JP2009127715A - ディスクブレーキ装置用リターンスプリングの配置方法、リターンスプリング、およびディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置用リターンスプリングの配置方法、リターンスプリング、およびディスクブレーキ装置 Download PDF

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JP2009127715A JP2007302253A JP2007302253A JP2009127715A JP 2009127715 A JP2009127715 A JP 2009127715A JP 2007302253 A JP2007302253 A JP 2007302253A JP 2007302253 A JP2007302253 A JP 2007302253A JP 2009127715 A JP2009127715 A JP 2009127715A
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Abstract

【課題】簡易な構成で、リターンスプリングの飛散、落下を防止することのできるディスクブレーキ装置のリターンスプリングを提供する。
【解決手段】ディスクブレーキ装置において対向配置されるブレーキパッド50,60をロータ80から離間させるために、ブレーキパッド50,60に対して配置される一対のリターンスプリング70,70であって、リターンスプリング70は、折返し部72と折返し部72の両端に延設されたアーム部74a,74bとを有し、アーム部74a,74bの先端側にブレーキパッド50,60との係合部76a,76bを備え、向かい合わせて配置する一対のリターンスプリング70における折返し部72を鎖状に連結したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明はディスクブレーキ装置に係り、特に、制動解除後のブレーキパッドをロータから離間させるためのリターンスプリング(Vスプリング)、当該リターンスプリングの配置方法、及び前記リターンスプリングを備えたディスクブレーキ装置に関する。
ディスクブレーキ装置において、ブレーキパッドをロータから離間させるための構成としてリターンスプリングを用いた場合の課題としては、その組付け性の悪さを挙げられる事が多かった。しかし、リターンスプリングは、取外しの際にも課題を有する。具体的には次のような事象である。キャリパ浮動型のディスクブレーキ装置では、キャリパとサポートを接続するガイドピンの一方を外す事で、他方のガイドピンを基準としてキャリパを回動させてブレーキパッドを露出させ、その後にリターンスプリングを取り外す事となる。ここで、キャリパ浮動型のディスクブレーキ装置では、キャリパの回動と共に露出されたブレーキパッドが、リターンスプリングの力により脱落する事を防ぐため、露出された一対のブレーキパッドのプレッシャプレートを一方の手で挟み込み、他方の手でリターンスプリングを取り外すという作業を行っていた。このような工程でリターンスプリングの取外しを行うディスクブレーキ装置としては、例えば特許文献1に開示されたものを挙げることができる。しかし、特許文献1に開示されているようなリターンスプリングの場合、一方の手でブレーキパッドを挟み込み、他方の手でリターンスプリングを外した際、リターンスプリングが飛散してしまい、紛失したり、飛散して身体に当たったりする事があった。
特許文献1に開示されているリターンスプリングは、一対のブレーキパッドに対してロータの回入側と回出側にそれぞれ配置されるために一方のリターンスプリングが飛んでしまうという事が生じ得る。このため、こうしたリターンスプリングの飛び出しを抑制し得る構成のリターンスプリングとして特許文献2に開示されているようなものを挙げることができる。特許文献2に開示されているリターンスプリングは、2本一対のリターンスプリングにおける頂点部分を、溶接、または連結部材により連結するというものである。
特開平10−132000号公報 特開昭57−179435号公報
しかし、上記特許文献2に開示されているようなリターンスプリングは、連結部材の配置や溶接といった手間や付加部材が必要となってしまい、製造時の工程数が増えてしまう点が新たな課題となる。
