JP2009127433A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正常に内燃機関を始動できる内燃機関の制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本実施例に係るハイブリッドシステム1は、エンジン10を冷却する電動ウォータポンプ61と、エンジン10に供給される燃料中のガム成分濃度を検出する燃料性状検出装置50と、燃料性状検出装置50の検出結果に応じて、エンジン10の停止後に電動ウォータポンプ61を作動させるECU100とを備えている。詳細には、ECU100は、燃料性状検出装置50によって検出されたガム成分濃度が閾値Cmaxよりも大きい場合には、エンジン10の停止後も電動ウォータポンプ61を作動させ、小さい場合には、電動ウォータポンプ61を作動させない。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来から、内燃機関においては、種々の観点から燃料の性状に応じて所定の危機の作動を制御する技術が知られている。特許文献1には、燃料のオクタン価に応じて冷却水温度を変更することにより、燃費を向上させる技術が開示されている。
特開2006−125288号公報
ところで、吸気弁及び吸気ポート周辺に燃料が付着した状態のままエンジンが停止すると、吸気弁及び吸気ポート周辺が所定期間高温状態となり、付着した燃料がガム質状に変質する場合がある。このような現象は、使用される燃料が粗悪燃料の場合に、特に起こりやすい。このようにガム質状に変質すると、エンジンが次回に始動する際に、吸気弁と吸気ポートとが固定され、正常にエンジンが作動しない恐れがある。
そこで本発明は、正常に内燃機関を始動できる内燃機関の制御装置を提供することを課題とする。
上記目的は、内燃機関を冷却する冷却手段と、前記内燃機関に供給される燃料中のガム成分濃度を検出する燃料性状検出手段と、前記燃料性状検出手段の検出結果に応じて、前記内燃機関の停止後に前記冷却手段を作動させる制御手段とを備えた、ことを特徴とする内燃機関の制御装置によって達成できる。
内燃機関の停止後に、内燃機関を冷却することにより、吸気弁や吸気ポート等に付着した燃料がガム質状に変質することを抑制できる。これにより、吸気弁や吸気ポート等に付着したガム質によって吸気弁が吸気ポートに固定されることを防止でき、次回のエンジンの始動を正常に行うことができる。
上記構成において、前記制御手段は、前記燃料性状検出手段によって検出されたガム成分濃度が閾値よりも大きい場合には、前記内燃機関の停止後も前記冷却手段を作動させ、小さい場合には、前記冷却手段を作動させない、構成を採用できる。
ガム成分濃度が比較的大きい場合には、吸気弁又は吸気ポートに付着した燃料は、ガム質状に変質しやすいので、この場合には内燃機関の停止後も冷却手段を作動させることにより、ガム質状への変質を抑制する。また、ガム成分濃度が比較的小さい場合には、ガム質状に変質しにくいため、冷却手段を作動させないことにより、電力の無駄な消費を防止できる。
上記構成において、前記内燃機関の温度を検出する機関温度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記機関温度検出手段の検出結果に応じて、前記冷却手段の作動を制御する、構成を採用できる。
内燃機関の温度が高いときほど、吸気弁又は吸気ポートに付着した燃料が、ガム質状に変質しやすい。従って、例えば内燃機関の停止後、内燃機関の温度が所定の温度にまで低下するまで冷却手段を作動させることにより、吸気弁又は吸気ポートに付着した燃料のガム質状への変質を抑制できる。また、機関温度が所定温度まで低下すると、冷却手段の作動を停止することにより、電力の無駄な消費を防止できる。
上記構成において、前記内燃機関を冷却する冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段の検出結果に応じて、前記冷却手段の作動を制御する、構成を採用できる。
内燃機関の温度は、内燃機関を冷却する冷媒の温度と相関している。従って、冷媒の温度が所定温度にまで低下するまで冷却手段を作動させることにより、吸気弁や吸気ポート等に付着した燃料がガム質状になることを抑制できる。また、冷媒の温度が所定温度まで低下すると、冷却手段の作動を停止することにより、電力の無駄な消費を防止できる。
上記構成において、前記燃料性状検出手段は、前記燃料の少なくとも一部を蒸発させる蒸発手段と、蒸発前後での前記燃料の比重の変化量を検出する比重検出手段とを含む、構成を採用できる。
燃料中のガム成分濃度が大きい場合には、燃料が蒸発してもそのガム成分が残留するため、蒸発の前後での燃料の比重の変化は小さいものとなる。一方、燃料中のガム成分濃度が小さい場合には、蒸発後の残留物の量は少ないため、蒸発の前後での燃料の比重の変化は大きなものとなる。このような原理によって、燃料中のガム成分濃度を検出することができる。
上記構成において、前記冷却手段は、前記内燃機関停止後も作動可能であり、前記内燃機関を冷却する冷媒を該内燃機関に循環させる電動ポンプを含む、構成を採用できる。この構成により、吸気弁又は吸気ポートに付着した燃料のガム質状への変質を抑制できる。
