JP2009127538A - 斜板式油圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】低負荷側の軸受部材となる球状ピン、球穴ガイドの浮き上がりを防止し、長時間の高、高頻度傾転にも軸受部材の焼き付き、カジリを防止する。
【解決手段】斜板式油圧ポンプ10は、駆動軸13がハウジング11とカバー12に軸受14、15を介して支承され、該駆動軸13にはスプラインで嵌合され回転可能にされたシリンダブロック16が設けられている。シリンブロック16のピストン21には、ピストン21の球状端部21aがシュー22を介して摺動可能にされた斜板17が設けられている。斜板17はハウジング11に装着された高負荷側球穴ガイド部33,低負荷側球穴ガイド部34と、該球穴ガイド部33,34に球面接触し斜板17に装着された高負荷側球状ピン41,低負荷側球状ピン42により傾転可能に支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械や産業機械用に用いられる斜板式の可変容量形油圧ポンプに関し、さらに詳細には斜板支持軸受部材の潤滑を改良した斜板式油圧ポンプに関するものである。
斜板式油圧ポンプにおいては、金属製の球状ピンと該球状ピンに嵌合し相対的に摺動する球穴ガイドを二対配置して斜板を支持、傾転させる構造がある。この構造では球状ピンと球穴ガイドがピストンに作用する高荷重をシュー、斜板を介して受けながら相互に摺動するため、特に二対のうち吐出ポート側に配置された高負荷側の球状ピンと球穴ガイドの間の隙間に潤滑油を供給する必要がある。
そこで、特許文献1及び特許文献2ではポンプの高圧ポートから本体壁内に形成された連通路を通し、球状ピンまたは本体壁内に設けられた絞りにより減圧された作動油が前記高負荷側摺動面に供給されて導かれている。
また、特許文献2では高負荷側摺動面に供給された作動油が斜板内あるいはポンプ本体壁内に設けた連通路により吸入側ポート側に配置された低負荷側摺動面にも導かれ、焼き付き、カジリなどを抑制している。
さらに、特許文献3に示されるように、球穴ガイドを斜板と別体として形成し、斜板内に嵌合させて球状ピンと摺動させる構造もある。この場合、球穴ガイドを斜板と別体にしたことで軸受部材として斜板材と別の材料を選択することが可能となる。
また、球穴ガイドの加工性が向上するとともに、耐摩耗性を向上させるための窒化処理や被膜処理が比較的安価に可能となる。
特開2000−104657号公報 特開2003−139045号公報 特開2004−044467号公報
しかしながら、特許文献1により高負荷側軸受摺動面の潤滑性が改善され、摺動部材の耐摩耗性が向上したが、加圧された圧油を供給していない低負荷側軸受摺動面は低負荷であっても焼き付き、カジリが発生しやすい。また、特許文献2では高負荷側軸受摺動面に供給された圧油を本体壁内、あるいは斜板内に設けた油路にて低負荷側軸受摺動面に供給することで潤滑性を向上させ、焼き付き、カジリを防止しているが、特許文献3のように球穴ガイドを斜板と別体とした場合、球穴ガイドの外径分が受圧面積となり、負荷の小さい低負荷側では圧油の供給で軸方向の反力が大きくなり球穴ガイド自体が浮き上がってしまい、その結果、ポンプの吐出流量が変化することになり機械の動きが不安定になる。
また、球穴ガイドがガイド穴と摺動することにより球穴ガイド及びガイド穴が摩耗する恐れがある。これを解決するために球穴ガイドの受圧面積を小さくする方法があるが、この場合、シール部品の追加、さらに部品形状の複雑化を招く要因になる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、潤滑のため加圧された圧油を摺動部材に導入した場合でも、特に低負荷側球穴ガイドの浮き上がりを防止し、かつ長時間の高負荷、高頻度傾転動作にも軸受部材の焼き付き、カジリを防止する斜板式油圧ポンプを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、ハウジング内に駆動軸と共に回転可能に支持されたシリンダブロックの複数個のシリンダ室に軸方向摺動可能に嵌挿された複数個のピストンと、
前記ピストンの一端側の前記シリンダ室に開口する繭状の吸入ポート及び吐出ポートを有するバルブプレートと、
前記ピストンの他端頭部及びシューを介して摺接可能に支持された斜板と、
を有するピストンポンプであって、