そこで本発明では、より簡易にリターンスプリングの飛び出し、落下を防止することのできるディスクブレーキ装置用リターンスプリングの配置方法、リターンスプリングを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ装置用リターンスプリングの配置方法は、ディスクブレーキ装置において対向配置されるブレーキパッドをロータから離間させるために、前記ブレーキパッドに対して前記ロータの回入方向と回出方向のそれぞれに配置される、折返し部とアーム部とを有するリターンスプリングの配置方法であって、2つの前記リターンスプリングにおける前記折返し部を向かい合わせ、当該向かい合わせた2つの前記リターンスプリングにおける折返し部をそれぞれ交差させた状態で前記ブレーキパッドに配置したことを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ装置のリターンスプリングは、ディスクブレーキ装置において対向配置されるブレーキパッドをロータから離間させるために、前記ブレーキパッドに対して前記ロータの回入側と回出側のそれぞれに配置される一対のリターンスプリングであって、前記リターンスプリングは、折返し部と当該折返し部の両端に延設されたアーム部とを有し、前記アーム部の先端側に前記ブレーキパッドとの係合部を備え、向かい合わせて配置する一対のリターンスプリングにおける前記折返し部を鎖状に連結したことを特徴とする。
また、前記対を成すリターンスプリングは、同一形状としたことを特徴としても良い。このような構成とすることによれば、部品を共通化する事ができ、製造コストの削減を図ることが可能となる。
また、上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ装置のリターンスプリングは、前記対を成すリターンスプリングのうちの少なくとも一方のリターンスプリングは、前記係合部から前記折返し部までの距離を前記ブレーキパッドにおけるロータの回入側と回出側のそれぞれに設けられたリターンスプリング配置位置間の距離を二等分した長さよりも長く設定すると良い。
また、上記特徴を有するディスクブレーキ装置のリターンスプリングでは、前記アーム部を交差させ、交差部よりも折返し部側に閉塞領域を形成しても良い。このような構成によれば、対を成すリターンスプリングの鎖状連結状態によって、遠くへの飛散や落下の確率を低下させることができる。
また、上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ装置は、ブレーキパッドを構成するライニングにおける円周方向側面部をリターンスプリング配置位置とし、上述したいずれか1に記載のリターンスプリングにおける係合部を前記リターンスプリング配置位置に引掛け可能としたことを特徴とする。このようにしてリターンスプリングの位置決めを成す事で、工数のかかるプレッシャプレートへの縦穴加工が不要となる。よって、生産に要する時間、コストともに削減することが可能となる。
また、上記特徴を有するディスクブレーキ装置では、ブレーキパッドを構成するプレッシャプレートとライニングとにより構成される角部のうち、ロータの回入側と回出側とに位置する個所の前記プレッシャプレートの前記ライニング貼付側主面に、凹溝を形成してリターンスプリング配置位置とし、上記構成を有するいずれか1に記載のリターンスプリングにおける係合部を前記リターンスプリング配置位置に引掛け可能としたことを特徴とする。このような特徴を有するディスクブレーキ装置によれば、リターンスプリングが凹溝に嵌り込むこととなるため、リターンスプリングがロータの円周方向へズレすぎる虞が無くなる。
さらに、上記特徴を有するディスクブレーキ装置では、前記リターンスプリングにおける前記係合部の先端部を基端部よりも外側に配置し、前記先端部のみを前期ブレーキパッドを構成するプレッシャプレートに接触させても良い。このような構成とする事で、リターンスプリングの先端部がプレッシャプレートの半径方向で重心位置付近を押すこととなるので、対向して配置される一対のブレーキパッドが、半径方向で逆ハの字に開くことによるロータの内周側での引き摺りや、偏摩耗によるロータ肉厚の変動増加を生じさせる事が無い。
上記のような特徴を有するリターンスプリングの配置方法、リターンスプリング、及びディスクブレーキ装置であれば、簡易にリターンスプリングの飛散、落下、紛失を防止・制限することができる。
以下、本発明のディスクブレーキ装置のリターンスプリングに係る実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係るディスクブレーキ装置について説明する。なお、図1(A)はディスクブレーキ装置の正面図であり、図1(B)は同図(A)における左側面部分断面を示す図である。
図1に示すディスクブレーキ装置10は、キャリパ浮動型のものであり、キャリパ20とサポート40、ブレーキパッド50,60、及びロータ80を基本として構成されている。
