JP2009126986A - 高耐熱性自己融着塗料および高耐熱性自己融着絶縁電線 - Google Patents

高耐熱性自己融着塗料および高耐熱性自己融着絶縁電線 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性、高性能化が要求される各種コイル、例えばキャリッジコイル等を製造するのに好適な高耐熱性自己融着塗料および高耐熱性自己融着絶縁電線を提供する。
【解決手段】導体(1)に絶縁塗料を塗布・焼付けして絶縁皮膜(2)を設けた絶縁導体の外周に、分子構造中に芳香族環を有する非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂100重量部に対し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤1.0〜5.0重量部を添加し、これらを有機溶剤に溶解した高耐熱性自己融着塗料を塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)とする。
【選択図】図1

Description

本発明は自己融着塗料および自己融着絶縁電線に関する。更に詳しくは耐熱性、高性能化が要求される各種コイル、例えばキャリッジコイル、スピンドルモーターコイル、空心コイル、ファンモーターコイル、ボイスコイル等を製造するのに好適な高耐熱性自己融着塗料および高耐熱性自己融着絶縁電線に関するものである。
前記各種コイル、例えばキャリッジコイル等に用いられている従来の自己融着絶縁電線は、融点が150℃近辺の脂肪族系ポリアミド樹脂を主成分とし、また2次成分としてフェノール樹脂を用い、これらを有機溶剤に溶解して自己融着塗料とし、絶縁導体の外周に塗布・焼付けを行い製造していた。
自己融着絶縁電線はコイル巻線時に加熱をすることにより容易に線間を固着出来る事から、上記したように、前記各種コイル、例えばキャリッジコイル等に幅広く使用されている。これら各種コイルの高性能化に伴い、コイルは使用環境として100℃〜140℃の高温雰囲気中においても使用されている。そのため高温雰囲気中においても耐熱性に優れ使用が十分可能な高耐熱性自己融着絶縁電線が要求されている。
自己融着塗料および自己融着絶縁電線に関しては、例えば下記特許文献1に記載されている。
特開平7−161239
しかしながら、上記脂肪族系ポリアミド樹脂を主成分とした自己融着塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けを行い製造した自己融着絶縁電線は100℃以上の高温雰囲気中において融着皮膜の熱劣化により接着力が低下するという融着皮膜の耐熱性の点で問題があり、近年の各種コイルの高性能化には対応出来なかった。
そこで、融点が180℃近辺の脂肪族系ポリアミド樹脂に2次成分のフェノール樹脂を添加した自己融着塗料を使用して自己融着絶縁電線を製造していたが融着皮膜の耐熱性は依然として不十分であり、100℃〜140℃の高温雰囲気中に於いての使用には対応出来ないという問題があった。
本発明は、上記従来技術が有する各種問題点を解決するためになされたものであり、耐熱性、高性能化が要求される各種コイル、例えばキャリッジコイル等を製造するのに好適な高耐熱性自己融着塗料および高耐熱性自己融着絶縁電線を提供することを目的とする。
第1の観点として本発明は、分子構造中に芳香族環を有する非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂(以下、非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂と略記する)100重量部に対し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤1.0〜5.0重量部を添加し、これらを有機溶剤に溶解したことを特徴とする高耐熱性自己融着塗料にある。
前記非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としては、160℃以上の高いガラス転移温度を有するものが好ましく、例えばCristamid(登録商標)1700(アルケマ社商品名:ガラス転移温度170℃)が挙げられる。
前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えばIRGANOX(登録商標)1010やIRGANOX1035(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社商品名)等が挙げられる。また前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量を1.0〜5.0重量部と限定した理由は、1.0重量部未満では高温雰囲気中において非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂の熱劣化を防ぐ効果が少なく、また5.0重量部を超えてもその効果が飽和してしまう上にコストアップとなってしまうためである。
上記第1観点の高耐熱性自己融着塗料では、脂肪族系ポリアミド樹脂と比較して熱分解温度が高い非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂を主成分樹脂として用いており、また添加剤のヒンダードフェノール系酸化防止剤は高温雰囲気中において非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂の熱劣化を防ぐために用いている。そのため非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂とヒンダードフェノール系酸化防止剤の選定が重要となるが、本発明では、非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂とヒンダードフェノール系酸化防止剤について特に配慮したものである。
従って、本発明の高耐熱性自己融着塗料は、該塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けすることにより耐熱性に優れた高耐熱性融着皮膜が形成されるので高耐熱性自己融着絶縁電線を製造することができる。
第2の観点として本発明は、前記非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂は化1の構造を有する高耐熱性自己融着塗料にある。
