JP2009127954A - プレート式熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率を向上したプレート式熱交換器を提供する。
【解決手段】EGRクーラー8は、側壁プレート10と9枚の伝熱プレート11〜19とが積層されて構成されている。側壁プレート10と伝熱プレート11との間には、液相室21aと液相室21aの上に設けられた気相室21bとを有すると共に冷媒である水が収容された冷媒収容部21が画定されている。液相室21aと気相室21bとは、気体冷媒流路45及び液体冷媒流路46を介して連通されている。伝熱プレート11と伝熱プレート12との間には、液相室21aに隣接する高温媒体室22aと気相室21bに隣接する低温媒体室22bとを有する流通部22が画定されている。流通部22において、高温媒体室22aと低温媒体室22bとは、分割部51によって分離されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、プレート式熱交換器に関する。
通常よく使用される強制対流による熱交換器は、冷媒の相変化を伴う熱交換器、例えば沸騰冷却式熱交換器等に比べて、熱交換の限界性能が劣る。これに対し、冷媒の相変化を伴う熱交換器の1つであるヒートパイプは、高い熱輸送力を示すが、伝熱面積を大きくすることが難しい。
特許文献1には、ヒートパイプを使用した熱交換器が開示されている。この熱交換器の構成を図10に示す。熱交換器100は、内部が管板101によって2つの室102及び103に分割される構成を有している。熱交換器100の内部には、一端が室102側に存在すると共に管板101を貫通して他端が室103側に存在するように複数のヒートパイプ104が設けられている。ヒートパイプ104の内部には、揮発性液体が密封されている。
流入口105から室102へ流入した高温流体は、邪魔板107によって、破線Aで示されるようなジグザグ状に室102内を流通し、流出口106から流出する。一方、流入口108から室103へ流入した低温流体は、邪魔板110によって、破線Bで示されるようなジグザク状に室103内を流通し、流出口109から流出する。ヒートパイプ104内の揮発性液体は、室102側で高温流体と熱交換することにより暖められてガスとなり、室103側(矢印Cの方向)へ移動する。室103側へ移動したガスは、低温流体と熱交換することにより冷却されて揮発性液体に戻り、室102側(矢印Dの方向)へ移動する。ヒートパイプ104内の揮発性液体とこのような熱交換を行うことにより、室102を流通する高温液体は冷却され、室103を流通する低温液体は昇温される。
特開昭55−38492号公報
しかしながら、ヒートパイプ104内において、矢印C方向のガスの流れに邪魔をされて、室103側で凝縮された揮発性液体が室102側へ戻りにくくなるため、揮発性液体がヒートパイプ104内で室103側に偏ってしまい、熱交換性能が低下してしまうといった問題点があった。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、熱交換効率を向上したプレート式熱交換器を提供することを目的とする。
この発明に係るプレート式熱交換器は、液相室と気相室とに分割され、冷媒を収容する冷媒収容部と、前記気相室に隣接する低温媒体室及び前記液相室に隣接する高温媒体室とを備え、前記冷媒収容部と前記低温媒体部及び前記高温媒体部とが積層され、前記液相室と前記気相室とは、気体冷媒流路及び液体冷媒流路によって連通されており、使用時には、前記気相室が前記液相室より上方に位置するように配置される。冷媒収容部において、気体冷媒が液相室から気相室に移動する流路と、液体冷媒が気相室から液相室に移動する流路とが異なるので、液相室と気相室との間の冷媒の循環がスムーズになる。
前記気体冷媒流路の開口面積は、前記液体冷媒流路の開口面積よりも大きくてもよい。
前記液相室の両側に配置される高温媒体室同士が連通されていてもよい。
前記液相室の両側に配置される高温媒体室は、該高温媒体室の上部または下部において、1つの高温媒体連通路によって連通されており、前記プレート式熱交換器を側方から見たときに、隣り合う高温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられていてもよい。
前記気相室の両側に配置される低温媒体室が連通されていてもよい。
前記気相室の両側に配置される2つの低温媒体室は、該低温媒体室の上部または下部において、1つの低温媒体連通路によって連通されており、前記プレート式熱交換器を側方から見たときに、隣り合う低温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられていてもよい。
前記高温媒体室及び前記低温媒体室の両側に配置される冷媒収容部同士が連通されていてもよい。
前記プレート式熱交換器の外部から、前記高温媒体室の1つに高温媒体が流入する高温媒体流入部と、前記高温媒体室の1つから、前記プレート式熱交換器の外部へ高温媒体が流出する高温媒体流出部と、前記プレート式熱交換器の外部から、前記低温媒体室の1つに低温媒体が流入する低温媒体流入部と、前記低温媒体室の1つから、前記プレート式熱交換器の外部へ低温媒体が流出する低温媒体流出部とをそれぞれ少なくとも1ずつ備え、これらのうちの少なくとも1つは、前記冷媒収容部と前記高温媒体室及び前記低温媒体室とが積層される方向に対して垂直に、前記高温媒体室または前記低温媒体室に接続されていてもよい。
