに電気的に接続されるとき、共通の信号を要する表示パネルの複数の配線に接続配線部を通じて供給することができる。これにより、前記表示装置と同様の効果を得ることができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態にかかる表示装置について説明する。本発明の第1実施形態では表示装置として、アクティブ型の有機ELディスプレイを一例に挙げて説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる有機ELディスプレイ1の平面図である。
図1において、有機ELディスプレイ1は、画像を表示する表示部を有する第2配線基板の一例である表示パネル2と、表示パネル2の端縁部に電気的に接続された第1配線基板の一例である複数のFPC基板3と、FPC基板3上に実装された前記表示部の画像表示制御用の電子部品としての駆動用IC4と、FPC基板3に電気的に接続され前記表示部に信号と電源を供給するためのサブ基板5とを有している。
図2は、表示パネル2の部分拡大配線図であり、図3は、表示パネル2の端縁部の配線構造を模式的に示す平面図である。表示パネル2は、第2絶縁性基材の一例であるガラス基材21上にマトリクス状に配置されて前記表示部を構成する複数の画素回路22を有している。各画素回路22は、有機ELディスプレイに一般的に用いられる、コンデンサと2つの薄膜トランジスタで構成されたいわゆる2Tr1Cの回路である。なお、画素回路22はこれに限定されるものではなく、データ信号と走査信号と電源信号とを供給されることにより駆動する構成であればよい。
各画素回路22には、各画素回路22の駆動を線順次に選択する走査線23と、走査線23と直交するように配置され各画素回路22にデータ信号を供給する及び各画素回路22からデータ信号を供給される第4配線の一例であるパネル側データ線24と、データ線24と並行に配置され各画素回路22に電源信号を供給する第3配線の一例であるパネル側電源線25とが配線されている。データ線24及び電源線25とは、FPC基板3との接続のために、表示パネル2の端縁部まで引き回されている。各データ線24,…,24は、例えばAl、Ag、Cr、Mo、Au、Ti、Cu、及びAuのうちの少なくともいずれか1つの電極材料で構成することができる。
図3は、表示パネル2の端縁部の配線構造を模式的に示す平面図である。図2及び図3に示されるように、電源線25は、端縁部で収束されることなく、すなわちデータ線24と交差することなく、データ線24と並列に配置されている。データ線24と電源線25とは共に、端縁部においては直線状の配線である。また、電源線25は、基材21の互いに対向する2つの端辺に沿って位置する電源線25A,25A以外は、データ線24より引き回し長さが短く構成されている。この電源線25が配線されていない基材21の縁部領域のスペースを利用して、基材21の縁部領域に位置するデータ線24の幅が電源線25A,25Aに挟まれた部分の幅よりも広く設定されている。互いに隣接する電源線25,25間のデータ線24上には、絶縁膜26が成膜されている。絶縁膜26については、後で詳しく説明する。
図4は、FPC基板3の端縁部の配線構造を模式的に示す平面図である。図4に示されるように、FPC基板3は、第1絶縁性基材の一例であるフレキシブルな絶縁性基材31の一面において、前記表示パネル側の各データ線24,…,24と対応する位置に第2配線の一例である複数のデータ線34,…,34と、前記基材21の互いに対向する2つの端辺に沿って、前記表示パネル側の電源線25A,25Aと対応する位置に配置された第1配線の主配線部の一例であるFPC側電源線35A,35Aとを有している。各データ線34,…,34は、例えば銅箔などの電極材料で構成されている。また、各データ線34,…,34は、それぞれの一端部が基材31の端辺との間に隙間を空けて配置されている。当該隙間において第1配線の接続配線部の一例であるFPC側電源線35Bが各データ線34,…,34の長手方向と交差する方向に、各データ線34,…,34と接触しないように配置されている。各データ線34,…,34と各電源線35A,35Aと電源線35Bとは、それぞれ、端縁部においては直線状の配線である。電源線35Bの両端部は、電源線35A,35Aのそれぞれの一端部と接続されて一体化されている。これにより、一本につながったL字型の電源線35が構成されている。電源線35Bと電源線35A,35Aとは、好ましくは同一の配線層(すなわち、基材31からの高さがほぼ同じで同一材料)で構成される。電源線35Bは、電源線25との接続面積を広く確保するため、電源線35Aに比べてその長さ(電源線35Aの延在方向の長さ)が広く設定されることが好ましい。このことについては、後で詳しく説明する。
