JP2009125970A - 液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズル列間の距離は少なくとも圧力室の主たる長さよりも長くしなければならないことになる。この結果、圧力室の主たる長さが、ノズルの集積度を上げることに対して制約となってしまう。
【解決手段】2列のノズル列に対して1つのリザーバ111cからインクを供給するように構成されていることから、リザーバ間の仕切りが不要となる。従って、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法Wは短くすることができる。また、圧力室114aと圧力室114bとの間の主走査方向における距離を短くすることができるので、これに連動して、連通孔113aと連通孔113bとの主走査方向における距離を短くすることが可能となる。その結果、リザーバ111cの主走査方向における距離も短くすることができるので、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法Wはさらに短くすることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッド、及びこの液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に関する。
従来から、例えば機能液やインクなどといった液体を紙やガラス基板などといった対象物に噴射し、所定の図柄や画像を形成する液体噴射装置が存在する。このような装置では、例えば液体としてのインクが流れる流路の途中に圧力室を設け、圧力室のインクに圧電素子の電歪性を利用して圧力を加えることによって、流路の最後端に位置するノズルからインクをインク滴として噴射する液体噴射ヘッドが用いられている。
液体噴射ヘッドについては、薄型化のニーズから、例えば特許文献1に開示されている構造の如く、ノズルが形成された面と平行に圧力室を配置する構造が多く採用されている。これは、インクの噴射方向と略直交する方向が長手方向となるように圧力室を形成することによって、加圧手段を構成する振動板の変形変位を大きくしつつ、ノズルが形成されたノズル開口面に対して、垂直な方向における液体噴射ヘッドの厚さを薄くするためである。
そして、このような液体噴射ヘッドでは、圧力室に連通し、圧力室にインクを供給する供給流路となるリザーバが形成されている。リザーバは、圧力室に、噴射したインクを安定して補充供給するためのものである。
特開平6−234218号公報
近年、例えばデジタルカメラの撮影画像の高画質化に伴って、高解像度の印刷が求められている。これに対する解決手段として、周知のようにインク滴の微小化が有効であるが、液体噴射ヘッドに形成されるノズルの集積度を上げることも有効である。その1つとして、ノズル列間の距離を短くすることが集積度を上げる手段になる。
ところで、特許文献1に開示されている液体噴射ヘッドの構成を用いて、1つの液体噴射ヘッドに複数のノズル列を形成する場合、ノズル列が2列であれば、例えば特許文献1の図3に示されているように、圧力室をノズル列に対して外側になるように配置してノズル列間を狭くすることはできる。しかしながら、通常液体噴射装置では、複数色(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)などといった複数種類の液体を噴射することが行われる。このため、複数種類の液体を噴射するべく4列とか8列のように多くのノズル列を有する液体噴射ヘッドとする必要がある。このような場合は、ノズル列間には圧力室が形成されることになるので、ノズル列間の距離は少なくとも圧力室の長手方向の長さよりも長くしなければならないことになる。この結果、圧力室の長手方向の寸法が、ノズルの集積度を上げることに対する制約となってしまう。
また、リザーバも、ノズル開口面から見たとき、ノズルとは平面的に重ならない位置に形成されるので、ノズル列を4列とか8列などのように多く形成した場合は、同じくリザーバの形成領域に応じてノズル列間の距離が長くなってしまうという課題がある。
本発明は、このような課題の少なくとも一部を解決するために行われたもので、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体を加圧してノズルから当該液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、前記ノズルの開口が直線上に複数並んだノズル列が2つ設けられたノズル開口面と、前記ノズル開口面の端部において、当該ノズル開口面に対して交差し、且つ前記ノズル列の各々と向きが揃えられた1対の壁面とを備え、前記1対の壁面のそれぞれには、前記ノズルに連通し、前記加圧される前記液体を収容する圧力室が形成され、前記圧力室における前記加圧された前記液体の流れ方向は、前記1対の壁面のそれぞれと揃う方向であることを特徴とする。
