JP2009128064A - 模擬障害物装置 - Google Patents

模擬障害物装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009128064A
JP2009128064A JP2007300718A JP2007300718A JP2009128064A JP 2009128064 A JP2009128064 A JP 2009128064A JP 2007300718 A JP2007300718 A JP 2007300718A JP 2007300718 A JP2007300718 A JP 2007300718A JP 2009128064 A JP2009128064 A JP 2009128064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulated obstacle
test vehicle
vehicle
simulated
obstacle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007300718A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Shimo
弘晃 司茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp filed Critical Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority to JP2007300718A priority Critical patent/JP2009128064A/ja
Publication of JP2009128064A publication Critical patent/JP2009128064A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】試験車両が模擬障害物に衝突する直前に、この模擬障害物を速やかに退避させることができる模擬障害物装置を提供する。
【解決手段】模擬障害物装置10の牽引ユニット11は、車輪30,31を備えたフレーム構体20と、フレーム構体20に搭載された可動ポール装置21を備えている。可動ポール装置21は、水平方向に旋回可能なポール部材51と、ポール部材51に設けられた模擬障害物53と、ポール部材51を旋回させる駆動機構52を備えている。ポール部材51は、模擬障害物53を試験車両の進路上に配置する第1の位置と、模擬障害物53を試験車両の進路上から退避させる第2の位置とにわたって、駆動機構52によって旋回させることができる。試験車両に搭載された自動ブレーキシステムが作動したときに出力される旋回指示信号が制御装置22に入力されると、駆動機構52が作動することにより、ポール部材51が前記第1の位置から第2の位置に旋回する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に設けられた自動ブレーキシステムの作動試験等に使用される模擬障害物装置に関する。
車両が前方の車両等に衝突したときの被害を軽減させるための手段として、ミリ波レーダを利用した自動ブレーキシステムが提案されている。自動ブレーキシステムの一例は、ミリ波帯の電波を発射しその反射波を受信することにより前方の車両までの距離を測定するミリ波レーダと、測定された車間距離と車両間の相対速度に基いて衝突が予想されたときに、自動的にブレーキを作動させるブレーキ装置などを備えている。自動ブレーキシステムの作動試験では、試験車両の前方に電波を反射する模擬障害物を設置し、試験車両をこの模擬障害物に向かって走行させている。
自動ブレーキシステムは模擬障害物の直前(例えば衝突まで0.8秒)で作動するように構成されているため、ブレーキ装置が正常に働いたとしても、制動時間が短いゆえに試験車両が模擬障害物に衝突することを避けられない場合がある。すなわち自動ブレーキシステムの試験に用いる模擬障害物は、衝突の直前まで試験車両の前方にとどまっている必要がある。
このため試験車両を模擬障害物に衝突させることを前提とする場合には、模擬障害物を樹脂発泡体等の軟質な材料に電波を反射する部材を設けることにより、車両の損傷を防ぐことが提案されている。あるいは段ボール紙等の安価な使い捨て可能な材料に、電波を反射するアルミニウム箔を貼付けることも提案されている。
一方、模擬障害物が試験車両に衝突することを避ける手段として、試験車両の進路を横切るように張られたロープに模擬障害物を取付け、車両が模擬障害物に衝突する直前にロープを操作することにより、模擬障害物が試験車両に衝突しないようにすることが考えられた。
また下記特許文献1に記載されているように、電動ウインチによって巻取られる前部ロープと、前部ロープによって牽引されるドーリと、ドーリに接続された後部ロープとを有し、この後部ロープによって試験車両を牽引する衝突試験装置が提案されている。この従来装置では、試験車両の加速途中で電動ウインチ等に不具合が生じたときに、ドーリと試験車両を速やかに停止させることにより、試験車両とバリヤとの無駄な衝突を回避することが提案されている。