各データ線34,…,34の延長線と電源線35とが交差する位置には、絶縁膜36が、例えば電源線35B上に塗布されることにより設けられている。絶縁膜36については、後で詳しく説明する。
図5は、FPC基板3の端縁部の上に表示パネル2の端縁部を導電性接着材41を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。図5では、各配線構造が分かるように表示パネル2の基材21(図5では2点鎖線で示す)及び接着材41(図5では長い点線で示す)を透過した状態を示している。また、図6Aは、図5のA−A断面を模式的に示した断面図であり、図6Bは、図5のB−B断面を模式的に示した断面図であり、図6Cは、図5のC−C断面を模式的に示した断面図であり、図6Dは、図5のD−D断面を模式的に示した断面図である。図6A〜図6Dでは、図面を見やすくするため、表示パネル2と接着材41とFPC基板3とをそれぞれ少し離して配置している。
接着材41は、図5及び図6A〜図6Dに示すように、表示パネル2とFPC基板3との対向領域のほぼ全域に配置されている。本第1実施形態においては、接着材41として、絶縁性樹脂中に導電性粒子41Aが多数分散された、いわゆるACFシートを用いている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の導電性接着材であってもよい。接着材41は、主に、熱硬化型又は光硬化型の樹脂で構成されることが好ましく、また、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、及びポリイミド系のいずれか1つのバインダーを含むことが好ましい。
絶縁膜26は、図5及び図6Cに示すように、電源線25と電源線35Bとの電気的接続を妨げるために、基材21上の電源線35Bと対向する位置に配置されている。絶縁膜26は、例えばSiNX、SiOX、AlOX、YOX、TaOX、TiOX、BaTiO3、SrTiO3、及びBaTa2O6のうちの少なくともいずれか1つの絶縁材料で構成されている。なお、絶縁膜26は、画素回路22の薄膜トランジスタの成膜に用いるゲート絶縁膜、パッシベーション膜(SiNX)を利用して構成することが好ましい。これにより、表示パネル2の製造工程の増加を防ぐことができる。
絶縁膜36は、図5、図6C、及び図6Dに示すように、電源線25と電源線35Bとの電気的接続を妨げるために、基材31上の電源線25Bと対向する位置に配置されている。絶縁膜36は、導電性粒子41Aの粒径よりもその厚さが薄すぎると、電源線25,35B間の絶縁性を確保できない恐れがある一方、導電性粒子41Aの粒径よりもその厚さが厚すぎると、データ線24,34間の導通を確保できない恐れがある。このため、絶縁膜36の厚みは、導電性粒子41Aの粒径に応じて適切に設定されることが好ましい。例えば、導電性粒子41Aの粒径が10μm〜13μmである場合、絶縁膜36の厚みは5〜10μmであることが好ましく、導電性粒子41Aの粒径が10μmである場合には、絶縁膜36の厚みは5〜7μmであることがさらに好ましい。
図7は、導電性粒子41Aが電源線25と電源線35Bとを電気的に接続する状態を模式的に示した部分拡大断面図である。図8は、図5のE−E断面を模式的に示した部分拡大断面図である。
図7及び図8に示されるように、導電性粒子41Aは、樹脂粒子(例えばプラスチックビーズ)に金属メッキを施すことにより構成されている。導電性粒子41Aが電源線25及び電源線35Bと直接的に接触することで、両電源線25,35B間が導通する(図7の矢印参照)。金属メッキの材料としては、導電性を良くするため、ニッケル、金、又は銅が用いられることが好ましい。導電性粒子41Aは、前記のような2層構造で構成されることにより、図7及び図8に示すように変形することが可能であるので、表示パネル2とFPC基板3との接続時の圧力印加の際に、絶縁膜36を突き破り、データ線24と電源線35Bとの間で導通することを防ぐことができる。なお、このとき、電源線25の材料として、ITO(インジウムスズ)を使用すると、接続安定性及び端子の酸化防止の点で有用である。
次に、表示パネル2とFPC基板3との接続部分における各種配線の配置及び寸法について説明する。図9は、表示パネル2の端縁部におけるデータ線24及び電源線25,25Aの配置関係を示す部分拡大平面図であり、図10は、FPC基板3の端縁部におけるデータ線34及び電源線35,35Aの配置関係を示す部分拡大平面図である。ここでは、一例として、表示パネル2のサイズが5インチであるものとして具体的な数値を挙げて説明する。しかしながら、本発明はそれらの数値に限定されるものではない。
