JP2009128330A - ピント位置確認チャート及びピント位置確認方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切な調整値を求めることができるようにする。
【解決手段】ピント位置を確認するためのピント位置確認チャートにおいて、明暗差を有する基準パターン部(11)と、基準パターン部(11)の近傍に配置された目盛(12)とを同一面(10)上に備えている。
【選択図】図1
【解決手段】ピント位置を確認するためのピント位置確認チャートにおいて、明暗差を有する基準パターン部(11)と、基準パターン部(11)の近傍に配置された目盛(12)とを同一面(10)上に備えている。
【選択図】図1
Description
この発明はピント位置確認チャート及びピント位置確認方法に関する。
従来、光学系の焦点はずれ量を検出するデフォーカス量検出手段と、デフォーカス量検出手段の校正工程において設定された調整値を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された調整値を補正する補正値を記憶する第2の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶された補正値を撮影者の意思にしたがって変更する変更手段とを備えたカメラが知られている。
特開2001−174690号公報
しかし、適切な補正値を求める方法については開示がなかったため、調整値を適切に補正することができなかった。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は適切な調整値を求めることができるようにすることである。
前述の課題を解決するため請求項1記載の発明は、ピント位置を確認するためのピント位置確認チャートにおいて、明暗差を有する基準パターン部と、前記基準パターン部の近傍に配置された目盛とを同一面上に備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のピント位置確認チャートにおいて、前記基準パターン部の明暗差を有する部分が延在する方向と前記目盛の延在する方向とはほぼ直交することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のピント位置確認チャートにおいて、前記基準パターン部の明暗差を有する部分は前記目盛の基準位置に一致することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のピント位置確認チャートにおいて、前記基準パターン部と前記目盛とを有する面を複数備えていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のピント位置確認チャートにおいて、前記面のそれぞれが有する前記目盛は、同一方向に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のピント位置確認チャートにおいて、基準となる平面に対して前記面のそれぞれを所定角度ずつ傾けて設置したときに、前記面のそれぞれが有する前記目盛を前記基準となる平面に投影した場合の前記目盛のピッチは等しいことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1項記載のピント位置確認チャートにおいて、前記複数の面のそれぞれは、互いに接合することによって前記面同士の角度を決めるアーム部を備えていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載のピント位置確認チャートを前記基準となる平面に設置し、所定の距離離れた位置から前記ピント位置確認チャートを撮影することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のピント位置確認方法において、撮影光学系の焦点距離に応じて前記所定の距離を決めることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載のピント位置確認方法において、前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記ピント位置確認チャートの前記基準となる平面に対する設置角度を決めることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8〜10のいずれか1項記載のピント位置確認方法において、前記撮影光学系の絞りを開放絞りとした状態で前記ピント位置確認チャートを撮影することを特徴とする。
この発明によれば、適切な調整値を求めることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態に係るピント位置確認チャートの平面図である。
このピント位置確認チャートは2つの面10,20を備えている。