またエアバッグ等の作動を試験するために、例えば下記特許文献2に記載されているように、ガイドレールに沿って移動する滑走架台と、この滑走架台の上方に配置された車両載置用架台と、車両の姿勢を変化させることのできる姿勢制御用シリンダなどを備えた衝突試験装置が提案されている。この衝突試験装置では車両を実際に衝突させることなく、エアバッグ等の作動を試験している。
特開平9−133604号公報 特開2007−114084号公報
前記従来例のようにロープ等の操作部材に模擬障害物を取付けて作業員が手で操作する場合には、作業員の安全を確保する上で格別な配慮が必要である。また人手によって操作部材を操作する場合、操作タイミングにばらつきがあるため、繰返し行われる複数回の試験を同一条件で実施することができないという問題もある。
特許文献1に記載された衝突試験装置では、正常な衝突試験の場合に試験車両を実際にバリヤに衝突させてしまうため、自動ブレーキシステムの作動試験に用いることができたとしても、試験車両と模擬障害物との衝突を回避することができない。
特許文献2に記載された衝突試験装置では、実際に車両を衝突させることなくエアバッグの作動試験を行うことができるが、試験車両の前方に衝突の直前まで模擬障害物を配置しておくことが不可能であるため、自動ブレーキシステムの作動試験に用いることができない。
従って本発明の目的は、試験車両の前方に配置される模擬障害物を衝突直前に確実に回避させることができる模擬障害物装置を提供することにある。
本発明は、フレーム構体と、前記フレーム構体に搭載された可動ポール装置とを具備し、前記可動ポール装置は、水平方向に旋回可能なポール部材と、前記ポール部材に取付けられた模擬障害物と、前記模擬障害物を試験車両の進路上に位置させる第1の位置と前記模擬障害物を前記試験車両の進路上から退避させる第2の位置とにわたって前記ポール部材を旋回させる駆動機構と、前記駆動機構の旋回を指示する旋回指示信号を出力する送信機と、前記送信機から出力された前記旋回指示信号に基いて前記駆動機構を作動させることにより前記ポール部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって前記試験車両の進行方向に旋回させる制御装置とを具備している。
前記送信機は、前記試験車両から前記模擬障害物までの距離が所定値以下になったときに前記旋回指示信号を出力するようにしてもよい。
本発明の1つの形態では、牽引用車両に連結される走行可能な牽引ユニットを有し、該牽引ユニットは、前記フレーム構体と、前記可動ポール装置と、牽引用連結機と、車輪とを備えている。
また前記フレーム構体は、前記車輪の車軸の前側に位置する前半部分と、前記車軸の後側に位置する後半部分とを有し、前記前半部分に前記駆動機構の電源であるバッテリが配置され、前記後半部分において前記フレーム構体の一方の側部に片寄った位置に前記駆動機構が配置されている。
本発明の好ましい形態では、前記試験車両の自動ブレーキシステムが作動したときに前記制御装置に前記旋回指示信号を出力する送信機を備えている。
また、前記試験車両が前記模擬障害物に向かって通過したことを検出する通過車両検出装置と、この通過車両検出装置が前記試験車両の通過を検出したときに前記制御装置に前記旋回指示信号を出力する送信機を具備していてもよい。
また、前記試験車両が前記模擬障害物に接近したときに手動で操作されて前記旋回指示信号を前記制御装置に出力する遠隔操作装置を具備していてもよい。
前記模擬障害物の一例は、前記試験車両から発射されるミリ波帯の電波を反射する反射部材を備えている。
本発明によれば、例えば車両の自動ブレーキシステムの作動試験等において、試験車両の進路上に配置される模擬障害物を、試験車両が衝突する直前まで試験車両の前方にとどめておくことができ、衝突直前に模擬障害物を速やかに退避させることができる。このため試験車両と模擬障害物とが衝突によって損傷することを防止できる。また作業員を試験車両から離れた位置に待機させることができるため安全である。
しかも試験車両が模擬障害物に対して所定距離まで接近した時点で、自動的に模擬障害物を退避させるようにすれば、模擬障害物を退避させる際の模擬障害物から試験車両までの距離にばらつきが無くなり、複数回行われる試験を同一条件で実施することが可能である。
以下に本発明の一実施形態に係る車両試験用の模擬障害物装置について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、模擬障害物装置10の牽引ユニット11を上方から見た平面図である。図2は牽引ユニット11を側方から見た側面図である。図3は、牽引ユニット11と牽引用車両12を示している。図4に試験車両13が示されている。
牽引ユニット11は、複数のフレーム部材を溶接等によって組合わせてなるフレーム構体20と、フレーム構体20に搭載された可動ポール装置21と、可動ポール装置21の動作を制御する制御装置22と、可動ポール装置21および制御装置22の電源としてのバッテリ23と、フレーム構体20の左右両側に設けられた一対の車輪30,31と、フレーム構体20の前端に設けられた牽引用連結機32などを備えている。制御装置22は、後述する旋回指示信号を受信する受信機22aを備えている。