まず、表示パネル2の各種配線の配置及び寸法について説明する。
図9において、表示パネル2の端縁部は、データ端子部2aと電源端子部2bの大きく2つのブロックに分けることができる。データ端子部2aにおけるデータ線24は、80μmピッチで並列に約400本配置されている。データ線24の幅W1は40μmに設定され、データ線24の長さL1は2.0mmに設定されている。
電源端子部2bにおいてデータ線25は、データ端子部2aよりも幅が狭く構成されており、その幅W2は10μmに設定されている。電源線25,…,25は、互いに隣接するデータ線24,24間にそれぞれ配置されている。電源線25の幅W3は40μmに設定され、電源線25の長さL3は0.75mmに設定されている。データ端子部2aに位置するデータ線24の幅広部分と電源線25とは長さ方向に0.25mm離して配置されている。電源端子部2bにおいて、前記端辺に沿って配置された電源線25Aの幅W4は160μmに設定され、長さL1+L2+L3は、3.0mmに設定されている。なお、電源線25Aの幅W4を160μmに設定したのは、1アンペアの電流を流すことのできる端子幅(導体溶断電流)に設計マージンを見込んで設定したためである。高精細化の観点からは、電源線25Aの幅W4はできるだけ小さく設定されることが好ましい。なお、設計マージンを見込まなかった場合、電源線25Aの幅W4は、最小0.013mmに設定することができる。上述した従来の表示装置における電源線の幅が1.7mmであるのと比較すると、電源線25Aの幅はその幅の1/10以下である。
次に、FPC基板3の各種配線の配置及び寸法について説明する。
図10において、FPC基板3の端縁部は、データ端子部3aと電源端子部3bの大きく2つのブロックに分けることができる。データ端子部3aにおけるデータ線34は、前記データ線24に対応して、80μmピッチで並列に約400本配置されている。データ線34の幅W5は40μmに設定され、データ線34の長さL4は2.0mmに設定されている。
電源端子部3bにおいて、前記端辺に沿って配置される電源線35Aの幅W6は、前記電源線25に対応して160μmに設定されている。電源線35Aに接続される電源線35Bの長さ(幅)L5は、電源線25の幅W6の4倍以上である0.65mmに設定されている。電源線35Bの長さL5を0.65mmに設定したのは、以下の理由に基づく。
まず、電源線35Bと複数の電源線25,…,25とは、上述したようにACFシート41の導電性粒子41Aにより導通されているため、接続面積をできるだけ広く確保することが好ましい。また、一般にガラス基板とフレキシブル基板とを接続する場合、ガラス基板同士を接続するよりも接続抵抗が高い。この観点からも接続面積をできるだけ広く確保することが好ましい。当該接続面積は、電源ライン25,35Bに流す電流量に依存し、当該電流量は、ACFシート41の電流印加限界、表示パネル2の電源線25の幅W3に依存する。電源線35Bの前記長さL5は、これらの関係に設計マージンを見込んで設定したものである。なお、設計マージンを見込まなかった場合、電源線35Bの長さL5は、最小0.16mmに設定することが可能である。
なお、表示パネル2の基材21が、FPC基板3の基材31と同様にフレキシブルな基材で構成された場合には、電源線35Bの長さL5をさらに長く設定することが好ましい。また、前記表示パネル2の基材21がフレキシブルな基材で構成されるとともに表示パネル2の大型化に伴う高精細化が進んだ場合には、電源線35Bの長さL5をさらに長く設定することが好ましい。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかる表示装置によれば、FPC基板3が、データ線34と接触せずに交差する方向に配置され且つ一端部が電源線35Aに接続された電源線35Bを有するので、当該電源線35Bが表示パネル2に配線された複数の電源線25と接続されることができる。すなわち、複数の電源線25,…,25に共通して電源線35Bを接続することで、電源線35A,35Aを通じて供給される電源信号を、電源線35Bを介してそれぞれの電源線25,…,25に供給することができる。このとき、電源線35Aからの電源信号をそれぞれの電源線25,…,25に共通して供給するために、それぞれの電源線25,…,25を電源線35A,35Aに収束させる必要性を無くすことができる。これにより、FPC基板3の電源線の配線構造を従来に比べてシンプルにすることができ、FPC基板3のサイズを小さくすることができる。なお、表示パネル2のサイズが5インチである場合、前記従来の表示装置よりもFPC基板3の外形サイズを18%縮小することができる。これにより、使用部材のコスト削減などを図ることができ、価格競争力を得ることができる。