前記斜板は二対の球状軸部材及び球穴ガイド部材から支持され、低圧側に配置された低負荷側軸受摺動面にはポンプ吐出圧力に対して減圧された圧油が供給され、かつ前記減圧して供給される圧油はポンプ吐出圧力に比例した圧力であることを特徴とする。
本発明によれば、低圧側に配置された低負荷側の軸受部材である球状軸部材及び球穴ガイド部材にはピストンからシュー、斜板を介してポンプ吐出圧力に比例した押付力が作用し、また低負荷側の球状軸部と球穴ガイド部間及び前記各部材の嵌合穴にはポンプ吐出圧力に対して減圧された圧油が潤滑のため供給されており、各部材間には圧力×受圧面積に依存した反力が発生するが、潤滑のため供給された圧油は各部材間の反力が押付力を上回らないよう減圧されているので、各部材間が浮き上がることはなく、かつ圧油の供給により潤滑性が向上し焼き付き、カジリを防止し耐久性を向上させることができる。
また、低負荷側に減圧して供給される圧油の圧力はポンプ吐出圧力に比例しているため、ポンプ吐出圧力が変動しても反力が押付力を上回ることがなく、常に浮き上がりを防止できる。
請求項2記載の発明は、前記斜板を傾転可能に支持する高負荷側及び低負荷側の球状軸部材と、
前記球状軸部材に対向して設けられた高負荷側及び低負荷側の球穴ガイド部材と、
前記球状軸部材及び球穴ガイド部材に設けられた貫通穴と、
前記貫通穴及びハウジングに形成した連通路に設けられた絞り部材と、
を備え、
高圧側に配置された前記高負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面にはポンプ高圧ポート側のピストンからシュー及び斜板内に設けられた貫通穴を通して圧油が供給され、該圧油はハウジング内に設けられた油路により低圧側に配置された前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面に供給され、前記絞り部材により前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材に減圧して供給されて前記低負荷側の球状軸部材に設けられた前記絞り部材及び前記斜板内に設けられた前記貫通穴を介してポンプ吸入側に排出されることを特徴とする。
本発明によれば、高圧側、低圧側に配置された高負荷側、低負荷側の軸受部材である球状軸部(球状ピン)、球穴ガイド部(球穴ガイド)には、前記同様ピストンからシュー、斜板を介してポンプ吐出圧力に比例した押付力が作用し、また高負荷側、低負荷側のそれぞれの球状ピンと球穴ガイド、及び球穴ガイドと高負荷側、低負荷側の球穴ガイド嵌合穴間には潤滑のため圧油が供給され圧力×受圧面積に依存した反力が発生する。このとき、高負荷側の押付力は反力に対して充分大きいので軸受部材の球状ピンと球穴ガイド部間及び球穴ガイド部と球穴ガイド嵌合穴間が浮き上がることはない。
一方、低負荷側の押付力は高負荷側に比して小さいが、供給される圧油の圧力は各所に適宜設置、調整された絞りにより反力として押付力を上回ることがないため、軸受部材の球状ピンと球穴ガイド部間、及び球穴ガイド部と球穴ガイド嵌合穴間の浮き上がりを防止することができ、かつ圧油の供給により潤滑性が向上し焼き付き、カジリを防止し耐久性を向上させることができる。また、低負荷側に減圧して供給される圧油の圧力はポンプ吐出圧力に比例しているため、ポンプ吐出圧力が変動しても反力が押付力を上回ることがなく、常に浮き上がりを防止できる。
請求項3記載の発明では、前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面に供給された前記圧油は、前記斜板内に設けた絞り部材を介してケーシング内に排出するので、斜板上のシュー摺動面に貫通穴を設けることなく、ケーシング内に貫通する穴を設ければよいので、設計上の自由度が高くなるとともに、加工が容易となり安価に製造が可能となる。
請求項4記載の発明では、前記圧油は、ハウジング内に設けた絞り部材を介してケーシング内に排出するので、斜板に複雑な加工を施す必要がなく安価に製造が可能となるうえ、設計の自由度が高くなる。
請求項5記載の発明は、前記高負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面から前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面に圧油を供給する油路及び絞り部材が前記斜板内に設けられたので、ハウジング壁内への連通路加工や絞り部材の設置を考慮する必要がなくなり、安価にケーシングの製造が可能となり好適である。