このピント位置確認チャートは、面10と面20との境界に位置する折り曲げ線Fが稜線となる山形に折り曲げて用いられる。ピント位置確認チャートを折り曲げる前の状態では面10と面20とは同一平面上に位置する。広角レンズや望遠レンズ等の焦点距離の異なるレンズに応じて使用するピント位置確認チャートを変える。
面10には基準パターン部11と目盛12とが設けられている。
基準パターン部11は黒色の領域11Aと白色の領域11Bとで構成されている。高いコントラスト(明暗差)があるエッジ部(黒色の領域11Aと白色の領域11Bとの境界(明暗差を有する部分))13にピントを合わせることによってカメラ5(図2参照)の現在の状態(ピントがあっている位置)を正確に知ることができる。
なお、基準パターン部11は黒色の領域11Aと白色の領域11Bとで構成されるものに限られるものではなく、一定のコントラストを得ることができるパターンであればよく、基準パターン部11を、例えば黒色の領域と灰色の領域とで構成したり、灰色の領域と白色の領域とで構成したりしてもよい。
基準パターン部11のエッジ部13を通る仮想線は目盛12の延びる方向とほぼ直交する。また、エッジ部13を通る仮想線は目盛12の0(基準位置)を通る。そのため、ピント位置を目盛12によって容易に確認することができる。
目盛12は所定の間隔S1を介して基準パターン部11の近傍に配置されている。そのため、目盛12の影響を受けることなく基準パターン部11によるピント合わせを行うことができる。目盛12と基準パターン部11とは、レンズの結像性能による誤差が生じない程度の間隔とする。
面20には基準パターン部21と目盛22とが設けられている。
基準パターン部21は黒色の領域21Aと白一色の領域21Bとで構成されている。なお、基準パターン部21は黒色の領域21Aと白色の領域21Bとに限られるものではなく、一定のコントラストを得ることができればよく、基準パターン部21を、例えば黒色の領域と灰色の領域とで構成したり、灰色の領域と白色の領域とで構成したりしてもよい。
基準パターン部21のエッジ部(黒色の領域21Aと白一色の領域21Bとの境界)23を通る仮想線は目盛22の延びる方向と直交する。また、エッジ部23を通る仮想線は目盛22の0(基準位置)を通る。
目盛22は基準パターン部21に対して所定の間隔S2をおいて配置されている。
目盛12と目盛22とはそれぞれ同一方向へ延びる。ピント位置確認チャートは壁(基準となる面)50に対して面10,20がそれぞれ60°、45°ずつ傾くように設置される。この実施形態では、目盛12は2mmピッチであり、目盛22は1.4mmピッチである。目盛12及び目盛22の各ピッチは、壁50に目盛12、目盛22を投影したとき、それらのピッチが等しく(この場合1mm)なるように決められている。
2つのアーム部30はそれぞれ面20に一体的に設けられ、2つのアーム部35はそれぞれ面10に一体的に設けられている。アーム部30はアーム部本体32とその先端部に形成された接合部31とを有し、アーム部35はアーム部本体37とその先端部に形成された接合部36とを有する。接合部31と接合部36とは接合(又は嵌合)可能である。接合部31と接合部36とを接合することによって、面10と面20とのなす角度が決定する。
なお、この実施形態ではピント位置確認チャートの面10に基準パターン部11と目盛12とを設けたが、面10の裏側の面に異なる基準パターン部と目盛とを設けてもよい。同様に、ピント位置確認チャートの面20に基準パターン部21と目盛22とを設けたが、面20の裏側の面に異なる基準パターン部と目盛とを設けてもよい。また、面10,20の裏側の面にこのピント位置確認チャートの使用方法等を印刷するようにしてもよい。
次に、上述のピント位置確認チャートを用いたピント位置確認方法を説明する。
図2(a)、(b)はピント位置確認チャートを壁に設置した状態を示す概念図である。図2(a)は前述の第1実施形態のピント位置確認チャートを撮影する方法を説明するための概念図である。
まず、ピント位置確認チャートを壁50に設置する。面10は壁50に対して60°傾き、面20は壁50に対して45°傾いている(図2(a)参照)。
次に、カメラ5の撮影光学系の焦点距離を決める。撮影光学系の焦点距離に応じて撮影する面(面10又は面20)を決める。
その後、焦点距離に応じて決まる距離だけ離れた位置からピント位置確認チャートの最もコントラストの高いエッジ部13(又は23)に対してカメラ5のピントを合わせて撮影する。このとき、撮影光学系の絞りを開放絞りの状態にしてピント位置確認チャートを撮影する。開放絞りの状態にすることによって被写界深度が浅くなり、ピント位置の山を確認し易くなる。
カメラ5で撮影されたピント位置確認チャートの撮影情報はパソコン(図示せず)に取り込まれる。撮影者は撮影情報(ピント位置確認チャートの目盛12(又は22)等)をパソコンのモニタに表示させることによってピント位置を確認することができる。
その後、例えば予め作成した目盛12(又は22)と調整値との対照表に基づいてピント位置を調整する。