キャリパ20は、前記ロータ80を介してインナ側に配置されるシリンダ部22と、アウタ側に配置される爪部26、ロータ80を跨ぐようにしてシリンダ部22と爪部26とを繋ぐブリッジ部24、及びキャリパ20を前記サポート40に保持するためのアーム部30とを有する。なお、インナ側、アウタ側については、図示しない車両を基準として、ロータ80の車両内側をインナ側、反対側をアウタ側と称している。
シリンダ部22の内部には、ピストン28が設けられている。このピストン28は、シリンダ部22の内部に導入される作動油により押し出し動作が成される。つまり、ブレーキ操作に伴って送り込まれる作動油が、シリンダ部22の内部に流入することにより、シリンダ部22の内部に配置されたピストン28がロータ80側へ向けて押し出されることとなる。
爪部26は、上述したシリンダ部22と対向して設けられるブレーキパッド(アウタ側ブレーキパッド)60の押圧部である。
前記ブリッジ部24は、上述したシリンダ部22と爪部26とを連結する連結部であり、両者の間に介在されるロータ80を跨ぐように配置されている。
前記アーム部30は、キャリパ20をサポート40へ固定するための係合部であり、本実施形態の場合、その基端部の接続個所をシリンダ部22としてロータ80の回入側と回出側のそれぞれに一対のアーム部30を延設している。アーム部30の先端には、ガイドピン32を挿通固定するための貫通孔(不図示)が形成されている。なお、ガイドピン32は、キャリパ20をサポート40に対して摺動可能に支持するための支持部材である。
サポート40は、図示しない車両にキャリパ20を保持するための保持部材である。本実施形態に係るサポート40は、ロータ80のインナ側とアウタ側のそれぞれにブレーキパッド保持部を有する。本実施形態に係るサポート40には、取付孔(不図示)と、ガイドピン穴(不図示)が形成されている。
ブレーキパッド(インナ側ブレーキパッド50、アウタ側ブレーキパッド60)は、ロータ80との間で摩擦力を発生させるライニング54,64と、ライニング54,64が貼り付けられた金属板であるプレッシャプレート52,62を有する。
本実施形態に係るブレーキパッド50,60には、図2に示すように、リターンスプリング70が組み付けられる。リターンスプリング70は、制動動作が解除された際、ブレーキパッド50,60の引き摺りを防ぐために、ブレーキパッド50,60をロータ80から離間させる役割を担う線条バネである。具体的な構成としては、折返し部72と、その両端に延設されたアーム部(一方のアーム部74aと他方のアーム部74b)、及びアーム部74a,74bの先端側に設けられた係合部76a,76bから成る。対を成して設けられるアーム部74a,74bと、その間に設けられる折返し部72とは、略V字型を成し、前記アーム部74a,74b及び折返し部72の撓みによって生ずる反発力により、ブレーキパッド50,60をロータ80から離間させる。
このため、プレッシャプレート52,62には、キャリパ20におけるブリッジ部24と対向することとなる側面に、リターンスプリング70を配置するためのリターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66bとなる配置穴を設けている。
本実施形態に係るリターンスプリング70は、ロータ80を跨ぐように、一対のブレーキパッド50,60に対して2つ、ロータ80の回入側と回出側にそれぞれ配置される。
本実施形態に係るリターンスプリング70は、折返し部72から係合部76a,76bまでの距離、さらに具体的には、2つの係合部76a,76bを結ぶ直線Rと折返し部72を結ぶ垂線lの長さが、ブレーキパッド50,60におけるロータ80の回入側と回出側とにそれぞれ設けられたリターンスプリング配置位置(本実施形態においては配置穴)56a,56b、66a,66b間の距離Lを2等分した長さよりも長くなるように設定されている。
また、本実施形態に係るリターンスプリング70は2つで一対として配置される。リターンスプリング70の配置形態としては、リターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66bに係合された係合部76a,76bを基点にしてアーム部74a,74bがキャリパ20の中心方向へ向かって延びるように、すなわち回入側と回出側とにそれぞれ配置される2つのリターンスプリング70の折返し部72が対向するように配置される。また、実施形態に係るリターンスプリング70は、対向する2つの折返し部72を構成する線条材を交差させることで、鎖状に連結した状態とし、ブレーキパッド50,60のリターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66bへと配置される。
また、本実施形態に係るリターンスプリング70は、折返し部72から延設された一方のアーム部74aと他方のアーム部74bの湾曲度合い、すなわち、2つの係合部76a,76bを結ぶ直線Rに向けて折返し部72の各端部からそれぞれ降ろした垂線と、各係合部76a,76bまでの距離(水平距離)D1,D2の長さが異なる。