前記冷媒収容部には、前記液相室と前記気相室とを分割する分割部が設けられ、該分割部は、前記液相室と前記気相室とを部分的に連通する少なくとも2つの連通部を有し、前記気体冷媒流路は、前記少なくとも2つの連通部のうちの一部と連通するように前記分割部から上方に延びるように設けられた仕切板から構成され、前記液体冷媒流路は、前記少なくとも2つの連通部のうちの他の連通部と連通するように前記分割部から下方に延びるように設けられた仕切板から構成されてもよい。
前記液相室内の液体冷媒は、前記高温媒体室内の高温媒体と熱交換して気体冷媒となって前記気体冷媒流路を介して前記気相室に流入し、該気相室内の気体冷媒は、前記低温媒体室内の低温媒体と熱交換して液体冷媒となって前記液体冷媒流路を介して前記液相室に流入してもよい。
この発明によれば、液相室内の液体冷媒は、高温媒体室内の高温媒体と熱交換して気体冷媒となって気体冷媒流路を介して気相室に流入し、気相室内の気体冷媒は、低温媒体室内の低温媒体と熱交換して液体冷媒となって液体冷媒流路を介して液相室に流入することにより、気体冷媒が液相室から気相室に移動する流路と、液体冷媒が気相室から液相室に移動する流路とが異なるので、液相室と気相室との間の冷媒の循環がスムーズとなり、熱交換効率を向上することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
この実施の形態1に係るプレート式熱交換器を備えたディーゼルエンジンの構成模式図を図1に示す。ディーゼルエンジン1のシリンダブロック2には、4つの気筒内に燃焼室2a,2b,2c,2dが設けられ、これらに連通するように吸気マニフォルド3及び排気マニフォルド4が設けられている。吸気マニフォルド3には、空気が流通する吸気管5が接続され、排気マニフォルド4には、燃焼室2a,2b,2c,2dで発生した排ガスが流通する排気管6が接続されている。また、一端が排気マニフォルド4に接続されると共に他端が吸気管5に接続されたEGR通路7が設けられ、EGR通路7には、プレート式熱交換器であるEGRクーラー8と、EGRバルブ9とが設けられている。
図2に、EGRクーラー8の側方断面図を示す。EGRクーラー8は、側壁プレート10と9枚の伝熱プレート11〜19とが積層されて構成されている。側壁プレート10と伝熱プレート11との間には、液相室21aと液相室21aの上に設けられた気相室21bとを有する冷媒収容部21が画定されている。液相室21aと気相室21bとは、後述する構成により連通されている。伝熱プレート11と伝熱プレート12との間には、伝熱プレート11を介して液相室21aに隣接する高温媒体室22aと、伝熱プレート11を介して気相室21bに隣接する低温媒体室22bとを有する流通部22が画定されている。流通部22は、分割部51によって、高温媒体室22aと低温媒体室22bとに分割されている。
伝熱プレート12及び13間と、伝熱プレート14及び15間と、伝熱プレート16及び17間と、伝熱プレート18及び19間とにも同様に、冷媒収容部23,25,27,29がそれぞれ画定されている。また、伝熱プレート13及び14間と、伝熱プレート15及び16間と、伝熱プレート17及び18間とにも同様に、流通部24,26,28がそれぞれ画定されている。尚、冷媒収容部21,23,25,27,29のそれぞれには、冷媒として水が収容されている。
側壁プレート10には、液相室21aを貫通して高温媒体室22aに連通する高温媒体流入部31bが、側壁プレート10に対して垂直に設けられている。高温媒体流入部31bは、高温媒体室22aの下部において高温媒体室22aに連通されている。
液相室23aの両側に伝熱プレート12及び13を介して隣接する高温媒体室22a及び24a間を連通すると共に液相室23aを貫通するように、2つの高温媒体連通路32a及び32bが設けられている。高温媒体連通路32aは、高温媒体室22a及び24aの上部において高温媒体室22a及び24a間を連通し、高温媒体連通路32bは、高温媒体室22a及び24aの下部において高温媒体室22a及び24a間を連通している。同様にして、高温媒体室24a及び26a間を連通すると共に液相室25aを貫通するように、2つの高温媒体連通路33a及び33bが設けられ、高温媒体室26a及び28a間を連通すると共に液相室27aを貫通するように、2つの高温媒体連通路34a及び34bが設けられている。
伝熱プレート19には、液相室29aを貫通して高温媒体室28aに連通する高温媒体流出部35aが、伝熱プレート19に対して垂直に設けられている。高温媒体流出部35aは、高温媒体室28aの上部において高温媒体室28aに連通されている。
また、側壁プレート10には、気相室21bを貫通して低温媒体室22bに連通する低温媒体流出部31cが、側壁プレート10に対して垂直に設けられている。低温媒体流出部31cは、低温媒体室22bの上部において低温媒体室22bに連通されている。
気相室23bの両側に伝熱プレート12及び13を介して隣接する低温媒体室22b及び24b間を連通すると共に気相室23bを貫通するように、2つの低温媒体連通路32c及び32dが設けられている。低温媒体連通路32cは、低温媒体室22b及び24bの上部において低温媒体室22b及び24b間を連通し、低温媒体連通路32dは、低温媒体室22b及び24bの下部において低温媒体室22b及び24b間を連通している。同様にして、低温媒体室24b及び26b間を連通すると共に気相室25bを貫通するように、2つの低温媒体連通路33c及び33dが設けられ、低温媒体室26b及び28b間を連通すると共に気相室27bを貫通するように、2つの低温媒体連通路34c及び34dが設けられている。