この構成によれば、ノズル開口面の端部に形成され、ノズル開口面に対して交差する壁面に圧力室を形成するとともに、圧力室の液体の流れ方向を壁面と平行な方向とする。従って、圧力室の長手方向を、壁面と平行な方向にすることができることから、ノズル開口面から見たとき、ノズル列の方向と直交する方向への圧力室の形成領域を小さく抑制することができる。この結果、ノズル列の方向と直交する方向における液体噴射ヘッドの大きさを小さくできるので、液体噴射ヘッドを複数並置した場合、液体噴射ヘッド間におけるノズル列の間隔を狭くすることができる。従って、ノズルの集積度を上げることが可能となる。
[適用例2]上記液体噴射ヘッドであって、前記1対の壁面に形成されている前記圧力室は、1つの部材に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、1つの部材によって2列の圧力室を形成するため、圧力室同士の間隔を狭くすることができる。この結果、1つの液体噴射ヘッドに2つのノズル列を形成する場合において、ノズル列の間隔も狭くすることができる。また、1つの液体噴射ヘッドについてもノズル列の方向と直交する方向における液体噴射ヘッドの大きさを小さくできるので、液体噴射ヘッドを複数並置した場合、液体噴射ヘッド間におけるノズル列の間隔を狭くすることができる。従って、ノズルの集積度を上げることができる。
[適用例3]上記液体噴射ヘッドであって、前記2つのノズル列において形成された前記圧力室の総てと連通し、当該加圧室に前記液体を供給する1つの供給流路を備え、前記供給流路は、前記加圧室に対して前記ノズル開口面と反対側の位置に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、液体の供給流路を、圧力室に対してノズルと反対側に形成するので、ノズル開口面から見て、ノズルと供給流路とを重ねて配置することができる。また、2つのノズル列に対して1つの供給流路を形成すればよく、それぞれのノズル列に単独に供給流路を形成する場合に比べて平面積は小さくできる。この結果、平面サイズが小さい噴射ヘッド部が得られ、液体噴射ヘッド全体の平面積を小さくできるので、並置した液体噴射ヘッド間におけるノズル列の間隔を狭くすることができる。
[適用例4]上記液体噴射ヘッドであって、前記2つのノズル列のそれぞれにおいて形成される前記圧力室は、総て同じ形状を有し、前記壁面に対して垂直方向から見たとき、前記形状が互いにずれて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、圧力室を互いに重ならないようにずらして配置するので、壁面間の距離を狭くすることができる。この結果、2つのノズル列間の距離も短くすることが可能であり、ノズルの集積度を上げることができる。
[適用例5]上記液体噴射ヘッドであって、前記壁面の表面には、前記圧力室の液体を加圧する加圧手段が形成され、前記壁面のうち、少なくとも前記ノズル開口面の端部近傍には前記加圧手段の加圧駆動を阻害しない範囲内に、少なくとも前記加圧手段の最大厚以上の高さを有する枠が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、2つのノズル列を有する液体噴射ヘッドを並べて、2列より多くのノズル列を有する液体噴射ヘッドを形成する場合、加圧手段の厚さ以上の高さを有する枠を設けることによって、隣接する液体噴射ヘッド間の距離を、それぞれの液体噴射ヘッドに形成された加圧手段が互いに干渉しない最短距離にすることができるので、液体噴射ヘッド間におけるノズル列の間隔を狭くすることができる。また枠を設けることによって、液体噴射ヘッドの剛性を高めることも可能となる。
[適用例6]上記液体噴射ヘッドを少なくとも2つ具備することを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射ヘッドを用いれば、ノズルの集積度が高い液体噴射装置とすることができるので、高解像度の画像を印刷する液体噴射装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について説明する。図1は本発明の液体噴射ヘッドを具備した液体噴射装置の一例となるインクジェットプリンタ10について、その概略構造を示したものである。また、図中吹き出し部は、後述するキャリッジ20を白抜き矢印の方向から見たときの模式図である。なお、説明の便宜上、キャリッジ20を基準として、この白抜き矢印の方向を正面方向とし、横方向をそれぞれ左右側面方向と呼ぶこととする。また、印刷用紙25の方向を下方向、その反対方向を上方向として以降説明する。
このインクジェットプリンタ10は、液体としてのY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色インクがそれぞれ収納されたインクカートリッジ11,12,13,14がキャリッジ20に装着される。そして、各色インクに対応したそれぞれ4つの液体噴射ヘッド110,120,130,140がキャリッジ20の下方向に設けられ、これらの液体噴射ヘッド110〜140からインク滴を噴射して、印刷用紙25に所定の画像等を印刷するものである。