本発明によれば、低負荷側軸受摺動面に供給される圧油の圧力は各所に適宜設置、調整された絞り部材により減圧されており、ピストンから作用する押付力に対して各軸受部材間の反力が上回ることがないため、軸受部材の球状軸部材と球穴ガイド部間及び該球穴ガイド部とガイド穴間の浮き上がりを防止することができ、かつ圧油の供給により潤滑性が向上し焼き付き、カジリを防止し耐久性を向上させることができる。また低負荷側に減圧して供給される圧油の圧力はポンプ吐出圧力に比例しているため、ポンプ吐出圧力が変動しても反力が押付力を上回ることがなく、常に浮き上がりを防止できる。
本発明の斜板式油圧ポンプにつき最適な実施の形態を挙げ図面を参照して詳細に説明する。図1は斜板式油圧ポンプ10の横断面図を示す。図1において11は吸入口11aを設けたハウジング、12は吸入路12aと図示しない二つの吐出口を設けたカバーであり、前記ハウジング11とカバー12に駆動軸13が軸受14a,14bにより軸支され、周知のポンプ機構が配置されている。このポンプ機構において、駆動軸13にはシリンダブロック16がスプライン結合され、斜板17がハウジング11に設けた半球面を形成する一対のガイド部により傾斜可変に支持され、シリンダブロック16に係合するバルブプレート18がカバー12に固着されている。なお、ハウジング11と、該ハウジング11内に内蔵されるシリンダブロック16との空間には、ケーシング15が形成されている。
前記シリンダブロック16には、前記駆動軸13を中心として周方向に複数個のシリンダ室19及び20が等間隔で設けられ、それぞれのシリンダ室19,20にピストン21が摺動自在に嵌挿されている。前記シリンダブロック16の前記カバー12側にはシリンダ室19,20に連通するシリンダポート19a、20aが形成され、各シリンダポート19a、20aは駆動軸13を中心として半径方向の距離が異なる位置に交互に設置されている。バルブプレート18にはピストン21の上下死点(図示しない)を境界として周方向に吸入ポート18a、吐出ポート18b、18cが設けられ、該吐出ポート18b、18cは駆動軸13を中心として半径方向の距離が異なる位置に設けられている。駆動軸13が回転し、シリンダ室19、20が吸入側に移動したときにはバルブプレート18の吸入ポート18aに連通し、シリンダ室19,20が吐出側に移動したときには半径方向内側のシリンダポート19aは吐出ポート18bに、半径方向外側のシリンダポート20aは吐出ポート18cにそれぞれ連通するようになっている。
ピストン21の球状端部21aには段付のシュー22が嵌挿され、シューホルダ23と球面付きのバレルホルダ24が積重されている。これらを斜板17側に加圧するために、シリンダブロック16の他端部内周16aにリテーナ25bがスナップリング30で固定され。該リテーナ25bに支持されたばね部材26と、該ばね部材26で押圧されるリテーナ25a,ピン27が駆動軸13の回りに配置され、ピストン21を押し出している。
斜板17には、半球状のガイド部として高負荷側ガイド部28と低負荷側ガイド部29が設けられており、これらのガイド部28,29を設けるために、斜板17側に高負荷側球状ピン受穴31,低負荷側球状ピン受穴32が穿設されている。一方、ハウジング11には高負荷側球穴ガイド部(高負荷側球穴ガイド部材)33、低負荷側球穴ガイド部(低負荷側球穴ガイド部材)34が設けられている。高負荷側球穴ガイド部33,低負荷側球穴ガイド部34はハウジング11に形成した高負荷側球穴ガイド嵌合穴(ガイド穴)35,低負荷側球穴ガイド嵌合穴(ガイド穴)36とそれぞれ嵌合する高負荷側球穴ガイド嵌合部37、低負荷側球穴ガイド嵌合部38と、該球穴ガイド嵌合部37,38に形成された高負荷側軸受摺動面39,低負荷側軸受摺動面40と、を備える。
前記高負荷側球状ピン受穴31,低負荷側球状ピン受穴32には、それぞれきのこ型の高負荷側球状ピン(高負荷側球状軸部材)41,低負荷側球状ピン(低負荷側球状部材)42が設置され、前記高負荷側球状ピン41,低負荷側球状ピン42は、ヘッド41a,42aと、ステム41b,42bと、を備え、該ステム41b,42bは高負荷側球状ピン受穴31,低負荷側球状ピン受穴32に嵌合し、ヘッド41a,42aは高負荷側軸受摺動面39,低負荷側軸受摺動面40に球面接触している。
高負荷側軸受部37,低負荷側軸受部38には、高負荷側軸受摺動面39,低負荷側軸受摺動面40の底面に軸方向に指向する高負荷側球穴ガイド貫通穴43、低負荷側球穴ガイド貫通穴44が穿設されており、これらの球穴貫通穴43,44はハウジング11に穿設された圧油の供給路45乃至48に連通している。