伝熱プレート19には、気相室29bを貫通して低温媒体室28bに連通する低温媒体流入部35dが、伝熱プレート19に対して垂直に設けられている。低温媒体流入部35dは、低温媒体室28bの下部において低温媒体室28bに連通されている。
図3に、伝熱プレート11及び12の平面図を示す。尚、図3において、紙面上方向を単に上方と呼び、紙面下方向を単に下方と呼ぶことにする。伝熱プレート11は、板状のプレート部11aと、プレート部11aの周縁にプレート部11aに対して垂直に延びるように設けられた周縁部11bとを有している。周縁部11bは、上下方向に平行に延びる2つの縦方向周縁部11b1と、水平方向に平行に延びる2つの横方向周縁部11b2とから構成されている。周縁部11bで囲まれた領域には、高温媒体流入部31bと、低温媒体流出部31cとが設けられている。周縁部11bで囲まれた領域の中央付近には、周縁部11bで囲まれた領域を上下方向に下方領域38a及び上方領域38bに分割する分割部39が設けられている。下方領域38a及び上方領域38bはそれぞれ、側壁プレート10(図2参照)と伝熱プレート11とが積層されたときに画定される液相室21a及び気相室21b(図2参照)に相当する。分割部39には、2つの縦方向周縁部11b1との間のそれぞれに、下方領域38a及び上方領域38b間を部分的に連通する連通部である隙間41及び42が形成されている。尚、隙間41は隙間42よりも幅が大きくなっている。分割部39から上方に向かって延びるように、仕切板43が設けられている。ただし、仕切板43は、横方向周縁部11b2には達していない。仕切板43は、隙間41が形成されている側の縦方向周縁部11b1との間隔が隙間41の幅と同じになるようにして、縦方向周縁部11b1に平行に上方に向かって延びている。また、分割部39から下方に向かって延びるように、仕切板44が設けられている。ただし、仕切板44は、横方向周縁部11b2には達していない。仕切板44は、隙間42が形成されている側の縦方向周縁部11b1との間隔が隙間42の幅と同じになるようにして、縦方向周縁部11b1に平行に下方に向かって延びている。
プレート部11aに対して垂直方向(紙面に対して垂直方向)の仕切板43及び44の高さと分割部39の高さとは、周縁部11bの高さと同じである。これにより、側壁プレート10(図2参照)と伝熱プレート11との間で、仕切板43と、縦方向周縁部11b1とによって、気体冷媒流路45が画定される。また、仕切板44と、縦方向周縁部11b1とによって、液体冷媒流路46が画定される。側壁プレート10と伝熱プレート11との間に画定される冷媒収容部21(図2参照)において、液相室21aと気相室21bとは、気体冷媒流路45及び液体冷媒流路46を介して連通される。尚、隙間41の幅が隙間42の幅よりも大きいため、気体冷媒流路45の開口面積は、液体冷媒流路46の開口面積よりも大きくなっている。
下方領域38a及び上方領域38bのそれぞれには、上下方向に細長く延びる複数のフィン47が、互いに平行になるように設けられている。プレート部11aに対して垂直方向のフィン47の高さは、周縁部11bの高さよりも低くなっている。
伝熱プレート13,15,17,19も、伝熱プレート11とほぼ同じ構造を有している。ただし、伝熱プレート13,15,17において、高温媒体流入部31bに相当する部分は、高温媒体連通路32b,33b,34bであり、低温媒体流出部31cに相当する部分は、低温媒体連通路32c,33c,34cであり、分割部39には、高温媒体連通路32a,33a,34a及び低温媒体連通路32d,33d,34dが設けられている。また、伝熱プレート19において、下部領域38aの下部に設けられた高温媒体流入部31bの代わりに、下部領域38aの上部に高温媒体流出部35aが設けられ、上部領域38bの上部に設けられた低温媒体流出部31cの代わりに、上部領域38bの下部に低温媒体流入部35dが設けられている(図2参照)。
伝熱プレート12は、板状のプレート部12aと、プレート部12aの周縁にプレート部12aに対して垂直に延びるように設けられた周縁部12bとを有している。周縁部12bで囲まれた領域を上下方向に下部領域52a及び上部領域52bに分割する分割部51が設けられている。プレート部12aに対して垂直方向の分割部51の高さは、周縁部12bの高さと同じである。これにより、伝熱プレート11と伝熱プレート12との間に画定される流通部22(図2参照)において、下部領域52aが高温媒体室22a(図2参照)に相当すると共に上部領域52bが低温媒体室22b(図2参照)に相当するように、高温媒体室22aと低温媒体室22bとが画定される。下部領域52aには、高温媒体連通路32a及び32b(図2参照)にそれぞれ接続される穴53a及び53bが設けられ、上部領域52bには、低温媒体連通路32c及び32d(図2参照)にそれぞれ接続される穴53c及び53dが設けられている。また、下部領域52a及び上部領域52bのそれぞれには、上下方向に細長く延びる複数のフィン57が、互いに平行になるように設けられている。プレート部12aに対するフィン57の高さは、周縁部12bの高さよりも低くなっている。伝熱プレート14,16,18も、伝熱プレート12と同じ構造を有している。