キャリッジ20は、キャリッジベルト41に固定され、キャリッジベルト41がキャリッジモータ40によって駆動されるのに伴って、フレーム17に固定されたガイド21に沿って図面左右方向(主走査方向)に移動する。このとき、各色インクを噴射するため液体噴射ヘッド110〜140に、主走査方向に対して直交する方向に直線状に穿設された複数のノズルからなるノズル列から、印刷画像に相応した所定量のインク滴が噴射される。また印刷用紙25は、プラテン28によって裏面から支持されつつ、フレーム17に固定された駆動モータ26により駆動される図示しない紙送りローラーなどによって、図面上下方向に所定量ずつ移動する。こうして、印刷画像に相応した所定量のインク滴が、印刷用紙25全体に噴射されることによって画像が形成されるのである。
従って、前述したように、液体噴射ヘッドの主走査方向におけるノズル列の間隔を狭くすれば、ノズルの集積度が上がるため、高解像度の画像を印刷形成することができる。そこで、図1の吹き出し部に示したように、インクジェットプリンタ10では、4つの液体噴射ヘッドの間隔が狭くなるようにしている。また、1つの液体噴射ヘッドには2つのノズル列が形成され、これらのノズル列間の距離も同時に短くなるようにしている。なお、キャリッジ20内には、図中矢印で示したように、各インクカートリッジ11〜14から供給されたインクが、4つの液体噴射ヘッド110〜140に設けられたインク流入口まで流れるように流路(不図示)が形成されている。
本実施形態では、このようにノズル列の間隔を狭くしてノズルの集積度が高くなるように、液体噴射ヘッドの構造を工夫したものである。この結果、例えば、1つのノズル列からインクを噴射したのち、次のノズル列が印刷用紙25の同じ位置にインクを噴射するまでにキャリッジ20が移動する距離が短くなるので、キャリッジ20の移動速度が抑制され、その結果インク滴の着弾位置精度が高くなる。従って、高解像度の画像を正しく印刷することが期待できるのである。それでは、この液体噴射ヘッド110,120,130,140について図2〜図4を用いて詳しく説明する。なお、液体噴射ヘッド110〜140は、総て同じ構造を有していることから、液体噴射ヘッド110について以降説明する。
図2は、液体噴射ヘッド110の概略構成を示した模式図で、(a)は、上方向から見た状態を、(b)は右側面方向から見た状態を、(c)は下方向から見た状態を、それぞれ示している。本実施形態の液体噴射ヘッドについて、インクの流路に沿ってその構成を説明する。
まず、図2(a)に示したように、開口部となるインク流入口111aが設けられた供給流路形成部材111に、インクカートリッジ(11)から供給されたインクが流入する。そして、供給流路形成部材111に流入したインクは、その内部に形成された供給流路(以降、「リザーバ」と称す)111cを通って、図中二点鎖線の矢印で示したように、連通孔113aと連通孔113bへ流れる。
リザーバ111cは、図2(b)に示すように、供給流路形成部材111と薄膜材112と連通板113とによって囲まれて形成され、連通孔113a,113bは連通板113に貫通開口されている。連通孔113aに流入したインクは、圧力室形成部材114に形成された圧力室114aに流入する。そして、圧力室114aに流入したインクは、圧電素子117の変形駆動によって変位する振動板116によって加圧され、ノズルプレート115に形成されたノズル115aからインク滴として噴射する。なお、図2(b)では省略しているが、連通孔113bに流入したインクも、図中裏面側となる左側面において圧力室形成部材114に形成された圧力室114b(図3参照)にて同様に加圧され、図2(c)に示したようにノズルプレート115に形成されたノズル115bから、同じくインク滴として噴射する。
供給流路形成部材111、連通板113、圧力室形成部材114、ノズルプレート115は、それぞれ金属板(本実施形態ではステンレス鋼板)からなり、接着剤や溶着等によって互いに積層固着されて形成されている。薄膜材112は、インク滴の噴射動作等によってリザーバ111cに生ずるインクの振動バランスをとるために、可撓性を有する樹脂製の薄板(本実施形態ではPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂))からなり、供給流路形成部材111の上面に、接着または溶着によって固定されている。
また、振動板116はセラミック板(本実施形態ではジルコニア板)からなり、図2(b)に示したように、連通板113、圧力室形成部材114、ノズルプレート115のそれぞれ左右の側壁面に接着固定されている。そして、同じく図2(b)に示したように、振動板116の表面には、圧力室114a(114b)のインクを加圧するための圧電素子117が貼り付けられている。圧電素子117は、圧力室114a(114b)の幅(図面左右方向)よりも狭い幅で、圧力室114a(114b)の長手方向(図面上下方向)に長い形状を有するPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の電歪特性を有する圧電材料の薄板からなり、電圧を印加すると幅方向において湾曲するように構成されている。そして、図示しない電極が圧電素子117に接続形成され、所定の駆動信号が同じく図示しない結線部材を介して電極に印加されることによって圧電素子117が湾曲し、もって振動板116を変形させて圧力室114a(114b)のインクを加圧するように形成されている。