また、ブレーキパッド50,60のリターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66bへと配置された一対のリターンスプリング70は、鎖状に連結された折返し部72,72が、ロータ80の軸方向、円周方向のいずれにおいても互いになるべく接触しないように、構成部材間に隙間dr,dsを設けておく。特に、ロータ軸方向の隙間drに関しては、インナ側ブレーキパッド50、アウタ側ブレーキパッド60のいずれか一方のライニング54,64が片減りした場合を考慮して、例えばライニング54,64の厚みの半分以上(例えば厚みが10mmの場合は5mm程度)の隙間を設けておくなど設計的な配慮を施すことが望ましい。
このように、リターンスプリング70の係合部76a,76bから折返し部72までの長さlをリターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66b間の距離Lの1/2より長くすることで、2つのリターンスプリング70の折返し部72を絡める事が可能となる。このため、リターンスプリング70を外す際、一方の手によりブレーキパッド50,60を挟み込むようにして抑えながらの作業となった場合でも、取り外されたリターンスプリング70が大きく飛散して紛失、落下するといった事が無くなる。
また、水平距離D1,D2の長さをそれぞれ異ならせた事により、対向するリターンスプリング70における折返し部72のロータ軸方向の配置位置をズラすことが可能となる。
また、鎖状に連結される折返し部72,72間に、隙間dr,dsを設けるようにすることで、配置状態にある一方のリターンスプリング70が、対を成す他方のリターンスプリング70に強く接触して、双方のリターンスプリング70におけるバネ荷重に大きく影響を与えるといったことを防止することができる。
上記のような構成のディスクブレーキ装置10では、シリンダ部22に対して作動油が導入されると、内部に配置されたピストン28が押し出される。押し出されたピストン28は、サポート40に保持されたインナ側ブレーキパッド50のプレッシャプレート52を押圧する。プレッシャプレート52を押圧されたインナ側ブレーキパッド50のライニング54は、ロータ80のインナ側摺動面に厚接される。
インナ側ブレーキパッド50がロータ80に圧接されると、ピストン28によるインナ側ブレーキパッド50への押圧力は、キャリパ20に対する反力として作用することとなる。反力を受けたキャリパ20は、ガイドピン32がガイド穴から抜き出るように全体がインナ側へとスライドすることとなる。このスライドにより爪部26がロータ80のアウタ側摺動面へ近接することとなり、爪部26の内側面に保持されたアウタ側ブレーキパッド60のライニング64は、ロータ80のアウタ側摺動面に圧接することとなる。
ロータ80に押し付けられたインナ側ブレーキパッド50とアウタ側ブレーキパッド60と、ロータ80の主摺動面との間には摩擦力が発生し、双方のブレーキパッド50,60にはロータ80の回出方向へ移動しようとする力が働く。
そして、ロータ80の回出方向へ移動しようとするインナ側ブレーキパッド50、アウタ側ブレーキパッド60をサポート40のトルク受け部により受け止めることで、車両に対して制動力を与えることができる。
ブレーキ動作が解除され、シリンダ部22に対する作動油の導入が無くなると、ピストン28を介したロータ80に対するブレーキパッド50,60の圧接は解除される。ブレーキパッド50,60の圧接が解除されると、ブレーキパッド50,60に対してはリターンスプリング70による反発力のみが作用することとなる。ブレーキパッド50,60に対してリターンスプリング70による反発力のみが作用すると、ブレーキパッド50,60はロータ80から離間する動きを示し、ロータ80に対するライニング54,64の引き摺りを回避することができる。
このようなディスクブレーキ装置10では、2つあるガイドピン32,32のうちの一方(例えば図1(A)中右側)を取り外し、他方(例えば図1(A)中左側)のガイドピン32を基点として、例えば矢印A(図1参照)の方向へキャリパ20を回動させた場合、リターンスプリング70の作用によりブレーキパッド50,60がサポート40の外側へ飛び出す事がある。このため、キャリパ20を取り外す際にはブレーキパッド50,60を一方の手で挟み込む必要がある。
一方の手でブレーキパッド50,60を挟み込んだまま他方の手のみでリターンスプリング70を取り外すと、取り外したリターンスプリング70が弾性エネルギーにより飛散しようとする。しかし本実施形態に係るリターンスプリング70の場合、未だ組み付け状態にある他方のリターンスプリング70と、取り外した一方のリターンスプリング70が、折返し部72により鎖状に連結されているため、飛散や落下に伴うリターンスプリング70の紛失等を防ぐことが可能となる。