上記構成において、前記冷却手段は、前記内燃機関を冷却するための冷媒を放熱させるラジエータを冷却するファンを含む、構成を採用できる。この構成により、冷媒の放熱量を増大でき、内燃機関の温度を早期に低下させることができる。これにより、燃料のガム質状への変質を抑制できる。
上記構成において、前記制御手段は、駆動源として前記内燃機関とモータとが搭載された車両が前記モータによって駆動しているときの車速に応じて、前記ファンを作動させる、構成を採用できる。
この構成により、例えば、モータによって駆動しているときの車速が早い場合には、ファンを作動させなくても、冷却水を十分に放熱させることができる。また、車速が遅い場合には、ファンを作動させることにより、冷却水を十分に放熱させることができる。
本発明によれば、正常に内燃機関を始動できる内燃機関の制御装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施例について説明する。図1は、本実施例に係るハイブリッドシステム1のブロック図である。図1において、ハイブリッドシステム1は、ECU100、エンジンシステム200、モータMG1、モータMG2、動力分割機構300、インバータ400及びバッテリ500を備え、ハイブリッド車両120を制御するシステムである。
ECU100は、ハイブリッドシステム1の動作全体を制御する電子制御ユニットである。ECU100は、図示せぬROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えており、ROMに格納された制御プログラムに従って、後述するエンジン10の停止後の冷却制御処理を実行することが可能に構成されている。また、RAMには、詳しくは後述する、エンジン10停止後の冷却制御処理の実行過程において取得された各種データが一時的に格納される。
エンジンシステム200は、ハイブリッド車両120の主たる動力源として機能する。尚、エンジンシステム200の詳細な構成については後述する。
モータMG1は、バッテリ500を充電するための発電機として、或いはエンジンシステム200の駆動力をアシストする電動機として機能する。モータMG2は、エンジンシステム200の出力をアシストする電動機として、或いはバッテリ500を充電するための発電機として機能する。
動力分割機構300は、図示せぬサンギア、プラネタリキャリア、ピニオンギア、及びリングギアを備えた遊星歯車機構である。これら各ギアのうち、内周にあるサンギアの回転軸はモータMG1に連結されており、外周にあるリングギアの回転軸は、モータMG2に連結されている。サンギアとリングギアの中間にあるプラネタリキャリアの回転軸はエンジンシステム200に連結されており、エンジンシステム200の回転は、このプラネタリキャリアと更にピニオンギアとによって、サンギア及びリングギアに伝達され、エンジンシステム200の動力が2系統に分割されるように構成されている。ハイブリッド車両120において、リングギアの回転軸は、ハイブリッド車両120における伝達機構121に連結されており、この伝達機構121を介して車輪122に駆動力が伝達される。
インバータ400は、バッテリ500から取り出した直流電力を交流電力に変換してモータMG1、MG2に供給すると共に、モータMG1、MG2によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ500に供給することが可能に構成されている。
バッテリ500はモータMG1、MG2を駆動するための電源として機能する充電可能な蓄電池である。バッテリ500には、バッテリ500の残容量を検出するSOCセンサ510が設置されており、ECU100と電気的に接続されている。
図2は、エンジンシステム200の模式図である。図1に示すエンジンシステム200は、複数の気筒12(図1では1つのみ図示)から構成されるエンジン10を有している。このエンジン10においては、吸気通路13を流れる空気が吸気ポート13aを介して燃焼室15に充填され、燃焼室15内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁14によって、空気と燃料との混合気が生成される。この混合気に対し点火プラグ16による点火が行われると、混合気が燃焼してピストン17が往復動し、エンジン10の出力軸であるクランク軸18が回転駆動される。そして、各燃焼室15での燃焼により生じた排気は、排気ポート19aを介して排気通路19等を通ってエンジン10の外部へと排出される。
エンジン10の出力調整は、吸気通路13に設けられたスロットル弁21をアクチュエータ22等によって駆動して、そのスロットル弁21の開度(スロットル開度)を調節することによって実現される。スロットル開度の開度調節は、運転者によって操作されるアクセルペダル23の踏込み量(アクセル踏込み量)に応じてアクチュエータ22が駆動されることにより行われる。
エンジン10には、吸気弁24及び排気弁25が気筒12毎に設けられている。吸気弁24、排気弁25はそれぞれ、クランク軸18の回転が伝達されて回転する吸気カム軸26、排気カム軸27によって作動する。この作動により、各吸気弁24は燃焼室15と吸気通路13との連結部分を開閉し、各排気弁25は燃焼室15と排気通路19との連結部分を開閉する。