フレーム構体20は、車輪30,31の軸(車軸X)の前側に位置する前半部分20aと、車軸Xの後側に位置する後半部分20bとを有している。図2に示されるように、フレーム構体20の前半部分20aの低位置に設けられた床部材33に、前記バッテリ23が配置されている。フレーム構体20の後半部分20bの低位置に設けられた床部材34に、可動ポール装置21と制御装置22が配置されている。
牽引用連結機32は、牽引用車両12の後部に設けられているトレーラヒッチ等の連結部材40(図2に示す)に連結される。この牽引ユニット11は、牽引用車両12によって走行させることができる。牽引ユニット11には、ストップランプ41(図3に示す)やブレーキ装置(図示せず)などの保安設備が設けられている。
可動ポール装置21は、上下方向に延びる軸(垂直軸50)を中心として水平方向に旋回可能なポール部材51と、ポール部材51を水平方向に旋回させる駆動機構52と、ポール部材51の先端部付近に取付けられた模擬障害物53などを含んでいる。駆動機構52は制御装置22によって回転が制御される電動モータ54を含んでいる。なお、駆動機構52の駆動源として電動モータ54以外のアクチュエータが使用されてもよい。
ポール部材51は、例えばガラス繊維等によって強化された合成樹脂等の比強度の高い軽量な材料によって構成されている。ポール部材51の長さは、例えば2.5m〜3mである。模擬障害物53には、図4に示す試験車両13の前部から発射されるミリ波帯の電波Wを反射させるためのアルミニウム板等の反射部材が設けられている。
ポール部材51は、制御装置22の受信機22aが受信した旋回指示信号に基いて、図1に実線P1で示す第1の位置(突出位置)と、2点鎖線P2で示す第2の位置(退避位置)とにわたって、垂直軸50を中心に旋回させることができるようになっている。ポール部材51が前記第1の位置にあるとき、模擬障害物53が試験車両13の前方の進路上に位置することになる。ポール部材51が前記第2の位置にあるとき、模擬障害物53は試験車両13の進路上からフレーム構体20の内側領域に退避するようになっている。
このポール部材51は、前記第2の位置を越えて1点鎖線P3で示す第3の位置(緩衝位置)まで低速で旋回し、第3の位置で停止することができるようになっている。第1の位置か第2の位置までの旋回角度θ1(図1に示す)の一例は約90度である。第2の位置から第3の位置までの旋回角度θ2の一例は約30度である。
駆動機構52の電動モータ54は、例えばインバータ制御等によって回転数を変化させることにより、ポール部材51の旋回速度を変化させることができる。例えば、制御装置22の受信機22aが旋回指示信号を受信したときに、ポール部材51が第1の位置から第2の位置まで0.5秒程度の短時間で水平方向に高速旋回することにより、ポール部材51が速やかに退避できるようになっている。
ポール部材51が第2の位置を越えて第3の位置まで旋回する際には、ポール部材51の旋回速度が次第に低下するように、電動モータ54の電流制御がなされる。こうすることにより、ポール部材51が停止する際の衝撃を緩和させることができる。一方、ポール部材51を第3の位置から第2の位置を経て第1の位置に旋回させるときには、ポール部材51が比較的遅い一定速度で旋回するように、電動モータ54が逆回転する。
前記したようにフレーム構体20は、車軸Xを中心として前側に位置する前半部分20aと、後側に位置する後半部分20bとを有し、この後半部分20bにおいてフレーム構体20の一方の側部に片寄った位置に、駆動機構52が配置されている。このためポール部材51が第1の位置まで旋回した状態において、ポール部材51をフレーム構体20の側方に大きく突出させることができる。よって、この牽引ユニット11の側方を通過する試験車両13の幅方向の中心線の延長上に、模擬障害物53を安全に位置させることができる。
フレーム構体20の前半部分20aにバッテリ23が配置されている。フレーム構体20の後半部分20bに駆動機構52が配置されている。すなわち重量の大きいバッテリ23と駆動機構52とが、車軸Xを境として前半部分20aと後半部分20bとに分けて配置されている。
しかもバッテリ23と駆動機構52とが、それぞれ、車軸Xよりも低い位置に設けられた床部材33,34に載置されている。このためこの牽引ユニット11は、前後方向の重量バランスが良好でかつ重心が低い。このため、左右一対の車輪30,31によって支持される牽引ユニット11を牽引用車両12によって安定して走行させることができる。
車両の自動ブレーキシステムに使用されるミリ波レーダ装置は、一般に車両のフロントバンパ付近に設けられている。このため模擬障害物53は、路面から例えば70〜80cmの高さに配置されることが望まれる。本実施形態の牽引ユニット11の可動ポール装置21は、フレーム構体20の低位置に設けられた床部材33,34に搭載されているため、ポール部材51に設ける模擬障害物53を路面から例えば70〜80cmの低い位置に配置することができ、ミリ波レーダ装置の感度を高めることができる。