次に、実施の形態1に係るプレート式熱交換器を備えたディーゼルエンジンの動作を、図1に基づいて説明する。
ディーゼルエンジン1が始動すると、吸気管5内を流通する空気は、吸気マニフォルド3を介して各燃焼室2a〜2dに吸入される。各燃焼室2a〜2dに吸入された空気は、図示しないピストンによって圧縮された後、図示しないインジェクションノズルから各燃焼室2a〜2dに燃料が噴射されて燃焼し、排ガスとなって各燃焼室2a〜2dから排気マニフォルド4に排出される。排気マニフォルド4内の排ガスの一部は、EGR通路7内を流通する。EGR通路7内を流通する排ガスの流量は、EGRバルブ9によって制御される。EGR通路7内を流通する排ガスは、EGRクーラー8によって冷却された後、EGRガスとして吸気管5に戻されて空気と合流し、各燃焼室2a〜2dに吸入される。排気マニフォルド4内の残りの排ガスは、排気管6内を流通して大気中へ排出される。
次に、EGRクーラー8における排ガスの冷却動作を、図2及び3に基づいて説明する。
高温媒体であるEGRガスは、EGR通路7(図1参照)内を流通し、高温媒体流入部31bを介してEGRクーラー8内に流入する。高温媒体流入部31bを流通するEGRガスは、高温媒体室22a内に流入し、伝熱プレート11及び12を介して高温媒体室22aに隣接する液相室21a及び23a内の水と熱交換することにより冷却される。この際、伝熱プレート11及び12にはそれぞれフィン47及び57が設けられていることにより、伝熱面積が増加するので、水とEGRガスとの熱交換効率が向上する。続いて、高温媒体室22a内のEGRガスは、高温媒体連通路32a及び32bを介して高温媒体室24aに流入し、同様にして、液相室23a及び25a内の水と熱交換することにより冷却される。さらに同様にして、EGRガスは、高温媒体室26a及び28aにおいて順次冷却され、最終的に高温媒体流出部35aを介してEGR通路7へ排出される。
液相室21aにおいて、高温媒体室22a内のEGRガスと熱交換した水は、蒸発して水蒸気となる。水蒸気は液相室21a内を上昇するが、液相室21a内における気体冷媒流路45への入口(隙間41の下端部に相当)が液体冷媒流路46への入口(仕切板44の下端部に相当)よりも高い位置であることから、水蒸気は主に、気体冷媒流路45に流入して上昇し、気相室21b内に流入する。また、気体冷媒流路45の開口面積が液体冷媒流路46の開口面積よりも大きいことから、水蒸気は気体冷媒流路45に流入しやすくなるので、水蒸気は主に、気体冷媒流路45に流入して上昇する。冷媒収容部23,25,27,29においても、冷媒収容部21と同様の動作で、液相室23a,25a,27a,29a内の水が蒸発して水蒸気となり、水蒸気が気相室23b,25b,27b,29b内に流入する。
一方、低温媒体である冷却水が、低温媒体流入部35dを介してEGRクーラー8内に流入する。低温媒体流入部35dを流通する冷却水は、低温媒体室28bに流入し、伝熱プレート17及び18を介して低温媒体室28bに隣接する気相室27b及び29b内の水蒸気と熱交換することにより昇温される。これにより、気相室27b及び29b内の水蒸気は冷却されて液体の水となり、気相室27b及び29b内を下方に移動する。続いて、低温媒体室28b内の冷却水は、低温媒体連通路34c及び34dを介して低温媒体室26bに流入し、同様にして、気相室25b及び27b内の水蒸気と熱交換することにより昇温される。さらに同様にして、冷却水は、低温媒体室24b及び22bにおいて順次昇温され、最終的に低温媒体流出部31cを介してEGRクーラー8から流出し、図示しないラジエータに戻る。気相室21b,23b,25b内の水蒸気は、気相室27b及び29b内の水蒸気と同様に、冷却水との熱交換によって冷却されて液体の水となり、気相室21b,23b,25b内をそれぞれ下方に移動する。
気相室21bにおいて、液体となった水は主に、液体冷媒流路46を介して液相室21aに戻る。これは、液相室21a内の水蒸気が主に気体冷媒流路45を介して気相室21bに移動することから、液体冷媒流路46内において、水蒸気の流れによって液体の水が気相室21bへ押し戻されることがないからであり、また、気相室21bにおいて、液体の水が気体冷媒流路45を介して液相室21aに戻るためには、気相室21bにおける液体の水の水位が仕切板43の上端位置にまで達する必要があるが、水位がそのような位置に達する前に、液体の水は液体冷媒流路46を介して液相室21aに戻るはずだからである。従って、冷媒収容部21において、液相室21a内の液体の水が蒸発して水蒸気となり、水蒸気は、気体冷媒流路45を介して気相室21bに移動し、気相室21b内において水蒸気が液体の水になった後、液体の水は、液体冷媒流路46を介して液相室21aに戻る。冷媒収容部23,25,27,29においても、冷媒である水は同様の循環動作を行う。
このように、各液相室21a,23a,25a,27a,29a内の水は、各高温媒体室22a,24a,26a,28a内のEGRガスと熱交換して水蒸気となって気体冷媒流路45を介して気相室21b,23b,25b,27b,29bに流入し、各気相室21b,23b,25b,27b,29b内の水蒸気は、低温媒体室22b,24b,26b,28b内の冷却水と熱交換して液体の水となって液体冷媒流路46を介して液相室21a,23a,25a,27a,29aに流入することにより、水蒸気が液相室21a,23a,25a,27a,29aから気相室21b,23b,25b,27b,29bに移動する流路と、液体の水が気相室21b,23b,25b,27b,29bから液相室21a,23a,25a,27a,29aに移動する流路とが異なるので、液相室21a,23a,25a,27a,29aと気相室21b,23b,25b,27b,29bとの間の水の循環がスムーズとなり、熱交換効率を向上することができる。