また、他方のリターンスプリング70を取り外し損ねた場合も、両スプリングは連結されたままなので、勢いよく飛散して紛失してしまう可能性が低い。
次に本実施形態に係るリターンスプリングの応用形態について説明する。応用形態に係るリターンスプリング70は、図3に示すように、折返し部72とアーム部74a,74bとの移行個所に傾斜を持たせ、折返し部72を立ち上がらせた状態としたことを特徴としている。
このような構成とすることにより、2つのリターンスプリング70,70の交差部を意図的に立体交差とする事ができるため、両者間の隙間を大きくすることが可能となる。これにより、リターンスプリング70,70同士の接触によるバネ荷重の変化を避けることが容易となる。
次に、本発明のリターンスプリングに係る第2の実施形態について、図4を参照して説明する。本実施形態に係るリターンスプリング70は、図4に示すように、折返し部72の両端部が撫肩状になっており、その端部から延設されるアーム部74a,74bも、徐徐に広がる構成を採っている。このため、第1の実施形態に係るリターンスプリングに比べ、その形態はV字に近似することとなる。
このように本実施形態に係るリターンスプリング70は、折返し部72の端部を撫肩状にし、アーム部74a,74bを徐徐に広がる形態としたために、折返し部72の中点位置を長手方向に通過する直線Cを基準として線対称に形成した場合であっても、対向するリターンスプリング70、70のアーム部74a,74b同士の干渉を防ぐことが可能となる。つまり、一対のリターンスプリング70,70を対向させて重ね合わせた際、どのように重ね合わせた場合であっても、交差する点が2箇所のみとなるのである。
次に、本発明のリターンスプリングに係る第3の実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態に係るリターンスプリング70は、図5に示すように、折返し部72の両端部から延設される2本のアーム部(一方のアーム部74aと他方のアーム部74b)を交差させる構成を採る。このように、アーム部74a,74bを交差させることで、折返し部72側には閉塞領域75が形成される。そして、本実施形態におけるリターンスプリング70は、前記閉塞領域75同士を鎖状に連結することにより成り立つ。
このような構成とすることによれば、上記第1、第2の実施形態に係るリターンスプリングに比べて対向配置されるリターンスプリング70の連結状態が強固になる。よって、リターンスプリング70を取り外した際に飛散して紛失、落下するといった事態を防ぐことができる確率を向上させることができる。
次に、本発明のディスクブレーキ装置に係る第2の実施形態について、図6を参照して説明する。本実施形態に係るディスクブレーキ装置の殆どの構成は、上述した第1の実施形態に係るディスクブレーキ装置と同様である。そして、本実施形態に係るディスクブレーキ装置の特徴的な構成は、ブレーキパッドに対するリターンスプリングの配置形態(係合形態)にある。よって、以下の説明では、特徴的な構成部分である、ブレーキパッドに対するリターンスプリングの配置形態について図6に示し、その点を説明することとする。なお、図6において、図6(A)はアウタ側ブレーキパッドの部分斜視図であり、図6(B)はアウタ側ブレーキパッドの上半部を左側面から見た図である。
本実施形態に係るディスクブレーキ装置におけるリターンスプリング70の配置形態は、図6に示すように、ブレーキパッド60(50:不図示)におけるプレッシャプレート62(52)とライニング64(54)との間に形成される角部に、リターンスプリング70における係合部76を配置するリターンスプリング配置位置66a(66b、56a,56b)を備えた事を特徴とする。
このような構成とすることで、ブレーキパッド60のプレッシャプレート62に対して穴加工を施す必要が無くなる。よって、リターンスプリング70の配置形態を上記のようにした場合には、ブレーキパッド60を製造する際の工数を減らす事が可能となり、生産性を向上させ、生産コストを削減することが可能となる。
なお、従来のリターンスプリングでは、上記のような配置形態を採った場合、リターンスプリングがロータ80の円周方向へズレた際、リターンスプリングが外れてしまう可能性があったため、採用する事はできなかった。本実施形態に係るディスクブレーキ装置では、2つのリターンスプリング70における折返し部72を、鎖状に連結するという形態を採っているため、2つのリターンスプリング70における係合部が互いにストッパとなり、いずれか一方のリターンスプリング70がロータ80の円周方向へズレ、干渉や脱落が生ずるということを防ぐことができる。