上記第2観点の高耐熱性自己融着塗料では、前記非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂は化1の構造を有するものが好ましい。
第3の観点として本発明は、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤は化2の構造を有する高耐熱性自己融着塗料にある。
上記第3観点の高耐熱性自己融着塗料では、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤は化2の構造を有するものが好ましい。
第4の観点として本発明は、前記第1、第2または第3観点の何れかに記載の高耐熱性自己融着塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けした高耐熱性自己融着絶縁電線にある。
上記第4観点の高耐熱性自己融着絶縁電線では、上記第1、第2または第3観点の何れかに記載の高耐熱性自己融着塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けすることにより非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂とヒンダードフェノール系酸化防止剤からなる高耐熱性融着皮膜が形成されるので、自己融着絶縁電線の耐熱性を向上させることが可能となり、この自己融着絶縁電線を巻線したコイルは100℃〜150℃の高温雰囲気中においても接着力が殆んど低下しなくなる。
本発明の高耐熱性自己融着塗料によれば、この自己融着塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けすることにより融着皮膜の耐熱性を向上させた高耐熱性融着皮膜が得られるので高耐熱性自己融着絶縁電線を製造することができる。
また本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線によれば、前記高耐熱性融着皮膜が絶縁導体の外周に形成されているので巻線したコイルの耐熱性を向上させることが可能となり、100℃〜150℃の高温雰囲気中においても接着力が殆んど低下しない。従って、耐熱性、高性能化が要求される各種コイル、例えばキャリッジコイル等を製造するのに好適となる。従って、本発明は産業上に寄与する効果が極めて大である。
以下、本発明の内容を、図に示す実施の形態(実施例)により更に詳細に説明する。また比較例についても説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線の一実施形態を示す断面図である(比較例にも使用)。図2は、本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線(比較例は自己融着絶縁電線)の耐熱融着力を評価するためのJISC3003に準拠したヘリカルコイルの融着試験を示す略図である。また図3は、本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線(比較例は自己融着絶縁電線)の耐熱融着力試験結果を示すグラフ図である。
これらの図において、1は導体(銅線)、2は絶縁皮膜(ポリエステル絶縁皮膜)、3は高耐熱性融着皮膜、3aは融着皮膜、5は高耐熱性自己融着絶縁電線、5aは自己融着絶縁電線、10はヘリカルコイル(試験コイル)、また20は固定治具である。
(1)高耐熱性自己融着塗料(比較例は自己融着塗料)の調製
本発明の高耐熱性自己融着塗料の実施形態(実施例)1〜5について表1の高耐熱性自己融着塗料配合組成表を用いて説明する。また比較例1、2の自己融着塗料についても同時に説明する。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としてCristamid 1700を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤のIRGANOX1010を1.3g添加し、撹拌して濃度13%の高耐熱性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としてCristamid 1700を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤のIRGANOX1010を2.6g添加し、撹拌して濃度13%の高耐熱性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としてCristamid 1700を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤のIRGANOX1010を3.9g添加し、撹拌して濃度13%の高耐熱性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としてCristamid 1700を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤のIRGANOX1010を5.2g添加し、撹拌して濃度13%の高耐熱性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の非晶性半芳香族系ポリアミド樹脂としてCristamid 1700を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤のIRGANOX1010を6.5g添加し、撹拌して濃度13%の高耐熱性自己融着塗料を調製した。
上記実施例1〜5により得られた高耐熱性自己融着塗料は、塗料の安定性、保存性が良好であった。
―比較例1―
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の脂肪族系ポリアミド樹脂としてグリロンCR8(エムス・ケミージャパン社商品名)を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてフェノール樹脂のヒタノール(登録商標)1140(日立化成社商品名)を1.3g添加し、撹拌して濃度13%の自己融着塗料を調製した。
―比較例2―