また、電源線25を電源線35Aと接続するために端縁部で収束させる必要がないので、電源線25がデータ線24と交差する部分を無くすことができる。したがって、電源線35Bをデータ34と接触せずに交差する方向に配置するというシンプルな配線構造により、表示装置の歩留まりを向上させることができる。
また、従来の構成に比べて、FPC基板3の電源線が表示基板2の電源線と多点で接続されているので、配線抵抗による電流降下を抑えることができる。
一方、有機ELディスプレイにおいて高解像度を実現するためには、電源線25,…,25の配線ピッチを小さくする必要がある。これに対して、本第1実施形態にかかる表示装置によれば、表示パネル2の電源線25,…,25をデータ線24,…,24よりも短くして、電源線25,…,25と電源線35Bとの接続部分と、データ線24,…,24とデータ線34,…,34との接続部分を図5に示すようにデータ線24の延在方向にずらしている。これにより、前記配線ピッチを小さくしても、データ線24及び電源ライン25の幅を可能な限り広く確保することができる。よって、表示パネル2とFPC基板3とのアライメント時にアライメント誤差が生じても安定的に両者を接続することができ、信頼性及び量産性を高めることができる。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態にかかる表示装置について説明する。本発明の第2実施形態の表示装置は、ACFシート41に代えて第1導電性シートの一例であるデータ線用ACFシート42と第2導電性シートの一例である電源線用ACFシート43を用いる点で、前記第1実施形態の表示装置と異なる。それ以外の点については、前記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に異なる点について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態にかかる表示装置において、FPC基板3の端縁部の上に表示パネル2の端縁部をACFシート42,43を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。図11では、各配線構造が分かるように表示パネル2の基材21(図11では2点鎖線で示す)及びACFシート42,43(図11では長い点線で示す)を透過した状態を示している。図12Aは、図11のA1−A1断面を模式的に示す断面図であり、図12Bは、図11のB1−B1断面を模式的に示す断面図であり、図12Cは、図11のC1−C1断面を模式的に示す断面図であり、図12Dは、図11のD1−D1断面を模式的に示す断面図である。図12A〜図12Dでは、図面を見やすくするため、表示パネル2とACFシート42,43とFPC基板3とをそれぞれ少し離して配置している。
図11及び図12A〜図12Dに示すように、データ線用ACFシート42は、データ線24,…,24とデータ線34,…,34との接続部分の全域を覆うように配置されている。ACFシート43は、電源線25,…,25と電源線35Bの接続部分の全域を覆うように配置されている。なお、前記図では、電源線25Aと電源線35Aとの接続部分には、データ線用ACFシート42と電源線用ACFシート43の両方が配置されるように示したが、当該接続部分には電源線用ACFシート43のみが配置されてもよい。
データ線用ACFシート42には、データ線24,…,24とデータ線34,…,34とを電気的に接続するのに適切な数及び大きさの導電性粒子42Aが分散されている。一方、電源線用ACFシート43には、電源線25,…,25と電源線35Bとを接続するのに適切な数及び大きさの導電性粒子43Aが分散されている。なお、データ線24,34よりも電源線25,35Bの方がより多くの電流を流す必要があるため、データ線用ACFシート42よりも電源線用ACFシート43の方が導電性粒子の粒径又は密度が大きい方が好ましい。
本発明の第2実施形態にかかる表示装置によれば、ACFシート41をデータ線用ACFシート42と電源線用ACFシート43の2つに分けているので、データ線同士及び電源線同士のそれぞれの接続に適したACFシートを選択することができる。また、データ線24,34と電源線25,35Bとが短絡することを防いで、リークリスクをさらに回避することができる。
《第3実施形態》