エンジン10には、機関バルブの作動タイミング(バルブタイミング)を変更するためのバルブタイミング可変装置(VVT)が複数設けられている。本実施形態では、吸気弁24の作動タイミングをクランク軸18の角度(クランク角)に対して連続的に変更するための吸気側バルブタイミング可変装置28と、排気弁25の作動タイミングをクランク角に対して連続的に変更するための排気側バルブタイミング可変装置29とが設けられている。吸気側バルブタイミング可変装置28、排気側バルブタイミング可変装置29は、ECU100からの指令に基づいて、それぞれ、吸気弁24、排気弁25の、開閉タイミングを制御する。
エンジン10には、クランク軸18が一定角度回転する毎にパルス状の信号を発生するクランク角センサ71、吸気カム軸26の回転角度を検出する吸気側カム角センサ72が設けられ、排気カム軸27の回転角度を検出する排気側カム角センサ73が設けられている。
また、吸気通路13内のスロットル弁21よりも下流には、吸入空気の圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧センサ74が設けられている。また、運転者による同アクセルペダル23の踏込み量を検出するアクセルセンサ75、スロットル開度を検出するスロットルセンサ76、エンジン10を冷却するため冷却水の温度を検出する水温センサ77が設けられている。
また、エンジン10のシリンダヘッドには、エンジン温度センサ78が設けられている。エンジン温度センサ78は、シリンダヘッドに設けられているため、シリンダヘッドの温度を検出できる。エンジン温度センサ78は、機関温度検出手段に相当する。
また、エンジンシステム200は、エンジン10に供給される燃料の性状を判定する燃料性状検出装置50を備えている。燃料性状検出装置50は、エンジン10に供給する燃料を蓄える燃料タンク(不図示)よりも容量の小さい小タンク51と、小タンク51に蓄えられた燃料を加熱することにより蒸発させる加熱装置52と、燃料の屈折率を光学的に検出することにより燃料の比重を検出する比重センサ53とを含む。
小タンク51に燃料を供給するためには、ユーザは、燃料タンクに燃料を供給する際に、燃料タンクとは別に小タンク51に燃料を供給する必要がある。尚、燃料タンクに供給された燃料の一部が、小タンク51に供給されるように構成してもよい。
加熱装置52は、発熱可能に構成され、小タンク51内の燃料を加熱することにより、少なくとも燃料の一部を蒸発させる。加熱装置52は、蒸発手段に相当する。
比重センサ53は、小タンク51内の燃料の屈折率を検出することによって、間接的に燃料の比重を検出することができる。比重センサ53は、加熱装置52によって小タンク51内の燃料が蒸発する前後での燃料の比重の変化量を検出する比重検出手段に相当する。燃料の比重と屈折率とは、予めROMに記憶されたマップによって関係付けられている。尚、加熱装置52、比重センサ53は、その作動をECU100によって制御される。
燃料性状検出装置50は、小タンク51内の燃料中のガム成分濃度を検出する。これにより、エンジン10に供給される燃料中のガム成分濃度を検出する。ガム成分とは、通常はガソリンに溶けているが、ガソリンなどの燃料を蒸発させると固体あるいはタール状に分離していく物質のことである。燃料性状検出装置50の詳細については、詳しくは後述する。
次に、エンジン10を冷却するための構造について説明する。図3は、エンジン10を冷却するための構造の説明図である。図3に示すように、エンジン10には、エンジン10を冷却するための冷媒として機能する冷却水が循環する冷却水通路60が形成されている。冷却水通路60は、エンジン10のシリンダブロック及びシリンダヘッド周辺に形成されている。
冷却水通路60上には、冷却水を循環させるための、電動ウォータポンプ61が配置されている。電動ウォータポンプ61は、ECU100によってその作動が制御され、エンジン10停止後であっても、ECU100からの指令によって作動可能に構成されている。即ち、電動ウォータポンプ61は、エンジン10とは個別に設けられたモータによって作動する。また、冷却水通路60上には、ラジエータ62が設けられ、ハイブリッド車両120の走行風により冷却水を放熱させる。
また、ラジエータ62からの冷却水の放熱を促進するために、ラジエータ62に送風するファン63が設けられている。ファン63は、ECU100によってその作動が制御されている。また、ECU100には、ハイブリッド車両120の車速を検出する車速センサ79からの検出信号が入力される。冷却水通路60、電動ウォータポンプ61、ラジエータ62、ファン63が、エンジン10を冷却する冷却手段に相当する。水温センサ77は、エンジン10から抜け出る冷却水通路60の出口直前に設けられている。
