JP2009127543A - Pcvバルブの加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凍結解除に要する消費電力を低減させること。
【解決手段】ハウジング41の内部に弁体47を収容したPCVバルブ33のための加熱装置は、PCVバルブ33を加熱するための潜熱蓄熱材51と、潜熱蓄熱材51を発核させるための通電装置52と、潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするための冷却水瞬間装置とを備える。通電により発核した潜熱蓄熱材51は、相変化により発熱してPCVバルブ33を加熱する。発核した潜熱蓄熱材51を、冷却水循環装置の冷却水(温水)により加熱することにより、潜熱蓄熱材51を過冷却状態とし、発核前の状態に戻す。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ブローバイガス還元装置に設けられるPCVバルブに係り、そのPCVバルブを凍結解除のために加熱する加熱装置に関する。
従来、この種の技術して、下記の特許文献1乃至3に記載される技術が知られている。特に、特許文献1及び2には、内部に弁体を収容したケーシング(ハウジング)の外周部にPCTヒータよりなる電気ヒータを備えたPCVバルブが記載されている。ブローバイガスの中には水分が含まれることから、寒冷地では水分が凍結することでPCVバルブの作動不良が問題となる。上記した電気ヒータは、エンジン始動時に、通電により発熱させてPCVバルブの凍結を解除するために使用される。
実開昭61−122313号公報 実開昭60−98709号公報 特開2006−316775号公報
ところが、特許文献1及び2に記載のPCVバルブでは、凍結を解除するために電気ヒータへの通電をある程度の時間続けなければならず、電力消費が多くなる傾向があった。特に、自動車エンジンに設けられたPCVバルブでは、電気ヒータへ通電する間に車載バッテリにかかる負荷が大きくなる傾向があった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、凍結解除に要する消費電力を低減することを可能としたPCVバルブの加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングの内部に弁体を収容したPCVバルブの加熱装置であって、PCVバルブを加熱するための潜熱蓄熱材と、潜熱蓄熱材を発核させるための発核手段と、潜熱蓄熱材を過冷却状態にするための過冷却手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、発核手段により潜熱蓄熱材を発核させることにより、潜熱蓄熱材が瞬時に相変化して発熱し、PCVバルブが加熱される。一方、発核させた潜熱蓄熱材が過冷却手段により過冷却状態となることにより、潜熱蓄熱材が発熱前の状態に戻る。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハウジングに潜熱蓄熱材を設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材により、主としてハウジングが加熱される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、潜熱蓄熱材の周囲に断熱材を設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材から外部への放熱が断熱材により遮断される。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、弁体の内部に潜熱蓄熱材を設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材により、主として弁体が加熱される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明において、発核手段は、潜熱蓄熱材に通電する通電装置であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材を通電装置により一瞬通電するだけで潜熱蓄熱材が発核する。通電のために配線を用いることができる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明において、発核手段は、潜熱蓄熱材に衝撃力を与える衝撃力発生装置であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材に衝撃力発生装置により一瞬衝撃を与えるだけで潜熱蓄熱材が発核して発熱する。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明において、発核手段は、潜熱蓄熱材の内部に設けられ、振動を受けて動く可動片であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の作用に加え、エンジンの始動時等にエンジン振動を受けて弁体が振動して可動片が動くことにより、その可動片の動きを受けて潜熱蓄熱材が発核して発熱する。