なお、例えば広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズに対応する焦点距離に応じた目盛を備えたピント位置確認チャートを用意しておき、焦点距離に応じたピント位置確認チャートを所定の距離から撮影するようにすれば、目盛を読み取ることで調整値を知ることもできる。
この実施形態によれば、適切にピント位置の調整値あるいは補正値を求めることができるので、撮影者がカメラのピント位置を適切に調整できる。また、基準パターン部11を黒色の領域11Aと白色の領域11Bとで構成したので、エッジ部13にピントを合わせることによってカメラ5の現在の状態を正確に知ることができる。更に、目盛12を基準パターン部11に対して所定の間隔S1をおいて配置したので、目盛12の影響を受けることなく基準パターン部11によるピント合わせを行うことができる。また、パターン11のエッジ部13を通る仮想線が目盛12の延びる方向とほぼ直交し、しかもエッジ部13を通る仮想線は目盛12の0を通るので、ピント位置を目盛12によって容易に確認することができる。更に、面10,20にそれぞれ一体的に設けられたアーム部30の接合部31,32同士を互いに接合するだけで面10と面20とのなす角度を容易に決定することができる。また、ピント位置確認チャートを撮影するとき、撮影光学系の絞りを開放絞りの状態としてピント位置確認チャートを撮影するので、被写界深度が浅くなり、ピント位置を確認し易くなる。更に、このピント位置確認チャートは目盛や基準パターン部が印刷された紙等を切り抜くだけで作成可能であり、折り曲げるだけで使用可能であるので、軽量で携帯性に優れる。また、ピント位置確認チャートを立体構造にして使用できるので、焦点距離の異なるレンズに対応できる。例えば、被写界深度の深い広角レンズの場合には面と壁50との角度を大きくしないとピント位置を確認できない。一方、望遠レンズは被写界深度が浅いので面と壁50との角度が小さくてもピント位置を確認し易い。
なお、上記実施形態ではピント位置確認チャートは2つの面10,20を備えているが、面と壁50との角度を一定に維持できるのであれば、1つの面だけを備えるピント位置確認チャートでもよい。
図3はこの発明の第2実施形態に係るピント位置確認チャートの展開状態の平面図である。
この実施形態は3つの面110,120,130を備えるピント位置確認チャートである点で第1実施形態と相違する。図3の平面図で見たときの面110,120,130はそれぞれ90°の角度を有する扇形である。
このピント位置確認チャートは円錐形に組み立てて使用される。なお、この実施形態ではピント位置確認チャートを円錐形としたが、ピント位置確認チャートを三角錘や四角錘としてもよい。
面110〜130の構成は目盛112,122,132のピッチが異なるという点以外で共通している。図3に示すように、面110〜130の基準パターン部111,121,131は共通している。そこで、面110についてだけ説明し、面120、130の説明を省略する。
基準パターン部111は黒色の領域111Aと白色の領域111Bとで構成されている。高いコントラスト(明暗差)があるエッジ部(黒色の領域111Aと白色の領域111Bとの境界(明暗差を有する部分))113でピントを合わせることによってカメラ5の現在の状態を正確に知ることができる。
なお、基準パターン部111は黒色の領域11Aと白色の領域111Bとに限られるものではなく、一定のコントラストを得ることができればよく、基準パターン部11を、例えば黒色の領域と灰色の領域とで構成したり、灰色の領域と白色の領域とで構成したりしてもよい。
目盛112は所定の間隔S3を介して基準パターン部111の近傍に配置されている。
次に、上述のピント位置確認チャートを用いたピント位置確認方法を説明する。
なお、図2(b)は上記ピント位置確認チャートを用いた第2実施形態の撮影方法を説明するための概念図である。図2(b)において、実線で示す面は壁床50に対して60°傾き、点線で示す面は壁50に対して75°傾いている。
このピント位置確認チャートはのり代140を貼り付ける位置を変えることによって異なる円錐形状とすることができる。
面110は壁50に対して45°傾くような円錐形状として使用され、面120は壁50に対して60°傾くような円錐形状として使用され(図2(b)参照)、面130は壁50に対して75°傾くような円錐形状として使用される(図2(b)参照)。
まず、カメラ5の撮影光学系の焦点距離を決め、撮影光学系の焦点距離に応じて撮影する面(面110、面120又は面130)を決める。
次に、ピント位置確認チャートを壁50に設置する。面110を用いる際は壁50に対して45°傾け、面120を用いる際は壁50に対して60°傾け、面130を用いる際は壁50に対して75°傾ける(図2(b)参照)。
その後、焦点距離に応じて決まる距離だけ離れた位置からピント位置確認チャートの最もコントラストの高いエッジ部113(エッジ部123又はエッジ部133)に対してカメラ5のピントを合わせて撮影する。このとき、撮影光学系の絞りを開放絞りの状態にしてピント位置確認チャートを撮影する。