ここで、対を成す2つのリターンスプリング70におけるロータ80の軸方向、円周方向のそれぞれに、隙間dr,ds(図2(B)参照)を設けてバネ荷重への影響を回避する事は上記第1の実施形態に係るディスクブレーキ装置と変わらないが、本実施形態に係るディスクブレーキ装置の場合、次のような要件を付加する事が望ましい。
すなわち、円周方向におけるライニング新品時の隙間dsを設計上可能な限り小さくするのである。インナ側ブレーキパッド50とアウタ側ブレーキパッド60との間隔は、ライニング54,64が摩耗するほど狭くなる。そうした場合、2つのブレーキパッド50,60の間にV字状に配置されたリターンスプリング70は2つの係合部76a,76b)が近接する方向に、徐徐に押し潰されていくこととなる。リターンスプリング70がこのように変形すると、2つの係合部76a,76bを結ぶ直線と、この直線に対して折返し部から降ろした垂線の長さが長くなる。よって、最初の配置状態において2つのリターンスプリング70間の円周方向の隙間を小さくしておくことで、ライニング64の摩耗とともにこの隙間が大きくなった場合であっても、リターンスプリング70が円周方向へズレた際、ブレーキパッド50,60から脱落するといった事態を避けることが可能となる。
また、本実施形態に係るリターンスプリング70は、係合部76a(76b)における先端部77を基端部よりも外側(配置状態においてロータ80と反対側)に配置し、リターンスプリング配置位置66a(66b、56a,56b)に対して先端部77のみが接触する構成としている。
リターンスプリング70の係合部76a(76b)は通常、ブレーキパッド60(50)の半径方向上部寄りに配置され、アーム部74a(74b)はブレーキパッド60(50)の上部に掛け渡される。このため、ブレーキパッド60(50)はロータ80を中心として半径方向で逆ハの字型に開き気味となり、ロータ80の内周側に位置するブレーキパッド60(50)の下半部分は、常に引き摺り状態となってしまう事がある。
係合部76a(76b)の形態を図6に示すようなものとすることによれば、プレッシャプレート62(52)とリターンスプリング70との接点が係合部76a(76b)の先端部77のみとなるため、ロータ80から離間させる方向の力が水平方向外側(図6では矢印Bの方向)のみに働くこととなると共に、接点の位置がブレーキパッド60(50)の高さ方向中心に近づくため、ブレーキパッド60(50)が逆ハの字に開く事を抑制することができる。よって、ブレーキパッド60(50)の引き摺りや、偏摩耗によるロータ肉厚の変動の増大などを抑制することができる。
この場合、ライニングが摩耗するに従ってリターンスプリング70における係合部76a(76b)が撓み、ライニング64(54)がフル摩耗した際にはプレッシャプレート62(52)と係合部76a(76b)とが全面当たりとなるようにしておく必要がある。このような構成とすることで、ライニング64(54)がフル摩耗した場合であっても、リターンスプリング70がロータ80と干渉する可能性が少なくなるからである。
また、本実施形態に係るディスクブレーキ装置の応用形態としては、図7に示すものを挙げる事ができる。図7に示す形態は、リターンスプリング70における係合部76a(76b)の先端を外側(配置状態においてロータ80と反対側)に曲げ、上述したリターンスプリング配置位置66a(66b、56a,56b)に対して係合部76a(76b)の先端部77のみが接触する構成とすると共に、係合部76aにおける曲げ部分、すなわち先端部77が当接する、リターンスプリング配置位置66a(66b、56a,56b)に、ロータ80に対向する開口面を有する凹部を形成したことを特徴とする形態である。
このような構成とすることにより、上記実施形態と同様な効果の他、リターンスプリング70がロータ80の円周方向へズレる事を防止することが可能となる。なお、このような構成を採った場合であっても、リターンスプリング配置位置66a(66b、56a,56b)を構成する凹部の形成は、プレッシャプレート62(52)の打ち抜き加工時に、同時に加工することが可能であるため、ブレーキパッド60(50)の製造工程が増えるという事は無い。
次に、本発明のディスクブレーキ装置に係る第3の実施形態について、図8を参照して説明する。本実施形態に係るディスクブレーキ装置も、その殆どの構成は、上述した第1の実施形態に係るディスクブレーキ装置と同様である。本実施形態に係るディスクブレーキ装置の特徴的な構成は、ブレーキパッドに対するリターンスプリングの配置形態(係合形態)にある。よって、以下の説明では、特徴的な構成部分である、ブレーキパッドに対するリターンスプリングの配置形態について、図8に示し、それを説明することとする。なお、図8において、図8(A)はアウタ側ブレーキパッドの部分斜視図であり、図8(B)はアウタ側ブレーキパッドの部分平面図であり、図8(C)はアウタ側ブレーキパッドの部分左側面図である。