実施の形態1において、EGRクーラー8は、9枚の伝熱プレート11〜19を積層して構成されているが、9枚の伝熱プレートに限定するものでなく、必要な冷却能力やEGRクーラー8の設置スペース等を考慮して、適当な枚数で構成してもよい。すなわち、EGRクーラー8は、プレート式熱交換器であるために、伝熱プレートの数を調整することにより、容易に伝熱面積を調整することができる。
また、EGRクーラー8において、EGRガスと冷却水とは対向流であったが、並行流にしてもよい。
実施の形態1では、仕切板43及び44を設けることにより、気体冷媒流路45及び液体冷媒流路46を形成したが、この形態に限定するものではない。仕切板43及び44をなくし、隙間41及び42をそれぞれ気体冷媒流路及び液体冷媒流路としてもよい。この場合、隙間41の幅が隙間42の幅よりも大きいことから水蒸気が隙間42よりも隙間41に流入しやすいため、液相室21a内の水蒸気は主に、流入しやすい隙間41を介して気相室21bに移動する。一方、気相室21b内の液体の水は、隙間41には水蒸気の流れがあることから隙間41を流通しにくくなり、その結果、主に隙間42を介して液相室21aに戻ることになる。従って、液相室及び気相室間の水のスムーズな循環を確保することができる。
また、図4(a)に示されるように、隙間42に、気相室21bから液相室21aのみの流通が可能な逆止弁48を設けてもよい。これにより、液相室21a内の水蒸気は、隙間42を通ることができないので、隙間41のみを介して気相室21bに移動するようになる。さらに、図4(b)に示されるように、隙間41に、液相室21aから気相室21bのみの流通が可能な逆止弁49を設けてもよい。尚、図4(a)及び(b)のように、逆止弁を設ける場合には、隙間41及び42の幅についての上記大小関係は必須の構成要件ではない。
実施の形態1では、気体冷媒流路45及び液体冷媒流路46がそれぞれ1つずつ設けられていたが、1つに限定するものではない。分割部39(図3参照)に3つ以上の隙間を設けて、気体冷媒流路及び液体冷媒流路の両方またはいずれか一方を複数設けてもよい。また、隙間を設ける位置も、隙間41及び42のように、分割部39と2つの縦方向周縁部11b1のそれぞれとの間に限定するものではなく、分割部39のどの部分に設けてもよい。
実施の形態1では、高温媒体流入部、高温媒体流出部、低温媒体流入部、低温媒体流出部がそれぞれ1つずつ設けられていたが、この形態に限定するものではない。図5に示されるように、2つの高温媒体流入部31a及び31bがそれぞれ、2つの高温媒体室22aの上部及び下部において高温媒体室22aに連通され、2つの高温媒体流出部35a及び35bがそれぞれ、高温媒体室28aの上部及び下部において高温媒体室28aに連通され、2つの低温媒体流出部31c及び31dがそれぞれ、低温媒体室22bの上部及び下部において低温媒体室22bに連通され、低温媒体流入部35c及び35dがそれぞれ、低温媒体室28bの上部及び下部において低温媒体室28bに連通されていてもよい。
また、高温媒体流入部、高温媒体流出部、低温媒体流入部、低温媒体流出部がそれぞれ1つずつ設けられている場合でも、高温媒体流入部31bが高温媒体室28aの上部において高温媒体室28aに連通され、高温媒体流出部35aが高温媒体室28aの下部において高温媒体室28aに連通され、低温媒体流出部31cが低温媒体室22bの下部において低温媒体室22bに連通され、低温媒体流入部35dが低温媒体室28bの上部において低温媒体室28bに連通されていてもよい。尚、図2で示された実施形態も含めて、高温媒体流入、高温媒体流出部、低温媒体流入部、低温媒体流出部がそれぞれ1つずつ設けられている場合において、高温媒体流入及び高温媒体流出部の一方が高温媒体室の上部において高温媒体室に連通すると共に他方が高温媒体室の下部において高温媒体室に連通し、さらに、低温媒体流入及び低温媒体流出部の一方が低温媒体室の上部において低温媒体室に連通すると共に他方が低温媒体室の下部において低温媒体室に連通することにより、高温媒体及び低温媒体が、各高温媒体室及び各低温媒体室内で、下部から上部へまたは上部から下部へ確実に流れるようになるので、十分な熱交換効率が行われるようになる。
実施の形態1では、各冷媒収容室において、液相室と気相室とが1対1で対応していたが、この形態に限定するものではない。図6に、1つの気相室に対して2つの液相室が対応するプレート式熱交換器の変形例の部分断面図を示す。尚、図2の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素を示している。1つの気相室23bには、2つの液相室23a1及び23a2が対応している。2つの液相室23a1及び23a2に隣接するように、高温媒体室23eが設けられている。その他の構成は、図2の実施形態と同じである。図6の実施形態は、高温媒体室23eが設けられていることにより、図2の実施形態に比べて高温媒体室の数が多く、その結果、熱交換面積が増大するので、高温媒体の熱伝達量を増大することができる。