本実施形態の液体噴射ヘッド110は、このように構成され、インクの流路を形成している。その結果、図2(c)に示した如く、圧力室形成部材114の左右両側面に形成された圧力室114a,114bにそれぞれ対応するように、ほぼ直線状に所定のピッチ間隔で並んだノズル115aとノズル115bの2つのノズル列が形成される。なお、本実施形態の液体噴射ヘッド110は、5つのノズルによって1つのノズル列を形成するものとしているが、もとよりこれは説明を簡略化するためであって、実際には、1列に数十から数百のノズルが形成されている。
次に、圧力室114a,114bについて図3を用いて、更に詳しく説明する。なお図3は、図2(c)におけるA−A断面を示す模式図である。
図3に示すように、積層固着された連通板113と圧力室形成部材114とノズルプレート115とは、ノズル115aおよびノズル115bが開口形成された面、つまりノズル開口面に対してほぼ垂直方向に交差する壁面を、ノズル開口面の端部に位置する左右の側面に形成する。もとより、形成する壁面は、ノズル開口面に対して必ずしも垂直方向でなくても差し支えない。そして、圧力室形成部材114には、両側の壁面にノズル開口面に対してほぼ垂直方向(図中2点鎖線の矢印)をインク流路とするように、その長手方向を垂直方向とする圧力室114aと圧力室114bとがそれぞれ形成されている。従って、圧力室114a,114bにおけるインク流路は壁面と揃う略平行な方向となる。この結果、圧電素子117の変形駆動によって振動板116が図中白抜き矢印で示したように変形すると、加圧された圧力室114a,114bのインクは、インク流路に従って流れ、前述するようにノズル115a,115bから噴射する。
圧力室114a,114bには、噴射されたインクを補充するべく、連通孔113a,113bを通してリザーバ111cからインクが供給される。従って、液体噴射ヘッド110は、1つのリザーバ111cから、形成された総ての圧力室114a,114b(本実施形態では各5個で計10個)にインクが供給される。なお、各圧力室114a,114bには、インク流入側となる連通孔113a,113b近傍には、インクの流れが滑らかになるようにテーパが形成されている。もとより、インクの流れがスムースであれば、必ずしもテーパを形成する必要はない。
連通孔113a,113bは、連通板113にプレスやドリル等による機械加工や、エッチング等による化学研磨加工によって加工形成されている。また、ノズル115a,115bも、同様に、ノズルプレート115にプレスやドリル等による機械加工や、エッチング等による化学研磨加工によって加工形成されている。
圧力室114a,114bは、直方体形状を有する金属板の一対の壁面に、機械切削加工や化学研磨加工などによって凹部を形成したものである。圧力室114a,114bの形状および配置について、図4を用いて説明する。図4は、図3におけるB−B断面を示す模式図である。
図4に示すように、圧力室形成部材114の両壁面に形成された圧力室114a,114bは、断面形状が半長円形状を呈するように形成されている。そして、各圧力室114aと圧力室114bとは、壁面に対して垂直方向つまり主走査方向から見たとき、互いに半ピッチずれて形成されている。この結果、圧力室114aと圧力室114bとの主走査方向における距離を短くすることができる。
以上のように構成された本実施形態の液体噴射ヘッド110は、2つのノズル列を有しつつ、主走査方向の長さが抑制されたヘッドとなる。つまり、図3に示したように、ノズル115aとノズル115bとがそれぞれ形成する2つのノズル列に対して、1つのリザーバ111cからインクを供給するように構成されているので、1つのノズル列に対して1つのリザーバからインクを供給する場合に存在するリザーバ間の仕切りが不要となる。従って、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法Wは、仕切り分を考慮することなく設定することができる。
また、圧力室114aと圧力室114bとの間の主走査方向における距離を短くすることができるので、これに連動して、連通孔113aと連通孔113bとの主走査方向における距離を短くすることが可能となる。その結果、リザーバ111cの主走査方向における距離も短くすることができるので、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法Wは小さくすることが可能となる。勿論、ノズル115aのノズル列とノズル115bのノズル列との間の主走査方向における距離も短くできることは言うまでもない。
また、圧力室114a,114bはノズル開口面に対して垂直方向が長手方向になるように形成されているので、主走査方向における圧力室114a,114bの面積領域を大きく形成することなく、圧力室114a,114bのインクをノズル115a,115bから噴射できる。また、圧力室114a,114bを大きくする必要が生じた場合でも、圧力室形成部材114の主走査方向の厚さを増やさず、上下方向を長くすることによって圧力室114a,114bを大きく形成することができるので、圧力室114aと圧力室114bとにそれぞれ連通するノズル115aのノズル列とノズル115bのノズル列との間隔を保持することが可能となる。