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明において、過冷却手段は、ハウジングをエンジン冷却水により加熱する冷却水循環装置であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の作用に加え、エンジン暖機後に潜熱蓄熱材が冷却水循環装置を循環する冷却水により加熱されることにより、潜熱蓄熱材が発熱前の過冷却状態に戻る。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明において、過冷却手段は、ハウジングをEGRガスにより加熱するEGRガス循環装置であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の作用に加え、潜熱蓄熱材がEGRガス循環装置を循環するEGRガスにより加熱されることにより、潜熱蓄熱材が発熱前の過冷却状態に戻る。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明において、過冷却手段は、ハウジングを発熱により直接的に加熱するエンジンブロックであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の作用に加え、PCVバルブをエンジンブロックに設置することにより、エンジン始動後に暖機されたエンジンブロックの発熱により潜熱蓄熱材が加熱され、潜熱蓄熱材が発熱前の過冷却状態に戻る。
請求項1に記載の発明によれば、PCVバルブの凍結解除に要する消費電力を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、主としてハウジングを加熱することでPCVバルブの凍結を解除することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、潜熱蓄熱材の発熱をPCVバルブの凍結解除のために効率良く使用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、主として弁体を加熱することでPCVバルブの凍結を解除することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の効果に加え、電気的手段により潜熱蓄熱材を発核させることができ、潜熱蓄熱材に対する通電装置の配置の自由度を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の効果に加え、機械的手段により潜熱蓄熱材を発核させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の効果に加え、発核のための構成を簡略化することができ、発核のための電力消費を無くすことができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の効果に加え、エンジン冷却水の熱を有効利用することができ、過冷却状態のために電力消費の必要がない。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の効果に加え、EGRガスの熱を有効利用することができ、過冷却状態のために電力消費の必要がない。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れか一つに記載の発明の効果に加え、エンジンブロックの発熱を有効利用することができ、過冷却状態のために電力消費の必要がない。
[第1実施形態]
以下、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。このエンジンシステムを構成するエンジン1は、燃焼室2の中に燃料を直接噴射する直接噴射式の多気筒火花点火式エンジンである。このエンジン1を構成するエンジンブロック3には、複数のシリンダボア4が形成される。各シリンダボア4には、それぞれピストン5が上下動可能に設けられる。エンジンブロック3の下部にはクランクケース3aが設けられ、クランクケース3aにはオイルパン6が組み付けられる。これらクランクケース3aとオイルパン6によりクランク室7が形成される。クランク室7の中には、クランクシャフト8が回転可能に支持され、各ピストン5がコネクティングロッド9を介してクランクシャフト8にそれぞれ連結される。