試験車両13は自動ブレーキシステム60を備えている。自動ブレーキシステム60は、試験車両13の前方にミリ波帯の電波Wを発射するとともに反射波を検出することによって前方の障害物(例えば前方を走行している車両)までの距離を測定するレーダ装置61と、レーダ装置61によって検出された障害物までの距離と相対距離とに基いて衝突までの時間を演算するコンピュータプログラムを備えた演算手段と、衝突までの時間が所定値(例えば0.8秒)以下になったときに作動するブレーキ装置62と、このブレーキ装置62を作動させる信号に基いて、予め定められた旋回指示信号S1を制御装置22の受信機22aに出力する送信機63などを有している。
さらに本実施形態の模擬障害物装置10は、図4に示すように、試験車両13が走行する地上側に設置される通過車両検出装置70を備えている。通過車両検出装置70の一例は、光電管を用いた投光器71と、この投光器71と対向して配置された反射体72とを有し、投光器71と反射体72との間を試験車両13が通過したことを検出するようになっている。この通過車両検出装置70には、試験車両13の通過が検出されたときに旋回指示信号S2を制御装置22の受信機22aに出力する送信機73が設けられている。
さらに本実施形態の模擬障害物装置10は、作業員が手動で操作する遠隔操作装置80を含んでいる。遠隔操作装置80は、作業員が必要に応じて操作するスイッチ81を有し、例えば試験車両13が模擬障害物53に衝突しそうになったときに、スイッチ81を操作することにより、旋回指示信号S3を制御装置22の受信機22aに出力することができるようになっている。
以下に、前記構成の模擬障害物装置10の作用について説明する。
図3と図4に示すように、牽引ユニット11に搭載された可動ポール装置21の駆動機構52を作動させることにより、ポール部材51を第1の位置に旋回させる。これにより模擬障害物53を試験車両13の前方の進路上に位置させることができる。
図3に示すように牽引ユニット11を牽引用車両12に連結すれば、牽引用車両12によって牽引ユニット11を走行させることができる。ポール部材51を第1の位置に旋回させた状態で、牽引用車両12によって牽引ユニット11を走行させるとともに、試験車両13を模擬障害物53に向けて接近させることにより、移動する模擬障害物53に対する試験車両13の自動ブレーキシステム60の試験を行うことができる。
走行する試験車両13から模擬障害物53までの距離が、試験車両13に装備されたレーダ装置61によって計測される。試験車両13から模擬障害物53までの距離D1と、試験車両13と模擬障害物53との相対速度に基いて、試験車両13が模擬障害物53に衝突するまでの予想時間が常時演算されている。衝突までの予想時間が所定値以下(例えば0.8秒以下)となったときに、自動ブレーキシステム60を作動させる信号がCAN(Control Area Network)を通じてブレーキ装置62に出力され、ブレーキ装置62が作動することにより、試験車両13にブレーキがかかる。
路面状況や走行条件にもよるが、一般に0.8秒程度の制動時間では、試験車両13が模擬障害物53に衝突する可能性がある。そこで、試験車両13の自動ブレーキシステム60が作動する際の信号に基いて、旋回指示信号S1を制御装置22の受信機22aに出力することにより、駆動機構52を作動させ、ポール部材51を第1の位置から第2の位置に向かって図4中の矢印A方向に旋回させる。この旋回に要する時間は0.5秒程度であるため、試験車両13が模擬障害物53に衝突することを回避することができる。
自動ブレーキシステム60が作動するか否かを確認する際に、牽引ユニット11を停止させた状態で、通過車両検出装置70を使用してもよい。例えば図4において、模擬障害物53から試験車両13までの距離がD1となったときに、自動ブレーキシステム60を作動させるとする。この場合、通過車両検出装置70から模擬障害物53までの距離D2を、自動ブレーキシステム60が作動すべき距離D1よりも短くしてある。
試験車両13が速度Sで模擬障害物53に近付いているとき、自動ブレーキシステム60が正常であれば、試験車両13から模擬障害物53までの距離がD1となった瞬間に、ブレーキ装置62が作動することにより、試験車両13にブレーキがかかるとともに、旋回指示信号S1が出力される。しかし自動ブレーキシステム60が正常に作動しない場合には、ブレーキがかからず、しかも試験車両13から旋回指示信号S1が出力されないため、ポール部材51が第2の位置(退避位置)に旋回せずに試験車両13が模擬障害物53に衝突する可能性がある。
そこで本実施形態では、走行する試験車両13が自動ブレーキシステム60を作動させるべき距離D1を越え、通過車両検出装置70を横切った瞬間に、旋回指示信号S2を制御装置22の受信機22aに出力するようにしている。この旋回指示信号S2に基いて駆動機構52が作動し、ポール部材51が第1の位置から第2の位置(退避位置)に旋回する。このため自動ブレーキシステム60が正常に作動しない場合でも、試験車両13が模擬障害物53に衝突することを回避できる。