上述したような構成によって、液体噴射ヘッド110および液体噴射ヘッド120,130,140は、主走査方向における幅寸法Wが短くなるように形成されている。この結果、図1に示したように、これらの液体噴射ヘッド110〜140を主走査方向に並べた場合、各液体噴射ヘッド間の距離を短くすることが可能となる。これを、図5を用いて説明する。
図5は、液体噴射ヘッド110,120,130,140を並べた状態を示す模式図である。図示するように、各液体噴射ヘッドのノズルプレート115にはノズル115aのノズル列とノズル115bのノズル列との2つのノズル列が形成されているので、4つの液体噴射ヘッド110〜140を並列配置することによって合計8つのノズル列が形成される。そして、各液体噴射ヘッドに形成されたノズル列間の距離はP1であり、隣接する液体噴射ヘッド間におけるノズル列間の距離はP2である。このとき、距離P2は、ノズルが形成されたノズル開口面と平行に圧力室を配置する構造の場合は、例えば特許文献1に開示されている従来の構造の如く圧力室の長さの2倍以上の長さになってしまう。これに対して、本実施形態の場合は、圧力室の長さに依存せず、供給流路形成部材111の幅寸法Wに依存することになる。従って、前述するように、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法Wを短くすることができることから、ノズル列間の距離P2は、従来の構造に比べて短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の液体噴射ヘッドによれば、ノズル開口面の端部に形成され、ノズル開口面対して垂直な壁面に圧力室を形成するとともに、圧力室の液体の流れ方向を壁面と平行な方向とする。従って、圧力室の長手方向を、壁面と平行な方向にすることができることから、ノズル開口面から見たとき、ノズル列の方向と直交する方向への圧力室の形成領域を小さく抑制することができる。この結果、液体噴射ヘッドの主走査方向における幅寸法を小さくできるので、2列よりも多いノズル列を有する液体噴射ヘッドを構成しても、ノズル列の間隔を狭くすることができる。
以上、本発明について、一実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。以下変形例を挙げて説明する。
(第1変形例)
上記実施形態では、各液体噴射ヘッド110〜140において、供給流路形成部材111の主走査方向における幅寸法W(図3参照)は、2つの壁面にそれぞれ形成された圧電素子117間の距離よりも大きいものとして説明しているが、特にこれに限るものではないことは勿論である。このため、供給流路形成部材111を互いに密着して並置した場合、隣接する圧電素子117が互いに干渉して、液体噴射ヘッド間の加圧動作が正常に行われない不具合も発生する。そこで、このような不具合が生じないように、加圧手段の最大厚つまり圧電素子の変形動作時の最大変位位置以上の高さを有する枠を設けることによって、隣接する液体噴射ヘッド間の距離を、加圧動作が正常に行える最短距離にするのである。本変形例について、図6を用いて説明する。
図6(a)は、液体噴射ヘッド110の右側面を示した模式図であり、振動板116の表面に貼り付けられた圧電素子117の変形駆動を妨げない範囲において、振動板116の端部近傍にコの字形状であって圧電素子の変形動作時の最大変位高さ以上の高さを有する「枠」が接着固定されている。こうすることで、各液体噴射ヘッドの動作を確保しながら、その並置間隔を圧電素子が互いに干渉することのない最小にすることができる。なお、枠は金属製もしくはセラミック製の部材であり、液体噴射ヘッド110の左側面に設けられた振動板116の表面にも接着固定されている。
図6(b)は、一例として、このように枠が両側面に接着固定された液体噴射ヘッド110と液体噴射ヘッド120とがインクジェットプリンタ10において並列配置された様子を示した模式図である。図示するように、左右両側面に接着固定された枠は、液体噴射ヘッドの並列配置状態において、互いにほぼ当接するように厚さが定められている。そして、その当接部分において、接着剤によって互いに接着固定されている。
このように枠を液体噴射ヘッドの両側面に接着固定することで、液体噴射ヘッドを並置したとき、それぞれの液体噴射ヘッド間の距離は、圧電素子の加圧駆動が互いに干渉されず、正しく加圧動作を行うことが可能な最短距離とすることができる。