各シリンダボア4にてピストン5の上側に形成される燃焼室2は、上部中央が高くなる傾斜したペントルーフ形状をなす。各燃焼室2に対応して、エンジンブロック3の上部には、吸気ポート10及び排気ポート11がそれぞれ形成される。吸気ポート10には吸気バルブ12が、排気ポート11には排気バルブ13がそれぞれ設けられる。各吸気バルブ12及び各排気バルブ13は、周知の動弁機構14により、クランクシャフト8の回転に連動して開閉するようになっている。これら吸気バルブ12及び排気バルブ13が開閉することで、吸気ポート10から燃焼室2に外気が導入され、燃焼室2から排気ポート11へ燃焼後の排気ガスが排出される。エンジンブロック3の上部には、動弁機構14等を覆うエンジンカバー15が設けられる。
吸気ポート10には、インテークマニホールドを含む吸気通路21が接続される。この吸気通路21の入口には、エアクリーナ22が設けられる。吸気通路21の途中には、スロットルバルブ23を含むスロットルボディ24が設けられる。スロットルバルブ23は、運転席に設けられたアクセルペダル(図示略)の操作に連動して開閉されるようになっている。エアクリーナ22にて浄化された空気は、吸気通路21、スロットルボディ24及び吸気ポート10を通じて燃焼室2に吸入される。この吸入空気量は、スロットルバルブ23の開度に応じて調節される。エンジンブロック3には、各燃焼室2に燃料を直接噴射するためのインジェクタ25が取り付けられる。インジェクタ25から燃焼室2に噴射される燃料は、吸気ポート10から燃焼室2に吸入された空気と混合気を形成する。エンジンブロック3の上部には、各燃焼室2にて混合気に点火する点火プラグ26が設けられる。排気ポート11には、排気マニホールドを含む排気通路27が接続される。各燃焼室2で生じた燃焼後の排気ガスは、排気ポート11及び排気通路27を通じて外部へ排出される。
上記したエンジン1には、各燃焼室2から漏れ出たブローバイガスを吸気通路21へ流して各燃焼室2へ還元するためのブローバイガス還元装置が設けられる。すなわち、クランクケース3aには、そのクランク室7に連通するオイルセパレータ31が設けられる。このオイルセパレータ31は、クランク室7にてブローバイガスに混入した潤滑油等の油分をブローバイガスから分離して捕捉する機能を有する。このオイルセパレータ31と、スロットルバルブ23より下流の吸気通路21との間には、クランク室7から吸気通路21へブローバイガスを流すための還元通路32が設けられる。この還元通路32の途中には、ブローバイガス流量を調整するためのPCVバルブ33が設けられる。PCVバルブ33の構成については後述する。エアクリーナ22の近傍の吸気通路21と、エンジンカバー15との間には、エンジン1のクランク室7におけるブローバイガスを掃気するためにクランク室7に外気を導入するための掃気通路34が設けられる。エンジンブロック3には、クランク室7をエンジンカバー15の中に連通させる通気孔35が形成される。この通気孔35を通じて、エンジンカバー15の中に導入された外気がクランク室7へと導かれるようになっている。この通気孔35も掃気通路34の一部を構成している。
ここで、PCVバルブ33の構成を説明する。図2に、PCVバルブ33の概略を断面図により示す。図2には、PCVバルブ33の初期状態を示す。PCVバルブ33は、中空形状をなす樹脂製のハウジング41を備える。このハウジング41は、互いに組み付けられたメインハウジング42とサブハウジング43から構成される。メインハウジング42及びサブハウジング43はそれぞれ中空形状をなす。サブハウジング43は、その基端部がメインハウジング42の先端凹部に圧入され、固定される。この実施形態では、例えば、超音波溶着等によりサブハウジング43がメインハウジング42に固定される。
サブハウジング43の先端開口43aには、還元通路32を構成するパイプが接続される。メインハウジング42の中空部は弁室44を構成する。メインハウジング42の基端開口42aは弁室44に通じる。メインハウジング42の基端開口42aは、パイプによりオイルセパレータ31の出口に接続される。メインハウジング42の弁室44が、オイルセパレータ31を介してクランク室7に連通する。サブハウジング43は、メインハウジング42の弁室44に連通する中空部45を含む。弁室44と中空部45は、互いにブローバイガス流路を構成する。メインハウジング42とサブハウジング43との境目には、弁座46が形成される。この弁座46に対応して、弁室44には弁体47が収容される。弁体47は、弁室44の軸線方向において移動可能に設けられる。弁体47は、略円柱状をなし、弁座46を貫通してサブハウジング43の中空部45に侵入可能に設けられる。弁体47は、その中間部から先端部にかけて徐々に縮径したテーパ形状をなす。弁室44にて弁体47が軸線方向へ移動することにより、弁座46と弁体47との間の隙間の大きさ(開度)、すなわちブローバイガス流路面積が変わり、ブローバイガスの流量が調節される。