作業員は、遠隔操作装置80を用いたマニュアル操作によって、旋回指示信号S3を出力することもできる。例えば試験車両13の挙動を作業員が目視し、試験車両13が模擬障害物53に衝突することが予想された場合に、遠隔操作装置80のスイッチ81を操作することにより、旋回指示信号S3を制御装置22の受信機22aに送信する。この旋回指示信号S3に基いて駆動機構52が作動し、ポール部材51が第1の位置から第2の位置(退避位置)まで旋回することにより、試験車両13が模擬障害物53に衝突することを回避できる。
本実施形態によれば、試験車両13の自動ブレーキシステム60の作動試験において、試験車両13の進路上に配置される模擬障害物53を、試験車両13が衝突する直前まで試験車両13の前方にとどめておくことができ、衝突直前にポール部材51を試験車両13の進行方向に高速で旋回させて模擬障害物53を速やかに退避させることができる。このため試験車両13と模擬障害物53とが衝突によって損傷することを防止できる。また作業員を試験車両13から離れた位置に待機させることができるため安全である。
しかも試験車両13が模擬障害物53に対して所定の距離D1またはD2まで接近した時点で自動的に模擬障害物53を退避させることができるため、模擬障害物53が退避する際の模擬障害物53から試験車両13までの距離にばらつきが無くなり、繰返し行われる複数回の試験を同一条件で実施することができる。
なお本発明を実施するに当たって、フレーム構体や可動ポール装置、ポール部材、駆動機構、模擬障害物、旋回指示信号を出力する送信機などの発明の構成要素の構成および配置等の具体的態様を、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施できることは言うまでもない。また前記実施形態では、車輪によって走行可能な牽引ユニットを備えた模擬障害物装置について説明したが、本発明の模擬障害物装置は、地上等に置かれた状態で使用される定置式の模擬障害物装置であってもよい。
本発明の一実施形態に係る模擬障害物装置の牽引ユニットの平面図。 図1に示された牽引ユニットの側面図。 図1に示された牽引ユニットと牽引用車両を後方から見た斜視図。 図1に示された牽引ユニットを備えた模擬障害物装置と試験車両を模式的に示す平面図。
符号の説明
10…模擬障害物装置
11…牽引ユニット
12…牽引用車両
13…試験車両
20…フレーム構体
21…可動ポール装置
22…制御装置
23…バッテリ
30,31…車輪
32…牽引用連結機
51…ポール部材
52…駆動機構
53…模擬障害物
70…通過車両検出装置
80…遠隔操作装置
S1,S2,S3…旋回指示信号

Claims (8)

  1. フレーム構体と、
    前記フレーム構体に搭載された可動ポール装置とを具備し、
    前記可動ポール装置は、
    水平方向に旋回可能なポール部材と、
    前記ポール部材に取付けられた模擬障害物と、
    前記模擬障害物を試験車両の進路上に位置させる第1の位置と前記模擬障害物を前記試験車両の進路上から退避させる第2の位置とにわたって前記ポール部材を旋回させる駆動機構と、
    前記駆動機構の旋回を指示する旋回指示信号を出力する送信機と、
    前記送信機から出力された前記旋回指示信号に基いて前記駆動機構を作動させることにより前記ポール部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって前記試験車両の進行方向に旋回させる制御装置と、
    を具備したことを特徴とする模擬障害物装置。
  2. 前記送信機は、前記試験車両から前記模擬障害物までの距離が所定値以下になったときに前記旋回指示信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の模擬障害物装置。
  3. 牽引用車両に連結される走行可能な牽引ユニットを有し、該牽引ユニットは、前記フレーム構体と、前記可動ポール装置と、牽引用連結機と、車輪とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の模擬障害物装置。
  4. 前記フレーム構体は、前記車輪の車軸の前側に位置する前半部分と、前記車軸の後側に位置する後半部分とを有し、前記前半部分に前記駆動機構の電源であるバッテリが配置され、前記後半部分において前記フレーム構体の一方の側部に片寄った位置に前記駆動機構が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の模擬障害物装置。
  5. 前記試験車両の自動ブレーキシステムが作動したときに前記制御装置に前記旋回指示信号を出力する送信機を備えていることを特徴とする請求項1に記載の模擬障害物装置。
  6. 前記試験車両が通過したことを検出する通過車両検出装置と、この通過車両検出装置が前記試験車両の通過を検出したときに前記制御装置に前記旋回指示信号を出力する送信機を具備したことを特徴とする請求項5に記載の模擬障害物装置。
  7. 前記試験車両が前記模擬障害物に接近したときに手動で操作されて前記旋回指示信号を前記制御装置に出力する遠隔操作装置を具備したことを特徴とする請求項6に記載の模擬障害物装置。
  8. 前記模擬障害物に、前記試験車両から発射されるミリ波帯の電波を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の模擬障害物装置。