以下、本発明の第3実施形態にかかる表示装置について説明する。本発明の第3実施形態の表示装置は、FPC基板3の電源線35Bに代えて2本の電源線35B−1,35B−2を有し、当該2本の電源線のいずれかに電源線25a,…,25a又は25b,…,25bが接続されるように構成した点で、前記第1実施形態の表示装置と異なる。それ以外の点については、前記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に異なる点について説明する。
図13は、本第3実施形態にかかる表示パネル2Aの端縁部の配線構造を示す平面図である。図14は、本第3実施形態にかかるFPC基板3Aの端縁部の配線構造を示す平面図である。
図13において、表示パネル2Aは、端部のみが露出するように絶縁膜26が配置された複数の電源線25a,…,25aと、前記端部よりも内側の部分のみが露出するように絶縁膜26が配置された複数の電源線25b,…,25bとを有している。すなわち、各電源線25a,…,25aと各電源線25b,…,25bとは、各配線の延在方向(図13の上下方向)にずれた位置で露出している。
図14において、FPC基板3Aは、基材31の互いに対向する端辺に沿って配置された2本の電源線35A,35Aのうちの一方に接続された電源線35B−1と、前記電源線35A,35Aのうちの他方に接続された電源線35B−2とを有している。端縁部において電源線35B−1と電源線35B−2とは、互いに接触しないように並列に配置されている。これにより、それぞれL字型で一本につながった電源線35−1と電源線35−2とが構成されている。各データ線34,…,34の延長線と電源線35B−1,35B−2とが交差する位置には、絶縁膜36が設けられている。
図15は、FPC基板3Aの端縁部の上に表示パネル2Aの端縁部をACFシート41を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。図15では、各配線構造が分かるように表示パネル2Aの基材21(図15では2点鎖線で示す)及びACFシート41(図15では長い点線で示す)を透過した状態を示している。
図15に示すように、電源線35B−1は電源線25a,…,25aとそれぞれ電気的に接続され、電源線35B−2は電源線25b,…,25bとそれぞれ電気的に接続される。これにより、電源線35B−1を通じて電源線25a,…,25aに供給される電源信号と、電源線35B−2を通じて電源線25b,…,25bに供給される電源信号とを異ならせることで、2種類の電源信号を表示パネル2Aに供給することができる。また、このとき、電源線とデータ線とが交差しないので、表示装置の歩留まりを向上させることができる。
《第4実施形態》
本発明の第4実施形態にかかる表示装置を説明する前に、従来の有機ELディスプレイについて図24を用いて説明する。図24は、従来の有機ELディスプレイの表示パネルの部分拡大配線図である。
図24に示すように、従来の有機ELディスプレイの表示パネルは、フルカラー表示を実現するために、R(赤)色の光を発するR画素回路106Rと、G(緑)色の光を発するG画素回路106Gと、B(青)色の光を発するB画素回路106Bとをそれぞれ複数備えている。ここで、RGBのぞれぞれの色を最適に表示するためには、それぞれの画素回路106R,106G,106Bに供給する電流量をそれぞれに適切に設定する必要がある。このため、各R画素回路106Rには、走査線107とデータ線108とR用電源信号を供給するR用電源線109Rが接続されている。各G画素回路106Gには走査線107とデータ線108とG用電源信号を供給するG用電源線109Gが接続されている。各B画素回路106Bには走査線107とデータ線108とB用電源信号を供給するB用電源線109Bが接続されている。
図24に示すような従来の有機ELディスプレイの表示パネルにおいては、データ線108と電源線109R,109G,109Bとの交差点110が生じることに加えて、電源線同士の交差点110も生じる。このため、例えば当該表示パネルのサイズが5インチで有る場合には、交差点110は8,000箇所にも及ぶ。このため、製造工程における歩留まりがさらに低いともに、配線基板のサイズを縮小することもさらに困難である。
以下、本発明の第4実施形態にかかる表示装置について説明する。本発明の第4実施形態の表示装置は、図24に示す従来の有機ELディスプレイの表示パネルと同様に、フルカラー表示を実現できるように構成した点と、電源線35Bに代えて3本の電源線35B−1,35B−2,35B−3を有し、当該3本の電源線のいずれかに電源線25a,…,25a、25b,…,25b、又は25c,…,25cが接続されるように構成した点で、前記第1実施形態の表示装置と異なる。それ以外の点については、前記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に異なる点について説明する。