弁体47は、その基端部にフランジ47aを有する。このフランジ47aは、その外周面の一部が弁室44の内周面に摺動可能に設けられる。弁座46とフランジ47aとの間には、スプリング48が設けられる。このスプリング48は、弁体47を弁室44の基端開口42aの方向へ、すなわち弁体47を開弁させる方向へ付勢する。サブハウジング43の中空部45には、別のスプリング49が弁体47の先端に接触可能に設けられる。
図2に示す初期状態から、エンジン1が運転状態に入ると、サブハウジング43の中空部45には、吸気通路21から還元通路32を通じて吸気負圧が作用する。また、エンジン1のクランク室7に充満したブローバイガスは、メインハウジング42の弁室44に流入し、そのガス圧力が弁体47に作用する。このとき、吸気負圧がスプリング48の付勢力に抗して弁体47に作用し、ガス圧力が弁体47に作用することにより、弁体47が弁座46へ向けて移動し、弁座46と弁体47との間の開度が変わる。これにより、メインハウジング42の弁室44からサブハウジング43の中空部45へ抜ける、すなわちPCVバルブ33で計量されるブローバイガス流量が調整される。弁体47は、その先端がサブハウジング43の中空部45の中のスプリング49に当接することで、その移動が規制される。このように、PCVバルブ33は、弁体47が吸気負圧の作用により移動することで、ブローバイガス流量を調節するようになっている。
次に、上記のようにハウジング41の内部に弁体47を収容してなるPCVバルブ33の加熱装置について説明する。この加熱装置は、図2に示すように、PCVバルブ33を加熱するために、ハウジング41に設けられる潜熱蓄熱材51と、潜熱蓄熱材51を発核させるための本発明の発核手段としての通電装置52と、潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするための本発明の過冷却手段としての、図1に示す冷却水循環装置53とを備える。
図2に示すように、潜熱蓄熱材51は、ハウジング41を構成するメインハウジング42及びサブハウジング43のそれぞれに設けられる。すなわち、メインハウジング42の内部には、弁室44を取り囲むように、充填空間54が形成され、その充填空間54の中に潜熱蓄熱材51が充填される。同じく、サブハウジング43の内部には、中空部45を取り囲むように、充填空間55が形成され、その充填空間55の中に潜熱蓄熱材51が充填される。潜熱蓄熱材51は、物質の潜熱を利用し、物質の相変化、転移の際に外部とやりとりされる潜熱を熱エネルギーとして蓄えることができる材料である。この実施形態では、潜熱蓄熱材51として、例えば、酢酸ナトリウムが使用される。この物質の融点での融解熱及び凝固点での凝固熱を利用するようになっている。この潜熱蓄熱材51は、固体と液体との間の相変化を伴うようになっている。上記した酢酸ナトリウム水和物は、「58℃」の潜熱を有する。「58℃」以外の潜熱が必要な場合は、他の材料を潜熱蓄熱材として使用することができる。例えば、チオ硫酸ナトリウム水和物(潜熱:48℃)、硫酸ナトリウム水和物(潜熱:32℃)及び塩化カルシウム水和物(潜熱:30℃)を挙げることができる。また、この実施形態で、ハウジング41の外周には、潜熱蓄熱材51の周囲を覆うように、断熱材56が設けられる。この実施形態で、断熱材56として、例えば「樹脂、空気層を有する樹脂又は発泡体樹脂等」が使用される。
図2に示すように、通電装置52は、メインハウジング42及びサブハウジング43の潜熱蓄熱材51に対し、配線57により接続される。通電装置52は、これら配線57を通じて潜熱蓄熱材51に、所定の電圧で所定の電流を瞬間的(パルス的)に流すようになっている。この通電により、潜熱蓄熱材51を発核させるようになっている。
図1に示すように、冷却水循環装置53は、エンジンブロック3に設けられたウォータジャケット(図示略)を流れる冷却水をPCVバルブ33の周囲に循環させるものであり、エンジンブロック3のウォータジャケットに接続された水循環通路58を備える。この水循環通路58は、PCVバルブ33を取り巻くように設けられ、ウォータジャケットから流れ出た冷却水がPCVバルブ33の周囲を流れて再びウォータジャケットに戻るようになっている。この冷却水は、エンジン1の始動と同時に循環を開始し、エンジンが暖機されるに伴い、低温から高温に上昇するようになっている。従って、エンジン1の暖機が進行するに連れて、PCVバルブ33のハウジング41を冷却水により加熱するようになっている。この加熱により、一旦発核した潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするようになっている。