本実施形態に係るディスクブレーキ装置では、プレッシャプレート62の上端部であって、ロータの回入側と回出側に、凸部68を形成している。そして、リターンスプリング70は、係合部76aの上端、すなわちアーム部74aとの結合部を係合部76よりも外側(ロータ80の配置方向と逆側)に張り出させるように折り曲げ形成した張出し部78を備えたことを特徴とする。
ブレーキパッド60とリターンスプリング70の構成を上記のようなものとすることにより、張出し部78を図8に示すようにプレッシャプレート62に形成した凸部68に引掛ける事が可能となる。この構成により、リターンスプリング70がロータ80の円周方向であって、ブレーキパッド60の外側へズレるといった虞がなくなる。また、ロータ80の円周方向であって、ブレーキパッド60の内側方向(キャリパ20の中心方向)へのズレは、係合部76aがライニング64に接触する事で防止される。このため、上記のような構成によれば、リターンスプリング70がリターンスプリング配置位置66aからズレる事を防止することができる。
なお、本実施形態に係るディスクブレーキ装置でも、ブレーキパッド60のプレッシャプレート62に対しては、リターンスプリング70における係合部76aの先端のみが接触することとなるように、リターンスプリング70の係合部76aの先端を、若干外側へ配置するよう傾斜させると良い。このような構成とすることで、上述したブレーキパッド60が逆ハの字開きすることを防ぐことが可能となる。
また、図8に示すように、凸部68における張出し部78との接点は、張出し部78の傾斜角度に合わせて形成されることが望ましい。
また、本実施形態に係るディスクブレーキ装置の応用形態としては、図9に示すものを挙げる事ができる。図9に示す形態は、プレッシャプレート62におけるリターンスプリング配置位置66aに溝を形成し、ここにリターンスプリング70の係合部76aを配置するというものである。このような形態とすることにより、リターンスプリング70のズレをより効果的に抑制することが可能となる。なお、溝の形成は、プレッシャプレートを打ち抜く際のプレス加工により同時に行うことができるため、ブレーキパッド60を製造する上での工数が増えるという事は無い。
なお、プレッシャプレート62に溝を設ける場合には、図10に示すように、凸部68を設けないものであっても、本実施形態に係るディスクブレーキ装置と同様な、リターンスプリング70のズレ防止効果を発揮することが可能となる。
上記実施形態ではいずれも、本発明に係るディスクブレーキ装置のリターンスプリング70は、対を成す2つのリターンスプリング70,70が共通の形態を有するものであるように記載した。しかしながら、本発明に係るリターンスプリング70は、図11に示すようなものであっても良い。
すなわち、折返し部72を対向させて配置される2つのリターンスプリング70,70のうち、少なくともいずれか一方のリターンスプリング70がロータ80の円周方向に配置された2つのリターンスプリング配置位置56a,56b、66a,66b(図2参照)間の距離を2等分した長さよりも長くなるようにし、両者の折返し部72が鎖状に連結されていれば、2つのリターンスプリング70の形状が多少事なっている場合であっても、本発明の一部とみなすことができる。このような構成の場合、ブレーキパッド50,60をロータ80から離間させる力を、ロータ80の回入側と回出側とで、容易に異ならせることが可能となる。
また、上記実施形態では、ディスクブレーキ装置として、キャリパ浮動型のもののみを挙げているが、本発明に係るディスクブレーキ装置は、オポーズド型のものであっても良い。上述したリターンスプリングの形態、配置方法等は、オポーズド型のディスクブレーキ装置におけるブレーキパッドに対してもそのまま利用することができる。また、対をなす2つのリターンスプリングにおける折返し部の連結方法は、実施例以外に、例えばブレーキパッドを組み付ける前に連結しても良く、連結後に簡単に分離しないような構造としても良い。その場合、2つのリターンスプリングを組立体として管理できる。そして、上述したリターンスプリングをオポーズド型のディスクブレーキ装置に使用した場合、飛散、脱落、紛失等の防止といった上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