次に、燃料性状検出装置50によって燃料中のガム成分濃度を検出する方法について説明する。小タンク51内に燃料が供給されると、ECU100は、加熱装置52を作動させて小タンク51内の燃料を加熱し、その少なくとも一部を蒸発させる。ECU100は、この蒸発前後での燃料の比重の変化を、比重センサ53によって検出する。図4は、蒸発による燃料の比重の変化を示したグラフである。図4に示したグラフは、縦軸は小タンク51内の燃料の比重を示しており、横軸は加熱装置52が作動してからの経過時間を示している。
図4に示すように、燃料中のガム成分濃度が小さい場合には、比重の変化量が大きく、ガム成分濃度が大きい場合には、比重の変化量が大きい。これは、燃料中のガム成分濃度が大きい場合には、燃料が蒸発した場合であっても、燃料の酸化反によって燃料中に残留物が多く残るため、燃料の比重が変化しにくいことを示している。これに対し、燃料中のガム成分濃度が小さい場合には、燃料の蒸発した場合、残留物が少ないので、燃料の比重が大きく変化する。ECU100は、この燃料の蒸発前後での燃料の比重の変化量を検出することにより、燃料中のガム成分濃度を検出することができる。
次に、ECU100が実行する、エンジン10停止後の冷却制御処理について説明する。図5は、ECU100が実行するエンジン10停止後の冷却制御処理の一例を示したフローチャート図である。
ECU100は、上述した方法により、燃料のガム成分濃度を検出する(ステップS1)。次に、ECU100は、ガム成分濃度が、閾値Cmaxを超えているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、閾値Cmaxとは、吸気弁24、又は吸気ポート13aに燃料が付着した状態で、エンジン10が停止した場合に、付着した燃料がガム質状に変質する恐れがあるか否かの基準となる値である。否定判定の場合、即ち、ガム成分濃度が閾値Cmaxよりも小さい場合には、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質しにくいとして、ECU100はこの処理を終了する。
肯定判定の場合、即ち、ガム成分濃度が、基準値Cmaxよりも大きい場合には、ECU100は、エンジン10が停止状態であるか否かを判定する(ステップS3)。否定判定の場合、即ち、エンジン10が駆動中である場合には、ECU100はステップS3の処理を繰り返す。尚、エンジン10が停止中である場合とは、ハイブリッド車両120が停車中である場合のみならず、エンジン10は停止中であるが、モータMG1又はモータMG2によって、ハイブリッド車両120が走行中の場合も含む。
肯定判定の場合、即ち、エンジン10が停止中である場合には、ECU100は、エンジン温度センサ78からの検出信号に基づいて、エンジン10のシリンダヘッドの温度を推定し、この温度が、基準値Tmaxより小さいか否かを判定する(ステップS4)。ここで基準値Tmaxは、エンジン10の停止後に、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質しやすいか否かの基準となる値である。
肯定判定の場合には、ECU100は、電動ウォータポンプ61、ファン63の作動を停止させて(ステップS5)、冷却制御処理を終了する。シリンダヘッドの温度が基準値Tmaxを下回る場合には、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質する可能性が少ないからである。
否定判定の場合には、ECU100は、電動ウォータポンプ61の作動の停止を禁止する(ステップS6)。即ち、エンジン温度センサ78からの検出信号が、基準値Tmaxを超えている場合には、エンジン10の作動が停止した場合であっても、電動ウォータポンプ61を作動させる。これにより、エンジン10の停止後もエンジン10を冷却することができる。従って、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質することを抑制できる。
次に、ECU100は、車速センサ79からの検出信号に基づいて、車速が基準値Vより小さいか否かを判定する(ステップS7)。肯定判定の場合には、ECU100は、ファン63についても作動させる(ステップS8)。これにより、冷却水の放熱を促進することができ、早期にエンジン10を冷却することができる。これにより、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質することを抑制できる。
否定判定の場合には、ECU100は、再度ステップS4の処理を実行する。即ち、車速が基準値Vを超えている場合には、ファン63を作動させることはない。車速が基準値Vを超えている場合には、走行風がラジエータ62に当ることにより、冷却水の放熱が促進されているからである。また、この場合に、ファン63を作動させないことにより、バッテリ500の電力消費を防止できる。
以上のように、ECU100は、シリンダヘッドの温度が閾値Tmaxを下回るまで、ステップS6以降の処理を実行する。これにより、シリンダヘッドの温度が閾値Tmaxを下回るまで、電動ウォータポンプ61を作動させる。これにより、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料がガム質状に変質することを抑制できる。従って、エンジン10が停止した後も、正常にエンジン10を始動することができる。