図16は、本第4実施形態の表示パネル2Bの部分拡大配線図である。表示パネル2Bは、R(赤)色の光を発するR画素回路22Rと、G(緑)色の光を発するG画素回路22Gと、B(青)色の光を発するB画素回路22Bとをそれぞれ複数備えている。
R画素回路22R、G画素回路22G、B画素回路22Bには、それぞれ、R用電源信号を供給するR用電源線25R、G用電源信号を供給するG用電源線25G、B用電源信号を供給するB用電源線25Bが接続されている。
図17は、本第4実施形態にかかる表示パネル2Bの端縁部の配線構造を示す平面図である。図18は、本第4実施形態にかかるFPC基板3Bの端縁部の配線構造を示す平面図である。
図17に示すように、各R用電源線25R,…,25Rには、端部のみが露出するように絶縁膜26が配置されている。各G用電源線25G,…,25Gには、前記端部よりも内側の部分のみが露出するように絶縁膜26が配置されている。各B用電源線25B,…,25Bには、前記内側の部分よりもさらに内側の部分のみが露出するように絶縁膜26が配置されている。すなわち、各R用電源線25R,…,25Rと各G用電源線25B,…,25Bと各B用電源線25B,…,25Bとは、各配線の延在方向(図17の上下方向)にずれた位置で露出している。
図18において、FPC基板3Bは、基材31の互いに対向する端辺に沿って配置された2本の電源線35A,35Aに加えて、さらに一本の電源線35Aを有している。すなわち、3本の電源線35A,…,35Aを有している。当該3本の電源線35A,…,35Aのそれぞれに、電源線35B−1,35B−2,35B−3のいずれかが接続されている。電源線35B−1と電源線35B−2と電源線35B−3とは、互いに接触しないように並列に配置されている。これにより、それぞれL字型で一本につながった電源線35−1と電源線35−2と電源線35−3が構成されている。各データ線34,…,34の延長線と電源線35B−1,35B−2,35B−3とが交差する位置には、絶縁膜36が設けられている。
図19は、FPC基板3Bの端縁部の上に表示パネル2Bの端縁部をACFシート41を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。図19では、各配線構造が分かるように表示パネル2Bの基材21(図19では2点鎖線で示す)及びACFシート41(図19では長い点線で示す)を透過した状態を示している。
図19に示すように、電源線35B−1はR用電源線25R,…,25Rとそれぞれ電気的に接続され、電源線35B−2はG用電源線25G,…,25Gとそれぞれ電気的に接続され、電源線35B−3はB用電源線25B,…,25Bとそれぞれ電気的に接続される。これにより、電源線35B−1を通じてR用電源線25R,…,25Rに供給される電源信号と、電源線35B−2を通じてG用電源線25G,…,25Gに供給される電源信号と、電源線35B−3を通じてB用電源線25B,…,25Bに供給される電源信号とをそれぞれ適切に設定することができる。また、このとき、電源線とデータ線とが交差しないので、表示装置の歩留まりを向上させることができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、表示装置として有機ELディスプレイを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。表示パネルの各画素回路毎に2種類以上の信号を要し、複数の配線を有する表示装置であればよい。
また、前記では、表示パネル2側とFPC基板3側の両方に絶縁膜26,36を設けたが、各電源線と各データ線との絶縁性を確保できれば、いずれか一方のみでもよい。
また、前記では、電源線35Bを電源線35Aと交差する方向に1〜3本配置するように構成したが、それ以上配置するように構成してもよい。
また、前記では、第2配線の一例として、データ線24を挙げたが、走査線23であってもよい。同様に第4配線は、走査線23に走査信号を供給する走査線であってもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる表示装置は、配線同士の交差を少なくするとともに配線基板のサイズを小さくすることができるので、2つの配線基板のそれぞれの端縁部を電気的に接続して表示手段と成した表示装置として有用であり、特に、表示パネルの各画素回路毎に2種類以上の信号(例えば電源信号とデータ信号)を供給するための複数の配線を有する表示装置(例えば有機ELディスプレイ)に有用である。
また、本発明にかかる配線基板は、配線同士の交差を少なくするとともに配線基板のサイズを小さくすることができるので、前記表示装置(例えば有機ELディスプレイ)に用いる配線基板として有用である。