カメラ5で撮影されたピント位置確認チャートの撮影情報はパソコン(図示せず)に取り込まれる。撮影者は撮影情報(ピント位置確認チャートの目盛112(目盛122又は目盛132)をパソコンのモニタに表示させることによってピント位置を確認することができる。
以下、第1実施形態と同様にピント位置を調整する。
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1実施形態より面の数が多いので第1実施形態より多くの撮影光学系に対応することができる。
なお、上記各実施形態では基準となる面を壁50としたが、基準となる面は壁50に限られるものではなく、床であってもよい。
10,20,110,120,130:面、11,21,111:基準パターン部、12,22,112:目盛、13,113:エッジ部(明暗差を有する部分)、30,35:アーム部、50:壁(基準となる面)。
Claims (11)
- ピント位置を確認するためのピント位置確認チャートにおいて、
明暗差を有する基準パターン部と、
前記基準パターン部の近傍に配置された目盛と
を同一面上に備えていることを特徴とするピント位置確認チャート。 - 前記基準パターン部の明暗差を有する部分が延在する方向と前記目盛の延在する方向とはほぼ直交することを特徴とする請求項1記載のピント位置確認チャート。
- 前記基準パターン部の明暗差を有する部分は前記目盛の基準位置に一致することを特徴とする請求項1又は2記載のピント位置確認チャート。
- 前記基準パターン部と前記目盛とを有する面を複数備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のピント位置確認チャート。
- 前記面のそれぞれが有する前記目盛は、同一方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項4記載のピント位置確認チャート。
- 基準となる平面に対して前記面のそれぞれを所定角度ずつ傾けて設置したときに、前記面のそれぞれが有する前記目盛を前記基準となる平面に投影した場合の前記目盛のピッチは等しいことを特徴とする請求項4又は5記載のピント位置確認チャート。
- 前記複数の面のそれぞれは、互いに接合することによって前記面同士の角度を決めるアーム部を備えていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載のピント位置確認チャート。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載のピント位置確認チャートを前記基準となる平面に設置し、所定の距離離れた位置から前記ピント位置確認チャートを撮影することを特徴とするピント位置確認方法。
- 撮影光学系の焦点距離に応じて前記所定の距離を決めることを特徴とする請求項8記載のピント位置確認方法。
- 前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記ピント位置確認チャートの前記基準となる平面に対する設置角度を決めることを特徴とする請求項8又は9記載のピント位置確認方法。
- 前記撮影光学系の絞りを開放絞りとした状態で前記ピント位置確認チャートを撮影することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載のピント位置確認方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007306838A JP2009128330A (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | ピント位置確認チャート及びピント位置確認方法 |
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CN104516170A (zh) * | 2013-10-03 | 2015-04-15 | 群光电子股份有限公司 | 一种立体调焦法及其系统 |
-
2007
- 2007-11-28 JP JP2007306838A patent/JP2009128330A/ja not_active Withdrawn
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CN104516170A (zh) * | 2013-10-03 | 2015-04-15 | 群光电子股份有限公司 | 一种立体调焦法及其系统 |
JP2015072444A (ja) * | 2013-10-03 | 2015-04-16 | チコニー エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 立体によるピント調整方法及びそのシステム |
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