ところで、上述の説明から明らかなように、上記実施形態における液体噴射ヘッド110〜140のそれぞれの形状は、左右よりも上下方向に長い形状を呈する。このため、液体噴射装置に4つの液体噴射ヘッド110〜140を隣接配置した場合は、図5に示したように、供給流路形成部材111から下方向に位置する部分は櫛歯状を呈する。このため、特に櫛歯状の部分の先端に位置するノズルプレート115においては、インクを噴射させるための加圧動作やキャリッジ20の移動時の振動等に起因して主走査方向への振動が生じ易くなる。これに対して、本変形例は、図6(a)に示したように、液体噴射ヘッドの壁面領域に「枠」を設けるものであることから、液体噴射ヘッドの剛性を高めることができる。また、液体噴射ヘッドを並置したとき、枠を互いに接着することで櫛歯状の部分が一体化され、さらに剛性を高めることができる。この結果、図6(b)において示したように、主走査方向におけるノズルプレート115の振動を抑制する効果も奏するものである。
なお、枠の形状はコの字に限るものでないことは勿論である。例えば、L字形状でもよいし、四方に枠が存在するロの字形状であってもよい。あるいは、ノズルプレートの部分にのみ存在する一の字形状であっても差し支えない。インクの加圧動作に影響せず、液体噴射ヘッドの剛性が高くなるような形状であれば、どのような形状であってもよい。
以上、本変形例によれば、2つのノズル列を有する液体噴射ヘッドを並べて、2列より多くのノズル列を有する液体噴射ヘッドを形成する場合、加圧手段である圧電素子の厚さ以上の高さを有する枠を設けることによって、隣接する液体噴射ヘッド間の距離を、それぞれの液体噴射ヘッドに形成さえた加圧手段が互いに干渉しない最短距離にすることができるので、ノズル列の間隔を最も狭くすることができる。また枠を設けることによって、液体噴射ヘッドの剛性を高めることも可能となる。
(第2変形例)
上記実施形態では、圧力室形成部材114を一つの部材としたが、2つの部材を貼り合わせて形成することとしてもよい。こうすれば、圧力室の形成が片側で済むので、圧力室の形成工程が容易となる。
本変形例を図7を用いて説明する。図7は、2つの部材114Rと部材114Lとを貼り合わせて形成した圧力室形成部材114を示す斜視図である。部材114Rには、図示するような5つの凹部が切削加工やエッチング加工等によって形成され、それぞれ圧力室114aとして機能する。そして、本変形例では、部材114Lは部材114Rと全く同じものであり、凹部が外側になるようにして、2つの部材114Lと部材114Rとを接着することによって圧力室形成部材114が出来上がる。このように、1つの部材を2つ貼り合わせて形成することによって、凹部の形成が片面で済むことから、圧力室114aと圧力室114bの加工が容易となる。
ところで、凹部の加工方法として、他の方法を採用することもできる。例えば、図7の下側に示した形状型114kを電極として用いて、放電加工する方法としてもよい。あるいは、図示しないが、形状型114kを1つのコア型とし、これを5つノズルのピッチ間隔に相当する間隔で並べたものを電鋳型として用意し、ニッケルなどの金属をこれに電析させて形成する電鋳加工方法としてもよい。
(第3変形例)
上記実施形態では、リザーバ以降のインク流路を、連通板113と圧力室形成部材114とノズルプレート115との3つの部材で形成したが、リザーバ以降のインク流路を一つの部材で一体形成することとしてもよい。こうすれば、部品点数が少なくなることから、上記3つの部材の接着工程を削減することができる。なお、本変形例でも、第1変形例の如く2つの部材を貼り合わせることとする。もとより、1つの部材で形成することとしても何ら差し支えない。
本変形例を図8を用いて説明する。図8は、連通板113と圧力室形成部材114とノズルプレート115とを一体で形成した一例となる部材119を示す斜視図である。部材119には、図示するような形状を有する凹部が合計5つ形成され、1つの凹部の各部分は、図示するように連通孔113aと圧力室114aとノズル115aとして機能する。なお、本変形例では、上記実施形態とは異なり、部材119は振動板116が貼り合わされることによって、連通孔113aを形成することになる。
本変形例における凹部の加工方法としては電鋳加工を用いることができる。例えば、図7の下側に示した形状型114kに対して連通孔113aの部分とノズル115aの部分のコア形状を加えた形状型(不図示)を1つのコア型とし、これを5つノズルのピッチ間隔に相当する間隔で並べたものを電鋳型として用意し、ニッケルなどの金属をこれに電析させて形成する電鋳加工方法としてもよい。
(第4変形例)
上記実施形態のインクジェットプリンタ10は、図1に示したように、1つの液体噴射ヘッドを4つ並べて、それぞれYMCKの各インクを噴射するものであった。従って、各液体噴射ヘッド110〜140の主走査方向における間隔は、上記実施形態において供給流路形成部材111の幅寸法W(図3参照)によって距離が定まることになる。そこで、各液体噴射ヘッド110〜140の供給流路形成部材111を一体化して1つの部材で形成してもよい。こうすれば、液体噴射ヘッド間におけるノズル列の間隔を狭くすることが可能となる。