一方、高負荷側球状ピン41,低負荷側球状ピン42には、高負荷側球穴ガイド貫通穴43、低負荷側球穴ガイド貫通穴44に連通する高負荷側球状ピン貫通穴49,低負荷側球状ピン貫通穴50が軸方向に穿設されており、これらの球状ピン貫通穴49,50には絞り(絞り部材)51,52が設けられ、該絞り51,52は高負荷側球状ピン受穴31,低負荷側球状ピン受穴32に連通している。
さらに、高負荷側球状ピン受穴31,低負荷側球状ピン受穴32は、斜板17に穿設された連通路兼絞り(絞り部材)53、連通路54に連通しており、該連通路兼絞り53、連通路54は段付のシュー22に穿設されたシュー貫通穴55,56を経てピストン21の球状端部21aに設けられた高圧側ピストン貫通穴57、低圧側ピストン貫通穴58に連通している。
なお、油路46,48との間には、管路59,60を介して絞り(絞り部材)61,62が直列に配設されている。この場合、絞り61,62は吸入側の圧油の抵抗を付勢するために直列に2個設けたが1個でもよい。
本発明の実施の形態に係る斜板式油圧ポンプ10は基本的には以上のように構成されたものであり、次にその動作について説明する。
駆動軸13が図示しない原動機により回転すると、シリンダブロック16の回転に伴って低圧側シリンダ室19には吸入口11a,吸入路12aから吸入ポート18a、19aを通って圧油が流入し、高圧側シリンダ室20に流入した圧油は高圧となって吐出ポート20a、18c(または18b)より図示しない吐出口よりアクチュエータ(図示しない)に供給する。
このような動作をする斜板式油圧ポンプ10において、斜板17は二対の高負荷側球状ピン41及び高負荷側球穴ガイド部33、低負荷側球状ピン42及び低負荷側球穴ガイド部34から支持され、かつこれらの球状ピン41,42及び球穴ガイド部33,34はそれぞれ球穴ピン貫通穴49,50及び球穴ガイド貫通穴43,44を備え、高負荷側球状ピン41,低負荷側球状ピン42は内部に絞り51,52を設けている。
そして、高圧側に配設された高負荷側球状ピン41と高負荷側球穴ガイド部33との接触面である高負荷側軸受摺動面39には、高圧ポート側のピストン21からピストン貫通穴57、シュー22のシュー貫通穴55、絞り53を連通して圧油が供給され、この圧油は球穴ガイド貫通穴43、ハウジング11内に設けられた油路45,46,59、60、油路59,60に設けられた絞り61、62を通過して油路47,48より低圧側に配置された低負荷側球状ピン42と低負荷側球穴ガイド部34との接触面である低負荷側軸受摺動面40に供給される。
この場合、高負荷側軸受摺動面39から、油路43,44,46を通り油路59,60に設けられた絞り61,62を介して、低負荷側軸受摺動面40に供給された圧油は、該
低負荷側球状ピン42内に設けられた絞り52及び斜板17内に設けられた連通路54を介して低圧側貫通穴58より低圧ポート側のピストン21に排出される。
これにより、高圧側、低圧側に配置された高負荷側、低負荷側の軸受部材である球状ピン41,42、球穴ガイド部33,34にはピストン21からシュー22、斜板17を介してポンプ吐出圧力に比例した押付力が作用し、また高負荷側、低負荷側のそれぞれの球状ピン41,42と球穴ガイド部33,34、及び球穴ガイド部33,34と高負荷側、低負荷側の球穴ガイド嵌合穴35,36間には潤滑のため圧油が供給され圧力×受圧面積に依存した反力が発生する。このとき、高負荷側の押付力は反力に対して充分大きいので軸受部材の球状ピン41と球穴ガイド部33間及び球穴ガイド部33と球穴ガイド嵌合穴35間が浮き上がることはない。
一方、低負荷側の押付力は高負荷側に比して小さいが、供給される圧油の圧力は各所に適宜設置、調整された絞り、例えば絞り51〜53、61,62により反力として押付力を上回ることがないため、軸受部材の球状ピン42と球穴ガイド部34間及び球穴ガイド部34と球穴ガイド嵌合穴36間の浮き上がりを防止することができ、かつ圧油の供給により潤滑性が向上し焼き付き、カジリを防止し耐久性を向上させることができる。また、低負荷側に減圧して供給される圧油の圧力はポンプ吐出圧力に比例しているため、ポンプ吐出圧力が変動しても反力が押付力を上回ることがなく、常に浮き上がりを防止できる。
本発明の実施の形態では板式油圧ポンプとして説明したが、斜板式油圧モータにも適用できる。さらに、斜板側に球状ピン、本体側に球穴ガイド部を設けたが、斜板側に球穴ガイド部、本体側に球状ピンを設けてもよい。また、高負荷側の軸受摺動面への圧油の供給は高圧側のピストン及びシューに穿設した貫通穴から供給することなく、ポンプ吐出ポートからハウジング壁内を通して供給してもよい。