尚、図6では、気相室23bに対してのみ2つの液相室23a1及び23a2が対応するようにしたが、その他の気相室21b,25b、27b、29bの全部又は一部に対してそれぞれ、2つの液相室が対応するようにしてもよい。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係るプレート式熱交換器について説明する。尚、以下の実施の形態において、図1〜6の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係るプレート式熱交換器は、実施の形態1に対して、液相室の両側に隣接する2つの高温媒体室同士を1つの高温媒体連通路で連通すると共に気相室の両側に隣接する2つの低温媒体室同士を1つの低温媒体連通路で連通するようにしたものである。
図7に示されるように、EGRクーラー58は、1つの高温媒体流入部31a及び1つの高温媒体流出部35aを備え、高温媒体室22a及び24a間が高温媒体室22a及び24aの下部で1つの高温媒体連通路32bで連通され、高温媒体室24a及び26a間が高温媒体室24a及び26aの上部で1つの高温媒体連通路33aで連通され、高温媒体室26a及び28a間が高温媒体室26a及び28aの下部で1つの高温媒体連通路34bで連通されている。すなわち、EGRクーラー58を側方から見たときに、隣り合う高温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられている。
また、EGRクーラー58は、1つの低温媒体流出部31c及び1つの低温媒体流入部35cを備え、低温媒体室22b及び24b間が低温媒体室22b及び24bの下部で1つの低温媒体連通路32dで連通され、低温媒体室24b及び26b間が低温媒体室24b及び26bの上部で1つの低温媒体連通路33cで連通され、低温媒体室26b及び28b間が低温媒体室26b及び28bの下部で1つの低温媒体連通路34dで連通されている。すなわち、EGRクーラー58を側方から見たときに、隣り合う低温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられている。
その他の構成については、実施の形態1と同じである。
高温媒体であるEGRガスは、高温媒体流入部31aを介して高温媒体室22aの上部から高温媒体室22aに流入し、高温媒体室22a内を下降する。高温媒体室22a内のEGRガスは、高温媒体連通路32bを介して高温媒体室24aの下部から高温媒体室24aに流入し、高温媒体室24a内を上昇する。続いて、高温媒体室26a及び28a内を順次下降及び上昇し、最終的に高温媒体流出部35aを介してEGR通路7(図1参照)に排出される。従って、EGRクーラー58を側方から見たときに、EGRガスは、高温媒体室22a,24a,26a,28aを、順次上下方向にジグザグ状に上昇及び下降しながら移動する。低温媒体流入部35cを介して低温媒体室28bに流入した低温媒体である冷却水も、EGRガスと同様に、低温媒体室28b,26b,24b,22bを、順次上下方向にジグザグ状に上昇及び下降しながら移動し、最終的に低温媒体流出部31cを介してEGRクーラー58から流出し、図示しないラジエータに戻る。
このように、EGRクーラー58を側方から見たときに、隣り合う高温媒体連通路が上下方向に交互に位置するように設けられていると共に隣り合う低温媒体連通路が上下方向に交互に位置するように設けられていることにより、EGRガス及び冷却水がそれぞれ、高温媒体室内及び低温媒体室内を上下方向に上昇または下降して、冷媒である水と確実に熱交換するようになるので、熱交換効率を向上することができる。
実施の形態2では、EGRガス及び冷却水の両方がそれぞれ、高温媒体室22a,24a,26a,28a及び低温媒体室28b,26b,24b,22bを順次上下方向にジグザグ状に上昇及び下降しながら流通するようにしたが、いずれか一方のみをこのように流通させるようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係るプレート式熱交換器について説明する。
この発明の実施の形態3に係るプレート式熱交換器は、実施の形態1に対して、高温媒体として異なる二種類の流体を使用すると共に各冷媒収容部同士を連通するようにしたものである。
図8に示されるように、EGRクーラー59は、側壁プレート10と9枚の伝熱プレート61〜69とが積層されて構成されている。また、高温媒体室24aに連通する高温媒体流出部36a及び高温媒体室26aに連通する高温媒体流入部37aがそれぞれ、伝熱プレート61〜69が積層される方向に対して垂直な向きに設けられている。尚、高温媒体室24aと高温媒体室26aとは、連通されていない。
図9に示されるように、伝熱プレート62には、2つの冷媒連通路72が設けられている。また、伝熱プレート61には、各冷媒連通路72に接続される2つの穴71が設けられている。冷媒連通路72と穴71とによって、流通部22(図8参照)の両側に伝熱プレート61及び62を介して隣接する2つの冷媒収容部21及び23間が連通されている。尚、冷媒連通路72は、液相室及び気相室の両方に連通するように設けられている。伝熱プレート63,65,67,69は伝熱プレート61と同じ構造を有すると共に伝熱プレート64,66,68は伝熱プレート62と同じ構造を有することにより、冷媒収容部23及び25間と、冷媒収容部25及び27間と、冷媒収容部27及び29間とがそれぞれ連通される。