また、シリンダヘッドの温度がエンジン10の停止時に既に閾値Tmaxを下回っていたい場合、又は、エンジン10の停止後の電動ウォータポンプ61などの作動によって、シリンダヘッドの温度が閾値Tmaxを下回った場合には、電動ウォータポンプ61を停止させることにより、電力の無駄な消費を防止できる。
また、ECU100は、ガム成分濃度が閾値Cmaxより大きい場合には、吸気弁24又は吸気ポート13aに付着した燃料が、ガム質状に変質しやすいので、この場合にはエンジン10の停止後も電動ウォータポンプ61を作動させることにより、ガム質状への変質を抑制する。また、ガム成分濃度が閾値Cmaxより小さい場合には、ガム質状に変質しにくいため、電動ウォータポンプ61を作動させないことにより、電力の無駄な消費を防止できる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
本実施例では、ハイブリッド車両について説明したが、駆動源としてエンジンのみが搭載された通常の車両であってもよい。
本実施例では、エンジン温度センサ78からの検出結果に応じて、電動ウォータポンプ61の作動を制御したが、水温センサ77の検出結果に応じて、電動ウォータポンプ61の作動を制御してもよい。エンジン10の温度は、エンジン10を冷却する冷却水の温度と相関しているので、冷却水の温度が所定温度にまで低下するまで電動ウォータポンプ61を作動させることにより、吸気弁24や吸気ポート13a等に付着した燃料がガム質状になることを抑制できる。
本実施例では、シリンダヘッドの温度が閾値Tmaxを下回るまで、電動ウォータポンプ61の作動させるが、このような構成に限らず、例えば、エンジン10の停止後において、予め設定された一定の期間、電動ウォータポンプ61を作動させるようにしてもよい。
本実施例に係るハイブリッドシステムのブロック図である。 エンジンシステムの模式図である。 エンジンを冷却するための構造の説明図である。 蒸発による燃料の比重の変化を示したグラフである。 ECUが実行するエンジン停止後の冷却制御処理の一例を示したフローチャート図である。
符号の説明
10 エンジン
13a 吸気ポート
24 吸気弁
50 燃料性状検出装置
51 小タンク
52 加熱装置
53 比重センサ
60 冷却水通路
61 電動ウォータポンプ
62 ラジエータ
63 ファン
77 水温センサ
78 エンジン温度センサ
79 車速センサ
100 ECU(制御手段)
120 ハイブリッド車両
200 エンジンシステム
300 動力分割機構
400 インバータ
500 バッテリ
MG1、MG2 モータ

Claims (8)

  1. 内燃機関を冷却する冷却手段と、
    前記内燃機関に供給される燃料中のガム成分濃度を検出する燃料性状検出手段と、
    前記燃料性状検出手段の検出結果に応じて、前記内燃機関の停止後に前記冷却手段を作動させる制御手段とを備えた、ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記燃料性状検出手段によって検出されたガム成分濃度が閾値よりも大きい場合には、前記内燃機関の停止後も前記冷却手段を作動させ、小さい場合には、前記冷却手段を作動させない、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の温度を検出する機関温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記機関温度検出手段の検出結果に応じて、前記冷却手段の作動を制御する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関を冷却する冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段の検出結果に応じて、前記冷却手段の作動を制御する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記燃料性状検出手段は、前記燃料の少なくとも一部を蒸発させる蒸発手段と、蒸発前後での前記燃料の比重の変化量を検出する比重検出手段とを含む、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記冷却手段は、前記内燃機関停止後も作動可能であり、前記内燃機関を冷却する冷媒を該内燃機関に循環させる電動ウォータポンプを含む、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記冷却手段は、前記内燃機関を冷却するための冷媒を放熱させるラジエータを冷却するファンを含む、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記制御手段は、駆動源として前記内燃機関とモータとが搭載された車両が前記モータによって駆動しているときの車速に応じて、前記ファンを作動させる、ことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の制御装置。

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