本変形例を、図9を用いて説明する。図9(a)は、4つの液体噴射ヘッド110〜140が主走査方向(図面左右方向)に隣接配置された状態を示す模式断面図で、図5に示したものと同じである。従って、各液体噴射ヘッド間におけるノズル列の距離はP2であり、この距離は、前述したように供給流路形成部材111の幅寸法W、さらに詳しく言えば、リザーバ111cを形成する供給流路形成部材111の主走査方向における仕切り部分の厚さ寸法によって定まるものである。従って、4つの液体噴射ヘッドを並べた場合は、図示するように、ノズル列間距離P2は、隣接する供給流路形成部材111の仕切り部分の厚さWTの2倍の距離に依存する。
そこで、本変形例では、図9(b)に示したように、4つの液体噴射ヘッドの供給流路形成部材111を一体化して1つの部材111Gとする。この結果、図示するように、各リザーバ111c間の仕切り部分の厚さWT1は、2×WTの厚さよりも少なく、且つ圧電素子117が互いに駆動干渉しない距離まで薄くすることができるので、ノズル列間の距離P2を、さらに短くすることができるのである。
(第5変形例)
上記実施形態では、図2(b)および図3にて示したように、液体噴射ヘッドに設けられたリザーバ111c以降のインク流路の途中に形成された圧力室114a,114bは、ノズル開口面に対してほぼ垂直な2つの壁面にそれぞれ形成されている。従って、各壁面に形成された圧力室114a,114bは、各々の壁面に平行であってノズル開口面に対してほぼ垂直方向に長手方向を有する流路となっている。このため、圧力室114a,114bの長手方向の寸法は、圧力室形成部材114の上下方向の長さによって制約を受けることになる。しかしながら、例えばインクを噴射するために必要な振動板116の変位を得るために圧力室114a,114bを大きくする必要が生じた場合、上記実施形態においては、圧力室114a,114bの長手方向の寸法を大きくするために圧力室形成部材114の上下方向の寸法を長くする必要が生じることになる。すると、前述したように、液体噴射ヘッド110〜140の櫛歯状の部分が長くなってしまうので、ノズルプレート115の振動振幅が大きくなってしまうという不具合が生ずる。
そこで、本変形例では、圧力室114a,114bを、各壁面に平行な方向にインクを流すようにしつつ、ノズル開口面に対しては斜めとなる方向に長手方向を有するように形成する。こうすれば、主走査方向に対して形成領域が大きくなることなく、かつ圧力室形成部材114の上下寸法を長くすることなく、圧力室114a,114bを大きくすることが可能となる。
本変形例を、図10を用いて説明する。図10は、一例として、図2(b)に示した液体噴射ヘッド110に対して、本変形例を適用した状態を示したものである。図示するように、圧力室114aは、その長手方向が、ノズル開口面に対して斜めに形成されている。従って、長手方向の寸法は、垂直方向に形成された場合(図2(b)参照)に比べて明らかに大きくなる。このように、圧力室形成部材114の上下方向の寸法を長くすることなく、圧力室114aを大きくすることができるのである。なお、圧力室114aが大きくなったことから、インクを安定して噴射するために必要に応じて圧電素子117も大きくすることが可能である。
なお、圧力室114aが斜めに形成されることから、連通板113における連通孔113aの位置や、ノズルプレート115におけるノズル115aの位置は、圧力室114aの形成位置に応じて形成されることになる。また、図示していないが、図面裏側(左側面)に位置する圧力室114bについても、同様に斜めに長手方向が形成され、それに応じた位置に連通孔113b、ノズル115bが形成されている。
(その他の変形例)
上記実施形態では、液体噴射ヘッド110〜140に流入するインクの流入口を、供給流路形成部材111に形成することとして説明したが(例えば図2参照)、これに限らず、薄膜材112にインク流入口を設けることとしてもよい。具体的には、薄膜材112に穴を開け、開けた穴からインクが流入するようにすればよい。こうすれば、供給流路形成部材111にインク流入口111aを形成しなくてもよいので、供給流路形成部材111の形状が簡単になり、製造負荷が軽減される。
また、上記実施形態では、圧力室の断面形状が半長円形状であることとして説明したが、これに限らず、例えば四角形や台形といた矩形形状であってもよい。あるいは、三角形や円形であってもよい。機械加工や化学研磨加工などの加工方法において形成できる形状であって、インクをノズルから噴射できる形状であればよい。なお、2つの壁面にそれぞれ形成される圧力室を、必ずしも互いに半ピッチずらす必要はない。特に、半ピッチずらしても主走査方向における圧力室形成部材の厚さを薄く出来ない場合は半ピッチずらさなくてもよい。ただし、この場合において、ノズル位置は半ピッチずらして形成することが好ましい。これは、インク滴の主走査方向における噴射位置を異ならしめることによってインク滴の着弾ピッチを狭くし、高解像度の画像形成を行うためである。
また、上記実施形態では、キャリッジ20に液体噴射ヘッド110〜140が4つ搭載されていることとして説明したが、これに限らず、さらに液体噴射ヘッドの数を増加したり、逆に減少したりしてもよい。上述したように、上記実施形態のインクジェットプリンタ10においては、少なくとも液体噴射ヘッドを2つ搭載した場合、液体噴射ヘッド間におけるノズル列の距離を短くすることができる。