その他の構成については、実施の形態1と同じである。
第1の高温媒体であるEGRガスは、EGR通路7(図1参照)内を流通し、高温媒体流入部31bを介してEGRクーラー59内に流入する。高温媒体流入部31bを流通するEGRガスは、高温媒体室22a内に流入し、伝熱プレート61及び62を介して高温媒体室22aに隣接する液相室21a及び23a内の水と熱交換することにより冷却される。続いて、高温媒体室22a内のEGRガスは、高温媒体連通路32a及び32bを介して高温媒体室24aに流入し、同様にして、液相室23a及び25a内の水と熱交換することにより冷却され、最終的に高温媒体流出部36aを介してEGR通路7へ排出される。
また、第2の高温媒体であるエンジンオイルは、高温媒体流入部37aを介してEGRクーラー59内に流入する。高温媒体流入部37aを流通するエンジンオイルは、高温媒体室26a内に流入し、伝熱プレート65及び66を介して高温媒体室26aに隣接する液相室25a及び27a内の水と熱交換することにより冷却される。続いて、高温媒体室26a内のエンジンオイルは、高温媒体連通路34a及び34bを介して高温媒体室28aに流入し、同様にして、液相室27a及び29a内の水と熱交換することにより冷却され、最終的に高温媒体流出部35aを介してEGRクーラー59から流出する。
尚、低温媒体である冷却水が各低温媒体室を流通する動作については、実施の形態1と同じである。
液相室21a,23a,25a,27a,29aにおいて、EGRガスまたはエンジンオイルと熱交換した水は、蒸発して気体の水となり、実施の形態1と同様にして、液相室21a,23a,25a,27a,29a及び気相室21b,23b,25b,27b,29b間をそれぞれ、蒸発及び凝縮を伴いながら循環する。この循環動作の他に、実施の形態3では、各冷媒収容部同士が冷媒連通路を介して連通されているので、各冷媒収容部間での水の移動も生じる。通常、EGRガス及びエンジンオイルは各液相室で順次冷却されるので、各液相室内のEGRガス及びエンジンオイルの温度は液相室ごとに異なる。また、冷却水も各気相室で順次昇温されるので、各気相室内の冷却水の温度は、気相室ごとに異なる。その結果、各液相室で必要とされる、EGRガス及びエンジンオイルを冷却する能力及び各気相室で必要とされる、水を冷却する能力はそれぞれ異なるものである。すると、各冷媒収容部が連通していることにより、当該冷却能力が比較的必要とされていない液相室及び気相室から、大きな冷却能力が必要とされている液相室及び気相室に水が移動して、当該冷却能力を補うことができる。これにより、各液相室及び各気相室において、適切な冷却能力が発揮されるようになる。
このように、伝熱プレート61〜69が積層される方向に対して垂直な向きに設けられている高温媒体流出部36a及び高温媒体流入部37aをさらに有することにより、例えば、高温媒体室22a及び24aにはEGRガスを流通させると共に高温媒体室26a及び28aにはエンジンオイルを流通させることができるので、異なる二種類の高温媒体を冷却することができる。
また、各流通部の両側に隣接する2つの冷媒収容部同士が冷媒連通路を介して連通されていることにより、冷却能力が比較的必要とされていない液相室及び気相室から、大きな冷却能力が必要とされている液相室及び気相室に水が移動できるようになるので、各液相室及び各気相室において、適切な冷却能力を発揮させることができる。
実施の形態3では、高温媒体流出部36a及び高温媒体流入部37aだけが、伝熱プレート61〜69が積層される方向に対して垂直な向きに設けられていたが、高温媒体流入部31bと、高温媒体流出部35aと、低温媒体流出部31cと、低温媒体流入部35dとについても、同様の向きに設けることができる。これにより、EGRクーラー8を設置する際の自由度を増すことができる。また、当該向きに設けられた高温媒体流入部及び高温媒体流出部の数を増加することにより、三種類以上の高温媒体の冷却も可能になる。さらに、当該向きに設けられた低温媒体流入部及び低温媒体流出部をさらに備えることにより、低温媒体についても、複数種類流通させることができる。
実施の形態3では、1つの冷媒連通路が液相室及び気相室の両方に連通するように設けられていたが、このような形態に限定するものではない。冷媒連通路が、液相室同士を連通するような形態でも、気相室同士を連通するような形態でもよい。
実施の形態1〜3では、本願発明に係るプレート式熱交換器の用途として、ディーゼルエンジンのEGR通路に設けられたEGRクーラーを例にして説明したが、これに限定するものではなく、様々な用途の熱交換器として使用することができる。その他に適した用途としては、半導体製造装置等に用いられる冷却装置が挙げられる。
また、実施の形態1〜3では、冷媒として水を使用したが、これに限定するものではない。相変化可能な流体であればなんでもよく、その他に、フロン、アンモニア、エタノール等が使用可能である。
さらに、実施の形態1〜3では、高温媒体をEGRガス及びエンジンオイルとし、低温媒体を冷却水として説明したが、これらに限定するものではない。高温媒体及び低温媒体とも、本願発明に係るプレート式熱交換器の用途によって適宜変更可能なものである。