この実施形態では、上記したエンジンシステムを制御するために電子制御装置(ECU)60が設けられる。吸気通路21の上流側には、吸入空気量QAを計測するためのエアフローメータ61が設けられる。スロットルボディ24には、スロットルバルブ23の開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ62が設けられる。エンジンブロック3には、クランクシャフト8の回転角度(クランク角度)をエンジン回転速度NEとして検出するためのクランク角センサ63が設けられる。エンジンブロック3には、冷却水温度THWを検出するための水温センサ64が設けられる。排気通路27には、排気ガス中の酸素濃度Oxを検出するための酸素センサ65が設けられる。更に、ECU60には、エンジン1を始動するために操作されるイグニションスイッチ66が設けられる。これら各種センサ等61〜66は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段を構成する。
ECU60は、クランク角センサ63により検出されたクランク角度に基づいて各気筒における吸気、圧縮、膨張(爆発)及び排気の各行程を判別すると共に、エンジン回転速度NEを算出するようになっている。また、ECU60は、各種センサ等61〜66により検出された吸入空気量QA、スロットル開度TA、エンジン回転速度NE、冷却水温度THW及び酸素濃度Oxなどのエンジン運転状態に基づき、燃料噴射制御、点火時期制御及びPCVバルブ33の加熱制御等をそれぞれ実行するようになっている。ECU60は、燃料噴射制御を実行するためにインジェクタ25を制御する。ECU60は、点火時期制御を実行するために点火プラグ26を制御する。ECU60は、PCVバルブ33の加熱制御を実行するために通電装置52を制御する。この実施形態で、ECU60は、PCVバルブ33の加熱を制御するための制御手段に相当する。
図3に、ECU60が実行する加熱制御の処理内容をフローチャートにより示す。ECU60は、この制御をエンジン1の始動に際して実行する。
すなわち、ステップ100で、ECU60は、エンジン1の始動に際してイグニションスイッチ66がONされたか否かを判断する。イグニションスイッチ66がONされると、ステップ110で、ECU60は、水温センサ64の検出値に基づき冷却水温THWを読み込む。
次に、ステップ120で、ECU60は、読み込まれた冷却水温THWが「0 ℃」未満であるか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、そのままその後の処理を終了する。一方、この判断結果が肯定である場合、PCVバルブ33に加熱の必要な冷間時であるものとして、ECU60は、処理をステップ130へ移行する。
そして、ステップ130で、ECU60は、通電装置52を瞬間的にONし、その後の処理を終了する。これにより、潜熱蓄熱材51を瞬間的な通電により発核させ、潜熱蓄熱材51を発熱させる。
以上説明したこの実施形態のPCVバルブ33によれば、エンジン1の運転時に燃焼室2からクランク室7へ漏れ出たブローバイガスは、クランク室7からオイルセパレータ31、PCVバルブ33及び還元通路32を介して吸気通路21へ流れ、燃焼室2へ還元されて燃焼に供される。また、還元通路32におけるブローバイガス流量は、PCVバルブ33の機能により調節される。
また、この実施形態では、エンジン1の冷間始動時には、ECU60により通電装置52がONされ、PCVバルブ33の潜熱蓄熱材51に瞬間的に通電が行われる。このように潜熱蓄熱材51を通電装置52により一瞬通電するだけで、潜熱蓄熱材51が発核して液体から固体に相変化し、瞬時に発熱する。これにより、PCVバルブ33が速やかに加熱される。この実施形態では、ハウジング41において潜熱蓄熱材51が弁室44及び中空部45を囲むように設けられるので、主としてハウジング41を効率良く暖めることができる。併せて、弁室44の中の弁体47をハウジング41を介して暖めることができる。このため、主としてハウジング41を加熱することでPCVバルブ33の弁体47などの凍結を解除することができる。また、通電装置52による通電が瞬間的なものであることから、PCVバルブ33の凍結解除に要する消費電力を従来の電気ヒータに比べて低減することができる。また、潜熱蓄熱材51への通電のために配線57を用いることができる。このため、電気的手段により潜熱蓄熱材51を発核させることができ、潜熱蓄熱材51に対する通電装置52の配置の自由度を高めることができる。
一方、エンジン1の暖機が進行してエンジン1の冷却水が低温から高温になると、冷却水循環装置53を循環する冷却水によりPCVバルブ33が加熱される。これにより、ハウジング41の中の潜熱蓄熱材51が加熱され、潜熱蓄熱材51が相変化して発熱前の過冷却状態に戻る。このため、その後のエンジン1の冷間始動時に際して、潜熱蓄熱材51を再び発核により発熱させて、凍結解除に使用することができる。つまり、潜熱蓄熱材51の発熱機能を復活させることができる。また、潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするために特別な熱源や電力消費の必要がない。また、エンジン冷却水の熱を有効利用することができ、コスト低減を図ることができる。