また、上記実施形態では、インクを噴射する液体噴射ヘッドが設けられたキャリッジを、印刷用紙の搬送方向と直交する主走査方向に往復移動して、印刷用紙に所定の画像を印刷する方式のインクジェットプリンタとして説明したが、本発明はこれに限るものではないことは勿論である。例えば、印刷用紙の幅方向全体にノズルが形成されたラインヘッドを備えたインクジェットプリンタによって印刷用紙にインク滴を噴射する装置を、本発明の液体噴射装置の一つの実施形態として採用することが可能である。
また、上記実施形態では、液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置として、液体としてのインクを噴射するインクジェットプリンタ10として説明したが、これに限るものでないことは勿論である。例えば、ガラス基板や樹脂基板に機能液を噴射して、配線パターンの形成を行う製造装置やカラーフィルタの製造装置など、液体を噴射できる方式を用いて機能液を噴射することによって、画像や図形、文字などを被噴射対象物に記録する装置でも同様に実施できるものである。
また、上記実施形態では、インク滴を噴射させる方法として圧電素子117を用いる方式として説明したが、これ以外に発熱体を用いてインク滴を噴射させる所謂サーマル方式としてもよい。
本発明の一実施形態となるインクジェットプリンタの概略構造図。 本実施形態での液体噴射ヘッドの概略構成を示した模式図で、(a)は、上方向から見た状態を、(b)は右側面方向から見た状態を、(c)は下方向から見た状態を示す模式図。 本実施形態の液体噴射ヘッドの断面を示した模式図。 本実施形態の液体噴射ヘッドの断面を示した模式図。 本実施形態の液体噴射ヘッドを4つ並べた状態を示す模式図。 (a)は、液体噴射ヘッドの右側面を示した模式図、(b)は、液体噴射ヘッドの両側面に枠を接着固定した2つの液体噴射ヘッドを並列配置した様子を示した模式図。 2つの部材を貼り合わせて形成した圧力室形成部材を示す斜視図。 連通板と圧力室形成部材とノズルプレートとを一体で形成した部材の一例を示す斜視図。 (a)は、4つの液体噴射ヘッドが主走査方向に並列して隣接配置された状態を示す模式断面図、(b)は、4つの液体噴射ヘッドの供給流路形成部材が一体化された1つの部材である状態を示す模式図。 液体噴射ヘッドに対して、第5変形例を適用した状態を示す模式図。
符号の説明
10…インクジェットプリンタ、11〜14…インクカートリッジ、17…フレーム、20…キャリッジ、21…ガイド、25…印刷用紙、26…駆動モータ、28…プラテン
40…キャリッジモータ、41…キャリッジベルト、110…液体噴射ヘッド、111…供給流路形成部材、111a…インク流入口、111c…リザーバ、112…薄膜材、113…連通板、113a…連通孔、113b…連通孔、114…圧力室形成部材、114L,114R…部材、114a,114b…圧力室、114k…形状型、115…ノズルプレート、115a,115b…ノズル、116…振動板、117…圧電素子、119…部材、120,130,140…液体噴射ヘッド。

Claims (6)

  1. 液体を加圧してノズルから当該液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルの開口が直線上に複数並んだノズル列が2つ設けられたノズル開口面と、前記ノズル開口面の端部において、当該ノズル開口面に対して交差し、且つ前記ノズル列の各々と向きが揃えられた1対の壁面とを備え、
    前記1対の壁面のそれぞれには、前記ノズルに連通し、前記加圧される前記液体を収容する圧力室が形成され、前記圧力室における前記加圧された前記液体の流れ方向は、前記1対の壁面のそれぞれと揃う方向であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記1対の壁面に形成されている前記圧力室は、1つの部材に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記2つのノズル列において形成された前記圧力室の総てと連通し、当該圧力室に前記液体を供給する1つの供給流路を備え、
    前記供給流路は、前記圧力室に対して前記ノズル開口面と反対側の位置に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記2つのノズル列のそれぞれにおいて形成される前記圧力室は、総て同じ形状を有し、前記壁面に対して垂直方向から見たとき、前記形状が互いにずれて形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記壁面の表面には、前記圧力室の液体を加圧する加圧手段が形成され、
    前記壁面のうち、少なくとも前記ノズル開口面の端部近傍には前記加圧手段の加圧駆動を阻害しない範囲内に、少なくとも前記加圧手段の最大厚以上の高さを有する枠が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドを少なくとも2つ具備することを特徴とする液体噴射装置。
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