JP2007300718A 2007-11-20 2007-11-20 模擬障害物装置 Withdrawn JP2009128064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300718A JP2009128064A (ja) 2007-11-20 2007-11-20 模擬障害物装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300718A JP2009128064A (ja) 2007-11-20 2007-11-20 模擬障害物装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009128064A true JP2009128064A (ja) 2009-06-11

Family

ID=40819163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007300718A Withdrawn JP2009128064A (ja) 2007-11-20 2007-11-20 模擬障害物装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009128064A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2941299A1 (fr) * 2009-01-16 2010-07-23 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede et dispositif de test de fonctionnement d'une fonction d'adaptation dynamique d'un vehicule automobile
DE102011051704A1 (de) * 2011-05-11 2012-11-15 Adac E.V. Testvorrichtung mit einer Aufnahmevorrichtung für eine Fahrzeugattrape
JP2014510911A (ja) * 2011-02-26 2014-05-01 コンティネンタル・セーフティ・エンジニアリング・インターナショナル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング テスト装置並びに方法
DE102013010141B3 (de) * 2013-06-15 2014-07-24 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Verfahren und Vorrichtung zum Test von Fahrerassistenzsystemen
KR20150065673A (ko) * 2012-10-15 2015-06-15 콘티넨탈 세이프티 엔지니어링 인터내셔널 게엠베하 운전자 지원 시스템의 기능을 테스트하는 주행 시험 및 그에 따른 시험 장비를 위해 목표 대상과 견인 차량을 연결하는 연결 장치
CN107764567A (zh) * 2017-11-16 2018-03-06 交通运输部公路科学研究所 一种汽车自动紧急制动系统测试装置与方法
CN107796634A (zh) * 2017-10-19 2018-03-13 中国汽车技术研究中心 一种汽车自主紧急制动系统测试目标台车
CN110686906A (zh) * 2019-10-09 2020-01-14 清华大学 车辆自动驾驶测试方法及装置
CN113820145A (zh) * 2021-11-24 2021-12-21 北京智能车联产业创新中心有限公司 自动驾驶汽车的道路闯入安全性检测系统及其检测方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2941299A1 (fr) * 2009-01-16 2010-07-23 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede et dispositif de test de fonctionnement d'une fonction d'adaptation dynamique d'un vehicule automobile
JP2014510911A (ja) * 2011-02-26 2014-05-01 コンティネンタル・セーフティ・エンジニアリング・インターナショナル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング テスト装置並びに方法
DE102011051704A1 (de) * 2011-05-11 2012-11-15 Adac E.V. Testvorrichtung mit einer Aufnahmevorrichtung für eine Fahrzeugattrape