さらに、高負荷側から低負荷側への圧油の供給はハウジング内に設けた油路、絞りに代わって斜板内に設けた油路、絞りを介してもよい。さらにまた、低負荷側に減圧されて供給した作動油は球状ピン内に設けた絞りを介して吸入側に排出したが、斜板内に設けた油路及び絞りを介してケーシング内に排出してもよいし、軸受部材を貫通することなく本体壁内に設けた油路と絞りを介してケーシング内に排出してもよい。
本発明の実施の形態に係る斜板式油圧ポンプの概略構造を示す縦断面図である。
符号の説明
10 斜板式油圧ポンプ 11 ハウジング
12 カバー 13 駆動軸
14 軸受 15 ケーシング
16 シリンダブロック 17 斜板
18 バルブプレート 19,20 シリンダ室
21 ピストン 22 シュー
23 シューホルダ 25 リテーナ
26 ばね部材 28,29 ガイド部
31,32 球状ピン受穴 33,34 球穴ガイド部
35,36 球穴ガイド嵌合穴 37,38 球穴ガイド嵌合部
39,40 軸受摺動面 41,42 球状ピン
41a,42a ヘッド 41b,42b ステム
43,44 球穴ガイド貫通穴 45〜48,59,60 油路
49,50 球穴ピン貫通穴 51,52,61,62 絞り
53 連通路兼絞り 54 連通路
55,56 シュー貫通穴 57、58 ピストン貫通穴

Claims (5)

  1. ハウジング内に駆動軸と共に回転可能に支持されたシリンダブロックの複数個のシリンダ室に軸方向摺動可能に嵌挿された複数個のピストンと、
    前記ピストンの一端側の前記シリンダ室に開口する繭状の吸入ポート及び吐出ポートを有するバルブプレートと、
    前記ピストンの他端頭部及びシューを介して摺接可能に支持された斜板と、
    を有するピストンポンプであって、
    前記斜板は二対の球状軸部材及び球穴ガイド部材から支持され、低圧側に配置された低負荷側軸受摺動面にはポンプ吐出圧力に対して減圧された圧油が供給され、前記圧油はポンプ吐出圧力に比例した圧力であることを特徴とする斜板式油圧ポンプ。
  2. 請求項1記載の斜板式油圧ポンプにおいて、
    前記斜板を傾転可能に支持する高負荷側及び低負荷側の球状軸部材と、
    前記球状軸部材に対向して設けられた高負荷側及び低負荷側の球穴ガイド部材と、
    前記球状軸部材及び球穴ガイド部材に設けられた貫通穴と、
    前記貫通穴及びハウジングに形成した連通路に設けられた絞り部材と、
    を備え、
    高圧側に配置された前記高負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面にはポンプ高圧ポート側のピストンからシュー及び斜板内に設けられた貫通穴を通して圧油が供給され、該圧油はハウジング内に設けられた油路により低圧側に配置された前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面に供給され、前記絞り部材により前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材に減圧して供給されて前記低負荷側の球状軸部材に設けられた前記絞り部材及び前記斜板内に設けられた前記貫通穴を介してポンプ吸入側に排出されることを特徴とする斜板式油圧ポンプ。
  3. 請求項1または2記載の斜板式油圧ポンプにおいて、
    前記低負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面に供給された前記圧油は、前記斜板内に設けた絞り部材を介してケーシング内に排出することを特徴とする斜板式油圧ポンプ。
  4. 請求項3記載の斜板式油圧ポンプにおいて、
    前記圧油は、ハウジング内に設けた絞り部材を介してケーシング内に排出することを特徴とする斜板式油圧ポンプ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1記載の斜板式油圧ポンプにおいて、
    前記高負荷側の球状軸部材及び球穴ガイド部材の軸受摺動面から前記低負荷側の球状軸部材及びと球穴ガイド部材の軸受摺動面に圧油を供給する油路及び絞り部材が前記斜板内に設けられたことを特徴とする斜板式油圧ポンプ。


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