本発明の第1実施形態にかかる有機ELディスプレイの平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる表示パネルの部分拡大配線図である。 本発明の第1実施形態にかかる表示パネルの端縁部の配線構造を示す平面図である。 本発明の第1実施形態にかかるFPC基板の端縁部の配線構造を示す平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる表示装置において、FPC基板の端縁部の上に表示パネルの端縁部を接着材を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。 図5のA−A断面を模式的に示した断面図である。 図5のB−B断面を模式的に示した断面図である。 図5のC−C断面を模式的に示した断面図である。 図5のD−D断面を模式的に示した断面図である。 導電性粒子が表示パネルの電源線とFPC基板の電源線とを電気的に接続する状態を模式的に示した部分拡大断面図である。 図5のE−E断面を模式的に示した部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる表示パネルの端縁部における各配線の配置関係を示す部分拡大平面図である。 本発明の第1実施形態にかかるFPC基板の端縁部における各配線の配置関係を示す部分拡大平面図である。 本発明の第2実施形態にかかる表示装置において、FPC基板の端縁部の上に表示パネルの端縁部を接着材を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。 図11のA1−A1断面を模式的に示した断面図である。 図11のB1−B1断面を模式的に示した断面図である。 図11のC1−C1断面を模式的に示した断面図である。 図11のD1−D1断面を模式的に示した断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる表示パネルの端縁部の配線構造を示す平面図である。 本発明の第3実施形態にかかるFPC基板の端縁部の配線構造を示す平面図である。 本発明の第3実施形態にかかる表示装置において、FPC基板の端縁部の上に表示パネルの端縁部を接着材を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる表示パネルの部分拡大配線図である。 本発明の第4実施形態にかかる表示パネルの端縁部の配線構造を示す平面図である。 本発明の第4実施形態にかかるFPC基板の配線構造を示す平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる表示装置において、FPC基板の端縁部の上に表示パネルの端縁部を接着材を介して重ね合わせた状態を示す平面図である。 従来の有機ELディスプレイの平面図である。 従来の表示パネルの部分拡大配線図である。 従来のFPC基板の端縁部の配線構造を示す平面図である。 従来の表示パネルの端縁部の配線構図を示す平面図である。 図21とは別の従来の表示パネルの部分拡大配線図である。
符号の説明
1 有機ELディスプレイ
2 表示パネル
3 FPC基板
4 駆動用IC
5 サブ基板
21,31 基材
22 画素回路
23 走査線
24,34 データ線
25,25A,35,35A,35B 電源線
26,36 絶縁膜
41,42,43 接着材
41A,42A,43A 導電性粒子

Claims (17)

  1. 第1絶縁性基材上に形成した第1配線と第2配線とを有する第1配線基板と、
    第2絶縁性基材上に形成した第3配線と第4配線とを有する第2配線基板とを備え、
    前記第1配線基板と前記第2配線基板とが前記両配線基板の各々の端縁部で電気的に接続された表示装置であって、
    前記第1配線は、主配線部と、該主配線部と連結された接続配線部とを有し、
    前記接続配線部は、前記端縁部において前記第2配線の一端部と前記第1絶縁性基材の端辺との間に形成された隙間に、前記主配線部及び前記第2配線の長手方向と交差する方向に配置され、
    前記電気的接続は、前記接続配線部と前記第3配線、及び前記第2配線と前記第4配線とが各々接続されることによりなされている、表示装置。
  2. 前記第2配線基板は、画像を表示する表示部を有し、
    前記第1配線と前記第3配線とは前記表示部に電源信号を供給する電源線であり、
    前記第2配線と前記4配線とは前記表示部にデータ信号を供給するデータ線である、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第3配線及び第4配線はそれぞれ、前記端縁部においては互いに並列となるように、複数本配置され、