この実施形態では、潜熱蓄熱材51の周囲に断熱材56が設けられるので、潜熱蓄熱材51が発熱するときに、その潜熱蓄熱材51からハウジング41の外部への放熱が断熱材56により遮断される。このため、潜熱蓄熱材51の発熱を、PCVバルブ33の凍結解除のために効率良く使用することができる。特に、この実施形態では、エンジン1の始動に際して、未だ温度の低い冷却水がPCVバルブ33の周囲を循環することとなるが、PCVバルブ33の外周に断熱材56が設けられるので、潜熱蓄熱材51から冷却水に奪われる発熱量を少なく抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
図4に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、過冷却手段の点で第1実施形態と構成が異なる。つまり、第1実施形態では、冷却水循環装置53を過冷却手段として設けたが、この実施形態では、PCVバルブ33のハウジング41を発熱により直接的に加熱するエンジンブロック3を過冷却手段として構成している。すなわち、図4に示すように、PCVバルブ33は、ホルダ71を介してエンジンブロック3の側面に取り付けられる。これにより、エンジンブロック3からの発熱が直接的にPCVバルブ33に伝わるようになっている。
従って、この実施形態によれば、PCVバルブ33をエンジンブロック3に設置することにより、エンジン1の始動後には、暖機されたエンジンブロック3からの発熱により、ハウジング41の中の潜熱蓄熱材51が加熱され、潜熱蓄熱材51が発熱前の過冷却状態に戻る。このため、潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするために特別な熱源や電力消費の必要がない。また、エンジンブロック3の発熱を有効利用することができ、コスト低減を図ることができる。その他、PCVバルブ33の加熱装置については、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図5に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、過冷却手段の点で第1実施形態と構成が異なる。つまり、第1実施形態では、冷却水循環装置53を過冷却手段として設けたが、この実施形態では、EGRガス循環装置72が本発明の過冷却手段に相当する。すなわち、図5に示すように、この実施形態のエンジン1では、その吸気通路21と排気通路27との間にEGRガス再循環装置73が設けられる。この装置73は、吸気通路21と排気通路27との間に設けられたEGRパイプ74と、EGRパイプ74上に設けられたEGRクーラ75及びEGRバルブ76とを備える。排気通路27を流れる排気ガスの一部は、EGRパイプ74を通り、EGRクーラ75にて冷やされ、EGRバルブ76にて流量が調節された上で、スロットルバルブ23より下流の吸気通路21へと再循環する。ここで、EGRガス循環装置72は、EGRパイプ74を流れるEGRガスの一部をPCVバルブ33の周囲に循環させるものであり、EGRパイプ74に接続されたガス循環通路77を備える。このガス循環通路77は、PCVバルブ33を取り巻くように設けられ、EGRパイプ74から流れ出たEGRガスがPCVバルブ33の周囲を流れて吸気通路21へ流れるようになっている。比較的温度の高いEGRガスは、エンジン1の始動後にEGRバルブ76を開くことにより、EGRパイプ74を流れて吸気通路21へと再循環する。従って、EGRバルブ76を開くことににより、ガス循環通路77にEGRガスが循環して、PCVバルブ33のハウジング41の中の潜熱蓄熱材51がEGRガスにより加熱される。この加熱により、一旦発核した潜熱蓄熱材51が過冷却状態に戻るようになっている。
従って、この実施形態によれば、エンジン1の始動後には、EGRバルブ76を開くことにより、高温のEGRガスがEGRガス循環装置72を循環し、そのEGRガスの熱によりハウジング41の中の潜熱蓄熱材51が加熱され、潜熱蓄熱材51が発熱前の過冷却状態に戻る。このため、潜熱蓄熱材51を過冷却状態にするために特別な熱源や電力消費の必要がない。また、EGRガスの熱を有効利用することができ、コスト低減を図ることができる。その他、PCVバルブ33の加熱装置については、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図6,7に、この実施形態のPCVバルブ81の概略を断面図により示す。この実施形態では、PCVバルブ81と発核手段の点で前記各実施形態と構成が異なる。