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の脂肪族系ポリアミド樹脂としてグリロンCR8を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を50℃まで冷却し、添加剤としてフェノール樹脂のヒタノール1140を6.5g添加し、撹拌して濃度13%の自己融着塗料を調製した。
(2)高耐熱性自己融着絶縁電線(比較例は自己融着絶縁電線)の製造
本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線の実施形態(実施例)について図1を用いて説明する。また比較例の自己融着絶縁電線についても同時に説明する。
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記実施例1の高耐熱性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記実施例2の高耐熱性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記実施例3の高耐熱性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記実施例4の高耐熱性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記実施例5の高耐熱性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高耐熱性融着皮膜(3)を設け、高耐熱性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
―比較例3―
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記比較例1の自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして融着皮膜(3a)を設け、自己融着絶縁電線(5a)を製造してボビンに巻き取った。
―比較例4―
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付けしてポリエステル絶縁皮膜(2)を設け、さらに絶縁導体上に、前記比較例2の自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして融着皮膜(3a)を設け、自己融着絶縁電線(5a)を製造してボビンに巻き取った。
―高耐熱性自己融着絶縁電線ならびに自己融着絶縁電線の一般特性―
前記実施例6〜10の高耐熱性自己融着絶縁電線ならびに比較例3、4の自己融着絶縁電線の一般特性試験を行った。その結果を下記表2に示す。なお融着性については3mmφ(導体径の10倍)のマンドレル(巻付け棒)に20ターン巻付けて製作したヘリカルコイル体を融着条件180℃×5分間で融着してヘリカルコイル(試験コイル)とし、接着力(平均値)を測定したものである。
表2より明らかな様に、本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線は一般特性が良好なことが分かる。
―高耐熱性自己融着絶縁電線ならびに自己融着絶縁電線の耐熱融着力評価―
前記実施例6〜10の高耐熱性自己融着絶縁電線ならびに比較例3、4の自己融着絶縁電線について、上記と同様のヘリカルコイル(試験コイル)を用い、熱雰囲気中における耐熱融着力を評価した。具体的には、60℃〜180℃の熱雰囲気中において図2に示す様にJISC3003に準拠したヘリカルコイルの融着試験を行ったものである。その試験結果を図3のグラフ図に示す。なお、実施例7、9については図示していないが、それぞれ実施例5,8、実施例8,10のほぼ中間であった。
図3のグラフ図より明らかな様に、本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線(ヘリカルコイル)は100℃〜150℃の高温雰囲気中においても接着力が殆んど低下しておらず耐熱融着力が極めて優れているため、耐熱性が極めて高いことが分かる。一方比較例の自己融着絶縁電線(ヘリカルコイル)は100℃〜150℃の高温雰囲気中において接着力が大幅に低下しており耐熱融着力が劣っているため、耐熱性が低いことが分かる。
本発明の高耐熱性自己融着塗料を塗布・焼付けした高耐熱性自己融着絶縁電線は耐熱融着力が極めて優れているためコイルの耐熱性が極めて高くなる。そのため、高性能化が要求される各種コイル、例えばキャリッジコイル等を製造するのに好適である。
本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線の一実施形態を示す断面図である(比較例にも使用)。 本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線(比較例は自己融着絶縁電線)の耐熱融着力を評価するためのJISC3003に準拠したヘリカルコイルの融着試験を示す略図である。 本発明の高耐熱性自己融着絶縁電線(比較例は自己融着絶縁電線)の耐熱融着力試験結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1 導体(銅線)
2 絶縁皮膜(ポリエステル絶縁皮膜)
3 高耐熱性融着皮膜
3a 融着皮膜
5 高耐熱性自己融着絶縁電線
5a 自己融着絶縁電線
10 ヘリカルコイル(試験コイル)
20 固定治具

Claims (4)

  1. 分子構造中に芳香族環を有する非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂100重量部に対し、添加剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤1.0〜5.0重量部を添加し、これらを有機溶剤に溶解したことを特徴とする高耐熱性自己融着塗料。
  2. 前記非晶性の半芳香族系ポリアミド樹脂は化1の構造を有することを特徴とする請求項1に記載の高耐熱性自己融着塗料。
  3. 前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤は化2の構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高耐熱性自己融着塗料。
  4. 請求項1、2または3の何れかに記載の高耐熱性自己融着塗料を絶縁導体の外周に塗布・焼付けしたことを特徴とする高耐熱性自己融着絶縁電線。
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