発明に係るディスクブレーキ装置の概略構成を示す図である。 発明の特徴部分である第1の実施形態に係るリターンスプリングとその配置形態を示す図である。 リターンスプリングの第1実施形態に係る応用形態を示す図である。 リターンスプリングの第2実施形態を示す図である。 リターンスプリングの第3実施形態を示す図である。 第2の実施形態に係るディスクブレーキ装置の特徴部分を示す図である。 第2の実施形態に係るディスクブレーキ装置の応用形態を示す図である。 第3の実施形態に係るディスクブレーキ装置の特徴部分を示す図である。 第3の実施形態に係るディスクブレーキ装置の応用形態を示す図である。 本発明のディスクブレーキ装置に係るその他の実施形態を示す図である。 発明に係るリターンスプリングの他の形態を示す図である。
符号の説明
10………ディスクブレーキ装置、20………キャリパ、22………シリンダ部、24………ブリッジ部、26………爪部、28………ピストン、30………アーム部、32………ガイドピン、40………サポート、50………インナ側ブレーキパッド(ブレーキパッド)、52………プレッシャプレート、54………ライニング、56a,56b………リターンスプリング配置位置、60………アウタ側ブレーキパッド(ブレーキパッド)、62………プレッシャプレート、64………ライニング、66a,66b………リターンスプリング配置位置、70………リターンスプリング、72………折返し部、74a………一方のアーム部(アーム部)、74b………他方のアーム部(アーム部)、76a,76b………係合部、80………ロータ。

Claims (8)

  1. ディスクブレーキ装置において対向配置されるブレーキパッドをロータから離間させるために、前記ブレーキパッドに対して前記ロータの回入方向と回出方向のそれぞれに配置される、折返し部とアーム部とを有するリターンスプリングの配置方法であって、
    2つの前記リターンスプリングにおける前記折返し部を向かい合わせ、当該向かい合わせた2つの前記リターンスプリングにおける折返し部をそれぞれ交差させた状態で前記ブレーキパッドに配置したことを特徴とするディスクブレーキ装置用リターンスプリングの配置方法。
  2. ディスクブレーキ装置において対向配置されるブレーキパッドをロータから離間させるために、前記ブレーキパッドに対して前記ロータの回入側と回出側のそれぞれに配置される一対のリターンスプリングであって、
    前記リターンスプリングは、折返し部と当該折返し部の両端に延設されたアーム部とを有し、前記アーム部の先端側に前記ブレーキパッドとの係合部を備え、
    向かい合わせて配置する一対のリターンスプリングにおける前記折返し部を鎖状に連結したことを特徴とするディスクブレーキ装置のリターンスプリング。
  3. 前記対を成すリターンスプリングは、同一形状としたことを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ装置のリターンスプリング。
  4. 前記対を成すリターンスプリングのうちの少なくとも一方のリターンスプリングは、前記係合部から前記折返し部までの距離を前記ブレーキパッドにおけるロータの回入側と回出側のそれぞれに設けられたリターンスプリング配置位置間の距離を二等分した長さよりも長く設定したことを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ装置のリターンスプリング。
  5. 前記アーム部を交差させ、交差部よりも折返し部側に閉塞領域を形成したことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1に記載のディスクブレーキ装置のリターンスプリング。
  6. ブレーキパッドを構成するライニングにおける円周方向側面部をリターンスプリング配置位置とし、
    請求項2乃至請求項5のいずれか1に記載のリターンスプリングにおける係合部を前記リターンスプリング配置位置に引掛け可能としたことを特徴とするディスクブレーキ装置。
  7. ブレーキパッドを構成するプレッシャプレートとライニングとにより構成される角部のうち、ロータの回入側と回出側とに位置する個所の前記プレッシャプレートの前記ライニング貼付側主面に、凹溝を形成してリターンスプリング配置位置とし、
    請求項2乃至請求項5のいずれか1に記載のリターンスプリングにおける係合部を前記リターンスプリング配置位置に引掛け可能としたことを特徴とするディスクブレーキ装置。
  8. 前記リターンスプリングにおける前記係合部の先端部を基端部よりも外側に配置し、前記先端部のみを前記ブレーキパッドを構成するプレッシャプレートに接触させたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のディスクブレーキ装置。
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