DE102011051704B4 (de) * 2011-05-11 2016-08-04 Adac E.V. Testvorrichtung mit einer Aufnahmevorrichtung für eine Fahrzeugattrape
KR20150065673A (ko) * 2012-10-15 2015-06-15 콘티넨탈 세이프티 엔지니어링 인터내셔널 게엠베하 운전자 지원 시스템의 기능을 테스트하는 주행 시험 및 그에 따른 시험 장비를 위해 목표 대상과 견인 차량을 연결하는 연결 장치
JP2015536444A (ja) * 2012-10-15 2015-12-21 コンティネンタル・セーフティ・エンジニアリング・インターナショナル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ドライバー・アシスタント・システムの機能テストをするためにターゲット・オブジェクトを牽引用車両と接続するための接続装置、並びに、対応するテストレイアウト
KR102023800B1 (ko) 2012-10-15 2019-09-20 콘티넨탈 세이프티 엔지니어링 인터내셔널 게엠베하 운전자 지원 시스템의 기능을 테스트하는 주행 시험 및 그에 따른 시험 장비를 위해 목표 대상과 견인 차량을 연결하는 연결 장치
DE102013010141B3 (de) * 2013-06-15 2014-07-24 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Verfahren und Vorrichtung zum Test von Fahrerassistenzsystemen
CN107796634A (zh) * 2017-10-19 2018-03-13 中国汽车技术研究中心 一种汽车自主紧急制动系统测试目标台车
CN107764567A (zh) * 2017-11-16 2018-03-06 交通运输部公路科学研究所 一种汽车自动紧急制动系统测试装置与方法
CN110686906A (zh) * 2019-10-09 2020-01-14 清华大学 车辆自动驾驶测试方法及装置
CN113820145A (zh) * 2021-11-24 2021-12-21 北京智能车联产业创新中心有限公司 自动驾驶汽车的道路闯入安全性检测系统及其检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009128064A (ja) 模擬障害物装置
CA2758371C (en) Method and control system for a fifth wheel coupling sliding device having detection of the bent position of towing vehicles and trailers
CA2255111C (en) Aerial work platform with pothole and/or obstacle detection and avoidance system
WO2015125523A1 (ja) 作業機械の障害物検知装置
CN104828004A (zh) 车辆的控制方法、系统及车辆
JP3219005U (ja) 建設車両
JP2011060113A (ja) 車両の衝突回避支援装置
KR20130078382A (ko) 레이저센서와 초음파센서를 기반으로 하는 차량용 충돌방지장치 및 방법
US20040073366A1 (en) Safety vehicle and system for avoiding train collisions and derailments
KR101324746B1 (ko) 끼어들기 차량을 고려한 차량용 충돌방지방법 및 장치
KR101469133B1 (ko) 충돌 예방 시스템 테스트용 더미 시스템
KR101286466B1 (ko) 적응형 순항 제어장치 및 그 제어방법
JPH069012B2 (ja) 自動運搬システム用被駆動車両
KR101934076B1 (ko) 차량충돌시험장치
KR101285350B1 (ko) 어댑티브 타입 레이저센서를 구비한 차량용 충돌방지장치 및 이를 이용한 충돌방지방법
KR101328018B1 (ko) 저속 근거리에서의 차량용 충돌방지방법 및 장치
JP5451325B2 (ja) バッテリーロコの前方監視方法
CN206945300U (zh) 一种aebs试验用牵引机构
JP2011000936A (ja) 衝突安全装置
KR101039830B1 (ko) 리어 범퍼를 이용한 공기 저항 보조 제동 장치
CN210774712U (zh) 在目标车辆主动安全子系统性能验证过程中使用的智能测试系统
JP2018147310A (ja) 無人搬送車
JP3225092B2 (ja) 自走機械
JP2007153198A (ja) 車両の障害物検知装置
JP2931424B2 (ja) 無線操縦作業車の障害物検知自動停止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110201