つまり、前記各実施形態では、PCVバルブ33のハウジング41に潜熱蓄熱材51を設けたが、この実施形態では、PCVバルブ81そのものを別のケース82により内包し、そのケース82の内部に潜熱蓄熱材51を設けている。PCVバルブ81は、形状は異なり潜熱蓄熱材51のための充填空間は有しないものの、基本的には第1実施形態のPCVバルブ33と同等に構成され、メインハウジング42及びサブハウジング43からなるハウジング41、弁座46及び弁体47、並びに2つのスプリング48,49等を備える。また、ケース82の内部には、PCVバルブ81を取り囲むように充填空間83が形成され、その充填空間83の中に潜熱蓄熱材51が充填される。加えて、その充填空間83の中には、潜熱蓄熱材51と一緒にぺこ板84が収容される。このぺこ板84は、薄い金属板を素材として構成され、弾性変形可能なドーム形状をなす。このぺこ板84に対応して、通電により動作するアクチュエータ85が設けられる。アクチュエータ85の出力軸85aの先端は、ぺこ板84を圧縮可能に設けられる。そして、図6に示す初期状態から図7に示すようにアクチュエータ85を動作させ、その出力軸85aによりぺこ板84を変形させることにより、潜熱蓄熱材51に瞬間的に衝撃力を与えて潜熱蓄熱材51を発核させるようになっている。この実施形態では、ぺこ板84とアクチュエータ85により、本発明の発核手段としての衝撃力発生装置86が構成される。
従って、この実施形態では、エンジン1の冷間始動時にアクチュエータ85を動作させてその出力軸85aによりぺこ板84を変形させることにより、一瞬の衝撃力が潜熱蓄熱材51に与えられる。このように、潜熱蓄熱材51に一瞬衝撃を与えるだけで潜熱蓄熱材51が発核し、液体から固体に相変化して瞬時に発熱する。これにより、PCVバルブ81が速やかに加熱される。このため、機械的手段により潜熱蓄熱材51を発核させることができる。また、この実施形態では、潜熱蓄熱材51がケース82の中にてPCVバルブ81を囲むように設けられるので、PCVバルブ81のほぼ全体をその外周から効率良く暖めることができる。これにより、PCVバルブ81の弁体47などの凍結を解除することができる。また、アクチュエータ85に対する通電が瞬間的なものであることから、凍結解除のための消費電力を従来の電気ヒータに比べて低減することができる。更に、この実施形態では、PCVバルブ81とは別に、ケース82を設ければよいので、既存のPCVバルブに対してもケースを設けるだけで、PCVバルブの加熱装置を実現することができる。その他の作用効果については、前記各実施形態と同様である。
[第5実施形態]
次に、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図8に、この実施形態のPCVバルブ81の概略を断面図により示す。この実施形態では、発核手段の点で前記第4実施形態と構成が異なる。つまり、第4実施形態では、ぺこ板84とアクチュエータ85により本発明の発核手段としての衝撃力発生装置86が構成された。これに対し、この実施形態では、ぺこ板84を省略してアクチュエータ85のみにより発核手段としての衝撃力発生装置87を構成している。そして、図8に実線で示す状態から同図8に2点鎖線で示すように、アクチュエータ85を動作させ、その出力軸85aにより潜熱蓄熱材51の一部を圧縮して衝撃力を与える。これにより、潜熱蓄熱材51を発核させるようになっている。
従って、この実施形態では、エンジン1の冷間始動時にアクチュエータ85を動作させてその出力軸85aにより潜熱蓄熱材51に一瞬の衝撃力を与える。このように潜熱蓄熱材51に一瞬の衝撃を与えるだけで、潜熱蓄熱材51が発核し、液体から固体に相変化して瞬時に発熱する。これにより、PCVバルブ81が速やかに加熱される。このため、機械的手段により潜熱蓄熱材51を発核させることができる。また、この実施形態では、潜熱蓄熱材51がケース82の中にてPCVバルブ81を囲むように設けられるので、PCVバルブ81のほぼ全体をその外周から効率良く暖めることができる。このため、PCVバルブ81の弁体47などの凍結を解除することができる。また、アクチュエータ85に対する通電が瞬間的なものであることから、凍結解除のための消費電力を従来の電気ヒータに比べて低減することができる。更に、この実施形態でも、PCVバルブ81とは別に、ケース82を設ければよいので、既存のPCVバルブに対してもケースを設けるだけで、PCVバルブの加熱装置を実現することができる。その他の作用効果については、前記各実施形態と同様である。
[第6実施形態]
次に、本発明におけるPCVバルブの加熱装置を具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図9に、この実施形態のPCVバルブを構成する弁体91を断面図により示す。この実施形態では、潜熱蓄熱材51の配置と発核手段の点で前記各実施形態と構成が異なる。つまり、この実施形態では、弁体91の内部に充填空間92が形成され、その充填空間92の中に潜熱蓄熱材51が充填される。また、充填空間92には、振動を受けて動く可動片93が潜熱蓄熱材51と一緒に収容される。この可動片93が、本発明の発核手段に相当する。