この発明の実施の形態1に係るプレート式熱交換器を備えたディーゼルエンジンの構成模式図である。 実施の形態1に係るプレート式熱交換器の側方断面図である。 実施の形態1に係るプレート式熱交換器の伝熱プレートの平面図である。 実施の形態1に係るプレート式熱交換器の伝熱プレートの変形例の平面図である。 実施の形態1に係るプレート式熱交換器の変形例の側方断面図である。 実施の形態1に係るプレート式熱交換器の別の変形例の側方部分断面図である。 実施の形態2に係るプレート式熱交換器の側方断面図である。 実施の形態3に係るプレート式熱交換器の側方断面図である。 実施の形態3に係るプレート式熱交換器の伝熱プレートの平面図である。 従来の沸騰冷却式熱交換器の断面図である。
符号の説明
8,58,59 EGRクーラー(プレート式熱交換器)、21,23,25,27,29 冷媒収容部、21a,23a,23a1,23a2,25a,27a,29a 液相室、21b,23b,25b,27b,29b 気相室、22a,23e,24a,26a,28a 高温媒体室、22b,24b,26b,28b 低温媒体室、31a,31b,37a 高温媒体流入部、31c,31d 低温媒体流出部、32a,32b,33a,33b,34a,34b 高温媒体連通路、32c,32d,33c,33d,34c,34d 低温媒体連通路、35a,35b,36a 高温媒体流出部、35c,35d 低温媒体流入部、39 分割部、41,42 隙間(連通部)、43,44 仕切板、45 気体冷媒流路、46 液体冷媒流路。

Claims (10)

  1. 液相室と気相室とに分割され、冷媒を収容する冷媒収容部と、
    前記気相室に隣接する低温媒体室及び前記液相室に隣接する高温媒体室と
    を備え、
    前記冷媒収容部と前記低温媒体部及び前記高温媒体部とが積層され、
    前記液相室と前記気相室とは、気体冷媒流路及び液体冷媒流路によって連通されており、
    使用時には、前記気相室が前記液相室より上方に位置するように配置されるプレート式熱交換器。
  2. 前記気体冷媒流路の開口面積は、前記液体冷媒流路の開口面積よりも大きい、請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 前記液相室の両側に配置される高温媒体室同士が連通されている、請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。
  4. 前記液相室の両側に配置される高温媒体室は、該高温媒体室の上部または下部において、1つの高温媒体連通路によって連通されており、
    前記プレート式熱交換器を側方から見たときに、隣り合う高温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられている、請求項3に記載のプレート式熱交換器。
  5. 前記気相室の両側に配置される低温媒体室が連通されている、請求項請求項1〜4のいずれか一項に記載のプレート式熱交換器。
  6. 前記気相室の両側に配置される低温媒体室は、該低温媒体室の上部または下部において、1つの低温媒体連通路によって連通されており、
    前記プレート式熱交換器を側方から見たときに、隣り合う低温媒体連通路は、上下方向に交互に位置するように設けられている、請求項5に記載のプレート式熱交換器。
  7. 前記高温媒体室及び前記低温媒体室の両側に配置される冷媒収容部同士が連通されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレート式熱交換器。
  8. 前記プレート式熱交換器の外部から、前記高温媒体室の1つに高温媒体が流入する高温媒体流入部と、
    前記高温媒体室の1つから、前記プレート式熱交換器の外部へ高温媒体が流出する高温媒体流出部と、
    前記プレート式熱交換器の外部から、前記低温媒体室の1つに低温媒体が流入する低温媒体流入部と、
    前記低温媒体室の1つから、前記プレート式熱交換器の外部へ低温媒体が流出する低温媒体流出部と
    をそれぞれ少なくとも1ずつ備え、
    これらのうちの少なくとも1つは、前記冷媒収容部と前記高温媒体室及び前記低温媒体室とが積層される方向に対して垂直に、前記高温媒体室または前記低温媒体室に接続されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプレート式熱交換器。
  9. 前記冷媒収容部には、前記液相室と前記気相室とを分割する分割部が設けられ、
    該分割部は、前記液相室と前記気相室とを部分的に連通する少なくとも2つの連通部を有し、
    前記気体冷媒流路は、前記少なくとも2つの連通部のうちの一部と連通するように前記分割部から上方に延びるように設けられた仕切板から構成され、
    前記液体冷媒流路は、前記少なくとも2つの連通部のうちの他の連通部と連通するように前記分割部から下方に延びるように設けられた仕切板から構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプレート式熱交換器。
  10. 前記液相室内の液体冷媒は、前記高温媒体室内の高温媒体と熱交換して気体冷媒となって前記気体冷媒流路を介して前記気相室に流入し、該気相室内の気体冷媒は、前記低温媒体室内の低温媒体と熱交換して液体冷媒となって前記液体冷媒流路を介して前記液相室に流入する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプレート式熱交換器。
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