    前記複数の第4配線のうちの少なくとも1本は、前記端縁部において互いに隣接する上記第3配線間に位置する、請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記主配線部は、前記第1絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
    前記接続配線部は、前記2つの端辺のうちの1辺側に配置された前記主配線部に一端部を接続され、前記2つの端辺のうちの他辺側に配置された前記主配線部に他端部が接続されている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。
  5. 前記主配線部は、前記第1絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
    前記接続配線部は、互いに並列に少なくとも2本配置され、
    前記それぞれの接続配線部の一端部が、それぞれ別の前記主配線部に接続されている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記主配線部と前記接続配線部とは、同一の配線層で構成されている、請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示装置。
  7. 前記接続配線部上の前記第3配線が対向する部分及び前記第3配線上の前記接続配線部が対向する部分のうちの少なくとも一方に絶縁膜が配置されている、請求項1〜6のいずれか1つに記載の表示装置。
  8. 前記接続配線部は、前記主配線部よりも幅が大きい、請求項1〜7のいずれか1つに記載の表示装置。
  9. 前記第2配線と前記第4配線、及び前記接続配線部と前記第3配線は、導電性接着材を介して電気的に接続される、請求項1〜8のいずれか1つに記載の表示装置。
  10. 前記接着材は、絶縁性樹脂中に導電性粒子が分散された異方性導電性シートである、請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記異方性導電性シートは、前記第2配線と前記第4配線とを電気的に接続する第1導電性シートと、前記接続配線部と前記第3配線とを電気的に接続する第2導電性シートとを有し、
    前記第1導電性シートと前記第2導電性シートとは、前記導電性粒子の粒径又は密度が異なっている、請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記導電性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施した粒子である、請求項11に記載の表示装置。
  13. 画像を表示する表示部を有する表示パネルに、互いの端縁部に位置する配線同士を電気的に接続されて表示装置を構成する配線基板であって、
    前記配線基板は、
    絶縁性基材上に形成された第1配線と、前記端縁部において前記絶縁性基材の端辺と一端部との間に隙間が形成されるように前記絶縁性基板上に形成された第2配線とを有し、
    前記第1配線は、主配線部と、該主配線部と連結された接続配線部とを有し、
    前記接続配線部は、前記隙間に、前記主配線部及び前記第2配線の長手方向と交差する方向に配置されている、配線基板。
  14. 前記1配線は前記表示部に電源信号を供給する電源線であり、
    前記第2配線は前記表示部にデータ信号を供給するデータ線である、請求項13に記載の配線基板。
  15. 前記主配線部は、前記絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
    前記接続配線部は、前記2つの端辺のうちの1辺側に配置された前記主配線部に一端部を接続され、前記2つの端辺のうちの他辺側に配置された前記主配線部に他端部が接続されている、請求項13又は14に記載の配線基板。
  16. 前記主配線部は、前記絶縁性基材の互いに対向する2つの端辺に沿って並列に少なくとも2本配置され、
    前記接続配線部は、互いに並列に少なくとも2本配置され、
    前記それぞれの接続配線部の一端部が、それぞれ別の前記主配線部に接続されている、
    請求項13〜15のいずれか1つに記載の配線基板。
  17. 前記主配線部と前記接続配線部とは、同一の配線層で構成されている、請求項13〜16のいずれか1つに記載の配線基板。
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