従って、この実施形態によれば、エンジン1の始動時等に、エンジン1の振動を受けてPCVバルブの中の弁体91が振動し、その振動を受けて可動片93が衝撃的に動くことにより、潜熱蓄熱材51が瞬間的に発核して発熱する。これにより、主として弁体91を速やかに加熱することができ、弁体91の外周にできた凍結を速やかに解除することができる。つまり、主として弁体91を加熱することでPCVバルブの凍結を解除することができる。また、この実施形態では、潜熱蓄熱材51を発核させるために、通電装置やアクチュエータ等を設ける必要がなく、それらに電力を供給する必要がない。この意味で、潜熱蓄熱材51を発核させるための構成を簡略化することができ、発核のための電力消費を抑えることができる。その他の作用効果については、前記各実施形態と同様である。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して以下のように実施することもできる。
(1)前記第1実施形態では、PCVバルブ33の外周に断熱材56を設けたが、この断熱材56を省略することもできる。
(2)前記第4〜第6の実施形態では、PCVバルブ81の外周に断熱材を設けなかったが、第1実施形態と同様にPCVバルブ81の外周に断熱材を設けてもよい。
第1実施形態に係り、エンジンシステムを示す概略構成図。 第1実施形態に係り、PCVバルブの概略を示す断面図。 第1実施形態に係り、加熱制御の処理内容を示すフローチャート。 第2実施形態に係り、エンジンシステムを示す概略構成図。 第3実施形態に係り、エンジンシステムを示す概略構成図。 第4実施形態に係り、PCVバルブの概略を示す断面図。 第4実施形態に係り、PCVバルブの概略を示す断面図。 第5実施形態に係り、PCVバルブの概略を示す断面図。 第6実施形態に係り、PCVバルブの弁体を示す断面図。
符号の説明
3 エンジンブロック
33 PCVバルブ
41 ハウジング
47 弁体
51 潜熱蓄熱材
52 通電装置(発核手段)
53 冷却水循環装置(過冷却手段)
56 断熱材
58 水循環通路
72 EGRガス循環装置
77 ガス循環通路
81 PCVバルブ
84 ぺこ板
85 アクチュエータ
86 衝撃力発生装置
87 衝撃力発生装置
91 弁体
93 可動片

Claims (10)

  1. ハウジングの内部に弁体を収容したPCVバルブの加熱装置であって、
    前記PCVバルブを加熱するための潜熱蓄熱材と、
    前記潜熱蓄熱材を発核させるための発核手段と、
    前記潜熱蓄熱材を過冷却状態にするための過冷却手段と
    を備えたことを特徴とするPCVバルブの加熱装置。
  2. 前記ハウジングに前記潜熱蓄熱材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブの加熱装置。
  3. 前記潜熱蓄熱材の周囲に断熱材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のPCVバルブの加熱装置。
  4. 前記弁体の内部に前記潜熱蓄熱材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブの加熱装置。
  5. 前記発核手段は、前記潜熱蓄熱材に通電する通電装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
  6. 前記発核手段は、前記潜熱蓄熱材に衝撃力を与える衝撃力発生装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
  7. 前記発核手段は、前記潜熱蓄熱材の内部に設けられ、振動を受けて動く可動片であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
  8. 前記過冷却手段は、前記ハウジングをエンジン冷却水により加熱する冷却水循環装置であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
  9. 前記過冷却手段は、前記ハウジングをEGRガスにより加熱するEGRガス循環装置であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
  10. 前記過冷却手段は、前記ハウジングを発熱により直接的に加熱するエンジンブロックであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載のPCVバルブの加熱装置。
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